JP2005204704A - 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー - Google Patents

特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー Download PDF

Info

Publication number
JP2005204704A
JP2005204704A JP2004011520A JP2004011520A JP2005204704A JP 2005204704 A JP2005204704 A JP 2005204704A JP 2004011520 A JP2004011520 A JP 2004011520A JP 2004011520 A JP2004011520 A JP 2004011520A JP 2005204704 A JP2005204704 A JP 2005204704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
wheelchair
stretcher
bathing
bather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004011520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4452082B2 (ja
Inventor
Naohito Kameda
尚人 亀田
Munehiro Mizuno
宗寛 水野
Eiji Furukawa
英治 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Corp
Original Assignee
Amano Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Corp filed Critical Amano Corp
Priority to JP2004011520A priority Critical patent/JP4452082B2/ja
Publication of JP2005204704A publication Critical patent/JP2005204704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4452082B2 publication Critical patent/JP4452082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】入浴者の身体条件、要介護度にマッチした特殊入浴システムと、それに使用する車椅子兼ストレッチャーを提供する。
【解決手段】一つの寝浴用特殊浴槽本体Bと、入浴者の乗座部分Lが下降時において車椅子の形態を採り、上昇時にはストレッチャーの形態を採るよう構成された車椅子兼ストレッチャーとにより、座位を保持することの出来る入浴者の各種入浴介助作業に対して、入浴者の姿勢を最適な姿勢に適宜変化させることが出来るようにした。
【選択図】図1C

Description

この発明は、自力では入浴出来ない人のための特殊入浴システムとそれに供する車椅子兼ストレッチャーに関する。
特別養護老人ホームを始めとする各種福祉施設および病院等で、多々使用されている仰臥位入浴(又は寝浴)と称す特殊入浴装置にあっては、浴槽本体とストレッチャーおよびスライド担架の3点は最小限必要とされる機器である。これらの3者の長さ方向寸法は、入浴者を仰向けに寝かせた姿勢を彩るため、当然のことながら入浴者の身長よりも長く必要とし、最低でも2m前後の長大なサイズになる。また、ストレッチャー、スライド担架および入浴者を合わせた全重量は優に100Kgを超えてしまう。このためストレッチャー上のスライド担架に入浴者を寝かせた姿勢で乗り移りさせる乗せ替え作業(移乗作業)、入浴者を乗せた状態で脱衣所(もしくは居室)から浴室、浴室から脱衣所(もしくは居室)への搬送作業、ストレッチャーを浴槽本体の所定位置へドッキングさせる作業および入浴者を担架ごとストレッチャーと浴槽本体間を往来させる入・出浴のためのスライド作業等の各介助作業は到底一人の介助者では賄い切れず、少なくともストレッチャーの前後に配した2名の介助者によって実行されるのが現状である。
又、こうした形式の入浴装置においては、寝たきりではなく座位を保つことの出来る入浴者に対しても、初めから寝かせた姿勢で上記の各介助作業を行うので、入浴者の身体条件や要介護度に関係なく複数の介助者が必要となる。
本発明は、自力では入浴出来ないが、座位を保持することの出来る入浴者に対し、上述した不具合を解消する新規且つ有用な特殊入浴システムと、それに供する姿勢変換の可能な車椅子兼ストレッチャーを提供するものである。尚、座位を維持できない入浴者は、当然のことながら在来のストレッチャーが使用される。
本発明の請求項1記載の特殊入浴システムは、移動可能な台車部分と、背シート、座シートおよびレッグシートに3分割された乗座部分と、この乗座部分を昇降させる昇降手段と、該昇降手段の作動に追従して、前記背シートとレッグシートを連動して回動するリクライニング手段および前記乗座部分は、前記昇降手段に対し分離可能な分離手段等を備えた車椅子兼ストレッチャーを用いて、座位姿勢を保持することの出来る入浴者の姿勢を任意に変換して、寝浴用の特殊浴槽で入浴させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の車椅子兼ストレッチャーは、前後および左右のキャスター間寸法を車椅子サイズに作製した移動可能な台車部分と、背シート、座シートおよびレッグシートに3分割した乗座部分と、この乗座部分と台車部分との間に乗座部分を昇降させる昇降手段を設置すると共に、該昇降手段の作動に連動して前記背シートと座シートを回動させるリクライニング手段を具備し、且つ前記乗座部分が前記昇降手段から分離可能に形成することにより、車椅子とストレッチャーの形態を任意に選定出来るようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の車椅子兼ストレッチャーは、前項記載の乗座部分において背シートを摺動自在に設置すると共に、該背シートの一端を屈曲性の富んだ強制板に連結し、リクライニング動作時に上記強制板の形状変位を利用して背シートを移動させることを特徴とする。
上記請求項1記載の特殊入浴システムによると、座位を保持することの出来る入浴者に対し、載せ替えおよび搬送作業は、入浴者が着座した椅座位の姿勢のもとで行い、入・出浴前後の洗体、ドッキングおよび拭き取り作業は、椅座位又は仰臥もしくは両者の中間姿勢を任意に選定して行い、入・出浴時のスライド作業は仰臥姿勢のもとで介助作業を行える結果、入浴者自身にとっては初めから不自然な仰臥姿勢を強いられることがないため、快適入浴が期待でき、又、介助者側にとっては、作業性のアップと殊に載せ替え作業の過大な労力が無くなり、全ての入浴介助作業を僅か一名の介助者でも無理なく円滑に達成出来る。更に、経済面では省力化効果ばかりでなく、既設の寝浴用浴槽本体を使用出来るので、座浴専用の浴槽本体を新たに設置する必要がない等の多大なメリットをもたらす。
請求項2による車椅子兼ストレッチャーは、台車部分が車椅子サイズに作製される結果、従来の寝浴専用ストレッチャーに比し著しく小型コンパクト化され、取り扱いが簡便化するばかりでなく、使用時ならびに非使用時を問わず限られたスペースしか持たない浴室を、有効利用することが可能である。
請求項3記載の車椅子兼ストレッチャーによると、入浴者の姿勢変換時に生じる背上げによる圧迫感が排除されるので、快適入浴を楽しめることが出来る。
以下、本発明を附図実施例に基づいて説明する。図1A・図1Bおよび図1Cは、本発明の作動状態を示す側面図で、図中Mは入浴者、Bは浴槽本体、CSは本発明に係る車椅子兼ストレッチャーを各々示す。上記車椅子兼ストレッチャーCSは、台車部分Dと、この台車部分Dに対し後述する昇降手段Aを介して昇降動する昇降部分Cと、この昇降部分Cに対して分離可能な乗座部分Lおよび上記昇降手段Aの作動に追従して乗座部分Lを自動的にリクライニングさせるリクライニング手段ならびに上記乗座部分Lを、上記昇降部分Cから分離してスライドさせる分離・スライド手段等が装備される。そして、上記車椅子兼ストレッチャーCSは、図1Aのように下降端位置にあるときは、車椅子の形態を彩り、図1Bの如く上昇端位置では、後述する如く乗座部分Lが上昇動しながら自動リクライニングして、周知の寝浴用の専用スライド担架と略々同じ形態へ変化する。従って、本発明では乗座部分L上の入浴者Mの姿勢は、昇降動に応じて椅座位から仰臥或は反対に仰臥から椅座位の姿勢へと自動的に変換されるものである。この結果、載せ替えと搬送の介助作業は、入浴者Mを車椅子に乗せた椅座位の姿勢で行うことが出来、入・出浴時のスライド作業は、仰臥させた姿勢のもとで介助作業が行える。一方、入・出前後の介助作業即ち浴槽本体Bへのドッキングとその解除作業や入浴前のシャワー等による予洗作業および出浴後のタオルによる身体拭き取り作業等は、介助者の背の高さ等に応じて図1Aの形態でも図1Bの形態もしくは両者の中間形態のいずれを選択しても構わない。
次に、上記車椅子兼ストレッチャーCSの詳細構造を説明する。図2乃至図4は、車椅子兼ストレッチャーCSの乗座部分Lを取り除いた図で、符号Dで示す台車部分は、その主要部が矩形に枠組された台車フレーム1と、この台車フレーム1の各隅角部に付設したボス2に装着されるキャスター3等から成り、移動可能に形成される。この台車部分Dの前後方向におけるキャスター間寸法Xは、周知の車椅子式入浴装置で使われている専用車椅子や通常の車椅子とほぼ同じで約700mm前後の寸法に設定されている。この寸法Xは、寝浴用の専用ストレッチャーの寸法1000mm前後に比し著しく短少化されている。尚、上記キャスター3の左右方向の取り付けピッチYも、車椅子と同じく450〜460mm程度に設定されている。又、上記台車フレーム1に近接して、キャスター3の四輪を同時にロックする足踏み式ペダル4や、浴槽本体Bとドッキングするための公知のドッキング部材(図示せず)およびガイドローラー5等が適宜装着されている。さらに台車部分Dには、図4に示すようなU字状のカット部分を備えたプレート6が、台車フレーム1の後方部に接合されていて、このプレート6上に下スタンド7が固定されている。この下スタンド7は、前面が開放され後面および両側面の全面又は一部が閉塞されているもので、その上縁部の左右両側には、後述する乗座部分Lのリクライニング用ローラー8,8が枢着されている。尚、9は補強フレーム、10はカバーを示す。
次に、後述する昇降手段Aによって昇降動する昇降部分Cについて説明する。この昇降部分Cは上記下スタンド7とは反対に後面が開放されている上スタンド11と、連結ボルトおよびナット12によって上スタンド11と結合されるトッププレート13およびこのトッププレート13上に配した左右一対のガイドレール14,14ならびに公知のオーバーラン防止兼ストップブロック15等から形成される。16はトッププレート13に設けた開口である。尚、上記と同様なガイドレールおよびオーバーラン防止兼ストップブロックは、浴槽本体B内の枠体上にも設置されている。
前記台車部分Dと昇降部分Cとの間は、昇降手段Aによって以下のように連結されている。即ち電動アクチュエータ17は、その伸縮ロッド端が上記プレート6のU字状にカットした部位を通って、プレート6の下面に固設したブラケット18にピン19を介して枢着され、他端のヘッド端は上スタンド11に固設したブラケット20にピン21を介して枢着されている。更に両スタンド7,11間には、一対の真直リンク22,22と屈曲リンク23,23の各リンク端が連結軸24,25,26,27を介して回転可能に枢支されているものである。
続いて、上記昇降部分Cのガイドレール14上にスライド可能に搭載される乗座部分Lを図5以降の実施例により説明する。図5および図6は、下降時の車椅子の形態および上昇時のフルリクライニングした時の乗座部分の平面図で、この図から明らかなように、乗座上面部は3点のシート板即ち背シート28、座シート29およびレッグシート30によって形成される。これらの各シート板は、FRP等の成型品にクッション機能を有する軟質マットが敷設されているものである。尚、図中31はフットレスト、32はヘッドレストを示す。
上記、各シート28,29,30の下面には、図7に示すフレーム構造が採用されている。図中33,33は前後方向に延びる一対のメインフレームで、その両端付近の下面には多数のコロ34Aを転動可能に収納したスライドケース34,34が直交して配設されている。35は上記座シート29の下面に位置し、両端をメインフレーム33,33に接合したクロスメンバー、36,36はサブフレームである。上記、背シート28の下面には角パイプを用いた一対の背シート用フレーム37A,37Bが平行して設けられていて、その一端は前記クロスメンバー35に剛結したステ−38,38に枢軸39,39を介して回転可能に取り付けられている。この背シート用のフレーム37A,37Bのうち、一方のフレーム37Aにはアーム40が固設されていて、このアーム端にピン結合されたリンク(図示せず)やコネクティングロッド41およびその他適当な連結部材を介して、レッグシート30用のフレーム42A,42Bのうち一方のフレーム42Aと連絡している。このレッグシート用のフレーム42A,42Bの一端は、上記メインフレーム33,33に回転可能に枢着され、他端はフットレスト31の取り付け軸が取り付けられている。従って、レッグシート用フレーム42A,42Bおよびフットレスト31は、背シート用フレーム37A,37Bの回転動作に対し、アーム40、コネクティングロッド41等を介して連動して回動する。そして、座シート29とレッグシート30は各々のフレームに直接又はフレームに取り付けたブラケット(図示せず)に固定されている。
一方、背シート28は、背シート用フレームに固定するのではなく、該フレーム37A,37Bに対して移動可能な摺動板43に固定されている。この摺動板43は、前記クロスメンバー35に一端を固定した厚さ3mm程度で屈曲性の富んだ高強度樹脂板(商品名:カイダック)、又は、ばね鋼板等から成る強制板44の他端が連結している。又、摺動板43裏面と、上記背シート用フレーム37A,37Bとの間に、摩擦係数の低い材質から成る滑動板45が図9に示すようにフレーム37A,37Bに固定したプレート45Aを介して装着されている。更に、摺動板43は、その上縁折曲片にガイドポスト46が付設されていて、ヘッドレスト32の移動桿47が挿通している。この移動桿47の先端は、フレーム37A,37Bの先端に設けたガイドブロック37Cを通ってフレーム内に臨んでいる。ヘッドレスト32の高さ調整は、上記ガイドポスト46とヘッドレスト裏面に設けた調整摘み48,49によって行われる。又、上記背シート用フレーム37A,37Bの外壁にはL字状のチャンネル50,50の一片50B,50Bが接合されていて、他の非接合片50A,50Aは互いに内方に向けて開放されていると共に、その下端に弯曲部分50C,50Cを備えている。このチャンネル50A,50Aと前記プレート45A,45Aとの間には、前述した台車部分Dにおける下スタンド7の上端に設けたローラー8,8が入り込んで該ローラーを案内するよう設計されている。更に、背シート用のフレーム37A,37Bには最上昇時において、前述したスライドケース34に植設したストッパ51と当接するようにストップブロック52が具備されている外、介助者用搬送ハンドル53や入浴者用の安全手摺54(図7参照)が、任意適当に装着されている。
以上のように形成された乗座部分Lは、そのスライドケース34のコロ34Aを昇降部分Cのガイドレール14上に滑動可能に戴置することにより、本発明に係る車椅子兼ストレッチャーCSが構成されるものである。尚、乗座部分Lには、前述した公知のオーバーラン防止兼ストップブロック15に係合して、該乗座部分Lを昇降部分B上の所定位置へストップする周知の係合部材と、その解除部材(いずれも図示せず)が取り付けられていて、図1Cのような浴槽本体Bとのドッキング時において、乗座部分Lは入浴者Mごと浴槽本体Bとの間を自由に且つ安全に往来し得るものである。
続いて、本発明の使用および作動状態について説明する。前述した構成に係る車椅子兼ストレッチャーCSにおいて、車椅子の形態即ち電動アクチュエータ17が縮小した下降時には、図8に示すように下スタンド7の上端に付設した固定ローラー8,8が背シート用のフレーム37A,37Bの背面上方部に位置して、背シート28を起立状態(実際の背シート角度は70°前後)に保持している。又、この時摺動板43とクロスメンバー35との間を連結する強制板44には、なだらかに曲がった弯曲部分44Aがクロスメンバー35との連結部に近接する位置に形成され、摺動板43を介して背シート28を所定量矢印ZU方向に引き上げ所謂「背上げ」の動きに対処している。
こうした設定のもと、座位の姿勢を保つことの出来る入浴者Mは、脱衣所等の待機場所から介助者の手を借りて、上記の車椅子に乗り移る。尚、この際、入浴者用の安全手摺54は後方に跳ね上げておき、サイドフェンス55(図1参照)は180°回転させて下方に垂下させておくと共にレッグレスト31は図7破線示如くレッグシート30の前面から遠ざけておくことで、移乗時の障害物を予め取り除いておくことが必要である。
入浴者Mを車椅子上に着座させた後、介助者は図示しない安全ベルトを装着させてから、上述した安全手摺、サイドフェンスおよびレッグレストを元の状態へ戻す。続いて足踏みペタル4を押し上げてキャスター3のロックを解除し、介助用の搬送ハンドル53を把持して浴室内のシャワー設置場所に向けて移動する。
以上の介助作業即ち移乗および搬送作業は、本発明に係る車椅子兼ストレッチャーCSが車椅子の形態を採っていることから、座位を維持出来る入浴者に対し、従来のように複数の介助者が抱きかかえて、持ち上げて、仰向けに寝かせた姿勢でストレッチャー上に乗り移りさせる必要がないため、僅か1名の介助者でも容易にしかも確実な介助作業が期待出来る。
当該車椅子がシャワー設置付近に達したならば、椅座位のまま或は介助者の身長に合わせて入浴者Mの高さを後述するように若干リフトアップした状態で、シャワーによる洗体作業を行う。上記作業終了後は、浴槽本体Bに向けてアプローチし、ガイドローラー5を浴槽本体Bの下部外壁面へ押し当てながら、浴槽の長手方向に沿って平行移動すれば周知のドッキング部材が作動して所望の位置に固定する。こうした予洗作業およびドッキング作業は、キャスター間の長さ方向寸法が従来のストレッチャーに比しかなり短小化されていることと作業高さが自由に選定出来るため、一人の介助者でも容易に行うことが可能である。
上記ドッキング作業が終えたら、電動アクチュエータ17を伸長動作させる。この電動アクチュエータの伸長動によって昇降部分Cの全体が上昇し始めると同時に乗座部分Lは以下のように連動動作する。即ち乗座部分Lにおける座シート29は昇降部分Cの上昇動に追従して単純にリフトアップするが、背シート28は、その背面に位置するローラー8に規制されるため、上昇しながらリクライニングを開始する。こうした動きに関連して強制板44は、その弯曲部分44の曲率半径が変化し始め、摺動板43を介して背シート28を下向きに徐々に移動し始めることになる。一方レッグシート30とレッグレスト31は、アーム40,コネクティングロッド41等を介して、上記背シート28のリクライニング動作に連動して上昇動を伴いながら足上げの方向へ回動し始める。従って、入浴者Mの姿勢は椅座位から徐々に寝かされてゆく方向に変移されていくことになる。
そして、図1Bおよび図1Cの如く上昇端即ちフルリクライニングに達すると、背フレーム37A,37Bに固定したストップブロック52がストッパ51に当接して、電動アクチュエータ17のそれ以上の伸長動を停止する。こうしたフルリクライニング状態では、入浴者Mの姿勢を寝浴用の浴槽本体Bにマッチした仰臥姿勢へ完全に自動変換させると同時に次に行うスライド作業のため、昇降部分Cに設置したガイドレール14と浴槽本体B側のガイドレール(図示せず)との間の高さと眞直度が互いに一致するよう予め調整され設置されている。又、このフルリクライニング状態にあっては、強制板44が図8の二点鎖線示状態の如く鈍角に折れ曲がった屈曲部44Bに変化し、背シート28を矢印ZD方向へ規定量押し下げている。尚、上昇時のフルリクライニング状態から元の車椅子状態へ後述する如く復す場合には、強制板44は屈曲部44Bがなだらかに曲がって弯曲部分44Aを形成し、この結果、背シート28を姿勢変化に付随して生じる身体の背上げに対応して矢印ZU方向に引き上げるので、入浴者の圧迫感を解消出来るものである。次いで、オーバーラン防止兼ストップブロック15に係合している係合部材を解除して、入浴者Mを乗座部分Lごとに浴槽本体Bに向けて所定量スライドさせれば、浴槽本体B内に設けた同様なオーバーラン防止兼ストップブロックに係合部材が係合して、槽内の所定位置に固定する。斯るスライド作業にあっては、キャスターの前後方向長さが短いため、介助者の作業位置は仰臥姿勢の入浴者Mに接近した位置で行うことが可能となり、一人の介助者でも余裕をもって確実に実施出来る。
乗座部分Lが、確実に固定されたことを確認した後、浴槽本体Bの槽を上げるか又は入浴者Mを下げるかして入浴を開始する。所望の入浴が終われば、上記と逆の操作を行って入浴者の姿勢を仰臥から椅座位へ自動変換する。この際入浴者の背上げに対処するため前述したように背シート28を上方に適宜移動し、入浴者に圧迫感を与えないよう配慮されている。以上、要するに座位を維持出来る入浴者を椅座位の姿勢から仰臥姿勢へ自動変換出来る車椅子兼ストレッチャーを提供することにより、入浴者の身体条件、要介護度に最もマッチした入浴システムが確立出来るばかりでなく省力化、経済的効果等多くのメリットが期待出来るものである。
本発明の作動状態を示す側面図で、下降時の状態を示す図である。 本発明の作動状態を示す側面図で、上昇時の状態を示す図である。 本発明の作動状態を示す側面図で、浴槽本体とドッキングした状態を示す図である。 本発明の車椅子兼ストレッチャーの一部を削除した側面図で、下降時の状態を示す図である。 本発明の車椅子兼ストレッチャーの一部を削除した正面図で、下降時の状態を示す図である。 本発明の車椅子兼ストレッチャーの一部を削除した側面図で、上昇時の状態を示す図である。 本発明の車椅子兼ストレッチャーの一部を削除した正面図で、上昇時の状態を示す図である。 本発明に係る車椅子兼ストレッチャーの台車部分の一部破断平面図である。 本発明に係る車椅子兼ストレッチャーの乗座部分の平面図で、下降時の車椅子状態を示す図である。 本発明に係る車椅子兼ストレッチャーの乗座部分の平面図で、上昇時のストレッチャー状態を示す図である。 本発明に係る車椅子兼ストレッチャーの乗座部分のシートを取り除いた平面図である。 図7の要部縦断側面図である。 図8の要部横断平面図である。
符号の説明
1 台車フレーム
3 キャスター
7 下スタンド
8 ローラー
11 上スタンド
13 トッププレート
14 ガイドレール
17 電動アクチュエータ
28 背シート
29 座シート
30 レッグシート
33 メインフレーム
34 スライドケース
34A コロ
35 クロスメンバー
37A,37B 背シート用フレーム
41 コネクティングロッド
43 摺動板
44 強制板
44A 弯曲部
44B 屈曲部
A 昇降手段
B 浴槽本体
C 昇降部分
D 台車部分
L 乗座部分
M 入浴者
CS 車椅子兼ストレッチャー

Claims (3)

  1. 移動可能な台車部分と、背シート、座シートおよびレッグシートに3分割された乗座部分と、この乗座部分を昇降させる昇降手段と、該昇降手段の作動に追従して前記背シートとレッグシートを連動して回動するリクライニング手段および前記乗座部分は前記昇降手段に対し、分離可能な分離手段等を備えた車椅子兼ストレッチャーを用いて、座位姿勢を保持することの出来る入浴者の姿勢を任意に変換して、寝浴用の特殊浴槽で入浴させるようにしたことを特徴とする特殊入浴システム。
  2. 前後および左右のキャスター間寸法を、車椅子サイズに作製した移動可能な台車部分と、背シート、座シートおよびレッグシートに3分割した乗座部分と、この乗座部分と台車部分との間に乗座部分を昇降させる昇降手段を設置すると共に、該昇降手段の作動に連動して前記背シートと座シートを回動させるリクライニング手段を具備し、且つ前記乗座部分が前記昇降手段から分離可能に形成することにより、車椅子とストレッチャーの形態を任意に選定出来るようにしたことを特徴とする車椅子兼ストレッチャー。
  3. 前項記載の乗座部分において、背シートを摺動自在に設置すると共に該背シートの一端を屈曲性の富んだ強制板に連結し、リクライニング動作時に上記強制板の形状変移を利用して背シートを任意に移動させることを特徴とする請求項2記載の車椅子兼ストレッチャー。
JP2004011520A 2004-01-20 2004-01-20 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー Expired - Lifetime JP4452082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011520A JP4452082B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011520A JP4452082B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005204704A true JP2005204704A (ja) 2005-08-04
JP4452082B2 JP4452082B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=34898187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004011520A Expired - Lifetime JP4452082B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4452082B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209704A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Suzuki Motor Corp 電動車椅子
JP2007267908A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Suzuki Motor Corp 電動リクライニングシート
WO2007125136A1 (es) 2006-04-28 2007-11-08 Svenskastol, S.L. Dispositivo para facilitar el acceso a un sanitario
JP2011067468A (ja) * 2009-09-26 2011-04-07 Og Giken Co Ltd サイドフェンス付搬送車
JP2013505092A (ja) * 2009-09-23 2013-02-14 アリオ・ホスピタル・イクウィップメント・アーベー シャワーストレッチャー
JP2018000352A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 ウチヱ株式会社 リクライニング式車いす
JP2018130385A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 株式会社松永製作所 フレーム構造、車椅子、ベビーカー及び椅子
CN108836657A (zh) * 2018-08-31 2018-11-20 南京铁道职业技术学院 一种身障人士室内移动辅助装置
CN109157335A (zh) * 2018-09-11 2019-01-08 北京工业大学 一种多功能便携履带式担架
JP2023008349A (ja) * 2021-07-05 2023-01-19 悦享養老服務(深▲セン▼)有限公司 調節しやすい介護医療用電動車椅子

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209704A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Suzuki Motor Corp 電動車椅子
JP2007267908A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Suzuki Motor Corp 電動リクライニングシート
WO2007125136A1 (es) 2006-04-28 2007-11-08 Svenskastol, S.L. Dispositivo para facilitar el acceso a un sanitario
US10588799B2 (en) 2009-09-23 2020-03-17 Arjo Ip Holding Ab Shower stretcher
JP2013505092A (ja) * 2009-09-23 2013-02-14 アリオ・ホスピタル・イクウィップメント・アーベー シャワーストレッチャー
US9687398B2 (en) 2009-09-23 2017-06-27 Arjo Hospital Equipment Ab Shower stretcher
JP2011067468A (ja) * 2009-09-26 2011-04-07 Og Giken Co Ltd サイドフェンス付搬送車
JP2018000352A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 ウチヱ株式会社 リクライニング式車いす
JP2018130385A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 株式会社松永製作所 フレーム構造、車椅子、ベビーカー及び椅子
CN108836657A (zh) * 2018-08-31 2018-11-20 南京铁道职业技术学院 一种身障人士室内移动辅助装置
CN108836657B (zh) * 2018-08-31 2023-05-30 南京铁道职业技术学院 一种身障人士室内移动辅助装置
CN109157335A (zh) * 2018-09-11 2019-01-08 北京工业大学 一种多功能便携履带式担架
JP2023008349A (ja) * 2021-07-05 2023-01-19 悦享養老服務(深▲セン▼)有限公司 調節しやすい介護医療用電動車椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4452082B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5737782A (en) Sick or wounded patient bed having separable frame and moving/lifting apparatus for the separable frame
JP6733906B2 (ja) 入浴介護装置
JP6236264B2 (ja) 移送装置
WO2012057154A1 (ja) 介護用ベッド
KR102269093B1 (ko) 승하차가 용이한 휠체어
JP2748227B2 (ja) 電動式車椅子
JP4452082B2 (ja) 特殊入浴システムならびに車椅子兼ストレッチャー
WO2007055051A1 (ja) 介護用ベッド
JP2007090020A (ja) 自力乗り移り車椅子
JPS6019251B2 (ja) 看護設備
JP6714182B2 (ja) バスタブ
JP3213846U (ja) 入浴用車椅子
JPH08196573A (ja) 介護移動装置
JP3584263B2 (ja) 入浴システム
JP3796705B2 (ja) スライド式ベッド
JPH0455704B2 (ja)
JP6773317B2 (ja) 入浴介護装置
JPH0751051Y2 (ja) 入浴装置
JP2001129032A (ja) 介護補助装置
WO2015029132A1 (ja) 移動用リフト
JP2002136549A (ja) 介護用キャリア
JP3358731B2 (ja) 介護装置
JPH0367697B2 (ja)
JP2009268786A (ja) 介護用起立支援移動台車
JP3043659U (ja) 療養者介護システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070115

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4452082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160205

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term