JP2794330B2 - 地下構造における切梁兼用梁材の架設工法 - Google Patents

地下構造における切梁兼用梁材の架設工法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は逆打工法において、プレキャストコンクリー
ト梁(以下、PC梁と略す。)を用いて施工する地下構造
における切梁兼用梁材の架設工法に係るものである。
(従来の技術) 逆打工法は、通常工法とは逆に、1階の梁及び床を先
行施工し、同床下の地盤を掘削しながら地下階の躯体
(柱、梁及び床スラブ)のコンクリートを打下げて、地
下各階の躯体を構築して行く工法である。
(発明が解決しようとする課題) 前記逆打工法は、地下階の作業が床下になるので作業
性に種々難点がある。その最大の難点は、先行施工する
1階の躯体の重量を支持するための構真柱の施工に厳し
い精度が要求される。例えば、構真柱の施工誤差が著し
く大きいと、同柱と結合する柱梁も精度が悪くなり、躯
体の品質上好ましくない。
そのため従来は、構真柱の施工、及びそれに後行する
躯体、即ち柱梁の鉄骨や鉄筋の配設、型枠の組立て、コ
ンクリートの打設などの作業に多大の時間と手間を要し
た。
(本発明の目的) 本発明は前記従来技術の有する課題を解決するために
提案されたもので、その目的は、施工性の向上、作業の
省力化による工期の短縮、施工上安全性の高い地下構造
における切梁兼用梁材の架設工法を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る地下構造に
おける切梁兼用梁材の架設工法は、地下構造物の逆打工
法において、先行施工した1階床の開口部より、PC梁を
1階床下に掘削した地下空間内に吊下ろし、同PC梁を走
行台車により搬送して地下階の構真柱間に架設し、同構
真柱と前記PC梁及び山留壁との間に裏込材を充填して前
記PC梁を山留用の切梁とし、前記構真柱とPC梁からなる
切梁との接合部において、相隣る切梁の端部より突出し
た梁主筋相互を接合すると共に、構真柱の周囲に本設柱
の鉄筋を配設し、同本設柱のコンクリートを打設して前
記切梁との接合部を一体化し、同切梁を本設梁とするも
のである。
(作 用) 本発明によれば前記したように、先行施工した1階床
の開口部より、同1階床下を掘削した地下空間内にPC梁
を吊下ろし、同地下空間の地盤上を走行する台車によっ
て同PC梁を所定の箇所に搬送し、先行施工した1階の躯
体重量を支持する構真柱間に架設すると共に、同構真柱
と前記PC梁及び山留壁との隙間に裏込材を充填する。裏
込材の強度が発現すると、裏込材を介して山留壁と構真
柱及びPC梁との間に土圧による横力が伝達されるので、
前記PC梁は切梁として有効に作用する。
従って、前記隙間があることによりPC梁の架設が容易
となり、且つ構真柱の施工誤差が吸収されるため、構真
柱の施工に高精度の熟練を必要としなくても施工上の精
度が確保できる。
上記のようにしてPC梁を切梁として作用させ、下層階
に掘削を進め、前記の工程を反覆したのち、前記構真柱
と切梁(PC梁)の接合部において、相隣る切梁(PC梁)
の端部より突出した梁主筋相互を接合すると共に、構真
柱の周囲に本設柱の鉄筋を配設し、同本設柱のコンクリ
ートを打設して前記切梁(PC梁)と構真柱との接合部を
一体化し、同切梁(PC梁)を本設梁とする。それによっ
て、地下階における躯体作業の省力化、及び接合部の精
度の向上が図れる。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
<イ>PC梁(切梁) 予め工場又は現場ヤードで製作したPC梁6を床2下の
地下空間5に吊り下ろし、構真柱1、1間に架設するこ
とにより、PC梁6は山留用の切梁として機能する。ま
た、この切梁(PC梁6)は、撤去することなく、本設柱
9のコンクリート15を打設することにより、同柱9と一
体化した本設梁として機能する梁材である。(第1図及
び第2図) PC梁(切梁)6の端面には、突出部6aが突設するとと
もに梁主筋(梁下端筋)6bが突設している。(第3図〜
第6図) PC梁6の上面には、肋筋6cの一部分が突設してあり、
肋筋6cに梁上端筋6dを配設し、PC梁6上に床コンクリー
トを打設するようになっている。(第5図及び第6図) <ロ>構真柱 構真柱1は鋼製の閉鎖型断面(図示では箱型断面)の
柱で、平面で見て構築すべき本設柱9の中心に設定し、
地表から地中の所定深さに立設する。(第1図) 構真柱1の立設は、オーガーマシンを用いて杭孔を穿
孔し、構真柱1の脚部を杭11頭に位置させて同柱1を吊
込み杭11のコンクリートを打設して立設する方法による
か、前記杭孔穿孔後、杭11のコンクリートを打設し、同
コンクリートが固結する前に構真柱1を杭11頭に立設す
る方法による。
構真柱1には、予めPC梁6受け用ブラケット3を所定
位置に取付けておくか、構真柱1を立設後に取付ける。
また構真柱1を立設後、同柱1内にコンクリート1aを充
填する。(第2図〜第4図) <ハ>切梁兼用梁材の架設工法(第1図及び第2図) 地表において、山留壁4、場所打ちコンクリート杭11
及び構真柱1を構築後、1階の躯体、即ちコンクリート
柱頭部13、梁12及び床2を先行して構真柱1,1の頭部間
に構築する。その際、1階床2に開口部(図示省略)を
設けておく。この開口部は建設機材や土砂等の搬出入に
利用される。
前記1階床2の下方地盤を地下1階(B1FL)相当分掘
削し、その掘削した地下空間5にPC梁6を吊下ろし、掘
削地盤上を走行する台車7によりPC梁6を搬送して相隣
る構真柱1,1間のブラケット3,3上に架設する。(第1
図)次いで、山留壁4と構真柱1の隙間、及び構真柱1
とPC梁6突出部6aの隙間に裏込材(モルタル8)を充填
する。(第2図,第5図及び第6図)尚、モルタル8の
充填に際しては型枠(図示省略)を用いる。
このモルタル8の強度が発現すると、PC梁6、モルタ
ル8、構真柱1内のコンクリート1a及び山留壁4との間
に土圧による横力が伝達し、前記PC梁6は第1段切梁と
して有効に働く。
裏込材8は一か所当りの充填量が少ないので短時間で
強度が発現し、下階への掘削がすぐに開始でき工期の短
縮に寄与する。
次ぎに、上記PC梁6を第1段切梁として下層階へ掘削
を進め、前記の工程を反覆することにより第2段切梁、
第3段切梁が構築される。(第2図)上記各段の切梁
は、従来の仮説の鋼製切梁と異なり、解体・撤去をする
必要がない。
このように山留壁4、構真柱1及びPC梁(切梁)6で
構成した地下大空間5において、地下1階(B1FL)から
順次最下階(B3FL)に向かって、或いは最下階(B3FL)
から順次地下1階(B1FL)に向かって、躯体を構築して
行くことができる。図中10は基礎梁である。
<ニ>柱梁の接合(第3図〜第6図) 本設柱9の構築、及び同柱9とPC梁(切梁)6の接合
は、前項<ニ>の切梁兼用PC梁6の架設完了後に行う
か、或いは、下段切梁の架設中に、先行して上段切梁
(PC梁6)と本設柱9を構築して行く。
第3図及び第5図に示す柱梁の接合部は、構真柱1を
挟んで相対する切梁(PC梁)6,6の梁主筋(梁下端筋)6
b,6bの突出端部間を溶接w等によって接合し、本設柱9
の鉄筋14を配筋し柱型枠内(図示省略)に同柱9のコン
クリート15を打設することにより、切梁(PC梁)6,6は
本設梁として本設柱9と一体化される。
第4図及び第6図に示す柱梁の接合部では、構真柱1
を挟んで山留壁4に対向する切梁(PC梁)6の梁主筋
(梁下端筋)6bの突出端部は、折曲げて本設柱9のコン
クリート15内に定着するようにしてある。また、本設柱
9は山留壁4と一体接合される。
(発明の効果) (1)本発明の地下構造における切梁兼用梁材の架設工
法は、PC梁を1階床下に掘削した地下空間内に吊下ろ
し、走行台車により搬送して地下階の構真柱間に架設
し、同構真柱と前記PC梁及び山留壁との間に裏込材を充
填して前記PC梁を山留用の切梁としたことによって、 <イ>構真柱の製作及び建込み誤差は、PC梁の架設時の
隙間により容易に調節でき、従って構真柱の施工に高精
度の熟練を必要としない。
<ロ>PC梁は、台車により構真柱のブラケットに架設
し、PC梁と構真柱の間に充填材を充填するだけの簡単な
作業で、山留用の切梁として機能させることができ、従
来のような仮設の鋼製切梁を解体・撤去する必要がない
ので、作業手間が大幅に省ける。
<ハ>従来は多量の鋼製切梁を用いていたのに対し、PC
梁は鋼製切梁と比べて剛性が非常に高く、コンクリート
の圧縮強度のみで土圧に抵抗できるので、切梁として優
れ、少ない本数ですみ施工効率がよい。
(2)構真柱と切梁(PC梁)との接合部は、相隣る切梁
(PC梁)の端部より突出した梁主筋相互を接合し、構真
柱の周囲に本設柱の鉄筋を配設し、同本設柱のコンクリ
ートを打設して一体化し、同切梁(PC梁)を本設梁とす
ることによって、従来にように切梁を撤去後、本設梁を
構築するための鉄骨・鉄筋・型枠の組立て作業、及び梁
のコンクリート打設作業を必要としないので、施工の省
力化による工期の短縮、施工の精度及び安全性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図 本発明に係る地下構造における切梁
兼用梁材の架設工法の一実施例の工程を示す縦断面図 第3図 構真柱と切梁(PC梁)の接合部を示す横断平面
図 第4図 山留壁側端部における構真柱と切梁(PC梁)の
接合部を示す横断平面図 第5図 第3図の矢視V−V図 第6図 第4図の矢視VI−VI図 (符号) 1……構真柱、2……1階床 3……PC梁受け用ブラケット、4……山留壁 5……地下空間、6b……梁主筋(梁下端筋) 6……プレキャストコンクリート梁,(PC梁),(切
梁) 7……走行台車、8……裏込材(モルタル) 9……本設柱、14……本設柱の鉄筋 15……本設柱のコンクリート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下構造物の逆打工法において、 先行施工した1階床の開口部より、プレキャストコンク
    リート梁を1階床下に掘削した地下空間内に吊下ろし、 同梁を走行台車により搬送して地下階に立設した構真柱
    間に架設し、 同構真柱と前記梁及び山留壁との間に裏込材を充填して
    前記梁を山留用の切梁とし、 前記構真柱とプレキャストコンクリート梁からなる切梁
    との接合部において、 相隣る同切梁の端部より突出した梁主筋相互を接合する
    と共に、前記構真柱の周囲に本設柱の鉄筋を配設し、 同本設柱のコンクリートを打設して前記切梁との接合部
    を一体化し、 同切梁を本設梁とすることを特徴とする、 地下構造における切梁兼用梁材の架設工法。
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