JP3796705B2 - スライド式ベッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病人や身障者,老人等に特に適し、家庭や病院,施設等で使用されるスライド式ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、病人や身障者,老人等の寝起き動作等の容易化や、病人等の介護をする介護者の負担の軽減化のために、種々の機構を有したベッドが開発され、特に、スライド部を有したスライド式ベッドについて、以下のものが開示されている。
特開平7−265362号公報(以下、イ号公報という)には、ベッド面を与える床板と、前記床板を床面から所定の高さに位置させるように支持する脚部材とを備え、前記床板は、その長手方向中央領域を規定しかつ前記ベッド面上に寝かされる人体の背中および臀部を支える移動床板と、前記移動床板の上半身側の領域を規定する上半身側固定床板と、前記移動床板の下半身側の領域を規定する下半身側固定床板とに分割され、前記脚部材は、前記移動床板を支持する中央脚部材と、前記上半身側固定床板を支持する上半身側脚部材と、前記下半身側固定床板を支持する下半身側脚部材とを備え、前記上半身側および下半身側脚部材ならびに前記中央脚部材の少なくとも一方は、それらが与える前記上半身側固定床板および前記下半身側固定床板の高さ位置を前記移動床板の高さ位置に対して相対的に変更可能とするように駆動するジャッキ機構を備え、前記移動床板は、前記人体の臀部に接する座部と、同じく背中に接しかつ前記座部に対して回動可能に連結される背当て部と、前記座部の各側方に位置しかつ前記座部に対して回動可能に連結される1対の側部とを備え、各前記回動に基づいて、前記背当て部および前記1対の側部が前記座部から立上がる状態とされたとき、椅子状をなすようにされ、さらに、前記背当て部および前記側部の回動を駆動するための第1の駆動手段と、前記移動床板の前記座部を前記中央脚部材に対して幅方向に移動可能なように案内する案内部材と、前記座部の移動を駆動するための第2の駆動手段とを備えたベッド装置が開示されている。
特公平3−76146号公報(以下、ロ号公報という)には、ベッド本体を頭部側固定部と足部側可動部とにより構成し、該足部側可動部をベッド巾方向に二分割し、前記頭部側固定部の下側には開閉機構を装置し、該開閉機構により、前記足部側可動部を夫々ベッド巾方向に開いて中央部に障害物が存在しない床面を露出させるように構成したベッドが開示されている。
実登録3038378号公報(以下、ハ号公報という)には、介護ベッドにおいて、スイング可能な背もたれ部フレームと角度調節自在ヒンジで接続した座部フレームを独立させ、ベッドフレームとの間に設けたスライド装置を介して、ベッドの幅方向にスライド出来るようにしたスライド式介護ベッドが開示されている。
その他、特公平4−5460号公報に開示されているベッド装置、特公平4−14986号公報に開示されているベッド移乗補助機構を備えたベッド、特開平8−317834号公報に開示されている保養ベッド、特開平9−313546号公報に開示されているベッド、等種々のベッド装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスライド式ベッドは以下の課題を有していた。
イ号公報に記載のベッド装置では、ベッド面の床板が多数の床板に分割されているためベッド面上に載せられるマットレスの形状が複雑で生産性に欠けるとともに、各床板に上下動や回動をさせる機構を有し、構造が複雑で装置が大型化し、また、複雑な構造のために故障を引き起こし易いという課題を有していた。また、該ベッド装置が大型化するため、家庭内での使用には不向きで使用性や利便性に欠けるという課題を有していた。また、該ベッド装置の座部から車椅子等へ移動する場合、体の向きを変えて車椅子等へ移動するため車椅子等への移動が困難であるという課題を有していた。更に、座部が該ベッド装置の幅方向へ移動した際、座部側に重心がかかるため、該ベッド装置のバランス性に欠け安全性に欠けるという課題を有していた。
ロ号公報に記載のベッドでは、ベッド本体の足部側可動部が、右側可動部と左側可動部に分割され、ベッド本体の両側部に右側可動部と左側可動部が摺動するため、該ベッドの設置に広い設置スペースを要し使用性に欠けるとともに、家庭での使用に不向きで利便性に欠けるという課題を有していた。また、該ベッドから車椅子等へ移動する際、該ベッドから車椅子まで歩き体の向きを変えて車椅子等へ移動する必要が有り、車椅子等への移動が困難であるという課題を有していた。
【0004】
ハ号公報に記載のスライド式介護ベッドでは、座部フレームがベッドの幅方向にスライドした際に、座部フレーム側へ重心がかかり該スライド式介護ベッドのバランス性に欠け、安全性に欠けるという課題を有していた。また、該スライド式介護ベッドから立ち上がる際の持ち手がなく、常時杖等を要すという課題を有していた。また、スイング可能な背もたれ部フレームが座部フレームに角度調節自在ヒンジで接続されているため、背もたれ部フレームと座部フレームの間の屈曲部を緩やかなカーブ状で屈曲できず、背もたれ部フレームの角度調節の微調整がし難く使用者に不快感を与え易いとともに、背もたれ部フレームと座部フレームの屈曲部でマットレスが局部的に折れ曲がり易くマットレスに亀裂が発生し易くマットレスの耐久性に欠けるという課題を有していた。また、角度調節自在ヒンジが背もたれ部フレームの下方のフレームに回転自在に軸着された回転軸と、一端が回転軸に固定され他端が背もたれ部フレームに回動自在に軸着された回動板と、回転軸を回転するギヤモータで構成されているため、構造が複雑で部品点数が多く生産性やメンテナンス性に欠けるという課題を有していた。更に、スライド装置が、座部フレームの足側の側部に突設された内枠と、座部フレームと対向したフレームに形成され内枠がスライドする外枠と、外枠の下部側に固定したローラと、内枠の先端部に固定したローラと、を備えているため、構造が複雑で生産性やメンテナンス性に欠けるとともに、内枠が座部フレームの足側の側部に突設しているため、使用者が座部フレームをスライドさせて座部フレーム側へ座った際に内枠が足に当たり使用者に不快感を与え、また、内枠と外枠の間に充填されるグリース等が足等に付着し易く不快感を与え、使用性に欠けるという課題を有していた。
その他開示されているベッド装置では、いずれも構造が複雑でベッド本体が大型化し広い設置面積を要し、使用性や利便性に欠けるとともに、特に、病人や身障者,老人等が使用した場合に、ベッドからの立ち上がり動作等の日常動作がし難くく、また、介護者が介護し難いという課題を有していた。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、病人や身障者,老人等の寝起き動作や車椅子等への移動動作、立ち上がり動作等の種々の日常動作時の負担の軽減化や安全性の向上を図ることができ、また、介護者の介護の負担を軽減できるとともに、構造が簡単で生産性や使用性に優れ、家庭等の任意の場所で使用でき利便性に優れたスライド式ベッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために本発明におけるスライド式ベッドは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のスライド式ベッドは、ベッド本体フレームと、前記ベッド本体フレームの長さ方向の一端側に固定された足側フレームと、前記足側フレームの一端部に隣接して配設された座部フレームと前記座部フレームに回動自在に連設された背部フレームとを有した頭部側フレームと、前記頭部側フレームを前記ベッド本体フレームの幅方向に移動する摺動手段および第2摺動手段と、前記背部フレームを回動する回動手段と、を有し、前記摺動手段が、前記座部フレームの下面の所定部の下側に突設して前記ベッド本体フレームの幅方向に配設された1乃至複数のレール部と、前記ベッド本体フレームの側部に軸着され前記レール部が遊嵌された1乃至複数のローラと、から構成され前記第2摺動手段が、前記足側フレームの前記頭部側フレーム側の側部に形成されローラ用レールを有したローラ用フレームと、前記ローラ用フレームの下方の前記頭部側フレーム側に回転自在に軸着され前記座部フレームの下面に当接して支持する支持ローラと、前記座部フレームの前記足側フレーム側の側面の一端部に回転自在に軸着され前記ローラ用フレームの前記ローラ用レールに当接したローラと、から構成された構成を有している。
これにより、ローラにレール部が遊嵌されているため、頭部側フレームの移動時に頭部側フレームがガタつくのを防止でき、スムーズに頭部側フレームを移動できるという作用を有する。また、レール部が座部フレームの下面に突設し、ローラがベッド本体フレームの側部に軸着されているため、レール部とローラにグリース等を付けた場合にもグリース等が外部に露出するのを防止できるとともに、摺動手段を全て座部フレームの下方に位置させ外部に摺動手段が露出するのを防止できるという作用を有する。
また、座部フレームを足側フレームに沿わせてベッド本体フレームの幅方向にスムーズに移動させることができ、摺動動作時の安定性を向上できるという作用を有する。また、座部フレームの足側フレーム側の側面に突出部等を有さず、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側に座った際にも、第2摺動手段が足等に当たるのを防止できるという作用を有する。更に、第2摺動手段が外部に露出するのを防止できるという作用を有する。
ここで、ローラ用フレームとしては、足側フレームの側面に形成してもよく、ベッド本体フレームに固定して足側フレームの側部に配設してもよい。
ローラ用レールとしては、断面がコの字状や逆L字状等のレール等が用いられ、ローラが当接して座部フレームを移動できる形状であればよい。
支持ローラとしては、頭部側フレームの移動側に軸着される。これにより、頭部側フレームの移動動作時に常時座部フレームを支持することができる。
ローラとしては、頭部側フレームの反移動側に軸着するのが好ましい。これにより、頭部側フレームの移動動作時の安定性を向上できる。
【0007】
ここで、ローラとしては、頭部側フレームが移動される側のベッド本体フレームの側部に軸着される。また、レール部としては、座部フレームの足側フレーム側と背部フレーム側の2ヵ所に形成するのが好ましい。これにより、頭部側フレームの移動時の安定性を向上できる。
また、頭部側フレームの移動動作としては、手動で頭部側フレームを移動させる代わりに、電動モータ等の駆動部を接続して自動で移動させてもよい
、摺動手段としては、ローラとレール部からなりローラの回動やレール部の摺動により頭部側フレームを移動させるものの他、頭部側フレームを摺動又は滑動等させてベッド本体フレームの幅方向に移動させるものでもよい。
【0008】
本発明の請求項2に記載のスライド式ベッドは、請求項1に記載の発明において、前記回動手段が、前記座部フレーム及び前記背部フレームの間に所定間隔で前記ベッド本体フレームの幅方向に1乃至複数本配設された横設材と、各前記横設材の両側部に突設された係合板と、前記座部フレームの前記背部フレーム側の側面及び前記背部フレームの前記座部フレーム側の側面に突設された係合板と、各前記係合板に穿設された連結孔と、各前記連結孔に挿通され隣接した各前記係合板を回動自在に軸着した連結具と、前記座部フレームの下面に固定され前記背部フレームを回動する背部フレーム駆動部と、を備えた構成を有している。
これにより、回動手段が、連結具で連結された1乃至複数の横設材で構成されているため、背部フレームの回動時に座部フレームと背部フレームの間を緩やかなカーブ状で屈曲させることができるという作用を有する。また、複数の横設材で構成されているため、回動角度の微調整ができるとともに、頭部側フレーム上に配設されたマットレスを局部的に折り曲げることがなく、耐久性を向上できるという作用を有する。更に、1乃至複数の横設材と背部フレーム駆動部で構成されているため、部品点数が少なく簡単な構造にできるという作用を有する。
ここで、横設材としては、角柱状又はパイプ状のもの、もしくはロープ等の紐状物等が用いられる。これにより、マットレスのへこみを防止できる。紐状物の場合、各フレームの係合板にボルト等の連結具で固定し、幅方向の各係合板間に紐状物が張設される。
更に、背部フレーム駆動部としては、油圧シリンダーや電動シリンダー等が好適に用いられる。座部フレームに固定し易いとともに、構造が簡単で生産性を向上できる。
【0009】
本発明の請求項3に記載のスライド式ベッドは、請求項1又は2に記載の発明において、前記背部フレームと当接する前記ベッド本体フレームの側部に軸着された背部側ローラと、前記背部フレームの下面に前記背部側ローラと当接する背部側レールと、を備えた構成を有している。
これにより、背部フレームをベッド本体フレームと平行にして寝かせた状態にしたままでも、頭部側フレームをベッド本体フレームの幅方向にスムーズに移動させることができるという作用を有する。また、背部側レールが背部フレームの下面に形成され、背部側ローラがベッド本体フレームの側部に軸着されているため、部品が外部から見え難いとともに、簡単な構造で背部フレームを寝かせた状態のまま頭部側フレームを移動できるという作用を有する。
ここで、背部側ローラとしては、頭部側フレームの移動側のベッド本体フレームの側部に軸着される。背部側ローラと、背部側レールが常時当接できるためである。
【0010】
本発明の請求項4に記載のスライド式ベッドは、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の発明において、前記背部フレーム側を中心に回動自在に配設され前記座部フレーム内に上面が前記座部フレームと面一なるように収設された床板と、前記座部フレームに回動自在に軸着された回動軸と、前記回動軸の端部に形成され前記座部フレームの側部に配設された角度調整レバーと、前記回動軸に突設され前記回動軸の回動にともない前記床板に当接して前記床板を上下動する角度調整具と、を備えた構成を有している。
これにより、角度調整レバーを回動させて回動軸を回動することにより、座部フレーム内に収設された床板に角度調整具を当接して、背部フレーム側を中心に床板を上下に回動させることができ、座部フレーム側に座った際に膝側を高くして姿勢を調整できるという作用を有する。
ここで、床板としては、棒状やパイプ状等で格子状等に形成したものや、板状のもの等が用いられる。
角度調整具としては、床板に当接する面が緩やかな曲面で形成された半月状等の形状のものが用いられる。これにより、床板の上下動をスムーズにできるとともに、角度の微調整ができる。
座部フレームとしては、内周側に段差部等を有したものが用いられ、段差部等に床板を配設して床板を座部フレーム内に収設している。
また、回動軸,角度調整レバー,角度調整具で床板を上下に回動させる代わりにボールネジやクランク機構等を用いて、手動や電動等で床板を上下に回動してもよい。
【0011】
本発明の請求項5に記載のスライド式ベッドは、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発明において、前記座部フレームと前記足側フレーム又は前記ベッド本体フレームに前記座部フレームと係合自在に形成された摺動防止具、及び/又は、前記座部フレーム,前記足側フレーム,前記ベッド本体フレームのいずれか1以上に形成された摺動停止具、及び/又は、前記座部フレームの側部に形成された補助脚部、を備えた構成を有している。
これにより、摺動防止具で座部フレームと足側フレーム又はベッド本体フレームを係合することにより、頭部側フレームが使用者の意思に反して自然にベッド本体フレームの側部に移動するのを防止できるという作用を有する。
また、摺動停止具を形成することにより、頭部側フレームが移動し過ぎるのを防止することができ、摺動手段の故障の発生を防止できるという作用を有する。また、補助脚部を備えることにより、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部に移動させて使用する際に、座部フレーム側の端部を支持でき安定性を向上できるという作用を有する。
ここで、摺動防止具としては、足側フレームの側部に装着され一端部が座部フレームの側部に突出され座部フレームと係合される係合軸を有したもの等、座部フレームの側部に当接して頭部側フレームがベッド本体フレームの幅方向に移動するのを防止できる形状のものであればよい。
摺動停止具としては、座部フレームの下面に突設された停止板等が用いられ、頭部側フレームのベッド本体フレームの側部への移動を停止できる形状のものであればよい。
補助脚部としては、頭部側フレームの未移動時にベッド本体フレームの下方に配設される形状のものが好ましい。これにより、頭部側フレームの未移動時にベッド本体フレームの側部に補助脚部が突出するのを防止できる。また、補助脚部の長さとしては、座部フレーム側に荷重がかかっていない間は、該スライド式ベッドの設置面と非接触の状態で、座部フレーム側に荷重がかかった際に設置面と接触する長さにしてもよい。これにより、頭部側フレームをベッド本体フレームの幅方向に移動する際に容易に移動できるとともに、補助脚部の端部で設置面に傷をつけるのを防止できる。
【0012】
本発明の請求項6に記載のスライド式ベッドは、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明において、前記足側フレーム及び前記頭部側フレームの外周縁に立設され前記足側フレーム及び前記頭部側フレーム上に配設されるマットレスを保持するマットレス保持具、及び/又は、前記頭部側フレームの側部の所定部に脱着自在に配設された手すり部、を備えた構成を有している。
これにより、マットレス保持具でマットレスを保持することにより、頭部側フレームの背部フレームを回動する際にマットレスがずれるのを防止できるという作用を有する。
また、脱着自在な手すり部を備えることにより、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側から立ち上がる際等に、手すり部に掴まることができるとともに、不要な時には手すり部を取り外すことができ利便性を向上できるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項7に記載のスライド式ベッドは、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の発明において、前記足側フレームの側部に脱着自在に配設されたサイドテーブル、及び/又は、前記ベッド本体フレームの前記足側フレーム側の端部に形成された収納部、を備えた構成を有している。
これにより、サイドテーブルを備えることにより、頭部側フレームを移動させてベッド本体フレームの側部へ移動させた際に、サイドテーブルを使用することができるとともに、座部フレームから立ち上がる際等にもサイドテーブルを支持台として使用することもできるという作用を有する。また、脱着自在に配設しているため、不要時にはサイドテーブルを取り外すことができ使用性を向上できるという作用を有する。
また、足側フレームの端部に収納部を備えることにより、特に、該スライド式ベッドを病人や身障者が使用した場合に、治療用品や介護用品等を収納部に収納することができるとともに、収納部が足側フレーム側の端部に形成されているため、介護者が収納部から物を取り出し易いという作用を有する。
ここで、サイドテーブルとしては、足側フレームの側部に沿って摺動自在に配設してもよい。これにより、使用者や使用状態に応じてサイドテーブルの位置を調整でき使用性を向上できる。
また、収納部を足側フレームの下方に形成してもよい。座部フレームをベッド本体フレームの側部に移動した際に、収納部を使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるスライド式ベッドについて、以下図面を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるスライド式ベッドの全体斜視図である。
図中、1は実施の形態1におけるスライド式ベッド、2はスライド式ベッド1のベッド本体フレーム、2aはベッド本体フレーム2の頭部側に立設された上部柵、3はベッド本体フレーム2の四隅に形成された脚部、3aは脚部3の下端部に配設されたストッパー付きのキャスター、4はベッド本体フレーム2の一端側に固定された足側フレーム、5は足側フレーム4に隣接しベッド本体フレーム2の他端側に配設された長方形状の枠からなる座部フレーム、6は座部フレーム5に回動自在に連設された背部フレーム、7は座部フレーム5と背部フレーム6からなる頭部側フレーム、8は座部フレーム5の背部フレーム6側にローラ等で形成され座部フレーム5をベッド本体フレーム2の幅方向に移動させる摺動手段、9は座部フレーム5と背部フレーム6を連結し背部フレームを回動する回動手段、10は背部フレーム6を回動する背部フレーム駆動部、10aは座部フレーム5の下面に固定された電動シリンダーや油圧シリンダー等からなる駆動部のシリンダー部、10bは背部フレーム6の下面に形成されシリンダー部10aの端部が回動自在に連結された連結アーム、11は足側フレーム4と座部フレーム5の間にローラ等で形成され座部フレーム5をベッド本体フレーム2の幅方向に移動させる第2摺動手段、12は背部フレーム6側のベッド本体フレーム2の側部に軸着された背部側ローラ、13は背部フレーム6の枠の下面又は背部フレーム6の下面に形成され背部側ローラ12に当接する背部側レール、14は足側フレーム4及び頭部側フレーム7の外周縁に立設されたマットレス保持具、15は足側フレーム4側と頭部側フレーム7側に分割され各フレーム4,7の上面に配設されマットレス保持具14で保持されたマットレス、16は座部フレーム5側のマットレス15を上下動する角度調整部、17は座部フレーム5と足側フレーム4の移動側の側部に形成された摺動防止具、17aは足側フレーム4側に配設された摺動防止具17のスライド係止具、17bは一端部がスライド係止具17aに挿通され他端部が座部フレーム5の側部に係合自在に係合される係合具、17cは係合具17bの一端部に突設されたツマミ部、18は座部フレーム5の移動側の側部に配設された補助脚部、18aは座部フレーム5の側部に配設され断面コの字状に形成された脚部取付部、18bは脚部取付部18aの下面に固定され座部フレーム5がベッド本体フレーム2上にある未移動時にベッド本体フレーム2の下方に配設される補助脚、18cは補助脚18bの下端部に配設されたストッパー付きのキャスター、19は座部フレーム5の移動側の側部に立設された手すり部、19aは座部フレーム5の側部に形成された手すり嵌合部、19bは手すり嵌合部19aに嵌脱自在に固定された手すりである。
ここで、補助脚部18の補助脚18bとしては、座部フレーム5に荷重がかかった際にキャスター18cがスライド式ベッド1の設置面と当接する長さに形成されている。
尚、図中、矢印Xはスライド式ベッド1の頭部側フレーム7の移動方向を示す。
【0015】
次に、実施の形態1におけるスライド式ベッドの座部フレーム側の詳細について、図面を用いて説明する。
図2(a)はスライド式ベッドの座部フレームの要部斜視図であり、図2(b)は摺動手段を示す図2(a)のA−A断面図であり、図2(c)は角度調整部を示す図2(a)のB−B断面図であり、図3(a)は第2摺動手段を示す要部断面図であり、図3(b)は第2摺動手段を示す要部側面図である。
図2において、5aは座部フレーム5の内周側に段差状に低く形成された段差部、20は座部フレーム5の背部フレーム6側の下面に突設し(図2(b))ベッド本体フレーム2の幅方向に配設されたレール部、21は座部フレーム5の移動側のベッド本体フレーム2の側部に形成されたローラ支持部、21aはローラ支持部21に挿着されたローラ軸、22はローラ支持部21にローラ軸21aで軸着されレール部20が遊嵌されたローラ、23はレール部20の側部に突設され座部フレーム5の移動時にローラ支持部21の先端部に当接して座部フレーム5の移動を停止する摺動停止具、24は背部フレーム6側を中心に回動自在に座部フレーム5の段差部5a上に配設され上面が座部フレーム5と面一になるように収設された床板、24aは床板24を回動自在に座部フレーム5に固定した蝶番等からなる床板固定部、25はベッド本体フレーム2の幅方向に座部フレーム5に回動自在に軸着された回動軸、26は回動軸25の端部に形成され座部フレーム5の側部に配設された角度調整レバー、27は回動軸25に突設された半月状の角度調整具、28は床板24の下部に形成され角度調整具27が当接する当接部である。
図3において、29は足側フレーム4の座部フレーム5側の側部に形成されたローラ用フレーム、29aはローラ用フレーム29に形成されたローラ用レール、30はローラ用フレーム29の下方に回転自在に軸着され座部フレーム5の下面に当接して支持する支持ローラ、31は座部フレーム5の足側フレーム4側の側面の一端部に回転自在に軸支されローラ用レール29aに装着されたローラである。
【0016】
以上のように構成された摺動手段8,角度調整部16及び第2摺動手段11について、以下その動作を図面を用いて説明する。
座部フレーム5をベッド本体フレーム2の側部に移動してスライド式ベッド1を使用する場合、まず、摺動防止具17のツマミ部17cを持って係合具17bを座部フレーム5から取り外す。次いで、座部フレーム5をベッド本体フレーム2の側部の移動方向Xに引き出すと、摺動手段8のローラ22に遊嵌されたレール部20が摺動するとともに、第2摺動手段11のローラ31及び支持ローラ30がローラ用レール29a及び座部フレーム5の下面で回転して座部フレーム5がベッド本体フレーム2の側部へ移動される。
ここで、座部フレーム5がベッド本体フレーム2の側部へ移動した際、摺動停止具23がローラ支持部21の先端部に当接して座部フレーム5の移動が停止する。
また、座部フレーム5をベッド本体フレーム2上に戻す場合、座部フレーム5をベッド本体フレーム2側へ押すことにより、座部フレーム5が移動してベッド本体フレーム2上に戻る。
次に、座部フレーム5の床板24の角度を調整して使用する場合、角度調整部16の角度調整レバー26を反時計方向に回動させることにより、半月状の角度調整具27が回動軸25を中心に回動して角度調整具27が当接部28に当接し、図2(c)の仮想線で示すように、床板24を上方へ押し上げて床板24の角度を調整する。また、角度調整レバー26を時計方向に回動させることにより、床板24が下がり床板24が座部フレーム5と平行になる。
【0017】
次に、実施の形態1におけるスライド式ベッドの回動手段について、以下その詳細を図面を用いて説明する。
図4(a)は回動手段を示す要部平面図であり、図4(b)は回動手段を示す要部側面図である。
図中、10cは背部フレーム駆動部10の電動シリンダーや油圧シリンダー等からなり座部フレーム5の下面に配設された駆動部、32は座部フレーム5及び背部フレーム6の間に所定間隔でベッド本体フレーム2の幅方向に複数本配設された横設材、33は各横設材32の両側部に突設された係合板、34は座部フレーム5及び背部フレーム6の側部に突設された係合板、35は各係合板33,34に穿設された連結孔、36は各連結孔35に挿通され隣接した各係合板を回動自在に軸着した連結具、37は座部フレーム5の下方に形成され背部フレーム駆動部10の駆動部10cが装着された駆動部取付部である。
尚、背部フレーム駆動部10の駆動部10cは、手元にあるスイッチ等(図示せず)で遠隔操作ができるように構成されている。
以上のように構成された回動手段9について、以下その動作を図面を用いて説明する。
背部フレーム6を上方に回動させて背部フレーム6側を背当て部として使用する場合、背部フレーム駆動部10の電動シリンダー等からなる駆動部10cを駆動して連結アーム10bに回動自在に連結されたシリンダー部10aを伸ばす。これにより、連結アーム10bで背部フレーム6が上方に押し上げられるとともに、係合板33,34で連結孔35を中心に横設材32が回動し、図4(b)の仮想線で示すように、背部フレーム6が回動手段9でカーブ状に回動される。
また、背部フレーム6をベッド本体フレーム2と略平行にして寝かせた状態にする場合には、駆動部10cを駆動してシリンダー部10aを駆動部10c側へ縮ませることにより、連結アーム10bで背部フレーム6をベッド本体フレーム2側へ引き寄せ、図4(b)に示すように、ベッド本体フレーム2と略平行な状態にされる。
【0018】
以上のように構成された実施の形態1のスライド式ベッドにおける使用状態について、以下図面を用いて説明する。
図5は実施の形態1におけるスライド式ベッドの移動時を示す全体斜視図である。
スライド式ベッド1上に起き上がり座部フレーム5側に座る場合、図5に示すように、背部フレーム駆動部10によりスライド式ベッド1の背部フレーム6を上方へ回動させて背部フレーム6側を背当て部として使用する。また、座部フレーム5をベッド本体フレーム2の側部に移動して使用する場合、座部フレーム5に配設された手すり部19を持って座部フレーム5を移動方向Xへ引くことにより摺動手段8及び第2摺動手段11で座部フレーム5を、図5に示すように、移動する。
ここで、ベッド本体フレーム2の側部に座部フレーム5を移動させて座部フレーム5側に座った場合、座部フレーム5にかかる荷重により補助脚部18のキャスター18cがスライド式ベッド1の設置面に当接して固定される。
次に、マットレス15上で横になる場合、座部フレーム5をベッド本体フレーム2側へ押して摺動手段8及び第2摺動手段11により座部フレーム5を移動させてベッド本体フレーム2側へ戻すとともに、回動手段10により背部フレーム6を回動させることにより、背部フレーム6がベッド本体フレーム2と平行にされる。
次いで、背部フレーム6をベッド本体フレーム2と平行にして寝かせた状態のまま、頭部側フレーム7をベッド本体フレーム2の幅方向に移動させる場合、頭部側フレーム7を移動方向Xへ引くことにより、座部フレーム5が摺動手段8及び第2摺動手段11で移動されるとともに、背部フレーム6の下面に形成された背部側レール13が背部側ローラ12に当接して背部側ローラ12が回転し、頭部側フレーム7がベッド本体フレーム2の幅方向に移動される。
【0019】
以上のように実施の形態1におけるスライド式ベッドは構成されているので、以下の作用を有する。
a.座部フレームとベッド本体フレームに形成された摺動手段が、ローラとレール部からなり、ローラにレール部が遊嵌されているため、座部フレームの移動時に座部フレームがガタつくのを防止でき、スムーズに移動できるという作用を有する。
b.レール部が座部フレームの下面に突設され、ローラがベッド本体フレームの側部に軸着されているため、摺動手段を全て座部フレームの下方に位置させることができ、外部に摺動手段が露出するのを防止できるという作用を有する。また、摺動手段が外部に露出していないので、グリース等により布団等が汚れるのを防止できるという作用を有する。
c.背部フレームと座部フレームの間に形成された回動手段が、連結具で回動自在に連結された複数の横設材で形成されているため、背部フレームの回動時に座部フレームと背部フレームの間を緩やかなカーブ状に屈曲させることができるという作用を有する。また、複数の横設材で構成されているため、回動角度の微調整ができるとともに、頭部側フレーム上に配設されたマットレスを局部的に折り曲げることがなく、マットレスの耐久性を向上できるという作用を有する。
d.座部フレームと足側フレームの間に形成された第2摺動手段が、ローラ用フレームと支持ローラとローラで構成されているため、座部フレームを足側フレームに沿わせて移動させることができ、移動動作時の安定性を向上できるという作用を有する。
e.座部フレームの足側フレーム側の側面に突出部等を有さず、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側に座った際に、第2摺動手段が足等に当たるのを防止できるとともに、第2摺動手段が外部に露出するのを防止できるという作用を有する。
【0020】
f.背部フレームの下面に形成された背部側レールとベッド本体フレームの側部に軸着された背部側ローラを備えているため、簡単な構造で背部フレームをベッド本体フレームと平行にした状態のままでも、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部にスムーズに移動させることができるという作用を有する。
g.座部フレームの足側フレーム側に形成された角度調整部を備えているため、角度調整レバーを回動させるだけで、座部フレームの上面に配設された床板を、背部フレーム側を中心に上下に回動させることができるという作用を有する。また、これにより座った際に、膝側を高くすることができ、滑り落ちそうになるのを防ぐという作用を有する。
h.摺動防止具を足側フレームと座部フレームの側部に備えているため、未移動時に摺動防止具の係合具を座部フレームの側部に係合するだけで座部フレームの移動を停止できるという作用を有する。
i.レール部の一端部に突設された摺動停止具を備えているため、頭部側フレームが移動し過ぎるのを防止することができ、摺動手段の故障の発生を防止できるという作用を有する。
j.座部フレームの側部に補助脚部を備えているため、座部フレームをベッド本体フレームの側部に移動させて使用する際に、座部フレーム側の端部を補助脚部で支持でき該スライド式ベッドの移動時の安定性を向上できるという作用を有する。
k.頭部側フレームと足側フレームの外周縁に立設したマットレス保持具を備えているため、マットレス保持具でマットレスを保持することができ、頭部側フレームの背部フレームを回動した際にマットレスがずれるのを防止できるという作用を有する。
l.座部フレームの側部に脱着自在な手すり部を備えているため、座部フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側から立ち上がる際等に、手すり部に掴まることができるとともに、不要な時には手すり部を取り外すことができ利便性を向上できるという作用を有する。
【0021】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるスライド式ベッドについて、以下図面を用いて説明する。
図6は実施の形態2におけるスライド式ベッドの全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図中、40は足側フレーム4の側部に脱着自在に配設されたサイドテーブル、41はサイドテーブル40のテーブル脚、41aはテーブル脚41の所定部で足側フレーム4の側部に脱着自在に固定した固定部、42はテーブル脚41の下部に配設されたストッパー付きのキャスター、43は足側フレーム4側のベッド本体フレーム2の端部に配設された収納部である。
【0022】
以上のように実施の形態2のスライド式ベッドは構成されているので、実施の形態1の作用に加えて、以下の作用を有する。
足側フレームの側部に脱着自在に配設されたサイドテーブルを備えているため、座部フレームをベッド本体フレームの幅方向に移動させて座部フレームに座っている際にも、サイドテーブルで読書等の作業や食事等をすることができるという作用を有する。
また、特に、病人や身障者,老人等を該スライド式ベッドから車椅子へ移動させる場合、座部フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させるとともに、背部フレームを上方へ回動して座部フレーム側へ座らせた後、病人や身障者,老人等がサイドテーブルに手をついてサイドテーブルを支持台として立ち上がることができるため、病人や身障者,老人等が立ち上がった際に、介護者が座部フレームをベッド本体フレーム側へ移動させて収納し、座部フレーム側から車椅子を差し出すことにより、そのまま病人や身障者,老人等を車椅子に座らせることができるという作用を有する。
ベッド本体フレームの足側フレーム側の端部に収納部を備えているため、足元側に介護用品等を収納することができ、従来のように横になっている人の頭側に収納部がないため、特に、介護者が収納部から介護用品等を出し入れする際に収納部からの出し入れがし易いという作用を有する。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明におけるスライド式ベッドによれば、以下の優れた効果を実現できる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)摺動手段がローラとレール部からなり、ローラにレール部が遊嵌して摺動し座部フレームが移動するため、座部フレームの移動時に座部フレームがガタつくのを防止してスムーズに移動させることができ座部フレームの移動時の安定性に優れ、病人や身障者,老人等が使用する場合にも座部フレームの移動時に不快感等を与えることなく、使用性に優れる。
(2)摺動手段が座部フレームの下面に突設されたレール部と、ベッド本体フレームの側部に軸着されたローラで構成され、部品点数が少なく構造が簡単で生産性に優れ、また、摺動手段を座部フレームの下方側に位置させることができ、レール部とローラにグリース等を付けた場合にもグリース等が外部に露出せず、布団等が汚れるのを防止できるとともに、摺動手段が外部に露出することがなく該スライド式ベッドの美観性に優れる。
(3)ローラ用レールを有したローラ用フレームと支持ローラとローラで構成された第2摺動手段を足側フレームと座部側フレームの間に備えているため、座部フレームを足側フレームに沿わせてスムーズに移動させることができ、簡単な構造で移動動作時の安定性を向上でき、該スライド式ベッドの使用時の安全性に優れる。
(4)ローラ用フレームのローラ用レールに当接したローラが、座部フレームの一端部に軸着されているとともに、ローラ用フレームと支持ローラが足側フレーム側に形成されているため、座部フレームの足側フレーム側の側面に第2摺動手段の部品を露出させることがなく、座部フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側に座った際にも、第2摺動手段が使用者の足等に当たるのを防止でき、使用者に不快感等を与えることなく使用性に優れる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1における効果に加え、
(5)回動手段が、連結具で連結された1乃至複数の横設材で形成されているため、背部フレームの回動時に座部フレームと背部フレームの間を緩やかなカーブ状で屈曲させることができ、頭部側フレーム上に配設されたマットレスを局部的に折り曲げることがなくマットレスの耐久性に優れ、また、複数の横設材で構成されているため、回動角度の微調整ができ使用性に優れる。
)摺動手段や回動手段が少ない部品点数で構成され構造が簡単で該スライド式ベッドの生産性に優れるとともに、従来のように該スライド式ベッドが大型化することなく、該スライド式ベッドの設置に従来のように広いスペースを要さず、家庭等の任意の場所で使用でき、利便性に優れる
求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2における効果に加え、
(7)背部フレームの下面に形成された背部側レールとベッド本体フレームの側部に軸着された背部側ローラを備えているため、背部フレームをベッド本体フレームと平行にして寝かせた状態にしたままでも、頭部側フレームをベッド本体フレームの幅方向にスムーズに移動させることができ、特に、該スライド式ベッドを病人や身障者,老人等が使用している場合に寝かせた状態で頭部側フレームをベッド本体フレームの側部に移動させることができ介護時等の介護作業性に優れる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3における効果に加え、
(8)座部フレーム内に上面が座部フレームと面一になるように収設された床板が背部フレーム側を中心に回動自在に配設され、座部フレームに軸着された回動軸と、回動軸に形成された角度調整レバーと角度調整具を備えているため、角度調整レバーを回動させることにより、角度調整具で床板を背部フレーム側を中心に上下に回動させて座部フレーム側のマットレスの角度を使用者に応じて任意に調整することができ利便性に優れるとともに、座部フレーム側のマットレスの角度を調整して膝側を高くして使用者が滑り落ちそうになるのを防止でき安全性に優れる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4における効果に加え、
(9)摺動防止具を備えることにより、摺動防止具で座部フレームと足側フレーム又はベッド本体フレームを係合することにより、頭部側フレームが使用者の意思に反して自然にベッド本体フレームの幅方向に移動するのを防止でき安全性に優れる。
(10)摺動停止具を備えることにより、頭部側フレームがベッド本体フレームの側部へ移動し過ぎるのを防止でき、摺動手段の故障等の発生を防止でき耐久性に優れる。
(11)座部フレームの側部に補助脚部を備えることにより、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部に移動させて使用する際に、座部フレーム側の端部を支持でき座部フレームの安定性を向上でき安全性に優れる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5における効果に加え、
(12)頭部側フレームと足側フレームの外周縁に立設したマットレス保持具を備えることにより、マットレス保持具でマットレスを保持することができ、特に、頭部側フレームの背部フレームを回動した際にマットレスがずれるのを防止でき、使用性に優れる。
(13)脱着自在な手すり部を座部フレームの側部に備えることにより、頭部側フレームをベッド本体フレームの側部へ移動させて座部フレーム側から立ち上がる際等に、手すり部に掴まることができるとともに、不要な時には手すり部を取り外すことができ利便性に優れる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6における効果に加え、
(14)足側フレームの側部に脱着自在なサイドテーブルを備えることにより、頭部側フレームを移動させてベッド本体フレームの側部へ移動させた際に、サイドテーブルで読書や食事等ができ使用性を向上できるとともに、座部フレームから立ち上がる際等にもサイドテーブルを支持台として使用することもでき、使用性に優れ、また、サイドフレームが足側フレームに脱着自在に配設されているため、不要時にはサイドテーブルを取り外すことができ利便性に優れる。
(15)足側フレームの端部に収納部を備えることにより、特に、該スライド式ベッドを病人や身障者,老人等が使用している場合に、治療用品や介護用品等を収納部に収納することができるとともに、従来のように頭側に収納部がないため、該スライド式ベッドで使用者が寝ている間でも介護者等が収納部から介護用品等の品物を容易に取り出すことができ使用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるスライド式ベッドの全体斜視図
【図2】(a)スライド式ベッドの座部フレームの要部斜視図
(b)摺動手段を示す図2(a)のA−A断面図
(c)角度調整部を示す図2(a)のB−B断面図
【図3】(a)は第2摺動手段を示す要部断面図
(b)は第2摺動手段を示す要部側面図
【図4】(a)回動手段を示す要部平面図
(b)回動手段を示す要部側面図
【図5】実施の形態1におけるスライド式ベッドの摺動時を示す全体斜視図
【図6】実施の形態2におけるスライド式ベッドの全体斜視図
【符号の説明】
1 スライド式ベッド
2 ベッド本体フレーム
2a 上部柵
3 脚部
3a キャスター
4 足側フレーム
5 座部フレーム
5a 段差部
6 背部フレーム
7 頭部側フレーム
8 摺動手段
9 回動手段
10 背部フレーム駆動部
10a シリンダー部
10b 連結アーム
10c 駆動部
11 第2摺動手段
12 背部側ローラ
13 背部側レール
14 マットレス保持具
15 マットレス
16 角度調整部
17 摺動防止具
17a スライド係止具
17b 係合具
17c 摺動防止ツマミ
18 補助脚部
18a 脚部取付部
18b 補助脚
18c キャスター
19 手すり部
19a 手すり嵌合部
19b 手すり
20 レール部
21 ローラ支持部
21a ローラ軸
22 ローラ
23 摺動停止具
24 床板
24a 床板固定部
25 回動軸
26 角度調整レバー
27 角度調整具
28 当接部
29 ローラ用フレーム
29a ローラ用レール
30 支持ローラ
31 ローラ
32 横設材
33,34 係合板
35 連結孔
36 連結具
37 駆動取付部
40 サイドテーブル
41 テーブル脚
41a 固定部
42 キャスター
43 収納部

Claims (7)

  1. ベッド本体フレームと、前記ベッド本体フレームの長さ方向の一端側に固定された足側フレームと、前記足側フレームの一端部に隣接して配設された座部フレームと前記座部フレームに回動自在に連設された背部フレームとを有した頭部側フレームと、前記頭部側フレームを前記ベッド本体フレームの幅方向に移動する摺動手段および第2摺動手段と、前記背部フレームを回動する回動手段と、を有し、
    前記摺動手段が、前記座部フレームの下面の所定部の下側に突設して前記ベッド本体フレームの幅方向に配設された1乃至複数のレール部と、前記ベッド本体フレームの側部に軸着され前記レール部が遊嵌された1乃至複数のローラと、から構成され
    前記第2摺動手段が、前記足側フレームの前記頭部側フレーム側の側部に形成されローラ用レールを有したローラ用フレームと、前記ローラ用フレームの下方の前記頭部側フレーム側に回転自在に軸着され前記座部フレームの下面に当接して支持する支持ローラと、前記座部フレームの前記足側フレーム側の側面の一端部に回転自在に軸着され前記ローラ用フレームの前記ローラ用レールに当接したローラと、から構成されたスライド式ベッド。
  2. 前記回動手段が、前記座部フレーム及び前記背部フレームの間に所定間隔で前記ベッド本体フレームの幅方向に1乃至複数本配設された横設材と、各前記横設材の両側部に突設された係合板と、前記座部フレームの前記背部フレーム側の側面及び前記背部フレームの前記座部フレーム側の側面に突設された係合板と、各前記係合板に穿設された連結孔と、各前記連結孔に挿通され隣接した各前記係合板を回動自在に軸着した連結具と、前記座部フレームの下面に固定され前記背部フレームを回動する背部フレーム駆動部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式ベッド。
  3. 前記背部フレームと当接する前記ベッド本体フレームの側部に軸着された背部側ローラと、前記背部フレームの下面に前記背部側ローラと当接する背部側レールと、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式ベッド。
  4. 前記背部フレーム側を中心に回動自在に配設され前記座部フレーム内に上面が前記座部フレームと面一なるように収設された床板と、前記座部フレームに回動自在に軸着された回動軸と、前記回動軸の端部に形成され前記座部フレームの側部に配設された角度調整レバーと、前記回動軸に突設され前記回動軸の回動にともない前記床板に当接して前記床板を上下動する角度調整具と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のスライド式ベッド。
  5. 前記座部フレームと前記足側フレーム又は前記ベッド本体フレームに前記座部フレームと係合自在に形成された摺動防止具、及び/又は、前記座部フレーム,前記足側フレーム,前記ベッド本体フレームのいずれか1以上に形成された摺動停止具、及び/又は、前記座部フレームの側部に形成された補助脚部、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のスライド式ベッド。
  6. 前記足側フレーム及び前記頭部側フレームの外周縁に立設され前記足側フレーム及び前記頭部側フレーム上に配設されるマットレスを保持するマットレス保持具、及び/又は、前記頭部側フレームの側部の所定部に脱着自在に配設された手すり部、を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のスライド式ベッド。
  7. 前記足側フレームの側部に脱着自在に配設されたサイドテーブル、及び/又は、前記ベッド本体フレームの前記足側フレーム側の端部に形成された収納部、を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載のスライド式ベッド。
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