JP3065267U - 作業車のアクチュエ―タ駆動装置 - Google Patents

作業車のアクチュエ―タ駆動装置

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JP3065267U
JP3065267U JP1999004701U JP470199U JP3065267U JP 3065267 U JP3065267 U JP 3065267U JP 1999004701 U JP1999004701 U JP 1999004701U JP 470199 U JP470199 U JP 470199U JP 3065267 U JP3065267 U JP 3065267U
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cooler
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光一 安斉
雅義 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台に設けられたバッケットクーラと伸縮
ブームの両方の作動を可能にする。 【解決手段】 アクチュエータ駆動装置の油圧回路53
は作動油を供給する油圧ポンプ55と、油圧ポンプ55
から吐出する作動油を下部アクチュエータ8,11,13
に連通する第1流路63又は下部アクチュエータ8,1
1,13及びクーラ駆動モータ33の両方に連通する第
2流路65に切替供給する作動油切替弁57と、第2流
路65に設けられ作動油切替弁57を介して第2流路6
5に供給された作動油を分流し、分流された作動油によ
り下部アクチュエータ8,11,13及びクーラ駆動モー
タ33の両方を作動可能にする作動油分流弁59とを有
して構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、作業車のアクチュエータ駆動装置に関し、更に詳細には、車体上に 設けられたブームを起伏・伸縮・旋回動させる第1アクチュエータと、ブーム先 端部に設けられた作業台に搭載されたバケットクーラ等の第2アクチュエータと を有する作業車のアクチュエータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業を行なう高所作業車には、車体上に伸縮・旋回・起伏動自在な伸縮ブ ームと、伸縮ブームの先端部に設けられた作業台とを有して構成されたものがあ る。伸縮ブームは車体上に旋回動自在に設けられた旋回台に枢結され、旋回台の 下方の車体内には旋回モータが設けられ、この旋回モータの作動により旋回台が 旋回動するようように構成されている。旋回台と伸縮ブーム間には起伏シリンダ が、伸縮ブーム内には伸縮シリンダがそれぞれ設けられている。旋回モータ、起 伏シリンダ、伸縮シリンダ(以下、これらをまとめて「下部アクチュエータ」と 記す。)の作動により伸縮ブームの先端に設けられた作業台を所望の位置に移動 させることができる。また、作業台には夏場での作業者の作業の快適性を向上さ せるためのバケットクーラが設けられているものがある。
【0003】 下部アクチュエータとバケットクーラを駆動させるクーラ駆動モータは油圧回 路内に設けられた油圧ポンプから供給される作動油によって駆動する。油圧回路 には油圧ポンプから吐出する作動油を下部アクチュエータに連通する第1流路又 は下部アクチュエータ及びクーラ駆動モータの両方に連通する第2流路に切り替 える作動油供給切替弁が設けられている。このため、作動油供給切替弁の作動を 制御することで、下部アクチュエータのみ作動をさせたり、下部アクチュエータ とクーラ駆動モータの両方を作動させることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、第2流路においてクーラ駆動モータよりも上流側に下部アクチ ュエータが設けられている場合に、下部アクチュエータを作動するとクーラ駆動 モータへの作動油の供給量が減少し又はクーラ駆動モータへの作動油の供給が遮 断されて、クーラ駆動モータを作動させるのに必要な作動油を確保することがで きず、作業台における作業者の作業の快適性を確保することが困難になる虞があ る。また、第2流路において下部アクチュエータよりも上流側にクーラ駆動モー タが設けられている場合にクーラ駆動モータを作動させると、下部アクチュエー タの作動が困難になる虞がある、という問題が生じる。
【0005】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、クーラ駆動モータと 下部アクチュエータが同一流路に設けられている場合、クーラ駆動モータと下部 アクチュエータの両方の作動を可能にする作業車のアクチュエータ駆動装置を提 供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の作業車のアクチュエータ駆動装置は、作動 油が供給されて駆動する第1アクチュエータ(例えば、実施形態における旋回モ ータ8、起伏シリンダ11、伸縮シリンダ13)と第2アクチュエータ(例えば 、実施形態におけるクーラ駆動モータ33)とを有する作業車(例えば、実施形 態における高所作業車1)のアクチュエータ駆動装置であって、作動油を供給す る油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出する作動油を第1アクチュエータに連通す る第1流路又は第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの両方に連通する第 2流路に供給する作動油供給切替手段(例えば、実施形態における作動油切替弁 57)と、第2流路に設けられ作動油供給切替手段を介して第2流路に供給され た作動油を分流して第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの両方を作動可 能にする作動油分流手段とを有することが好ましい。
【0007】 作動油供給切替手段が油圧ポンプから吐出する作動油を第1アクチュエータに 連通する第1流路に供給している場合には、この作動油により第1アクチュエー タが作動し、作動油供給切替手段が油圧ポンプから吐出する作動油を第1アクチ ュエータと第2アクチュエータの両方に連通する第2流路に供給している場合に は、この作動油が作動油分流手段により分流され、分流された作動油によって第 1アクチュエータと第2アクチュエータの両方が作動する。
【0008】 第2流路に供給された作動油が作動油分流手段により第1アクチュエータと第 2アクチュエータの両方を作動可能な流量に分流されるので、作動油の流量が不 足して第1アクチュエータと第2アクチュエータのいずれか一方が作動できない 状態を防止することができ、作業全体の作業効率の向上を図ることができる。
【0009】 作業車が車体を有した高所作業車であり、車体には昇降動自在な昇降装置(例 えば、実施形態における伸縮ブーム9)が設けられ、昇降装置の先端部に作業台 を有し、第1アクチュエータが昇降装置を昇降作動させる昇降シリンダ(例えば 、実施形態における起伏シリンダ11)であり、第2アクチュエータが作業台に 設けられたバケットクーラを作動させるクーラ駆動モータであってもよい。
【0010】 作業台に設けられたバケットクーラの作動を操作すると作動油供給切替手段が 作動し、油圧ポンプから吐出する作動油が昇降シリンダとクーラ駆動モータの両 方に連通する第2流路に供給される。第2流路に供給された作動油は作動油分流 手段により昇降シリンダとクーラ駆動モータの両方が作動可能な流量に分流され る。そして、分流された作動油によりクーラ駆動モータが駆動されてバケットク ーラが作動するとともに、昇降シリンダを作動する。
【0011】 第2流路に供給された作動油が作動油分流手段により昇降シリンダとクーラ駆 動モータの両方を作動可能な流量に分流するので、昇降シリンダとクーラ駆動モ ータを同時に作動させることができ、作業者の作業の快適性や高所作業の作業効 率の向上を図ることができる。
【0012】 第1アクチュエータは作業台と車体に設けられた上部第1アクチュエータ操作 装置(例えば、実施形態における上部ブーム操作装置39)と下部第1アクチュ エータ操作装置(例えば、実施形態における下部ブーム操作装置41)により手 動操作され、第2アクチュエータは作業台に設けられた第2アクチュエータ操作 装置(例えば、実施形態におけるクーラ操作スイッチ37)により手動操作され 、下部第1アクチュエータ操作装置が操作されている場合には作動油供給切替手 段により油圧ポンプと第1流路とを連通させ、上部第1アクチュエータ操作装置 及び第2アクチュエータ操作装置の少なくともいずれか一方が操作されている場 合には作動油供給切替手段により油圧ポンプと第2流路とを連通させる作動油切 替制御手段(例えば、実施形態における切替弁作動制御回路75)を有すること が好ましい。
【0013】 下部第1アクチュエータ操作装置が操作されている場合には、作動油切替制御 手段が作動油供給切替手段を作動させて油圧ポンプと第1流路とを連通させ、上 部第1アクチュエータ操作装置と第2アクチュエータ操作装置の少なくともいず れか一方が操作されている場合には、作動油切替制御手段が作動油供給切替手段 を作動させて油圧ポンプと第2流路とを連通させる。
【0014】 下部第1アクチュエータ操作装置が操作されている場合や、上部第1アクチュ エータ操作装置と第2アクチュエータ操作装置の少なくともいずれか一方が操作 されている場合には、作動油切替制御手段が作動油供給切替手段を作動させて作 動油を第1流路又は第2流路に供給することができる。また、第2流路に作動油 が供給さた場合には、昇降シリンダとクーラ駆動モータを同時に作動させること ができ、作業者の作業の快適性や作業効率の向上を図ることができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好ましい実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実 施の形態は伸縮且つ起伏動自在な伸縮ブームの先端部に作業台を有した高所作業 車の態様を示す。最初に、本考案の作業車のアクチュエータ駆動装置を説明する 前に、このアクチュエータ駆動装置を搭載した高所作業車を説明する。
【0016】 高所作業車1は、図1に示すように、車体3の前後に車体3を安定支持するア ウトリガジャッキ5を有し、車体3の後側上部には上方へ突出し旋回動自在な旋 回台7が設けられている。旋回台7の下方であって車体3内には旋回モータ8が 内蔵されており、この旋回モータ8の作動により旋回台7が旋回作動するように 構成されている。旋回台7の上部には伸縮ブーム9の基部が枢結され、伸縮ブー ム9の下側側壁と旋回台7の底部間に起伏シリンダ11が枢結され、この起伏シ リンダ11の伸縮作動により伸縮ブーム9が起伏作動するように構成されている 。伸縮ブーム9内には伸縮シリンダ13が設けられ、この伸縮シリンダ13を伸 縮作動させることで、伸縮ブーム9が伸縮作動するように構成されている。伸縮 ブーム9の先端部には図示しないレベリング機構が設けられ、このレベリング機 構の作動により伸縮ブーム9の起伏角度に係わらず伸縮ブーム9の先端部に上下 方向に揺動自在に設けられた垂直ポスト15が常時垂直に保持されている。垂直 ポスト15の上部にはウィンチ17を備えたサブブーム19が設けられ、垂直ポ スト15の側部には水平方向へ突出し旋回動自在な水平アーム21が取り付けら れ、水平アーム21の先端部に作業台23が設けられている。
【0017】 作業台23は有底筒状であり、作業者が搭乗可能に構成されている。作業台2 3内には図2に示すバッケトクーラ25が作業台23の側壁内側に着脱自在に掛 止されている。バッケトクーラ25は作業台23に搭乗した作業者の作業の快適 性を確保するために作業者が装着するクーラジャケット27と、クーラジャケッ ト27に冷媒を供給するとともに温度の上昇した冷媒から熱を放出させて冷媒を 所定温度に冷却する熱交換器本体29とを有して構成されている。クーラジャケ ット27と熱交換器本体29間には冷媒を循環させる冷却流路31を介して連通 している。熱交換器本体29内にはバッケトクーラ25を駆動させる油圧式のク ーラ駆動モータ33が内蔵されている。また、熱交換器本体29には図示しない 電源からの電力の供給を受けて熱交換器本体29を作動可能な状態にする電源ス イッチ35と、バッケトクーラ25の作動を操作するクーラ操作スイッチ37と が設けられており、このクーラ操作スイッチ37を作業台23に搭乗した作業者 (図示せず)がON・OFF操作することでバケットクーラ25の作動を操作す ることができる。
【0018】 図1に示す作業台23と旋回台7の側部には伸縮ブーム9を伸縮・起伏・旋回 動させるためのブーム操作装置、即ち、作業台23に設けられた上部ブーム操作 装置39と旋回台7に設けられた下部ブーム操作装置41とが設けられている。 上部ブーム操作装置39と下部ブーム操作装置41の各々には、図示しない電源 からの電力が供給されて作動可能な状態にするブーム電源スイッチ39a,41 aと、伸縮ブーム9の作動を操作する操作レバーLとを有し、電源スイッチ39 a,41aをON操作した後に操作レバーLを操作すると、旋回モータ8・起伏 シリンダ11・伸縮シリンダ13(以下、「下部アクチュエータ8,11,13」 と記す。)の作動を操作することができる。
【0019】 次に、上部ブーム操作装置39・下部ブーム操作装置41・クーラ操作スイッ チ37(以下、上部ブーム操作装置39とクーラ操作スイッチ37をあわせて「 上部操作装置37,39」と記す。)の操作に応じて下部アクチュエータ8,11 ,13やクーラ駆動モータ33の駆動を制御するアクチュエータ駆動装置を説明 する。アクチュエータ駆動装置50は、図3に示すように、上部ブーム操作装置 39・下部ブーム操作装置41・クーラ操作スイッチ37・クーラ駆動モータ3 3・下部アクチュエータ8,11,13の他に、コントローラ51と油圧回路53 とを有して構成されている。
【0020】 油圧回路53は、図4に示すように、エンジンEの駆動力を受けて駆動する油 圧ポンプ55と作動油切替弁57と分流弁59と作動制御弁61とを有して構成 されている。作動油切替弁57には作動制御弁61を介して下部アクチュエータ 8,11,13に連通する第1流路63と、作動制御弁61を介してクーラ駆動モ ータ33と下部アクチュエータ8,11,13の両方に連通する第2流路65とが 接続されている。作動油切替弁57は2位置切替弁であり、作動油切替弁57の ソレノイド57aが非励磁状態のときは油ポンプ55から吐出する作動油が第1 流路63に供給し、ソレノイド57aが励磁状態のときは油ポンプ55から吐出 する作動油が第2流路65に供給される。
【0021】 第1流路63には作動制御弁61よりも上流側に逆止弁67が設けられている 。第2流路65はクーラ駆動モータ33と作動油切替弁57間を連通する主管路 69と、この主管路69から分岐し第1流路63の逆止弁67よりも下流側であ って作動制御弁61より上流側に接続された分岐流路71とを有して構成されて おり、主管路69と分岐流路71の分岐点に分流弁59が設けられている。この 分流弁59は油圧ポンプ55から供給される作動油を分流し、クーラ駆動モータ 33を作動させるに必要な作動油の流量を主管路65に供給し、油圧ポンプ55 から供給された作動油からクーラ駆動モータ33に供給される一定量の作動油を 差し引いた残りの流量を分岐流路71に流す機能を有している。分岐流路71に は逆止弁73が設けられており、第1流路63に設けられた逆止弁67と併せて 下部アクチュエータ8,11,13に供給される作動油の逆流を防止して伸縮ブー ム9の急激な作動(縮作動、倒伏動等)を防止している。
【0022】 作動油切替弁57のソレノイド57aのON・OFF作動は図3に示すコント ローラ51の切替弁作動制御回路75により制御される。切替弁作動制御回路7 5は下部ブーム操作装置41のブーム電源スイッチ41aがON操作されている 場合には図4に示す作動油切替弁57のソレノイド57aを非励磁状態にして油 圧ポンプ55と第1流路63とを連通させ、図3に示すクーラ電源スイッチ35 と上部ブーム操作装置39のブーム電源スイッチ39aの少なくともいずれかが ON操作されている場合には、切替弁作動制御回路75は図4に示す作動油切替 弁57のソレノイド57aを励磁状態にして油圧ポンプ55と第2流路635を 連通させる。
【0023】 図3に示すコントローラ53の作動制御回路77は上部操作装置37,39や 下部ブーム操作装置41の操作信号に基づいて図4に示す作動制御弁61,61 の作動を制御してクーラ駆動モータ33や下部アクチュエータ8,11,13の作 動を制御する。
【0024】 次に、本考案のアクチュエータ駆動装置50の作用を高所作業を行なう場合に ついて説明する。最初に、図1に示す車体3に伸縮ブーム9とアウトリガジャッ キ5を格納した状態で車両を作業現場に移動させ停止させた後に、作業者がアウ トリガジャッキ5の張り出し操作を行ないジャッキ先端部を接地させて車体3を 安定支持させる。そして、作業者は作業台23に搭乗し図2に示すクーラジャケ ット27を装着する。作業者は上部ブーム操作装置39のブーム電源スイッチ3 9aをON操作して上部ブーム操作装置39を作動可能な状態にする。ブーム電 源スイッチ39aがON操作されると、そのON信号は図3に示す切替弁作動制 御回路75に送られ、このON信号に基づいて切替弁作動制御回路75が図4に 示す作動油切替弁57のソレノイド57aを励磁させて油圧ポンプ55から供給 される作動油を第2流路65に供給する。
【0025】 この状態で、作業者が上部ブーム操作装置39を操作すると、その操作信号が 図3に示す作動制御回路77に送られ、この操作信号に基づいて作動制御回路7 7が図4に示す作動制御弁61の作動を制御して下部アクチュエータ8,11,1 3が作動し図1に示すて伸縮ブーム9を起伏・旋回・伸縮動させて作業台23を 所望の位置に移動させる。そして、作業者が高所作業を行なう。このとき、作業 者の周辺温度が高くなり、作業者が暑さを感じ作業の快適性が失われていると判 断すると、作業者は図2に示すバケットクーラ25のクーラ電源スイッチ35を 投入した後に、クーラ操作スイッチ37をON操作する。
【0026】 クーラ電源スイッチ37がON操作されると、そのON信号が図3に示す切替 弁作動制御回路75に送られ、このON信号に基づいて切替弁作動制御回路75 が図4に示す作動油切替弁57のソレノイド57aを励磁した状態に保持し、作 動油切替弁57は油圧ポンプ55と第2流路65とを連通した状態を維持する。 油圧ポンプ55から吐出した作動油は作動油切替弁57を介して第2流路65に 流入し、分流弁59を通って分流され、一定流量の作動油が主流路65を通って クーラ駆動モータ33に供給される。作動油が供給されたクーラ駆動モータ33 は回転駆動して図2に示す熱交換器本体29を作動させ、バケットクーラ25内 の冷媒を所望の温度にし、所定温度にされた冷媒が冷却流路31を介してクーラ ジャケット27に供給され、作業者から熱を吸収する。このため、作業者は暑さ による不快感が和らげられ、作業の快適性を確保して作業効率の向上を図ること ができる。熱を吸収した冷媒は冷却流路31を介して熱交換器本体29に戻され 、再び冷却された後に、クーラジャケット27に供給され、以下、同様に冷媒が 循環する。
【0027】 バケットクーラ25が作動した状態で、作業台23を別の作業現場に移動させ る場合には、作業台23に搭乗した作業者が上部ブーム操作装置39の操作レバ ーLを操作する。この操作レバーLを操作するとその操作信号は図3に示す作動 制御回路77に送られ、その操作信号に基づいて作動制御回路77が下部アクチ ュエータ8,11,13を作動させる。このとき、図4に示す油圧ポンプ55から 供給された作動油は分流弁59によりクーラ駆動モータ33に供給される一定量 の作動油を差し引いた残りの流量が第1流路63を通って下部アクチュエータ8 ,11,13に供給される。このため、バケットクーラ25のクーラ駆動モータ3 3を作動させた状態で伸縮ブーム9を移動させて作業台23を別の作業現場に移 動させることができる。
【0028】 尚、前述した実施の形態ではバケットクーラ25を作動させた状態で伸縮ブー ム9を作動させたが、伸縮ブーム9を作動させている状態でバケットクーラ25 を作動させることもできる。この場合には、作業台25に搭乗した作業者が上部 ブーム操作装置39を操作しているときにクーラ操作装置37を操作する。
【0029】 次に、高所作業を終了し地上にいる別の作業者によって高所位置にある作業台 23を車体3に格納する場合の作用を説明する。図2に示す作業台23に搭乗し ている作業者はバケットクーラ25のクーラ電源スイッチ35と上部ブーム操作 装置37のブーム電源スイッチ39aをOFF操作する。そして、地上にいる別 の作業者が図1に示す下部ブーム操作装置41のブーム電源スイッチ41aをO N操作する。クーラ電源スイッチ35及びブーム電源スイッチ39aのOFF信 号とブーム電源スイッチ41aのON信号に基づいて、図3に示す切替弁作動制 御回路75が図4に示す作動油制御弁57のソレノイド57aを非励磁状態にし て作動油制御弁57を切り替えて油圧ポンプ55から吐出する作動油を第1流路 63に供給する。そして、地上にいる別の作業者が下部ブーム操作装置41の操 作レバーLを操作し、この操作信号が図3に示す作動制御回路77に送られ、作 動制御回路77が操作信号に基づいて図4に示す作動制御弁61の作動を制御し て下部アクチュエータ8,11,13が作動し図1に示す伸縮ブーム9が車体3上 に格納される。
【0030】 尚、前述した実施の形態では、作動油切替弁57は、コントローラ51の切替 弁作動制御回路75によって切替制御されているが、これに限るものではなく、 作動油切替弁57の切替作動を手動で操作する手動切替スイッチによって行なう こともできる。この場合には、手動切替スイッチを作業台23と下部ブーム操作 装置41の近くに各々設け、作業台23に搭乗した作業者がバケットクーラ25 を使用したいときやバケットクーラ25を使用しながら伸縮ブーム9を作動させ たいときに手動切替スイッチを操作して、作動油切替弁57のソレノド57aを 励磁させる。また、バケットクーラ25を使用せずに伸縮ブーム9を作動させた いときには、手動操作スイッチを操作して作動油切替弁57のソレノド57aを 非励磁状態にする。
【0031】 また、作動油切替弁57の切替制御として、上部操作装置37,39又は下部 ブーム操作装置41のいずれかを選択し、選択された操作装置のみの操作を可能 にする操作装置選択スイッチを使用し、この操作装置選択スイッチの選択信号に 基づいて作動油切替弁57を切替制御を行なうこともできる。この場合には、図 3に示す切替弁作動制御回路75の代わりに操作装置選択回路を設け、この操作 装置選択回路により上部操作装置37,39が選択されたときには操作装置選択 回路が作動油切替弁57のソレノイド57aを励磁させ、下部ブーム操作装置4 1が選択されたときには操作装置選択回路が作動油切替弁57のソレノイド57 aを非励磁状態にする。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案における作業車のアクチュエータ駆動装置によれ ば、第2流路に供給された作動油が作動油分流手段により第1アクチュエータと 第2アクチュエータの両方を作動可能な流量に分流されるので、作動油の流量が 不足して第1アクチュエータと第2アクチュエータのいずれか一方が作動できな い状態を防止することができ、作業全体の作業効率の向上を図ることができる。
【0033】 また、作業車を車体を有した高所作業車とし、車体に昇降動自在な昇降装置を 設け、昇降装置の先端部に作業台を設け、第1アクチュエータを昇降装置を昇降 作動させる昇降シリンダとし、第2アクチュエータを作業台に設けられたバケッ トクーラを作動させるクーラ駆動モータとする場合には、第2流路に供給された 作動油が作動油分流手段により昇降シリンダとクーラ駆動モータの両方を作動可 能な流量に分流するので、昇降シリンダとクーラ駆動モータを同時に作動させる ことができ、作業台に搭乗した作業者の作業の快適性や高所作業の作業効率を向 上させることができる。
【0034】 また、第1アクチュエータは作業台と車体に設けられた上部第1アクチュエー タ操作装置と下部第1アクチュエータ操作装置により手動操作され、第2アクチ ュエータは作業台に設けられた第2アクチュエータ操作装置により手動操作され 、下部第1アクチュエータ操作装置が操作されている場合には作動油供給切替手 段により油圧ポンプと第1流路とを連通させ、上部第1アクチュエータ操作装置 及び第2アクチュエータ操作装置の少なくともいずれか一方が操作されている場 合には作動油供給切替手段により油圧ポンプと第2流路とを連通させる作動油切 替制御手段を有する場合には、下部第1アクチュエータ操作装置を操作し、又は 上部第1アクチュエータ操作装置と第2アクチュエータ操作装置の少なくともい ずれか一方を操作すると、作動油切替制御手段が作動油供給切替手段を作動させ て作動油を第1流路又は第2流路に供給することができる。また、第2流路に作 動油が供給された場合には、昇降シリンダとクーラ駆動モータを同時に作動させ ることができ、作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態におけるアクチュエータ
駆動装置を搭載した高所作業車の斜視図を示す。
【図2】本考案の一実施の形態におけるバケットクーラ
を搭載した作業台の正面図を示す。
【図3】本考案の一実施の形態におけるアクチュエータ
駆動装置のブロック図を示す。
【図4】本考案の一実施の形態におけるアクチュエータ
駆動装置の油圧回路図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車 3 車体 8 旋回モータ(第1アクチュエータ) 9 伸縮ブーム(昇降装置) 11 起伏シリンダ(第1アクチュエータ、昇降シリン
ダ) 13 伸縮シリンダ(第1アクチュエータ) 23 作業台 25 バケットクーラ 33 クーラ駆動モータ(第2アクチュエータ) 37 クーラ操作スイッチ(第2アクチュエータ操作装
置) 39 上部ブーム操作装置(上部第1アクチュエータ操
作装置) 41 下部ブーム操作装置(下部第1アクチュエータ操
作装置) 50 アクチュエータ駆動装置 55 油圧ポンプ 57 作動油切替弁(作動油供給切替手段) 59 分流弁(作動油分流手段) 63 第1流路 65 第2流路 75 切替弁作動制御回路(作動油切替制御手段)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油が供給されて駆動する第1アクチ
    ュエータと第2アクチュエータとを有する作業車のアク
    チュエータ駆動装置であって、 前記作動油を供給する油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出する作動油を前記第1アクチュ
    エータに連通する第1流路又は前記第1アクチュエータ
    及び前記第2アクチュエータの両方に連通する第2流路
    に供給する作動油供給切替手段と、 前記第2流路に設けられ前記作動油供給切替手段を介し
    て前記第2流路に供給された作動油を分流して前記第1
    アクチュエータ及び前記第2アクチュエータの両方を作
    動可能にする作動油分流手段とを有することを特徴とす
    る作業車のアクチュエータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記作業車が車体を有した高所作業車で
    あり、前記車体に昇降動自在な昇降装置を有し、前記昇
    降装置の先端部に作業台を有し、前記第1アクチュエー
    タが前記昇降装置を昇降作動させる昇降シリンダであ
    り、前記第2アクチュエータが前記作業台に設けられた
    バケットクーラを作動させるクーラ駆動モータであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の作業車のアクチュエータ
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1アクチュエータは前記作業台と
    前記車体に設けられた上部第1アクチュエータ操作装置
    と下部第1アクチュエータ操作装置により手動操作さ
    れ、前記第2アクチュエータは前記作業台に設けられた
    第2アクチュエータ操作装置により手動操作され、前記
    下部第1アクチュエータ操作装置が操作されている場合
    には前記作動油供給切替手段により前記油圧ポンプと前
    記第1流路とを連通させ、前記上部第1アクチュエータ
    操作装置及び前記第2アクチュエータ操作装置の少なく
    ともいずれか一方が操作されている場合には前記作動油
    供給切替手段により前記油圧ポンプと前記第2流路とを
    連通させる作動油切替制御手段を有することを特徴とす
    る請求項2記載の作業車のアクチュエータ駆動装置。
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