JPS636867B2 - - Google Patents

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JPS636867B2
JPS636867B2 JP56012994A JP1299481A JPS636867B2 JP S636867 B2 JPS636867 B2 JP S636867B2 JP 56012994 A JP56012994 A JP 56012994A JP 1299481 A JP1299481 A JP 1299481A JP S636867 B2 JPS636867 B2 JP S636867B2
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JP
Japan
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paper
pulp
dip
whiteness
quality
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JP56012994A
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JPS57128346A (en
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Takashi Furukawa
Taiji Mori
Tatsuro Harashina
Toyoaki Asaumi
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Honshu Paper Co Ltd
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Honshu Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は脱墨古紙パルプ(以下DIPという)を
配合した電子複写用紙、フオーム用紙に関する。 従来、電子写真方式でトナーを転写して複写画
像を得る転写用紙には、複写時の用紙の走行適性
や画像の再現性、トナーの定着安定性や、コピー
後の用紙の帯電防止性、更には用紙の高い白色度
を希望するユーザーが多いことなどのため、これ
らを満足するものという考え方で、主に化学パル
プ100%からなる、いわゆる上質紙が用いられて
きた。 しかし、最近省資源という立場からパルプ収率
の低い化学パルプよりパルプ収率の高いグラウン
ドパルプ(GP)、ケミグラウンドパルプ
(CGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の
高収率パルプを含有したいわゆる中質紙の利用が
進んでいる。(例えば特開昭55−142799号公報参
照)しかし化学パルプ、高収率パルプとも原木或
いはチツプからパルプ化されたものであり、これ
らは一般にバージンパルプといわれるものであ
る。 本発明は省資源、省エネルギーの考えを更に進
め、一般家庭から排出される古新聞、古雑誌、チ
ラシ等の古紙やコンピユーターでラインプリント
された使用ずみの古紙等、上質系、中質紙系を問
わず、各種の古紙から再生したDIPを含有した紙
で、前記用途への利用の可能性について、鋭意研
究を重ねた結果、DIPの長所と短所をうまく組合
せることにより、極めて良好な電子複写用紙及び
フオーム用紙の発明を完成させたものである。 DIPを含有した紙は、一般には下級紙等で知ら
れている。中質紙については種々試みられている
が、古紙の品質不安定と古紙脱墨技術の制約もあ
り、白色度の低下等により、中質紙へのDIPの使
用はかなり限定され、下級紙以外には余り配合さ
れていないことから、板紙、新聞用紙以外の紙で
は、せいぜい30%程度までというのが実情であ
る。 従つて本発明の対象とする電子複写用及びフオ
ーム用紙には一般には上質紙或いは中質紙が用い
られているが、DIPは配合されていない。 本発明は、近年の集荷古紙品質の不安定による
難脱墨化を、発明者等の古紙脱墨技術に関する進
歩により、これを克服して高白色度のDIPを得ら
れるようになつたために発明の完成を見たもので
ある。 すなわち、本発明は脱墨古紙パルプを50%以上
配合した中質紙に、導電剤を含有させて、表面電
気抵抗値を1010〜1011Ωとしたことを特徴とする
電子複写用及びフオーム用紙である。 以下古紙として新聞古紙を例にとつて、本発明
の電子複写及びフオーム用紙の特徴について説明
するが、他の雑誌古紙等の一般古紙にも適用でき
ることは言うまでもない。 新聞古紙はメカニカルパルプを主体とした紙に
活版あるいは平版、凹版等の印刷方式で、カーボ
ンを主体とするインキで印刷されたものである。 新聞古紙を再生古紙パルプにするためには、ま
ず工程としてパルパーといわれる装置で水の介在
下で機械的に離解させ、パルプ繊維を水中に分散
させたスラリーをつくる。こうして得られたスラ
リー中のパルプ繊維にはインキ中に含まれるカー
ボンを主体とする各種の有色顔料(以下カーボン
類という)が付着しているためエルレホによる白
色度(アメリカTAPPIスタンダードT―
4520S77)は20〜40%と非常に低いものである。
従つて、記録、複写用紙として一定の白色度を要
求される用紙へそのまゝ利用することはできな
い。 そこで、再生古紙パルプを利用するため、前記
パルプスラリー中のパルプ繊維とカーボン類とを
分離する必要がある。この工程を脱墨工程とい
い、脱墨処理されたパルプをDIPといい、白色度
は50〜60%となる。 脱墨工程ではアルカリの存在下でスラリーを機
械的にもみほぐしながら、パルプ繊維からカーボ
ン類を引きはなした後、フローテーシヨン方式或
いは洗浄方式によりパルプ繊維とカーボン類を分
離する操作が行われる。この場合分離効率を向上
させ、より白色度の高いDIPをつくるため脱墨剤
が使用される。 脱墨剤は一般にノニオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤等が必要に応じ一定割合で添加され
る。 更にDIPの白色度をあげるために、脱墨工程の
後に過酸化水素や塩素系の漂白剤で漂白処理をさ
れると白色度70%以上の晒DIPの製造が可能であ
る。 こうして得られたDIPを電子複写及びフオーム
用紙に利用するにあたりバージンパルプに対して
ある一定割合以上DIPを配合した場合、上質紙、
中質紙を問わずバージンパルプを主体としてDIP
を配合せずに製造した用紙より優れた特性を与え
ることができた。 即ちDIPには次のような特性があるためであ
る。再生古紙パルプはバージンパルプと異り、
一回以上抄紙工程でドライヤーで加熱処理を受け
ており、更に印刷工程での各種処理、大気中での
長期放置、太陽光線をはじめとする紫外線照射な
ど、再生されるまでにバージンパルプではあり得
ない各種の物理的、化学的な処理を受けている。
このためパルプ繊維細胞はいわゆる角質化がおこ
つている。 すなわち一般的にパルプ繊維が「カレ」たと表
現された状態となつておりバージンパルプに対し
平衡水分が著しく低く、かつ外部環境湿度の影響
をうけにくくなつている即ちバージンパルプの平
衡水分が8〜9.5%に対しDIPは8%未満である。
またセルロース中のフリーの水酸基が古紙パル
プの場合、前記のような各種の処理をいやおうな
く受けることにより、ヘミアセタール結合やアセ
タール結合をおこし、バージンパルプに対し著し
くフリーの水酸基が減少している。このことは、
水素結合の部分で水分の影響をうけることによつ
て寸法安定性が左右されることから、寸法安定性
が良好なことを示す。更に脱墨工程で使用され
る界面活性剤がパルプ繊維に吸着している。この
吸着している界面活性剤は繊維と接している面を
親水基とし、外側を疎水基としているため、界面
活性剤が吸着した繊維は疎水基で覆われているこ
とになり、水分の影響を受けにくくなつていると
ともに導電性が悪くなつている。 このような特性を有するDIPを中質紙に50%以
上含有させることにより、電子複写用紙あるいは
フオーム用紙などの必要特性の重要な一つである
湿度変化にともなう寸法安定性に極めて有効であ
ることがわかつた。またの理由により平衡水分
がバージンパルプより低いことは高湿度の場合で
も、紙中水分が低いことになり、従来の上質紙や
中質紙のDIPの配合の少いバージンパルプ主体の
用紙よりも、複写時のトナー定着用加熱ロール通
過後の用紙のカールが少いという大きな利点もあ
る。 更に平衡水分が低いことは、紙の剛度が高くな
るため、剛度が低いためにおこる用紙走行時の詰
り、ソーターでの揃い不良など紙のこわさが低い
ことによる支障を回避することができる。 しかし、こうしたDIPの長所も、DIPの配合量
を増加するに従つて、紙の水分が減少し、表面電
気抵抗が高くなるというマイナス面が生ずる。 即ち、バージンパルプから製造した紙の表面電
気抵抗は普通109〜1012Ω(標準状態で測定)で
あるが、DIPの配合率が多くなると101〜103Ω高
くなり、電子複写用紙の特性に悪影響を与える。
たとえば静電気の発生による用紙の重送(用紙が
2枚以上一諸に装置に送りこまれること。)やト
ナー転写時のトナーの飛散による画像再現性の悪
化の原因となり、またコピー後用紙排出トレイの
不揃いや紙揃えのしにくさなどの原因となる。 本発明では上記の表面電気抵抗が高くなる欠点
をなくし、且つ前記のDIPの湿度安定性、寸法安
定性等の長所を損なわない目的で公知の導電剤を
添加する。導電剤としては公知の無機塩例えば塩
化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化リチウム、
アルミン酸ソーダ、リン酸ナトリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウムなど、公知の有機酸塩
例えばギ酸カリウム、シユウ酸ナトリウムなどの
ほか、分子中にカルボキシキル基、スルホン基、
硫酸基、リン酸基などをもつ高分子アニオン塩で
あるポリアクリル酸塩、ポリメタアクリル酸塩、
スチレン―マレイン酸コポリマーの塩、ポリスチ
レンスルホン酸塩など、更に分子中にアミノ基、
第4級アンモニウム基、スルフオニウム基、フオ
スホニウム基などの塩基をもつ高分子カチオン塩
等の高分子電解質並びにアルミナ、モンモリロナ
イト、シリカ等の無機導電性物質等を挙げること
ができるが、無機塩では潮解性の少いものを用い
ることが好ましい。導電剤はでんぷん、化工でん
ぷん、ポリビニルアルコール、スチレンブタジエ
ンラバーラテツクス等の水溶性接着剤とともに、
抄紙工程中のサイズプレスなどにより塗工或いは
含浸することにより、DIP配合の電子複写及びフ
オーム用紙の表面電気抵抗を102〜104Ω下げるこ
とができ、前記静電気の問題を解消することがで
きる。DIPの配合を多くするに伴い表面電気抵抗
が高くなるので、導電剤の含有量を増加させる必
要がある。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 第1表の実施例1の欄に示す通り、NBKP(白
色度86%)10%、LBKP(白色度85%)10%、
DIP(白色度73%)80%を配合して抄紙し、抄紙
工程中のサイズプレスにおいて、でんぷん1.5
g/m2、硫酸ナトリウム0.2g/m2となるように
塗工し、本発明の電子複写用及びフオーム用紙を
得た。この用紙の平衡水分、表面電気抵抗、クラ
ーク剛度などの物性と電子複写機の走行適性は表
に示す通り。 実施例 2〜5 実施例1と同様にして、DIP配合率50〜100%
のもの及び高収率パルプTMP(白色度68%)、GP
(白色度55%)を併用した例について実験を行な
つた結果を第1表に示す。 比較例 1〜4 実施例と比較のため、パルプ配合にDIPを使用
しないことと、サイズプレスで導電剤を塗工しな
い以外は、実施例と同様にして各種の紙を得た。
その物性及び電子複写機のの走行適性を第2表に
示す。 比較例 5〜6 パルプ配合にDIPを配合し、サイズプレスで導
電剤を塗工しないで、実施例と同様にして各種の
紙を得た。その物性及び電子複写機の走行適性を
第2表に示す。 比較例 7〜8 パルプ配合にDIPを20%及び30%配合した以外
は実施例と同様にして紙を得た。その物性及び電
子複写機の走行適性を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表と第2表によれば、実施例においては、
いずれも走行適性は問導ないが、比較例ではいず
れも劣る。これは実施例においては、パルプ配合
にDIPを配合して、サイズプレスで導電剤を塗布
した効果である。即ち実施例と比較例の紙の物性
を比較すると、実施例の方が総体的に平衡水分が
少なく、表面電気抵抗も低くなつており、クラー
ク剛度も高い。このことが走行適性を良好にして
いる。DIPの配合率は実施例から見て50%以上で
あれば本発明の目的を達成できるが、30%以下に
なると比較例7,8から走行適性が低下すること
がわかる。また導電剤の効果については、比較例
5と6に示したように、パルプにDIPを配合して
も導電剤を塗工しない場合は走行適性が悪くな
り、本発明の目的を達成できない。 従つて本発明は、パルプ配合として、中質紙に
DIPを50%以上配合することと、紙の表面に導電
剤を被覆することを、共に実施することによつて
発明の目的を達成し、効果が得られることは明ら
かである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 脱墨古紙パルプを50%以上配合した中質紙
    に、導電剤を含有させて、表面電気抵抗値を1010
    〜1011Ωとしたことを特徴とする電子複写用及び
    フオーム用紙。
JP1299481A 1981-02-02 1981-02-02 Paper for electrophotography and form Granted JPS57128346A (en)

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