JPH0653596U - 高所作業車の油圧装置 - Google Patents

高所作業車の油圧装置

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JPH0653596U
JPH0653596U JP8894392U JP8894392U JPH0653596U JP H0653596 U JPH0653596 U JP H0653596U JP 8894392 U JP8894392 U JP 8894392U JP 8894392 U JP8894392 U JP 8894392U JP H0653596 U JPH0653596 U JP H0653596U
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hydraulic
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oil chamber
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史人 中西
隆司 大鹿
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所作業車の油圧装置の回路構成を簡素化す
る。 【構成】 高所作業車1において、単一の電磁比例制御
弁31の一方のポートに起伏用油圧シリンダ32の伸長
動作側油室32aに連なる第1油路33を接続するとと
もに、他方のポートにはレベリング用油圧シリンダ34
の縮小動作側油室34bに連なる第2油路35を接続
し、制御弁31は第1,第2油路33,35の一方を油
圧ポンプ11に接続したとき、他方をタンク12に接続
するものとし、起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油
室32bとレベリング用油圧シリンダ34の伸長動作側
油室34aとを第3油路36で接続し、第1油路33に
介装した切換弁41にはこれを介して制御弁31の前記
一方のポートを起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油
室32aに接続させる選択位置と、第3油路36から分
岐された第4油路42を前記一方のポートに接続する選
択位置を設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、高所作業車の油圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車においては、起伏動可能としたブームの先端部に作業者が搭乗する 作業台等の搭乗装置が設置されているが、前記ブームの起伏と搭乗装置の傾斜姿 勢とを連動させて、搭乗装置の姿勢を前記ブームの起伏角度にかかわらず一定に 維持するレベリング装置を備えたものがある。
【0003】 このレベリング装置のなかには、ブームを起伏駆動する起伏用油圧シリンダと 前記搭乗装置のブームに対する支持角度を調整駆動するレベリング用油圧シリン ダとを有し、これらの油圧シリンダ間を連通させて搭乗装置の傾斜姿勢をブーム の起伏角度の如何にかかわらず一定に制御するものがある(特公昭52-44342号公 報参照)。
【0004】 例えば、図4に示す,高所作業車の油圧回路において、11は油圧源としての 油圧ポンプ、12はタンクである。
【0005】 13は旋回台を駆動する油圧モータ、14はブームを伸縮駆動する油圧シリン ダ、15はブームを起伏駆動する油圧シリンダ、16は作業台の傾斜を調整駆動 する油圧シリンダであり、これらのアクチュエータは、前記油圧ポンプ11から 延びる油圧管路17にそれぞれの電磁制御弁21,22,23,24を介して互 いに並列に接続され、各アクチュエータを制御する油圧回路は電磁制御弁21, 22,23,24より下流側においてそれぞれ構成されている。
【0006】 そして、前記各アクチュエータの油圧回路からの戻り油は、前記の各電磁制御 弁21,22,23,24を経て戻り管路25から前記タンク12に戻されるよ うになっている。
【0007】 このような油圧回路において、前記起伏用油圧シリンダ15の縮小駆動側油室 と前記レベリング用油圧シリンダ16の伸長駆動側油室との間は、油路26を介 して連通されており、この油路26の連通によって作業台の傾斜姿勢をブームの 起伏角度の如何にかかわらず一定に制御している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
かかる従来技術においては、前記油路26の連通により、搭乗装置としての作 業台の傾斜姿勢を、ブームの起伏角度の如何にかかわらず一定とすることは可能 である。
【0009】 しかし、高所作業車においては、搭乗装置の傾斜姿勢のみをブームの起伏と切 り離して調整することが必要であり、前記従来技術においてはこの要求に対応す るために、前記電磁制御弁24およびレベリング用油圧シリンダ16の制御回路 が設置されており、結果的に高所作業車の油圧回路が複雑なものとなっている。
【0010】 この考案は、このような事情に基づいてなされたもので、この種の高所作業車 の油圧装置の回路構成を簡素化することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の考案は、起伏用油圧シリンダの伸 縮により起伏動自在とした伸縮ブームの先端部に、上下方向に傾動可能とした搭 乗装置を設け、この搭乗装置の上下方向の傾動をレベリング用油圧シリンダの伸 縮で行なうこととし、このレベリング用油圧シリンダの伸縮を前記伸縮ブームの 起伏角度に連動して行なう高所作業車であって、油圧源およびタンクと前記各油 圧シリンダとの間に制御弁を介在させたものにおいて、 前記制御弁を単一とし、その制御弁の一方のポートには前記起伏用油圧シリン ダの伸長動作側油室に連なる第1油路を接続するとともに、前記制御弁の他方の ポートにはレベリング用油圧シリンダの縮小動作側油室に連なる第2油路を接続 し、また、前記制御弁はその操作により前記第1,第2油路のいずれか一方を油 圧源に接続したとき、他方をタンクに接続するものとし、さらに、前記起伏用油 圧シリンダの縮小動作側油室と前記レベリング用油圧シリンダの伸長動作側油室 とを第3油路で接続するとともに、前記切換手段を介装し、当該切換手段には、 前記制御弁における前記一方のポートを切換手段を介して前記起伏用油圧シリン ダの伸長動作側油室に接続させる選択位置と、前記第3油路から分岐した第4油 路を前記切換手段を介して前記制御弁における前記一方のポートに接続する選択 位置を設けてあることを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1記載の考案によれば、この種の高所作業車の油圧回路において、前記 切換手段を経る第1油路からの油圧により起伏用油圧シリンダが伸長し、起伏用 油圧シリンダの縮小動作側油室から排出される作動油が第3油路を経てレベリン グ用油圧シリンダの伸長側油室に供給されるのでレベリング用油圧シリンダも併 せて伸長する。
【0013】 また、第2油路からの油圧によりレベリング用油圧シリンダが縮小し、レベリ ング用油圧シリンダの伸長側油室から排出される作動油が第3油路を経て起伏用 油圧シリンダの縮小側油室に供給されるので起伏用油圧シリンダも併せて縮小す る。
【0014】 したがって、起伏用油圧シリンダとレベリング用油圧シリンダとはその伸長動 作および縮小動作のいずれにあっても連動することとなる。
【0015】 そして、前記切換手段により、第3油路に前記制御弁における前記一方のポー トを接続することにより、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室やレベリン グ用油圧シリンダの伸長動作側油室等の第3油路内の油量を調整できるので、ブ ームと作業台との傾斜姿勢関係を適宜に調整することができる。
【0016】 したがって、高所作業車としての所要の機能を発揮することができ、従来のよ うに複雑なレベリング用油圧シリンダ専用の油圧回路とせず、高所作業車の油圧 回路を簡素化することができる。
【0017】
【実施例】
以下、図面に示す実施例によりこの考案を説明するが、以下において前記従来 例と共通の部分については同一の参照番号を用いて説明を行なう。
【0018】 まず、高所作業車の全体概略を説明すると、図2において、1は高所作業車を 示し、2はクローラ式の走行体、3は旋回台である。
【0019】 旋回台3は、鉛直軸P−P回りに油圧モータ13により旋回駆動されるもので あって前記走行体2上に設置されている。
【0020】 そして、この旋回台3には伸縮ブーム4が枢軸5を介して起伏可能に枢支され ている。
【0021】 伸縮ブーム4は、基端ブーム4aと,中間ブーム4bと,先端ブーム4cとの 3段構成であって、互いにはめ合わされて油圧シリンダでテレスコピックに伸縮 可能となっており、先端ブーム4cの先端部には作業台6が取付金具7を取付金 具枢支軸8で枢支することによって装着されている。なお、作業台6はこの考案 でいう,搭乗装置に該当するものである。
【0022】 そして、この作業台6は、後述する油圧装置により伸縮ブーム4の起伏角度の 如何にかかわらず水平姿勢等の一定の傾斜姿勢を維持するようになっている。
【0023】 また、この作業台6には伸縮ブーム4の伸縮,起伏および旋回操作やレベリン グ装置による作業台6の傾斜調整等を行なうための操作盤9が設置されており、 この作業台6に搭乗した作業者がこれを操作して行えるようになっている。
【0024】 この高所作業車1の油圧回路は、基本的には前記従来技術と概ね同様に構成さ れているが、そのレベリング装置に関連する油圧回路を包含する油圧装置は図1 に示すように従来例とは異なった構成となっている。
【0025】 図1において、31は電磁比例制御弁であって、一対の制御ポートを有する四 方向三位置型のものである。
【0026】 この電磁比例制御弁31には、前記従来例と同様に油圧源としての油圧ポンプ から延びる油圧配管17とタンクに至る戻り管路25とが接続されており、この 電磁比例制御弁31は、その操作により、次に述べる第1,第2油路33,35 のいずれか一方を油圧配管17に接続したとき、他方を戻り管路25に接続する ものである。
【0027】 なお、前記油圧配管17および戻り管路25には、図示しないが伸縮用油圧シ リンダへの油圧を制御する電磁制御弁や旋回用油圧モータへの油圧を制御する電 磁制御弁が前記電磁比例制御弁31と並列に接続されていることは従来と同様で ある。
【0028】 そして、前記電磁比例制御弁31の一方のポートには起伏用油圧シリンダ32 の伸長動作側油室32aに連なる第1油路33が接続されており、前記電磁比例 制御弁31の他方のポートにはレベリング用油圧シリンダ34の縮小動作側油室 34bに連なる第2油路35が接続されている。
【0029】 また、前記起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油室32bと前記レベリング 用油圧シリンダ34の伸長動作側油室34aとの間は、第3油路36で連通して 接続され、これらの縮小動作側油室32bと伸長動作側油室34aと第3油路3 6内には所要の作動油が密閉されている。
【0030】 したがって、前記起伏用油圧シリンダ32とレベリング用油圧シリンダ34と の間には、前記第3油路36によって一方の動作に連れて他方も所要の動作を行 なう連動関係が成立している。
【0031】 すなわち、この実施例においては、前記枢軸5と前記起伏用油圧シリンダ32 の両側取付端とで構成される三角形と、前記取付金具枢支軸8と前記レベリング 用油圧シリンダ34の両側取付端とで構成される三角形とが、作業台6の水平状 態において相似三角形を形成し、且つ、その相似率が前記起伏用油圧シリンダ3 2の縮小動作側油室32bの有効受圧面積と前記レベリング用油圧シリンダ34 の伸長動作側油室34aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成してある ので、前記の連動関係により、前記作業台6は伸縮ブーム4の起伏角度の如何に かかわらず水平姿勢を維持するようになっている。
【0032】 なお、前記第3油路36には、タンク12に至る管路37が接続されており、 この管路37中には安全弁38と逆止弁39とが設けられており、前記第3油路 36内の油圧が異常高圧になろうとした場合に作動油をタンク12に逃がしたり 、第3油路36内の油量が不足となった場合にその不足分をタンク12から吸い 込むことができるようになっている。
【0033】 さらに、前記第1油路33中には、切換弁41を設け、この切換弁41から前 記第3油路36に連通する第4油路42が設けられている。
【0034】 この切換弁41は三方向二位置型の電磁弁であって、この考案でいう切換手段 に該当するものである。
【0035】 この切換弁41は、電磁比例制御弁31の前記一方のポートを、択一的に前記 起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室32aと連通させ、あるいは前記第4 油路42を経て第3油路36に連通させ、他方を閉塞状態に維持するものである 。
【0036】 このように構成された油圧回路においては、前記のように単一の電磁比例制御 弁31のもとに、起伏用油圧シリンダ32とレベリング用油圧シリンダ34とが 共通に油圧制御回路を構成しており、前記のように極めて簡素な油圧回路構成に よって、次に説明するように高所作業車としての所要の機能を果たすものとなっ ている。
【0037】 まず、前記切換弁41が図示の状態,すなわち前記電磁比例制御弁31と起伏 用油圧シリンダ32の伸長動作側油室32aとを連通し、前記第4油路42を閉 止した状態では、油圧制御回路の動作は次のようである。
【0038】 すなわち、前記電磁比例制御弁31が左側オフセット位置とされた場合には、 油圧ポンプからの油圧は前記第1油路33と切換弁41と逆止弁43を経て起伏 用油圧シリンダ32の伸長動作側油室32aに供給され、起伏用油圧シリンダ3 2が伸長動作を行なう。
【0039】 これに伴い、起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油室32bから排出される 作動油は、第3油路36を経てレベリング用油圧シリンダ34の伸長動作側油室 34aに供給されるのでレベリング用油圧シリンダ34も同時に連動して伸長す る。
【0040】 そして、レベリング用油圧シリンダ34の縮小動作側油室34bから排出され る作動油は、前記第2油路35から前記電磁比例制御弁31の他方のポートを経 て戻り管路25に至りタンク12に戻される。
【0041】 したがって、この場合には、作業台6の傾斜姿勢が前記起伏用油圧シリンダ3 2の起伏角度の如何にかかわらず一定の状態が維持されたまま伸縮ブーム4の起 仰動作が行なわれる。
【0042】 前記切換弁41が図示の状態で、前記電磁比例制御弁31が右側オフセット位 置とされた場合には、油圧ポンプからの油圧は前記第2油路35からレベリング 用油圧シリンダ34の縮小動作側油室34bに供給されレベリング用油圧シリン ダ34は縮小動作を行い、伸長動作側油室34aから排出された作動油は第3油 路36を経て起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油室32bに供給されるので 起伏用油圧シリンダ32もレベリング用油圧シリンダ34と同時に連動して縮小 する。
【0043】 起伏用油圧シリンダ32の伸長動作側油室32aから排出される作動油は、カ ウンタバランス弁44および切換弁41を経て第1油路33から電磁比例制御弁 31を介して戻り管路25に達し、タンク12に戻される。
【0044】 この場合においても、作業台6の傾斜姿勢は前記起伏用油圧シリンダ32の起 伏角度の如何にかかわらず一定の状態が維持されたまま伸縮ブーム4の倒伏動作 が行なわれる。
【0045】 したがって、切換弁41を図示の状態とした場合には、前記のように作業台6 の傾斜姿勢を一定の状態に維持したまま伸縮ブーム4の起仰および倒伏動作が行 なわれる。
【0046】 次に、前記切換弁41を下側のオフセット位置とした場合の油圧制御回路の動 作を説明する。
【0047】 この場合に、前記電磁比例制御弁31を左側オフセット位置とすると、前記油 圧配管17からの油圧は電磁比例制御弁31から切換弁41および第4油路42 を経て第3油路36に供給される。このとき、前記レベリング用油圧シリンダ3 4の縮小動作側油室34bは第2油路35および電磁比例制御弁31を介して戻 り管路25に連通しているので、前記の第3油路36への供給油量に応じて、前 記縮小動作側油室34bの作動油がタンク12に戻される。
【0048】 これによって、レベリング用油圧シリンダ34は伸長動作を行い、作業台6は 水平姿勢から先下がりに傾斜した状態に調整駆動される。
【0049】 また、逆に前記電磁比例制御弁31を右側オフセット位置とすると、前記油圧 配管17からの油圧は、第2油路35から前記レベリング用油圧シリンダ34の 縮小動作側油室34bに供給され、伸長動作側油室34aは第3油路36および 第4油路42から切換弁41を経て電磁比例制御弁31を通じて戻り管路25に 連通されている。
【0050】 したがって、前記縮小動作側油室34bへの油圧の供給に伴い、前記伸長動作 側油室34aが縮小し、レベリング用油圧シリンダ34が縮小動作し、作業台6 は水平姿勢から先上がりに傾斜した状態となる。
【0051】 このように、作業台6を先上がりまたは先下がりの状態とした場合、前記のよ うに第3油路36等に蓄えられた作動油量が水平姿勢の状態とは変化しているの で、前記のように伸縮ブーム4の起伏動作に際しても、その傾斜状態のままで一 定の姿勢に維持される。
【0052】 そして、この実施例においては、かかるレベリング調整操作は伸縮ブーム4の 起伏角度の如何にかかわらずいつでも実行することが可能である。
【0053】 このような傾斜状態となった作業台6と伸縮ブーム4とを格納する場合、この 油圧回路においては、前記第3油路36内に蓄えられた作動油量が水平姿勢の状 態とは異なっているので、伸縮ブーム4または作業台6の一方の格納が完了した 状態においても、他方の格納が未完了となる。
【0054】 しかし、この実施例においては、次のようにして未完了のものの格納を行なう ことができる。
【0055】 すなわち、伸縮ブーム4が旋回台3上に設置されたストッパ45に当接して格 納を完了し、作業台6の格納が完了していない場合は、前記第3油路36に作動 油が水平姿勢での作動油量より多量に残存しているので、この作動油量を基準量 に調整することが必要である。
【0056】 この場合には、前記電磁比例制御弁31を左側オフセット位置とし、前記切換 弁41を下側オフセット位置とすることによりその作動油を排出調整し、作業台 6を伸縮ブーム4上に設置されたストッパ46に当接する格納状態とすることが できる。
【0057】 逆に、前記作業台6がストッパ46に当接して格納を完了し、前記伸縮ブーム 4の格納が未完了の場合においては、電磁比例制御弁31をに左側オフセット位 置とした状態のまま、前記切換弁41が上側オフセット位置である場合には、前 記カウンタバランス弁44に第2油路35からのパイロット圧が加わっているの で、カウンタバランス弁44が開放されており、かつ、起伏用油圧シリンダ32 の伸長動作側油室34a内の作動油にはピストンにより伸縮ブーム4の荷重が加 わっているので、その作動油は切換弁41および電磁比例制御弁31を経てタン ク12に排出される。また、起伏用油圧シリンダ32の縮小動作側油室32bは 第3油路36と管路37と逆止弁39とを介してタンク12に連通しているので 、タンク12から作動油を供給することができる。
【0058】 したがって、かかる場合には、前記切換弁41等を短時間だけそのままにして おくことによって、伸縮ブーム4は自重により格納することができる。
【0059】 なお、以上の場合に格納状態はストッパ45,46と当接した状態としたが、 各油圧シリンダにおいてそのピストンがストロークエンドに位置した状態とする ものであっても同様である。
【0060】 以上説明した実施例においては、単一の切換弁41を用いて油圧回路を構成し たが、本願考案はこれに限らず、例えば図3に示す変形例のように構成してもよ い。
【0061】 すなわち、図3においては、第1油路33は第4油路42と分岐された後、前 記第1油路33および第4油路42のそれぞれに開閉弁47,48を設置し、こ れらの開閉弁47,48の一方が開放する場合に他方が閉止するように動作を電 気的に連動させることとすればよい。
【0062】 このように2つの開閉弁47,48からなる切換手段によっても、前記実施例 は同様に機能することはいうまでもない。
【0063】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、この種の高所作業車の油 圧回路において、前記切換手段を経る第1油路からの油圧により起伏用油圧シリ ンダが伸長し、起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室から排出される作動油が第 3油路を経てレベリング用油圧シリンダの伸長側油室に供給されるのでレベリン グ用油圧シリンダも併せて伸長する。
【0064】 また、第2油路からの油圧によりレベリング用油圧シリンダが縮小し、レベリ ング用油圧シリンダの伸長側油室から排出される作動油が第3油路を経て起伏用 油圧シリンダの縮小側油室に供給されるので起伏用油圧シリンダも併せて縮小す る。
【0065】 したがって、起伏用油圧シリンダとレベリング用油圧シリンダとはその伸長動 作および縮小動作のいずれにあっても連動することとなる。
【0066】 そして、前記切換手段により、第3油路に前記制御弁における前記一方のポー トを接続することにより、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室やレベリン グ用油圧シリンダの伸長動作側油室等の第3油路内の油量を調整できるので、ブ ームと作業台との傾斜姿勢関係を適宜に調整することができる。
【0067】 したがって、高所作業車としての所要の機能を発揮することができ、従来のよ うに複雑なレベリング用油圧シリンダ専用の油圧回路とせず、高所作業車の油圧 回路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高所作業車の油圧回路図である。
【図2】高所作業車の概略側面図である。
【図3】切換弁の変形例の回路図である。
【図4】従来例の高所作業車の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 4 伸縮ブーム 6 作業台(搭乗装置) 11 油圧ポンプ(油圧源) 12 タンク 31 電磁比例制御弁(制御弁) 32 起伏用油圧シリンダ 32a,34a 伸長動作側油室 32b,34b 縮小動作側油室 33 第1油路 34 レベリング用油圧シリンダ 35 第2油路 36 第3油路 41 切換弁(切換手段) 42 第4油路
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏用油圧シリンダの伸縮により起伏動
    自在とした伸縮ブームの先端部に、上下方向に傾動可能
    とした搭乗装置を設け、この搭乗装置の上下方向の傾動
    をレベリング用油圧シリンダの伸縮で行なうこととし、
    このレベリング用油圧シリンダの伸縮を前記伸縮ブーム
    の起伏角度に連動して行なう高所作業車であって、 油圧源およびタンクと前記各油圧シリンダとの間に制御
    弁を介在させたものにおいて、 前記制御弁を単一とし、その制御弁の一方のポートには
    前記起伏用油圧シリンダの伸長動作側油室に連なる第1
    油路を接続するとともに、前記制御弁の他方のポートに
    はレベリング用油圧シリンダの縮小動作側油室に連なる
    第2油路を接続し、 また、前記制御弁はその操作により前記第1,第2油路
    のいずれか一方を油圧源に接続したとき、他方をタンク
    に接続するものとし、 さらに、前記起伏用油圧シリンダの縮小動作側油室と前
    記レベリング用油圧シリンダの伸長動作側油室とを第3
    油路で接続するとともに、前記切換手段を介装し、当該
    切換手段には、前記制御弁における前記一方のポートを
    切換手段を介して前記起伏用油圧シリンダの伸長動作側
    油室に接続させる選択位置と、前記第3油路から分岐し
    た第4油路を前記切換手段を介して前記制御弁における
    前記一方のポートに接続する選択位置を設けてあること
    を特徴とする高所作業車の油圧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005075510A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Aichi Corp 高所作業車のレベリング装置
JP2005132519A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Aichi Corp 高所作業車のレベリング装置

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