JPH0480419A

JPH0480419A - 地下構造における切梁兼用梁材の架設工法

Info

Publication number: JPH0480419A
Application number: JP2190760A
Authority: JP
Inventors: Arata Furuta; 古田　新
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 1990-07-20
Filing date: 1990-07-20
Publication date: 1992-03-13
Anticipated expiration: 2013-09-03
Also published as: JP2794330B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は逆打工法によって施工される地下構造における
切梁兼用梁材の架設工法に係るものである。

（従来の技術）逆打工法は１階床を先行施工し、同床下の掘削とともに
、地下製体の梁及びスラブを施工し、これらを支保工と
して順次下部の掘削と１体の築造とを繰返して工事を進
めていく工法である。

（発明が解決しようとする課題）前記逆打ち工法は、地下階の作業が床下での作業となる
ので作業性に難点があり、先行施工した構造物の自重を
支持する構真柱の施工が必要となり、同構真柱の施工に
は厳しい精度が要求され、地下１体の梁の取付作業も精
度を要求されるので多くの時間と手間とを要する。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、施工性が向上され、工
期が短縮され、構造的にも信転性の高い地下構造におけ
る切梁兼用梁材の架設工法を提供する点にある。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本発明に係る地下構造にお
ける切梁兼用梁材の架設工法によれば、地下構造物の逆
打工法において、先行施工された１階床の開口部よりプ
レキャストコンクリート梁を１階床下に掘削された地下
空間内に吊りおろし、同梁を走行台車によって搬送して
下階の構真柱間に架設し、同構真柱と前記梁及び山留壁
との間に裏込材を充填して前記梁を山留用の切梁となし
、次いで最下部の基礎梁を構築したのち、前記構真柱及
び梁の接合部において、相隣る前記梁の端部より突出し
た梁主筋相互を接合するとともに、柱の配筋及び現場打
ちコンクリート打設を行なって前記梁との接合部を一体
化して、同梁を本設の梁とするものである。

（作用）本発明によれば前記したように、先行施工された１階床
の開口部より、同１階床下に掘削された地下空間内にプ
レキャストコンクリート梁を吊下ろし、同地下空間部底
盤上を走行する台車によって前記梁を所定の個所に搬送
し、地下空間内に配置され、先行施工された構造物の自
重を支持する構真柱間に架設するとともに、同構真柱と
前記プレキャストコンクリート梁及び山留壁との間に生
起したクリヤランスに裏込材を充填する同裏込材の強度
が発現されると、同裏込材を介して前記梁と構真柱及び
山留壁との間に力が伝達されるので、前記梁は切梁とし
て有効に作用するものである。

この際、前記プレキャストコンクリート梁は構真柱に、
同社との間に生起したクリヤランスに裏込材を充填する
ことによって接合されるので、同クリヤランスによって
前記構真柱の施工誤差、製作誤差が吸収され、同構真柱
には特に厳しい精度が要求されない。

かくして前記プレキャストコンクリート梁を切梁として
作用せしめ、下層に掘削を進め、前記の工程を反覆し、
最下部の基礎梁を構築したのち、前記構真柱とプレキャ
ストコンクリート梁との接合部において、相隣る同梁の
端部より突出した梁主筋相互を接合するとともに、柱の
配筋及び現場打ちコンクリート打設を行って、前記梁と
構真柱との接合部を一体化して、同梁を本設の梁とする
ものである。

（実施例）以下本発明を図示の実施例について説明する。

従来の逆打ち工法と同様に、所定個所にボックス断面の
構真柱（１）を建てるとともに、１階床（２）を先行施
工し、前記構真柱（１）には本設梁受は用ブラケット（
３）を取付けておく、更に前記構真柱（１）内にコンク
リート（ｌａ）を充填する。

図中（４）は山留壁である。

而して前記１階床（２）の開口部（図示せず）より、同
区（２）の下面に掘削された地下空間（５）内にプレキ
ャストコンクリート梁（６）を吊りおろし、前記地下空
間（５）の底盤上における走行台車（７）によって前配
梁（６）を搬送し、相隣る構真柱（１）のブラケット（
３）上に架設する。

前記プレキャストコンクリート梁（６）の端面には、突
出部（６ａ）が突設されるとともに梁主筋（６ｂ）が突
設されている。

次いで前記構真柱（１）と前記梁の突出部（６ａ）及び
山留壁（４）とのクリヤランスに、裏込材としてモルタ
ル（８）を充填する。

同モルタル（８）の強度が発現されると、前記梁（６）
、モルタル（８）、構真柱（１）内のコンクリート（ｌ
ａ）との間に力が伝達されるので、前記梁（６）は切梁
として有効に働く。

このように前記プレキャストコンクリート梁（６）を切
梁として下層へ掘削を進め、前記の工程を反覆する。

かくして最下層の基礎梁を構築したのち、最下層より上
層へ１体コンクリートを打ち進めていくもので、前記構
真柱（１）を挟んで相対する前記各梁（６）の梁主筋（
６ａ）の突出端部間を溶接（ロ）等によって接合し、柱
筋を配筋して現場打ちコンクリートを打設し、本設柱型
（９ンと前記プレキャストコンクリート梁（６）との接
合部を一体化し、同梁（６）を本設の梁とする。

なお図中（６ｃ）は前記梁（６）の肋筋、（６ｄ）は梁
上端筋で、同梁（６）上に打設されるスラブと一体化さ
れるものである。

また山留壁（４）に対向するプレキャストコンクリート
梁（６）の梁主筋の突出端部は、折曲げて本設枕型（９
）のコンクリート内に定着するものである。

（第６図参照）（発明の効果）本発明によれば前記したように、先行施工された１階床
の開口部より、同１階床下に掘削された地下空間内に吊
りおろしたプレキャストコンクリート梁を、走行台車に
よって搬送して下階の構真柱間に架設し、同構真柱と前
記梁及び山留壁との間に裏込材を充填し、同裏込材の強
度の発現を俟って前記梁を山留用の切梁とするものであ
り、本発明によれば前記梁の現場における取付作業が簡
単で、構真柱とのクリヤランスに裏込材を充填すること
によって、構真柱の製作及び施工誤差を吸収するように
したので、構真柱には特に厳しい精度が要求されず、施
工性が向上されるものである。

また現場打ちの裏込材の量が非常に少ないので、短時間
で強度が発現され、柱筋、柱型枠等のセットは後施工で
よいので、下階の掘削がすぐ開始でき、工期が著しく短
縮される。

更にまた前記プレキャストコンクリート梁は、コンクリ
ートの圧縮強度で土圧等に対抗するので、切梁として優
れた性能を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る地下構造における切梁
兼用梁材の架設工法の一実施例の工程を示す縦断面図、
第３図及び第４図は夫々中間部分差に山留壁側端部にお
ける柱梁接合部を示す横断平面図、第５図は第３図の矢
視Ｖ−Ｖ図、第６図は第４図の矢視ｖｒ−ｖｔ図である
。（１）　・・・構真柱、　　　（２）・・・１階床、（
３１・・・本設梁受は用ブラケット、（４）　・・・山
留壁、　　　（５）・・・地下空間、（６）・・・プレ
キャストコンクリート梁、（６ｂ）・・・梁主筋、　　
（７）・・・走行台車、（８）　・・・モルタル、　　
（９）・・・本設枕型。代理人　弁理士　岡　本　重　文外１名第５図第６図１／′ｌ

Claims

【特許請求の範囲】

地下構造物の逆打工法において、先行施工された１階床
の開口部よりプレキャストコンクリート梁を１階床下に
掘削された地下空間内に吊りおろし、同梁を走行台車に
よって搬送して下階の構真柱間に架設し、同構真柱と前
記梁及び山留壁との間に裏込材を充填して前記梁を山留
用の切梁となし、次いで最下部の基礎梁を構築したのち
、前記構真柱及び梁の接合部において、相隣る前記梁の
端部より突出した梁主筋相互を接合するとともに、柱の
配筋及び現場打ちコンクリート打設を行なって前記粱と
の接合部を一体化して、同梁を本設の梁とすることを特
徴とする地下構造における切梁兼用梁材の架設工法。