JP2846173B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2846173B2
JP2846173B2 JP4044732A JP4473292A JP2846173B2 JP 2846173 B2 JP2846173 B2 JP 2846173B2 JP 4044732 A JP4044732 A JP 4044732A JP 4473292 A JP4473292 A JP 4473292A JP 2846173 B2 JP2846173 B2 JP 2846173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象画像における画
像データの近傍処理を行う画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置において、入力された対象
画像における画像データについて、ノイズ除去や照明む
らの軽減等を目的に、上記対象画像における全画素につ
いて、上記画素を中心とするM×N画素の局所近傍にお
ける最大値、最小値等を求める近傍処理が知られてい
る。
【0003】例えば、モルフォロジー(Morphology) 処
理による照明むらの除去は、上記最大値、最小値を求め
る処理を繰り返して行う。図17は、照明むら(図中の
勾配)のある物体を横軸に位置(1次元)、縦軸に画素
濃度をとったグラフである。従って、本来の物体(照明
むらのない場合)は、図18に示すような矩形状とな
る。ここで、図17にM×Nの最大値を変換値とする処
理を行うと図中の黒い部分(濃度がまわりより低い部
分)は削られていく形となり、M×Nの大きさや変換の
回数をうまく選べば、図19に示すように物体部分を消
去することができる。
【0004】次に、逆にM×Nの最小値を変換値とする
処理を行えば、図中の黒い部分が拡張されていく形にな
り、これもM×Nの大きさや変換の回数をうまく選べ
ば、図20に示すように元の画像より物体だけを削除
し、照明むら部分のみを取り出すことができる。そこ
で、図17に示した元の画像より、この照明むら部分の
画像を差し引けば、図21に示すような照明むらのない
物体のみを得ることができる。但し、厳密には図17に
示した元の画像の照明むらとは同一ではなく、従って上
記の差分画像において、照明むら部分は完全に0とはな
らない。しかし、その値は0に近いもので、或るしきい
値濃度で二値化し、対象物体のみを取り出す際には消滅
する。
【0005】図22は、従来の画像処理装置におけるM
×N近傍画素の最大値或いは最小値を求める処理を画像
全体について行う最大値或いは最小値演算手段の構成を
示すブロック図である。また、図23は、M×N近傍画
素の画素を示す概念図で下記の数1として表せる。
【0006】
【数1】 {aij:1≦i≦M.1≦j≦N.i,jは整数}
【0007】上記図22において、1は画素aijを算出
する画素算出手段であり、5は画素算出手段1により算
出されたM・N個の画素aijの最大値或いは最小値を算
出する算出手段である。
【0008】また、対象画像のどこかに認識したいワー
ク、例えば、図27に示すような「2」という文字がは
いるM×Nの矩形領域をマッチング基準画像として登録
しておき対象画像に対してM×N近傍のデータを取り出
し、上記マッチング基準画像との画素データの比較を行
うことを画素毎に繰り返し「2」という文字を見つけ出
すことができる。
【0009】図25は、従来の画像処理装置におけるM
×N近傍画素とM×Nのマッチング基準画像との間で画
素単位に一致度を調べ、M×N画像全体での一致度を対
象画像全体について算出する算出手段の構成を示すブロ
ック図である。図25において、6はM×Nのマッチン
グ基準画像を格納する格納手段であり、8はM・N個の
画素毎の一致度を加算し、M×N画像全体での一致度を
算出する加算器である。7はEXCLUSIVE NO
R回路であり、aij、mijを二値とした場合、一致した
場合に1を出力する。
【0010】次に、動作について説明する。図24に示
すように対象画像から1画素ずつ左から右へ、また上か
ら下へラスタスキャンにより読み出した画素を図22に
示したM・N個の画素算出手段1へ同時に入力する。画
素算出手段1は遅延素子であり、例えば、aM-1N画素算
出手段は入力画素をaMNとすると1画素遅延素子でよ
く、ラッチ1個等で構成される。また、aMN-1画素算出
手段は同様に入力画素をaMNとすると1ライン遅延素子
でよく、ラインメモリやFIFOメモリ等で構成され
る。従って、一般的に、aij算出手段はN−jライン遅
延素子とM−i画素遅延素子で構成される。1ラインが
m画素に相当するとすると1ライン遅延がm画素遅延で
表されるために、aij画素算出手段は、(N−j)m+
M−i画素遅延素子で構成される。
【0011】ここで、対象画像よりラスタスキャンによ
り読み出された画素をaMNとし、aMNがM・N個の画素
算出手段1へ入力されると、上記の遅延によりM・N個
のa11〜aMNが算出される。このa11〜aMNは更にM・
N個画素最大値或いは最小値算出手段5へ入力され、M
・N個の画素より1個の最大値或いは最小値が算出され
る。
【0012】2組の画素データの最大値或いは最小値を
算出する手段をMAX(2)若しくはMIN(2)と表
現し、n組の画素データの最大値或いは最小値を算出す
る手段をMAX(n)若しくはMIN(n)と表現する
と、 MAX(n)→(n−1)個のMAX(2) MIN(n)→(n−1)個のMIN(2) で構成することができる。
【0013】従って、M・N個画素最大値或いは最小値
算出手段5は、 (MN−1)個のMAX(2)若しくはMIN(2) で構成される。尚、a11〜aMN画素算出手段1の遅延段
数は固定化されているのが一般である。
【0014】図22において、二値の対象画像から1画
素ずつ左から右へまた上から下へラスタスキャンにより
読み出された画素をM・N個の画素算出手段1へ同時に
入力するとM・N個の画素a11〜aMNが算出される。こ
のa11〜aMN画素とマッチング基準画像の格納手段6よ
り取り出したモデル画素m11〜mMNを各画素単位にEX
CLUSIVE NOR回路7によりEXCLUSIV
E NORをとる。
【0015】図26は、マッチング基準画像であり、M
×Nのサイズで各画素はm11〜mMNとなっている。尚、
ここではaijもmijも0か1の二値画像を仮定している
ため、aijとmijが0か1で一致した場合にEXCLU
SIVE NOR回路7の出力が1となる。
【0016】M・N個のEXCLUSIVE NOR回
路7からの出力を加算器5により加算したものをRとす
ると、Rは、 0≦R≦MN であり、M×N画素全体での一致度とみなすことができ
る。
【0017】従って、図27に示すように対象画像をラ
スタスキャンしていくと、例えば、認識したいワーク
「2」のあたりでRは最大値となり、Rを監視すること
でワークの位置、有無をリアルタイムで見つけることが
できる。但し、1回のスキャンではモデルと最も良く類
似した1種類のワーク、例えば、本例では「2」という
文字しか見つけることができない。「1」や「3」を見
つけるには、その度モデルに「1」や「3」を定義して
再度スキャンを行う必要が生じる。
【0018】その他、この発明に関連する参考技術文献
として、特開平2−198496号公報に開示されてい
る「画像処理方法」、特開昭62−114078号公報
に開示されている「特徴抽出装置」がある。
【0019】
【発明が解決すようとする課題】従来の画像処理装置は
以上のように構成されているので、M×Nの値が大きく
なるとM・N個の画素についての処理をする必要がある
ため、回路規模が膨大になり、コストも増大し、且つ、
MとNの値を可変にするのが困難であり、また、パター
ンマッチングによるワークの認識にあっては、一度に複
数のワーク認識を行うことができないので、処理効率が
悪いという問題点があった。
【0020】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、回路規模を縮小し、装置を安価
にすると共に、柔軟性が高く処理効率を向上させること
ができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像処理
装置は、対象画像における画素S1を中心としてM×N
画素の局所近傍を定義した場合において、n<M×Nな
るnに対して距離li(1≦i≦n)離れたn個の画素
を算出する画素算出手段と、前記画素算出手段により算
出したn個の画素群より最大値或いは最小値を算出する
最大値/最小値算出手段とを具備するものである。
【0022】また、前記対象画像を二値画像とした場合
において、n<M×Nなるnに対して距離li (1≦i
≦n)離れたn個の画素を算出する画素算出手段と、前
記画素算出手段より算出されたn個の画素群をコード化
するコード化手段と、前記コード化手段によりコード化
されたデータより対象画像内のワークを識別するワーク
識別手段とを具備するものである。
【0023】また、前記画素算出手段は、対象画像にお
ける画素S1との距離をプログラマブルに可変にするこ
とができるものである。
【0024】また、前記ワーク識別手段は、コード化さ
れたデータをアドレスに、識別するワークナンバーをデ
ータとした記憶手段を用いるものである。
【0025】また、前記ワーク識別手段は、複数のワー
クを対象画像に対する1回のスキャンで識別出力するも
のである。
【0026】
【作用】この発明におけるn個の画素を算出する画素算
出手段は、対象画像における画素S1を中心としてM×
N画素の局所近傍を定義した場合にn<M×Nなるnに
対して距離li (1≦i≦n)離れたn個の画素を算出
し、最大値或いは最小値を算出する最大値/最小値手段
は、前記n個の画素群の最大値或いは最小値を算出す
る。
【0027】また、この発明におけるn個の画素群をコ
ード化するコード化手段は、前記対象画像を二値画像と
した場合、前記画素算出手段より算出されたn個の画素
群をコード化し、ワークを識別するワーク識別手段は、
前記コード化されたデータより対象画像内のワークを識
別する。
【0028】また、前記画素算出手段は、対象画像にお
ける画素S1との距離をプログラマブルに可変し、ワー
クを識別するワーク識別手段は、コード化されたデータ
をアドレスに、識別するワークナンバーをデータとした
記憶素子から構成され、更に前記ワーク識別手段は、複
数のワークを対象画像に対する1回のスキャンで識別出
力する。
【0029】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明に係る画像処理装置における中
心画素S1よりli (1≦i≦n)の距離離れた画素a
i(1≦i≦n)合計n個の画素の最大値或いは最小値
演算手段の構成を示すブロック図であり、図において、
1はai (1≦i≦n)の算出手段であり、2はn個の
画素の最大値或いは最小値の算出手段である。
【0030】図2は、中心画素S1とその近傍画素ai
(1≦i≦n)との関係を示す概念図であり、ai はS
1より距離li 離れた画素でS1を中心としたM×N近
傍と比較して少ない画素数となっている。
【0031】次に、動作について説明する。対象画像を
図3に示すものとし、中央部にワーク(斜線部)が存在
し、このワークを幅lだけ浸食若しくは拡張するものと
する。図4は、ワークを浸食した状態を示し、反対に、
図5は、ワークを拡張した状態を示す。従来の場合、図
14に示すようにl/√2×l/√2画素の最大値若し
くは最小値を図3に示した対象画像に対して実行すれ
ば、図4、図5に示した画像を得ることが可能であっ
た。しかし、l/√2×l/√2画素すべての画素の最
大値若しくは最小値を求めなくとも、l/√2×l/√
2画素の周辺画素の最大値若しくは最小値を求めてもよ
く、例えば、図6に示すように直径lの円周上の点の最
大値若しくは最小値を求めても、図4、図5に示した浸
食や拡張と同様な結果が得られる。
【0032】このように、近傍すべての画素を対象にし
なくとも、代表点でもよいのは対象画像の背景もワーク
も連続であるため、代表点のところだけその周辺と画像
の性質が異なることはほとんどないためである。但し、
最大値・最小値の値は近傍全体と代表点だけとでは異な
るが、背景とワークの濃度差が大きければ、その誤差は
めだたなく、図4や図5に示したように浸食・拡張した
後に、0か1かの二値処理で背景とワークのどちらかに
分離するため、実用上誤差の影響はほとんどなくなる。
【0033】そこで、この発明はある近傍領域すべてを
対象とするのではなく、ある近傍領域の代表点、例え
ば、上記例にあっては円周上の点と中心点に限定するこ
とで、大幅な回路規模の簡略化を図って本来の結果と同
様な結果を得ようとするところに特徴がある。
【0034】演算の流れとしては、対象画像より読み出
されてきた画素データは、図1に示したn個の画素算出
手段1へ入力され、中心点S1との距離li により設定
されているn個の代表画素が算出され、次段のn個の画
素最大値或いは最小値の算出手段2へ入力後、最大値或
いは最小値が算出され、出力される。ここで、l=10
として図7に示すように円周上の点を16個とすると、
画素算出手段1は17個、最大値或いは最小値の算出手
段2はMAX(2)若しくはMIN(2)が16個とな
り、従来におけるl×lの局所近傍すべての画素の最大
値或いは最小値を求めれば、画素算出手段1は100
個、最大値或いは最小値の算出手段2はMAX(2)若
しくはMIN(2)が99個必要となる。
【0035】次に、この発明に係る第2の実施例につい
て説明する。図8は、画像処理装置における中心画素S
1よりli (1≦i≦n)の距離離れた画素ai (1≦
i≦n)、合計n個の画素をコード化し、そのコードデ
ータによりワークを識別する演算手段の構成を示すブロ
ック図である。図において、3はn個の画素をコード化
するコード化手段であり、4はコードデータによりワー
クを識別するワーク識別手段である。
【0036】次に動作について説明する。ここで、図9
に示されるような7セグメントLEDが対象画像の中
に、何という数字でどこにあるかを調べたいとする。ま
ず、図6に示した0番点を中心画素S1=a1として、
以降、1番点から6番点を近傍画素とし、これらの7個
の画素が算出できるように図8に示した画素算出手段1
を構成する。
【0037】対象画素より読み出された画素データは、
画素算出手段1へ入力され、上記0番点から7番点の画
素データが算出される。このデータをD0〜D6とする
と、D0〜D6の値と7セグメントLEDが表示する0
〜9の値との関係は図11に示すようになる。従って、
D0〜D6は図8に示したコード化手段3によって図1
1に示したコードデータに変換された後、ワーク識別手
段4により図11に示す変換が行われワークナンバーが
出力される。
【0038】この発明は、注目画素を中心に所定距離離
れた画素群の列からパターンをマッチングすることを対
象画像全体に対して、注目画素を1画素ずつかえて行う
方法であるが、注目画素から所定の複数方向においてそ
の特徴量を計測する方法は従来存在する。
【0039】例えば、特開平2−249085号公報に
おいて文字部と背景部の境界点を算出し、背景部から
文字部へとかわる境界点と文字部から背景部へとかわる
境界点との中心画素を求め、所定の複数方向に連続して
存在する黒画素の数を計数し、当該黒画素の数が最大で
ある方向の方向コードを特徴量とすることで文字の識別
を行う方法見られるが、注目画素から所定距離離れた
代表点を求め、その代表点の組み合わせでパターンを識
別することを対象画像全体に対して注目画素を1画素ず
つかえて行うことは従来技術には存在しない。このよう
に本発明によれば、第1の実施例と同様に少ない回路で
高速なパターンマッチングを行うことが可能となる。
【0040】次に、この発明による第3の実施例につい
て説明する。この発明は前記画素算出手段1を、対象画
像における中心画素S1との距離を任意に設定できるよ
うにプログラマブルにしたものである。図15は、この
発明における画素算出手段1の一例を示すブロック図で
あり、9はnビットカウンタ、10はメモリ、11は入
力ラッチ、12は出力ラッチである。ここで、ソース画
素をINデータとして任意画素分のディレイを経てOU
Tデータとして出力できるならば、中心画素S1を基準
にして任意画素分のディレイ、即ち、任意距離離れた画
素を得ることができる。
【0041】次に、図15に示した画素演算手段1の動
作について説明する。nビットカウンタ9、入力ラッチ
11、出力ラッチ12に画素クロックが図16に示した
タイミングチャートで示されるように入力される。入力
ラッチ11は画素クロックの反転が入力され、また、メ
モリのライトイネーブル信号(WE)として、メモリ1
0には画素クロックが入力される。
【0042】入力画像データであるINデータや出力遅
延データであるOUTデータは前記画素クロックに同期
してパイプライン入出力が行われる。この状態は図16
に示したINデータや、OUTデータが、画素ク
ロックWEに同期していることで示される。nビットカ
ウンタ9はインクリメントカウンタであり、2n −1で
キャリー(CARRY)を出力し、初期値をロード可能
にするロード信号(LOAD)を有しており、図15で
示されるようにCARRYはLOADへ入力される。
【0043】ここで、遅延画素数をNとし、2n −(N
−1)を前記nビットカウンタ9の初期値にすると、図
16に示したCARRY、LOAD信号がHになった
次の周期で、メモリアドレスで示されるように2n
(N−1)がロードされる。そして、画素クロックW
Eの立ち上がり毎に+1ずつインクリメントされる。そ
して、カウンタ値が2n −1となり、再びCARR
Y、LOAD信号がHになり、次のクロックで再び2n
−(N−1)がロードされ以後同様なサイクルを繰り返
す。尚、カウンタ値は、メモリアドレスとして図15に
示されるようにメモリ10のアドレスとして使用され
る。
【0044】ここで、INデータが・・・、m−1、
m、m+1、・・・m+N−1、m+N・・・という順
序で入力されてきたとする。問題は、m+Nが入力され
た場合に、OUTデータがmとして出力されればよい。
即ち、ある画素が入力されたときに、それよりNだけ前
のデータが出力されればよい。
【0045】図16に示したINデータにおいて、I
Nデータが入力される状態を示しており、2n −1のメ
モリアドレスがnビットカウンタ9より生成されたとき
にmのINデータが入力ラッチ11に到着したことを読
み取れる。入力ラッチ11は画素クロックの立ち下がり
でラッチするため、前記のINデータは、図16のメ
モリ入力データで示されるように半クロック遅れでメモ
リ10のデータ入力ピンへ入力される。
【0046】そして、画素クロックWEで示されるよ
うに画素クロックがLからHへ立ち上がるときにメモリ
10へ書き込まれる。例えば、mという画素データはメ
モリアドレス2n −1へライトされ、同様にアドレス2
n −(N−1)へはm+1がライトされ、以後同様な関
係でINデータがライトされていく。
【0047】一方、メモリ10のデータ出力ピンはメモ
リアドレスの確定毎にデータが読み出され、出力ラッチ
12へ画素クロックが立ち上がったときにラッチされて
いく。図16に示したメモリ出力データ、及びOU
Tデータは、その状態を示している。即ち、図16に示
した2回目のキャリーが出たとき、メモリアドレスが
n −1のときを見てみると、このときのメモリ出力
データはmとなり、次の画素クロックデータでOUT
データにmがラッチ出力されていることがわかる。
【0048】尚、図16に示した2回目のキャリーが出
て、メモリアドレスが2n −1のときに、メモリ出
力データがmとなるのは、その前のメモリアドレスが
n −1のときにmがライトされたためである。本メモ
リはリードよりもライトの方が後で行われるために、リ
ードしたときは以前のサイクルでライトしてデータが読
み出されることになる。
【0049】このようにして、メモリアドレスが2回目
の2n −(N−1)となったとき、INデータはm+
N、OUTデータはmとなり、N画素だけ遅れた画素
データを得ることができる。そして、Nの値は可変にす
ることができ、これはソフトウエア上でプログラマブル
に行えば、ある画素群に任意の遅延、即ち、距離を設定
でき、柔軟な近傍演算が可能となる。
【0050】次に、この発明に係る第4の実施例につい
て説明する。この発明は、第2の実施例において、図8
に示したワーク識別手段4を、コードデータをアドレス
としてコードデータによって識別されるワークナンバー
をデータとする記憶素子で構成したものである。図10
は、そのアクセスを示す概念図であり、例えば7セグメ
ントの識別の場合、図11に示すようにコードをアドレ
スに、ワークナンバーをデータに設定しておけばよい。
【0051】この発明によれば、種々のコードデータに
ワークの識別ナンバーを容易に対応させることが可能
で、安価で制御も容易な記憶素子を用いるため、コスト
も回路規模も低減できる。
【0052】次に、この発明に係る第5の実施例につい
て説明する。この発明は、例えば図11に示すようにワ
ーク識別手段4を設定しておけば、対象画像全体に対し
て1回のラスタスキャンにより7セグメントの0〜9の
数字の複数の認識が可能となる。図12に示すような対
象画像に対して図9に示すような近傍画素でサーチし、
図11の設定にしてワークナンバー、即ち、認識数字を
出力すれば、図13に示すような分布が得られ、7セグ
メントの種々な数字を1回のラスタスキャンで高速に求
めることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る画像処理
装置によれば、対象画像における画素S1を中心として
M×N画素の局所近傍を定義した場合において、n<M
×Nなるnに対して距離l i (1≦i≦n)離れたn個
の画素を算出し、算出したn個の画素群より最大値或い
は最小値を算出するため、回路規模を小さくでき、且
つ、装置を安価にでき、代表点をプログラマブルに可変
にすることにより、装置の柔軟性高くし、処理効率を
向上させることができる。
【0054】 また、つぎの発明に係る画像処理装置によ
れば、対象画像を二値画像とした場合において、n<M
×Nなるnに対して距離l i (1≦i≦n)離れたn個
の画素を算出し、算出されたn個の画素群をコード化
し、コード化されたデータより対象画像内のワークを識
別するため、回路規模を小さくでき、且つ、装置を安価
にできるとともに、高速なパターンマッチングを行うこ
とができる。
【0055】 また、つぎの発明に係る画像処理装置によ
れば、画素算出手段が、対象画像における画素S1との
距離をプログラマブルに可変にするため、ある画素群に
任意の遅延、即ち、任意の距離を設定でき、柔軟な近傍
演算が可能となる。
【0056】 また、つぎの発明に係る画像処理装置によ
れば、ワーク識別手段が、コード化されたデータをアド
レスに、識別するワークナンバーをデータとした記憶手
段を 用いるため、種々のコードデータにワークの識別ナ
ンバーを容易に対応させることが可能となり、安価で制
御も容易な記憶素子を用いるため、コストも回路規模も
低減することができる。
【0057】 また、つぎの発明に係る画像処理装置によ
れば、複数のワークを対象画像に対する1回のスキャン
で識別出力するため、例えば、7セグメントの種々な数
字を1回のラスタスキャンで高速に求めることができ、
高速処理に伴う処理効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像処理装置の最大値・最小値
演算手段を示すブロック図である。
【図2】中心画素S1とその近傍画素ai (2≦i≦
n)との関係を示す概念図である。
【図3】この発明に係る画像処理装置の対象画像を示す
説明図である。
【図4】図3に示した画像に対して幅lの浸食を行った
後の処理結果を示す説明図である。
【図5】図3に示した画像に対して幅lの拡張を行った
後の処理結果を示す説明図である。
【図6】中心点S1、直径lの円周形状の近傍画素群を
示す説明図である。
【図7】中心点S1、直径l=10の円周上に16個の
代表点をとった場合を示す説明図である。
【図8】この発明に係るワークの識別演算手段を示すブ
ロック図である。
【図9】7セグメントLEDと識別のための代表点を示
す説明図である。
【図10】ワーク識別手段を記憶素子で実現した場合の
概念図である。
【図11】7セグメントLEDを識別する場合のワーク
識別手段のコードデータと識別ナンバーとの対応を示す
図表である。
【図12】この発明に係る画像処理装置の対象画像例を
示す説明図である。
【図13】図12に示した例を対象画像としてワーク識
別を行った場合の出力データを示す説明図である。
【図14】l/√2×l/√2の近傍を示す説明図であ
る。
【図15】この発明に係るプログラマブルな画素算出手
段の構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示したプログラマブルな画素算出手
段の動作を示すタイミングチャートである。
【図17】ワークに照明むらが重畳した状態を示す説明
図である。
【図18】照明むらのない本来のワークの状態を示す説
明図である。
【図19】図17に示した状態に最大値処理を施した場
合の状態を示す説明図である。
【図20】図19に示した状態に最小値処理を施し、図
17に示した状態から照明むらのみを取り出した状態を
示す説明図である。
【図21】図17の状態から図20の状態を取り出し、
図17に対して照明むらの影響を取り除いた状態を示す
説明図である。
【図22】従来におけるM×N近傍による最大値或いは
最小値を算出する手段の構成を示すブロック図である。
【図23】M×N近傍の画素構成を示す説明図である。
【図24】対象画像より左から右へ、上から下へ、いわ
ゆるラスタスキャンの概念を示す説明図である。
【図25】従来におけるM×N近傍によるパターンマッ
チングを行う手段の構成を示すブロック図である。
【図26】従来のM×N近傍によるパターンマッチング
におけるマッチング基準画像を示す説明図である。
【図27】従来におけるM×N近傍とマッチング基準画
像とのマッチングをとる方法を対象画像に対して画素ご
とにラスタスキャンしていく状態にて示した説明図であ
る。
【符号の説明】
1 画素算出手段 2 n個の画素の最大値/最小値算出手段 3 コード化手段 4 ワーク識別手段 9 nビットカウンタ 10 メモリ 11 入力ラッチ 12 出力ラッチ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像における画素S1を中心として
    M×N画素の局所近傍を定義した場合において、n<M
    ×Nなるnに対して距離li (1≦i≦n)離れたn個
    の画素を算出する画素算出手段と、前記画素算出手段に
    より算出したn個の画素群より最大値或いは最小値を算
    出する最大値/最小値算出手段とを具備することを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記対象画像を二値画像とした場合にお
    いて、n<M×Nなるnに対して距離li (1≦i≦
    n)離れたn個の画素を算出する画素算出手段と、前記
    画素算出手段より算出されたn個の画素群をコード化す
    るコード化手段と、前記コード化手段によりコード化さ
    れたデータより対象画像内のワークを識別するワーク識
    別手段とを具備するこを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画素算出手段は、対象画像における
    画素S1との距離をプログラマブルに可変にすることが
    できることを特徴とする請求項1または2記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記ワーク識別手段は、コード化された
    データをアドレスに、識別するワークナンバーをデータ
    とした記憶手段を用いることを特徴とした請求項2記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ワーク識別手段は、複数のワークを
    対象画像に対する1回のスキャンで識別出力することを
    特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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