JPH0742425Y2 - 介護用ベッド - Google Patents

介護用ベッド

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Publication number
JPH0742425Y2
JPH0742425Y2 JP1991096154U JP9615491U JPH0742425Y2 JP H0742425 Y2 JPH0742425 Y2 JP H0742425Y2 JP 1991096154 U JP1991096154 U JP 1991096154U JP 9615491 U JP9615491 U JP 9615491U JP H0742425 Y2 JPH0742425 Y2 JP H0742425Y2
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JP
Japan
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floor support
support plate
bed
machine frame
rear floor
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JP1991096154U
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English (en)
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JPH0544120U (ja
Inventor
山 栄 済 大
Original Assignee
大山 栄済
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、寝たきり老人等の病
人が家庭で用いる介護用ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】国民の高齢化に伴い寝たきり老人のよう
な身体の自由な動作が困難な老人や障害者が増加してき
ており、家庭における介護が大きな負担となってきてい
る。病人の介護の負担を低減させるために各種の介護用
ベッドが提案されている。
【0003】従来の介護用ベッドは、例えば、特公平2
−47221号、特公平3−21231号、特公平3−
9743号公報に開示されているように、ベッド本体上
半部を上方に回動起立させて便器上方へ病人を移動させ
たり、病人を座らせて便器上へ移さなければならなかっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の介護用ベッド
は、ベッド本体の下半分を取り除いて便器上方へ病人を
移動させなければならないので、用便のときにも介護人
の介護を必要とし、病人一人で行なうことができなかっ
た。
【0005】入浴は、予め定めた時に行なえば良いので
あるから介護人は計画的に行なえるので、精神的な負担
や気苦労は比較的少ない。用便は、一日の頻度が多い上
に計画的な介護ができないために、介護人は昼も夜も常
時病人の近くに居なければならない。そのために、介護
人が用便まで面倒をみると気の休まる暇もなく、時には
夜も眠れないときもあり、介護が大きな負担となってい
る。
【0006】この考案は斯かる問題を解消するものであ
って、寝たきり老人のような病人でも一人で用便が簡単
にできる介護用ベッドを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の介護用ベッド
は、前部床受板と二つ折り可能の後部床受板の夫々の後
部下端をベッド台枠に蝶着し、前部床受板と後部床受板
を夫々機械的に起伏自在に構成し、後部床受板を起立状
態にしたとき前部床受板の後端と後部床受板の前端との
間に尻が臨む間隙が形成され、その間隙の直下に便器を
設置した病人用ベッドと、床受板の側部下端の前後を機
枠に軸支して床受板を側方へ機械的に回動自在に構成
し、その床受板の下方に浴槽を設置し、浴槽内に収容さ
れている浴用マットの一端を頭側機枠に揺動自在に軸支
し、他端を機械的に昇降自在に支持した介護人用ベッド
とを並設したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この考案の介護用ベッドは、後部床受板の後部
下端がベッド台枠に螺着されているので、後部床受板を
機械的に起立させると後部床受板が二つ折の山状になっ
て後退し、後部床受板の後端と前部床受板の前端との間
に尻が臨む間隙ができる。従って、寝ている病人が後部
床受板起伏用スイッチを押すだけで寝たまま用便をする
ことができる。また、このとき、病人の体が曲げ伸ばし
されることから、リハビリ効果が有り、また、床ずれを
防止することができる。
【0009】更に前部床受板を起立状態にすると、前部
床が背もたれとなって座った状態で用便することもでき
る。
【0010】そして、前部床と後部床の起立の傾斜角度
は、病人の好みに応じて座り心地、或は寝心地の良い状
態にすることができる。また、介護人用ベッドの床受板
を機枠の側方へ回動させることで浴槽が使用可能とな
る。そして、浴槽内の浴用マットを上昇させることで、
隣りの病人用ベッドの上の病人を浴用マットの上に楽に
移すことができ、その後浴用マットを下降させることで
病人は浴槽につかり、入浴を楽しむことができる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。この実施例の介護用ベッドは、病人用ベッド
2と介護人が添寝する介護人用ベッド3が並設されてお
り、先ず図1〜図3の病人用ベッド2について説明す
る。
【0012】頭側機枠5と足側機枠6に4本のパイプを
固着してベッド台枠7が形成されている。頭側機枠5と
足側機枠6は、鋼材又は木材を箱状に枠組みし、その表
面に化粧板を貼りつけて、モータ、配線、配管等を収容
する部屋になっている。
【0013】鋼板製の前部床受板8の後部下端を蝶番9
を介してベッド台枠7に取付け、ベッド台枠7に載置し
た水平状態から略垂直状態に起伏するようにベッド台枠
7に蝶着されている。鋼板製の後部床受板10A、10
Bは蝶番11で二つ折可能に連結されていて、後部床受
板10Bの後部下端もベッド台枠7に蝶着されている。
そして前部床受板8、後部床受板10A、10B上に
は、夫々マットレス13、14A、14Bが左右の数か
所を紐で縛って取付けてある。
【0014】前部床受板8の下方の左右のベッド台枠7
にブラケット15を固着し、ブラケット15に軸16が
回動自在に支承されている。軸16には、先端にローラ
18を軸支した2つの揺動腕19と、ウオームホイール
17が楔着されている。左右のベッド台枠7に溶着した
支持板20と頭側機枠5のブラケット21に軸支されて
いる伝導軸22に取付けたウオーム23をウオームホイ
ール17と噛合し、伝導軸22が頭側機枠5内に設けた
前部床起伏用モータM1と連結されて前部床起伏装置が
構成されている。
【0015】後部床受板10Bの下方にも足側機枠6に
設けた後部床起伏モータM2で機械的に起伏する前部床
起伏装置と同じ構成の後部床起伏装置が設けてある。伝
導軸22Aの長さが前記伝導軸22と違うだけであるか
ら同一符号を付して説明を省略する。
【0016】後部起伏モータM2を作動すると、ウオー
ム23、ウオームホイール17を介して軸16が回され
て揺動腕19が上方へ回動する。揺動腕のローラ18が
後部床受板10Bの下面を押し上げて起立状態になって
行き、それに伴って後部床受板10Aの前端下面がベッ
ド台枠7上を後方へ摺動して前部床受板13の後端との
間隙が大きくなって行く。尻が臨む所望の間隙になった
とき後部起伏モータM2を停止する。
【0017】前部床起伏モータM1を作動すると、同様
に前部床受板8が起立して図3の仮想線で図示したよう
に病人がマットレス14Aに座った状態になる。
【0018】前、後部起伏モータM1、M2を逆転する
と揺動腕19が下方へ回動し、起立状態の前部床受板
8、後部床受板10A、10Bは、病人の自重で押し下
げられて水平状態に戻る。前部床受板8、後部床受板1
0Bの下面に、図5に示すようにローラ16を案内する
ガイドレール24を固着すると、揺動腕19の揺動に伴
って前部床受板8、後部床受板10A、10Bが機械的
に起伏する。
【0019】頭側機枠5と足側6を連結したアングル2
5に台板26を固着し、台板26上に便器27が取付け
てある。便器27は、後部床受板10Aが起立したとき
に前部床受板8の後端との間に形成された間隙の直下に
配設されている。
【0020】便器27は、室内用便器でも良いが、防臭
等の問題から実用上は、温水洗浄、温風乾燥装置付の洋
式便器が好ましい。そして、便器の洗浄、乾燥のスイッ
チと、前、後部床起伏モータM1、M2のスイッチを病
人の枕元に置けば病人は何時でも一人で用便ができる。
【0021】次に図1、図2、図4に示す介護人用ベッ
ド3について説明する。
【0022】鋼板をL字状に折曲した床受板31の前後
の両端に支軸32を溶着し、支軸32が機枠5、6に取
付けた軸受33に回動自在に支持されている。床受板3
1の上面にはマットレス36が取付けてある。一方の支
軸32に楔着した歯車34が頭側機枠5に設けた床反転
モータM3の出力軸の歯車35と噛合し、入浴時に床反
転モータM3を作動すると図2に仮想線で図示したよう
に床受板31が略270°回動してベッド台枠7上から
外されるようになっている。
【0023】ベッド台枠7の下方の頭側機枠5と、足側
機枠6に取付けたアングル37上に浴槽38を設置し、
浴槽38内には図4のように浴用マット40が収容され
ている。
【0024】浴用マット40は、病人が寝たまま入浴で
きる形状に図4の如く一対の丸棒41を折曲形成し、一
対の丸棒41の一端に支軸42を溶着し、他端に長孔4
3aを穿設した昇降板43を溶着し、一対の丸棒41の
上面に多数の孔が穿設されている多孔板44が溶着され
ている。多孔板44は多数の桟板にしてもよい。
【0025】浴用マット40の支軸42の両端部が、頭
側機枠5に取付けたブラケット45に回動自在に軸支さ
れている。昇降板43の長孔43aにスクリュウブロッ
ク46の頂部が嵌って、昇降板43の下面をスクリュウ
48に螺合しているスクリュウブロック46が支持して
いる。
【0026】足側機枠6の上下に固着したブラケット4
7にスクリュウ48を垂直に軸支し、スクリュウ48の
下端が昇降モータM4の出力軸に直結されている。従っ
て昇降モータM4を正逆に回動すると、スクリュウ48
に螺合しているスクリュウブロック46が昇降して、浴
用マット40が図4の仮想線の位置まで揺動する。
【0027】入浴時には、浴槽38内に収容されていた
浴用マット40を仮想線の上昇位置にして、病人用ベッ
ドに寝ていた病人を浴用マット40に移して入浴が行な
われる。上昇位置の浴用マット40と病人用ベッド2の
マットレス4A、4B、5との段差が少ないので、入浴
前後における病人の移し替えが容易であり、介護人の労
力を低減できる。
【0028】入浴は介護人を必要とするのであるから、
介護人用ベッドの3の反転と浴用マット40の昇降を手
動で行なうようにしてもよい。例えば、床受板の支軸3
2に傘歯車を楔着し、その傘歯車に噛合する傘歯車を取
付けたハンドル軸を頭側機枠5の側面(図1の上方)へ
突出して、ハンドルで支軸32を回動させる。同様にス
クリュウ48の下端部に傘歯車を取付け、マット昇降用
ハンドルを足側機枠6の側面(図1の上方)に設け、手
動でハンドルを回すようにする。
【0029】尚、前後部床起伏装置等の機械的に作動す
る装置は、伝導軸22をスクリュウにして、スクリュウ
に螺合したスクリュウブロックと前、後部床受板8、1
0Bに取付けたブラケットをリンクで連結しても良い。
【0030】
【考案の効果】以上のようにこの考案の介護用ベッド
は、病人一人で簡単に用便できるので病人は何時でも快
適に用便ができる上に、介護人の労力を大幅に軽減でき
る。そして浴槽を備えた介護人用ベッドを並設したた
、夜は介護人が添寝できるので病人も介護人も安心し
て熟睡できるし、入浴の労力も低減できる。また、この
考案の介護用ベッドを使用する際、病人の体が曲げ伸ば
しされることから、リハビリ効果と床ずれ防止効果を発
揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の介護用ベッドの実施例の平面図であ
る。
【図2】介護用ベッドの一部を切欠いた正面図である。
【図3】病人用ベッドの側面図である。
【図4】介護用ベッドの一部を断面した側面図である。
【図5】揺動腕のローラ取付け状態の実施例の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…介護用ベッド 2…病人用ベッド 3…介護人用ベッド 7…ベッド台枠 8…前部床受板 10A、10B…後部床受板 27…便器 31…床受板 38…浴槽 40…浴用マット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部床受板と二つ折り可能の後部床受板
    の夫々の後部下端をベッド台枠に蝶着し、前部床受板と
    後部床受板を夫々機械的に起伏自在に構成し、後部床受
    板を起立状態にしたとき前部床受板の後端と後部床受板
    の前端との間に尻が臨む間隙が形成され、その間隙の直
    下に便器を設置した病人用ベッドと床受板の側部下端の前後を機枠に軸支して床受板を側方
    へ機械的に回動自在に構成し、その床受板の下方に浴槽
    を設置し、浴槽内に収容されている浴用マットの一端を
    頭側機枠に揺動自在に軸支し、他端を機械的に昇降自在
    に支持した介護人用ベッドとを並設したことを特徴とす
    る介護用ベッド。
JP1991096154U 1991-11-22 1991-11-22 介護用ベッド Expired - Lifetime JPH0742425Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991096154U JPH0742425Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 介護用ベッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991096154U JPH0742425Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 介護用ベッド

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Publication Number Publication Date
JPH0544120U JPH0544120U (ja) 1993-06-15
JPH0742425Y2 true JPH0742425Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=14157451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991096154U Expired - Lifetime JPH0742425Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 介護用ベッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57648A (en) * 1980-06-02 1982-01-05 Canon Inc Direct reversal type color photographic material and formation of its image
JPS63168159A (ja) * 1986-12-29 1988-07-12 株式会社 木村技研 水洗便器装備ベツド

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JPH0544120U (ja) 1993-06-15

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Effective date: 19960326