JP2569849Y2 - 高所作業車の油圧装置 - Google Patents

高所作業車の油圧装置

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JP2569849Y2 JP8894392U JP8894392U JP2569849Y2 JP 2569849 Y2 JP2569849 Y2 JP 2569849Y2 JP 8894392 U JP8894392 U JP 8894392U JP 8894392 U JP8894392 U JP 8894392U JP 2569849 Y2 JP2569849 Y2 JP 2569849Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、高所作業車の油圧装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車においては、起伏動可能とし
たブームの先端部に作業者が搭乗する作業台等の搭乗装
置が設置されているが、前記ブームの起伏と搭乗装置の
傾斜姿勢とを連動させて、搭乗装置の姿勢を前記ブーム
の起伏角度にかかわらず一定に維持するレベリング装置
を備えたものがある。
【0003】このレベリング装置のなかには、ブームを
起伏駆動する起伏用油圧シリンダと前記搭乗装置のブー
ムに対する支持角度を調整駆動するレベリング用油圧シ
リンダとを有し、これらの油圧シリンダ間を連通させて
搭乗装置の傾斜姿勢をブームの起伏角度の如何にかかわ
らず一定に制御するものがある(特公昭52-44342号公報
参照)。
【0004】例えば、図4に示す,高所作業車の油圧回
路において、11は油圧源としての油圧ポンプ、12は
タンクである。
【0005】13は旋回台を駆動する油圧モータ、14
はブームを伸縮駆動する油圧シリンダ、15はブームを
起伏駆動する油圧シリンダ、16は作業台の傾斜を調整
駆動する油圧シリンダであり、これらのアクチュエータ
は、前記油圧ポンプ11から延びる油圧管路17にそれ
ぞれの電磁制御弁21,22,23,24を介して互い
に並列に接続され、各アクチュエータを制御する油圧回
路は電磁制御弁21,22,23,24より下流側にお
いてそれぞれ構成されている。
【0006】そして、前記各アクチュエータの油圧回路
からの戻り油は、前記の各電磁制御弁21,22,2
3,24を経て戻り管路25から前記タンク12に戻さ
れるようになっている。
【0007】このような油圧回路において、前記起伏用
油圧シリンダ15の縮小駆動側油室と前記レベリング用
油圧シリンダ16の伸長駆動側油室との間は、油路26
を介して連通されており、この油路26の連通によって
作業台の傾斜姿勢をブームの起伏角度の如何にかかわら
ず一定に制御している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来技術におい
ては、前記油路26の連通により、搭乗装置としての作
業台の傾斜姿勢を、ブームの起伏角度の如何にかかわら
ず一定とすることは可能である。
【0009】しかし、高所作業車においては、搭乗装置
の傾斜姿勢のみをブームの起伏と切り離して調整するこ
とが必要であり、前記従来技術においてはこの要求に対
応するために、前記電磁制御弁24およびレベリング用
油圧シリンダ16の制御回路が設置されており、結果的
に高所作業車の油圧回路が複雑なものとなっている。
【0010】この考案は、このような事情に基づいてな
されたもので、この種の高所作業車の油圧装置の回路構
成を簡素化することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の考案は、起伏用油圧シリンダの伸縮
により起伏動自在とした伸縮ブームの先端部に、上下方
向に傾動可能とした搭乗装置を設け、この搭乗装置の上
下方向の傾動をレベリング用油圧シリンダの伸縮で行な
うこととし、このレベリング用油圧シリンダの伸縮を前
記伸縮ブームの起伏角度に連動して行なう高所作業車で
あって、油圧源およびタンクと前記各油圧シリンダとの
間に制御弁を介在させたものにおいて、前記制御弁を単
一とし、その制御弁の一方のポートには前記起伏用油圧
シリンダの伸長動作側油室に連なる第1油路を接続する
とともに、前記制御弁の他方のポートにはレベリング用
油圧シリンダの縮小動作側油室に連なる第2油路を接続
し、また、前記制御弁はその操作により前記第1,第2
油路のいずれか一方を油圧源に接続したとき、他方をタ
ンクに接続するものとし、さらに、前記起伏用油圧シリ
ンダの縮小動作側油室と前記レベリング用油圧シリンダ
の伸長動作側油室とを第3油路で接続するとともに、前
記切換手段を介装し、当該切換手段には、前記制御弁に
おける前記一方のポートを切換手段を介して前記起伏用
油圧シリンダの伸長動作側油室に接続させる選択位置
と、前記第3油路から分岐した第4油路を前記切換手段
を介して前記制御弁における前記一方のポートに接続す
る選択位置を設けてあることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の考案によれば、この種の高所作
業車の油圧回路において、前記切換手段を経る第1油路
からの油圧により起伏用油圧シリンダが伸長し、起伏用
油圧シリンダの縮小動作側油室から排出される作動油が
第3油路を経てレベリング用油圧シリンダの伸長側油室
に供給されるのでレベリング用油圧シリンダも併せて伸
長する。
【0013】また、第2油路からの油圧によりレベリン
グ用油圧シリンダが縮小し、レベリング用油圧シリンダ
の伸長側油室から排出される作動油が第3油路を経て起
伏用油圧シリンダの縮小側油室に供給されるので起伏用
油圧シリンダも併せて縮小する。
【0014】したがって、起伏用油圧シリンダとレベリ
ング用油圧シリンダとはその伸長動作および縮小動作の
いずれにあっても連動することとなる。
【0015】そして、前記切換手段により、第3油路に
前記制御弁における前記一方のポートを接続することに
より、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室やレベ
リング用油圧シリンダの伸長動作側油室等の第3油路内
の油量を調整できるので、ブームと作業台との傾斜姿勢
関係を適宜に調整することができる。
【0016】したがって、高所作業車としての所要の機
能を発揮することができ、従来のように複雑なレベリン
グ用油圧シリンダ専用の油圧回路とせず、高所作業車の
油圧回路を簡素化することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す実施例によりこの考案を説
明するが、以下において前記従来例と共通の部分につい
ては同一の参照番号を用いて説明を行なう。
【0018】まず、高所作業車の全体概略を説明する
と、図2において、1は高所作業車を示し、2はクロー
ラ式の走行体、3は旋回台である。
【0019】旋回台3は、鉛直軸P−P回りに油圧モー
タ13により旋回駆動されるものであって前記走行体2
上に設置されている。
【0020】そして、この旋回台3には伸縮ブーム4が
枢軸5を介して起伏可能に枢支されている。
【0021】伸縮ブーム4は、基端ブーム4aと,中間
ブーム4bと,先端ブーム4cとの3段構成であって、
互いにはめ合わされて油圧シリンダでテレスコピックに
伸縮可能となっており、先端ブーム4cの先端部には作
業台6が取付金具7を取付金具枢支軸8で枢支すること
によって装着されている。なお、作業台6はこの考案で
いう,搭乗装置に該当するものである。
【0022】そして、この作業台6は、後述する油圧装
置により伸縮ブーム4の起伏角度の如何にかかわらず水
平姿勢等の一定の傾斜姿勢を維持するようになってい
る。
【0023】また、この作業台6には伸縮ブーム4の伸
縮,起伏および旋回操作やレベリング装置による作業台
6の傾斜調整等を行なうための操作盤9が設置されてお
り、この作業台6に搭乗した作業者がこれを操作して行
えるようになっている。
【0024】この高所作業車1の油圧回路は、基本的に
は前記従来技術と概ね同様に構成されているが、そのレ
ベリング装置に関連する油圧回路を包含する油圧装置は
図1に示すように従来例とは異なった構成となってい
る。
【0025】図1において、31は電磁比例制御弁であ
って、一対の制御ポートを有する四方向三位置型のもの
である。
【0026】この電磁比例制御弁31には、前記従来例
と同様に油圧源としての油圧ポンプから延びる油圧配管
17とタンクに至る戻り管路25とが接続されており、
この電磁比例制御弁31は、その操作により、次に述べ
る第1,第2油路33,35のいずれか一方を油圧配管
17に接続したとき、他方を戻り管路25に接続するも
のである。
【0027】なお、前記油圧配管17および戻り管路2
5には、図示しないが伸縮用油圧シリンダへの油圧を制
御する電磁制御弁や旋回用油圧モータへの油圧を制御す
る電磁制御弁が前記電磁比例制御弁31と並列に接続さ
れていることは従来と同様である。
【0028】そして、前記電磁比例制御弁31の一方の
ポートには起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室3
2aに連なる第1油路33が接続されており、前記電磁
比例制御弁31の他方のポートにはレベリング用油圧シ
リンダ34の縮小動作側油室34bに連なる第2油路3
5が接続されている。
【0029】また、前記起伏用油圧シリンダ32の縮小
動作側油室32bと前記レベリング用油圧シリンダ34
の伸長動作側油室34aとの間は、第3油路36で連通
して接続され、これらの縮小動作側油室32bと伸長動
作側油室34aと第3油路36内には所要の作動油が密
閉されている。
【0030】したがって、前記起伏用油圧シリンダ32
とレベリング用油圧シリンダ34との間には、前記第3
油路36によって一方の動作に連れて他方も所要の動作
を行なう連動関係が成立している。
【0031】すなわち、この実施例においては、前記枢
軸5と前記起伏用油圧シリンダ32の両側取付端とで構
成される三角形と、前記取付金具枢支軸8と前記レベリ
ング用油圧シリンダ34の両側取付端とで構成される三
角形とが、作業台6の水平状態において相似三角形を形
成し、且つ、その相似率が前記起伏用油圧シリンダ32
の縮小動作側油室32bの有効受圧面積と前記レベリン
グ用油圧シリンダ34の伸長動作側油室34aの有効受
圧面積との比率の逆となるように構成してあるので、前
記の連動関係により、前記作業台6は伸縮ブーム4の起
伏角度の如何にかかわらず水平姿勢を維持するようにな
っている。
【0032】なお、前記第3油路36には、タンク12
に至る管路37が接続されており、この管路37中には
安全弁38と逆止弁39とが設けられており、前記第3
油路36内の油圧が異常高圧になろうとした場合に作動
油をタンク12に逃がしたり、第3油路36内の油量が
不足となった場合にその不足分をタンク12から吸い込
むことができるようになっている。
【0033】さらに、前記第1油路33中には、切換弁
41を設け、この切換弁41から前記第3油路36に連
通する第4油路42が設けられている。
【0034】この切換弁41は三方向二位置型の電磁弁
であって、この考案でいう切換手段に該当するものであ
る。
【0035】この切換弁41は、電磁比例制御弁31の
前記一方のポートを、択一的に前記起伏用油圧シリンダ
32の伸長動作側油室32aと連通させ、あるいは前記
第4油路42を経て第3油路36に連通させ、他方を閉
塞状態に維持するものである。
【0036】このように構成された油圧回路において
は、前記のように単一の電磁比例制御弁31のもとに、
起伏用油圧シリンダ32とレベリング用油圧シリンダ3
4とが共通に油圧制御回路を構成しており、前記のよう
に極めて簡素な油圧回路構成によって、次に説明するよ
うに高所作業車としての所要の機能を果たすものとなっ
ている。
【0037】まず、前記切換弁41が図示の状態,すな
わち前記電磁比例制御弁31と起伏用油圧シリンダ32
の伸長動作側油室32aとを連通し、前記第4油路42
を閉止した状態では、油圧制御回路の動作は次のようで
ある。
【0038】すなわち、前記電磁比例制御弁31が左側
オフセット位置とされた場合には、油圧ポンプからの油
圧は前記第1油路33と切換弁41と逆止弁43を経て
起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室32aに供給
され、起伏用油圧シリンダ32が伸長動作を行なう。
【0039】これに伴い、起伏用油圧シリンダ32の縮
小動作側油室32bから排出される作動油は、第3油路
36を経てレベリング用油圧シリンダ34の伸長動作側
油室34aに供給されるのでレベリング用油圧シリンダ
34も同時に連動して伸長する。
【0040】そして、レベリング用油圧シリンダ34の
縮小動作側油室34bから排出される作動油は、前記第
2油路35から前記電磁比例制御弁31の他方のポート
を経て戻り管路25に至りタンク12に戻される。
【0041】したがって、この場合には、作業台6の傾
斜姿勢が前記起伏用油圧シリンダ32の起伏角度の如何
にかかわらず一定の状態が維持されたまま伸縮ブーム4
の起仰動作が行なわれる。
【0042】前記切換弁41が図示の状態で、前記電磁
比例制御弁31が右側オフセット位置とされた場合に
は、油圧ポンプからの油圧は前記第2油路35からレベ
リング用油圧シリンダ34の縮小動作側油室34bに供
給されレベリング用油圧シリンダ34は縮小動作を行
い、伸長動作側油室34aから排出された作動油は第3
油路36を経て起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油
室32bに供給されるので起伏用油圧シリンダ32もレ
ベリング用油圧シリンダ34と同時に連動して縮小す
る。
【0043】起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室
32aから排出される作動油は、カウンタバランス弁4
4および切換弁41を経て第1油路33から電磁比例制
御弁31を介して戻り管路25に達し、タンク12に戻
される。
【0044】この場合においても、作業台6の傾斜姿勢
は前記起伏用油圧シリンダ32の起伏角度の如何にかか
わらず一定の状態が維持されたまま伸縮ブーム4の倒伏
動作が行なわれる。
【0045】したがって、切換弁41を図示の状態とし
た場合には、前記のように作業台6の傾斜姿勢を一定の
状態に維持したまま伸縮ブーム4の起仰および倒伏動作
が行なわれる。
【0046】次に、前記切換弁41を下側のオフセット
位置とした場合の油圧制御回路の動作を説明する。
【0047】この場合に、前記電磁比例制御弁31を左
側オフセット位置とすると、前記油圧配管17からの油
圧は電磁比例制御弁31から切換弁41および第4油路
42を経て第3油路36に供給される。このとき、前記
レベリング用油圧シリンダ34の縮小動作側油室34b
は第2油路35および電磁比例制御弁31を介して戻り
管路25に連通しているので、前記の第3油路36への
供給油量に応じて、前記縮小動作側油室34bの作動油
がタンク12に戻される。
【0048】これによって、レベリング用油圧シリンダ
34は伸長動作を行い、作業台6は水平姿勢から先下が
りに傾斜した状態に調整駆動される。
【0049】また、逆に前記電磁比例制御弁31を右側
オフセット位置とすると、前記油圧配管17からの油圧
は、第2油路35から前記レベリング用油圧シリンダ3
4の縮小動作側油室34bに供給され、伸長動作側油室
34aは第3油路36および第4油路42から切換弁4
1を経て電磁比例制御弁31を通じて戻り管路25に連
通されている。
【0050】したがって、前記縮小動作側油室34bへ
の油圧の供給に伴い、前記伸長動作側油室34aが縮小
し、レベリング用油圧シリンダ34が縮小動作し、作業
台6は水平姿勢から先上がりに傾斜した状態となる。
【0051】このように、作業台6を先上がりまたは先
下がりの状態とした場合、前記のように第3油路36等
に蓄えられた作動油量が水平姿勢の状態とは変化してい
るので、前記のように伸縮ブーム4の起伏動作に際して
も、その傾斜状態のままで一定の姿勢に維持される。
【0052】そして、この実施例においては、かかるレ
ベリング調整操作は伸縮ブーム4の起伏角度の如何にか
かわらずいつでも実行することが可能である。
【0053】このような傾斜状態となった作業台6と伸
縮ブーム4とを格納する場合、この油圧回路において
は、前記第3油路36内に蓄えられた作動油量が水平姿
勢の状態とは異なっているので、伸縮ブーム4または作
業台6の一方の格納が完了した状態においても、他方の
格納が未完了となる。
【0054】しかし、この実施例においては、次のよう
にして未完了のものの格納を行なうことができる。
【0055】すなわち、伸縮ブーム4が旋回台3上に設
置されたストッパ45に当接して格納を完了し、作業台
6の格納が完了していない場合は、前記第3油路36に
作動油が水平姿勢での作動油量より多量に残存している
ので、この作動油量を基準量に調整することが必要であ
る。
【0056】この場合には、前記電磁比例制御弁31を
左側オフセット位置とし、前記切換弁41を下側オフセ
ット位置とすることによりその作動油を排出調整し、作
業台6を伸縮ブーム4上に設置されたストッパ46に当
接する格納状態とすることができる。
【0057】逆に、前記作業台6がストッパ46に当接
して格納を完了し、前記伸縮ブーム4の格納が未完了の
場合においては、電磁比例制御弁31をに左側オフセッ
ト位置とした状態のまま、前記切換弁41が上側オフセ
ット位置である場合には、前記カウンタバランス弁44
に第2油路35からのパイロット圧が加わっているの
で、カウンタバランス弁44が開放されており、かつ、
起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室34a内の作
動油にはピストンにより伸縮ブーム4の荷重が加わって
いるので、その作動油は切換弁41および電磁比例制御
弁31を経てタンク12に排出される。また、起伏用油
圧シリンダ32の縮小動作側油室32bは第3油路36
と管路37と逆止弁39とを介してタンク12に連通し
ているので、タンク12から作動油を供給することがで
きる。
【0058】したがって、かかる場合には、前記切換弁
41等を短時間だけそのままにしておくことによって、
伸縮ブーム4は自重により格納することができる。
【0059】なお、以上の場合に格納状態はストッパ4
5,46と当接した状態としたが、各油圧シリンダにお
いてそのピストンがストロークエンドに位置した状態と
するものであっても同様である。
【0060】以上説明した実施例においては、単一の切
換弁41を用いて油圧回路を構成したが、本願考案はこ
れに限らず、例えば図3に示す変形例のように構成して
もよい。
【0061】すなわち、図3においては、第1油路33
は第4油路42と分岐された後、前記第1油路33およ
び第4油路42のそれぞれに開閉弁47,48を設置
し、これらの開閉弁47,48の一方が開放する場合に
他方が閉止するように動作を電気的に連動させることと
すればよい。
【0062】このように2つの開閉弁47,48からな
る切換手段によっても、前記実施例は同様に機能するこ
とはいうまでもない。
【0063】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案によれば、この種の高所作業車の油圧回路において、
前記切換手段を経る第1油路からの油圧により起伏用油
圧シリンダが伸長し、起伏用油圧シリンダの縮小動作側
油室から排出される作動油が第3油路を経てレベリング
用油圧シリンダの伸長側油室に供給されるのでレベリン
グ用油圧シリンダも併せて伸長する。
【0064】また、第2油路からの油圧によりレベリン
グ用油圧シリンダが縮小し、レベリング用油圧シリンダ
の伸長側油室から排出される作動油が第3油路を経て起
伏用油圧シリンダの縮小側油室に供給されるので起伏用
油圧シリンダも併せて縮小する。
【0065】したがって、起伏用油圧シリンダとレベリ
ング用油圧シリンダとはその伸長動作および縮小動作の
いずれにあっても連動することとなる。
【0066】そして、前記切換手段により、第3油路に
前記制御弁における前記一方のポートを接続することに
より、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室やレベ
リング用油圧シリンダの伸長動作側油室等の第3油路内
の油量を調整できるので、ブームと作業台との傾斜姿勢
関係を適宜に調整することができる。
【0067】したがって、高所作業車としての所要の機
能を発揮することができ、従来のように複雑なレベリン
グ用油圧シリンダ専用の油圧回路とせず、高所作業車の
油圧回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高所作業車の油圧回路図である。
【図2】高所作業車の概略側面図である。
【図3】切換弁の変形例の回路図である。
【図4】従来例の高所作業車の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 4 伸縮ブーム 6 作業台(搭乗装置) 11 油圧ポンプ(油圧源) 12 タンク 31 電磁比例制御弁(制御弁) 32 起伏用油圧シリンダ 32a,34a 伸長動作側油室 32b,34b 縮小動作側油室 33 第1油路 34 レベリング用油圧シリンダ 35 第2油路 36 第3油路 41 切換弁(切換手段) 42 第4油路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏用油圧シリンダの伸縮により起伏動
    自在とした伸縮ブームの先端部に、上下方向に傾動可能
    とした搭乗装置を設け、この搭乗装置の上下方向の傾動
    をレベリング用油圧シリンダの伸縮で行なうこととし、
    このレベリング用油圧シリンダの伸縮を前記伸縮ブーム
    の起伏角度に連動して行なう高所作業車であって、 油圧源およびタンクと前記各油圧シリンダとの間に制御
    弁を介在させたものにおいて、 前記制御弁を単一とし、その制御弁の一方のポートには
    前記起伏用油圧シリンダの伸長動作側油室に連なる第1
    油路を接続するとともに、前記制御弁の他方のポートに
    はレベリング用油圧シリンダの縮小動作側油室に連なる
    第2油路を接続し、 また、前記制御弁はその操作により前記第1,第2油路
    のいずれか一方を油圧源に接続したとき、他方をタンク
    に接続するものとし、 さらに、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室と前
    記レベリング用油圧シリンダの伸長動作側油室とを第3
    油路で接続するとともに、前記切換手段を介装し、当該
    切換手段には、前記制御弁における前記一方のポートを
    切換手段を介して前記起伏用油圧シリンダの伸長動作側
    油室に接続させる選択位置と、前記第3油路から分岐し
    た第4油路を前記切換手段を介して前記制御弁における
    前記一方のポートに接続する選択位置を設けてあること
    を特徴とする高所作業車の油圧装置。
JP8894392U 1992-12-25 1992-12-25 高所作業車の油圧装置 Expired - Fee Related JP2569849Y2 (ja)

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