JPH0481072B2 - - Google Patents

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JPH0481072B2
JPH0481072B2 JP60159467A JP15946785A JPH0481072B2 JP H0481072 B2 JPH0481072 B2 JP H0481072B2 JP 60159467 A JP60159467 A JP 60159467A JP 15946785 A JP15946785 A JP 15946785A JP H0481072 B2 JPH0481072 B2 JP H0481072B2
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JP
Japan
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valve
oil
switching
oil passage
port
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JP60159467A
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JPS6220961A (ja
Inventor
Eiichiro Kawahara
Noboru Yamamoto
Hisafumi Iino
Kazuya Maki
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP15946785A priority Critical patent/JPS6220961A/ja
Publication of JPS6220961A publication Critical patent/JPS6220961A/ja
Publication of JPH0481072B2 publication Critical patent/JPH0481072B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4043Control of a bypass valve
    • F16H61/4052Control of a bypass valve by using a variable restriction, e.g. an orifice valve

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、エンジンおよび車輪間に、油圧ポン
プおよび油圧モータを閉回路をなして連結した油
圧式変速機と、手動切換手段により切換可能な前
後進切換装置とが連結される車両用伝動装置に関
する。
(2) 従来の技術 従来、かかる車両用伝動装置は、たえば特開昭
55−152622号公報によつて既に知られている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 かかる車両用伝動装置において、一定速度以上
で前進走行中に運転者が誤つて手動切換手段を操
作して、後進位置に前後進切換装置を切換えよう
としたときに、後進方向の駆動力が車輪に伝わる
ことを阻止する機構を備えることが望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、一定値以上の車速で前進走行中に、手動切
換手段を誤つて操作したときに、エンジン動力が
車輪に伝わることを阻止するようにした車両用伝
動装置を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明装置は、油圧ポンプの吐出口および吸入
口間を短絡し得る短絡制御手段と、車速検出手段
と、前記短絡制御手段の作動を制御する制御装置
とを備え、該制御装置は、車両前進時の車速検出
手段による検出値が一定以上であるときに前記手
動切換手段の後進側への切換作動に応じて短絡制
御手段を短絡作動せしめるべく構成される。
(2) 作用 一定値以上の車速で前進走行しているときに、
手動切換手段を誤つて操作すると、短絡制御手段
が作動して油圧ポンプの吐出口および吸入口間が
短絡し、油圧モータの駆動が停止され、車輪への
動力伝達が遮断される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、先ず第1図において、自動車の油圧式無
段変速機Tは、エンジンEにより駆動される入力
軸1を有する定吐出量型油圧ポンプ2と、駆動軸
3を有して該油圧ポンプ2と同一軸線上に配設さ
れる可変容量型油圧モータ4とが、油圧閉回路5
を構成すべく相互に接続されて成る。すなわち、
前記油圧ポンプ2の吐出口および前記油圧モータ
4の入口間は、高圧油路5hにより相互に接続さ
れ、前記油圧モータ4の出口および前記油圧ポン
プ2の吸入口間は低圧油路5lにより相互に接続
される。
前記油圧ポンプ2の吐出口および吸入口間、す
なわち高圧および低圧油路5h,5l間には短絡
路6が接続されており、この短絡路6の途中に短
絡制御手段としてのクラツチ弁7が設けられる。
また入力軸1により駆動される補給ポンプ8の
吐出口が逆止弁9,10,11を介して高圧およ
び低圧油路5h,5lに接続され、油タンク12
から汲み上げられる作動油が、不足分を補充すべ
く油圧閉回路5に供給される。さらに補給ポンプ
8の吸入および吐出口間にはリリーフ弁13が設
けられる。
車輪Wに連結された出力軸14は、前記油圧モ
ータ4の駆動軸3と平行に配置されており、駆動
軸3および出力軸14間に前後進切換装置15が
設けられる。この前後進切換装置15は、軸方向
に間隔をあけて駆動軸3に固設される第1および
第2駆動歯車16,17と、出力軸14に回転自
在に支承されるとともに第1駆動歯車16に噛合
する第1被動歯車18と、中間歯車19を介して
第2駆動歯車17に連結されるとともに出力軸1
4に回転自在に支承される第2被動歯車20と、
第1および第2被動歯車18,20間で出力軸1
4に固設される被動クラツチ歯輪21と、該被動
クラツチ歯輪21および前記両被動歯車18,2
0間を選択的に連結するクラツチ部材22とを備
える。第1および第2被動歯車18,20の被動
クラツチ歯輪21側端部には、駆動クラツチ歯輪
18a,20aが設けられており、前記クラツチ
部材22は、駆動クラツチ歯輪18aおよび被動
クラツチ歯輪21間を連結する位置と、被動クラ
ツチ歯輪21および駆動クラツチ歯輪20a間を
連結する位置との間で移動可能である。
かかる前後進切換装置15では、第1図に示す
ように駆動クラツチ歯輪18aが被動クラツチ歯
輪21に連結されている状態では、出力軸14が
駆動軸3の回転方向と逆方向に回転され、車輪W
が前進方向に回転可能である。また被動クラツチ
歯輪21および駆動クラツチ歯輪20aが連結さ
れると、出力軸14は駆動軸3と同一方向に回転
され、車輪Wは後進方向に回転可能である。
前記クラツチ弁7は駆動装置23によつて駆動
されるものであり、この駆動装置23の作動およ
び前後進切換装置15の切換作動は制御装置24
によつて制御される。この制御装置24には、エ
ンジン回転数を検出する第1検出手段S1と、ス
ロツトル開度を検出する第2検出手段S2と、車
速検出手段として出力軸14の回転数を検出する
第3検出手段S3とが接続されており、制御装置
24はそれらの検出手段S1,S2,S3からの
入力信号に基づいて、駆動装置23および前後進
切換装置15を制御する。
第2図および第3図において、クラツチ弁7は
円筒状の固定部材25と、該固定部材25内に回
動可能に嵌合される有底円筒状回動部材26とか
ら成る。回動部材26内には弁室27が画成され
ており、この弁室27は高圧油路5hに常時連通
される。回動部材26の側壁には、その一直径線
上で一対の弁孔28が穿設されており、固定部材
25の側壁にそれらの弁孔28に対応する一対の
短絡孔29が一直径線上に穿設されており、各短
絡孔29は低圧回路5lに常時連通される。
両弁孔28および両短絡孔29は回動部材26
が所定の回動位置にあるときに完全に合致するよ
うに形成されており、その状態で高圧油路5hお
よび低圧油路5l間が短絡する。
回動部材26には、アーム30が一体的に突設
されており、該アーム30は、リンク31を介し
て駆動装置23に連結される。すなわちリンク3
1の一端は、回動部材26の軸線と平行なピン3
2を介してアーム30に連結され、リンク31の
他端は前記ピン32と平行なピン33を介して駆
動装置23に連結される。
駆動装置23の作動に応じて、リンク31によ
り回動部材26がほぼ90度の範囲で回動駆動さ
れ、これにより短絡路6の開度が全開状態から全
閉状態まで無段階に制御される。
駆動装置23は、たとえばサーボシリンダであ
り、シリンダ34と、該シリンダ34内に摺合さ
れてシリンダ34内をヘツド室35およびロツド
室36に区画するピストン37と、該ピストン3
7に一体化されシリンダ34のロツド室36側の
端壁を油密にかつ移動自在に貫通するピストンロ
ツド38と、ロツド室36に収容されるとともに
ピストン37をヘツド室35側に向けて付勢する
ばね39とから成る。
ピストンロツド37の先端にピン33を介して
前記リンク31が連結されており、ピストン37
がばね39により最大限右動すると、第3図aで
示すようにクラツチ弁7は全開状態となる。また
ピストン37がばね39のばね力に抗して左動す
ると、第3図bで示すように、弁孔28および短
絡孔29の位置がわずかにずれて開度が小とな
り、無段変速機Tは半クラツチ状態となる。さら
にばね39のばね力に抗してピストン37が最大
限左動すると、第3図cで示すように弁孔28お
よび短絡孔29の位置が完全にずれ、クラツチ弁
7が閉弁する。
再び第1図において、第1検出手段S1は、た
とえば入力軸1の回転に応動する油圧ガバナであ
り、その入力ポート40は、補給ポンプ8の吐出
油圧Plを導き得る油路41に接続される。この第
1検出手段S1の出力ポート42からは、エンジ
ンEの回転数に比例したガバナ油圧Pgが出力さ
れ、このガバナ油圧Pgは補給ポンプ8の吐出油
圧Plよりも小(Pg<Pl)となるように設定され
る。
第2検出手段S2は、たとえばスロツトル開度
−油圧変換器であり、スロツトル弁開閉装置43
の動作に対応したスロツトル油圧Ptを出力ポー
ト44から出力するものである。一方、第2検出
手段S2の入力ポート45は前記油路41に接続
されており、スロツトル油圧Ptは前記吐出油圧
Plよりも小(Pt<Pl)となるように定められる。
第3検出手段S3は、たとえば出力軸14の回
転から車速を検出する車速センサであり、検出車
速に応じた電気信号を制御装置24に入力する。
制御装置24は、パイロツト弁47と、切換弁
48と、電気制御回路49と、切換制御機構50
とで構成される。
パイロツト弁47は、駆動装置23のヘツド室
35およびロツド室36にそれぞれ個別に連通す
る油路51,52と、補給ポンプ8の吐出口に連
なる供給油路53および油タンク12に連通する
解放油路54との間に介装され、スリーブ55
と、該スリーブ55内で相対移動可能なスプール
56とを備える。
スリーブ55には前記油路51,52に連通す
るポート57,58と、供給油路53および解放
油路54にそれぞれ連通するポート59,60と
が設けられる。またスリーブ55には、駆動装置
23におけるピストンロツド38がリンク61を
介して連結されており、駆動装置23の働きがパ
イロツト弁47にフイードバツクされる。
スプール56は、ポート58,59およびポー
ト57,60を連通する左位置、ポート57,5
8およびポート59,60間を遮断する中立位
置、ならびにポート57,59およびポート5
8,60を連通する右位置の3つの切換位置の間
でスリーブ55に対して相対移動するものであ
る。このスプール56を右方向に付勢するために
ばね62がスプール56の左端に当接され、スプ
ール56を左方向に付勢するためのばね63がス
プール56の右端に当接される。またスプール5
6の左端に油圧を作用させるための切換用ポート
64と、スプール56の右端に油圧を作用させる
ための切換用ポート65とがパイロツト弁47に
設けられる。
このようなパイロツト弁47において、スプー
ル56の左端に働く力F1は、ばね62の荷重F11
と、スプール56の左端に作用する油圧力F12と
の和(F1=F11+F12)であり、スプール56の
右端に働く力F2は、ばね63の荷重F21と、スプ
ール56の右端に作用する油圧力F22との和(F2
=F21+F22)であり、これらの力F1、F2の釣合
いの変化によりスプール56が作動する。
たとえば、F1<F2になると、スプール56は
左動して右位置となり、駆動装置23のヘツド室
35には補給ポンプ8の吐出油圧Plが導入され、
またロツド室36は油タンク12に解放される。
これによりピストン37およびピストンロツド3
8が左動し、クラツチ弁7が閉じ方向に作動す
る。
スプール56の左動によりばね62の荷重F11
が増加し、それとは逆にばね63の荷重F21が減
少して、F1=F2となると、スプール56が停止
する。しかもスリーブ55はピストンロツド38
の左動によりリンク61を介して左動される。こ
のために、スリーブ55およびスプール56の位
置関係が中立位置となると、ポート57,59;
58,60間の作動油の流通が停止して、ピスト
ンロツド38の左動が停止しクラツチ弁7の作動
も停止する。またスリーブ55もピストンロツド
38の働きに合わせて停止する。
F1>F2になると、スプール56は右動し、ス
プール56のスリーブ55に対する相対位置は左
位置となる。これにより、駆動装置23のロツド
室36に補給ポンプ8の吐出油圧Plが導入され、
ヘツド室35は油タンク12に解放されるので、
ピストン37およびピストンロツド38が右動す
る。これにより、クラツチ弁7は開弁方向に作動
する。
スプール56の右動により、ばね63の荷重
F21が増加するとともにばね62の荷重F11が減
少し、F1=F2になるとスプール56の右動が停
止する。このとき、ピストンロツド38の右動に
応じてスリーブ55も右動し、スプール56との
位置関係が中立位置になると、ロツド室36への
油圧の供給が停止して、ピストンロツド38の右
動が停止し、クラツチ弁7の作動も停止する。ま
た、スリーブ55の右動もピストンロツド38の
働きに合わせて停止する。
このような機構は、一般的なサーボ機構であ
り、スプール56の移動量に応じてピストン37
を移動させることによりクラツチ弁7の開度すな
わち短絡路6の開度を調整することができる。
切換弁48は、3ポート2位置切換弁であり、
補給ポンプ8の吐出口に連なる油路66および第
2検出手段S2の出力ポート44に連なる油路6
7と、パイロツト弁47の切換用ポート64に連
なるパイロツト油路68との間に介装される。こ
の切換弁48は、油路66をパイロツト油路68
に連通させる右位置と、油路67をパイロツト油
路68に連通させる左位置とを切換可能であり、
油路41から分岐したパイロツト油路69に補給
ポンプ8の吐出油路Plが導かれたときに左位置と
なる。
一方、パイロツト弁47の切換用ポート65に
は、第1検出手段S1の出力ポート42がパイロ
ツト油路70を介して連通される。
油路41に補給ポンプ8の吐出油圧Plが供給さ
れているときには、パイロツト油路69にも吐出
油圧Plが導入され、これに応じて切換弁48は左
位置となり、パイロツト弁47の切換用ポート6
4にはスロツトル油圧Ptが供給される。また他
方の切換用ポート65には第1検出手段S1から
のガバナ油圧Pgが供給されており、それらの油
圧力F12、F22を含む力F1、F2のバランスにより
パイロツト弁47が作動して、クラツチ弁7が開
閉作動する。
一方、油路41に吐出油圧Plが供給されていな
いとき、すなわち油路41の油圧が「0」のとき
には、切換弁48は右位置となり、パイロツト弁
47の切換用ポート64には吐出油圧Plが供給さ
れる。これに対して、第1検出手段S1からのガ
バナ油圧Pgは、入力ポート40の油圧が「0」
であることから「0」であり、スプール56の右
端には油圧が作用しない。このようなとき、スプ
ール56を右動させる力F1が、左動させる力F2
よりも大(F1>F2)となるように、パイロツト
弁47が定められており、スプール56が右限に
達するまで移動して、クラツチ弁7の全開状態が
確実に得られる。
切換制御機構50は、サーボ弁75と、切換弁
76,77と、マニユアル弁78とを備える。
サーボ弁75は、前後進切換装置15のアクチ
ユエータとしての機能と、油圧制御機能とを有す
るものであり、前記油路41に接続される2つの
油路79,80と、油路81,82との間に介装
される。
このサーボ弁75は、軸方向に比較的厚い端壁
83aを一端に有するシリンダ83と、該シリン
ダ83内を一端側の前進用油室84および他端側
の後進用油室85に区画してシリンダ83内に摺
合されるピストン86と、該ピストン86に一体
に設けられ前記端壁83aに穿設した孔87に移
動自在に挿通されるピストンロツド88と、前進
用油室84に収容されるとともにピストン86を
後進用油室85側に付勢するばね89とを備え
る。
ピストンロツド88の先端には、操作部材90
が固着されており、この操作部材90に前記クラ
ツチ部材22が固着される。したがつて、ピスト
ン86およびピストンロツド88の作動に応じて
クラツチ部材22が移動して、前後進切換装置1
5の切換作動が行なわれるものであり、ピストン
86およびピストンロツド88が左限位置まで移
動したときに前後進切換装置15では前進用歯車
列が確立し、ピストン86およびピストンロツド
88が右限位置まで移動したときに前後進切換装
置15では後進用歯車列が確立する。
シリンダ83の端壁83aには、孔87の内面
に環状に開口して油路79に連通するポート91
と、そのポート91よりも一端寄りで孔87の内
面に環状に開口して油路80に連通するポート9
2とが設けられる。またシリンダ83には、前進
用油室84に連通するとともに前記油路81に接
続されるポート93と、後進用油室85に連通す
るとともに前記油路82に接続されるポート94
とが設けられる。
またピストン86およびピストンロツド88に
は、後進用油室85に連通する油路95が穿設さ
れており、この油路95の端部に連通する環状油
路96がピストンロツド88の外面に設けられ
る。この環状油路96は、ピストンロツド88が
右限位置に達したときにポート92に対応するよ
うに、その軸方向位置に定められる。
さらに、ピストン86およびピストンロツド8
8が左限位置にあるときに、前進用油室84およ
びポート91間を連通させるように、ピストンロ
ツド88の外面に環状溝97が設けられており、
この環状溝97はピストン86およびピストンロ
ツド88が左限位置から右限位置に移動する途中
で前進用油室84およびポート91間が遮断され
るように、その位置を設定して形成される。
このようなサーボ弁75の動作を簡単にまとめ
ると、次のようになる。すなわちピストン86が
左限位置のときには、油路81からポート93、
前進用油室84、環状溝97、ポート91を経て
油路79に至る油圧経路が形成され、ピストン8
6が右限位置のときには、油路82からポート9
4、後進用油室85、油路95、環状油路96、
ポート92を経て油路80に至る油圧経路が形成
される。しかも、ピストン86の右動および左動
時に、前記両油圧経路が同時に形成されることは
ない。
マニユアル弁78は、油路98および前記油路
81と、補給ポンプ8に連なる前記供給油路53
および油タンク12に連なる解放油路99との間
に介装される4ポート3位置切換弁であり、手動
操作によつて前進、中立、後進の3つの切換油圧
信号を出力する。すなわち、マニユアル弁78
は、手動切換手段としての手動切換レバー100
を有しており、この手動切換レバー100の操作
に応じて前進位置F(左位置)、中立位置Nおよび
後進位置R(右位置)の3つの位置を切換えるこ
とができる。
前進位置Fでは、油路53,81が連通すると
ともに油路82が解放油路99に連通し、中立位
置Nでは供給油路53の油路81,98への連通
が遮断されるとともに両油路81,98が解放油
路99に連通し、後進位置Rでは油路53,98
が連通するとともに油路81が解放油路99に連
通する。
切換弁76は、前記サーボ弁75の後進用油室
85に連通する油路82と、油タンク12に連通
した解放油路101および前記油路98との間に
介装される3ポート2位置切換弁であり、右位置
では油路82,98が連通し、左位置では油路9
8が遮断されるとともに油路82が解放油路10
1に連通する。
この切換弁76には、右位置側に付勢するため
のばね102と、右位置側に付勢すべく油圧が作
用する切換用ポート103と、左位置側に付勢す
べく作用する切換用ポート105とが設けられて
おり、一方の切換用ポート103には油路82の
油圧を導くためのパイロツト油路104が接続さ
れ、他方の切換用ポート105にはパイロツト油
路106が接続される。したがつて、切換弁76
を右位置に付勢する力F3は、ばね102の荷重
F31と切換用ポート103に作用する油圧力F32
との和(F3=F31+F32)であり、切換弁76を
左位置に付勢する力F4は切換用ポート105に
作用する油圧力F42(F4=F42)である。しかも
前記切換用ポート103,105に供給可能であ
るのは、いずれも補給ポンプ8の吐出油圧Plであ
り、この吐出油圧Plの供給を切換えることによ
り、F3>F4であるならば切換弁76は右位置と
なり、F3<F4であるならば切換弁76は左位置
となる。
かかる切換弁76において、左位置となるの
は、切換用ポート103に作用する油圧が零であ
り、切換用ポート103に吐出油圧Plが作用して
いるときのみであり、そのような関係を満足する
ように、F31、F32、F42が設定される。
切換弁77は、前記パイロツト油路106と、
補給ポンプ8に連なる供給油路53から分岐する
とともに絞り110を有する油路107および油
タンク12に連通した解放油路108との間に介
装される3ポート2位置電磁切換弁であり、ソレ
ノイド109が励磁されたときに左位置となる。
この左位置ではパイロツト油路106および油路
107間が連通し、ソレノイド109が消磁状態
である右位置では、パイロツト油路106が解放
油路108に連通する。この切換弁77はポペツ
ト型であることが望ましく、そうすればソレノイ
ド109を小型化して消費電力を小さくすること
ができる。
第4図において、切換弁77のソレノイド10
9を制御するための電気制御回路49は、ソレノ
イド109に直列に接続されたNPN形トランジ
スタ111と、該トランジスタ111のベースに
抵抗112を介して接続される比較器113と、
比較器113の非反転入力端に接続される周波数
−電圧変換器114と、その周波数−電圧変換器
114の入力端に接続される波形整形器115
と、比較器113の反転入力端に接続される基準
値設定回路116とから成る。
第3検出手段S3は、波形整形器115に接続
されており、第3検出手段S3で検出された車速
に対応する電気信号は、波形整形器115で波形
整形された後、周波数−電圧変換器114で、第
5図に示すように車速に比例した電圧信号に変換
される。
基準値設定回路116は、基準電源端子117
に接続される第1分圧抵抗118と、その第1分
圧抵抗118に直列に接続される第2分圧抵抗1
19とから成り、両分圧抵抗118,119の接
続点が比較器113の反転入力端に接続される。
かかる電気制御回路49では、基準電源端子1
17に入力される電圧+VDDを第1および第2
分圧抵抗118,119で分圧した電圧が基準電
圧Eoとして比較器113に入力される。しかも
この基準電圧Eoは第5図における一定車速Voに
対応するものである。
したがつて、比較器113の非反転入力端には
車速に応じた電圧が入力され、比較器113はそ
の電圧が基準電圧Eo以上であるときに、ハイレ
ベルの信号を出力し、それに応じてトランジスタ
111が導通してソレノイド109が励磁され
る。
さらに、第3検出手段S3による検出電気信号
には、切換弁77のハンチング防止のためにヒス
テリシスを設けた方が良い。たとえば、車速V1
に対する電気信号をE1としたときに、増速時の
前記V1に対しては電気信号をE1とし、減速時に
は前記V1に対して電気信号を(E1−α)として、
(−α)だけのヒステリシスを設けるようにする
ことが望ましい。
次にこの実施例の作用について説明すると、先
ず、マニユアル弁78が中立位置Nにある場合を
想定する。この状態で、油路81,98は油タン
ク12に連通されており、切換弁76がいずれの
切換位置にあつても油路82は油タンク12に連
通される。したがつて、サーボ弁75の両油室8
4,85における油圧は解放されており、ピスト
ン86はばね89のばね力により左限位置に押付
けられている。このピストン86の位置に応じて
クラツチ部材22も左限に位置しており、前後進
切換装置15は前進位置となる。またサーボ弁7
5ではピストン86が左限に位置することから、
前進用油室84およびポート91間を結ぶ油圧経
路が形成されており、油路79すなわち油路41
も油タンク12に連通されている。このため、油
路41の油圧は「0」であり、切換弁48は右位
置となる。
したがつて、パイロツト弁47では、油圧力
F12は油圧Plに対応した値、油圧力F22はPg=0
であるので0となり、常にF1>F2であるので、
スプール56は右限位置となる。これに応じて駆
動装置23のピストン37も右限位置で停止して
おり、クラツチ弁7は、第3図aで示すように全
開状態となる。
かかる状態では、油圧ポンプ2からエンジン回
転数に応じて吐出される作動油が短絡路6を流通
するので、油圧モータ4は駆動されず、したがつ
て出力軸14に動力が伝達されることはなく、車
輪Wも静止したままである。この際、スロツトル
弁開閉装置43におけるアクセルペダルの踏込み
操作によつてエンジン回転数が増加しても、F22
=0(Pg=0)が常に成立しているので、パイロ
ツト弁47のスプール56が左動することはな
く、スロツトル油圧Ptおよびガバナ油圧Pgの大
小に拘らず、クラツチ弁7の開度は全開状態に確
実に維持される。
次に車両停止時に手動切換レバー100を操作
して、マニユアル弁78を中立位置Nから前進位
置Fに切換えると、供給油路53が油路81に連
通し、油路98が解放油路99に連通する。した
がつて、サーボ弁75の後進用油室85は油タン
ク12に連通されたままであり、油路81および
ポート93を介して前進用油室84には補給ポン
プ8の吐出油圧Plが供給される。これにより、ピ
ストン86は左限位置に押圧されたままであり、
前後進用切換位置15も前進位置に設定されたま
まであり、前記油圧Plが前進用油室84から環状
溝97およびポート91を介して油路79に導か
れ、さらに油路41に油圧Plが供給される。
これにより、切換弁48はパイロツト油路69
に油圧Plが供給されるのに応じて左位置となり、
パイロツト弁47の切換用ポート64に第2検出
手段S2からのスロツトル油圧Ptが供給される。
一方、第1検出手段S1からのガバナ油圧Pgは
パイロツト油路70からパイロツト弁47の切換
用ポート65に供給される。したがつて、パイロ
ツト弁47は、スロツトル油圧Ptおよびガバナ
油圧Pgの釣合いに応じて作動し、クラツチ弁7
もそれに応じて開閉作動する。
かかる操作を、車両が停止しかつスロツトル弁
開閉装置43も操作していないエンジンアイドリ
ング状態で行なうと、第1検出手段S1はエンジ
ンEのアイドリング運転に相当するガバナ油圧
Pgを出力し、第2検出手段S2ではスロツトル
開度「0」に対応したスロツトル油圧Ptを発生
する。このとき、パイロツト弁47のスプール5
6が右限位置から所定量だけ左動した位置におい
て、F1=F2となるように予め設定しておくこと
により、駆動装置23のピストンロツド38も所
定量左動した位置に停止する。これにより、第3
図bで示すようにクラツチ弁7を半クラツチ状態
とすることができる。この半クラツチ量、すなわ
ち弁孔28および短絡孔29による有効通路断面
積を、エンジンEに対する適切な初期負荷が得ら
れるように設定することにより、発進時のエンジ
ンEの吹き上がりを防止することができる。
またエンジンアイドリング状態から、発進する
ためにアクセルペダルを踏み込むと、スロツトル
弁が開き、スロツトル油圧Ptが上昇するので、
パイロツト弁47ではF12が増大し、その結果F1
が上昇する。一方、エンジンEの回転数が上昇す
るので、第1検出手段S1の出力すなわちガバナ
油圧Pgも上昇し、その結果、パイロツト弁47
ではF2が上昇する。ここでF2>F1となると、ス
プール56が左動して、ヘツド室35に吐出油圧
Plが導入され、ロツド室36が大気に解放され
る。これにより、駆動装置23のピストン37お
よびピストンロツド38は左動し、クラツチ弁7
が徐々に閉弁方向に作動し、油圧ポンプ2による
油圧モータ4の駆動が開始される。
前記F1、F2の釣合いに応じてスプール56は
さらに左動し、最終的にスプール56は左限位置
で停止する。これによりクラツチ弁7は第3図c
で示すような全閉状態となり、油圧モータ4が油
圧ポンプ2によつて駆動されることになる。しか
も、このとき前後進切換装置15は前進位置とな
つているので、油圧モータ4の回転に応じて車両
が前進方向に発進する。
車両の発進後、車速が一定値Vo未満では、電
気制御回路49における比較器113の非反転入
力端には基準電圧Eo未満の電圧が入力されてお
り、ソレノイド109は消磁されており、切換弁
77は右位置となつている。したがつて、切換弁
76のパイロツト油路106は油タンク12に連
通されており、切換弁76ではF3>F4であり、
切換弁76が右位置のままである。
前記車速が一定値Vo以上になると、比較器1
13の非反転入力端に基準電圧Eo以上の電圧が
入力されるようになり、ソレノイド109が励磁
されるので、切換弁77は左位置となる。これに
より切換弁76の切換用ポート105に吐出油圧
Plが供給される。しかもこの際、他方の切換用ポ
ート103は大気に解放されているので、F4>
F3となり、切換弁76の切換位置は左位置とな
る。そして、サーボ弁75の後進用油室85はマ
ニユアル弁78の位置に拘らず、大気に解放され
る。
かかる状態のときに、手動切換レバー100を
前進位置F以外の位置に誤つて切換えたときを想
定すると、サーボ弁75の後進用油室85は油タ
ンク12に連通されたままであり、したがつてピ
ストン86が右動することはなく、前後進切換装
置15は前進位置に保持されたままである。ま
た、この際、前進用油室84内の油圧も解放され
るので、油路41の油圧も「0」となり、クラツ
チ弁7は全開状態になり、油圧モータ4の作動が
停止する。これにより、運転者が異常に気付き、
手動切換レバー100を前進位置Fに戻すと、油
路41に吐出油圧Plが供給されるようになり、ク
ラツチ弁7は通常の制御態様に戻る。
このようにして、一定値Vo以上の車速で前進
走行している途中で切換レバー100を誤つて操
作しても、クラツチ弁7が開くので出力軸14に
動力が伝達されることはなく、手動切換レバー1
00の誤操作に速やかに気付くようになる。しか
も前後進切換装置15は前進位置に維持されたま
まである。
車速が一定値Vo未満になると、ソレノイド1
09は消磁され、切換弁76は右位置に戻る。
車両停止後に、手動切換レバー100を前進位
置Fから中立位置Nに戻すと、サーボ弁75の両
油室84,85の油圧はともに解放され、ピスト
ン86はばね89により左限位置に押付けられた
ままである。したがつて前後進切換位置15は引
続き前進位置に保持され、油路41の油圧「0」
となるので、クラツチ弁7は全開状態となる。
車両停止時に、手動切換レバー100を中立位
置Nから後進位置Rに切換えると、マニユアル弁
78を介して、油路53,98が連通すると共に
油路81および解放油路99が連通するので、サ
ーボ弁75の前進用油室84は油タンク12に連
通され、後進用油室85に吐出油圧Plが供給され
るようになる。しかも、後進用油室85に吐出油
室Plが導入された瞬間には、前進用油室84とポ
ート91を結ぶ油圧経路が形成されており、油路
41の油圧は大気に解放される。これにより、パ
イロツト弁47では、F12はPlに対応する値、
F22=0(Pg=0)となり、パイロツト弁47の
スプール56は右限位置となり、クラツチ弁7は
第3図aの全開状態のままである。
また前後進切換装置15では、油圧モータ4が
駆動されていないので、クラツチ部材22と駆動
クラツチ歯輪18aとの間に大きな摩擦力が働か
ず、ピストン86は後進用油室85に導入された
油圧Plによつてスムーズに右動を開始し、それに
応じてクラツチ部材22も右動を開始する。
この際の作動を順次詳細に説明すると、先ず前
進用油室84の油圧が十分に大気に解放された後
に(a)前進用油室84およびポート91間が遮断さ
れ、これとほぼ同時に(b)駆動クラツチ歯輪18a
およびクラツチ部材22の連結が解除され、次い
で(c)駆動クラツチ歯輪20a及びクラツチ部材2
2が連結され、さらにほぼ同時に(d)サーボ弁75
ではポート92および環状油路96間が連通す
る。なお、音や誤動防止対策のために、(b)→(a)→
(d)→(c)の順となつている場合もある。
このようにして、前後進切換装置15では後進
位置となり、サーボ弁75ではピストン86が右
限位置となり、吐出油圧Plが後進用油室85から
油路95、環状油路96、ポート92および油路
80を介して油路41に供給される。したがつ
て、クラツチ弁7は、スロツトル油圧tおよびガ
バナPgの釣合いに応じて回動する。特にエンジ
ンアイドリング状態では、第3図bに示すように
クラツチ弁7は半クラツチ状態となる。
ここで、後方に向けて発進するために、スロツ
トル弁開閉装置43を操作してスロツトル弁を開
くと、前述の前進時の場合と同様に、クラツチ弁
7が徐々に閉弁し、油圧モータ4の駆動が開始さ
れ、車両が後方へと発進する。この場合、車速が
一定値Vo未満であるか、Vo以上であるかに拘ら
ず、切換弁76の切換用ポート103には吐出油
圧Plが作用しており、切換弁76は右位置を保持
する。
なお、後進時に前進時と同様な作用を望む場合
には、油路81に関連して切換弁76,77に相
当する弁を設ければよい。
車両停止後に手動切換レバー100を後進位置
Rから中立位置Nに切換えると、サーボ弁75の
両油室84,85はともに油タンク12に連通さ
れるので、ピストン86は右限位置から左限位置
へと移動し、前後進切換装置15でも後進位置の
設定が解除される。このとき、油路41の油圧は
「0」であり、クラツチ弁7は全開状態にあるの
で、駆動クラツチ歯輪20aとクラツチ部材22
との連結解除はスムーズに行なわれる。
すなわち、後進用油室85の油圧が充分に解放
された後に(a′)後進用油室85およびポート9
2間が遮断され、それとほぼ同時に(b′)駆動ク
ラツチ歯輪20aおよびクラツチ部材22が連結
解除され、その後、(c′)駆動クラツチ歯輪18
aおよびクラツチ部材22が連結されるととも
に、ほぼ同時に(d′)前進用油室84およびポー
ト91間を結ぶ油圧経路が形成される。この際、
油路41に油圧Plは供給されず、クラツチ弁7は
全開状態を保つており、車両が発進することはな
い。
手動切換レバー100を後進位置Rから前進位
置Fに切換えた場合でも、前述と同様に(a′)→
(b′)→(c′)→(d′)の動作が順番に行なわれ、
(d′)で前進用油室84およびポート91間が連
通するまでは、油路41の油圧「0」であり、ク
ラツチ弁7は全開状態である。前述の(a′)〜
(d′)の動作が完全に完了した後に、通常のクラ
ツチ操作を行なうことにより、車両の発進が可能
となる。
以上の実施例では、一定値Vo以上の車速時の
前後進手動切換時にクラツチ弁7を開弁するよう
にしたが、クラツチ弁7とは別系統の短絡路に切
換弁を設け、その切換弁を開弁するようにしても
よい。また前後進切換装置15は、エンジンEお
よび車輪W間であるならば、どこに配設されても
よく、しかもドグタイプのものに限定されない。
本発明の他の実施例として、制御装置24をマ
イクロコンピユータ等によつて構成することも可
能である。すなわち、エンジン回転数、スロツト
ル開度、シフト位置および前後進切換装置15の
設定位置を電気的に検出し、前述の実施例と同様
な処理機能を有するプログラムが設定されマイク
ロコンピユータに入力し、その演算結果により、
駆動装置23と、サーボ弁75に代わる駆動装置
とを作動させることができる。しかも駆動装置2
3およびサーボ弁75は油圧式アクチユエータで
あるがパルスモータ、リニアパルスモータ、DC
モータ、ACモータ等の電気式アクチユエータを
用いることも、制御装置24の構成によつては可
能である。
また、パイロツト弁47やマニユアル弁78に
電気−油圧式のサーボ弁や電磁比例制御弁を用い
ることも可能であり、クラツチ弁7は前述の実施
例のような回動タイプやピストンタイプなどの絞
り弁タイプに限らず、中間位置を持つ切換弁タイ
プでもよい。
さらに、本発明は、定吐出量型油圧ポンプ2と
可変容量型油圧モータ4との組合せの車両用油圧
式変速機に限定されることなく、たとえば可変容
量型油圧ポンプと定吐出量型油圧モータとの組合
せから成る車両用油圧式変速機、あるいは可変容
量型油圧ポンプと可変容量型油圧モータとの組合
せから成る車両用油圧式変速機に関連して実施す
ることもできる。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、一定値以上の車
速で車両が前進走行中に、手動切換手段が後進側
に作動するのに応じて短絡制御手段を作動せし
め、油圧ポンプの吐出口および吸入口間を短絡し
て油圧モータの作動を停止するようにしたので、
手動切換手段を誤つて操作しても車輪に後進方向
の動力が伝達されることはなく、しかも動力が伝
達されないことで誤操作をしたことを運転者に気
付かせることができる。また手動切換手段では誤
操作を許容するので、過大な操作荷重を受けるこ
とがなく、破壊防止上有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第
1図は全体油圧制御回路図、第2図はクラツチ弁
の簡略化した縦断面図、第3図は第2図−線
断面図であつてクラツチ弁の作動状態を順次示す
横断面図、第4図は電気制御回路の構成を示すブ
ロツク図、第5図は車速と基準電圧との関係を示
すグラフである。 2……油圧ポンプ、4……油圧モータ、5……
閉回路、7……短絡制御手段としてのクラツチ
弁、15……前後進切換装置、24……制御装
置、100……手動切換手段としての手動切換レ
バー、E……エンジン、S3……車速検出手段と
しての第3検出手段、T……油圧式無段変速機、
W……車輪。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンEおよび車輪W間に、油圧ポンプ2
    および油圧モータ4とが油圧閉回路5をなして連
    結されて成る油圧式変速機Tと、手動切換手段1
    00により切換作動可能な前後進切換装置15と
    が連結される車両用伝動装置において、前記油圧
    ポンプ2の吐出口および吸入口間を短絡し得る短
    絡制御手段7と、車速検出手段S3と、前記短絡
    制御手段7の作動を制御する制御装置24とを備
    え、該制御装置24は、車両前進時の車速検出手
    段S3による検出値が一定以上であるときに前記
    手動切換手段100の後進側への切換作動に応じ
    て短絡制御手段7を短絡作動せしめるべく構成さ
    れることを特徴とする車両用伝動装置。
JP15946785A 1985-07-19 1985-07-19 車両用伝動装置 Granted JPS6220961A (ja)

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JP5460764B2 (ja) * 2012-02-29 2014-04-02 富士重工業株式会社 レンジ切替装置
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