JP3643753B2 - 信号記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD(ミニディスク)等の記録メディアを対象として、曲や番組等の複数の音響信号と各音響信号の頭出し位置を表わす頭出し位置情報の記録及び再生が可能な信号記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、音響信号のデジタル記録が可能であると共にランダムアクセスによる音響信号の再生が可能なMDプレーヤが急速に普及している。
MDプレーヤにおいては、図4に示す如くMD(2)のリードイン部LIとリードアウト部LOの間の信号記録領域に、UTOC情報と音響信号が記録されることとなっており、UTOC情報として、各曲に対応するトラック番号(曲番)と、各曲の頭出しに必要な頭出しアドレスが記録される。この様にしてMD(2)に記録されている頭出しアドレスに基づいて、各曲の頭出しを行なうことが出来る。
【0003】
MDプレーヤにおいて、アナログの音響信号をMD(2)に記録する場合、上述のトラック番号及び頭出しアドレスは、ユーザ操作によってMD(2)に書き込まれる。例えばMD(2)への録音中或いはMD(2)の再生中に、録音中或いは再生中の音楽を聴きながら、或いはカウンタ表示を見ながら、現在の位置が曲間であると判断した時点でマーカーキーを操作すると、次の曲のトラック番号が内蔵せるメモリに書き込まれると共に、その時点での録音位置或いは再生位置のアドレスが、その曲の頭出しアドレスとして該メモリに書き込まれる。この様にしてメモリに書き込まれたトラック番号及び頭出しアドレスは、例えば録音或いは再生が終了した後、MD(2)に記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のMDプレーヤにおいては、ユーザが録音中或いは再生中の音楽を聴きながら、或いはカウンタ表示を見ながら、現在の位置が曲間であると判断してマーカーキーを操作するまでに数秒間が経過しているため、ユーザが該キー操作を行なった時点では、次の曲の録音或いは再生が既に開始されており、真の曲間位置を過ぎた位置のアドレスが頭出しアドレスとしてMD(2)に記録されることになる。
従って、その後、ユーザが所望の曲を聴くために選曲操作を行なうと、上述の頭出しアドレスに基づいて頭出しが行なわれる結果、真の曲間位置を過ぎた位置から音響信号の再生が開始されることとなり、曲の始まり部分が欠落する問題があった。
本発明の目的は、頭出しによる再生時に音声の始まり部分が欠落することのない信号記録再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る信号記録再生装置は、記録メディアに、1つの曲や1つの番組等の一連の音響信号を単位として複数の音響信号と各音響信号の頭出し位置を表わす頭出し位置情報の記録及び再生が可能である。そして、該信号記録再生装置は、その特徴的構成において、
ユーザによるマーカー操作に応じて、各音響信号についての頭出し位置情報を記録するための情報記録手段と、
複数の音響信号と各音響信号についての頭出し位置情報とが記録されている記録メディアを対象として、各音響信号についての頭出し位置情報が表わす位置よりも前であって該位置の近傍領域にて、音響信号の信号レベルが所定の閾値以下となる低レベル位置を検知する検知手段と、
各音響信号についての頭出し位置情報を、各音響信号について検知された前記低レベル位置を表わす位置情報に書き換える書換え手段
とを具えている。
【0006】
そして、前記検知手段は、
1つの音響信号についての書換え前の頭出し位置情報に基づいて、該音響信号の頭出し動作を指令する頭出し指令手段と、
該音響信号の頭出しが終了した後、該頭出し位置から通常の再生方向とは逆方向の再生動作を指令する逆再生指令手段と、
逆再生によって得られる音響信号の信号レベルの値を検出し、検出した信号レベルが前記所定の閾値と一致する1回目或いは2回目の低レベル位置を検知する位置検知手段
とを具えている。
【0007】
上記信号記録再生装置においては、記録メディアに記録されている複数の音響信号を再生しつつ、ユーザによるマーカー操作に応じて各音響信号についての頭出し位置情報を記録し、或いは記録メディアに複数の音響信号を記録しつつ、ユーザによるマーカー操作に応じて各音響信号についての頭出し位置情報を記録することが可能であって、記録メディアには、複数の音響信号と各音響信号についての頭出し位置情報とが記録される。ここで、各音響信号についての頭出し位置情報としては、ユーザによるマーカー操作の遅れによって、連続する2つの音響信号の継ぎ目の位置を過ぎた位置の位置情報が記録されることになる。
【0008】
その後、上述の如く記録メディアに記録されている頭出し位置情報に基づいて、任意の音響信号の頭出しが行なわれ、該頭出し位置から通常の再生方向とは逆方向に音響信号の再生 ( 逆再生 ) が開始される。この様にして、音響信号が逆再生される過程で、該音響信号の信号レベルの値が所定の閾値と一致する1回目或いは2回目の低レベル位置がサーチされる。該閾値としては、音響信号の信号レベルの値が無音状態、或いは無音に近い状態と判断し得る値、例えば−80〜−60dBの値が設定されている。
曲などの音響信号については、通常、信号レベルの値は、その開始部分において徐々に大きくなっている。従って、上述の如く音響信号を逆再生する過程では、頭出しが行なわれた前記任意の音響信号の頭出し位置から該音響信号とその前の音響信号の継ぎ目位置にかけて、音響信号の信号レベルは徐々に小さくなっていく。この過程で、前記継ぎ目位置の直後において、所定の閾値と一致する1回目の低レベル位置が検知されることになる。
又、通常、音響信号の信号レベルの値は、その終了部分において徐々に小さくなっている。従って、上述の如く音響信号を逆再生する過程では、頭出しが行なわれた前記任意の音響信号とその前の音響信号の継ぎ目位置から、音響信号の信号レベルは徐々に大きくなっていく。この過程で、前記継ぎ目位置の直前において、所定の閾値と一致する2回目の低レベル位置が検知されることになる。
記録メディアに記録されている頭出し位置情報は、この様にして検知された低レベル位置の位置情報に書き換えられる。
【0009】
その後、ユーザにより記録メディアに記録されている複数の音響信号の中から所望の音響信号が選択されて再生操作が行なわれると、上述の如く書き換えられた新たな頭出し位置情報に基づいて、選択された音響信号の頭出しが行なわれる。
ここで、新たな頭出し位置情報の位置は、選択された音響信号とその前の音響信号の継ぎ目の位置直後の位置、即ち選択された音響信号の記録開始位置直後の位置であって、該位置から音響信号の再生が開始されることになるが、音響信号の開始部分においては、上述の如く無音状態、或いは無音に近い状態となっているため、再生されるべき音声の始まり部分が欠落することはない。
或いは、新たな頭出し位置情報の位置は、選択された音響信号とその前の音響信号の継ぎ目の位置直前の位置、即ち前の音響信号の記録終了位置直前の位置であって、該位置から音響信号の再生が開始されるため、再生されるべき音声の始まり部分が欠落することはない。又、音響信号の終了部分においては、上述の如く無音状態、或いは無音に近い状態となっているため、再生されるべき音声の前の音声が聴こえることはない。
【0011】
又、具体的には、ユーザによる入力操作に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段を具えている。
【0012】
該具体的構成においては、閾値として、例えば静かなクラシック音楽に対しては小さな値、騒がしいロック音楽に対しては大きな値が入力される。又、記録メディアに記録されている音響信号のS/N比の値が大きい場合、例えばCD(コンパクトディスク)から該音響信号を記録した場合は小さな値が入力されるのに対し、S/N比の値が小さい場合は、例えばアナログの磁気テープから音響信号を記録した場合は大きな値が入力される。
この様にして、閾値として、音楽の種類や音響信号のS/N比の値に応じた値を入力することが出来るので、確実に無音となる位置が低レベル位置として検知される。従って、再生されるべき音声の始まり部分が欠落することを確実に防止することが出来ると共に、その前の音声が聴こえることを確実に防止することが出来る。
【0013】
更に具体的には、前記検知手段は、記録メディアに記録されている複数の音響信号を再生しつつ各音響信号ついての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、或いは記録メディアに複数の音響信号を記録しつつ各音響信号についての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、記録メディアに記録されている複数の音響信号について順次、低レベル位置を検知する。
【0014】
該具体的構成においては、記録メディアに記録されている複数の音響信号を再生しつつ各音響信号ついての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、或いは記録メディアに複数の音響信号を記録しつつ各音響信号についての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、自動的に、記録メディアに記録されている複数の音響信号について順次、低レベル位置を検知する動作が開始される。従って、頭出し位置情報の書換えを実行させるための操作は不要である。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係る信号記録再生装置によれば、頭出しによる再生時に音声の始まり部分が欠落することはない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をMDプレーヤに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明のMDプレーヤは、図1に示す如く、アナログ音響信号の入力端子(11)及び出力端子(12)を具え、入力端子(11)から入力されたアナログ音響信号は、A/D変換回路(13)に入力されてデジタルの音響信号に変換される。該デジタル音響信号は、信号処理回路(15)に入力されてATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式による圧縮処理等のデジタル信号処理が施された後、ピックアップ回路(16)に入力され、ピックアップ回路(16)によってMD(2)に記録される。
【0017】
又、MD(2)に記録されているデジタル音響信号は、ピックアップ回路(16)によって再生され、再生された音響信号は信号処理回路(15)に入力されて伸長処理等のデジタル信号処理が施された後、D/A変換回路(14)に入力されてアナログの音響信号に変換される。該アナログ音響信号は、出力端子(12)を経て例えばスピーカ(図示省略)に入力され、スピーカから音声として外部へ出力される。
【0018】
信号処理回路(15)及びピックアップ回路(16)には、マイクロコンピュータなどからなる制御回路(1)が接続されており、制御回路(1)によって信号処理回路(15)の動作が制御されている。
制御回路(1)には、メモリ(17)、操作キー群(18)及びディスプレイ(19)が接続されている。
【0019】
上記MDプレーヤにおいては、MD(2)への録音中或いはMD(2)の再生中に、MD(2)に録音される各曲、或いはMD(2)に録音されている各曲のトラック番号及び頭出しアドレスを、操作キー群(18)に含まれるマーカーキー(図示省略)の操作によって記録することが可能であって、録音或いは再生の終了後、MD(2)には、前記マーカーキーが操作された時点での記録位置或いは再生位置のアドレスが、頭出しアドレスとして記録されている。尚、該動作は、従来のMDプレーヤと全く同一であるので、ここでは具体的な説明を省略する。
【0020】
本発明に係るMDプレーヤにおいては、録音或いは再生の終了後、上述の如く記録された各曲の頭出しアドレスを、該頭出しアドレスの位置よりも前のアドレスに書き換えることが可能である。
制御回路(1)は、録音或いは再生終了後、ピックアップ回路(16)に対してUTOC情報再生指令を発し、ピックアップ回路(16)は、該指令に応じて、MD(2)に記録されているUTOC情報を読み出す。読み出されたUTOC情報は、信号処理回路(15)に入力されて所定の信号処理が施された後、制御回路(1)に読み込まれる。
【0021】
制御回路(1)は、読み込んだUTOC情報をメモリ(17)に書き込んだ後、該メモリ(17)から、MD(2)に記録されている2曲目の曲の頭出しアドレスを読み出す。その後、ピックアップ回路(16)に対して、前記読み出した頭出しアドレスの位置を頭出し位置とする頭出し動作、及びMD(2)に記録されている音響信号を該頭出し位置から通常の再生方向とは逆方向に再生する動作(逆再生)を指令する。ピックアップ回路(16)は、該指令に応じて、前記読み出した頭出しアドレスの位置を頭出し位置とする頭出し動作を実行した後、該頭出し位置から音響信号を逆再生する動作を実行する。
例えば図3に示す如く、2曲目の曲について、マーカーキーの操作によって該曲と1曲目の曲の曲間位置Sを過ぎた位置Pのアドレスが頭出しアドレスとして記録されている場合、該位置Pを頭出し位置として頭出しが行なわれ、該頭出し位置Pから逆再生が開始される。
【0022】
上述の如く逆再生された音響信号は、信号処理回路(15)に入力されて所定のデジタル信号処理が施された後、制御回路(1)に入力される。
制御回路(1)は、信号処理回路(15)から入力されたデジタル音響信号の信号(録音)レベルの値を検出する動作を行ない、検出した値が、ユーザにより入力された所定の閾値、例えば音響信号の信号レベルの値が無音状態と判断し得る値−80dBと一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合は更に、信号レベルの値が2回目に所定の閾値に一致したか否かを判断する。
【0023】
通常、曲の音声は、開始部分において無音状態から徐々に大きくなると共に、終了部分においては徐々に小さくなって無音状態となっており、音響信号の信号レベルの値は、曲の開始部分において徐々に大きくなり、曲の終了部分において徐々に小さくなる。従って、上述の如く音響信号を逆再生する過程では、音響信号の信号レベルの値は、図3に示す如く2曲目の頭出し位置Pから2曲目の曲と1曲目の曲の曲間位置Sにかけて徐々に小さくなり、その後、該曲間位置Sから徐々に大きくなる。
制御回路(1)は、2曲目の曲と1曲目の曲の曲間位置Sの直後の位置P1で、信号レベルの値が1回目に所定の閾値と一致すると判断し、その後、該曲間位置Sの直前の位置P2で、信号レベルの値が2回目に所定の閾値と一致すると判断する。
【0024】
図1に示す制御回路(1)は、信号レベルの値が2回目に所定の閾値と一致すると判断した時点でピックアップ回路(16)に対して再生停止指令を発し、ピックアップ回路(16)は、該指令に応じて前記再生動作を停止する。又、制御回路(1)は、この再生停止位置、即ち図3に示す例においては1曲目と2曲目の曲間位置Sの直前の位置P2のアドレスを新たな頭出しアドレスとして、前記読み出した頭出しアドレスのメモリ記録領域に上書きする。
【0025】
制御回路(1)は、同様にして、MD(2)に記録されている2曲目以降の全ての曲について順次、音響信号を逆再生する過程で信号レベルの値が2回目に−80dBとなる位置のアドレスを新たな頭出しアドレスとしてメモリ(17)に上書きする動作を実行した後、メモリ(17)に書き込まれているUTOC情報を信号処理回路(15)に供給する。信号処理回路(15)に供給されたUTOC情報は、該回路(15)によって所定のデジタル信号処理が施された後、ピックアップ回路(16)に入力されて、該回路(16)によってMD(2)に上書き記録される。
この様にして、MD(2)に記録されている2曲目以降の全ての曲について、マーカーキーの操作によってMD(2)に記録された頭出しアドレスが、そのアドレスが表わす位置より前で無音状態となる位置のアドレスに書き換えられ、その後、書き換えられた新たな頭出しアドレスに基づいて、各曲の頭出しが行なわれることになる。
【0026】
図2は、録音終了後或いは再生終了後、上記制御回路(1)によって実行される頭出しアドレス書換え手続きを表わしている。
図示の如く、先ずステップS1にて、MD(2)に記録されているUTOC情報を再生し、再生したUTOC情報をメモリ(17)に書き込んだ後、ステップS2では、該メモリ(17)から2曲目の頭出しアドレスを読み出す。
続いてステップS3では、前記読み出した頭出しアドレスの位置を頭出し位置とする頭出しを実行させると共に、前記頭出し位置から音響信号を通常の再生方向とは逆方向に再生する動作を開始させる。
【0027】
次にステップS4では、信号処理回路(15)から入力されたデジタル音響信号の信号レベルの値を検出した後、ステップS5では、検出した値がユーザにより入力された所定の閾値と一致するか否かを判断し、ノーと判断された場合は、ステップS4に戻って信号レベルの値の検出を繰り返す。
前記読み出した頭出しアドレスを有する曲、即ち2曲目の曲について、音響信号が前記頭出し位置から該曲とその前の曲の曲間位置にかけて逆再生される過程で、ステップS5にてイエスと判断され、ステップS6に移行して、信号レベルの値が2回目に所定の閾値に一致したか否かを判断し、ノーと判断されてステップS4に戻る。
その後、1曲目の曲について、音響信号が前記曲間位置から逆再生される過程で、ステップS5にてイエスと判断され、更にステップS6にてイエスと判断される。
【0028】
続いて、ステップS7では、前記逆再生動作を停止させた後、ステップS8では、ステップS2にて読み出した頭出しアドレスの曲、即ち2曲目の曲について、メモリ(17)に書き込まれている頭出しアドレスを、前記再生停止位置のアドレスに書き換える。
次にステップS9では、ステップS2にて読み出した頭出しアドレスを有する曲がMD(2)に記録されている最後の曲、即ちトラック番号が最も大きい曲であるか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS2に戻る。
【0029】
以下同様にして、MD(2)に記録されている2曲目以降の曲について、メモリ(17)に書き込まれている頭出しアドレスが順次、各曲と該曲の前の曲の曲間位置直前で音響信号の信号レベルが−80dBとなる位置のアドレスに書き換えられる。
その後、MD(2)に記録されている最後の曲について頭出しアドレスが書き換えられてステップS9にてイエスと判断された場合は、ステップS10に移行し、メモリ(17)に書き込まれているUTOC情報をMD(2)に上書き記録して、手続きを終了する。
【0030】
上記手続きによって、録音中或いは再生中にマーカーキーに対するユーザ操作によりMD(2)に記録された各曲の頭出しアドレスが順次、録音終了後或いは再生終了後、自動的に、各頭出しアドレスが表わす位置よりも前で無音状態となる位置のアドレスに書き換えられることになる。
【0031】
本発明に係るMDプレーヤにおいては、ユーザが所望の曲を聴くために選曲操作を行なうと、該選択された曲について上述の如く書き換えられた頭出しアドレスに基づいて、その曲の頭出しが行なわれる。
ここで、該頭出しアドレスは、選択された曲とその前の曲の曲間位置直前のアドレス、即ち前の曲の記録終了位置直前のアドレスであって、該アドレス位置から音響信号の再生が開始されるため、選択された曲の始まり部分が欠落することはない。又、前記頭出しアドレスは、信号レベルの値が−80dBとなって無音状態となった位置のアドレスであって、その後、信号レベルの値は徐々に小さくなっていくので、前の曲の音声がユーザに聴こえることはない。
図3に示す例において、ユーザが2曲目の曲を選択した場合、1曲目の記録終了位置直前の位置P2のアドレスに基づいて、2曲目の曲の頭出しが行なわれて、該位置P2から音響信号の再生が開始されるため、2曲目の曲の始まり部分が欠落することはない。又、音響信号の信号レベルは、図示の如く位置P2から−80dBよりも小さな値となっているので、1曲目の曲の音声が聴こえることはない。
【0032】
又、上記MDプレーヤにおいては、音楽の種類や音響信号のS/N比の値に応じて、任意の閾値を入力することが出来る。
更に、上記MDプレーヤにおいては、録音終了後、或いは再生終了後、ユーザが操作を行なうことなく、自動的に上述の頭出しアドレスの書換えが実行される。
【0033】
尚、上記実施の形態においては、マーカーキーの操作によってMD(2)に記録された頭出しアドレスを、音響信号の信号レベルが2回目に所定の閾値と一致する位置のアドレスに書き換える構成を採用しているが、これに限らず、1回目に所定の閾値と一致する位置のアドレスに書き換える構成を採用することも可能である。この場合、書換えの対象となっている頭出しアドレスを有する曲とその前の曲の曲間位置直後のアドレスが、新たな頭出しアドレスとしてMD(2)に記録されることになる。例えば図3の例においては、1曲目の曲と2曲目の曲の曲間位置Sの直後の位置P1が、新たな頭出しアドレスとして記録される。
その後、ユーザが選曲操作を行なうと、選択された曲についての新たな頭出しアドレスに基づいて、選択された曲とその前の曲の曲間位置直後の位置、即ち選択された曲の記録開始位置直後の位置から音響信号の再生が開始されることになるが、該再生開始位置は、音響信号の信号レベルが曲の記録開始位置から徐々に大きくなっていく過程で、信号レベルの値が無音状態と判断し得る値−80dBとなった位置であるため、選択した曲の始まり部分が欠落することはない。
【0034】
又、上記実施の形態においては、閾値として任意の値を入力する構成を採用しているが、これに限らず、1種類の閾値が予め設定された構成や、複数種類の閾値が予め設定されており、ユーザ操作によって閾値を切り換える構成を採用することも可能である。
更に、上記実施の形態においては、本発明をMDプレーヤに実施しているが、これに限らず、MO(光磁気ディスク)やCD−RW(CD−Rewritable)のプレーヤに実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したMDプレーヤの構成を表わす図である。
【図2】上記MDプレーヤの制御回路による頭出しアドレス書換え手続きを表わすフローチャートである。
【図3】マーカーキーの操作によって記録された頭出しアドレスが表わす位置と、上記書換え手続きによって記録される新たな頭出しアドレスが表わす位置の位置関係を表わす図である。
【図4】MDにおけるUTOC情報のデータ構造を説明する図である。
【符号の説明】
(1) 制御回路
(13) A/D変換回路
(14) D/A変換回路
(15) 信号処理回路
(16) ピックアップ回路
(17) メモリ
(2) MD

Claims (3)

  1. 記録メディアに、一連の音響信号を単位として複数の音響信号と各音響信号の頭出し位置を表わす頭出し位置情報の記録及び再生が可能な信号記録再生装置において、
    ユーザによるマーカー操作に応じて、各音響信号についての頭出し位置情報を記録するための情報記録手段と、
    複数の音響信号と各音響信号についての頭出し位置情報とが記録されている記録メディアを対象として、各音響信号についての頭出し位置情報が表わす位置よりも前であって該位置の近傍領域にて、音響信号の信号レベルが所定の閾値以下となる低レベル位置を検知する検知手段と、
    各音響信号についての頭出し位置情報を、各音響信号について検知された前記低レベル位置を表わす位置情報に書き換える書換え手段
    とを具えており、前記検知手段は、
    1つの音響信号についての書換え前の頭出し位置情報に基づいて、該音響信号の頭出し動作を指令する頭出し指令手段と、
    該音響信号の頭出しが終了した後、該頭出し位置から通常の再生方向とは逆方向の再生動作を指令する逆再生指令手段と、
    逆再生によって得られる音響信号の信号レベルの値を検出し、検出した信号レベルが前記所定の閾値と一致する1回目或いは2回目の低レベル位置を検知する位置検知手段
    とを具えていることを特徴とする信号記録再生装置。
  2. ユーザによる入力操作に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段を具えている請求項1に記載の信号記録再生装置。
  3. 前記検知手段は、記録メディアに記録されている複数の音響信号を再生しつつ各音響信号ついての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、或いは記録メディアに複数の音響信号を記録しつつ各音響信号についての頭出し位置情報を記録する動作が終了した後、記録メディアに記録されている複数の音響信号について順次、低レベル位置を検知する請求項1又は請求項2に記載の信号記録再生装置。
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