JPH0510580Y2 - - Google Patents

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JPH0510580Y2
JPH0510580Y2 JP1987042216U JP4221687U JPH0510580Y2 JP H0510580 Y2 JPH0510580 Y2 JP H0510580Y2 JP 1987042216 U JP1987042216 U JP 1987042216U JP 4221687 U JP4221687 U JP 4221687U JP H0510580 Y2 JPH0510580 Y2 JP H0510580Y2
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grab
cylinder
ports
solenoid valve
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はフロントローダを備えるトラクタに
おいて、フロントローダのバケツトに代えてリフ
トアームに装備させるベールスタツカーに関する
ものである。
従来の技術 かかるベールスタツカーとして従来提供されて
いるものは、第9,10図に図示の構造を備えて
いる。
すなわちリフトシリンダ1にて昇降回動せしめ
られるリフトアーム2の先端に第9図に鎖線図示
のバケツトBを枢支させると共にバケツトBに接
続されていて該バケツトBを転回させる転回シリ
ンダ3をリフトアーム2に装備させてなるフロン
トローダを備えるトラクタにおいて、バケツトB
と交替的にリフトアーム2の先端に枢支させるマ
スト取付台4を設ける。そしてこのマスト取付台
4の上端にピン5を介しグラブマスト6を上下回
動可能に取付けると共に、該マスト取付台4にグ
ラブマスト6を上下回動させるマスト回動シリン
ダ7を装備させ、グラブマスト6の上端にはグラ
ブ開閉シリンダ8を装備していて該グラブ開閉シ
リンダ8にて開閉せしめられるベールグラブ9を
取付ける。なお第10図に図示の具体構造におい
ては転回シリンダ3をマスト取付台4に対し直接
に接続することをせず、リフトアーム3に支持さ
せた回動アーム10に転回シリンダ3のピストン
ロツド端を接続すると共に回動アーム10とマス
ト取付台4間をリンク11により接続している
(バケツトBを用いるときも同じ。)。第10図に
おいて12は左右のリフトアーム2と共に四点平
行リンクを形成する左右の平行リンクで、リフト
シリンダ1の伸縮動作によりリフトアーム2が昇
降せしめられるときマスト取付台4(バケツト使
用時にはバケツトB)が一定の姿勢を維持しつつ
昇降せしめられるようにするためのものである。
マスト回動シリンダ7とグラブ開閉シリンダ8
との動作制御のためには、転回シリンダ3用の方
向切換弁14と1個の電磁弁15が利用される。
そのためには先ず、転回シリンダ3の両油圧室3
a,3bが1対のカツプラーCを含む接続路16
によつて短絡される。つまりマスト取付台4はバ
ケツトBと同様に転回シリンダ3に対し該シリン
ダ3の伸縮動作で転回せしめられるように接続は
されるがベールスタツカー作業時にはマスト取付
台4を積極的に転回させることをせず、平行リン
ク12の動きを可能とするように転回シリンダ3
の両油圧室3a,3b間での油の流通を自在との
みするのである。
電磁弁15は一次側に2ポートa,b、二次側
に4ポートc,d,e,fを備え一次側の2ポー
トa,bに対し二次側の1組宛の2ポートc,d
或はe,fが択一的に接続される2ポジシヨン
、を有する6ポート・2ポジシヨンのものと
される。この電磁弁15の一次側の2ポートa,
bはカツプラーCを含む接続路17,18によ
り、方向切換弁14の2個のシリンダポートg,
hに接続される。また電磁弁15の二次側の1組
の2ポートc,dはマスト回動シリンダ7の2個
の油圧室に、他の1組の2ポートe,fはグラブ
開閉シリンダ8の2個の油圧室に、それぞれ接続
される。
なお第9図に示すように方向切換弁14は通例
のように、中立位置Nの一側と他側においてチル
ト作用位置とダンプ作用位置を有する。20
はリフトシリンダ1用の方向切換弁であり、中立
位置Nとその一側及び他側の上昇作用位置U及び
下降作用位置Dの他に、リフトアーム2を浮動状
態とするフローテイング位置Fも有する。図示の
場合には方向切換弁20を中立位置N或はフロー
テイング位置Fとし方向切換弁14を中立位置N
とすると、トラクタ後部に連結されるロータリ耕
耘機等の作業機を昇降させる油圧リフトシリンダ
21方向に導かれた回路22に油圧を取出せるこ
ととされている。第9図において23は油圧ポン
プ、24は油圧リフトシリンダ21用の方向切換
弁である。
第9,10図に図示のベールスタツカーは、第
11図に例示するようなロール状のベール(梱包
物)等の積荷或は荷下ろしのために用いられる。
ベールスタツカーは方向切換弁20を作用位置
U,Dに移しリフトアーム2を昇降回動させるこ
とで昇降させ得、また電磁弁15を位置におい
て方向切換弁14を作用位置、に移すことで
マスト回動シリンダ7を伸縮動作させグラブマス
ト6を上下回動させグラブ9を起伏させ得ると共
に、電磁弁15を位置において方向切換弁14
を作用位置、に移すことでグラブ開閉シリン
ダ8を伸縮動作させグラブ9を開閉させてベール
のグラツプリング(つかみ)及びその解除を行な
える。
考案が解決しようとする問題点 第9,10図に図示のような従来のベールスタ
ツカーを用いて積荷を行なう場合、積荷の失敗に
よるベールの落下とか荷崩れの起き易い積荷が出
ることがあつた。すなわちグラブ9につかまれた
ベールを積荷位置へともたらす場合、マスト回動
シリンダ7によりピン5まわりでのマスト6の倒
伏回動を得るかリフトシリンダ1によるリフトア
ーム2の下降回動かを行なうことになる。ところ
が前者のようにマスト6を倒伏回動させるとグラ
ブ9の動きが第10図に矢印で示すようにピン5
まわりでの回動運動となるため、適正な位置へ積
込み難い。また後者のようにリフトアーム2の下
降回動によるときも、平行リンク12よりしてグ
ラブ9の姿勢は一定に維持されるも車両長手方向
でみてグラブ9の前後位置は変更するから、適正
な位置への積込みは必らずしも容易ではない。
そして地表にあるベールをつかむことはほとん
どの場合、第12図a,bに例示するようにグラ
ブマスト6を倒伏させて行なうことになる。すな
わち第12図bに示すようにベールが地表に横向
きである場合は勿論であるが、第12図aに示す
ようにベールが地表に縦向きである場合も、リフ
トアーム2を最下降させてもグラブ9が鎖線図示
のように、余程高さが大なベールでない限りベー
ルより上方に来て、そのままベールをつかませる
ことは不可能であるからである。第12図aのよ
うにグラブマスト6を倒伏させベールをつかませ
た上でグラブマスト6を起立させ、リフトアーム
2の上昇回動によりベールをつかんでいるグラブ
9を適正高さ位置まで上昇させた上で車両を移動
させて、第11図aに図示のような横積み(俵積
み)を行なうことは容易である。しかしながら第
12図aのグラブマスト6起立状態からリフトア
ーム2を上昇回動させた上で第11図bに図示の
ような縦積みを行なうことは、前述のようにピン
5まわりでの倒伏回動によることから適正な位置
への積込みが困難であると共に積荷高さが制約さ
れるため実際上は不可能に近い。逆に第12図b
のようにベールをつかんだ場合には第11図bの
縦積みは比較的容易に行なえるも、第12図aの
状態からの第11図bの縦積みが困難であるのと
同様の理由からして、第11図aの横積みを行な
うのは不可能に近い。
つまり従来のベールスタツカーによればほぼ、
ベールを横積みしたいときは積荷するベールを地
表に縦姿勢でおき縦積みしたいときは同ベールを
地表に横姿勢でおくことになる。逆に積荷からベ
ールの積下ろしを行なうときもほぼ、横積みから
は縦姿勢に積下ろされ縦積みからは横姿勢に積下
ろされることになる。
そこでこの考案はフロントローダを備えるトラ
クタにおいて、従来のものよりシリンダ個数を増
やすことなく上述のような制約を解消するように
設けられるベールスタツカーを提供しようとする
ものである。
問題点を解決するために講じた技術的手段 そのためにこの考案は、第3図に例示するよう
にリフトシリンダ1にて昇降回動せしめられるリ
フトアーム2の先端にバケツトBを枢支させると
共にこのバケツトBに接続されていて該バケツト
Bを転回させる転回シリンダ3をリフトアーム2
に装備させてなるフロントローダを備えるトラク
タにおいて、次のような技術的手段を講じた。
すなわち第2図及び第1図に例示するように、
前記バケツトBと交替的にリフトアーム2の先端
に枢支させ転回シリンダ3に対し該転回シリンダ
3により転回されるように接続されるマスト取付
台30を設けて、このマスト取付台30にグラブ
マスト31を昇降摺動可能に支持させると共に該
グラブマスト31を昇降させるマスト昇降シリン
ダ32を装備させ、上記グラブマスト31の上端
にグラブ開閉シリンダ8を装備していて該グラブ
開閉シリンダ8にて開閉せしめられるベールグラ
ブ9取付ける。
そして第1図に例示するように、一次側に2ポ
ートa,b、二次側に4ポートc,d,e,fを
備え一次側の2ポートa,bに対し二次側の1組
宛の2ポートc,d及びe,fが択一的に接続さ
れる2ポジシヨン、を有する6ポート・2ポ
ジシヨンの第1及び第2の電磁弁33,34を設
けて、第1の電磁弁33の一次側の2ポートa,
bを転回シリンダ3用の方向切換弁14の2個の
シリンダポートg,hに、また該第1の電磁弁3
3の二次側の1組の2ポートc,dを転回シリン
ダ3の2個の油圧室3a,3bに、それぞれカツ
プラーCを介し接続可能とする一方、第1の電磁
弁33の二次側の他の1組の2ポートe,fを第
2の電磁弁34の一次側の2ポートa,bに接続
すると共に、第2の電磁弁34の二次側の1組の
2ポートc,d及び他の1組の2ポートe,fを
前記マスト昇降シリンダ32の2個の油圧室32
a,32b及び前記グラブ開閉シリンダ8の2個
の油圧室8a,8bに、それぞれ接続する。
作 用 第1図に図示の油圧回路において、第1の電磁
弁33をポジシヨンとしておいて方向切換弁1
4をチルト作用位置及びダンプ作用位置に選
択的に移せば、転回シリンダ3を伸長及び縮小動
作させてグラブマスト30を起伏回動させうる。
また第1の電磁弁33をポジシヨンとし第2の
電磁弁34をポジシヨンとしておいて方向切換
弁14を上記作用位置、に選択的に移せば、
マスト昇降シリンダ32を伸縮動作させてグラブ
マスト31及びグラブ9の昇降を得ることができ
る。さらに第1の電磁弁33をポジシヨンとし
第2の電磁弁34をポジシヨンとしておいて方
向切換弁14を作用位置、に選択的に移せ
ば、グラブ開閉シリンダ8を伸縮動作させてグラ
ブ9の開閉を得ることができる。リフトアーム2
は、リフトシリンダ1用の方向切換弁20の変位
操作によつて昇降回動させ得る。
したがつてベールの積荷は次のように行ない得
る。
第8図a,bは第11図bのような縦積みを行
なう場合を例示し、第8図aに図示のようにベー
ルが地表に縦姿勢であるときはリフトアーム2を
下降させた上で、マスト昇降シリンダ32を最縮
小させマスト31及びベール9を最大限に下降さ
せた上で、グラブ開閉シリンダ8の動作(図例で
は伸長動作)によりグラブ9を閉じてベールをつ
かみ、必要に応じてマスト昇降シリンダ32を伸
長させる。第8図bの図示のようにベールが地表
に横姿勢であるときはリフトアーム2を下降させ
た上で転回シリンダ3をほぼ最伸長させてマスト
取付台30及びグラブマスト31を倒伏させ、必
要あれば車両を移動させた上でグラブ開閉シリン
ダ8によりグラプ9を閉じてベールをつかみ、転
回シリンダ3を縮小動作させてマスト取付台30
及びグラブマスト31を起立させる。そして第8
図a,bの何れの場合にもリフトシリンダ1によ
りリフトアーム2を上昇回動させ、車両を移動さ
せてグラブ9がつかんでいるベールを積荷位置の
直上部にもたらした上で、マスト昇降シリンダ3
2を若干短縮させてベールを下ろし次にグラブ開
閉シリンダ8によりグラブを開く。
第8図cは地表に縦姿勢であるベールを第11
図aのように横積みする場合を例示し、リフトア
ーム2を第8図bの場合よりもやや高い位置まで
下降回動させ、第8図bの場合と同様にマスト取
付台30及びグラブマスト31を倒伏させた状態
で縦姿勢のベールをグラブ9に上方からつかませ
る。その上でマスト取付台30及びグラブマスト
31を起立させ、リフトアーム2を適当高さまで
上昇回動させ、横姿勢でつかまれているベールを
車両の移動により横積みする。
地表に横姿勢にあるベールを横積みする場合に
は、第8図bに示すようにマスト取付台30及び
グラブマスト31の倒伏状態で横姿勢をとつてつ
かまれているベールを、リフトアーム2の上昇回
動により横姿勢のままで上昇させた上で車両の移
動により横積みできる。そして積荷の高さが大と
なりマスト取付台30及びグラブマスト31を倒
伏状態としていたのではリフトアーム2を最上昇
させても届かなくなつたときは、マスト取付台3
0及びグラブマスト31を起立させて第8図bに
鎖線図示のベール縦姿勢を得、それからリフトア
ーム2の下方回動とグラブマスト31の下降によ
り第8図aのようにベールを地表に縦姿勢で置い
た上で、今度は第8図cに図示のようにしてベー
ルをつかみ第8図cについて前述したのと同様に
して高所への横積みを得ることができる。
第11図bの縦積み状態及び第11図aの横積
み状態からの荷下ろしは以上に述べたのと逆の操
作順で行ない得、地表にベールを縦向きにでも横
向きにでも下ろし得る。
トラツクの荷台上と地表の積荷間でのベールの
移し変え等も、類似の態様で行なえる。
実施例 第2,4図に示すようにマスト取付台30には
コの字形のブラケツト30aが固着されており、
同様のブラケツトBa(第3図)がバケツトBの背
面にも固着されている。そしてリフトアーム2の
先端にはピン36aを備えるコの字形のブラケツ
ト36を固着してあり、転回シリンダ3は該ブラ
ケツト36に対し第10図に図示の場合に類似し
て回動アーム10とリンク11とを介し接続され
ている。ブラケツト36はマスト取付台30のブ
ラケツト30aとバケツトBのブラケツトBaと
に交替的に嵌合されるものとされていて、ブラケ
ツト30a,Baの下端には第4図にブラケツト
30aについて示すように上記ピン36aの両端
部を支承するピン支承溝37を形成してある。ま
たブラケツト36,30a間及びブラケツト3
6,Ba間を選択的に固定するためのピン38が
設けられていて、このピン38はブラケツト30
a,Baに設けられているピン挿通穴38A(ブラ
ケツトBaのピン挿通穴38Aは図示せず。)とブ
ラケツト36に設けられているピン挿通穴38B
とにまたがらせて挿通されるものとされている。
第2−4図において11aは、リンク11端をブ
ラケツト36に接続するピンである。
第2図においてマスト取付台30は縦長箱状の
マスト支承部30bを有し、そこにグラブマスト
31の縦長四角状基端部が嵌合支承されている。
マスト昇降シリンダ32はマスト支承部30bに
沿わせてマスト取付台30に装備させてあり、ピ
ストンロツド端をピン39によつてグラブマスト
31に接続されている。
第2,4図において、グラブ9は第10図に図
示の従来のもの同様にグラブマスト31上端側の
ロツド部に回動自在に支承させてある1対のフオ
ーク枠よりなり、各フオーク枠の背面上に取付け
たブラケツト40間にグラブ開閉シリンダ8が配
設されている。
第1図に示すように第1及び第2の電磁弁3
3,34はソレノイド33a,34aの励磁によ
りその各ポジシヨンへ移されるものとされてい
て、第6図は両電磁弁33,34のための電気制
御回路を示している。ソレノイド34a,34b
は3点スイツチ41によつて択一的に電源へと接
続しうるようにされているが、前述したようにグ
ラブ開閉シリンダ8を動作させるときは第1及び
第2の電磁弁33,34が共にその各ポジシヨン
に移されることからして、3点スイツチ41が
ソレノイド34a側に切替えられると励磁するリ
レーコイル41′によつてオンせしめられてソレ
ノイド33aを電源へと接続するリレー接点42
が設けられている。転回シリンダ3を動作させよ
うとするときは3点スイツチ41が図示のオフ位
置におかれることで第1及び第2の電磁弁33,
34がその各ポジシヨンをとり、マスト昇降シ
リンダ32を動作させようとするときは3点スイ
ツチ41がソレノイド33a側に切替えられるこ
とで第1の電磁弁33がポジシヨンをとると共
に第2の電磁弁34がポジシヨンをとり、また
グラブ開閉シリンダ8を動作させようとすること
は3点スイツチ41がソレノイド34a側に切替
えられることで第1及び第2の電磁弁33,34
がその各ポジシヨンをとる。
第6図に図示の3点スイツチ41は第7図に示
すように、第1図に図示の両方向切換弁14,2
0を変位操作するためのレバー45の上端に配置
されている。レバー45は例えば実公昭61−
21660号公報に開示されているように、両方向切
換弁14,20の同時操作も各方向切換弁14,
20の独立操作も可能とするものとされている。
第1図に図示の油圧回路において、転回シリン
ダ3用の方向切換弁14は上記の実公昭61−
21660号公報等から周知であるように、ダンプ作
用位置において転回シリンダ3の縮小作用油圧
室3bからの戻り油を同シリンダ3の伸長作用油
圧室3aへ供給される油に合流させて、転回シリ
ンダ3の伸長動作を迅速に行なわせるものに構成
されている。したがつてマスト昇降シリンダ32
及びグラブ開閉シリンダ8をそれぞれ伸長動作さ
せるときも、迅速な伸長動作が得られる。
また第2図及び第3図において第10図につい
て前述した平行リンク12は設けられておらず、
同平行リンク機能は実開昭60−449号公報に開示
されているのと同様に第1図の油圧回路に定比分
流弁47を設けることで得ている。同分流弁47
は本考案の要旨とするところと無関係であるので
詳細な説明は省略するが、方向切換弁20,14
の各ポンプポートに接続されている給油回路4
8,49に挿入された絞り48A,49Aと該給
油回路48,49の流路断面積を変更制御する圧
力補償弁50とを備え、両方向切換弁20,14
を同時に作用位置へと移しリフトシリンダ1と転
回シリンダ3とを同時に伸長或は縮小動作させる
ときシリンダ1,3への給油量の分配により第3
図のバケツトB或は第1,2図のマスト取付台3
0が一定姿勢で平行的に上昇或は下降されるよう
にするものとされている。方向切換弁14のダン
プ作用位置で前述のように油圧室3bからの戻
り油も油圧室3aへと供給することとしてあるこ
とから、方向切換弁14のチルト作用位置でも
同戻り油の量に見合つた量の作動油が転回シリン
ダ3の油圧室3bへと余分に供給されることとな
るように、前記した実開昭60−449号公報に開示
されているのと同様に絞り49Bを挿入した油補
給回路51を別に設けて、方向切換弁14のチル
ト作用位置では該油補給回路51によつて給油
回路49に油が補給されるようにしている。
第1,2図において第9,10図で用いたのと
同じ符号で指している部分は、第9,10図につ
いて前述したのと同様の部分とされている。
考案の効果 この考案はマスト取付台30に昇降摺動可能な
グラブマスト31を支持させると共にマスト昇降
シリンダ32を装備させ、グラブマスト31上端
のグラブ9を昇降させうることとすると共に、第
9図の油圧回路で従来のものが設けていた電磁弁
15と全く同様の電磁弁を1個余分に用い2個3
3,34とすることで、第9図の油圧回路で従来
のものが遊ばせていた転回シリンダ3をベールス
タツカー機構の起伏回動のために利用することに
より、考案の作用として前述したように従来のベ
ールスタツカーが有していたベール積上げ及び積
下ろし上の制約を全て解消する効果を奏してい
る。リフトアーム2の上昇回動による他にグラブ
マスト31の上昇によつてもグラブ9を上昇させ
うることから、従来のものよりも高所まで積荷を
行なえ、また作用の項で前述のように用いうるこ
とから積荷を安定に得させる。
またマスト取付台30を任意の傾斜姿勢として
おいた状態で同取付台30に沿いグラブマスト3
1を摺動させることができるから、グラブ9を任
意の傾斜姿勢でスライドさせて上下位置と前後位
置とを同時に変更できることになり、これからし
て傾斜姿勢にあるベールまでもその傾斜方向に沿
わせてグラブ9を移動させてつかむことができる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例における油圧回路
と一部の機構とを示す油圧回路及び機構図、第2
図は同実施例をトラクタと共に示す斜視図、第3
図はトラクタが装備するフロントローダの側面
図、第4図は実施例要部の斜視図、第5図は実施
例の一部分の平面図、第6図は実施例で設けた電
気回路の回路図、第7図は実施例で設けた操作用
レバーの一部を示す側面図、第8図a,b,cは
それぞれ、実施例の作用を説明するための模式的
な側面図、第9図は従来例における油圧回路と一
部の機構とを示す油圧回路図及び機構図、第10
図は同従来例をトラクタと共に示す斜視図、第1
1図a,bはそれぞれ、ベールの積荷状態を示す
正面図、第12図a,bはそれぞれ、従来例の作
用を説明するための模式的な側面図である。 1……リフトシリンダ、2……リフトアーム、
3……転回シリンダ、8……グラブ開閉シリン
ダ、8a,8b……油圧室、9……ベールグラ
ブ、14……方向切換弁、20……方向切換弁、
30a……ブラケツト、30b……マスト支承
部、30……マスト取付台、31……グラブマス
ト、32……マスト昇降シリンダ、32a,32
b……油圧室、33……第1の電磁弁、34……
第2の電磁弁、36……ブラケツト、38……ピ
ン、38A,38B……ピン挿通穴、B……バケ
ツト、Ba……ブラケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 リフトシリンダ1にて昇降回動せしめられるリ
    フトアーム2の先端にバケツトBを枢支させると
    共にこのバケツトBに接続されていて該バケツト
    Bを転回させる転回シリンダ3をリフトアーム2
    に装備させてなるフロントローダを備えるトラク
    タにおいて、 前記バケツトBと交替的にリフトアームの先端
    に枢支させ転回シリンダ3に対し該転回シリンダ
    3により転回されるように接続されるマスト取付
    台30を設けて、このマスト取付台30にグラブ
    マスト31を昇降摺動可能に支持させると共に該
    グラブマスト31を昇降させるマスト昇降シリン
    ダ32を装備させ、上記グラブマスト31の上端
    にグラブ開閉シリンダ8を装備していて該グラブ
    開閉シリンダ8にて開閉回動せしめられるベール
    グラブ9取付け、 また一次側に2ポート、二次側に4ポートを備
    え一次側の2ポートに対し二次側の1組宛の2ポ
    ートが択一的に接続される2ポジシヨンを有する
    6ポート・2ポジシヨンの第1及び第2の電磁弁
    33,34を設けて、第1の電磁弁33の一次側
    の2ポートを転回シリンダ3用の方向切換弁14
    の2個のシリンダポートに、また該第1の電磁弁
    33の二次側の1組の2ポートを転回シリンダ3
    の2個の油圧室に、それぞれカツプラーCを介し
    接続可能とする一方、第1の電磁弁33の二次側
    の他の1組の2ポートを第2の電磁弁34の一次
    側の2ポートに接続すると共に、第2の電磁弁3
    4の二次側の1組の2ポート及び他の1組の2ポ
    ートを前記マスト昇降シリンダ32の2個の油圧
    室及び前記グラブ開閉シリンダ8の2個の油圧室
    に、それぞれ接続してなるベールスタツカー。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0185826A1 (fr) * 1984-10-26 1986-07-02 Louis Marie Joseph Mailleux Dispositif élévateur pour chargeurs de tracteurs agricoles

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