JPH09500803A - 患者用ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は患者ベッドに関し、この患者ベッドは、床に対して載置されるキャスタ(1)、ベッド脚またはベッド基部フレーム、およびベッドフレームワーク(2)、ならびにマットレス(3)を含み、該マットレスはさらに、ベッドの長手方向に平行に整列した多数の長いマットレス要素(3'、3"他)を含み、前記ベッドフレームワークは患者ベッドのフレーミングを含み、このフレーミングに対しては、ベッドのマットレス要素に平行に整列して基本的に水平な面を形成する管(8)または同様のスラットが取り付けられ、この水平面内で各管状スラットは、ベッドの横断方向または長手方向に整列して、各マットレス要素の間に形成された溝と基本的に一致する。本発明は、管状スラットによって画成される第１の面と該第１の面の下にある第２の面との間で基本的に垂直な方向にマットレス(3)を動かし、またマットレスを該２つの面の間で所望の高さに停止させる手段(5〜7)を患者ベッドに設けている。

Description

【発明の詳細な説明】 患者用ベッド 本発明は患者ベッドに関するものであり、この患者ベッドは、床に対して載置 されるベッド脚またはベッド基部フレームと、ベッドフレームワークと、マット レスとを含み、該マットレスは隣り合う長いマットレス要素を含み、前記ベッド フレームワークは患者ベッドのフレーミングを含み、基本的に水平な面を形成す るバーまたは同様の管状スラット要素がこのフレーミングに対して固定され、こ の水平面内で、対応する溝を２つの隣り合うマットレス要素の各対の間に形成し て、各管状スラットは、患者ベッドの横断方向に基本的に一致するように整列し ている。 上述のタイプのベッドは、とりわけ病院、外来患者病棟および同様の施設で使 用される。患者ベッドは次第に、患者を座姿勢に起こす可変ピッチバックなどの 多数の有用な補助機能を備えるようになってきた。しかし、寝具を、たとえば寝 たきり患者をベッドに載せたまま、交換する際、患者を持ち上げるには通常、少 なくとも二人の介護者が必要である。さらに、このような持ち上げ操作は、持ち 上げる介護者の腰を痛める危険がある。 フィンランド特許第86,956号には、上述の問題の可能な解決策が開示されてい る。この実施例では、マットレスに溝が設けられ、ベッドに取り付けられたエレ ベータ格子がバーを有し、このバーはマットレス溝に整列している。これによっ て、格子をその下方位置にすると、バーはマットレス溝に隠れる。エレベータ格 子は、患者を上方にマットレスの面から離すように持ち上げ、こうしてシーツを 容易に交換することができる。これだけではこの装置は良い解決法であるが、エ レベータ格子およびその上に載せた患者を持ち上げるには、不必要に多量のエネ ルギーを費やす。 従来技術より優れ、使いやすい患者ベッドを達成することが本発明の目的であ る。本発明による患者ベッドは、請求の範囲第１項の特徴部に記載された事項を 特徴とする。 本発明による患者ベッドの様々な実施例は、添付の従属請求の範囲に記載され ている。 本発明によれば、患者の扱いが従来技術におけるよりも容易になる。本患者ベ ッドの使用は非常に単純で、どんなルーチン作業も一人より多い介護者を必要と しない。 次に添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 第１図は、本発明による患者ベッドの端部の概略部 分斜視図、 第２図は、患者ベッドがその操作位置のひとつにある状態を示す側面図、 第３図は、患者ベッドが他の操作位置にある状態を示す斜視側面図、 第４図は、患者ベッドがさらに他の操作位置にある状態を示す斜視側面図であ る。 第１図は、本発明による患者ベッドの一部をそのベッドの端部から斜視的に示 す。このベッドは、床に対して載置されるキャスタ１、ベッドフレームワーク２ およびマットレス３を含む。さらにマットレスは、ベッドの長手方向に平行に整 列した多数のマットレス要素3'、3"他を含む。これらのマットレス要素は、これ らの要素の下に位置するプラットフォーム４に固定され、該プラットフォーム、 したがってそれに固定されたマットレスも、プラットフォームに接続されたアク チュエータ機構によって垂直に可動である。第１図に示す実施例におけるアクチ ュエータ機構は、電動モータ５、ロープ／ケーブルまたはチェーン６、および転 向シーブまたはチェーンソケット７を含み、これらは基本的にベッドフレームワ ークの各隅に配置されている。プラットフォーム４の上昇と下降、したがってこ れに固定されたマットレス３も、アクチュエータシリンダまたは同様の適切な装 置／機構によって実現 してもよい。 患者ベッドフレームワーク２には管８または同様のスラット要素が取り付けら れ、これらはマットレス要素3'、3"他に平行に整列されて、標準的には、基本的 に水平な面を形成し、これによって患者ベッドの横断方向または長手方向に各マ ットレス要素の間に設けられた溝に各管状スラットが基本的に一致するように整 列する。第４図に示す状態では、マットレス３はその上方位置まで上昇して、マ ットレス要素の下のプラットフォーム４が基本的に管状スラット８に対して載置 されるように示されている。これは患者ベッドの通常位置である。上述のように 、プラットフォーム４に接続されたアクチュエータ機構によってマットレスを下 方に、たとえば約30〜50cm下降することができる（第１図）。しかしこの位置で は、管状スラット８は静止状態にある。 第１図に示すように、各マットレス要素は、発泡ポリエステルまたは他の適切 な材料から形成されたクッション部９と、このクッション部の上にある空気充填 部10とを含む。所望に応じて、発泡材料クッション部９は、マットレス要素の端 部に設けられた開口を通してより固いまたは柔らかい材料の他のクッションに容 易に交換することができる。または、空気充填部10の空気圧を所望に応じて変え て、マットレス特性を使用 者の好みに合うように調整してもよい。 患者を入浴させ、またはシーツを交換するときは、垂直に可動なマットレスが とくに有利である（第２図）。そのときは、マットレス３をアクチュエータ機構 によって下降させて、患者が管状スラット８の上に載っている状態にしておく。 このマットレスは、マットレスと管状スラットとの間に十分大きな空間ができて 、入浴過程で生ずる排液を集めるのに適したウォッシングシーツ11または同様の 不透性布を容易に配置することができるほど低く、下降させる。ウォッシングシ ーツの底部には排出孔を設け、これを通して洗い液を、たとえばホース13を通し て除去することができる。また、マットレス上で新しく下敷きシーツを交換する には、マットレスをその下方位置に下降させれば、容易である。必要な介護操作 をすべて完了した後、マットレスを再び上昇させてプラットフォーム４で支持し 、管状スラット８が各マットレス要素の間にある溝によって隠れるようにする。 マットレス３、およびそれを支持するプラットフォーム４は、２つの部分に「 スプリット」される。同様に、管状スラット８も同じ点12で２つの部分に分割さ れる。この目的で、長手方向に可動なロッキング／ピボット・バー（図示せず） が管状スラットの内部に挿入される。これらのバーは通常、管状スラットの 両部分を固いスラットの中へピボット点で閉じ込める位置にある。しかし、所望 に応じて、ロッキングバーを接続ビーム（図示せず）によって、このバー上のピ ボット点が管状スラット半体のピボット・ジョイント12に一致する位置に引っ込 めることができる。こうすると、管状スラット半体８、プラットフォーム４およ びマットレス３を含む「枕端」をピッチアップして（第４図）、患者が、たとえ ば読書位置を容易にとることができる。このようなピッチング操作はまた、アク チュエータシリンダまたは同様の装置など、従来公知の通常の手段によって実現 してもよい。第３図では、マットレスはその下方位置まで下降し（マットレスは 図示せず）、管状スラット８のピボットした半体のみが直立位置にピッチングさ れ、これによって患者が座位置にある状態が示されている。この位置は、たとえ ば便器への小水または排便に使用することができる。 当業者に明らかなことは、本発明は上述の図示の実施例に限定されず、添付の 請求の範囲内で変更することができる。上述の実施例における患者ベッドのアク チュエータ機能は、電動モータを用いて実現される。しかし、そのようなアクチ ュエータ機能はまた、クランクレバーもしくは同様の機構、またはバッテリ駆動 ドリルなどの電動工具もしくは同様の装置を用いるこ とによって、手動で行なってもよい。広くは、様々な上昇およびピッチング機構 を様々な方法を用いて実現することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．床に対して載置されるキャスタ(1)、ベッド脚またはベッド基部フレーム、 およびベッドフレームワーク(2)、ならびにマットレス(3)を含み、該マットレス はさらに、多数の長いマットレス要素（3'、3"他）を含み、前記ベッドフレーム ワークは患者ベッドのフレーミングを含み、該フレーミングに対しては、該ベッ ドのマットレス要素に平行に整列して基本的に水平な面を形成する管(8)または 同様のスラットが取り付けられ、該水平な面内で各管状スラットは、該ベッドの 横断方向または長手方向に整列して、前記マットレス要素の間に形成された溝と 基本的に一致する患者ベッドにおいて、該患者ベッドには、前記マットレス(3) を前記管状スラット(8)によって画成される第１の面と該第１の面の下にある第 ２の面との間で基本的に垂直な方向に動かし、また該マットレスを該２つの面の 間で所望の高さに停止させる手段(5〜7)が設けられたことを特徴とする患者ベッ ド。 ２．請求の範囲第１項記載の患者ベッドにおいて、前記マットレス(3)は、該マ ットレスの下に位置するプラットフォームまたは同様の面に固定されて該マット レスとともに動き、前記動かす手段(5〜7)はさらに、該プラットフォームに接続 されていることを特徴とす る患者ベッド。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の患者ベッドにおいて、前記動かす手 段(5〜7)は、前記マットレス(3)および該マットレスが固定された支持プラット フォーム(4)によって形成される構成体を動かすように配置された電動モータ(5) およびアクチュエータ機構(6、7)を含むことを特徴とする患者ベッド。 ４．請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の患者ベッドにおいて、前 記マットレス(3)および前記支持プラットフォーム(4)は、該ベッドの長手方向に おいて基本的に同じ点で２つの部分に分割され、これによって該部分のうちの一 方は、前記マットレスおよびプラットフォームの通常の面から離れるように、前 記ピボット点に設けられたピボットおよびピッチング機構によってピッチング可 能であることを特徴とする患者ベッド。 ５．請求の範囲第１項ないし第４項のいずれかに記載の患者ベッドにおいて、前 記マットレス（3'、3"他）は、基本的に弾性の材料から形成された下部(9)と気 体を充填可能に構成された上部(10)とを含むことを特徴とする患者ベッド。