JPH049250Y2 - - Google Patents

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JPH049250Y2
JPH049250Y2 JP1986058361U JP5836186U JPH049250Y2 JP H049250 Y2 JPH049250 Y2 JP H049250Y2 JP 1986058361 U JP1986058361 U JP 1986058361U JP 5836186 U JP5836186 U JP 5836186U JP H049250 Y2 JPH049250 Y2 JP H049250Y2
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cylindrical
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engaging claw
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ブレーキ倍力装置やクラツチ倍力装
置等のフロントシエルとリヤシエルとを相互に一
体に連結するシエルの連結構造に関し、より詳し
くは上記一対のシエルを係合爪によつて一体に連
結するようにしたシエルの連結構造に関する。
「従来の技術」 従来のシエルの連結構造として、前方側のフロ
ントシエルの外周に形成した第1筒状部と、後方
側のリヤシエルの外周に形成した第2筒状部とを
相互に嵌合し、上記第1筒状部と第2筒状部との
嵌合部に両者の分離を防止する係合爪を形成した
シエルの連結構造が知られている。
そして上記係合爪の形状としては、上記第1筒
状部と第2筒状部とに、軸方向に所定の間隔を隔
てて円周方向に平行に2本の切断線を形成し、そ
の切断線の中間部を半径方向内方に膨出させて係
合爪を形成するようにしたものが知られている
(例えば実開昭60−134067号)。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、そのような構成の係合爪は強度
や剛性が相対的に小さく、その強度や剛性を増大
するために軸方向寸法を、すなわち上記2本の平
行な切断線の間隔を大きくすると、上記第1筒状
部と第2筒状部との軸方向長さが長くなるので、
その部分と車両や他の部品との干渉問題が生じ易
くなる。
「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、フロントシエ
ルとリヤシエルとを相互に一体に連結する係合爪
として、上記第1筒状部と第2筒状部とに円周方
向の切断線を形成し、この切断線の後方部分の第
1筒状部と第2筒状部とを相互に重合接触させた
状態で、その切断線の後方中央部分を当該切断面
の両側の第1筒状部と第2筒状部とに対して半径
方向内方に膨出させるとともに、半径方向内方に
膨出された当該中央部分から上記切断線よりも後
方側の上記第1筒状部と第2筒状部まで、軸方向
に沿つて傾斜する傾斜面とした第1係合爪を設
け、 また、上記第1筒状部と第2筒状部とに円周方
向の切断線を形成し、この切断線の前方部分の第
1筒状部と第2筒状部とを相互に重合接触させた
状態で、その切断線の前方中央部分を当該切断面
の両側の第1筒状部と第2筒状部とに対して半径
方向内方に膨出させるとともに、半径方向内方に
膨出された当該中央部分から上記切断線よりも前
方側の上記第1筒状部と第2筒状部まで、軸方向
に沿つて傾斜する逆傾斜面とした第2係合爪を設
け、 さらに上記第1係合爪と第2係合爪とをそれぞ
れ複数個形成して上記シエルの円周方向に交互に
配設したものである。
「作用」 上記構成によれば、第1および第2係合爪は、
いずれも第1筒状部と第2筒状部とを相互に重合
接触させた状態で、かつ軸方向に沿つて互いに逆
方向の傾斜面となつているので、上述した従来の
係合爪よりも強度および剛性を大きくすることが
でき、それらの軸方向寸法を大きくすることなく
耐久性、信頼性を向上させることができる。
そしてフロントシエルとリヤシエルとを引き離
す軸方向の力と両シエルを押圧する軸方向の逆の
力が加わつた際には、一方の係合爪の相互に接触
した傾斜面で一方向の軸方向の力を受け、他方の
係合爪の相互に接触した逆傾斜面で逆方向の軸方
向の力を受けることができるので、切断線の両端
部に応力が集中してその部分に亀裂が生じるのを
可及的に防止するとができ、確実にフロントシエ
ルとリヤシエルとを相互に一体に連結することが
できる。
さらにまた、第1係合爪と第2係合爪とをそれ
ぞれ複数個形成してシエルの円周方向に交互に配
設するようにしているので、シエルに局部的な応
力が加わることを防止することができる。
「実施例」 以下、本考案をブレーキ倍力装置のシエルに適
用した実施例について説明すると、第1図におい
て、ブレーキ倍力装置は前方側のフロントシエル
1と後方側のリヤシエル2とを備えており、これ
らフロントシエル1とリヤシエル2の内部に軸方
向に沿つて進退動自在にパワーピストン3を配設
している。
このパワーピストン3の後方側背面に張設した
ダイアフラム4は、パワーピストン3の外周部か
ら軸方向前方側に伸長させ、その先端部を外方か
つ後方に断面U字形に折返して折返し部4aを形
成するとともに、その折返し部4aの後方端部に
外周ビード部4bを形成している。
上記フロントシエル1は概ね有底筒状に形成し
てあり、その外周部に形成した第1筒状部5は後
方側すなわちリヤシエル2側を開口させ、かつそ
の第1筒状部5に1つの第1段部6を形成してそ
の第1段部より後方を大径筒状部7、前方を小径
筒状部8としている。
他方、リヤシエル2はフロントシエル1よりも
浅い有底筒状に形成してあり、その外周部に前方
すなわちフロントシエル2側が開口した第2筒状
部9を形成するとともに、その第2筒状部9の開
口部側先端を外方かつ後方に折返し、その折返し
部の内周面を第2筒状部9の外周面に密着させて
密着重合部10を形成している。そして密着重合
部10の後方側を半径方向外方に立上げて上記第
1段部6に対してほぼ軸方向に対向する第2段部
11を形成し、さらにその第2段部11より後方
側を上記大径筒状部7内に密嵌合する第2筒状部
12として形成している。
このとき、上記密着重合部10の外径は、第1
段部6より左側における大径筒状部7の小径部内
径よりも小さく設定して、両者の差をほぼダイア
フラム4の本体部分の厚さに一致させている。ま
た、ダイアフラム4の外周ビード部4bの厚さは
上記本体部分の厚さの2倍以上に設定し、かつ密
着重合部10の外径と第1段部6より右側におけ
る大径筒状部7の大径部内径との間隔は、その外
周ビード部4bの厚さと実質的に等しいか、それ
よりも若干小さく設定している。
さらに、上記外周ビード部4bの内径は密着重
合部10の外径よりも僅かに小さく設定して、そ
の外周ビード部4bを密着重合部10の外周に自
己の弾性で嵌着できるようにし、また密着重合部
10の先端は、フロントシエル1とリヤシエル2
との連結時に、第1段部6を前方側に若干量だけ
越えるように設定している。
然して、第1図ないし第4図に示すように、上
記第1筒状部5と第2筒状部12にはその円周方
向に、両者の分離を防止する2種類の係合爪1
5,16をそれぞれ1つおきに複数個形成してい
る。一方の係合爪15は、上記第1筒状部5と第
2筒状部12とに円周方向の切断線17を形成
し、その切断線17の後方部分を半径方向内方に
膨出させて、軸方向に沿つて前方側が半径方向内
方に傾斜した傾斜面18とすることにより形成し
ている。このとき、上記切断線17はリヤシエル
2の第2段部11の後方側端面に一致させて形成
してあり、上記係合爪15の切断面先端がその第
2段部11の後方側端面を支持できるようにして
いる。
これに対し、他方の係合爪16は、係合爪15
と同様に上記第1筒状部5と第2筒状部12とに
円周方向の切断線19を形成しているが、その切
断線19の後方部分ではなく前方部分を半径方向
内方に膨出させて、軸方向に沿つて後方側が半径
方向内方に傾斜した逆傾斜面20とすることによ
つて形成している。
以上の構成を有するフロントシエル1とリヤシ
エル2とを連結するには、まずリヤシエル2の密
着重合部10の外周面にダイアフラム4の外周ビ
ード部4bを嵌装する。この状態では、前述した
ように外周ビード部4bの内径を密着重合部10
の外径よりも僅かに小さく設定しているので、上
記外周ビード部4bは密着重合部10の外周に自
己の弾性で嵌着されるようになる。
密着重合部10の外周面にダイアフラム4の外
周ビード部4bを嵌着したら、リヤシエル2の第
2筒状部12をフロントシエル1の大径筒状部7
内に嵌合し、フロントシエル1の第1段部6とリ
ヤシエル2の第2段部11との間で外周ビード部
4bを挟持してその部分の気密を保持する。
次に、上記外周ビード部4bをフロントシエル
1の第1段部6とリヤシエル2の第2段部11と
により所要の押圧力で挟持したら、上記第2段部
11の後方側端面を基準として、図示しない適宜
の装置により係合爪15を形成し、ひき続き又は
それと同時に、係合爪16を形成する。
そして本実施例においては、シエルの最大径は
フロントシエル1の大径筒状部7の外径となる
が、この外径は、ブレーキ倍力装置の出力から求
められる小径筒状部8の外径に対し僅かに大きく
するだけ、すなわち実質的にダイアフラム4の本
体部分の厚さ分だけ大きくするだけでよいので、
シエルの最大径を可及的に小さくすることができ
る。
加えて、ダイアフラム4の外周ビード部4bは
パワーピストン3の後方側ではなく外周側に位置
しているので、上述したようにシエルの最大径を
可及的に小さくすることができると同時に、シエ
ルの軸方向寸法をも可及的に小さくすることがで
きる。
さらに本実施例においては、上記係合爪15,
16を半径方向内方に膨出させて形成しているの
で、その係合爪15,16を形成することによつ
てシエルの最大径が大きくなることはなく、しか
も各係合爪15,16はそれぞれ逆方向の傾斜面
18,20に形成しているので、その逆方向の傾
斜面18,20により確実にフロントシエル1と
リヤシエル2とを相互に一体に連結することがで
きる。
そして上記傾斜面18,20を有する係合爪1
5,16は、前述した2本の平行な切断線の中間
部を半径方向内方に膨出させた係合爪よりも強度
および剛性を大きくすることができるので、それ
らの軸方向寸法を大きくすることなく各係合爪1
5,16の耐久性、信頼性を向上させることがで
きる。
なお、上記実施例では、軸方向に沿つて後方側
が半径方向内方に傾斜する逆傾斜面20とした係
合爪16についても、上記第1筒状部5と第2筒
状部12とに円周方向の切断線19を形成してい
るが、その切断線19の代りに第1筒状部5と第
2筒状部12の後端縁を利用してもよいことは勿
論である。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、確実にフロン
トシエルとリヤシエルとを相互に一体に連結する
ことができるとともに、第1筒状部と第2筒状部
との軸方向寸法を大きくすることなく係合爪の耐
久性、信頼性を向上させることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、第2図の
−線に沿う断面図、第2図は第1図の要部の外
形図、第3図は第2図の−線に沿う断面図、
第4図は第2図の右側面図である。 1……フロントシエル、2……リヤシエル、5
……第1筒状部、9……第2筒状部、15,16
……係合爪、17,19……切断線、18……傾
斜面、20……逆傾斜面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前方側のフロントシエルの外周に形成した第1
    筒状部と、後方側のリヤシエルの外周に形成した
    第2筒状部とを相互に嵌合し、上記第1筒状部と
    第2筒状部との嵌合部に両者の分離を防止する係
    合爪を形成したシエルの連結構造において、 上記第1筒状部と第2筒状部とに円周方向の切
    断線を形成し、この切断線の後方部分の第1筒状
    部と第2筒状部とを相互に重合接触させた状態
    で、その切断線の後方中央部分を当該切断面の両
    側の第1筒状部と第2筒状部とに対して半径方向
    内方に膨出させるとともに、半径方向内方に膨出
    された当該中央部分から上記切断線よりも後方側
    の上記第1筒状部と第2筒状部まで、軸方向に沿
    つて傾斜する傾斜面とした第1係合爪を設け、 また、上記第1筒状部と第2筒状部とに円周方
    向の切断線を形成し、この切断線の前方部分の第
    1筒状部と第2筒状部とを相互に重合接触させた
    状態で、その切断線の前方中央部分を当該切断面
    の両側の第1筒状部と第2筒状部とに対して半径
    方向内方に膨出させるとともに、半径方向内方に
    膨出された当該中央部分から上記切断線よりも前
    方側の上記第1筒状部と第2筒状部まで、軸方向
    に沿つて傾斜する逆傾斜面とした第2係合爪を設
    け、 さらに上記第1係合爪と第2係合爪とをそれぞ
    れ複数個形成して上記シエルの円周方向に交互に
    配設したことを特徴とするシエルの連結構造。
JP1986058361U 1986-04-18 1986-04-18 Expired JPH049250Y2 (ja)

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JP1986058361U JPH049250Y2 (ja) 1986-04-18 1986-04-18

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JP1986058361U JPH049250Y2 (ja) 1986-04-18 1986-04-18

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Publication Number Publication Date
JPS62170366U JPS62170366U (ja) 1987-10-29
JPH049250Y2 true JPH049250Y2 (ja) 1992-03-09

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635848Y2 (ja) * 1988-07-29 1994-09-21 アイシン精機株式会社 負圧式倍力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5485280U (ja) * 1977-11-30 1979-06-16
JPS57153809U (ja) * 1981-03-23 1982-09-27

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