JPH05111313A - 野菜移植機等の移植装置 - Google Patents
野菜移植機等の移植装置Info
- Publication number
- JPH05111313A JPH05111313A JP3082045A JP8204591A JPH05111313A JP H05111313 A JPH05111313 A JP H05111313A JP 3082045 A JP3082045 A JP 3082045A JP 8204591 A JP8204591 A JP 8204591A JP H05111313 A JPH05111313 A JP H05111313A
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- JP
- Japan
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- seedling
- pair
- planting claws
- planting
- pushing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一対の植付爪で挟持された苗を圃場面に開放
するときに、苗が植付爪から確実に正しい姿勢で分離さ
れるようにする。 【構成】 所定位置に供給された苗を挟持し、これを圃
場で開放する左右一対の植付爪と、苗開放時に該一対の
植付爪の間隔部に突出して苗の基部を圃場側に押し出す
苗押出具とを備えた野菜移植機の移植装置において、前
記苗押出具は前記両植付爪の内面弾性的に接し、かつ該
内面に沿って進退する一対の苗押し部を有し、これら一
対の苗押し部で植付爪に挟持されている苗の基部の左右
両端部を圃場側に押すようにした。
するときに、苗が植付爪から確実に正しい姿勢で分離さ
れるようにする。 【構成】 所定位置に供給された苗を挟持し、これを圃
場で開放する左右一対の植付爪と、苗開放時に該一対の
植付爪の間隔部に突出して苗の基部を圃場側に押し出す
苗押出具とを備えた野菜移植機の移植装置において、前
記苗押出具は前記両植付爪の内面弾性的に接し、かつ該
内面に沿って進退する一対の苗押し部を有し、これら一
対の苗押し部で植付爪に挟持されている苗の基部の左右
両端部を圃場側に押すようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗載台上の苗を圃場面
に植え付ける野菜移植機等の移植装置に関するものであ
る。
に植え付ける野菜移植機等の移植装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】野菜移植機の移植装置は、所定の軌跡を
描いて上下に閉ループ運動を行なう左右一対の植付爪と
その間隔部に設けられた苗押出具を備え、軌跡の上部で
植付爪が閉じて所定位置に供給された苗を挟持し、軌跡
の下部で植付爪が開くとともに苗押出具が下方に突出し
て、挟持していた苗を圃場に植え付けるよう構成されて
いる。この種の移植装置は、片方の植付爪だけを動かし
て一対の植付爪の間隔を開閉するようになっているのが
一般的であり、苗押出具は固定側の植付爪に内接するよ
うに設けられていた。
描いて上下に閉ループ運動を行なう左右一対の植付爪と
その間隔部に設けられた苗押出具を備え、軌跡の上部で
植付爪が閉じて所定位置に供給された苗を挟持し、軌跡
の下部で植付爪が開くとともに苗押出具が下方に突出し
て、挟持していた苗を圃場に植え付けるよう構成されて
いる。この種の移植装置は、片方の植付爪だけを動かし
て一対の植付爪の間隔を開閉するようになっているのが
一般的であり、苗押出具は固定側の植付爪に内接するよ
うに設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の移植装置
は、苗押出具で苗の左右片側だけを押すため、苗が植付
爪から分離されずに苗をそのまま持ち帰ったり、苗が傾
いた姿勢で植え付けられることがあるという問題があっ
た。
は、苗押出具で苗の左右片側だけを押すため、苗が植付
爪から分離されずに苗をそのまま持ち帰ったり、苗が傾
いた姿勢で植え付けられることがあるという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる野菜移植機等の移植装置は、所定位置に供給さ
れた苗を挟持し、これを圃場面で開放する左右一対の植
付爪と、苗開放時に該一対の植付爪の間隔部に突出して
苗の基部を圃場側に押し出す苗押出具とを備えた野菜移
植機等の移植装置において、前記苗押出具が前記両植付
爪の内面に弾性的に接しかつ該内面に沿って進退する一
対の苗押し部を有することを特徴としている。
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる野菜移植機等の移植装置は、所定位置に供給さ
れた苗を挟持し、これを圃場面で開放する左右一対の植
付爪と、苗開放時に該一対の植付爪の間隔部に突出して
苗の基部を圃場側に押し出す苗押出具とを備えた野菜移
植機等の移植装置において、前記苗押出具が前記両植付
爪の内面に弾性的に接しかつ該内面に沿って進退する一
対の苗押し部を有することを特徴としている。
【0005】
【作用】苗押出具の一対の苗押し部で苗の基部の左右両
端部を押し出すようになっているので、苗が正しい姿勢
で確実に植付爪から分離される。また、苗押出具の両苗
押し部は一対の植付爪の内面部に各別に弾性的に接して
いるので、植付爪の開閉動作に良好に追随することがで
き、植付爪が苗を挟持するときに邪魔にならない。
端部を押し出すようになっているので、苗が正しい姿勢
で確実に植付爪から分離される。また、苗押出具の両苗
押し部は一対の植付爪の内面部に各別に弾性的に接して
いるので、植付爪の開閉動作に良好に追随することがで
き、植付爪が苗を挟持するときに邪魔にならない。
【0006】
【実施例】図1は本発明の1実施例である野菜移植機の
全体図であり、この野菜移植機1は、機体の前部にエン
ジン2と走行部ミッションケース3を配し、走行部ミッ
ションケース3の左右側面部に突設した回動筒部5,5
の先端部に前輪伝動ケース6,6を後方斜め下向きに取
り付け、該前輪伝動ケースの下端部に推進車輪である前
輪7,7を軸支するとともに、走行部ミッションケース
3の背面部に内部に伝動手段を有する前部伝動フレーム
9を固着連結し、その後端部に移植部ミッションケース
10を設け、さらに、該移植部ミッションケースから伝
動手段を内蔵する後部伝動フレーム11を後方に延設
し、その後端部に移植装置12を設けている。移植部ミ
ッションケース10の前方近傍には後輪支持棒14が横
架されており、その左右両端部に後輪支持アーム15,
15を上下に回動自在に取り付け、該後輪支持アームの
下端部に後輪16,16を軸支している。また、後輪支
持棒14に一体形成した枠体17に、土掘り装置18と
鎮圧装置19が取り付けられている。
全体図であり、この野菜移植機1は、機体の前部にエン
ジン2と走行部ミッションケース3を配し、走行部ミッ
ションケース3の左右側面部に突設した回動筒部5,5
の先端部に前輪伝動ケース6,6を後方斜め下向きに取
り付け、該前輪伝動ケースの下端部に推進車輪である前
輪7,7を軸支するとともに、走行部ミッションケース
3の背面部に内部に伝動手段を有する前部伝動フレーム
9を固着連結し、その後端部に移植部ミッションケース
10を設け、さらに、該移植部ミッションケースから伝
動手段を内蔵する後部伝動フレーム11を後方に延設
し、その後端部に移植装置12を設けている。移植部ミ
ッションケース10の前方近傍には後輪支持棒14が横
架されており、その左右両端部に後輪支持アーム15,
15を上下に回動自在に取り付け、該後輪支持アームの
下端部に後輪16,16を軸支している。また、後輪支
持棒14に一体形成した枠体17に、土掘り装置18と
鎮圧装置19が取り付けられている。
【0010】機体の上部には、前部が上位となるよう若
干傾斜させた苗載台21が横枠22とレール23によっ
て左右に滑動自在に支持され、該苗載台の後端部に隣接
して適所に苗取出口25が形成された苗受板26が前記
横枠22と一体に設けられている。苗載台21は底面部
が開口し、ここに台上の苗を前記苗取出口25の方向に
移送する苗送りベルト27が組み付けられている。図2
および図3に示すように、苗送りベルト27は一対のロ
ーラ29,30に張架されており、駆動側ローラ29を
所定方向に回転させることにより、苗送りベルト27が
X方向に移動する。苗を載せる苗送りベルト27の上部
行程部は、1枚の広い板材でできたベルト支持板32で
摺動自在に受けられている。複数の幅の狭いベルト支持
板でベルトの上部行程部を部分的に受けるようにしてお
くと、苗の重量によってベルト支持板の無い部分が下方
に弛み苗送りが不確実になる。その点、本実施例のよう
に1枚の広いベルト支持板32で苗送りベルト27の上
部行程部を全面的に受けるようにしておくと上記不都合
が生じない。また、ベルト支持板32が1部材でできて
いるので、組付け作業も簡単である。苗送りベルト27
とローラ29,30とは、苗送りベルトの内周面に形成
した凸条27a,…とローラの外周面に形成した環状溝
29a,…,30a,…が係合することにより、互いに
左右に位置ずれせず、かつ伝動が円滑に行なわれるよう
になっているが、凸条27aと駆動ローラの環状溝29
aとが隙間なくぴったりと係合しているのに対し、従動
ローラの環状溝30aは駆動ローラの環状溝29aより
も幅が広く成形され、凸条27aと環状溝30aは比較
的ルーズに係合している。これは次の理由による。すな
わち、苗送りベルト27と駆動ローラ29とがスリップ
しないように該苗送りベルトの張力が高くなっているた
め、苗送りベルトの凸条27aと従動ローラの環状溝3
0aがタイトに係合していると、苗送りベルト27が移
動中に駆動ローラ30からの反力によって凸条27aが
環状溝30aからせり上り、ベルト27の外径が変化す
る。この凸状27aのせり上りのを防止し、苗送り速度
を一定に保つためである。なお、凸条27aの数を多い
め(例えば4本程度)にしておく方が、苗送りベルト2
7の張力を低く抑えることができ、耐久性等の面から好
ましい。
干傾斜させた苗載台21が横枠22とレール23によっ
て左右に滑動自在に支持され、該苗載台の後端部に隣接
して適所に苗取出口25が形成された苗受板26が前記
横枠22と一体に設けられている。苗載台21は底面部
が開口し、ここに台上の苗を前記苗取出口25の方向に
移送する苗送りベルト27が組み付けられている。図2
および図3に示すように、苗送りベルト27は一対のロ
ーラ29,30に張架されており、駆動側ローラ29を
所定方向に回転させることにより、苗送りベルト27が
X方向に移動する。苗を載せる苗送りベルト27の上部
行程部は、1枚の広い板材でできたベルト支持板32で
摺動自在に受けられている。複数の幅の狭いベルト支持
板でベルトの上部行程部を部分的に受けるようにしてお
くと、苗の重量によってベルト支持板の無い部分が下方
に弛み苗送りが不確実になる。その点、本実施例のよう
に1枚の広いベルト支持板32で苗送りベルト27の上
部行程部を全面的に受けるようにしておくと上記不都合
が生じない。また、ベルト支持板32が1部材でできて
いるので、組付け作業も簡単である。苗送りベルト27
とローラ29,30とは、苗送りベルトの内周面に形成
した凸条27a,…とローラの外周面に形成した環状溝
29a,…,30a,…が係合することにより、互いに
左右に位置ずれせず、かつ伝動が円滑に行なわれるよう
になっているが、凸条27aと駆動ローラの環状溝29
aとが隙間なくぴったりと係合しているのに対し、従動
ローラの環状溝30aは駆動ローラの環状溝29aより
も幅が広く成形され、凸条27aと環状溝30aは比較
的ルーズに係合している。これは次の理由による。すな
わち、苗送りベルト27と駆動ローラ29とがスリップ
しないように該苗送りベルトの張力が高くなっているた
め、苗送りベルトの凸条27aと従動ローラの環状溝3
0aがタイトに係合していると、苗送りベルト27が移
動中に駆動ローラ30からの反力によって凸条27aが
環状溝30aからせり上り、ベルト27の外径が変化す
る。この凸状27aのせり上りのを防止し、苗送り速度
を一定に保つためである。なお、凸条27aの数を多い
め(例えば4本程度)にしておく方が、苗送りベルト2
7の張力を低く抑えることができ、耐久性等の面から好
ましい。
【0011】苗載台の横送り機構として、外周部に螺旋
状の溝が形成されたリードカム軸35が苗載台21の下
方に横架されているとともに、前記溝に係合する爪を有
するリードメタル36が苗載台21の底部に固着されて
おり、前記移植部ミッションケース10から伝動ケース
37内の伝動手段を介して伝動されてリードカム軸35
が所定方向に回転することにより、リードメタル36と
ともに苗載台21が左右に間歇的に往復動する。
状の溝が形成されたリードカム軸35が苗載台21の下
方に横架されているとともに、前記溝に係合する爪を有
するリードメタル36が苗載台21の底部に固着されて
おり、前記移植部ミッションケース10から伝動ケース
37内の伝動手段を介して伝動されてリードカム軸35
が所定方向に回転することにより、リードメタル36と
ともに苗載台21が左右に間歇的に往復動する。
【0012】また、苗送りの駆動機構としては、図4に
示すように、移植部ミッションケース10から水平に突
出するカム軸40に取り付けた苗送りカム41と、駆動
ローラ軸29bの左右両端部に取り付けたラチェットア
ーム42,42とを備え、苗載台21が左右行程の端部
に到達すると、苗送りカム41が左右いずれかのラチェ
ットアーム42に係合して当該ラチェットアームを回動
させる。これによって、駆動ローラ軸29bが所定方向
に所定量だけ回転させられ、苗送りベルト27がX方向
に移動する。苗送り後、ラチェットアーム42は元の位
置に戻る。ラチェットアーム42の戻り位置はストッパ
43で規制されており、このストッパ43の位置を調節
することにより苗送り量が調節される。
示すように、移植部ミッションケース10から水平に突
出するカム軸40に取り付けた苗送りカム41と、駆動
ローラ軸29bの左右両端部に取り付けたラチェットア
ーム42,42とを備え、苗載台21が左右行程の端部
に到達すると、苗送りカム41が左右いずれかのラチェ
ットアーム42に係合して当該ラチェットアームを回動
させる。これによって、駆動ローラ軸29bが所定方向
に所定量だけ回転させられ、苗送りベルト27がX方向
に移動する。苗送り後、ラチェットアーム42は元の位
置に戻る。ラチェットアーム42の戻り位置はストッパ
43で規制されており、このストッパ43の位置を調節
することにより苗送り量が調節される。
【0013】苗送り量調節装置45は図5および図6に
示すように構成されている。すなわち、前記横枠22に
一体形成したナット46に一端部にストッパ43を固着
した苗送り量調節ねじ47が螺着され、該苗送り量調節
ねじの外周部にロック用の角形筒体49が嵌合してい
る。この角形筒体49は、側面部に形成した溝50,5
0に苗送り量調節ねじ47に突設したピン51が係合し
ており、苗送り量調節ねじ47と一体に回転するように
なっているとともに、内部に介装したスプリング52に
よって横枠22側に付勢されている。そして、角形筒体
49の横枠側端部が係合する回り止め板53が横枠22
に固着されている。苗送り量を調節するに際しては、角
型筒体49を二点鎖線で示す如く矢印方向に引っ張っ
て、該角型筒体と回り止め板53との係合を解除してか
ら、ストッパ43を回して苗送り量調節ねじ47を適当
方向に移動させる。筒体49を元に戻せば、苗送り量調
節ねじ47が回らなくなり、ロック状態となる。
示すように構成されている。すなわち、前記横枠22に
一体形成したナット46に一端部にストッパ43を固着
した苗送り量調節ねじ47が螺着され、該苗送り量調節
ねじの外周部にロック用の角形筒体49が嵌合してい
る。この角形筒体49は、側面部に形成した溝50,5
0に苗送り量調節ねじ47に突設したピン51が係合し
ており、苗送り量調節ねじ47と一体に回転するように
なっているとともに、内部に介装したスプリング52に
よって横枠22側に付勢されている。そして、角形筒体
49の横枠側端部が係合する回り止め板53が横枠22
に固着されている。苗送り量を調節するに際しては、角
型筒体49を二点鎖線で示す如く矢印方向に引っ張っ
て、該角型筒体と回り止め板53との係合を解除してか
ら、ストッパ43を回して苗送り量調節ねじ47を適当
方向に移動させる。筒体49を元に戻せば、苗送り量調
節ねじ47が回らなくなり、ロック状態となる。
【0014】従横に整列した複数のポット苗100,…
からなる苗ブロックを苗載台21の上に載置して移植部
を起動すると、苗載台21が横移動して苗受板26上に
位置する移送方向最前列の苗を順次苗取出口25に供給
する。苗載台21が左右行程の端部に到達すると、苗送
りベルト26が適当量移動し、苗載台上の苗群を1列分
だけ後方に移送する。
からなる苗ブロックを苗載台21の上に載置して移植部
を起動すると、苗載台21が横移動して苗受板26上に
位置する移送方向最前列の苗を順次苗取出口25に供給
する。苗載台21が左右行程の端部に到達すると、苗送
りベルト26が適当量移動し、苗載台上の苗群を1列分
だけ後方に移送する。
【0015】移植装置12は、図7乃至図10に示すよ
うに、後部伝動フレーム11に回動自在に取り付けた第
1回転ケース61と、該第1回転ケースに回転自在に取
り付けた第2回転ケース62と、該第2回転ケースに回
転自在に取り付けた植込杆63とを備え、植込杆63に
一対の植付爪65,65と苗押出具66が設けられてい
る。植付爪65,65はへら状に成形され、一方の固定
爪65(A)は移植ケース63の側面部に固着され、他
方の可動爪65(B)は植込杆63から下方に突出する
回動可能な開閉軸67に取り付けられている。開閉軸6
7が正逆両方向に回動することにより、可動爪65
(B)が固定爪65(A)に対して接近および離反し一
対の植付爪が開閉する。また、苗押出具66は、下端部
が上記一対の植付爪65(A,B)に内接する薄肉板状
の苗押し部66a,66aを有し、これら両苗押し部を
上部で互いに連結してなる。この連結部66bで植込杆
63に設けた上下動可能な押出軸68に取り付けられて
おり、該押出軸が上下動することにより、押出具66が
突出および後退する。苗押し部66a,66aは弾性を
有する材料でできており、常時は植付爪65,65を押
す方向に力が作用している。なお、植付爪65,65が
苗100を挟持したときに苗の葉100bと苗押し部6
6a,66aが干渉するのを避けるため、上部が植付爪
65,65よりも後方に位置するように苗押し部66
a,66aを側面視で屈曲させておくのが好ましい。
うに、後部伝動フレーム11に回動自在に取り付けた第
1回転ケース61と、該第1回転ケースに回転自在に取
り付けた第2回転ケース62と、該第2回転ケースに回
転自在に取り付けた植込杆63とを備え、植込杆63に
一対の植付爪65,65と苗押出具66が設けられてい
る。植付爪65,65はへら状に成形され、一方の固定
爪65(A)は移植ケース63の側面部に固着され、他
方の可動爪65(B)は植込杆63から下方に突出する
回動可能な開閉軸67に取り付けられている。開閉軸6
7が正逆両方向に回動することにより、可動爪65
(B)が固定爪65(A)に対して接近および離反し一
対の植付爪が開閉する。また、苗押出具66は、下端部
が上記一対の植付爪65(A,B)に内接する薄肉板状
の苗押し部66a,66aを有し、これら両苗押し部を
上部で互いに連結してなる。この連結部66bで植込杆
63に設けた上下動可能な押出軸68に取り付けられて
おり、該押出軸が上下動することにより、押出具66が
突出および後退する。苗押し部66a,66aは弾性を
有する材料でできており、常時は植付爪65,65を押
す方向に力が作用している。なお、植付爪65,65が
苗100を挟持したときに苗の葉100bと苗押し部6
6a,66aが干渉するのを避けるため、上部が植付爪
65,65よりも後方に位置するように苗押し部66
a,66aを側面視で屈曲させておくのが好ましい。
【0016】各ケース61,62がそれぞれ所定方向に
所定の速度比で回転することにより、植込杆63は相対
的に一定の姿勢で、上下に細長い楕円軌道を描いて上下
運動を行なう。軌道の上部で植付爪65,65が閉じて
苗取出口25に供給された苗100を挟持し、軌道の下
部で植付爪65,65が開くとともに苗押出具66が突
出して苗100を圃場面に形成された苗移植用の穴の中
に開放する。この苗開放時に、苗押し部66a,66a
が植付爪65,65の内面に沿って下動し、苗100の
基部であるポット部100aの上面左右両端部を押すの
で、苗は左右均等な力で下向きに押し出される。このた
め、苗100が正しい姿勢のままで植付爪65,65か
ら確実に分離開放される。
所定の速度比で回転することにより、植込杆63は相対
的に一定の姿勢で、上下に細長い楕円軌道を描いて上下
運動を行なう。軌道の上部で植付爪65,65が閉じて
苗取出口25に供給された苗100を挟持し、軌道の下
部で植付爪65,65が開くとともに苗押出具66が突
出して苗100を圃場面に形成された苗移植用の穴の中
に開放する。この苗開放時に、苗押し部66a,66a
が植付爪65,65の内面に沿って下動し、苗100の
基部であるポット部100aの上面左右両端部を押すの
で、苗は左右均等な力で下向きに押し出される。このた
め、苗100が正しい姿勢のままで植付爪65,65か
ら確実に分離開放される。
【0017】また、図11および図12に示すように、
苗押出具(66´)の苗押し部(66a´,66a´)
を綱線で成形しておいてもよい。この場合も、上部が植
付爪65,65の後方に位置し下部が植付爪65,65
に内接するように綱線を適当に屈曲させておく。線の材
料としては強靭で弾力性を有する金属線、例えばピアノ
線等が好適であり、太さは径3mm程度が良い。このよう
に線材で苗押し部を成形しておくと、加工が容易である
とともに、苗押し部自体に土が付着しにくいという利点
がある。
苗押出具(66´)の苗押し部(66a´,66a´)
を綱線で成形しておいてもよい。この場合も、上部が植
付爪65,65の後方に位置し下部が植付爪65,65
に内接するように綱線を適当に屈曲させておく。線の材
料としては強靭で弾力性を有する金属線、例えばピアノ
線等が好適であり、太さは径3mm程度が良い。このよう
に線材で苗押し部を成形しておくと、加工が容易である
とともに、苗押し部自体に土が付着しにくいという利点
がある。
【0018】つぎに、後部伝動フレーム11と第1回転
ケース61の取付部の構造について説明する。後部伝動
フレーム11に固着した取付メタル70に第1回転ケー
ス取付軸71を回転不能に設け、該第1回転ケース取付
軸に回転自在に嵌合する筒体72に第1回転ケース61
が一体に取り付けられており、後部伝動ケース11内に
配したチエン74を介して筒体72に一体成形したスプ
ロケット75に動力が伝えられ、第1回転ケース61が
第1回転ケース取付軸71の回りを回転するようになっ
ている。なお、図8における76は第1回転ケース取付
軸の回り止めピンである。取付メタル70は3本のボル
ト77(A,B,C)で後部伝動ケース11に固着され
ているが、ボルト77(B,C)を挿通する穴78
(B,C)は第1伝動ケース取付軸71と同心円上に形
成した長穴となっている。作業中に何らかの事情で植付
爪65,65が苗取出口25に噛み込み、移植装置12
の作動が停止することがあるが、このようなメカロック
が生じると、移植装置12の各部にストレスがたまった
状態となっているので、そのままの状態でロックを解除
するのはきわめて危険である。この場合は、まずボルト
77(A)を抜き取り、しかる後ボルト77(B,C)
をゆるめると、移植装置12全体が取付メタル70とと
もに作業時の回転方向と逆方向に戻り、各部のストレス
が除去される。ボルト挿通穴78(B,C)が長穴であ
るため取付メタル70が回動できるのである。ストレス
がなくなれば安全にロック解除作業を行なえる。ロック
解除作業後は、まずボルト77(A)で位置決めしてか
ら各ボルト(A,B,C)を締めればよい。
ケース61の取付部の構造について説明する。後部伝動
フレーム11に固着した取付メタル70に第1回転ケー
ス取付軸71を回転不能に設け、該第1回転ケース取付
軸に回転自在に嵌合する筒体72に第1回転ケース61
が一体に取り付けられており、後部伝動ケース11内に
配したチエン74を介して筒体72に一体成形したスプ
ロケット75に動力が伝えられ、第1回転ケース61が
第1回転ケース取付軸71の回りを回転するようになっ
ている。なお、図8における76は第1回転ケース取付
軸の回り止めピンである。取付メタル70は3本のボル
ト77(A,B,C)で後部伝動ケース11に固着され
ているが、ボルト77(B,C)を挿通する穴78
(B,C)は第1伝動ケース取付軸71と同心円上に形
成した長穴となっている。作業中に何らかの事情で植付
爪65,65が苗取出口25に噛み込み、移植装置12
の作動が停止することがあるが、このようなメカロック
が生じると、移植装置12の各部にストレスがたまった
状態となっているので、そのままの状態でロックを解除
するのはきわめて危険である。この場合は、まずボルト
77(A)を抜き取り、しかる後ボルト77(B,C)
をゆるめると、移植装置12全体が取付メタル70とと
もに作業時の回転方向と逆方向に戻り、各部のストレス
が除去される。ボルト挿通穴78(B,C)が長穴であ
るため取付メタル70が回動できるのである。ストレス
がなくなれば安全にロック解除作業を行なえる。ロック
解除作業後は、まずボルト77(A)で位置決めしてか
ら各ボルト(A,B,C)を締めればよい。
【0019】土掘り装置18は、前記移植装置12と同
期して土掘り具18aが間歇的に下動し、圃場面に前記
苗移植用の穴を形成するようになっている。
期して土掘り具18aが間歇的に下動し、圃場面に前記
苗移植用の穴を形成するようになっている。
【0020】鎮圧装置19は、前記枠体17に回動自在
に取り付けた鎮圧輪支持フレーム19aに比較的重量の
大きい鎮圧輪19b,19bを下部ほど互いの間隔が狭
くなるように斜めに取り付けたもので、機体の進行にと
もなってこの鎮圧輪19b,19bが圃場面上を転動
し、移植された苗の左右両側の土を内側に寄せつつ鎮圧
するようになっている。
に取り付けた鎮圧輪支持フレーム19aに比較的重量の
大きい鎮圧輪19b,19bを下部ほど互いの間隔が狭
くなるように斜めに取り付けたもので、機体の進行にと
もなってこの鎮圧輪19b,19bが圃場面上を転動
し、移植された苗の左右両側の土を内側に寄せつつ鎮圧
するようになっている。
【0021】前輪7,7および後輪16,16は図示を
省略した昇降装置によって昇降可能であり、圃場面の高
さを検出する接地センサ80の検出結果に基づいてこれ
ら前輪および後輪を適宜昇降し、苗の植付深さを常に一
定に保持する。前記枠体17の下面にセンサストッパ8
1が取り付けられ、接地センサ80が一定以上上がらな
いようになっている。このように接地センサ80の上限
を設定しておくと、例えば誤って畦を跨いだ状態で野菜
移植機1を放置させておいた場合、機体が過度に下降し
て接地センサ80が変形するのを防止できる。
省略した昇降装置によって昇降可能であり、圃場面の高
さを検出する接地センサ80の検出結果に基づいてこれ
ら前輪および後輪を適宜昇降し、苗の植付深さを常に一
定に保持する。前記枠体17の下面にセンサストッパ8
1が取り付けられ、接地センサ80が一定以上上がらな
いようになっている。このように接地センサ80の上限
を設定しておくと、例えば誤って畦を跨いだ状態で野菜
移植機1を放置させておいた場合、機体が過度に下降し
て接地センサ80が変形するのを防止できる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
野菜移植機の移植装置は、苗開放時に植付爪に挟持され
ている苗の基部の左右両側部を苗押出具の一対の苗押し
部で押し出すように構成されているので、常に苗が正し
い姿勢で確実に植付爪から分離され、良好な植付状態が
得られるようになった。
野菜移植機の移植装置は、苗開放時に植付爪に挟持され
ている苗の基部の左右両側部を苗押出具の一対の苗押し
部で押し出すように構成されているので、常に苗が正し
い姿勢で確実に植付爪から分離され、良好な植付状態が
得られるようになった。
【図1】本発明の1実施例である野菜移植機の全体側面
図である。
図である。
【図2】苗載台の要部の側部断面図である。
【図3】苗載台の要部の平面断面図である。
【図4】苗送り駆動機構の説明図である。
【図5】苗送り量調節装置の斜視図である。
【図6】苗送り量調節装置の平面断面図である。
【図7】移植装置の側面図である。
【図8】一部を断面であらわした移植装置の平面図であ
る。
る。
【図9】植付爪および苗押出具の正面図ある。
【図10】図9に示した植付爪および苗押出具の側面図
である。
である。
【図11】異なる実施例の植付爪および苗押出具の正面
図である。
図である。
【図12】図11に示した植付爪および苗押出具の側面
図である。
図である。
1 野菜移植機 2 エンジン 7 前輪 12 移植装置 16 後輪 21 苗載台 27 苗送りベルト(苗送り手段) 45 苗送り量調節装置 65 植付爪 66,66´ 苗押出具 66a,66a´ 苗押し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 久保 環 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鈴木 主幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内
Claims (1)
- 【請求項1】 所定位置に供給された苗を挟持し、これ
を圃場面で開放する左右一対の植付爪と、苗開放時に該
一対の植付爪の間隔部に突出して苗の基部を圃場側に押
し出す苗押出具とを備えた野菜移植機等の移植装置にお
いて、前記苗押出具が前記両植付爪の内面に弾性的に接
しかつ該内面に沿って進退する一対の苗押し部を有する
ことを特徴とする野菜移植機等の移植装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03082045A JP3143945B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 移植装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03082045A JP3143945B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 移植装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111313A true JPH05111313A (ja) | 1993-05-07 |
JP3143945B2 JP3143945B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=13763546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03082045A Expired - Fee Related JP3143945B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 移植装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3143945B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515922A (ja) * | 2003-07-29 | 2007-06-21 | ウルトラセル リミテッド | 自動化プランター |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200491869Y1 (ko) * | 2016-08-30 | 2020-06-23 | 데코미공업 주식회사 | 고정력 강화 배너 스탠드 |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP03082045A patent/JP3143945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007515922A (ja) * | 2003-07-29 | 2007-06-21 | ウルトラセル リミテッド | 自動化プランター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3143945B2 (ja) | 2001-03-07 |
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