JPH05128731A - デイジタルオーデイオシステムの再生方法 - Google Patents

デイジタルオーデイオシステムの再生方法

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JPH05128731A
JPH05128731A JP29280691A JP29280691A JPH05128731A JP H05128731 A JPH05128731 A JP H05128731A JP 29280691 A JP29280691 A JP 29280691A JP 29280691 A JP29280691 A JP 29280691A JP H05128731 A JPH05128731 A JP H05128731A
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JP
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digital
digital audio
signal
recording medium
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JP29280691A
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Hachiro Yokota
八郎 横田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 録音レベルの低い記録媒体を再生しても聴感
上、音が小さくならず、また、ディジタル信号処理回路
で演算処理しても信号劣化が小さくなるようにする。 【構成】 CDが装填されると、システムコントローラ
23はCD全体を高速再生させながらデータプロセッサ
13から出力されるディジタルオーディオ信号の曲別の
平均レベルを検出しておく。そして、システムコントロ
ーラ23はCD全体または所望曲を再生する際、前記検
出レベルに応じてレベルシフト回路14に曲別の最適レ
ベルシフト量を設定させ、データプロセッサ13から出
力されるディジタルオーディオ信号のレベルを曲別にシ
フトし最適化しながらディジタルシグナルプロセッサ1
5に入力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルオーディオシ
ステムの再生方法に係り、特にCD、CD−V、LD、
MD等のディスクや、DATテープ,DCCテープ等の
記録媒体から復調したディジタルオーディオ信号を、デ
ィジタルシグナルプロセッサ(DSP)やディジタルフ
ィルタ(DF)等のディジタル信号処理回路によりディ
ジタル領域で演算処理したのちD/A変換するようにし
たディジタルオーディオシステムの再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ミュージックソースの主流となっ
ているCDは、高音質、容易な頭出し、耐久性の高さな
ど、従来のレコードやカセットテープには無い数々の優
れた特徴を持っている。CDには、インターリーブ処理
されたディジタルオーディオ信号が同期信号やサブコー
ドデータとともにピット列の形で記録されており、再生
時、光ピックアップでCDの記録信号を検出し、RFア
ンプで波形等化や2値化を行ったあと、復調回路でディ
インターリーブ、誤り訂正等を施してディジタルオーデ
ィオ信号を復調する。
【0003】そして、ディジタルシグナルプロセッサ
(DSP)でバス/トレブルのブースト/カット等のオ
ーディオコントロールを行い、更に、ディジタルフィル
タ(DF)でオーバーサンプリング及び高域カットを行
ったのちD/A変換器でアナログオーディオ信号に変換
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDに記録
されたディジタルオーディオ信号は16ビット長で表現
されているが、ソフトメーカの違いや楽曲の違いから来
る録音レベルのバラツキにより、16ビットフルに使用
されておらず、平均録音レベルの低いCDも多く存在し
ている。このような平均録音レベルの低いCDを再生す
るとき、必然的に聴感上の音が小さくなってしまうの
で、ユーザは、一々、ボリュームアップ操作をしなくて
はならないという問題があった。
【0005】また、CDから復調したディジタルオーデ
ィオ信号に対しDSP、DF等のディジタル信号処理回
路で演算処理する場合、入力信号が有限語長で表現され
ていることにより信号劣化が生じるが、16ビットフル
に使用されていないと、実質的に、入力信号の語長が短
くなったのと等価なため、信号劣化の度合いが大きくな
るという問題があった。
【0006】以上から本発明の目的は、録音レベルの低
い記録媒体を再生しても聴感上、音が小さくならず、ま
た、ディジタル信号処理回路で演算処理しても信号劣化
が少ないディジタルオーディオシステムの再生方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の1つ
においては、所定の記録媒体から記録信号を検出する手
段と、検出した記録信号を復調してディジタルオーディ
オ信号を得る手段と、該ディジタルオーディオ信号に対
し所定の演算処理を行うディジタル信号処理回路と、演
算処理後のディジタルオーディオ信号をD/A変換する
D/A変換器を含むディジタルオーディオシステムにお
いて、記録媒体を再生する前に、記録媒体を高速再生し
ながら復調回路から出力されるディジタルオーディオ信
号の記録媒体全体での平均レベルを検出する手段と、該
検出レベルに応じて、記録媒体を再生する際、復調回路
から出力されるディジタルオーディオ信号のレベルをシ
フトし最適化しながらディジタル信号処理回路に入力す
る手段により達成される。
【0008】また、本発明の他の1つにおいては、所定
の記録媒体から記録信号を検出する手段と、検出した記
録信号を復調してディジタルオーディオ信号を得る手段
と、該ディジタルオーディオ信号に対し所定の演算処理
を行うディジタル信号処理回路と、演算処理後のディジ
タルオーディオ信号をD/A変換するD/A変換器を含
むディジタルオーディオシステムにおいて、記録媒体を
再生する前に、記録媒体全体または記録媒体中の所望曲
を高速再生しながら復調回路から出力されるディジタル
オーディオ信号の曲単位の平均レベルを検出する手段
と、該検出レベルに応じて、記録媒体全体または記録媒
体中の所望曲を再生する際、復調回路から出力されるデ
ィジタルオーディオ信号のレベルを曲単位でシフトし最
適化しながらディジタル信号処理回路に入力する手段に
より達成される。
【0009】
【作用】本発明の1つによれば、記録媒体を再生する前
に、記録媒体を高速再生しながら復調回路から出力され
るディジタルオーディオ信号の記録媒体全体での平均レ
ベルを検出し、該検出レベルに応じて、記録媒体を再生
する際、復調回路から出力されるディジタルオーディオ
信号のレベルをシフトし最適化しながらディジタル信号
処理回路に入力する。これにより、録音レベルの低い記
録媒体を再生しても、聴感上、音が小さくならないの
で、ユーザが、記録媒体毎に、一々、音量調整操作をし
なくて済み、また、ディジタル信号処理回路に入力され
る信号の語長が実質的に長くなるので、信号劣化が少な
くなる。
【0010】また、本発明の他の1つによれば、記録媒
体を再生する前に、記録媒体全体または記録媒体の所望
曲を高速再生しながら復調回路から出力されるディジタ
ルオーディオ信号の曲単位の平均レベルを検出してお
き、該検出レベルに応じて、記録媒体全体または記録媒
体中の所望曲を再生する際、復調回路から出力されるデ
ィジタルオーディオ信号のレベルを曲単位でシフトし最
適化しながらディジタル信号処理回路に入力する。これ
により、同一記録媒体中において、曲毎に録音レベルが
異なっている場合にも適切に対応できるようになり、特
定曲で再生音量が小さくなったり、信号劣化が増大した
りするのが防げる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る再生方法を具現したディ
スクシステム(CDシステム)の全体構成図である。1
0はCDプレーヤであり、11はCD(コンパクトディ
スク)の記録信号を検出する光ピックアップ、12は光
ピックアップ11の検出信号(RF信号)に対する波形
等化、2値化、フォーカシングエラー信号やトラッキン
グエラー信号の作成などを行うRFアンプ、13は復調
回路としてのデータプロセッサであり、RFアンプ12
から2値化RF信号を入力して、データの読み取り、デ
ィインターリーブ、誤り訂正等を施し、16ビット長の
ディジタルオーディオ信号を復調するとともに、サブコ
ードデータを復調する。14はレベルシフト回路であ
り、後述するシステムコントローラのレベルシフト制御
を受けてディジタルオーディオ信号に対するレベルシフ
ト動作を行う。レベルシフト回路14は入力が16ビッ
ト長、出力がマージンビットを含めて18ビット長であ
り、入力ディジタルオーディオ信号の平均レベルを、デ
ータ圧縮することなく理想平均レベルにシフトさせる。
【0012】15はディジタルシグナルプロセッサ(D
SP)であり、システムコントローラの制御に従い、レ
ベルシフト回路14から入力されたディジタルオーディ
オ信号に対し、所定のディジタル演算処理を行い、バス
/トレブルのブースト/カット等、所定のオーディオコ
ントロールを行う。ディジタルシグナルプロセッサ15
は入力が18ビット長、出力がマージンビットを含めて
20ビット長であり、演算を24ビット長で行う。16
はディジタルフィルタ(DF)であり、オーディオコン
トロール後のディジタルオーディオ信号に対し、オーバ
ーサンプリング、高域カットを行う。ディジタルフィル
タ16は入出力がともに20ビット長であり、演算を2
4ビット長で行う。17はD/A変換器であり、ディジ
タルフィルタ16から入力したディジタルオーディオ信
号をアナログオーディオ信号に変換して外部に出力す
る。なお、D/A変換器17はシステムコントローラに
よりミュートが掛けられるようになっている。
【0013】18はCDを回転するスピンドルモータ、
19は光ピックアップ11の送りを行う送りモータ、2
0はサーボプロセッサであり、システムコントローラの
制御に従い、光ピックアップ11、スピンドルモータ1
8、送りモータ19に対する各種サーボコントロールを
行う。21は操作/表示部であり、ユーザがプログラム
選曲操作、PLAY操作、STOP操作、バス/トレブ
ルのブースト/カット等のオーディオコントロール操作
等を行ったり、プログラム選曲されたトラックナンバT
NO(曲番)、PLAY中のトラックナンバTNOの表
示等を行う。22はCDプレーヤ10にCDが装填され
るとディスク装填検出信号を出力するディスク装填検出
回路である。
【0014】23はシステムコントローラであり、CD
プレーヤ10にCDがセットされると、データプロセッ
サ13とサーボプロセッサ20を高速再生モードにし
て、CDの内周側から外周側まで高速再生(早送り再
生)させながら、データプロセッサ13で復調されるデ
ィジタルオーディオ信号とサブコードデータを入力し、
トラックナンバ別に平均レベルとピークレベルを検出
し、かつ、トラックナンバ別に、最適化(ピークレベル
が18ビット長をオーバーしない範囲で平均レベルを理
想平均レベルと一致させること)するためのレベルシフ
ト量を定める。高速再生中、システムコントローラ23
はD/A変換器17に対し、ミュート制御を行い、高速
再生が終わるとミュートを解除する。
【0015】そして、操作/表示部21でPLAY操作
がなされたとき、システムコントローラ23は通常の演
奏制御(プログラムモードがオフで、CDの全曲を順に
再生する場合)やプログラム演奏制御(プログラムモー
ドがオンで、プログラム選曲されたトラックナンバだけ
再生する場合)を行うと同時に、曲単位で、レベルシフ
ト回路14に対するレベルシフト制御を行う。また、シ
ステムコントローラ23は操作/表示部21でオーディ
オコントロール操作がなされると、ディジタルシグナル
プロセッサ15に対し所定のオーディオコントロール制
御を行う。また、システムコントローラ23は操作/表
示部21に対し、プログラム選曲されたトラックナンバ
や演奏中のトラックナンバ等の表示制御も行う。
【0016】30はオーディオアンプであり、CDプレ
ーヤ10から入力したアナログオーディオ信号に対し音
量調整、電力増幅等を行う。40はスピーカであり、オ
ーディオアンプ30の出力で駆動されて音響出力を行
う。
【0017】図2と図3はシステムコントローラ23の
動作を示す流れ図、図4はレベルシフト回路の動作を示
す説明図であり、以下、これらの図に従って説明する。
【0018】CDプレーヤ10にCDをセットすると、
ディスク装填検出回路22がディスク装填検出信号を出
力する。このディスク装填検出信号を入力したシステム
コントローラ23は、D/A変換器17に対しミュート
制御を行いミュートを掛けさせたあと(図2のステップ
101、102)、データプロセッサ13とサーボプロ
セッサ18を高速再生モードとし、CDの内周から外周
までトラックジャンプと通常再生を繰り返させながら、
全トラック(全曲)の高速再生を行わせ(ステップ10
3)、データプロセッサ13からディジタルオーディオ
信号(16ビット長)とサブコードデータを入力して、
トラックナンバ(曲番)別に、平均レベル(平均録音レ
ベル)とピークレベルを検出し、かつ、トラックナンバ
別に、平均レベルをできるだけ理想平均レベルと一致す
るようにするためのレベルシフト回路14でのレベルシ
フト量を定め、内部メモリ(図示せず)に登録する(ス
テップ104)。
【0019】ここで、CDの録音レベルのバラツキによ
り、CDプレーヤ10にセットされたCDの或るトラッ
クナンバTNO=i(i=1〜K)の曲について、dB
単位での平均レベルALi とピークレベルPLi のいず
れも低くて、図4(1)の上側に示す如くなっており、
予め定められた所定の理想平均レベルUALと、図4
(1)の下側に示すレベルシフト回路14の出力(18
ビット長)で見た最大レベルMLに対し、 UAL−ALi ≦ML−PLi の関係が成立するとき、当該トラックナンバの曲につい
てのレベルシフト量LS i は、 LSi =UAL−ALi と定められ、レベルシフト回路14の出力で見たレベル
は図4(1)の下側の如くなる。
【0020】若し、CDの或るトラックナンバiの曲に
ついて、平均レベルALi は低いがピークレベルPLi
が高くなっており、図4(2)の上側に示す如く、 UAL−ALi >ML−PLi の関係になっているとき、レベルシフト量LSi は、 LSi =ML−PLi と定められ、レベルシフト回路14の出力で見たレベル
は図4(2)の下側の如くなって、データ圧縮をしなく
てもレベルシフト後のピークレベルが18ビット長をオ
ーバーフローしないようにされる。
【0021】これと反対に、CDの或るトラックナンバ
iの曲につき、平均レベルALi が高くて、理想平均レ
ベルUALを越えており、図4(3)の如くなっている
とき、本実施例では、レベルシフト量LSi は、 LSi =UAL−ALi (<0) とされ、レベルシフト回路14の出力で見たレベルは図
4(3)の下側の如くなる。この点について、CDの或
るトラックナンバiの曲につき、平均レベルAL i が理
想平均レベルUALを越えているとき、レベルシフト回
路14でレベルシフトすることなく、データプロセッサ
13から入力されたレベルのまま、出力させるようにし
てもよい(このようにしても、聴感上、音は小さくなら
ず、ディジタルシグナルプロセッサ15やディジタルフ
ィルタ16での信号劣化も大きくならない)。
【0022】高速再生による各トラックナンバの平均レ
ベルとピークレベルの検出、レベルシフト量の決定が終
わると、システムコントローラ23はデータプロセッサ
13とサーボプロセッサ18による高速再生動作を停止
させ、D/A変換器17のミュートも解除する(ステッ
プ105、106)。
【0023】ユーザが操作/表示部21でバス/トレブ
ルのブースト/カット操作を行うと、システムコントロ
ーラ23はディジタルシグナルプロセッサ15に対し、
操作に応じたオーディオコントロール制御を行う(ステ
ップ119、120)。ディジタルシグナルプロセッサ
15は制御内容に応じて演算係数の変更を行う。
【0024】そして、ユーザが操作/表示部21で通常
のPLAY操作を行うと(ステップ118)、システム
コントローラ23はデータプロセッサ13とサーボプロ
セッサ18を通常再生モードとし(図3のステップ20
1〜203)、CDの先頭のトラックナンバTNO=1
の曲から順に最終のトラックナンバTNO=Kの曲まで
演奏させていき、この際、データプロセッサ13から入
力するサブコードデータを監視しながら、或るトラック
ナンバiの曲の演奏が開始する時点に、該トラックナン
バiの曲に対して、先に求めたレベルシフト量LSi
データをレベルシフト回路14へ出力してレベルシフト
制御を行い、LSi だけレベルシフトさせて出力させ、
当該トラックナンバiの曲の演奏が終わると、次のトラ
ックナンバ(i+1)の曲が存在すれば、該曲の演奏が
開始する時点に、トラックナンバ(i+1)の曲に対し
て、先に求めたレベルシフト量LSi+1 のデータをレベ
ルシフト回路14へ出力してレベルシフト制御を行い、
LSi+1 だけレベルシフトさせて出力させるというよう
にして、各トラックナンバの曲別に、平均レベルを最適
化させたディジタルオーディオ信号をディジタルシグナ
ルプロセッサ15に入力させる(ステップ204〜20
8)。
【0025】レベルシフト回路14でレベルシフトされ
たディジタルオーディオ信号(18ビット長)はディジ
タルシグナルプロセッサ15により、所定の演算がなさ
れて、ユーザ所望のオーディオコントロールが施され、
20ビット長のディジタルオーディオ信号として出力さ
れる。この際、データプロセッサ13の出力で見た平均
レベルの低いトラックナンバの曲のディジタルオーディ
オ信号がレベルシフト回路14で理想平均レベルまたは
その近くまで持ち上げられているので、ディジタルシグ
ナルプロセッサ15の入力信号の実質的な語長が長くな
っており、該ディジタルシグナルプロセッサ15での信
号劣化が少なくなる。
【0026】ディジタルシグナルプロセッサ15でオー
ディオコントロールされたディジタルオーディオ信号
(20ビット長)は、続いて、ディジタルフィルタ16
によりオーバーサンプリングと高域カットがなされ、2
0ビット長のディジタルオーディオ信号として出力され
る。このときも、データプロセッサ13の出力で見た平
均レベルの低いトラックナンバの曲のディジタルオーデ
ィオ信号がレベルシフト回路14で理想平均レベルまた
はその近くまで持ち上げられているので、ディジタルフ
ィルタ16の入力信号の実質的な語長が長くなってお
り、該ディジタルフィルタ16での信号劣化が少なくな
る。
【0027】ディジタルフィルタ16から出力されたデ
ィジタルオーディオ信号(20ビット長)はD/A変換
器17でアナログオーディオ信号に変換されたのち、オ
ーディオアンプ30に出力される。オーディオアンプ3
0は入力されたアナログオーディオ信号に対し音量調
整、電力増幅等を行い、スピーカ40を駆動して音響出
力させる。
【0028】この際、平均レベルの低いトラックナンバ
の曲の演奏中、レベルシフト回路14で理想平均レベル
またはその近くまで持ち上げられているので、聴感上、
音が小さくなることはなく、また、平均レベルの高過ぎ
るトラックナンバの曲の演奏中、レベルシフト回路14
で理想平均レベルに抑えられているので、聴感上、音が
高くなる過ぎることもない。よって、ユーザがオーディ
オアンプ30で曲毎に、一々、音量を調整しなくても所
望の大きさで音楽を聴取できる。
【0029】CDの全トラックナンバに亘る全曲の演奏
が終わると、システムコントローラ23はデータプロセ
ッサ13とサーボプロセッサ18に対し通常再生終了制
御を行い、CDの演奏を停止させる(ステップ204、
209)。
【0030】これと異なり、操作/表示部21で、プロ
グラムモードの設定操作がなされたあと(図2のステッ
プ108、109)、例えば、トラックナンバ3の曲と
5の曲がプログラム選曲されると、システムコントロー
ラ23は選曲されたトラックナンバを内部メモリに登録
するとともに操作/表示部21に表示し(ステップ11
0〜112)、続いてPLAY操作がされるとシステム
コントローラ23は、データプロセッサ13とサーボプ
ロセッサ18をサーチモードとし、まず、トラックナン
バ3の曲の先頭位置をサーチさせ(ステップ118、図
3のステップ201、210、211)、サーチが完了
したところで、レベルシフト量LS3 をレベルシフト回
路14に出力してレベルシフト制御を行い、LS3 のレ
ベルシフト量に設定させる(ステップ212、21
3)。
【0031】そして、データプロセッサ13とサーボプ
ロセッサ18を再生モードとし、トラックナンバ3の曲
の演奏を開始させる(ステップ214)。演奏中にデー
タプロセッサ13から出力されたディジタルオーディオ
信号はレベルシフト回路14により、曲の平均レベルが
理想平均レベルと一致またはできるだけ近くなるように
レベルシフトされてディジタルシグナルプロセッサ15
に出力される。ディジタルシグナルプロセッサ15は、
入力されたディジタルオーディオ信号に対し所定の演算
を行ってユーザ所望のオーディオコントロールを施す
が、トラックナンバ3の曲の平均レベルが低くても、レ
ベルシフト回路14で理想平均レベルまたはその近くま
で持ち上げられて、ディジタルフィルタ16の入力信号
の実質的な語長が長くなっており、該ディジタルフィル
タ16での信号劣化が少なくなる。
【0032】また、ディジタルシグナルプロセッサ15
から出力されたディジタルオーディオ信号はディジタル
フィルタ16でオーバーサンプリングと高域カットがな
されるが、このときも、トラックナンバ3の曲の平均レ
ベルが低くても、レベルシフト回路14で理想平均レベ
ルまたはその近くまで持ち上げられて、ディジタルフィ
ルタ16の入力信号の実質的な語長が長くなっており、
該ディジタルフィルタ16での信号劣化が少なくなる。
【0033】ディジタルフィルタ16から出力されたデ
ィジタルオーディオ信号はD/A変換器17でアナログ
オーディオ信号に変換されたのち、オーディオアンプ3
0で音量調整、電力増幅等がなされ、スピーカ40より
音響出力される。
【0034】この際、トラックナンバ3の曲の平均レベ
ルが低くても、レベルシフト回路14で理想平均レベル
またはその近くまで持ち上げられているので、聴感上、
音が小さくなることはなく、ユーザが音量を調整しなく
ても所望の大きさで音楽を聴取できる。
【0035】トラックナンバ3の曲の演奏が終わると、
システムコントローラ23はまだプログラム選曲された
曲が残っているので、データプロセッサ13とサーボプ
ロセッサ18をサーチモードとし、トラックナンバ5の
曲の先頭位置をサーチさせ(ステップ215、216、
211)、サーチが完了したところで、レベルシフト量
LS5 をレベルシフト回路14に出力してレベルシフト
制御を行い、LS5 のレベルシフト量に設定させる(ス
テップ212、213)。
【0036】そして、データプロセッサ13とサーボプ
ロセッサ18を再生モードとし、トラックナンバ5の曲
の演奏を開始させる(ステップ214)。演奏中にデー
タプロセッサ13から出力されたディジタルオーディオ
信号はレベルシフト回路14により、曲の平均レベルが
理想平均レベルと一致またはできるだけ近くなるように
レベルシフトされてディジタルシグナルプロセッサ15
に出力される。ディジタルシグナルプロセッサ15は、
入力されたディジタルオーディオ信号に対し所定の演算
を行ってユザ所望のオーディオコントロールを施し、デ
ィジタルフィルタ16はオーバーサンプリングと高域カ
ットを行うが、トラックナンバ5の曲の平均レベルが低
くても、レベルシフト回路14で理想平均レベルまたは
その近くまで持ち上げられて、ディジタルシグナルプロ
セッサ15やディジタルフィルタ16の入力信号の実質
的な語長が長くなっており、信号劣化が少なくなる。
【0037】ディジタルフィルタ16から出力されたデ
ィジタルオーディオ信号はD/A変換器17でアナログ
オーディオ信号に変換されたのち、オーディオアンプ3
0で音量調整、電力増幅等がなされ、スピーカ40より
音響出力される。この際、トラックナンバ5の曲の平均
レベルが低くても、レベルシフト回路14で理想平均レ
ベルまたはその近くまで持ち上げられているので、聴感
上、音が小さくなることはなく、ユーザが音量を調整し
なくても所望の大きさで音楽を聴取できる。
【0038】トラックナンバ5の曲の演奏が終わるとシ
ステムコントローラ23は、データプロセッサ13とサ
ーボプロセッサ18に対し再生停止制御を行い、CDの
演奏を停止させる(ステップ216、217)。
【0039】その後、プログラムモードの解除操作がな
されると、システムコントローラ23は登録曲を抹消
し、プログラム曲の表示も止める(図2のステップ11
3〜116)。また、CDが取り出されたとき(ステッ
プ117でYES)、システムコントローラ23は最初
のステップ101に戻る。
【0040】なお、CDが装填さると最初にTOC情報
の読み取り処理がなされるが、図2、図3のフローでは
特に明示していない。
【0041】本実施例によれば、CDがCDプレーヤ1
0に装填されると、システムコントローラ23がCDの
高速再生を行わせながら、データプロセッサ13から出
力されるディジタルオーディオ信号を入力して、曲単位
の平均レベルとピークレベルを検出し、これらから曲単
位に、理想平均レベルにできるだけ近くするためのレベ
ルシフト量を決定し、CDの全曲の再生時またはプログ
ラム選曲された所望曲の再生時において、曲単位で、レ
ベルシフト回路14で平均レベルを最適化するようにし
たので、どのCDのどの曲を演奏しても、聴感上、音が
小さくなり過ぎたり、大きくなり過ぎたりせず、演奏曲
毎に一々音量調整しなくて済み、また、ディジタルシグ
ナルプロセッサ15やディジタルフィルタ16の入力語
長が実質的に長くなるので、ディジタル演算処理による
信号劣化も少なくなる。
【0042】また、平均レベルの最適化により、CDか
らテープに録音する場合には、録音レベル調整の手間が
省ける。
【0043】なお、上記した実施例では曲単位で平均レ
ベルとピークレベルを検出し、曲単位で最適なレベルシ
フト量を定めておき、再生時、曲単位でレベルシフト量
を変えるようにしたが、本発明は何らこれに限定され
ず、CDの全曲に亘っての平均レベルとピークレベルを
検出して、これらの平均レベルとピークレベルを用い
て、セットされたCDに対する全体的な最適レベルシフ
ト量を定めておき、CDのどの曲を演奏する場合にも、
同じ量だけレベルシフトさせるようにしてもよい。この
ようにすることで、どのCDを演奏しても、聴感上、音
が小さくなり過ぎたり、大きくなり過ぎたりせず、CD
毎に一々音量調整しなくて済み、また、ディジタルシグ
ナルプロセッサ15やディジタルフィルタ16の入力語
長が実質的に長くなるので、ディジタル演算処理による
信号劣化も少なくなる。
【0044】また、CDの装填時に全曲を高速再生し、
平均レベルとピークレベルを検出して最適なレベルシフ
ト量を決定するようにしたが、PLAY操作がなされる
前に、ユーザによる所定のレベル調整指令操作に付勢さ
れて、予め、プログラム選曲されていなければCDの全
曲を対象にして高速再生と平均レベル、ピークレベルの
検出、最適なレベルシフト量の決定を行い、予め、プロ
グラム選曲されていれば、該プログラム曲だけを対象に
して高速再生と平均レベル、ピークレベルの検出、最適
なレベルシフト量の決定を行うようにしてもよい。
【0045】更に、図5に示す如く、CDプレーヤ10
Aからディジタルオーディオインターフェース24を使
って、ディジタル入力端子を持つオーディオアンプ30
Aにディジタル入力し、オーディオアンプ30Aに内蔵
されたディジタルシグナルプロセッサ15でオーディオ
コントロール等の演算処理を行う場合、オーディオアン
プ30Aのディジタルオーディオインターフェース31
とディジタルシグナルプロセッサ15の間にレベルシフ
ト回路14を設けておき、CD装填時の平均レベルとピ
ークレベルの検出、並びに、レベルシフト量の決定はC
Dプレーヤ10Aのシステムコントローラ23Aが行
い、再生時には、システムコントローラ23Aから通信
ライン50を介してレベルシフト量をオーディオアンプ
30Aのコントローラ32に伝送し、該コントローラ3
2がレベルシフト回路14に対するレベルシフト制御を
行うようにしてもよい。
【0046】また、上記した実施例ではCDを例に挙げ
たが、CD−V、LD(レーザディスク)、MD(ミニ
ディスク)等の他のディスクや、DATテープ、DCC
(ディジタルコンパクトカセット)テープなど、ディジ
タルオーディオ信号の記録された種々の記録媒体を再生
するディジタルオーディオシステムに適用することがで
きる。また、ディジタル信号処理回路として、ディジタ
ルシグナルプロセッサやディジタルフィルタを例に挙げ
たが、同様のディジタル演算処理を行うのであれば、マ
イクロコンピュータ等であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上本発明の1つによれば、記録媒体を
再生する前に、記録媒体を高速再生しながら復調回路か
ら出力されるディジタルオーディオ信号の記録媒体全体
での平均レベルを検出し、該検出レベルに応じて、記録
媒体を再生する際、復調回路から出力されるディジタル
オーディオ信号のレベルをシフトし最適化しながらディ
ジタル信号処理回路に入力する。これにより、録音レベ
ルの低い記録媒体を再生しても、聴感上、音が小さくな
らないので、ユーザが、記録媒体毎に、一々、音量調整
操作をしなくて済み、また、ディジタル信号処理回路に
入力される信号の語長が実質的に長くなるので、信号劣
化が少なくなる。
【0048】また、本発明の他の1つによれば、記録媒
体を再生する前に、記録媒体全体または記録媒体の所望
曲を高速再生しながら復調回路から出力されるディジタ
ルオーディオ信号の曲単位の平均レベルを検出してお
き、該検出レベルに応じて、記録媒体全体または記録媒
体中の所望曲を再生する際、復調回路から出力されるデ
ィジタルオーディオ信号のレベルを曲単位でシフトし最
適化しながらディジタル信号処理回路に入力する。これ
により、同一記録媒体中において、曲毎に録音レベルが
異なっている場合にも適切に対応できるようになり、特
定曲で再生音量が小さくなったり、信号劣化が増大した
りするのが防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再生方法を具現したディスクシステム
の全体構成図である。
【図2】システムコントローラの動作を示す第1の流れ
図である。
【図3】システムコントローラの動作を示す第2の流れ
図である。
【図4】レベルシフト回路の動作を示す説明図である。
【図5】ディスクシステムの変形例を示す全体構成図で
ある。
【符号の説明】
10、10A CDプレーヤ 11 光ピックアップ 13 データプロセッサ 14 レベルシフト回路 15 ディジタルシグナルプロセッサ 16 ディジタルフィルタ 17 D/A変換器 23、23A システムコントローラ 24、31 ディジタルオーディオインターフェース 30、30A オーディオアンプ 32 コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録媒体から検出した記録信号を
    復調回路で復調してディジタルオーディオ信号を得、デ
    ィジタル信号処理回路で所定の演算処理を行ったのち、
    D/A変換器でアナログ信号に変換するようにしたディ
    ジタルオーディオシステムの再生方法において、 記録媒体を再生する前に、記録媒体を高速再生しながら
    復調回路から出力されるディジタルオーディオ信号の記
    録媒体全体での平均レベルを検出しておき、 該検出レベルに応じて、記録媒体を再生する際、復調回
    路から出力されるディジタルオーディオ信号のレベルを
    シフトし最適化しながらディジタル信号処理回路に入力
    するようにしたこと、 を特徴とするディジタルオーディオシステムの再生方
    法。
  2. 【請求項2】 所定の記録媒体から検出した記録信号を
    復調回路で復調してディジタルオーディオ信号を得、デ
    ィジタル信号処理回路で所定の演算処理を行ったのち、
    D/A変換器でアナログ信号に変換するようにしたディ
    ジタルオーディオシステムの再生方法において、 記録媒体を再生する前に、記録媒体全体または記録媒体
    中の所望曲を高速再生しながら復調回路から出力される
    ディジタルオーディオ信号の曲単位の平均レベルを検出
    しておき、 該検出レベルに応じて、記録媒体全体または記録媒体中
    の所望曲を再生する際、復調回路から出力されるディジ
    タルオーディオ信号のレベルを曲単位でシフトし最適化
    しながらディジタル信号処理回路に入力するようにした
    こと、 を特徴とするディジタルオーディオシステムの再生方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159252A (ja) * 2008-01-15 2008-07-10 Sony Corp 選択用音声データ取得方法、選択用音声データ取得装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159252A (ja) * 2008-01-15 2008-07-10 Sony Corp 選択用音声データ取得方法、選択用音声データ取得装置
JP4591512B2 (ja) * 2008-01-15 2010-12-01 ソニー株式会社 選択用音声データ取得方法、選択用音声データ取得装置

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