JP3099967B2 - すべりの減少した回動と段差床との組み合わせを有するベッド - Google Patents

すべりの減少した回動と段差床との組み合わせを有するベッド

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景と要約 本発明は、ベッド、特にベッド上のマットレスを支持
するための床、もしくは床の関節部分を床の固定部分に
結合するためにすべりを減少した回動の組立体と組み合
わせた病人を支える別の装置に関する。そのうえ特に、
本発明は、椅子と、通常の水平ベッド位置と着座位置と
の間の通例のリクライニング位置とに変えられる病院用
ベッド又は病人の世話用ベッドのための床と回動組立体
とに関する。本発明のベッドは、皮膚の問題、著しい床
ずれをもつ人のような病人を支えるのに理想的である。
床又はここで述べている“段差床(ステップデッ
キ)”は、両側面に沿って中央に縦軸方向に延びている
床部分と隆起した又は高くされた縦軸方向に延びている
上部床部分とを有している。段差床は可動であり、それ
によりベッドは、水平な寝床表面をもつ通常のベッド位
置と直立した位置で人の頭部と背中を支える着座位置と
に変えられる。ベッドは停止される。着座位置に床を動
かす機構は、ベッドがベッド位置と着座位置との間を動
かすときに、人と寝床表面間のすべる力を最小にするた
めに段差床と協力する“すべりの減少した(レデュース
ーシェア)”回動を含んでいる。
支持表面上の人の位置を調整する関節床をもつベッド
と診察台は、この技術分野では公知である。例えば、フ
ォスター、L.ディル外による米国特許第5077843号、ボ
ーダーによる米国特許第5157800号、クレスチナ外によ
る米国特許第5129177号、ペックによる米国特許第48625
29号及びバイレイ等による米国特許第4751754号を参照
のこと。これらの全ては、本発明の譲り受け人に指定さ
れている。さらに、スミレイ外による米国特許第328114
1号、フェランド外による米国特許第5279010号、ホーウ
ェルによる米国特許第4183109号、フェンウィックによ
る米国特許第4411035号及びネルソンによる米国特許第3
220022号もまた独国公告第716981号と同様に参照のこ
と。これらの参考文献の各々は、ベッド表面上の人の位
置を調整するために関節のある頂部表面をもつベッド又
は診察台を開示している。ウェイスミラー外による1995
年8月4日に出願された米国特許出願番号No.08/511,71
1号の発明の名称“チェアーベッド”もまた参照のこ
と。その明細書も、参考文献としてここに組み入れてい
る。
本発明によれば、人のためのチェアーベッドは、頭部
と足部と側部とを有し、すべりの減少した回動の特徴を
もつ段差ベッドの独特の組み合わせを含んだチェアーベ
ッドである。ベッドは、枠体とその枠体によって支えら
れる床とを含んでいる。ベッドは、上部床部分と、その
上部床部分内で中央の縦軸方向に延びた凹部であって、
上部と下部の床部分に結合している下部床部分と壁部に
よって区形形成されている凹部とを含んでいる。加え
て、ベッドは、平坦で、上方に面している支持表面と、
側部床部分に載っている側部分と、凹部の中に下方に延
びている中央の突出部とを有しているマットレスを含ん
でいる。ベッドはまた、下部床部分上の回動軸のまわり
を、通常の水平位置と傾斜位置との間で回動できる床に
連結された第1の縦軸方向の床部材を含んでいる。
好ましい実施の形態によれば、チェアーベッドは、基
礎枠体と、この基礎枠体に連結した中間枠体と、この中
間枠体に連結した重量枠体と、この重量枠体に連結した
関節床とを含んでいる。関節床は、縦軸方向に間隔を置
いて頭部、座部、大腿部及び足部の部材とを有してい
る。頭部、大腿部及び足部の部材は、お互いに対して動
かせ、かつ重量枠体に対して固定された座部部材に対し
て動かせる。頭部、大腿部及び足部の部材は、頭部、大
腿部及び足部の部材の動きの範囲内で、チェアーベッド
をどんな望ましい位置へも無限に調整可能であり、これ
によりチェアーベッド上の人の位置の変更に順応する。
開示された関節床は、平坦で水平な寝床表面と、チェア
ーベッドの頭部端又はチェアーベッドの足部端の方に傾
けられる平坦な寝床表面と、非平坦な椅子形状の座部表
面とこれらの中間位置も加えた表面とを具備している。
チェアーベッドは、チェアーベッドのベースに対し下
降位置と上昇位置間に関節床と寝床表面とを昇降する機
構を含んでいる。加えて、チェアーベッドは、頭部、大
腿部及び足部の各部材の各々を独立して昇降させる機構
をも含み、これにより、チェアーベッドは個々の人々の
特別の必要に合わせた多くの位置をとることができる。
相棒のマットレスが床に支えられる。マットレスは、
平坦で上方に向いた寝床表面と、側部床部分で支えてい
る側部分と、寝床表面の下の突出部とを有している。突
出部は凹部の中に下方に延びており、少くとも床の側壁
部分に係合できる。マットレスの変化した厚さが、突出
部に隣接する厚い区域と突出部から離れた地域の薄い区
域とを含む“区域”をもつマットレスを提供している。
マットレスは、頭部マットレス部、座部マットレス部
と、大腿部マットレス部と足部マットレス部とを含んで
いる。命名された各々のマットレス部分は、床の基礎を
なす頂部、座部、大腿部と足部の部材と同様に、ベッド
の寝床表面で休んでいる人の頭部、座部、大腿部と足部
にそれぞれ結びつけられている。
段差床の形状と対応しているマットレスの形状及び工
夫されたマットレスの部品の数と形状に対して多くの変
形が可能であるけれども、上部床部分と底部床部分によ
って区画形成された凹部とを有する段差床と、底部と上
部床部分を連結している壁部分とが、望ましい結果を達
成するであろう。同様に、段差床の形状に一般に従って
いる底部表面を具備するどんなマットレス又はマットレ
スの部品の組み合わせも、望ましい結果を達成するであ
ろう。
可動な頭部部材は、重量枠体に連結され、寝床表面よ
り上にあるように配置された有効な回動軸のまわりに、
重量枠体に対し回動可能に配置されている。好ましく
は、頭部部材が降下位置と背部支持位置間で動くとき
に、寝床表面とベッド上の人の背中との間のすべりを最
小にするために、寝床表面に横たわっている人の腰によ
って定められた回動軸にほぼ隣接して、有効な回動軸が
設置される。この“すべりの減少した”回動を達成する
ために、頭部部材は、重量枠体に対する並進と回動の両
者の動きのために重量枠対に取り付けられる。並進と回
動の動きは、枠体に対して有効な回動軸のまわりを頭部
部材が回動する動作を引き起こすために結合している。
関節床の頭部部材は、重量枠体に対して、重量枠体に
ほぼ平行な降下位置と上方の背部支持位置との間で回動
できる。寝床表面上の人が平坦位置から着座位置に動き
とき、寝床表面上の人の背中と脚は伸びる。頭部部材が
床と寝床表面を伸ばすことにより降下位置と背部支持位
置との間で回動する場合、すべりの減少した回動は、人
の背中と脚と寝床表面とのすべりを少なくするために、
この伸長に順応する。このすべりの減少した回動は、寝
床表面の人の上半身が、下半身を動かすことなく、上方
に傾くのを可能にしている。このことは、頭部部材の関
節動作中に、寝床表面に対し人が滑る傾向を少くし、そ
れにより人の背中と脚と寝床表面との間のすべりを少く
している。
頭部部材は座部部材に隣接し、下部床の上方の壁部に
連結しており、それにより頭部部材がほぼ水平な降下位
置から回動可能な背もたれを具備する背部支持位置へと
動くことができる。好ましくは、頭部部材は、降下位置
から背部支持位置へと動いているときに、ベッドの頭部
端への並進と上方への回動とが同時に行える。並進と回
動の動きは、下部床より上にあるように配置された有効
な回動軸のまわりを、頭部部材が座部部材に対して回動
するという動作を引き起こすために結合している。
寝床表面とすべりの減少した回動の組立体との間の垂
直距離は、チェアーベッドが上部床の側面部分と対応す
る薄いマットレス部分とを有している段差床を含む場合
は、最小とすることができる。下部床と上部床部分に結
合する壁部へのすべりの減少した回動の組立体の取付
は、床の底部に取り付けられたすべりの減少した回動の
組立体に比べて、すべりの減少した回動の組立体が、自
身より上に有効な回動軸を上げるのに必要とされる範囲
を最小にしている。
段差床はベッドの足部端に隣接する上部床の端部分を
も含むことができる。足部部材は、下部床より上にある
ように配置されている回動軸のまわりを回動する動きの
ために、上部床の端部分に連結されている。足部部材が
回動軸のまわりを回動するように、足部部材は、足部部
材の長さを変えるために収縮かつ伸長するように配置さ
れ、それにより足部部材は、チェアーベッド床板上の寝
床表面の人の足を置く低部位置にある場合に下方に回動
できる。加えて、マットレスの足部部分が足部部材の収
縮と結び付いて短くされるように配置されている。ま
た、マットレスの足部部分は、足部部材が下方に回動す
る場合、適当な大きさの座部面積を維持するために、自
動的にもっと薄くなる。
本発明の目的は、独特な頭部と足部部材のすべりの減
少した回動を有するベッドを提供することである。ベッ
ドは頭部端、足部端と側部とを有している。ベッドは枠
体とこの枠体に支持された関節結合の床とを具備してい
る。床は頭部部材、座部部材及び足部部材とを有してい
る。支持表面を有するマットレスは床上に支持される。
床部材の少くとも1つは、支持表面上の第1の有効な回
動軸のまわりをほぼ水平位置と傾斜位置との間で動くた
めに、床に連結されている。
上方に回動する頭部部材を有する従来のベッドは、従
来のベッドのマットレスを支えている床の底部表面に隣
接する回動軸のまわりを回動している。しかしながら、
頂部表面に支えられた人の腰は従来のベッドの回動軸の
数インチ上方にある。結果として、従来のベッドの頭部
部分が、その頂部表面で人をこすらせる原因となる上方
に回動する場合、頂部表面に支えられた人と従来のベッ
ドの頂部表面との間のすべりを引き起こす。このこすり
作用がしばしば病人の皮膚を損傷させ、特に重大な床ず
れの可能性のある老いた病人においてこのことが起き
る。
対照的に、本発明によるチェアーベッドは、枠体に対
し並進と回動の両者の動きのために頭部部材を枠体に取
り付けるための枠体に結合されたすべりを減少する手段
を含んでいるすべりの減少した回動を具備している。す
べりを減少する手段の回動と並進の動きは、頭部部材が
枠体に対して寝床表面より上にあるように配置されてい
る有効な回動軸のまわりを回動する頭部部材の動きを引
き起こすために結合している。好ましくは、有効な回動
軸は、寝床表面に支えられた人の腰の回動軸とほぼ一致
しており、それにより人と寝床表面間のすべり力が最小
となり、寝床表面の人に対する擦りを最小にする。
本発明の更なる目的、特徴及び利点は、本発明を実行
する上での最上の形態を例示している好ましい実施の形
態の下記の記載を考慮することにより、当業者であれ
ば、じきに明らかとなろう。
図面の簡単な説明 詳細な説明は特に添付の図面を参照して記載する。
図1は本発明のチェアーベッドの斜視図であり、チェ
アーベッドから分解された側部レールと、頭部側レール
と、床の縦軸方向の側面に沿って配置された足部側レー
ルと、閉鎖位置での足部揺動ゲートとを示している。
図2は図1と同様の図であり、着座位置でのチェアー
ベッドが、上方の背部支持位置へと回動された関節床の
頭部部材と、僅かに上方に傾けた床の大腿部部材と、ほ
ぼ垂直下方に延びている降下位置に回動された床の足部
部材と、萎んだマットレスの足部部分と、チェアーベッ
ドに隣接して折り込まれた一方の揺動ゲートをもつ、開
口位置に動かされた揺動ゲートとを有しているチェアー
ベッドを示している。
図3は、図1のチェアーベッドの略図であり、マット
レスを含むベッド位置でのチェアーベッドが、床板より
上の予め決められた第1の間隔をもつ上方に面する寝床
表面と、ほぼ平坦な形状の寝床表面を支持する初期の位
置にある床と、第1の長さである足部部材とを有してい
るチェアーベッドを示している。
図4は、降下位置でのチェアーベッドを示している略
図である。
図5は、傾斜(トレンデレンブルグ)位置におけるチ
ェアーベッドを示している略図である。
図6は、逆の傾斜(トレンデレンブルグ)位置におけ
るチェアーベッドを示している略図である。
図7は、床の初期の位置から僅かに上方に回動した床
の頭部部材の頭部端と、床の初期の位置の座部部材によ
って定められた水平面にあるように配置あれた座部部材
と、僅かに傾斜された足部部材とを有している中間位置
のチェアーベッドであり、これにより床が初期の位置に
ある場合に、足部部材の足部端が足部部材の位置の下に
あることを示している図である。
図8は、座部部材から離れて上方の背部支持位置へと
回動された頭部部材の頭部端をもつ着座又は椅子位置に
おけるチェアーベッドの図であり、座部部材が初期の床
位置のようにほぼ水平に置かれており、大腿部部材が上
方に持ち上げられており、足部部材が大腿部部材から下
方に延び、第2のより短い長さにされており、かつ足部
部材上のマットレスの部分が萎まされていることを示し
ている。
図9は、本発明による段差床とマットレスの第1の実
施の形態の斜視図である。
図10は、図9の線10−10に沿って切断した断面図であ
り、突出部の下の段差床の底部を示している。
図11は、分離された部材をもつ図1のチェアーベッド
の分解斜視図である。
図12は、図1の線12−12に沿って切断した断面図であ
り、図7に示された位置と同様の中間位置にあるチェア
ーベッドを示している。
図13は、図12と同様の図であり、関節床の頭部部材の
部分と図3に示された降下位置におけるすべりの減少し
た回動組立体とを示している。
図14は、図13と同様の図であり、頭部部材の部分と図
8に示された背部支持位置におけるすべりの減少した回
動組立体とを示している。
図15は、チェアーベッドの段差床とマットレスの第2
の実施の形態を示す分解斜視図である。
図16は、図15の線16−16に沿って切断した段差床とマ
ットレスの断面図であり、螢光透視設備のような医療設
備を保持するC−腕部材(仮想線で示している)を示し
ている。
図17は、マットレスと床の第3の実施の形態の分解斜
視図であり、最小にされた状態での床の足部部材とマッ
トレスの足部部分とが、縮められた床の足部部材と縦方
向に縮められ、かつ萎まされたマットレスの足部部分を
有し、それによりマットレスの足部部分が、足部部分が
膨らまされたときよりも、より薄く、短くされているこ
とを示している。
例示しかつ好ましい実施の形態の詳細な説明 頭部端52、足部端54と側部56,58を有した本発明のチ
ェアーベッド50が、図1に示されている。この記載中に
用いられているように、語句“頭部端52"は、チェアー
ベッド50の最も近い頭部端52にあるように配置されてい
るどのような言及された対象物の端部をも表すのに用い
られている。同様に、語句“足部端54"は、チェアーベ
ッド50の最も近い足部端54にあるように配置されている
どのような言及された対象物の端部をも表すのに用いら
れている。
チェアーベッド50は、図1と11に示されるように、昇
降腕320,322,324,326によって中間枠体モジュール300に
連結した基枠体62を有する基体モジュール60含んでい
る。関節床/重量枠体モジュール400は、負荷ビーム33
0,336,342,348によって中間枠体モジュール300に連結さ
れる。側面レール組立体800,802,804,806と足部揺動ゲ
ート622を有する拡大した枠体モジュール610とは、関節
床/重量枠体モジュール400に連結される。マットレス
が関節床/重量枠体に支えられ、人(図示されていな
い)を受け入れるような形状とされた寝床表面又は支持
表面552を具備している。
チェアーベッド50は、看護者又は油圧装置モジュール
100を用いる寝床表面552上の人(図示されていない)に
よって操作され、それによりマットレス550と、中間枠
体モジュール300の中間枠体302及び関節床/重量枠体モ
ジュール400の関節床402とが、位置の変化をし、そのい
くつかが図3〜7に概略で示されている。
関節床402は、頭部部材404と、座部部材406と、大腿
部部材408及び足部部材410とを含んでいる。マットレス
550が床402上に支持され、かつ頭部部分558と、座部部
分560と、大腿部部材562及び足部部分564とを含んでお
り、それらの各々は、ほぼ床402の同様の命名部分と対
応しており、かつそれらの各々は寝床表面552上の人の
頭、座部、大腿部及び足とほぼ結び付けられている。床
402とマットレス550と詳細は後述されるであろう。
チェアーベッド50が、寝床表面552が平坦で水平であ
るように配置された床402を有するベッド位置であると
すると、図1に示され、図3に概略で示されているよう
に床402の初期の位置を区画形成している。ベッド位置
においては、寝床表面552は床板より上の予め決められ
た第1の間隔566にある。チェアーベッド50が、初期の
位置にある床402と床板より上の予め決められた第1の
間隔566よりは小さい第2の間隔568の寝床表面552とを
有する図4に概略で示された低い位置にするために操作
される。関節床402の足部部材410は、床402が初期の位
置にある場合は、第1の長さ465を有する。
チェアーベッド50は、平坦な配置にある床402を傾け
た、図5に概略で示された傾斜位置に動かすことがで
き、それにより寝床表面552の頭部端52は、寝床表面552
の足部端54よりも床板近くにあるように配置される。チ
ェアーベッド50はまた、平坦な配置にある床402を傾け
た、図6に概略で示された逆の傾斜位置にもすることが
でき、それにより寝床表面552の足部端54は、寝床表面5
52の頭部端52よりも床板近くにあるように配置される。
前述したように、チェアーベッド50は図2に示され、
図8に概略で示されるように着座位置に変えることもで
きる。着座位置においては、床402の頭部部材404の頭部
端52は、中間枠体302から離れて上方に、回動可能な背
もたせを与える背部支持位置まで回動され、それにより
頭部部材404と中間枠体302とは、約55〜90度間の角度51
2を形成するようになる。床402の座部部材406は初期の
位置におけるようにほぼ水平になるように配置され、大
腿部部材408の足部端54は僅かに上方に傾けられ、床402
の足部部材410は大腿部部材408からほぼ垂直下方に延び
て、床402が初期の位置にある場合よりも短い長さ464で
ある。マットレス550の足部部分564は膨らますことがで
き、チェアーベッド50が着座位置にある場合には、萎ん
だ状態にある。マットレス550の足部部分564は、膨らん
だ場合より、萎んだ場合の方がより薄く、短くなってい
る。
チェアーベッド50は、床402の頭部、大腿部及び足部
部材404,408,410が図3と8に示されるこれらの中間に
ある位置をとることができる。例えば、チェアーベッド
50は図7とか図12とかに概略で示される中間位置をとる
ことができ、この場合、床402の頭部部材404の頭部端52
は初期の位置から僅かに上方に回動され、座部部材406
は初期の位置のようにほぼ同じ水平平面にあるように配
置され、大腿部部材408の足部端54は初期の位置から僅
かに上方に上げられ、足部部材410はその足部端54が足
部部材410の頭部端52より下方になるように傾けられて
いる。
加えて、チェアーベッド50の関節床402は、図9,10,15
〜17に段差マットレス550に沿って図示されているよう
に段差床412として配置されている。図15〜17の段差床
とマットレスは図3〜8に示されているものである。段
差床412は、上部床414と、段差床412の下部床430によっ
て区画形成された中央に縦軸方向延びている凹部456
と、凹部456を取り囲み、下部床430を上部床414に結合
している壁部438とを含んでいる。上部床414は、縦軸方
向に延びている上部床の側面部分417と、上部床の頭部
端の端部分416と、上部床の足部端の端部分460とを含ん
でいる。
マットレス550は、ほぼ上方に面している寝床表面552
と、寝床表面552にほぼ平行であって、寝床表面552の下
にあるように配置されている底部表面586とを含んでい
る。周囲側面567は寝床表面552と底部表面586に連結し
ている。突出部576が底部表面586に設けられ、そこから
下方に延びている。好ましくは、突出部576はマットレ
ス550の側面578から離れて間隔が設けられ、凹部456の
中に嵌合する。突出部576は、段差床412に対するマット
レス550の動きを防止し、床412上のマットレス550のほ
ぼ中央の位置を維持するために、段差床412の壁面438に
係合する。
好ましくは、マットレス550は、図10に示されるよう
に凹部456と突出部576に隣接する厚い区域と上部床414
に係合する薄い区域580とが与えられている。例えば、
厚い区域582は、薄い区域580の1及び1.5倍の厚さであ
る。好ましい実施の形態においては、厚い区域は約7.5
インチ(19cm)の厚さであり、薄い区域は5インチ(1
2.7cm)の厚さである。厚い区域582は、人の安らぎを最
高にするために寝床表面552上の人(仮想線で示されて
いる)の大部分の重さを支持するように置かれている。
周囲の薄い区域580は、寝床表面552上の人に厚い区域58
2よりも固く思われ、マットレス550の側面578に沿う寝
床表面552への出入口に便利であるマットレス550の周囲
部分を与えている。
分かるように、段差床414とマットレス550は人を支え
る支持表面を必要とする多くの用途に用いることができ
る。例えば、段差床414とマットレス550は、看護者によ
って運ばれる担架及び簡易寝台によって支えられた人を
移動するための車輪付きの枠体上に設けられた段差床41
4を有する簡易寝台のように使用するのに構成されてい
る。
関節床402は図15〜17に示されるようにマットレス550
を支える表面である。床402は頭部、座部、大腿部及び
足部部材404,406,408,410に分割して示されており、そ
れらの頭部部材404、大腿部部材408及び足部部材410の
3つは、座部部材408に対して人(図示されていない)
の背中、大腿部及び下方の脚部の傾斜角度を変えるよう
に回動される。頭部部材404は、特別な“すべりの減少
した回動”を有しており、これは後述するようなすべり
の減少した回動組立体650によって生じる動きであっ
て、図13と14に示されるように下部床部材510より上に
あるように配置され、好ましくは上部床414にある有効
な回動軸652のまわりを頭部部材404を回動させる。床40
2の座部部材406は水平のままであり、床402の頭部、大
腿部及び足部部材404,408,410は座部部材406に対し、及
びお互いに対して動くことができ、これによって、マッ
トレス550の座部部分560に対し、及びお互いに対してマ
ットレス550の頭部、大腿部及び足部部分558,562,564を
動かす。
頭部部材404は図11〜14に示されるようにすべりの減
少した回動組立体650によって重量枠体506に結合され
る。すべりの減少した回動組立体650は、床402の座部部
材406と重量枠体506に対して頭部部材404を、頭部部材4
04の並進と回動の両者の動きのために重量枠体506に取
り付ける。回動と並進の動きは、頭部部材404が下部床4
30より上にあるように配置され、上部床414に直接に隣
接している有効な回動軸のまわりを重量枠体506に対し
回動する動作を引き起こすために結合する。頭部部材40
4の動きによって引き起こされる人の背中と寝床表面552
間のすべりは減少され、それによって人に対する寝床表
面552のこすりも減少する。
すべりの減少した回動組立体650は、図11〜14に示さ
れるように頭部部材404の両側面656に取り付けられたブ
ラケット654を含んでいる。ブラケット654は、図11に示
されるように頭部部材404から両側面656にわたっている
平坦なU字形状の筋かい(ストラット)658に結合して
いる。キャップ662を有するレバー腕部材660が筋かい65
8に固定され、チェアーベッド50の足部端54に向って頭
部部材404の両側面656に平行に縦軸方向に延びており、
図12〜14に示されるように先端部664で終っている。2
つのスペーサー棒666の各々は、ブラケット654に隣接す
る筋かい658に回動可能に連結された第1の端部668と重
量枠体506に回動可能に結合された第2の端部670とを有
しており、これによりスペーサー棒666はスペーサーの
回動軸672のまわりを回動する。スペーサー棒666は、頭
部部材404が図12の背部支持位置と図13の降下位置間を
動くようにしてスペーサーの回動軸672と筋かい658間の
距離を維持している。
溝が設けられたブラケット674が、図12〜14に示され
るように頭部部材404の足部端54に隣接する座部部材406
の両側面676に固定される。各々の溝の設けられたブラ
ケット674は、水平な縦軸方向の溝678を含むように形成
される。頭部部材404の足部端54は、溝678に受け入れら
れるピン680を含んでいる。ピン680と溝678は頭部部材4
04の足部端54の動きを案内するのに協同し、それにより
頭部部材404の足部端54は、頭部部材404が上方に背部支
持位置に回動したとき、チェアーベッド50の頭部端52の
方に又は縦軸方向に並進する。
頭部部材の回動用シリンダー150が、図11〜14に示さ
れるように降下位置と背部支持位置と間に頭部部材404
を回動させるために作動する。末端部684を有するブラ
ケット682が、大腿部部材408の上部床の端部部分460に
固定される。ブラケット682は重量枠体の端部部分460に
沿ってほぼ中央に設けられている。頭部部材の回動用シ
リンダー150はブラケット682の末端部684に回動可能に
連結され、かつ頭部部材の回動用シリンダー150のピス
トン棒152はレバー腕部材660の先端部664に回動可能に
連結され、それにより頭部部材の回動用シリンダー138
とレバー腕部材660とは、頭部部材404の筋かい658と重
量枠体506間に作用する。
頭部部材404が、例えば図13に示される降下位置にあ
るとき、頭部部材の回動用シリンダー150は引っ込んだ
位置にあるピストン棒152を有する、活動をしない配置
にある。頭部部材404とレバー腕部材660は、頭部部材40
4が降下位置にあるときは、重量枠体506にほぼ平行であ
る。
頭部端の回動用シリンダー150が伸長された位置に動
くとき、ピストン棒152はレバー腕部材660をチェアーベ
ッド50の頭部端52の方へ押す。レバー腕部材660は、図1
4に示されるように筋かい658に対し、頭部部材404を上
方に背部支持位置に回動するように押す。ピン680が溝6
78と協同し、これにより頭部部材404の足部端54はチェ
アーベッド50の頭部端52の方に縦軸方向に距離686だけ
動く。同時に、スペーサー棒666は、頭部部材404の回動
と並進の両方の動きを結合している図14の円弧688で図
示される動作を頭部部材404に起こさせ、上方に揺動す
る。回動ピン680が段差床412の側壁438の頂部に直接に
隣接して設置されているので、マットレス550の寝床表
面552と底部586と間の回動が起きる。このことが、人
(図示されていない)と寝床表面552と間のすべりの減
少に必要とされる運動を減少している。
回動の縦軸方向への移動が、頭部と座部558,560間の
マットレス550の折り目を防ぐのに選択される。マット
レスの背部部分558上の有効な接触点は、上方に回動す
るように延びており、人が自分の腰のまわりを回動する
ように寝床表面552上の人の対応する点である。すべり
の減少した回動組立体650の結果として、マットレスの
背部部分558上の接触点と人の対応する点は一緒に動
き、こうして寝床表面552に対し人の滑りを減少する。
人の背中の表面は、人が着座位置に上方に回動したと
きに伸びるけれども、人の脚部の後の表面は、脚部の後
が下方に回動するように接触する。図15と17に対して説
明するように、すべりの減少した回動を達成するため
に、着座位置に回動したときに、床402の足部部材410と
マットレス550の足部部分564とは、長さを短くできるよ
うに設置かつ構成され、またマットレス550は薄くさ
れ、長さを短くされる。
示されているように、頭部部材404は、頭部部材404が
降下位置から背部支持位置に回動するときに、座部部材
406に対し並進する。この相対的な並進は、床402の関節
動作中に背部と座部との接合点で床402の長さを有効に
伸長している。表面552によって支持された上方を向い
ている人(図示されていない)が、横たわっている位置
から着座位置へと動くときに、人の背中(図示されてい
ない)は長くなる。座部部材406と頭部部材404,708の接
合点での床402の有効な伸長は、人の背中を長くし、人
と表面552間に生じるすべりの減少を確かなものにして
いる。足部−座部の接合に対して、表面552は、横にな
っている位置から着座位置に動くときに接触する。
換言すれば、背部での床402と表面552の伸長と、足部
での収縮は、人の上半身を傾けるときに、人の下半身を
表面552に対し静止したままにし、床402の関節動作中で
の人と表面552間のこすれを最小にするために、上半身
をもまた表面552に対し静止したままにする。すべりの
減少した回動は、頭部部材404が繰り返し上昇、下降さ
れる場合でも、チェアーベッド50の足部端54の方への寝
床表面552上の人の移動を最小にし、マットレス550の
“ひだ付け(バンチング)”及び人の腰と肩の位置に対
応する圧力を最小にする。
関節床402の足部部材410は、図1と3に示されるよう
に中間枠体302に平行なほぼ水平の上昇位置からほぼ垂
直に下方に延びている下降位置へと、人(図示されてい
ない)のより下方の脚と足を図2と8に示されるような
着座位置へと低くすることができるように、動かすこと
ができる。足部部材410は、図3と17に示されるような
縦軸方向の長さを465を有する伸長した位置から、チェ
アーベッド50の頭部端52の方へ内方に引っ込められた足
部部材410の足部端54を有する引っ込み位置へと引っ込
められ、これにより足部部材410は、これが図8と17に
示されるような降下位置に動くときに、床板と“離れて
いる(クリア)”縦軸方向の長さ464を有するようにな
る。好ましくは、足部部材410が引っ込められるとき、
足部部材410の長さ464は、足部部材410の足部端54が床
板とは離れているようにし、ベッド上のテーブル(図示
されていない)の基体(図示されていない)をそれらの
間に入れることが出来るような十分な床板からの間隔が
設けられている。
関節床402の頭部、座部、大腿部及び足部部材404,40
6,408,410は、図11と15〜17に最もよく示されるように
段差床412を区画形成するのに協力している。段差床412
は、頭部部材404の頭部端52に設けられた頭部端の上部
床部分416を有する上部床414と、頭部、座部及び大腿部
部材404,406,408の両側面に設けられた側部の上部床部
分418,420,422,424,426,428と、大腿部部材408に隣接す
る重量枠体506の足部端54に設けられた足部端の上部床
部分460とを含んでいる。上部床部分416,418,420,422,4
24,426,428,460と足部部材410の頂部表面411とは、関節
床402が初期の位置にあるときは、同じ平面にあり、重
量枠体506にほぼ平行である上部床414を形成するのに協
力している。
段差床412は、頭部薄板432、座部薄板434及び大腿部
薄板436とを有する下部床430をもまた含んでいる。頭
部、座部及び大腿部薄板432,434,436は、関節床402が初
期の位置にあるときは、同じ平面にあり、それらは、関
節床402が初期の位置にあるときは、重量枠体506と上部
床414にほぼ平行である下部床430を形成するのに協力し
ている。
下部床430は、図11と15に示されるように頭部薄板432
を頭部端の上部床部分416に結合している頭部端壁部440
と、頭部、座部及び大腿部薄板432,434,436を側部の上
部床部分418,420,422,424,426,428に結合している側壁
部442,444,446,448,450,452と、大腿部薄板436を足部端
の上部床部分460に結合している足部端壁部454とを含ん
でいる壁部438によって、上部床414に結合されている。
それから、段差床412は上部床414を具備し、下部床430
と下部床430を上部床414に結合している壁部438とによ
って区画形成された中央の縦軸方向に延びている凹部45
6を含むように形成される。好ましい実施の形態におい
ては、関節床402の頭部部材404は、上部床414に直接に
隣接しているすべりの減少した回動組立体650によっ
て、重量枠体506に連結されており、この組立体が関節
床402の頭部部材404を重量枠体506に対し降下位置と背
部支持位置と間で回動させている。チェアーベッド50に
おける段差床412とすべりの減少した回動組立体650の結
合が、すべりの減少した回動組立体650を従来の床の底
部よりむしろ壁部438に設置されるのを可能としてい
る。結果として、寝床表面552とすべりの減少した回動
組立体650と間の垂直の距離が最小とされる。このこと
が、すべりの減少した回動組立体650が、これより上の
有効な回動軸を上げるのに必要とされる範囲を最小にし
ている。
マットレス550が関節床402に受け入れられており、か
つ図15と16に示されるように凹部456に受け入れられる
大きさの突出部576を含んでいる。従って、マットレス5
50は、それが段差床412の上部床414に係合しているマッ
トレス550の側部580に沿ってより薄くなっている。反対
に、マットレス550は突出部576に隣接している部分でよ
り厚くなっている。好ましくは、突出部576は、寝床表
面552上の人の重さの大部分を支えているマットレス550
の部分の下に直接に位置付けされている。上部床414及
び突出部579の厚さを加えて係合している寝床表面552と
底部表面586間のマットレス550の厚さを含むマットレス
550の厚い部分は、寝床表面552上の人により大きな安ら
ぎを与える。それから、マットレス550は周囲の薄い区
域580と、突出部576に隣接する厚い身体支持区域582と
を有している。好ましくは、身体支持区域は周囲の区域
580の厚さの1.5倍である。例えば、周囲の区域が5イン
チ(12.7cm)の厚さで、身体支持区域582は7.5インチ
(19cm)の厚さである。
周囲のより薄い区域580と上部床の側部分417とは、上
部床414のすぐそばにある寝床表面552の結果として、寝
床表面552の縁部の回りにより大きな固さを与える“固
くされた”縁部を区画形成するために協力している。こ
の増加された固さが、人がベッドの側面に沿ってベッド
に出入するときに、利点となる。
加えて、固くされた縁部が、側部レールのわな(エン
トラップメント)の可能性を最小にするために側部レー
ル組立体800,802,804,806と協力する固い縁部を与え、
その中に対象物が、寝床表面552と側部レール808,810,8
12,814と間にくさびを打ち込まれるようになる。また、
段差床412は寝床表面552に対し高さを最大にするために
側部レール組立体800,802,804,806と協力し、図1と11
に示されるようにその高さに側部レール808,810,812,81
4が設けられている。側部レール808,810,812,814の頂部
は、寝床表面552上の人(図示されていない)の改善さ
れた保護範囲のための病人を拘束する位置にある場合
は、より高くでき、かつ底部814は、基礎枠体62と中間
枠体302の下の空間とに接近するのを改善するために折
り込まれた位置にある場合は、より高くできる。
突出部576は、図16に示されるように段差床412の壁部
438の部分に少くとも係合するように配置される側壁部5
84を含んでおり、それにより段差床412に対するマット
レス550の横方向と縦軸方向の滑りを防止できる。ま
た、マットレス550は寝床表面552と底部表面586に結合
している側面578を含んでいる。マットレス550と段差床
412とは、図10と16に示されるようにマットレス550の側
面578が床402上に露出されるように配置され、従来のマ
ットレスと床装置に見られるように枠体部分又は床の直
立した壁部に係合するよりもむしろ、看護者にマットレ
ス550へのより大きくかつより容易な接近を与えてい
る。
より好ましい実施の形態においては、寝床表面550は
ほぼ平面であり、突出部576は上部床414に係合している
周囲の区域580によって囲まれたマットレス550の厚い身
体支持区域582を形成するために、寝床表面550の下の中
央に設けられる。マットレス550は一部片以上で与えら
れ、例えばマットレス550は、凹部456に嵌合する第1の
マットレス部片と、第1のマットレス部片の側部を囲み
かつ隣接し、上部床414に係合している第2のマットレ
ス部片とを具備してもよいし、又は第1のマットレス部
片が凹部456に嵌合し、平坦な底部表面を有する第2の
マットレス部片が、第2のマットレス部片の底部が第1
のマットレス部片と上部床414に係合するように第1の
マットレス部片上に嵌合してもよい。しかしながら、身
体支持区域582と周囲区域580の両者を含む一部片のマッ
トレス550が好ましい。
加えて、マットレス550は膨らんだ部分と萎んだ部分
の両者を呈することができる膨張可能な部分574を含ん
でいる。好ましくは、膨張可能な部分574は図17に示さ
れるように足部部分564内にあるように配置され、それ
により膨張可能な部分574は、床402の足部部材410が上
昇位置にあるときに、寝床表面552として役立つように
膨らませられ、かつチェアーベッド50が着座位置にある
ときに足部部材410が、人の下方の脚部のために場所を
与える降下位置に下げられる場合、膨張可能な部分574
が萎められ、下方に傾けられる。足部部分564は、それ
が膨らまされたときよりも、萎んだときの方がより薄く
かつ短くされる。
マットレス550の足部部分564と関節床402の足部部材4
10は、図17に示されるようにチェアーベッド50の足部の
長さを最小にするために協力する。足部部材410と足部
部分564とは、足部部材410が上昇位置にあるときは第1
の長さ465であり、足部部材410が降下位置にあるときは
第2の長さ464である。第1の長さ465は第2の長さ464
より大きい。また、足部部分564は、足部部材410が上昇
位置にあるときは第1の厚さ608であり、足部部材410が
降下位置にあるときは第2の厚さ609である。第1の厚
さ608は第2の厚さ609より大きい。
加えて、マットレス550の足部部分564の幅604は、マ
ットレス550の頭部部分558の幅606よりも狭く、頭部部
分558の幅606は典型的には図15と17に示されるように、
標準のマットレスの幅である。幅604,606間のこの差
は、標準の適合したシート(図示されていない)をマッ
トレス550にきっちりと取り付けられるようにし、一方
では足部部分564に隣接して緩いままであり、それによ
り寝床表面552上に支えられる人(図示されていない)
のかかと(図示されていない)を受け入れる足部部分56
4の部分内で、圧力の軽減が維持される。膨張可能な部
分574が足部部分564にあるように配置される場合におけ
る足部部分564のより小さい幅604と、足部部材410の収
縮と足部部分564の一致した収縮と、膨張可能な部分574
の萎みとは、足部部材410が上昇位置から降下位置に移
動したときに、その全てがチェアーベッド50の足部を最
小にするように作用し、それにより寝床表面552上に支
えられた人の足は床板(図示されていない)又は足の支
柱646に到達することができる。床402の狭い足部部材41
0とマットレス550の足部部分564とが床402の足部端54の
幅を最小にし、それにより拡大した枠体610に隣接する
ベッド50の幅が、身体部分の側部レール812,814に隣接
するベッド50の幅よりも大きくはない。
本発明は好ましい実施の形態に対して詳細に記載され
ているが、請求の範囲に記載し、定めているように、変
更及び修正は、本発明の範囲及び精神内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブランソン,グレゴリー ダブリュ. アメリカ合衆国,インディアナ 47006, ベイテスビル,ダークス ロード 75 (72)発明者 クラマー,ケネス エル. アメリカ合衆国,インディアナ 47272, セント ポール,ウエスト ブルーミン トン ストリート 6769 (72)発明者 パラーモ,フィリップ ディー. アメリカ合衆国,オハイオ 45822,セ リーナ,ウエスト ローガン 230 1 /2 (72)発明者 ウルリッチ,デビッド ジェイ. アメリカ合衆国,インディアナ 47041, サンマン,エスター リッジ ロード 22186 (72)発明者 アルバースメイヤー,デビッド エー. アメリカ合衆国,イディアナ 47006, ベイテスビル,ステイト ロード 129 サウス 377 (72)発明者 ブルーク,ジェイソン シー. アメリカ合衆国,インディアナ 47240, グリーンスバーグ,ノース フランクリ ン ストリート 506 (72)発明者 メイヤー,エリク アール. アメリカ合衆国,インディアナ 47240, グリーンスバーグ,カウンティ ライン ロード 4185 (72)発明者 ミラー,ジョン ディー. アメリカ合衆国,インディアナ 47012, ブルークビル,モーガン ロード 2171 (56)参考文献 米国特許4369535(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/002 A61G 7/015

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部端と、足部端及び側部とを有するベッ
    ドにおいて、このベッドが、 枠体とこの枠体に支えられた床と、 上部床部分とこの上部床部分内の中央の縦軸方向の凹部
    を含む床であって、この凹部が下部床部分と、下部と上
    部床部分に結合する壁部とによって区画形成されている
    床と、 平坦で、上方を向いている病人用の表面と、側部床部分
    上に載っている側部部分と、前記床の前記凹部内に下方
    に延びている中央の突出部とを含むマットレスと、 ほぼ水平な位置と傾いた位置間で下部床部分の上の回動
    軸のまわりを回動する床に連結されている縦軸方向の第
    1の床部材と、 を具備しているベッド。
  2. 【請求項2】第1の床部材が座部部材に縦軸方向で隣接
    する頭部部材であり、前記頭部部材が背部−支持位置と
    降下位置間で直線的な動きと回動の動きとをするところ
    の請求項1に記載のベッド。
  3. 【請求項3】頭部部材が、第1の回動軸を形成している
    回動ピンを含み、この縦軸方向の第1の床部材が第1の
    回動軸のまわりを回動するところの請求項1に記載のベ
    ッド。
  4. 【請求項4】回動ピンが、頭部部材が前記位置間を動く
    ときに、縦軸方向に並進する枠体に対し縦軸方向に摺動
    可能であるところの請求項3に記載のベッド。
  5. 【請求項5】第1の床部材の下の第1の連結点で枠体に
    回動可能に連結され、かつ座部部材から離れて間隔を置
    かれた第1の端部と、第1の回動軸から離れて間隔を置
    かれた第2の連結点で頭部部材に回動可能に連結された
    第2の端部とを有する筋かいであって、頭部部材が降下
    位置と背部−支持位置間を動くときに、第1の連結点と
    第2の連結点間の間隔を一定に保つ筋かいを更に具備す
    る請求項4に記載のベッド。
  6. 【請求項6】頭部部材がベッドの足部の方の足部端を含
    み、かつ座部部材に隣接する壁部が、頭部部材の足部端
    に隣接する縦軸方向の溝を含むところの請求項1に記載
    のベッド。
  7. 【請求項7】頭部部材が、この頭部部材に回動可能に連
    結され、溝に摺動可能に受け入れられた棒部材を含むと
    ころの請求項6に記載のベッド。
  8. 【請求項8】頭部部材が降下位置から背部−支持位置に
    動くときに、棒部材がベッドの頭部の方へ溝内を並進す
    るところの請求項7に記載のベッド。
  9. 【請求項9】第1の床部材が座部部材に縦軸方向に隣接
    する足部部材であるところの請求項1に記載のベッド。
  10. 【請求項10】足部部材がほぼ水平の上昇位置とほぼ垂
    直下方に延びている降下位置との間で動くことができ、
    足部部材が上昇位置にあるときに、足部部材は第1の長
    さであり、足部部材が降下位置にあるときに、第2の長
    さであって、第2の長さが第1の長さよりも短くなって
    いるところの請求項9に記載のベッド。
  11. 【請求項11】足部部材がほぼ水平の上昇位置とほぼ垂
    直下方に延びている降下位置との間で動くことができ、
    かつ足部部材が上昇位置にあるときに、足部部分が膨ら
    んで、足部部材が降下位置にあるときに、萎んでしまう
    足部部分を含むマットレスを有するところの請求項9に
    記載のベッド。
  12. 【請求項12】床が、頭部端と、足部端と、頭部端に結
    合した上部床の端部部分と、足部端に結合した上部床の
    端部部分と、床の底部が上部床の端部部分に結合してい
    る端部壁とを更に含むところの請求項1に記載のベッ
    ド。
  13. 【請求項13】上部床の端部部分が、前記凹部を囲んで
    いる連続する上部床を形成するために、上部床の側部部
    分と協力しているところの請求項12に記載のベッド。
  14. 【請求項14】マットレスが、突出部に隣接するマット
    レスの部分を含んでいる内部の区域と、上部床の側部部
    分上で支えているマットレスの部分を含んでいる外部の
    区域とを更に含むところの請求項12に記載のベッド。
  15. 【請求項15】マットレスが、内部の区域内にあるよう
    に配置された内部マットレスと、外部の区域内にあるよ
    うに配置され、内部マットレスに隣接している外部マッ
    トレスとを更に含むところの請求項14に記載のベッド。
  16. 【請求項16】マットレスが膨張と収縮可能な部分とを
    更に含むところの請求項14に記載のベッド。
  17. 【請求項17】マットレスの膨張・収縮可能な部分が、
    床の足部部材に隣接するように配置されているところの
    請求項16に記載のベッド。
  18. 【請求項18】身体を支えるための支持組立体におい
    て、この支持組立体が、 上部床部分を含む床であって、下部床部分が床の側部壁
    によって上部床部分に連結され、それにより下部床部分
    が床の中央の縦軸方向の凹部を区画形成する上部床から
    離れて間隔が設けられ、下部床部分が下部床の支持表面
    を与えるために床を横断して延びている床と、 床上で支えているマットレスであって、上方に向いてい
    る身体の支持表面と上部床部分に係合している底部表面
    とを有するほぼ平坦な上部マットレス部材と、上部マッ
    トレス部材から前記床の前記凹部に下方に延びている中
    央の突出部であって、下部床の支持表面に係合する底部
    表面を有する中央の突出部と、床の側部壁に隣接して設
    けられている側壁部とを含むマットレスと、 を具備している支持組立体。
  19. 【請求項19】床が縦軸方向に間隔があけられた頭部、
    座部及び足部部材とを含み、前記凹部が前記足部部材か
    ら間隔があけられているところの請求項18に記載の支持
    組立体。
  20. 【請求項20】床の頭部、座部及び足部部材が相互に動
    かすことができ、かつこの頭部、座部及び足部部材が動
    くときに、支持組立体に対しマットレスの横方向と縦方
    向の動きを防止するために、床の側壁部が突出部の側壁
    に隣接しているところの請求項19に記載の支持組立体。
  21. 【請求項21】前記凹部が、横幅を有し、かつ前記床の
    足部部材が前記凹部の横幅に実質的に等しい横幅を有し
    ているところの請求項20に記載の支持組立体。
  22. 【請求項22】上部床部分が前記凹部を囲んでいる連続
    した上部床を形成しているところの請求項18に記載の支
    持組立体。
  23. 【請求項23】マットレスの中央の突出部が、床に対し
    てマットレスの動きを妨げるために少くとも床の側壁部
    の一部に係合しているところの請求項18に記載の支持組
    立体。
  24. 【請求項24】床が、身体支持表面上で支えられた身体
    の位置の変化に応じて相互に動かすことができる、縦軸
    方向に間隔を取って置かれた頭部、座部及び足部部材と
    を含むところの請求項18に記載の支持組立体。
  25. 【請求項25】床の頭部部材が、ほぼ水平な降下位置と
    背部−支持の上昇位置との間で動くように、上記上部床
    部分に隣接する前記床の座部部材に回動可能に取り付け
    られているところの請求項24に記載の支持組立体。
  26. 【請求項26】床の足部部材が、前記凹部から間隔を置
    かれており、かつほぼ水平の上昇位置とほぼ垂直の降下
    位置との間で動くように、前記上部床部分に隣接する前
    記床の座部部材に回動可能に取り付けられているところ
    の請求項24に記載の支持組立体。
  27. 【請求項27】足部部材がほぼ水平の上昇位置とほぼ垂
    直の降下位置との間で動くことができ、足部部材が上昇
    位置にあるときの第1の長さから、足部部材が降下位置
    にあるときの、第1の長さより短い第2の長さに、足部
    部材が引っ込むところの請求項24に記載の支持組立体。
  28. 【請求項28】マットレスが床の足部部材に隣接する足
    部部分を含み、このマットレスの足部部分が、足部部材
    が上昇位置にあるときに膨らんで、足部部材が降下位置
    にあるときに萎んでしまうところの請求項27に記載の支
    持組立体。
  29. 【請求項29】足部部材がほぼ水平な上昇位置とほぼ垂
    直な降下位置との間で動くことができ、マットレスが床
    の足部部材に隣接する足部部分を含み、このマットレス
    の足部部分が、足部部材が上昇位置にあるときに膨らん
    で、足部部材が降下位置にあるときに萎んでしまうとこ
    ろの請求項24に記載の支持組立体。
  30. 【請求項30】マットレスが、前記下部床部分の上の第
    1の厚さの内部区域と、前記上部床部分の上の第2の厚
    さの外部区域とを有し、第1の厚さが第2の厚さのほぼ
    2倍であるところの請求項18に記載の支持組立体。
  31. 【請求項31】前記上部床部分と前記下部床部分間の前
    記床に取り付けられた少くとも1つの病人−拘束用側部
    レールを含んでいる請求項18に記載の支持組立体。
  32. 【請求項32】頂部表面、底部表面及び側部壁とを有す
    る下部マットレス部と、頂部表面、底部表面及び側部壁
    とを有する上部マットレス部とを含むマットレスを支持
    するように配置されたベッド用床であって、この床が、
    上部床と、床側部で上部床に連結した下部床とを具備
    し、それにより下部床が床の凹部を区画形成している上
    部床から離れて間隔を置かれており、下部床が、下部支
    持表面を係合する下部マットレス部の底部表面をもつ床
    の凹部内に下部マットレス部を支持するための下部支持
    表面を与えるべく、床を横断して延びており、床の側壁
    部が、下部マットレス部の側壁部に隣接して設けられる
    ように配置されており、かつ下部マットレス部の頂部表
    面が上部床のほぼ平面内に並べられており、上部床が、
    身体支持表面を与えるために上部床上を延びている上部
    マットレス部の頂部表面をもつ上部マットレス部を支持
    するための上部支持表面を与えるべく、床の側壁部から
    延びており、かつ上部マットレス部の底部表面が上部支
    持表面に係合しているものであるベッド用床。
  33. 【請求項33】下部マットレス部と上部マットレス部と
    が分かれているところの請求項32に記載のベッド用床。
  34. 【請求項34】床が頭部と座部を支持する部材を含み、
    更に床の座部を支持している部材に連結したほぼ平坦な
    足部を支持する部材を具備するところの請求項32に記載
    のベッド用床。
  35. 【請求項35】足部を支持する部材が上部床に隣接して
    設けられた回動軸のまわりを回動できるところの請求項
    34に記載のベッド用床。
  36. 【請求項36】頭部と座部とを支持する部材が第1の幅
    を有し、かつ足部を支持する部材が第1の幅より小さい
    第2の幅を有するところの請求項34に記載のベッド用
    床。
  37. 【請求項37】頭部と座部とを支持する部材が上部床に
    隣接して設けられた回動軸のまわりを回動可能に一緒に
    連結されているところの請求項34に記載のベッド用床。
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