JPH04661B2 - - Google Patents

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JPH04661B2
JPH04661B2 JP62211589A JP21158987A JPH04661B2 JP H04661 B2 JPH04661 B2 JP H04661B2 JP 62211589 A JP62211589 A JP 62211589A JP 21158987 A JP21158987 A JP 21158987A JP H04661 B2 JPH04661 B2 JP H04661B2
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Japan
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plate
bed
rollers
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arrow
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Tsuneo Yamamoto
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自力で身動き困難な状態の被介護
人であつても、少なくとも寝返りや入浴あるいは
用便が自動的に行なわれるように改良した寝たき
り病人用などの身辺介護システムに関する。
[従来の技術とその問題点] 自力で身動き困難な状態の寝たきり病人にあつ
ては、献身的な家庭での介護や行届いた病院治療
も患者の体重がかかる位置が変わらず一定してい
るので、床ずれになり易い。あるいは、用便や入
浴に多大な人手による労力がかかるのが通常であ
る。また、長期的に付き添いを配することは費用
的には勿論、長期の闘病に伴い病人自身も心理的
に負担を感じ、家族一同が憂欝で不愉快な毎日を
送る結果になる。現在用便に於いては便器の差込
み、腰掛便器までの移動、オムツカバーの取付、
入浴に於いてはか看護人の抱きかかえ、担架、リ
フト等で行つているが病人本人も移動、入浴に非
常に不安を感じると共に看護人の肉体的労力は限
界を越えている。これが為に毎日清潔で爽快にす
ごしたい病人も自然と入浴の回数が減じ、寝たき
り病人特有の悪臭に悩まされている実情である。
従つて、人手を借りずに自動的に寝返りが打て
て床ずれの防止ができ、極力人手を借りずに用便
や入浴といつた身の回りの世話を済ますことので
きる寝たきり病人用などの身辺介護システムの登
場が望まれている。この事情はやがて老齢化社会
を迎えなければならない世界の趨勢を考慮する
と、看過できない緊迫した重要性があり、ゆるが
せにはできないものがある。
[発明の目的] この発明は上記の事情を考慮してなされたもの
であつて、その目的は付き添い無しで常時寝返り
が自動的に打て、体重が分散して掛るようになる
ので長時間横向き状態でいられ、以つて床ずれが
未然に防止され、あわせて極力人手を借りずに用
便や入浴といつた身の回りの世話を済ますことが
でき、しかも看護人の労力を省くのはもちろん、
病人本人の多少時間がかかつても自分で随意に行
いたい、他人に見られたくないという希望が適
い、入浴を毎日してきれいな状態で居ることによ
つて余病の防止にもなるといつた優れた効果を有
する寝たきり病人用などの身辺介護システムを提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] この発明は、設置面から所定の距離だけ離れる
ようにして略水平状態に設けられた寝台と、この
寝台を身長方向に沿つて少なくとも三部分に区分
して形成され、ともに前後のローラ間にベルトを
掛け渡して成る第1、第2および第3寝台板部
と、これらに隣接する寝台板部の各接続部に設け
られた該接続部で第1および第2の寝台板部ある
いは第2および第3の寝台板部が、交互に水平状
態の通常位置と下方に谷状に折れ曲る使用位置と
の間で変位するように支持する枢支部材と、前記
各寝台板部が通常位置と使用位置との間で変位す
るように駆動する駆動部材と、前記寝台板部に連
結状態に設けられ、内部に便器を設けた上端開口
形の浴槽と、入浴あるいは用便などに応じて前記
ローラを回転駆動して前記ベルトで所定方向に移
動させることにより前記寝台板部上の使用者を前
記浴槽の上面に搬送する搬送装置と、前記浴槽の
上端開口部に閉鎖状態に載置され、ともに前後の
ローラ間にベルト掛け渡して成る搬送板部と、こ
の搬送板部を少なくとも第1ないし第3の搬送板
部の三個所に区分し、これらの各接続部で互いに
折り曲げ変位可能にするヒンジ機構と、前記第1
の搬送板部は、水平な搬送位置と略垂直な使用位
置との間で回動可能になつており、この第1の搬
送板部が搬送位置から使用位置に変位するに伴
い、第2の搬送板部が前記ヒンジ機構により途中
Vの字状に窪む形状を経ながら第1の搬送板部に
対して略L字状を成すように回動変位を行ない、
前記便器の開口部に載置されるようにしたこと
と、前記第2の搬送板部に前記便器の開口部に対
応して形成された開口部を有し、常には閉鎖され
下降時には、前記第1の搬送板部が使用位置に変
位するに伴い前記便器の開口部に連通すように開
口させる蓋部材と、前記第1の搬送板部が搬送位
置と使用位置との間で変位するに伴い、操作棒に
より前記蓋部材を上下方向に微回動させるととも
に、略水平面内で回動変位させ、該蓋部材を前記
開口部に対して開放位置と閉鎖位置との間で変位
可能にする駆動機構とから構成している。
[発明の作用と効果] 上記のように構成した本発明によれば、互いに
隣合う寝台の寝台板部が、駆動部材により交互に
通常位置と使用位置との間で変位するので、この
ため使用者の体重が異なる部分を介して寝台板部
に加わるようになり、付き添い無しで寝返りが自
主的にできる。入浴時には、使用者は寝台板部か
ら搬送板部に自動的に送られ、この搬送板部にお
いて、第1の搬送板部が水平な搬送位置から垂直
な使用位置に回動変位し、第2の搬送板部が便器
の開口部上に載置状態に位置するので、使用者は
自動的に第2の搬送板部上に腰掛けた状態にな
り、他人の介助なしに湯船に自動的に漬ることが
できる。
しかも、寝台板部および搬送板部は、ともにロ
ーラおよびベルトから成つていることから、搬送
板部に送られる際には、寝台板部および搬送板部
においては、ローラの回転によりベルトが移動す
るので、使用者は動かずとも寝台板部に乗つたま
まで自動的に搬送板部に移行することができ至極
便利である。この場合、ローラおよびベルトは寝
台板部おび搬送板部の各機能をそれぞれ兼ねてい
るので、これらが互いに別々のものと相違して省
スペース化をはじめ部品点数が削減して低コスト
化を図ることができる。
また、便意を催したときには、便器の蓋が開放
されるとともに、蓋部材が開放状態で第2の搬送
板部上に腰掛けた状態になるので、臀部が開口部
を介して便器に露呈された格好となり、用便を自
力で足すことができる。また、入浴あるいは用便
を終了した後は、第1搬送板部は上方に回動して
使用位置から元の水平な就寝位置に回動復帰し、
この状態で寝台板部に送り返される。
この結果、人手を頼ることなく床ずれが防止さ
れることは勿論、入浴や用便といつた身辺の世話
が自身ででき、家族の負担ならびに病人の心理的
負担を軽減させることができる。しかも、用便時
には蓋部材の上下および水平方向の回動により開
口部の開閉動作が行なわれるが、この蓋部材の開
閉機構は、リング状の円形カムを偏芯軸に回動可
能に設けるだけで済み、構造の簡素化と省スペー
スならびにコスト的な有利さを確保することがで
きるといつた優れた効果を有するものである。
[実施例] 以下この発明の一実施例を図面を参照して説明
する。先ず、第1図および第3図において、1な
いし4は、矩形の四隅となるように配置された支
柱で、この支柱1,2および支柱3,4間には水
平な梁5,6がそれぞれ掛け渡されている。7な
いし9はこれら支柱1ないし4の上端部に配置し
た第1ないし第3の寝台板部で、これらに互いに
隣合い、使用者Uの身長方向に沿う側部には、下
方に谷となる状態に折り曲げ可能となるように蝶
番機構10,11が取付けられている。これら第
1ないし第3の寝台板部7,8,9は、各両端に
回転可能に配設されたローラ75,75とこれら
ローラ75,75間に掛け渡されたベルト76か
ら成つている。これらのベルト76の裏側には、
後述する第7図に見られる如く弛み防止用の支持
板77および垂れ止め用のローラ75aが設けら
れている。この寝台板部には第2図で後述するよ
うに間隙Gpを介して浴槽200が隣接状態に設
けられている。
しかして、第1図に戻つて梁5,6には水平に
伸びるアーム12,13が一対ずつ取り付けられ
ている。これら一対のアーム12,12と第1の
寝台板部7との間には、ロツド14,14が枢支
状態に配設され、ロツド14の下端はアーム12
にピンなどにより回動可能に枢支され、上端は第
1の寝台板部7の底部に回動可能に枢支されてい
る。また、他のアーム13,13と第3の寝台板
部9との間には、ロツド15,15が枢支状態に
配設され、ロツド15の下端はアーム13にピン
などにより回動可能に枢支され、上端は第3の寝
台板部9の底部に回動可能に枢支されている。そ
して、ロツド15,15の間には、上下二本の水
平梁16,17ならびに、たすき掛け状態の斜め
梁18,19が設けられロツド14,14を補強
して全体の剛性を高めている。また、ロツド1
4,14の間にも、図示はしないが、上記と同様
に上下二本の水平梁ならびに、たすき掛け状態の
斜め梁が設けられロツド14,14を補強して全
体の剛性を高めている。20は底板21上に設置
した二基の油圧シリンダで、これらは所定の距離
を隔て並列状態に位置し、第1の寝台板部7に対
応している。このシリンダ20からのロツド20
aは、上面を開口するコ字形のレール22上を先
端のローラ23を介して往復移動できるように設
けられている。24は第1の寝台板部7と油圧シ
リンダ20との間に配設されたフオーク状の移動
棒で、これの下端はローラ23に回動可能に枢支
され、上端は第1の寝台板部7の底面にピン25
により回動自在に枢支されている。26は支持棒
で、これは上端がピン25に回動自在に枢支さ
れ、下端部には軸方向に伸びる長孔26aが形成
されている。この支持棒26の長孔26aは、底
板21の取付片27に設けられたピン28により
長手方向に移動できるように嵌め込まれている。
そして、この支持棒26はターンバツクル機構2
9により軸方向に長さが調節できるようになつて
いる。そして、第1の寝台板部7が水平状態で
は、ターンバツクル機構29を操作して長孔26
aの内周部下端がピン28に当接するように支持
棒26を緊張状態にしている。
一方、底板21上には、第3の寝台板部9に対
応して二基の油圧シリンダ30が上記と同様にし
て配設されている。各油圧シリンダ30からはロ
ツド30aがローラ31を介してレール32上を
往復移動できるようになつている。移動棒33は
フオーク状を成し、上端を第3の寝台板部9の底
面にピン34により回動自在に枢支され、下端は
ローラ31に回動自在に支持されている。さら
に、支持棒35はターンバツクル機構tにより軸
方向に伸縮移動調節可能になつており、下端部の
長孔35aを取付片36のピン37に移動可能に
嵌め込んでいる。
再び翻つて第1図に戻ると、寝台板部の両側部
において、上面から後方を介して下面にかけて
は、第4図および第6図に示すように、コ字状に
曲成された鞘状のレール78がそれぞれ配設され
ている。このレール78の内方に面する部分は、
第6図に示す如き長手方向に連続形成されたスリ
ツト78aを有し、内部には板79により連結さ
れたローラ80,80が一組となつて走行可能に
配設されている。そして、ローラ80の板79に
は、スリツト78aから突出するアーム81を有
し、その先端には環状のフツク部81aを形成し
ている。これらローラ80は多数組から成り、ロ
ーラ80同士はワイヤ82により連結され、この
ワイヤ82は鞘状のレール78内を全周に巡るよ
うに取り付けられている。そして、寝台板部上に
は敷き布団66が置かれ、その外周縁部からは多
数の紐83が伸びてローラ80におけるフツク部
81aに繋がれている。84は寝台板部の両側部
に縦形に配置させた側板で、これの上端部は第7
図に示すように、レール78にねじ止めされると
ともに第1および第3の寝台板部7,9の側面部
に蝶番85によりそれぞれ取り付けられている。
また、この側板84の下端部は枢支機構86を介
してボルト87により支柱2に取り付けられてい
る。このボルト87は第7図に矢印iおよび矢印
jで示すように略水平方向に移動可能になつてお
り、常には圧縮コイルスプリング88により矢印
j方向に移動付勢されている。また、枢支機構8
6により側板84が矢印kおよび矢印lで示すよ
うに左右方向に往復回動できるようになつてい
る。さらに、側板84の下端部には、水平な支軸
89が軸受90により回転自在に枢支され、この
支軸89にはキー91によりプーリ92が支軸8
9とともに一体的に回転できるように取り付けら
れている。このプーリ92はワイヤ82を巻回し
ている一方、前述の支軸89には、二つの万能継
手93,94を順に介して駆動軸95に連結され
ている。そして、この駆動軸95は、モータ97
により回転駆動される従動プーリ96を取り付け
ている。
さて、38および39は第1と第2の寝台板部
7,8の間ならびに第2と第3の寝台板部8,9
の間にそれぞれ位置する側枕で、側枕38は寝台
板部から若干浮き上るL字状のステー40を有
し、その水平部40aには使用者の側頭部を宛て
る受け部41を設けている。このステー40の垂
直部40bは、左右に長孔42,43が上下に指
向して形成されており、この長孔42,43を通
してボルト44,45が受け部41に螺着されて
いる。そして、これらのボルト44,45を締め
直すことにより受け部41はステー40の垂直部
40bに対して長孔の上下寸法範囲内で高さ調節
ができるようになつている。70はステー40の
垂直部40bに突出状態に設けられたストツパ
で、これは立上片46の上端の縁部に当接し、第
3図のステー40が矢印V1方向に不用意に回転
してしまうのを阻止し、略水平状態になるように
保持している。ステー40における垂直部40b
の一端は第2の寝台板部8からの立上片46の先
端部にピン47により回動可能に枢支され、他端
は第1の寝台板部7からの立上片48の先端部に
リンク49を介してピン50により回動可能に枢
支されている。リンク49の下端部には軸方向に
長孔49aが形成されており、この長孔49aは
立上片48の先端にあるピン51に軸方向に移動
できるように嵌め込まれている。
一方、側枕39にも先の側枕38と同様にステ
ー52があり、ステー52上に受け部53が設け
られている。この受け部53は、前述の受け部4
1と同様にステー52に対して上下方向に高さ調
節できるようになつている。ステー52における
垂直部52bの一端は、第2の寝台板部8からの
立上片54によりピン55を介して回転可能に枢
支されている。また、ステー52の他端は、第3
の寝台板部9からの立上片56によりリンク57
およびピン58を介して回転可能に枢支されてい
る。このリンク57の下端部には軸方向に指向す
る長孔57aが形成され、この長孔57aは立上
片56のピン59に移動可能に嵌め込まれてい
る。71はステー40と同様にステー52に形成
されたストツパで、これは立上片54の上端縁部
に当接してステー52が不用意に回転しないよう
にしている。なお、60,61は第1と第2の寝
台板部7,8との接続部、ならびに第2と第3の
寝台板部8,9との接続部で互いにハの字状を成
すように形成された面取部である。62,63は
支柱1,2の内側に形成したストツパで、これら
のストツパには第1および第3の寝台板部7,9
の側面に設けた凸部64,65がそれぞれ衝止す
るようになつている。
さて、この寝台の左側には、第2図に示すよう
に上面開口形の浴槽200が僅かな間隙Gpを余
して隣接状態に設置されている。この浴槽200
の上端開口部には使用者Uが仰向き状態で乗るた
めの第1ないし第3の搬送板部201,202,
203が閉鎖状態に設けられている。これら第1
ないし第3の搬送板部201,202,203は
隣接部分でヒンジ機構a,bにより互いに回動可
能に連結されており、第1の搬送板部201は二
個のローラ201aと201bとの間をベルト2
01cにより連結して成つている。第2の搬送板
部202は互いに並列状態に配設された多数の長
尺なローラ群204から成つており、略中央には
後述する便器の上端開口部に対応する開口部20
5が形成されている。第3の搬送板部203は左
右に配設された多数のローラ列203a,203
bから成り、これらのローラ列203a,203
bは互いに傾斜する状態に位置しており、ローラ
上を滑ることにより後述するように、使用者Uの
脚が互いに離間する方向に拡開するようになつて
いる。また、第2の搬送板部202における開口
部205には、複数のローラ206aを回転可能
に支持して成る蓋部材206が開閉自在に装着さ
れている。この蓋部材206の裏面には、断面矩
形状を成す操作棒207の一端がピン208によ
り偏芯状態に枢支され、その他端は浴槽200の
上端部を乗り越えてエプロン200a側に上下
(第9図に矢印Aで示す)および水平方向(第2
図に矢印Bで示す)にそれぞれ縦ピン209およ
び横ピン210により回転可能に支持されてい
る。この操作棒207の略中央下側には、ローラ
211が回動可能に取り付けられており、このロ
ーラ211は縦ピン209を中心とする半円形の
レール212に対応している。そして、操作棒2
07が上下方向に回動変位するに伴い、蓋部材2
06により第2の搬送板部202の開口部205
が開閉されるとともに、ローラ211がレール2
12に離接方向に移動する。そして、蓋部材20
6は自重により常に第9図の矢印X方向に回動付
勢され、操作棒207の回動変位に関係無く略水
平状態に維持されるようになつている。213は
油圧シリンダで、これの一端は浴槽200の外側
でピン214bにより上下方向に微回動可能とさ
れるとともに、ピン214により水平回動可能
(第2図に矢印Cで示す)に枢支され、他端のロ
ツド214aは操作棒207にヒンジ機構(図示
せず)により略水平平面内で回動可能に枢支され
ている。215は縦型に配置された有端環状の円
形カムで、これは第10図に示すように、支持部
材216にボルト217により垂直面内に矢印D
および矢印E方向に上下回動可能に枢支されてい
る。この円形カム215の両端部には、ローラ2
18,219が回転可能に設けられており、これ
らのローラ218,219は操作棒207を挟む
ようにして配置され、操作棒207の互いに隣接
する外側面にそれぞれ滑動可能に接触している。
この円形カム215は、第2の搬送板部202の
開口部205が蓋部材206により閉鎖された状
態では第10図に二点鎖線で示す位置にある。
第8図に戻ると、第1の搬送板部201は略中
央部でピン218aにより浴槽200に対して実
線で示す水平位置と二点鎖線で示す垂直位置の間
で回動変位可能に枢支されている。219aはア
ームで、これの一端は第1の搬送板部201の裏
側に固定され、他端は油圧シリンダ220のロツ
ド220aにピン221を介して回動可能に枢支
されている。また、222は第1の搬送板部20
1の裏側に上端を固定したブラケツトで、下端を
浴槽200内に突出させた状態にある。223は
リンクで、これの一端はピン224を介してブラ
ケツト222の下端に回動可能に枢支され、他端
は第2の搬送板部202の裏面に固定されたリン
ク225の下端にピン226により回動可能に枢
支されている。227は便器で、これは浴槽20
0の内底部に第1の搬送板部201の下方に位置
するようにして配設されている。この便器227
は、詳細には第11図に見られるように、上端開
口部に水密式の開閉蓋228を開閉自在に設けて
おり、この開閉蓋228の上面には、二又に分岐
するハンド229を一体に形成している。このハ
ンド229の一端は、ピン230により略垂直状
態の開放位置と水平状態に閉鎖位置との間で回動
可能に枢支されている。このピン230からは相
互にピン231により連結されたリンク232,
233が接続され、さらにリンク233の上端に
は円形リング234の下端がピン235により回
動可能に枢支されている。この円形リング234
は浴槽200の開口上端部を内外に跨がるように
位置し、外側に位置する一端部は三角状を呈し、
その底面部の右端はピン236により回動可能に
枢支されている。237は浴槽200の外側に設
置された油圧シリンダで、これの下端はピン23
8により回動可能に枢支され、上端のロツド23
7aはピン239により円形リング234の左端
に回動可能に枢支されている。
つぎに、第12図において、第1の搬送板部2
01の裏面には、温風発生装置250が一対のリ
ンク251を介して配置されている。このリンク
251の両端は回動変位可能に枢支されており、
第1の搬送板部201が水平位置から垂直位置に
回動するに伴い、温風発生装置250は2点鎖線
で示す位置から実線で示す位置まで下降変位し、
温風供給用のパイプ252を下方に送り、このパ
イプ252が、第1と第2の搬送板部201,2
02の間のヒンジ機構aの部分で不要な引張り方
向の力が加わらないようにし、不用意な破損を防
止している。そして、同第12図に示すように、
搬送板部が全体的に稲妻状に折り曲がつた使用位
置にあるときには、このパイプ252の先端部は
第2の搬送板部202の開口部205を介して上
方を臨んでいる。また、同第12図において、2
53は洗浄装置の噴射パイプで、これは用便後に
洗浄用の湯を噴射する機能を有し、略水平方向に
移動可能に設けられており、その一端は糸巻き
(ボビン)状の枢支部253aを有して浴槽20
0の外部に位置し、他端は便器227の内部に突
出している。254は縦形レバーで、これは略中
央部でピン255により垂直面内に回動可能に枢
支され、下端部は二又のフオーク状に形成されて
いる。このフオーク状の下端は噴射パイプ253
の枢支部253aを挟むように連結され、上端部
はピン256により水平レバー257の一端に回
動可能に枢支されている。この水平レバー257
は第12図に双頭の矢印F,Gで示すように、水
平方向に往復移動可能になつている。そして、水
平レバー257を矢印F方向に移動させると、縦
形レバー254が二点鎖線の位置からピン255
を中心に矢印H方向に実線の位置まで回動変位
し、枢支部253aを介して噴射パイプ253を
矢印J方向に移動する。また、水平レバー257
を矢印G方向に移動すると、この移動力がピン2
56を介して縦形レバー254に伝達され、縦形
レバー254が実線の位置からピン255を中心
に矢印Hとは反対方向に回動して、二点鎖線の位
置を占る。これにより噴射パイプ253が枢支部
253a介して矢印Jとは反対方向に移動する。
このような噴射パイプ253に移動変位により移
動調節され吐出口253bの位置を所望に設定で
きる。258は浴槽200の底面部に形成された
排出口で、この排出口258を上面にいくにつれ
て次第に広がるテーパ状に形成されており、この
テーパ面にはテーパ状の周側面を有する栓259
が着脱可能に装着されている。この栓259の上
面中央にはスタツド260が突設され、くの字状
の操作部材261の一端がピン262により回転
可能に枢支されている。この操作部材261は中
央部でピン262により回動可能に枢支されてお
り、これのピン262とは反対側の端部は、上方
に凸となるように湾曲する板ばね264に弾接状
態に係合している。そして、入浴が済んだ後に
は、操作部材261をピン262を中心に矢印K
方向に回動すると、操作部材261は板ばね26
4の上面を弾性変形を伴わせながら摺動し、栓2
59を上方に引き上げて排出口258を開放し、
浴槽200内の湯が排出口258から外部に排出
される。また、操作部材261を矢印Kとは反対
方向に回動すると、板ばね264を弾性的に変形
させながら栓259を下方に移動させてテーパ面
同士を合わせ排水口258が栓259により元通
りに閉鎖される。なお、第9図に示す番号265
は便器用の貯水タンクで、この貯水タンク265
からは便器227に連通させるパイプ266が設
けられている。
しかして、番号267で示す部材は、搬送板部
の側面にピン268aにより回動可能に設けた平
坦状のエプロンで、これは実線で示す水平位置と
二点鎖線で示す垂直位置との間で変位でき、この
エプロン267を第9図に二点鎖線で示すように
下方に回動した状態に位置させておけば、介護者
が使用者Uに近接した状態になり得ることから入
浴時に介護者が使用者を援助(手助け)し易くし
ている。
つぎに、上記構成の作用を寝台板部から説明す
る。
先ず、第1図に示すように、第1ないし第3の
寝台板部7,8,9上にベルト76を介して敷き
布団66および着布団67をセツトし、病人など
の使用者Uは頭部を本枕68に乗せ、第2の寝台
板部8に位置するように仰向き状態に置かれてい
る。この状態では、第1図および第2図に示すよ
うに第1、第2および第3の寝台板部7,8,9
が互いに水平な通常位置にある。
このとき、寝返りを打ちたい場合には、油圧シ
リンダ30を駆動させ、ロツド30aを第3図に
示す矢印A1方向に移動する。すると、ローラ3
1がレール32を長手方向いつぱいまで走つて停
止する。これに伴い移動棒33が下端部をローラ
31を中心に矢印B1方向に回動しつつ、矢印A
1方向に移動する。移動棒33の上端部は、ピン
34を中心に矢印C1方向に回動しつつ矢印D1
の如く下降移動し、フオーク状の移動棒33がロ
ツド30aを受け入れてロツド30aと一体的に
なり、互いに面一状態に位置する。移動棒33の
上端が下降移動する過程では、第2と第3の寝台
板部8,9の間は蝶番機構11により互いに回動
可能になつていることから、第2の寝台板部8は
蝶番機構10を中心に矢印E1方向に回動するよ
うになり、第3の寝台板部9はロツド15により
矢印F1方向に回動変位するようになる。この結
果、第2と第3の寝台板部8,9とは、蝶番機構
11の個所で下方に略90度に折れ曲つて使用位置
に変位し、第5図に見られるように第2と第3の
寝台板部8,9により内部の谷状の窪みが生ずる
ようになる。この変位に伴い、凸部64がストツ
パ62か離れる一方、支持棒35がピン37を中
心に矢印G1方向に回動して移動棒33と略一直
線状態になり、ロツド15がアーム13を中心に
矢印H1方向に回動して垂直状態から傾斜状態に
変位するが、リンク57が矢印I1方向に回動す
ることからステー52が受け部53とともに同方
向に回動し、第3の寝台板部9と平行状態に変位
する。これにより使用者Uは後頭部を本枕68に
乗せながら側答部が測枕39により良好に支持さ
れる。また、油圧シリンダ30を駆動してロツド
30aを矢印A1とは反対方向に後退させると、
ローラ31が同方向に移動して移動棒33が矢印
B1とは反対方向に回動し、ロヅド30aから離
れて物の位置に立ち上る。これにより移動棒33
の上端部が上昇移動することから、第2の寝台板
部8が矢印E1とは反対方向に回動するととも
に、第3の寝台板部9が矢印F1とは反対方向に
回動し、傾斜した使用位置から元の水平状態の通
常位置に戻る。これに伴い、側枕39におけるリ
ンク57が矢印矢印I1とは反対方向に回動して
受け部53が、水平部52aを有するステー52
とともに元の水平状態に戻り、使用者Uの側頭部
は側枕39から離れて側枕39に対する加重状態
が解除さ、後頭部が本枕68上に支えられた元の
状態に復帰する。
さらに、油圧シリンダ20を駆動すると、ロー
ラ23ととに移動棒24が第1図に矢印J1で示
す方向に移動する。これに伴いフオーク状の移動
棒24がピン25を中心に第3図の矢印K1方向
に回動し、ロツド20a受け入れ一体的に重なり
合う。これによりピン25の位置する部分が下降
移動するに伴い、支持棒26がピン28を中心に
矢印L1方向に回動し移動棒24と略一直線状に
位置する。すると、ピン25の位置する部分が下
降することから、第1の寝台板部7がロツド14
を介して矢印M1方向に回動し、第2の寝台板部
8が蝶板機構11を中心に矢印N1方向に回動し
て第1と第2の寝台板部7,8が蝶番機構10の
部分を境界にして下方に略直角状態に折れ曲が
り、使用位置に変位する。
これに伴い使用者Uは第2の寝台板部8に仰向
き状態の位置から第1の寝台板部7に横向き状態
に移行する。これと同時に、側板84は第7図に
示すように、枢支機構86を中心に矢印k方向に
回動して略垂直な位置から傾斜位置に変位する
が、万能継手93,94の固有作用の手助けもあ
つてプーリ92も側板84とともに傾斜状態にな
るので、プーリ92はワイヤ82を外すことな
く、良好に巻回した状態に保持される。
また、寝台板部が通常位置から使用位置に移行
するに伴い側枕38にあつては、立上片46が傾
斜状態になることから、リンク49がピン51を
中心に矢印O1方向に回動し、ステー40が受け
部41とともに水平位置から第1の寝台板部7と
平行状態となるように傾斜した位置に移行する。
これにより使用者Uが仰向位置から横臥位置に変
位するとき、使用者Uの後頭部が本枕68に乗り
ながらも側頭部が側枕38の受け部41に支持さ
れる。
また、第1および第2の寝台板部7,8を使用
位置から通常位置に戻す場合には、油圧シリンダ
20を駆動すると、ロツド20aが矢印J1とは
反対方向に移動し、移動棒24が矢印K1とは反
対方向に回動して横伏状態から立ち上る。これに
伴い移動棒24の上端が上昇移動することから第
1および第2の寝台板部7,8がピン25を介し
て矢印M1および矢印N1とは反対方向にそれぞ
れ回動してVの字状に窪む使用位置から元の水平
状態の通常位置に戻る。
これに伴い支持棒26が矢印L1方向とは反対
方向に回動して移動棒24と一直線状態の位置か
ら元の傾斜状態位置に復帰する。このとき、使用
者Uは第1の寝台板部7に横向き状態から押し上
げられて第2の寝台板部8に仰向状態の位置に復
帰する。
また、側枕38にあつては、立上片46が傾斜
状態から元の垂直状態に戻り、リンク49が矢印
O1とは反対方向に回動してステー40が受け部
41とともに第1の寝台板部7に平行な傾斜状態
の位置から元の水平状態に復帰する。このため使
用者Uの側頭部は、側枕38の受け部41から離
れて後頭部が本枕68の上に乗つて元の状態に戻
る。
このように上記構成によれば、第1と第2の寝
台板部7,8とともに、第2と第3の寝台板部が
水平な通常位置から谷状に窪む使用位置との間で
変位可能となるように設けたので、仰向き状態に
位置する使用者Uが左右に交互に横向き状態に自
動的に変化する。これにより使用者Uが寝たきり
病人であつて自力では身動きできない場合でも、
看護人など付き添いの人手に頼ることなく寝返り
が打てて極めて便利である。これにより体重が一
定個所に常に掛るようなことがなくなり、良好に
分散されて横向き状態に長時間いられるといつた
好都合な効果が得られ、床ずれの問題が解消し、
長期にわたる場合の看護の費用の心配が不要にな
り、付き添いに気兼ねして心理的な圧迫を感じる
ことがなくなつて闘病状態ではありながらも、平
静な安息状態が保たれる。
また、寝台板部が通常位置から使用位置に移動
するに伴い、寝返りを打つ時に左右に落ち込むよ
うになるので、着布団67および敷き布団66が
寝台板部に良好に追随し、布団66,67の横へ
の位置ずれがなく、さらには、背側および胸側に
布団66,67との隙間が生ずることがなく使用
者Uに対して良好な就寝状態が得られる。また、
使用者Uが仰向状態から左右に横向き状態に移る
ことに伴い、左右に居る見舞客などと自在に面会
でき、掲示物や、テレビ画像を見るに便利であ
る。
また、病院などで比較的体重の大きな使用者が
回診時に背側を診てもらうようなときにも効果的
である。
さらには、第2および第3の寝台板部8,9が
通常位置から使用位置に変位する際、特に上記実
施例では、側枕39が傾斜状態に移動するように
したので、使用者Uの側頭部は側枕39に良好に
支持され、布団66,67の横方向の不要な位置
ずれもなく寝返りを打つときの便宜が得られる。
しかも、この実現化には、長孔57a,49aを
有するリンク57,49を用いるだけで済み、コ
ストの低下とともに、構造の簡素化に寄与するも
のである。
加えて、第1および第2の寝台板部7,8が通
常位置から使用位置に変位する際にも上記と同様
なことが言え、寝返りを打つときの便宜が得られ
る。
つぎに、上記の如き寝台板部上から搬送板部に
移動するには、浴槽200の第1の搬送板部20
1においては、ローラ201a,201bが所定
の方向に回転し、ベルト201cが第4図の矢印
o方向に移動する。このとき、寝台部にあつて
は、着布団67が装着されたままで、この状態で
第3図のモータ97に通電され、従動プーリ96
が所定の方向に回転する。すると、駆動軸95、
万能継手94,93を順に介してプーリ92が回
転し、ワイヤ82が引つ張られ、ローラ80がレ
ール78に沿つて第4図の矢印m方向に移動す
る。これと同時に、ローラ75が第3図の矢印n
方向に回転し、ベルト76がローラ80と同期状
態に移動する。ベルト76の移動に加えて敷き布
団66が紐83を介して引つ張られることから、
使用者Uは着布団67および敷き布団66ととも
に、矢印m方向に移動し、使用者Uは脚部から間
隙Gpを通過して第1の搬送板部201のベルト
201cに移行され、第2図に示す位置に置かれ
る。一方、敷き布団66は紐83に連結されてい
ることから、第4図に二点鎖線で示すように敷き
布団66は間隙Gpを通過してレール78に沿つ
て下方に変位し、途中で案内ローラRaを経なが
ら寝台部の内底部に収納される。この状態にて、
ローラ201a,201bの回転が停止してベル
ト201cの移動が止み静止状態になる。これと
同時に、モータ97に対する通電状態が絶たれて
従動プーリ96の回転が停止してプーリ92が停
止することから、ワイヤの移動が止み、敷き布団
66が収納位置に位置保持される。
そして、第2図に示すように使用者Uが送られ
た搬送板部にあつては、第1なしい第3の搬送板
部201,202,203は互いに水平状態の就
寝位置にあり、使用者Uはこれら搬送板部の上に
着布団67を装着したままで仰向き状態に位置し
ている。
しかして、使用者Uが用便を済ましたい場合に
は、第2図の状態で油圧シリンダ213を駆動す
る。すると、油圧シリンダ213のロツド214
aが矢印L方向に伸長する。この過程で極めて初
期に蓋部材206の開口部205に対する圧接状
態が開放されるため、ロツド214aが油圧シリ
ンダ213とともに自重によりピン214bを中
心として下方に回動変位し、開口部205を開放
して、第8図に二点鎖線で示す位置から実線で示
す位置に移動する。このとき、円形カム215は
第10図に示すように、操作棒207の自重によ
りローラ219を回転させながらボルト217を
中心として矢印E方向に回動変位して、その状態
の位置に停止する。これに伴い操作棒207がロ
ーラ211とともに矢印Aとは反対方向に下方回
動してローラ211をレール212上に乗せる。
さらに、油圧シリンダ213のロツド214a
が矢印C方向に回動しながら第2図に実線の位置
から二点鎖線で示す位置まで矢印L方向に伸長す
るに伴い、ローラ211がレール212上を移動
しつつ操作棒207が縦ピン209を中心として
矢印B方向に回動変位する。このため蓋部材20
6が実線の位置から略水平方向に移動して浴槽2
00の上端開口部を乗り越え、二点鎖線で示す如
くエプロン200aの下方に位置する。
この状態では、油圧シリンダ237が駆動して
ロツド237aが第11図に実線で示すように矢
印M方向に伸長し、円形リンク234をピン23
6を中心にして矢印N方向に回動変位している。
このためリンク233が矢印Oで示すように、下
方に移動しリンク232をピン230の回りに矢
印P方向に回動変位する。これにより開閉蓋22
8が水平な二点鎖線の位置から矢印Q方向に回動
して実線で示す略垂直な位置に移動し、便器22
7の開口部を開放する。
この状態で、第8図の油圧シリンダ220が駆
動してロツド220aを矢印Rで示す方向に伸長
させて二点鎖線で示す位置まで変位させる。この
伸長によりピン221を介してアーム219aが
時計方向に回転力を受けるため第1の搬送板部2
01が水平な実線の位置からピン218aを中心
にして略垂直な位置まで矢印S方向に回動変位す
る。これに伴いリンク223がピン224を中心
にして矢印T方向に回動しつつリンク225をピ
ン226を中心に矢印V方向に回動する。これに
より第2の搬送板部202がピン218aの回り
に上方に公転しながらヒンジ機構aにより矢印W
方向に回動して第1と第2の搬送板部201,2
02とがL字状を成し二点鎖線で示す如く開放状
態の便器227の上に移動して使用位置を占め、
開口部205が便器227の上端開口部と連通す
る。これに伴いリンク268が矢印Y方向に移動
するため第3の搬送板部203がヒンジ機構bを
中心に矢印Z方向に回動し、二点鎖線で見られる
ように、便器227の側面に略垂直状態に変位す
る。このように搬送板部が就寝位置から使用位置
に変位する過程では、使用者Uが搬送板部の移動
に従つて浴槽200内に降下するとともに、その
臀部はローラ群204とベルト201cとの協働
により開口部205の位置に確実にセツトされ
る。
この状態で使用者Uにおいて、用便が済むと、
噴射パイプ253の吐出口253bから湯が開口
部を介して上方に所定時間だけ噴射して使用者U
の臀部が洗浄される。ついで温風発生装置250
が駆動し、パイプ252を介して先端部から温風
が吹き出て臀部が乾燥される。
しかして、用便後には、油圧シリンダ220の
駆動によりロツド220aが伸長した位置から矢
印Rとは反対方向に移動し、アーム219aを破
線で示す位置まで矢印Sとは反対方向に回動変位
させる。この回動変位に伴い第1の搬送板部20
1がピン218aを中心に矢印Sとは反対方向に
回動変位し、二点鎖線で示す位置から元の実線で
示す位置に復帰回動する。これに伴いリンク22
3がピン224を中心にして矢印Tとは反対方向
に回動して二点鎖線の位置から元の実線の位置ま
で移動し、リンク225がピン26を中心にして
矢印Vとは反対方向に実線の位置まで回動変位す
る。このため第2の搬送板部202がヒンジ機構
bにより矢印Wとは反対方向に回動して元のよう
に第1の搬送板部201と面一で平行な状態に戻
る。
これと同時にリンク268が矢印Yとは反対方
向に移動するようになるため第3の搬送板部20
3がヒンジ機構bにより矢印Zとは反対方向に回
動変位し、元のように第1および第2の搬送板部
201,202と面一で平行状態の位置に戻る。
この動作に伴い、使用者Uも浴槽200内から上
方に移動して元のように搬送板部に仰向き状態に
位置する。
しかる後に、油圧シリンダ237が駆動してロ
ツド237aが矢印Mとは反対方向に移動変位す
る。このため円形リング234がピン236を中
心にして矢印Nとは反対方向に回動し、リンク2
33を矢印Oとは反対方向に移動させる。これら
の動作によりリンク232が矢印Pとは反対方向
に回動し、開閉蓋228ピン230を中心にして
矢印Qとは反対方向に回動変位して便器227の
上端開口部を閉鎖する。
この動作と前後して油圧シリンダ213が駆動
してロツド214aが矢印Lとは反対方向に移動
変位して二点鎖線の位置から実線の位置まで移行
する。このためローラ211がレール212上を
移動して油圧リンダ213自体が矢印Cとは反対
方向に回動変位を行ない、操作棒207が蓋部材
206とともにピン209を中心に矢印Bとは反
対方向に回動し、第10図に示すように円形カム
215に遭遇し、ローラ218に白抜きの矢印
Whで示すように横方向の力を与える。これによ
り円形カム215がボルト217を中心に矢印D
方向に回動するため操作棒207が実線で示す位
置から斜め上方に移動し二点鎖線で示す位置に移
行する。これにより油圧シリンダ213がロツド
214aとともに、第9図に見られるように横ピ
ン210を中心にして矢印A方向に上方回動す
る。このため蓋部材206が上昇移動して第2の
搬送板部202の開口部205を閉鎖する。この
ときには、ロツド214aの後退方向の変位は、
必要最小量より僅かに多くなるように設定してい
るため、蓋部材206から開口部205に対する
方向に圧接力が生じ、これにより油圧シリンダ2
13がロツド214aとともに第9図に実線で示
す閉鎖状態の位置に保持される。
また、用便に代わつて浴槽200内で入浴をし
たい場合には、着布団67を取り除き便器227
を開閉蓋228により閉鎖した状態にした上で浴
槽200内に湯口269から所定量給湯した状態
にしておく。そして、第2図に示すように、蓋部
材206により開口部205を開放したままで第
1ないし第3の搬送板部201,202,203
を用便の時と同様にして就寝位置から使用位置ま
で折り曲げるように変形移動させる。
これに伴い使用者Uは、着衣を脱した状態で搬
送板部に従つて下方移動して浴槽200内に入
り、第2の搬送板部202に腰かけた状態で浴槽
200内のお湯に漬かるようになる。この場合、
使用者Uが腕を自力で動かすことができれば、第
9図に示すシヤワー270を用いることもでき
る。身体を洗つた後は、足などにより操作部材2
61を矢印K方向に回動してスタツド260を介
して栓259を引き上げ排出口258を開放して
浴槽200内の湯を外部に排出する。その後に、
温風発生装置250により用便のときと同様にパ
イプ252から温風が使用者Uの濡れた身体に供
給され、乾燥作用が行なわれる。
入浴後の乾燥が終了すると、油圧シリンダ22
0の駆動により用便の済んだときと同様にして搬
送板部が段状に折り曲がつた使用位置から元の互
いに平行で面一状態の就寝位置に戻り、使用者U
は搬送板部上に最初の仰向きの状態に位置する。
ついで、着衣し布団67を掛けた状態でローラ
201a,201bが回転してベルト201cは
第4図の矢印oとは反対方向に移動する。使用者
Uの頭頂部が間隙Gpに至ると、寝台板部におけ
るローラ75によりベルト76が矢印mとは反対
方向に移動するとともに、寝台板部のモータ97
に通電され、従動プーリ96が搬送時とは反対方
向に回転し、ワイヤ82を介してレール78内の
ローラ80を矢印mとは反対方向に移動させる。
これにより敷き布団66が紐83に引つ張られて
収納位置から上方に移動する。
このときには、使用者Uはベルト201cによ
り矢印oとは反対方向に送られ、間隙Gpの位置
に至つたところで頭部が敷き布団66の本枕68
に遭遇して乗せられ、この状態で矢印oとは反対
方向にさらに移動する。このため使用者Uは背
部、臀部および脚部の順に敷き布団66に乗せら
れて、寝台板部に搬送し戻されて第1図の二点鎖
線で示す元の通常位置に復帰する。この状態で
は、ローラ201a,201bの回転が停止して
ベルト201cの移動が止み静止状態になる。こ
れと同時に、モータ97に対する通電状態が絶た
れて従動プーリ96の回転が停止してプーリ92
が停止することから、ワイヤの移動が止み、敷き
布団66が元のように寝台板部に載置された状態
になる。
このように寝台板部から浴槽200上に搬送さ
れた後には、用便や入浴時に応じて搬送板部が就
寝位置から使用位置に回動変位し、使用者Uは第
2の搬送板部202に腰掛けた状態で浴槽200
内に入つたり出たりすることができ、自力で身体
を動かすことの困難な物であつても人手を煩わす
ことなく自動的に入浴および用便を足すことがで
きる。この結果、使用者Uが身動きの困難な寝た
きり病人であつても、望むときは何時でも入浴お
よび排便といつた身の回りの世話が自身で可能と
なることから家族や他人に対して気兼ねする必要
がなくなり、心理的な圧迫を感じることがなく、
また家族にあつても付き切りの世話に明け暮れす
ることがなく毎日が憂鬱で不愉快な思いをするこ
となく合理的である。
しかも、上記実施例では、寝台板部7,8,9
をローラ75とベルト76から構成するととも
に、第1の搬送板部201をローラ201a,2
01bおよびベルト201cから構成したので、
使用者Uが寝台板部から搬送板部に送られると
き、あるいは逆に搬送板部から寝台板部に送り返
されるときには、使用者Uは起き上つて中腰にな
つたりして動く必要がなく、寝台板部に乗つて寝
たままの安息状態で自動的に移行されることとな
り、至極便利である。それでいて、ローラ75と
ベルト76は寝台機能を兼ねているので、寝台と
搬送装置とを別々に作成製造しなければならない
ものと比較して、必要部材の数が削減化できるこ
とや全体的には嵩ばらないことから、低コスト化
や省スペース化が実現できる。
また、蓋部材206にあつては、上記実施例で
は特に、偏心した位置にあるピン208により蓋
部材206は常に第9図の矢印Xで示す方向に回
動付勢されているので、蓋部材206は操作棒2
07上に常に当接しているようになることから、
蓋部材206は略水平平面内で回動変位すること
となり浴槽200の上端開口部に空間的な余裕が
なく該上端開口部が狭い事情にあつても、蓋部材
206の移動に干渉となるものがなくて何らの支
障なく蓋部材206を回動変位して通過でき、過
剰なスペースを予め確保しておく必要がなくな
り、全体が大型化することなくコンパクトにでき
て省スペースを図る上で至極便利である。
さらには、蓋部材206を開放させるには、先
ず蓋部材206を下方に僅かに変位させ、しかる
後に水平方向に回動変位させる必要があるが、こ
れを実現させるのに上記実施例では、円形カム2
15を縦型に配置して偏心軸により上下回動可能
に設けるだけで済むので、ワオームホイール機構
やリンク機構を利用した大掛りな装置を用いる構
成と相違し、簡素な構造状態を維持でき、しかも
コスト的に有利であるとともに、嵩ばらす省スペ
ース化に貢献することができる。
さらには、上記実施例では特に、第1の搬送板
部201が矢印S方向に回動して使用位置に変位
に伴い、温風発生装置250がリンク251を介
して自重により下方に移動するように構成したの
で、第1と第2の搬送板部201,202との接
続部分でパイプ252が無理な引張り力を受ける
ことが未然に防止され、破損などのおそれがなく
なる。しかも、この実現にはリンク251の重力
による自然回動を利用するのみで済むので、何ら
複雑な構造を必要とせず、構造が簡素なままで省
スペースでありコスト的にも有利である。
加えて、上記実施例では、とりわけ移動棒24
をフオーク状に形成し、フオーク状部をローラ2
3に枢支状態に連結するとともに、ロツド20a
がフオーク状部の角部間に入るように構成したの
で、移動棒、ローラおよびロツドが互いに横方向
に重なり合うように連結するものと比較して、ロ
ツド20aおよびローラ23に対する移動棒24
の枢支状態が安定する。この結果、相互の円滑な
回動変位が可能となり、不必要で無駄ながたつき
が除去され、使用者Uに対する不安が軽減されて
安心感が増し、介護システム自体の信頼度が高く
なり、一般に馴染みが深くなり普及して大衆化し
易くなる。
つぎに、第14図において本発明の他の実施例
について説明する。
この実施例では、先の実施例でのエプロン20
0a,267を同図に見られるように、ローラ3
00,301とこれらローラ間に掛け渡したベル
ト302により構成し、使用者Uが寝台板部上と
浴槽上間を上布団と一緒に移動するようにしてい
る。これとともに、第1の搬送板部201もロー
ラ303,304とこれらの間に掛け渡したベル
ト305により構成している。そして、第2の搬
送板部202における開口部205を矩形状に形
成し、これに応じて矩形状の蓋部材206を設け
ている。この状態にて蓋部材206を除く第2の
搬送板部202のローラ群204にクツシヨンを
兼ねるベルト306を自由移動可能状態に掛け渡
している。このように構成すると、先の実施例と
同様な効果が得られることは勿論、これに加えて
使用者Uの臀部が第2の搬送板部202に位置し
たとき臀部をローラの外周面に直接的に載せなけ
ればならない機構を用いるものとは相違して臀部
との接触面積を広く獲得できるようになり、鋭い
先端のみが当接するようなことが効果的に防止さ
れるようになり、長期間にわたつて使用すること
に伴い発生する臀部への痛みを緩和することがで
き、使用上の便宜が得られて実用上極めて優れた
ものである。この場合には、蓋部材206のロー
ラ206aにもベルトを掛け渡すように構成して
もよい。
さらに、蓋部材206の開口部205の形状や
矩形状のみに限定されることなく、円形や三角形
でもよい。これに関連して第15図に蓋部材20
6の開口部205をダイヤ型(菱型)に形成した
一例を示す。このように構成しても上記の各実施
例と同様な効果が得られることは勿論である。ま
た、第16図は開口部205を三角形状に設定し
た例を示している。この場合には開口部205の
形状に合わせて蓋部材206の外形形状も変更す
ることは勿論である。この開口部205の形状
は、必ずしも特定の形状のみに限定してしまう必
要はなく、使用者や実施上や時代の要請などに合
わせて適宜変更してもよく柔軟な立場を採用して
いる。
なお、上記各実施例では、寝台板部を三つに区
分したが、この数のみに限られず、四つなどに区
分してもよい。
また、上記各実施例におけるローラとベルトに
関しては、ローラの駆動軸との他の中間または末
端軸間にチエーンを掛け、または歯車状の噛み合
い等でローラの回転に伴い確実にベルトが移動す
るように構成してもよい。この場合には、ベルト
をゴムからのみではなく多数の矩形板から構成
し、これらの矩形板をそれぞれ継ぎ合わせること
により構成してもよい。
また、第1ないし第3の寝台板部7,8,9や
第1ないし第3の搬送板部201,202,20
3をベルトとローラから構成した場合には、この
ベルトに穿設して多数の透孔を設けたり、表面に
凹凸を設けたり、あるいは金網といつた通気性及
び透湿性を併有する材料を用いてもよい。
また、第1ないし第5図で寝台板部駆動用の油
圧シリンダ20,30は第1の寝台板部7を上下
降させる際は油圧シリンダ20で、また第3の寝
台板部9を上下降させる際は油圧シリンダ30で
駆動しているが第1の寝台板部7は油圧シリンダ
30で第3の寝台板部9は油圧シリンダ20で駆
動するようにしてもよい。また油圧シリンダ2
0,30をどちらか片側で駆動するようにしても
よい。なお油圧シリンダ20,30は各々2基で
対応しているが1基または数基でもよい。
さらには、寝台板部両端のローラ75,75間
に第7図で示すベルト弛み防止用の支持板77、
また第8図で示す第1の搬送板部201の両端ロ
ーラ201a,201b間にもベルト支持板Sx
が図示されているが各両端ローラ201a,20
1b間にベルト支持板Sxに替わつてローラを平
行して多数取付けてもよい。
また、側枕38,39においては、寝台板部が
通常位置から使用位置に変位するに伴い側枕3
8,39が水平状態から傾斜状態になる際には、
リンク57,49の代わりにトグル機構を用い
て、中立点(dead center)を境界にして左右に
回動するようにばね付勢するように構成してもよ
い。
また、寝台板部同士が通常位置から使用位置に
移行したときには、これら寝台板部同士が成す角
度は本実施例の如き略直角となるもののみに限定
されず、場合に応じて適宜の交差角度に変更でき
る。寝台板部が通常位置と使用位置との間を回動
変位する過程では、タイマ装置などを用いて使用
位置に滞在する時間と通常位置に存する時間とを
等しく設定したり、あるい各位置に対する滞在時
間を所望に応じて適宜に設定するように構成して
もよい。上記の実施例のように、寝台板部が通常
位置と使用位置との間を回動変位する際の回動速
度は、極力低速に設定することが使用者Uの快適
性を損なわないためには望ましいことであるが、
使用者が病人で特別重い状態であるときには、敷
き布団の中にポリウレタンなどのクツシヨン材を
混入させて衝撃をなくすように構成してもよい。
また、上記実施例では、支持棒26,35の長
さを伸縮自在に調節する際に、ターンバツクル機
構29,tを用いたが、この機構のみに限定され
ないことは勿論で、例えば既に周知構成であるラ
ツク・ピニオン機構を利用し、支持棒26,35
にラツクを固定しピニオンの回転によりラツクを
軸方向に移動させて支持棒26,35が伸縮方向
に変位可能となるように構成してもよい。この場
合には、手動操作に代わつてモータ駆動によりピ
ニオンを自動的に回転駆動させ、ラツクを軸方向
に伸縮するように移動させるように構成してもよ
い。
加えて、寝台板部が通常位置から使用位置に移
行する際には、各寝台板部が僅少ではあるが、内
側に折り曲がるように各寝台板部の中央にヒンジ
機構をそれぞれ設けるように構成してもよい。
また、寝台板部が通常位置から使用位置に移動
する過程では、上記実施例では、移動棒33が油
圧シリンダ30のロツド30aと一体的に重なり
合うまで回動させるように構成したが、回動の途
中で適宜に停止させるようにしてもよい。この場
合には、移動棒33の回動角度変位を二段あるい
は三段などの複数に段階的に行なわれるように構
成してもよい。あるいは、ロツク機構を設けて該
ロツク機構を作動させたり解除させたりすること
により、複数段の回動角度のうち適宜の段を使用
者Uが選択的に設定できるように構成してもよ
い。
さらには、上記実施例の寝台板部においては、
油圧シリンダ20,30をロツド30aととも
に、寝台板部の長手方向に対して垂直となるよう
に配置したが、この配置のみに限定されず、底板
21上で任意の位置となるように配置してもよ
く、例えば寝台板部に対して45度の角度をなした
り、平行状態となるようにしてもよい。また、油
圧シリンダ20,30同士は上記実施例では、底
板21上で対角線に沿つて対向する位置関係に配
置したが、互いに寝台板部の長手方向に対して垂
直で一直線の同軸的関係となるように配置するよ
うにしてもよい。
なお、上記実施例の浴槽200にあつては、用
便や入浴時に適用したが、これらのみに限定され
ず、湯の非供給状態で使用者が使用位置にあつ
て、食事や読書、あるいは絵画、ポータブルテレ
ビの観賞を行なう際にも適用できるものである。
また、上記実施例では、用便および入浴時には
共通の温風発生装置250を用いたが、入浴後と
用便後ては別々の温風発生装置を用い、入浴後の
乾燥時には、強力な送風能力を有するブロワーを
用いるように構成してもよい。あるいは、弱強自
在に風力調整可能な温風発生装置を用い、入浴後
および用便後に応じて風力調整を行なうように構
成してもよい。この場合、使用者Uの乾燥を終了
した後の温風の処理については、入浴時に浴槽2
00をビニールカーテンなどで覆つておけば、温
風が室内に漂うことがなくなるものである。さら
には、この場合、排気口を特別に設け、この排気
口から乾燥後の暖気を外部に逃がすように構成し
てもよい。
また、第1の搬送板部を中空に形成して外壁に
多数の透孔を設け全体的に多数の多孔状に形成し
て、入浴後の乾燥時に温風を多数の透孔から使用
者の身体に吹き出すように構成してもよい。この
ようにすれば、広い面積から温風が供給されるの
で、身体の乾燥が短時間で済むといつた便宜が得
られ、使用者Uが寒い思いをすることがないの
で、特には保温効果上、気温の低い寒冷地帯や冬
期に好適する。さらには、この場合、第2および
第3の搬送板部も中空で外壁を多孔状に形成し
て、乾燥時には全体の搬送板部から温風を使用者
の身体に吹き付けるように構成してもよいもので
ある。
さらには、第2および第3の搬送板部202,
203は長いローラから用いたが、これは短いロ
ーラやワイヤを貫通させた多数の数珠などから構
成してもよい。また、この場合ローラは円筒状の
中空に形成して薄肉化し、重量を小さくして全体
の軽量化を図つてもよい。また、第1の搬送板部
201も上記のように、短いローラや数珠などか
ら構成してもよい。
また、搬送板部の回動変位や蓋部材206の移
動や噴射パイプ253あるいは温風発生装置25
0の移動調節にあつては、第13図に示すよう
に、多数の押しボタンが付いたリモートコントロ
ール式のパネルPaを設け、このパネルの操作に
より使用者Uが所望に応じて移動するように構成
してもよい。加えて、搬送板部は第1ないし第3
の搬送板部210,202,203の三区分のみ
に限定されず、四区分などの複数に区画するよう
に構成してもよい。また敷き布団を収納したり、
使用者Uを寝台板部から搬送板部に搬送したり、
搬送し返したりする際には光センサなどの位置セ
ンサを用いて停止および移動を制御するようにし
てもよい。
また、第1、第2および第3の搬送板部20
1,202,203はベルト201cではなくて
通常の平坦な板から構成してもよい。
また、寝台板部上の使用者Uが寝ぐせなどによ
り左右の側方に若干片寄つても、寝台板部を紙面
に対して前後方向に移動調整することにより使用
者Uを浴槽200に確実に搬送できるものであ
る。
さらには、適用範囲としては、病人ばかりでは
なく、例えば脚腰の不自由な身体障害者や場合に
よつては、身体的には何の不自由のない健常者が
使用するようにしてもよい。また、上記実施例で
は寝台板部を油圧シリンダにより折り曲げ駆動す
るように構成したが、この構成ばかりに拘泥する
ことは限定されず、油圧シリンダは油圧でなくて
も、水圧、空気圧、各種の液体圧などの力を利用
してもよい。
その他、具体的な実施にあたつては、この身辺
介護システムの設置場所は家庭一般や病院や医院
などに限定されないなど発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変更できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の装置を示す平面図、第2図は主
として搬送板部を示す平面図、第3図は全体の装
置を示す縦断面図、第4図は第3図とは異なる面
から見た縦断面図、第5図は使用位置にあるとき
の要部の縦断面図、第6図はレールとその周辺構
造を示す斜視図、第7図はローラをレールに沿わ
せて走行させるための機構を示す拡大断面図、第
8図は搬送板部とともに示す浴槽の縦断面図、第
9図は便器とともに示す浴槽の縦断面図、第10
図は円形カムの作用を示すための拡大側面図、第
11および第12図は作用説明のための縦断面
図、第13図はコントロールパネルを示す平面
図、第14図ないし第16図は本発明の他の実施
例における第2図相当図である。 図中7,8,9……第1、第2および第3の寝
台板部、20,30……油圧シリンダ(駆動部
材)、29,t……ターンバツクル機構、38,
39……側枕、68……本枕、U……使用者、1
0,11……蝶番機構、24,33……移動棒、
26,35……支持棒、41,53……受け部、
20a,30a…ロツド、40,52……ステ
ー、200……浴槽、201,202,203…
…第1、第2および第3の搬送板部、205……
第2の搬送板部における開口部、206……蓋部
材、207……操作棒、213……油圧シリン
ダ、215……円形カム、227……便器、23
7……油圧シリンダ、75……ローラ、76……
ベルト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 設置面から所定の距離だけ離れるようにして
    略水平状態に設けられた寝台と、 この寝台を身長方向に沿つて少なくとも三部分
    に区分して形成され、ともに前後のローラ間にベ
    ルトを掛け渡して成る第1、第2および第3寝台
    板部と、 これら隣接する寝台板部の各接続部に設けられ
    該接続部で第1および第2の寝台板部あるいは第
    2および第3の寝台板部が、交互に水平状態の通
    常位置と下方に凸となるように折れ曲る使用位置
    との間で変位するように支持する枢支部材と、 前記各寝台板部が通常位置と使用位置との間で
    変位するように駆動する駆動部材と、 前記寝台板部に連結状態に設けられ、内部に便
    器を設けた上端開口形の浴槽と、 入浴あるいは用便などに応じて前記ローラを回
    転駆動して前記ベルトで所定方向に移動させるこ
    とにより前記寝台板部上の使用者を前記浴槽の上
    面との間を搬送する搬送装置と、 前記浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置され、
    前後のローラ間にベルトを掛け渡した箇所とロー
    ラー箇所とで成る搬送板部と、 この搬送板部を少なくとも第1ないし第3の搬
    送板部の三個所に区分し、これらの各接続部で互
    いに折り曲げ変位可能にするヒンジ機構と、 前記第1の搬送板部は、水平な搬送位置と略垂
    直な使用位置との間で回動可能になつており、こ
    の第1の搬送板部が搬送位置から使用位置に変位
    するに伴い、第2の搬送板部が前記ヒンジ機構に
    より途中Vの字状に窪む形状を経ながら第1の搬
    送板部に対して略L字状を成すように回動変位を
    行ない、前記便器の開口部に載置されるようにし
    たことと、 前記第2の搬送板部に前記便器の開口部に対応
    して形成された開口部を有し、常には閉鎖され下
    降時には、前記第1の搬送板部が使用位置に変位
    するに伴い前記便器の開口部に連通するように開
    口させる蓋部材と、 前記第1の搬送板部が搬送位置あるいは使用位
    置に変位する前後で、操作棒により前記蓋部材を
    上下方向に微回動させるとともに、略水平面内で
    回動変位させ、該蓋部材を前記開口部に対して開
    放位置と閉鎖位置との間で変位可能にする駆動機
    構とを具備して成る寝たきり病人用などの身辺介
    護システム。 2 前記第1、第2および第3の搬送板部のうち
    少なくとも一つは、ローラとこれらローラの間に
    掛け渡したベルトからなつていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の寝たきり病人用
    などの身辺介護システム。 3 前記第1の搬送板部は、ローラとこれらロー
    ラ間に掛け渡されたベルトから成り、水平位置を
    占めるときには、隣接の寝台板部と同調して該ベ
    ルトを駆動し使用者を寝台板部と浴槽上との間で
    移動可能にしていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の寝たきり病人用などの身辺介
    護システム。 4 前記第3の搬送板部には、多数のローラ部材
    が左列および右列に使用者の第1搬送板部より第
    3搬送板部方向の進行に対してハの字状をなすよ
    うに配列されており、使用者の脚部が拡開する方
    向に付勢されるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の寝たきり病人用などの
    身辺介護システム。 5 前記第2の搬送板部は多数のローラから成つ
    ている一方、前記蓋部材は、互いに並列状態に配
    設した多数のローラから成り、使用者が搬送板部
    上をスライド移動し易いようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の寝たきり病人
    用などの身辺介護システム。 6 前記第2の搬送板部は、ローラ群からなり、
    このローラ群には、ベルトが自由移動可能状態に
    掛け渡されてクツシヨン機能とともに円滑な移動
    を確保できるようになつていることを特徴とする
    特許請求の範囲第5項に記載の寝たきり病人用な
    どの身辺介護システム。 7 前記浴槽の両側には、ウイング状のエプロン
    が上下回動可能に設けられ、該エプロンをローラ
    とベルトにより構成し、載置物を移動案内できる
    ようになつていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の寝たきり病人用などの身辺介護
    システム。 8 前記駆動部材は、油圧シリンダと複数の押し
    上げロツドから成つていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の寝たきり病人用などの
    身辺介護システム。 9 前記駆動機構は、偏芯軸により回動可能に設
    けられ、端部を有する開放形リング状の円形カム
    と、 この円形カムの両端部に設けられ、前記操作棒
    を接触状態に挟むローラと、 この操作棒に加わる水平方向の力により前記円
    形カムが上方に回動変位して該操作棒を略水平な
    位置から上方に持ち上げるようにし、前記操作棒
    の下方移動により該操作棒を元の水平方向に移動
    させるようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の寝たきり病人用などの身辺介護
    システム。
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