JPH05100465A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JPH05100465A
JPH05100465A JP9492991A JP9492991A JPH05100465A JP H05100465 A JPH05100465 A JP H05100465A JP 9492991 A JP9492991 A JP 9492991A JP 9492991 A JP9492991 A JP 9492991A JP H05100465 A JPH05100465 A JP H05100465A
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Tsukasa Matsuda
司 松田
Hiroyoshi Hosomura
弘義 細村
Katsumi Harada
勝巳 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録された情報を間接電子写真複写機等ハー
ドコピー装置で複写する際に、カブリ、黒点を発生せ
ず、また、その他間接電子写真式ハードコピー装置適性
を有する古紙再生紙よりなる電子写真用転写紙を提供す
る。 【構成】 古紙を利用して作製した電子写真用転写紙で
あって、古紙パルプを含有し、白色度70%以上であ
り、かつ、1個の面積が0.005mm2 以上の夾雑物
を、その合計面積が転写紙10cm2 当たり0.15mm2
以下の量で含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間接電子写真式ハード
コピー装置適性を有する電子写真用転写紙に関する。
【0002】
【従来の技術】古紙または新聞古紙の脱墨古紙パルプを
含有する間接電子写真適性を付与された再生紙は公知で
ある。
【0003】間接電子写真技術が、従来のアナログ複写
機だけでなく、編集可能なデジタル複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ、またはそれらの複合機に適用される
に伴い、これらの装置において、電子写真用転写紙に記
録されたハードコピーをオリジナル原稿として使用し、
再度これらの装置でハードコピーを作成することが、し
ばしば行われるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来知られ
ている古紙パルプを含有する再生紙を、上記のような用
途に使用すると、特に、第3世代コピー(転写紙を原稿
とし、同様の転写紙にコピーをする。さらにこのコピー
サンプルを原稿とし、同様の転写紙に得られたコピーサ
ンプル)から背景部にカブリと黒点が急増するという問
題が頻発し、実用上大きな支障になっている。したがっ
て、上記のような用途に使用できる再生紙の出現が望ま
れている。本発明は、上記の実情に鑑みてなされたもの
である。
【0005】すなわち、本発明の目的は、従来の技術で
は使用が不可能であった上記の用途に使用できる古紙再
生紙よりなる電子写真用転写紙を提供することにある。
特に、記録された情報を間接電子写真複写機等ハードコ
ピー装置で複写する際に、カブリ、黒点を発生せず、ま
た、その他間接電子写真式ハードコピー装置適性を有す
る古紙再生紙よりなる電子写真用転写紙を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カブリの
発生原因について解析したところ、オリジナル原稿とし
て、古紙パルプを含有する転写用紙を使用すると、従来
の電子写真用転写紙と比較して、非画像部の平均的光反
射率が低いため、間接電子写真式ハードコピー装置の電
位変化が不十分であり、トナーが背景部に現像され、転
写用紙にカブリとして転写、定着されること、そして、
コピー操作を繰り返すことにより、その濃淡が強調され
てくることを確認した。また、黒点の発生原因につい
て、同様に解析したところ、従来の電子写真用転写紙と
比較して、古紙再生紙は、非画像部の光反射率の変動が
大きく、画像部同様に光反射率の低い微小領域、すなわ
ち点状、ひげ状、または不定形の汚点が多く存在するこ
と、そしてこれらの光反射率の低い微小領に対応する部
分の一部に画像部同様の原理で、トナーが現像され、転
写用紙に黒点として転写、定着されること、さらにコピ
ーを繰り返すことにより、その濃度や面積が増加するこ
とを確認した。本発明は、これらの知見に基づいてなさ
れたものである。
【0007】すなわち、本発明の電子写真用転写紙は、
古紙パルプを含有し、白色度70%以上であり、1個の
面積が0.005mm2 以上の夾雑物を、その合計面積
が転写紙10cm2 当たり0.15mm2 以下の量、好
ましくは、0.10mm2 以下の量で含有することを特
徴とする。
【0008】本発明者等の実験によれば、電子写真用転
写紙の白色度が70%以上になると、カブリが急激に減
少することが確認された。白色度が、従来の古紙再生紙
におけるように、70%よりも低くなると、コピーを繰
り返すことにより、カブリが増加するが、白色度が70
%以上になると、この現象が大巾に改善される。したが
って、本発明においては、白色度が70%以上であるこ
とが必要である。
【0009】また、本発明者等の実験によれば、複写機
で作成される第3世代のコピー上の黒点は、転写紙に、
残留インク汚れ等の夾雑物の1個の面積が0.005m
2 以上(円相当径が約80μm以上)の大きさの夾雑
物が存在すると、黒点が発生し、それ以下のサイズの夾
雑物は、存在してもコピー上の黒点は増加しないことが
確認された。その結果を図1に示す。また、0.005
mm2 以上の夾雑物の合計面積が10cm2 当たり0.
15mm2 より大きくなると、第3世代のコピーに黒点
が目立つことが判明した。その結果を図2に示す。この
原因は明確ではないが、複写機の解像性と関連すると思
われる。従来の古紙再生紙は、目で見た時に目立つ10
0〜110μmを越える夾雑物が少ない場合でも、残留
インク汚れ等の0.005mm2 (円相当径が約80μ
m)以上の夾雑物が多く存在するので、実用上使用でき
ないものである。
【0010】本発明は、上記事実に鑑み、1個の面積が
0.005mm2以上の夾雑物に注目し、その合計面積
を夾雑物の含有量の指標にした。本発明の電子写真用転
写紙においては、1個の面積が0.005mm2 以上の
夾雑物の含有量が、その合計面積が転写紙10cm2
たり0.15mm2 以下の量、好ましくは0.10mm
2 以下の量であることが必要である。上記夾雑物の含有
量が、上記の量よりも多くなると、再コピー時に黒点の
発生が増大し、実用上使用できないものとなる。
【0011】本発明の転写紙の製造に使用できるパルプ
は、白色度の高い化学パルプ及び白色度が高く夾雑物の
少ない古紙パルプである。白色度の高い化学パルプとし
ては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒
クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒亜硫酸パルプ
(LBSP)、針葉樹晒亜硫酸パルプ(NBSP)、ソ
−ダパルプ等の木材およびその他の繊維原料を化学的に
処理し、晒し工程を経て作られたバ−ジンの晒ケミカル
パルプ(CP)が好ましい。
【0012】また、白色度が高く夾雑物の少ない古紙パ
ルプとしては、バージンの晒ケミカルパルプ(CP)か
ら抄紙された上質紙、上質コート紙等の未印刷古紙を離
解した古紙パルプや、上質紙、上質コート紙等に、平
版、凸版、凹版印刷等や、電子写真方式、感熱方式、熱
転写方式、感圧記録方式、インクジェット記録方式、カ
ーボン紙等により印字された古紙及び、水性、油性イン
クや鉛筆等で筆記した古紙を、離解後、各古紙に最適な
方法で脱墨したパルプ(以下DIPと略す)が好まし
い。さらに、比較的脱墨容易な平版印刷された古紙を脱
墨利用することが好ましい。
【0013】これ等の古紙から効果的にインクを脱墨す
るため、古紙離解工程、異物除去工程、ディスパージン
グ(繊維間摩擦)工程、漂白熱成工程、インク系外除去
工程等の各工程を適宜選択、組み合せる必要がある。特
に、間接電子写真複写機等ハードコピー装置で複写した
際のかぶり、黒点を防止するために、繊維間摩擦力によ
り残留しているインク等の夾雑物を微細化するディスパ
ージング工程等を強化することが好ましい。すなわち、
ディスパージング工程等では、夾雑物の1 個の面積が
0.005mm2 以下になるよう微細化することが好ま
しい。さらに、残留インクを系外に効果的に除去するた
めには、浮選法(フローテーション)及び洗浄法を組み
合わせることが望ましい。またさらに、浮選法では残留
しているインクの粒子径及び性状に対応してガスの粒
径、インクのゼータ電位、ガス発生量を調整することが
好ましい。しかし、これらの脱墨方法に限定されるもの
ではない。
【0014】また、木材またはチップをそのまま、ある
いは熱処理後機械的に処理したメカニカルパルプ(M
P)、木材またはチップに薬液をしみ込ませた後、機械
的にパルプ化したセミケミカルパルプ(SCP)等の高
収率パルプや、これらのパルプを原料として使用する古
紙のCP分以外の白色度の低いパルプを使う場合は60
%以下、さらに好ましくは、50%以下配合することが
望ましい。
【0015】これらのパルプの配合は、バージンの晒CP
及び/または、前述したような上質紙、上質コート紙の
古紙のDIPや、未印刷古紙パルプを、40%以上、好
ましくは、50%以上配合する。バージンの晒CP及び/
または、バージンの晒CPを原料とする古紙パルプ、D
IPが40%を下回ると高歩留パルプに含有されるリグ
ニン、樹脂成分等の着色成分の影響で白色度が70%を下
回り、第3世代コピーから急激にかぶりと黒点が発生す
る。
【0016】本発明の電子写真転写紙に用いる填料は、
重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、チョーク等
の炭酸カルシウム、カオリン、焼成クレー、パイロフィ
ライト、セリサイト、タルク等のケイ酸塩類やホワイト
カーボン、珪石粉等のケイ酸類等の無機填料や、尿素樹
脂等の有機顔料が使用でき、用紙に対して重量比20%
以下、さらに好ましくは10%以下配合する。望ましく
は、電子写真方式における画質維持性の観点から炭酸カ
ルシウムを10%以下配合する。
【0017】使用できる内添サイズ剤としては、ロジン
系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性
サイズ剤等のサイズ剤があげられる。硫酸バンド、カチ
オン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維の定着剤を組み合
わせて使用する。好ましくは、保存性の観点から、ま
た、電子写真方式の複写機、プリンター等における走行
性の観点から、中性サイズ剤に、アルケニル無水コハク
酸系サイズ剤を使用する。さらに、コピー適性、走行性
等の電子写真適性を付与するために原料の調成、製造条
件のコントロールが行われる(特公昭46−24199
号、特公昭55−47385号、特開昭55−1427
99号参照)。すなわち、原料パルプは、平衡水分が高
くならないように適度の叩解処理を行う。
【0018】また、画像の乱れを防止し、適当なコピー
画像鮮度を維持するため、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、スチレン―マレイン酸コポリマー、第4 級アンモニ
ウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗布し
て、転写紙の表面電気抵抗(JIS K 6911)を
109 〜1010Ω(温度20℃、湿度65%R.H.)
にすることが好ましい。また、コピー画像部の鮮鋭度を
向上させるためにキャレンダー処理等により表面の凹凸
を少なくして転写紙の平滑度(JIS P 8119)
を10秒以上、好ましくは20秒以上にする。また、開
封直後の製品水分は波打ちや、コピー後カールの発生を
抑えるために適正水分の3.5〜6.0%になるよう抄
紙機のドライヤー、キャレンダー工程や、断裁工程等で
調整することが好ましい。また、保管時に吸脱湿が発生
しないように、ポリエチレンラミネート紙等の防湿包装
紙や、ポリプロピレンフイルム等で包装してもよい。
【0019】
【実施例】次に実施例及び比較例により本発明の電子写
真用転写紙を説明する。なお、使用する添加薬品の量
(%)は、パルプの絶乾重量に対する重量%で示す。 実施例1 古紙として、上白古紙を離解した上白古紙パルプ50%
と新聞古紙をパルパーを用いて、苛性ソーダ1.5%、
ケイ酸ソーダ3.5%、脱墨剤として、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル系の脱墨剤を0.2%添加し、原
料濃度15%とし70℃で20分間離解した後、通常の
方法で熟成しスクリーン、クリーナー工程に通し遠心脱
水機により25%になるまで脱水し、さらに2軸式のニ
ーダーにより苛性ソーダ0.5%、ケイ酸ソーダ2.0
%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系脱墨剤を
0.15%、過酸化水素0.5%添加しニーディングし
た。次に60℃で、4時間放置し、1%のパルプ濃度に
してフロテーションを30分行い、50メッシュスクリ
ーンを用いて洗浄脱水して得た新聞古紙DIPを20%
配合した。さらに、バージンのLBKPを30%配合し
表1に示したような填料、内添サイズ剤を配合し抄紙し
た。また、さらに間接電子写真適性を付与するためにサ
イズブレス処理により、澱粉を1g/m2 、塩化ナトリ
ウムを0.2g/m2 となるように塗工し、本発明の電
子写真用転写紙を得た。
【0020】本転写紙のハンター白色度(JIS P
8123)は、75%であった。また、夾雑物面積は、
光学顕微鏡にCCDカメラを接続し画像解析装置(LU
ZEX5000−ニレコ) を介して1画素8μmの倍率
で1 枚のシートにつき10cm2 、計5枚のシートを測
定し、10cm2 当たりに平均して求めた。その結果、
1個の面積が0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積
は、10cm2 当たり0.01mm2 であった。
【0021】さらに、複写機として、FX5990(富
士ゼロックス)を用いて、本転写紙を原稿とし本転写紙
にコピーをした。この操作をもう一度繰り返し、得られ
たコピーサンプル(以下、第3世代コピーと略す)のか
ぶりと黒点を評価した結果、表1の示したようにかぶ
り、黒点ともに発生しなかった。特に本転写紙は、上白
古紙パルプの配合が多いため、かぶり、黒点の発生しな
い転写紙がえられた。
【0022】実施例2 実施例1と同様の方法で脱墨したオフセット印刷上白古
紙DIPを30%と新聞古紙DIPを20%、古紙とし
て計50%配合し、バージンのLBKPを20%、GP
を30%配合した。さらに表1に示したような填料、内
添サイズ剤を配合し抄紙した。また、さらに間接電子写
真適性を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉
を1g/m2 、塩化ナトリウムを0.2g/m2 となる
ように塗工し、本発明の電子写真用転写紙を得た。得ら
れた転写紙の白色度、夾雑物、第3世代コピーのかぶ
り、黒点を実施例1と同様の方法で測定した。その結
果、本発明転写紙のハンター白色度(JIS P 81
23)は72%であった。また、1個の面積が0.00
5mm2 以上の夾雑物の合計面積は、10cm2 当たり
0.04mm2 であった。第3世代コピーのかぶり、黒
点ともに発生しなかった。
【0023】実施例3 実施例1と同様の方法で脱墨した上質電子写真用古紙D
IPを40%と新聞古紙DIPを10%、古紙として計5
0%配合し、バージンのLBKPを30%、TMPを2
0%配合した。さらに表1に示したような填料、内添サ
イズ剤を配合し抄紙した。また、さらに間接電子写真適
性を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉を1
g/m2 、塩化ナトリウムを0.2g/m2 となるよう
に塗工し、本発明の電子写真用転写紙を得た。得られた
転写紙の白色度、夾雑物、第3世代コピーのかぶり、黒
点を実施例1と同様の方法で測定した。その結果、本転
写紙のハンター白色度(JIS P 8123)は74
%であった。また、1個の面積が0.005mm2 以上
の夾雑物の合計面積は、10cm2 当たり0.04mm
2 であった。第3世代コピーのかぶり、黒点ともに発生
しなかった。特に、化学パルプを70%配合した効果と
して白色度が高くなり、かぶりの発生のない転写紙が得
られた。
【0024】実施例4 実施例1と同様の方法で脱墨した上質模造古紙DIPを
70%配合し、バージンのLBKPを30%配合した。
さらに表1に示したような填料、内添サイズ剤を配合し
抄紙した。また、さらに表1に示したような填料、内添
サイズ剤を配合し抄紙した。また、さらに間接電子写真
適性を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉を
1g/m2 、塩化ナトリウムを0.2g/m2となるよ
うに塗工し、本発明の電子写真用転写紙を得た。得られ
た転写紙の白色度、夾雑物、第3世代コピーのかぶり、
黒点を実施例1と同様の方法で測定した。その結果、本
転写紙のハンター白色度(JIS P 8123)は77
%であった。また、1個の面積が0.005mm2 以上
の夾雑物の合計面積は、10cm2 当たり0.08mm
2 であった。第3世代コピーのかぶり、黒点ともに発生
しなかった。特に、化学パルプを100%配合した効果
として白色度が高くなり、かぶりの発生のない転写紙が
得られた。
【0025】実施例5 実施例1と同様の方法で脱墨した新聞古紙DIPを40
%配合し、バージンのLBKPを40%、バージンのN
BKPを20%配合した。さらに表1に示したような填
料、内添サイズ剤を配合し抄紙した。また、さらに表1
に示したような填料、内添サイズ剤を配合し抄紙した。
また、さらに間接電子写真適性を付与するためにサイズ
プレス処理により、澱粉を1g/m2 、塩化ナトリウム
を0.02/m2 となるように塗工し、本発明の電子写
真用転写紙を得た。得られた転写紙の白色度、夾雑物、
第3世代コピーのかぶり、黒点を実施例1と同様の方法
で測定した。その結果、本転写紙のハンター白色度(J
IS P 8123)は70%であった。また、1個の
面積が0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積は、1
0cm2 当たり0.045mm2 であった。特に第3世
代コピーの黒点の発生に関して優れた転写紙が得られ
た。
【0026】実施例6 実施例1と同様の方法で脱墨した上質模造古紙DIP5
0%と上質電子写真用紙古紙DIP50%を配合し、さ
らに表1に示したような填料、内添サイズ剤を配合し抄
紙した。また、さらに間接電子写真適性を付与するため
にサイズプレス処理により、澱粉を1g/m2 、塩化ナ
トリウムを0.2g/m2 となるように塗工し、本発明
の電子写真用転写紙を得た。得られた転写紙の白色度、
夾雑物、第3世代コピーのかぶり、黒点を実施例1と同
様の方法で測定した。その結果、本転写紙のハンター白
色度(JIS P 8123)は79%であった。また、
1個の面積が0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積
は、10cm2 当たり0.14mm2 であった。第3世
代コピーのかぶりに関して優れた転写紙が得られた。
【0027】
【表1】
【0028】
【0029】比較例1 実施例1と比較するために上白古紙パルプの配合量を減
らし、上白古紙パルプ20%と実施例1と同様の方法で
脱墨した新聞古紙DIPの配合量を増やして60%配合
し、バージンのLBKPを20%配合した。さらに表2
に示したような填料、内添サイズ剤を配合し抄紙した。
また、さらに間接電子写真適性を付与するためにサイズ
プレス処理により、澱粉を1g/m2 、塩化ナトリウム
を0.2g/m2 となるように塗工し、本発明の電子写
真用転写紙を得た。得られた転写紙の白色度、夾雑物、
第3世代コピーのかぶり、黒点を実施例1と同様の方法
で測定した。その結果、本転写紙のハンター白色度(J
IS P 8123)は60%であった。また、1個の
面積が0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積は、1
0cm2 当たり0.3mm2 であった。表2に示すよう
に第3世代コピーのかぶり、黒点ともに発生した。
【0030】比較例2 実施例1と比較するために、オフセット印刷上質古紙D
IPを削除し、実施例1と同様の方法で脱墨した、新聞
古紙DIPを20%配合し、バージンのLBKPを30
%、GPの配合量を増やし50%配合した。さらに表2
に示したような填料、内添サイズ剤を配合し抄紙した。
また、さらに間接電子写真適性を付与するためにサイズ
プレス処理により、澱粉を1g/m2 、塩化ナトリウム
を0.2g/m2 となるように塗工し本発明の電子写真
用転写紙を得た。得られた転写紙の白色度、夾雑物、第
3世代コピーのかぶり、黒点を実施例1と同様の方法で
測定した。その結果、本転写紙のハンター白色度(JI
S P 8123)は59%であった。また、1個の面
積が0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積は、10
cm2 当たり0.11mm2 であった。第3世代コピー
の黒点は少しの発生であったが、かぶりの発生は大きか
った。
【0031】比較例3 実施例3と同様のパルプ配合で、脱墨方法を変更し、ニ
ーディング工程を除いた次の方法で脱墨した。パルパー
を用いて、カセイソーダ1.5%、ケイ酸ソーダ3.5
%、漂白剤として過酸化水素1.0%添加し脱墨剤とし
て、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系の脱墨剤を
0.2%添加し、原料濃度15%とし70℃で20分間
離解した後、60℃温度で4 時間熟成、漂白し、スクリ
ーン、クリーナー工程に通した。次に、1%のパルプ濃
度にしてフロテーションを30分行い50メッシュスク
リーンを用いて洗浄脱水したDIPを使用した。実施例
3と同様のパルプ配合で、表2に示したような填料、内
添サイズ剤を配合し抄紙した。また、さらに間接電子写
真適性を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉
を1g/m2 、塩化ナトリウムを0.2g/m2 となる
ように塗工し、本発明の電子写真用転写紙を得た。得ら
れた転写紙の白色度、夾雑物、第3世代コピーのかぶ
り、黒点を実施例1と同様の方法で測定した。その結
果、本転写紙のハンター白色度(JIS P 812
3)は70%であった。また、1個の面積が0.005m
2 以上の夾雑物の合計面積は、10cm2 当たり0.
28mm2 であった。第3世代コピーのかぶりの発生は
わずかであったが、黒点の発生は大きかった。
【0032】比較例4及び5(市販古紙入りコピー用紙
A及びB) 市販の古紙入りコピー用紙2 種類のハンター白色度と夾
雑物を実施例と同様の方法により測定した。その結果、
市販古紙入りコピー用紙Aは、ハンター白色度が59%で
あり、1個の面積が0.005mm2 以上の夾雑物の合
計面積は、10cm2 当たり0.30mm2 であった。
さらに、実施例1と同様の方法で第3世代コピーのかぶ
りと黒点を確認すると、表2に示すように、かぶり、黒
点ともに発生した。市販古紙入りコピー用紙Bは、ハン
ター白色度が45%であり1個の面積が0.005mm
2 以上の夾雑物の合計面積は、10cm2 当たり0.5
1mm2 であった。さらに、実施例1と同様の方法で第
3世代コピーのかぶりと黒点を確認すると表2に示すよ
うにかぶり黒点ともに発生した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の電子写真用転写紙は、古紙パル
プを含有する転写紙において、ハンター白色度(JIS
P 8123)が70%でかつ、1個の面積0.005
mm2 以上の夾雑物の合計面積を10cm2 当たり0.
1mm2 以下にしたものであり、間接電子写真方式の複
写機において本転写紙を原稿に用いてコピーをしても背
景部にかぶり、黒点を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写紙の夾雑物1個の面積と第3世代コピー
における対応する1個の黒点の目視評価による大きさと
の関係を示すグラフ
【図2】 0.005mm2 以上の夾雑物の合計面積
と、第3世代コピーの黒点全体の目視評価との関係を示
すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙パルプを含有し、白色度70%以上
    であり、1個の面積が0.005mm2 以上の夾雑物
    を、その合計面積が転写紙10cm2 当たり0.15m
    2 以下の量で含有することを特徴とする電子写真用転
    写紙。
JP9492991A 1991-04-02 1991-04-02 電子写真用転写紙 Expired - Lifetime JP2887003B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6667140B2 (en) 2000-09-01 2003-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner and image forming method
US6855471B2 (en) 2002-01-15 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Toner and image-forming method
JP2014186145A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 電子写真用転写紙およびその製造方法

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