JPH05134984A - 画像読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャナ装置等の画像読み取り装置から読み
込まれる２値のシリアルデータから指定した任意形状の
ノイズパターンをリアルタイムで除去を行う。 【構成】 スキャナで読み込まれた２値のシリアルデー
タをライン単位で保持するラインレジスタ群と、除去し
たいノイズパターンを格納するパターンレジスタと、前
記ラインレジスタのＮ×Ｎドット領域（Ｎは、１，２，
３・・・の任意の自然数）とそれに対応する前記パター
ンレジスタの各ビットパターンを比較するコンパレータ
と、前記コンパレータの一致出力時には、前記ラインレ
ジスタのＮ×Ｎドット領域内の黒画素を反転するデータ
反転回路を有することで、読み取りデータから任意形状
のノイズパターンをリアルタイムで除去可能である。 【効果】 スキャナ装置等の画像読み取り装置から読み
込まれる２値のシリアルデータから指定した任意形状の
２次元ノイズパターンをリアルタイムで除去可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はスキャナ装置等の画像読
み取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ワークステイション、ＤＴＰ、パ
ーソナルコンピュータ等のツールの普及によりＯＡ化が
進む中で、前記ＯＡ機器への画像データ入力手段として
スキャナ装置等が使用されており、ノイズの無い高品質
のデータが望まれている。しかし、従来は低品質原稿使
用時（繰り返しコピーした物等）、または読み込み対象
画像データ以外（つまり、原稿の背景）が複数の色で構
成される場合、ノイズの影響で著しく画像品質が低下し
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式ではスキャナ等の画像読み取り装置で２値画像デー
タを読み込む場合、低品質原稿使用時、または読み込み
対象画像データ以外が複数の色で構成される場合、ノイ
ズの影響で著しく画像品質が低下していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、スキャナ等の画像読み取り装置から読み込ま
れた２値のシリアルデータをライン単位で保持するライ
ンレジスタ群と、除去したいノイズパターンを格納する
パターンレジスタと、前記ラインレジスタ群のＮ×Ｎド
ット領域（Ｎは、１，２，３・・・の任意の自然数）と
それに対応する前記パターンレジスタの各ビットパター
ンを比較するコンパレータと、前記コンパレータの一致
出力時には、前記ラインレジスタのＮ×Ｎドット領域内
の黒画素を反転するデータ反転回路とを有することで、
読み取りデータから任意形状のノイズパターンをリアル
タイムで除去可能である。

【０００５】

【作用】本発明は、前記した構成により、原稿を１ライ
ン単位に走査し画像データを読み取るスキャナ装置等か
ら読み込まれる２値のシリアルデータから任意形状の２
次元ノイズパターンをリアルタイムで除去可能である。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明の一実施例における画像読み
取り装置を構成する全体ブロック図である。図１におい
て、１はスキャナから入力されたシリアルデータをライ
ン単位で保持すると共に、次段のラインシフトレジスタ
にシリアルデータをシフトする第１のラインシフトレジ
スタ１（１番最近読み込まれたラインデータ格納す
る）、２はラインシフトレジスタ１から入力されたシリ
アルデータをライン単位で保持すると共に、次段のライ
ンシフトレジスタにシリアルデータをシフトする第２の
ラインシフトレジスタ２（ラインシフトレジスタ１の１
ライン前のラインデータを保持）、３はラインシフトレ
ジスタ２から入力されたシリアルデータをライン単位で
保持すると共に、次段のラインシフトレジスタにシリア
ルデータをシフトする第３のラインシフトレジスタ３
（ラインシフトレジスタ２の１ライン前のラインデータ
を保持）、４はラインシフトレジスタ３の最終段から出
力されるシフトデータを保持するラッチ、５は読み込ん
だ画像データから除去するノイズパターンを格納するパ
ターンレジスタ、６は読み込んだ連続する３ラインの画
像データを保持するラインシフトレジスタ１，２，３内
のデータで構成される３×３データマトリクスの各ビッ
トデータとパターンレジスタの各々対応するビットデー
タとを比較する９個のコンパレータ（コンパレータＡ〜
Ｊ）から成るコンパレータ群、７はコンパレータ群の出
力が全て一致の時に、ラインシフトレジスタ１，２，３
内のデータで構成される処理中の３×３データマトリク
ス黒画素を反転する（つまり、ノイズの除去）データ反
転回路である。

【０００７】本実施例では、図３の左図に示すように、
除去ノイズのパターンは３×３マトリクスで構成され、
各ビットポジションに対応するビットデータ名はそれぞ
れ、Ａ１，Ｂ１，Ｃ１，Ｄ１，Ｅ１，Ｆ１，Ｈ１，Ｊ１
とする。

【０００８】スキャナ装置から読み込まれる２値シリア
ルデータは、図２に示す様に原稿の左上点からに示す
方向にライン単位に順次下方に読み込まれるものとす
る。また、読み込まれた画像データからノイズ除去処理
される部分は、図２に示す様に，，の任意の連続
する３ラインで構成される３×３マトリクス（Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｈ，Ｊ）の画像データマトリクスに対
し行われる。

【０００９】まず、図１において、スキャナ装置等から
読み込まれた２値のシリアルデータはラインシフトレジ
スタ１に入力され次のシリアルデータが来る度に次々と
シフトされ、最終段のデータはラインシフトレジスタ２
に出力される。同様にラインシフトレジスタ２の出力デ
ータはラインシフトレジスタ３に入力されており、各入
力端に次のシリアルデータが来る度に次々とシフトされ
る。

【００１０】ラインシフトレジスタ１は現在スキャナが
読み込み中の前ラインを保持しており、現在スキャナが
読み込み中のラインデータにシリアルラインデータ１ド
ット単位でシフト動作により置き換えている。ラインシ
フトレジスタ２はラインシフトレジスタ１の１ライン前
のラインデータについて同様の動作を行っている。つま
り、ラインシフトレジスタ２は現在スキャナが読み込み
中の２ライン前のデータを保持しており、前ラインデー
タにシリアルラインデータ１ドット単位でシフト動作に
より置き換えている。同様に、ラインレジスタ３は現在
スキャナが読み込み中の３ライン前のデータを２ライン
前のデータに置き換えている。

【００１１】ここで、実際にスキャナが原稿走査中の場
合の説明を行う。図２に示す様に、スキャナは原稿の左
上点からａに示す方向にライン単位に順次下方に読み込
み、読み込まれた画像データからｂ，ｃ，ｄの任意の連
続する３ラインで構成される３×３マトリクス（Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｈ，Ｊ）の画像データマトリクス
に対しノイズ除去処理を行っている。現在、図２のＡ〜
Ｊで示す画像データマトリクスの位置で処理中とする
と、ラインシフトレジスタ１はｄのラインデータが次ラ
インｅのラインデータに置き換わっている。ラインシフ
トレジスタ２はｃのラインデータがｄのラインデータに
置き換わっており、ラインシフトレジスタ１はｂのライ
ンデータがｃのラインデータに置き換わっている。つま
り、図２のＡ〜Ｊで示す処理画像データマトリクスの各
ビットデータは図１のラインシフトレジスタ１〜３中の
Ａ〜Ｊに対応する。ラインシフトレジスタ１〜３中のＡ
〜Ｊビットと前記パターンレジスタのＡ１〜Ｊ１ビット
の対応する各ビットをコンパレータ群で比較し、コンパ
レータ群のコンパレータＡ〜Ｊが全て一致を出力した場
合は、処理中の画像データマトリクスはノイズと判定
し、ラインシフトレジスタ１〜３中のＡ〜Ｊビットの黒
画素を前記データ反転回路で白画素に反転しノイズの除
去を行う。ノイズ除去されたシリアル２値データは順次
前記ラッチより出力される。図３に示す様に、パターン
レジスタに除去ノイズパターンを設定しているとする
と、画像データマトリクスのＡ，Ｇのデータが反転され
て白画素となり、ノイズ除去される。次に、図２の画像
データマトリクスは１ドット右に移り次の画像データマ
トリクス処理を行う。その後、原稿の右端まで処理が終
了すると、１ドット下の原稿左端から上記と同様の処理
を全原稿の画像データに対して行う。

【００１２】本実施例では、画像データマトリクス３×
３ドットとしたが、ラインシフトレジスタをＮ個（Ｎ
は、１，２，３・・・の任意の自然数）にパターンレジ
スタをＮ×Ｎドットとすれば除去ノイズのサイズを自由
に拡張可能である。

【００１３】

【発明の効果】以上の説明に示すように、スキャナ等の
画像読み込み装置から読み込まれた２値のシリアルデー
タをライン単位で保持するラインレジスタ群と、除去し
たいノイズパターンを格納するパターンレジスタと、前
記ラインレジスタ群のＮ×Ｎドット領域（Ｎは、１，
２，３・・・の任意の自然数）とそれに対応する前記パ
ターンレジスタの各ビットパターンを比較するコンパレ
ータと、前記コンパレータの一致出力時には、前記ライ
ンレジスタのＮ×Ｎドット領域内の黒画素を反転するデ
ータ反転回路とを有することで、読み取りデータから任
意形状のノイズパターンをリアルタイムで除去可能なノ
イズ除去装置を実現出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における装置を構成する全体
ブロック図

【図２】本実施例によりノイズ除去される原稿上での画
像データマトリクスの説明図

【図３】除去を行うノイズパターンの設定例を示す図

【符号の説明】

１ ラインレジスタ１ ２ ラインレジスタ２ ３ ラインレジスタ３ ４ ラッチ ５ パターンレジスタ ６ コンパレータ ７ データ反転回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿を１ライン単位に走査し画像データを
   読み取るスキャナ装置から読み込まれた２値のシリアル
   データをライン単位で保持するラインレジスタ群と、除
   去するＮ×Ｎマトリクス（Ｎは、１，２，３・・・の任
   意の自然数）で構成されるノイズパターンを格納するパ
   ターンレジスタと、前記ラインレジスタ群のＮ×Ｎドッ
   ト領域とそれに対応する前記パターンレジスタの各ビッ
   トパターンとを比較するコンパレータと、前記コンパレ
   ータの一致出力時には、前記ラインレジスタのＮ×Ｎド
   ット領域内の黒画素を反転するデータ反転回路とを有す
   ることを特徴とする画像読み取り装置。