JPH049472Y2 - - Google Patents

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JPH049472Y2
JPH049472Y2 JP1987044596U JP4459687U JPH049472Y2 JP H049472 Y2 JPH049472 Y2 JP H049472Y2 JP 1987044596 U JP1987044596 U JP 1987044596U JP 4459687 U JP4459687 U JP 4459687U JP H049472 Y2 JPH049472 Y2 JP H049472Y2
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hole
ball nut
spiral groove
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screw shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ボールがボールナツトに固着された
こまに案内されねじ軸のねじ山を乗り越えて循環
するボールねじに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のボールねじは、ねじ軸の螺旋溝
と、この螺旋溝に対応するボールナツトの螺旋溝
との間に多数のボールを介在させ、ボールが螺旋
溝に沿つて転動してボールナツトに穿設の孔に接
着剤により固着したこまに設けた案内溝によりね
じ軸のねじ山を乗り越えて隣設する螺旋溝に戻さ
れるよう案内され、ねじ軸の回転によりボールナ
ツトが直線運動するようにしており、組付後、こ
まをボールナツトの孔に接着剤により固着する前
に、こまの案内溝が正しく加工されて正常に作動
するか否かを確認するようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、ボールねじ組付後の作動確認時に不
良作動が確認されると、こまを孔から取り外しこ
まの案内溝の再加工をし易くするよう第6図に示
す如き、こま17は格別の工具18を用いて孔1
9に仮止めし、正常作動確認後に工具を取外して
第7図に示す如き、接着剤層20によりこま17
を孔19に固着するようにしているため、作動確
認時に工具の取付け取外し作業を要して手間がか
かる問題点があつた。
本考案は、かかる問題点を解決するもので、正
常作動確認後は取外しを不要とするばね部材を用
いてこまを押圧固定し、極めて容易に作動確認が
行えるボールねじを提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案は、螺旋溝を外面に有するね
じ軸と、ねじ軸の螺旋溝に対応する螺旋溝を内面
に有し螺旋溝の一部が外面より内面に達する楕円
状の孔により切欠かれているボールナツトと、ボ
ールナツトの孔に嵌合し孔によつて切欠かれた螺
旋溝を接続してボールナツトの内面に循環路を形
成する案内溝を嵌合内端面に設けた楕円状のこま
と、ボールナツトの内面に形成された循環路とね
じ軸の螺旋溝に嵌合し循環路に沿つて転動循環可
能な多数のボールとを具備し、こまはボールナツ
トの孔に嵌合する長径部の嵌合面にそれぞれ突出
して突部を有し、ボールナツトの孔にはこまの突
部を外方より載置することでこまの内方への位置
決めをするよう長径部の対向する両側面に外方へ
面した載置面を形成すると共に載置面より外方の
長径部の対向する両側面に内方へ面した掛止面を
形成し、単一の線材を屈曲形成して成り孔の掛止
面に掛止する掛止部を対向する端部に有すると共
にこの掛止部間にこまの嵌合外端面に当接する当
接部を有して掛止部を孔の掛止面に掛止すること
による弾性力で当接部がこまを孔の載置面に押圧
固定可能にするばね部材を設け、ばね部材により
押圧固定したこまの嵌合外端面上のボールナツト
の孔内へ充填して接着剤層を有しこまを孔に固着
して成る。
〔作用〕
かかる本考案の構成において、こまをボールナ
ツトの外方より孔に嵌合して孔の載置面にこまの
突部を載置してこまの内方への位置決めをした状
態で、ばね部材の掛止部を孔の掛止面に掛止する
ことでばね部材の当接部がこまを孔の載置面に押
圧固定して作動確認ができ、不良作動が確認され
るとばね部材の掛止部を孔の掛止面から取外すこ
とでこまを孔から容易に取外しでき、正常作動確
認後ばね部材を掛止させた状態でこまの嵌合外端
面上のボールナツトの孔内に充填して有した接着
剤層によりこまを孔に固着している。このため、
こまを押圧固定するばね部材は正常作動確認後に
取外しを不要にでき、作動確認時に工具の取付け
取外し作業を要する従来のものに比し、極めて容
易に作動確認が行える。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図および第2図において、1はねじ軸で、
断面円弧状の螺旋溝2を外面に有している。3は
ボールナツトで、ねじ軸1の螺旋溝2と対応する
断面円弧状の螺旋溝4を内面に有してねじ軸1に
嵌合し、外面より内面に達し螺旋溝4の一部を切
欠く楕円状の孔5を穿設している。6はボールナ
ツト3の孔5に嵌合する楕円状のこまで、孔5に
嵌合する長径部の嵌合面にそれぞれ突出して突部
7A,7Bを形成し、孔5によつて切欠かれた螺
旋溝4の両端部を接続してボールナツト3の内面
に螺旋溝4とで循環路8を形成する案内溝9を嵌
合内端面に有している。孔5は長径部の対向する
両側面にこま6の突部7A,7Bを載置する外方
へ面した載置面10A,10Bを形成してボール
ナツト3の外方より孔5に嵌合したこま6の内方
への嵌合位置を確実に位置決め可能に設けると共
に、載置面10A,10Bより外方の長径部の対
向する両側面に内方へ面した掛止面11A,11
Bを形成している。12はボールで、ねじ軸1の
螺旋溝2とボールナツト3の螺旋溝4に嵌合し、
螺旋溝2,4に沿つて転動してこま6の案内溝9
に案内されねじ軸1のねじ山を乗り越えて隣設す
る螺旋溝に戻り循環可能とされている。13はこ
ま6を孔5の載置面10A,10Bに押圧固定す
るためのばね部材、14はこま6を孔5に固着す
る接着剤層で、こま6の嵌合外端面上の孔5内へ
充填した接着剤が一定時間経過後に硬化して形成
される。第3図および第4図に詳細に示す如き、
ばね部材13は単一の線材を環状の楕円状に形成
して成し、対向する長径部に孔5の掛止面11
A,11Bに掛止する掛止部15A,15Bを屈
曲形成して有すると共に、この掛止部15A,1
5B間の対向する短径中央部にこま6の嵌合外端
面に当接する当接部16A,16Bを屈曲形成し
て有している。そして、ばね部材13はこま6の
突部7A、7Bを孔5の載置面10A,10Bに
載置したこま6の位置決め状態で、一方の掛止部
15Aもしくは15Bを孔5の一方の掛止面11
Aもしくは11Bに掛止させた後、他方の掛止部
15Bもしくは15Aを手で直接もしくは工具を
用いて押圧して孔5の他方の掛止面11Bもしく
は11Aに掛止させることで、こま6の嵌合外端
面に当接した当接部16A,16Bが組付けによ
る弾性力によりこま6を孔5の載置面10A,1
0Bに押圧固定可能に設けている。
次にかかる構成の作動を説明する。
第2図において、ねじ軸1を右回動すると、ボ
ール12はこま6の左方側から案内溝9に案内さ
れてねじ軸1のねじ山を乗り越えて隣設する螺旋
溝に戻り循環し、ボールナツト3は第1図右方向
に移動する。また、ねじ軸1を左回動すると、ボ
ール12はこま6の右方側から案内溝9に案内さ
れてねじ軸1のねじ山を乗り越えて隣設する螺旋
溝に戻り循環し、ボールナツト3は第1図左方向
に移動する。そして、ねじ軸1の回動を停止する
とボールナツト3は停止する。
ボールねじ組付後のこま6の嵌合外端面上の孔
5内へ接着剤層14を有していない状態での作動
確認時、不良作動が確認されるとドライバー等の
工具によりばね部材13の掛止部15A,15B
を孔5の掛止面11A,11Bより取外すことに
よつてこま6を孔5から容易に取外しでき、こま
6の案内溝9を再加工して再度ばね部材13によ
りこま6を孔5の載置面10A,10Bに押圧固
定する。そして、正常作動が確認されるとばね部
材13を掛止させた状態でこま6の嵌合外端面上
の孔5内へ充填して有した接着剤層14によりこ
ま6を孔5に固着しているため、ばね部材13は
正常作動確認後に取外しを不要にでき、作動確認
時に工具の取付け取外し作業を要する従来のもの
に比し、極めて容易に作動確認ができる。また、
こま6を孔5の載置面10A,10Bに押圧固定
するばね部材13は単一の線材を屈曲形成して成
して孔5の掛止面11A,11Bに掛止する掛止
部15A,15B及びこま6の嵌合外端面に当接
する当接部16A,16Bを有しているため、掛
止面11A,11Bに掛止する掛止部15A,1
5Bを大きい範囲にわたつて設けることができる
と共にこま6の嵌合外端面に当接する当接部16
A,16Bがかかる嵌合外端面を大きく覆うこと
なくでき、こま6の嵌合外端面への接着剤層14
の充填が十分行なえて接着剤層14の硬化により
ばね部材13が固定されて掛止部15A,15B
の掛止面16A,16Bへの掛止が頑強になりこ
ま6を孔5に強固に固着保持できる。さらに、ば
ね部材13は単一の線材を屈曲形成して成してい
るため、仕様に応じた組付け時の最適な弾性力や
変形量を得る形状に設計し易くかつ製作も容易に
できる。
第5図は、変形例のばね部材21を示すもの
で、単一の線材の両端を屈曲形成して掛止部22
A,22Bを有すると共に、各掛止部間にこまの
嵌合外端面に当接する1個の当接部23を有して
おり、作用は一実施例のばね部材と同様である。
〔考案の効果〕
このように、本考案は、螺旋溝を外面に有する
ねじ軸と、ねじ軸の螺旋溝に対応する螺旋溝を内
面に有し螺旋溝の一部が外面より内面に達する楕
円状の孔により切欠かれているボールナツトと、
ボールナツトの孔に嵌合し孔によつて切欠かれた
螺旋溝を接続してボールナツトの内面に循環路を
形成する案内溝を嵌合内端面に設けた楕円状のこ
まと、ボールナツトの内面に形成された循環路と
ねじ軸の螺旋溝に嵌合し循環路に沿つて転動循環
可能な多数のボールとを具備し、こまはボールナ
ツトの孔に嵌合する長径部の嵌合面にそれぞれ突
出して突部を有し、ボールナツトの孔にはこまの
突部を外方より載置することでこまの内方への位
置決めをするよう長径部の対向する両側面に外方
へ面した載置面を形成すると共に載置面より外方
の長径部の対向する両側面に内方へ面した掛止面
を形成し、単一の線材を屈曲形成して成り孔の掛
止面に掛止する掛止部を対向する端部に有すると
共にこの掛止部間にこまの嵌合外端面に当接する
当接部を有して掛止部を孔の掛止面に掛止するこ
とによる弾性力で当接部がこまを孔の載置面に押
圧固定可能にするばね部材を設け、ばね部材によ
り押圧固定したこまの嵌合外端面上のボールナツ
ト孔内へ充填して接着剤層を有しこまを孔に固着
したことにより、こまを押圧固定するばね部材は
正常作動確認後に取外しを不要にでき、作動確認
時に工具の取付け取外し作業を要する従来のもの
に比し、極めて容易に作動確認ができる。
また、こまを孔の載置面に押圧固定可能にする
ばね部材は単一の線材を屈曲形成して成して孔の
掛止面に掛止する掛止部及びこまの嵌合外端面に
当接する当接部を有しているため、ばね部材の掛
止部を大きい範囲にわたつて設けることができる
と共にばね部材の当接部がこまの嵌合外端面を大
きく覆うことなくでき、こまの嵌合外端面への接
着剤層の充填が十分行なえて接着剤層の硬化によ
りばね部材が固定されて掛止部の掛止面への掛止
が頑強になりこまを孔に強固に固着保持できる。
さらにまた、ばね部材は単一の線材を屈曲形成し
て成しているため、仕様に応じた組付け時の最適
な弾性力や変形量を得る形状に設計し易くかつ製
作も容易にできるといつた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示したボールねじ
の平面図、第2図は第1図の線−に沿つた断
面図、第3図は第2図の矢視から見た接着剤層
が充填されていない状態の部分拡大図、第4図は
ばね部材の斜視図、第5図はばね部材の変形例を
示した斜視図、第6図は工具を用いてこまを仮止
めした状態の従来例図、第7図は工具を取外して
接着剤層によりこまを孔に固着した状態の従来例
図である。 1……ねじ軸、2,4……螺旋溝、3……ボー
ルナツト、5……孔、6……こま、7A,7B…
…突部、8……循環路、9……案内溝、10A,
10B……載置面、11A,11B……掛止面、
12……ボール、13……ばね部材、14……接
着剤層、15A,15B……掛止部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 螺旋溝を外面に有するねじ軸と、ねじ軸の螺旋
    溝に対応する螺旋溝を内面に有し螺旋溝の一部が
    外面より内面に達する楕円状の孔により切欠かれ
    ているボールナツトと、ボールナツトの孔に嵌合
    し孔によつて切欠かれた螺旋溝を接続してボール
    ナツトの内面に循環路を形成する案内溝を嵌合内
    端面に設けた楕円状のこまと、ボールナツトの内
    面に形成された循環路とねじ軸の螺旋溝に嵌合し
    循環路に沿つて転動循環可能な多数のボールとを
    具備し、こまはボールナツトの孔に嵌合する長径
    部の嵌合面にそれぞれ突出して突部を有し、ボー
    ルナツトの孔にはこまの突部を外方より載置する
    ことでこまの内方への位置決めをするよう長径部
    の対向する両側面に外方へ面した載置面を形成す
    ると共に載置面より外方の長径部の対向する両側
    面に内方へ面した掛止面を形成し、単一の線材を
    屈曲形成して成り孔の掛止面に掛止する掛止部を
    対向する端部に有すると共にこの掛止部間にこま
    の嵌合外端面に当接する当接部を有して掛止部を
    孔の掛止面に掛止することによる弾性力で当接部
    がこまを孔の載置面に押圧固定可能にするばね部
    材を設け、ばね部材により押圧固定したこまの嵌
    合外端面上のボールナツトの孔内へ充填して接着
    剤層を有しこまを孔に固着して成るボールねじ。
JP1987044596U 1987-03-26 1987-03-26 Expired JPH049472Y2 (ja)

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JP1987044596U JPH049472Y2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26

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JPS63152056U JPS63152056U (ja) 1988-10-05
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053270A (ja) * 1983-06-03 1985-03-26 セルサ−ムゲ−ピパリ ミ−ベク ボ−ルスクリユナツト機構
JPS612847U (ja) * 1984-06-13 1986-01-09 松下電器産業株式会社 電気掃除機の排気装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053270A (ja) * 1983-06-03 1985-03-26 セルサ−ムゲ−ピパリ ミ−ベク ボ−ルスクリユナツト機構
JPS612847U (ja) * 1984-06-13 1986-01-09 松下電器産業株式会社 電気掃除機の排気装置

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JPS63152056U (ja) 1988-10-05

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