JPH0521583B2 - - Google Patents

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JPH0521583B2
JPH0521583B2 JP63179962A JP17996288A JPH0521583B2 JP H0521583 B2 JPH0521583 B2 JP H0521583B2 JP 63179962 A JP63179962 A JP 63179962A JP 17996288 A JP17996288 A JP 17996288A JP H0521583 B2 JPH0521583 B2 JP H0521583B2
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JP
Japan
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bed plate
opening
toilet
bathtub
arrow
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Tsuneo Yamamoto
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  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、看護人や付き添いの負担を軽減す
るように改良した寝たきり病人用などの便器付き
浴槽装置に関する。
[従来の技術とその課題] 現在用便においては便器の差込み、腰掛便器の
移動、オムツカバーの取付け、入浴においては看
護人の抱きかかえ、担架、リフト等で行つている
が、病人自身も移動および入浴時に不安を感じる
とともに、看護人の肉体的疲労は限界になつてい
る。このため病人の入浴回数が減少し特有の悪臭
になやまされている。
[発明の目的] この発明の目的は、病人自身も移動および入浴
時に安心を感じるとともに、看護人の負担が軽減
し、病人の入浴回数が増加し特有の悪臭の発生を
なくすことである。
[課題を解決するための手段] この発明にあつては、上端開口形の浴槽と、該
浴槽内に設けられ、入浴時には閉鎖状態にし、用
便時には開放状態にする開閉蓋を備えた便器と、
前記浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置された寝
台板と、この寝台板を少なくとも第1ないし第3
の寝台板部の三個所に区分し、これらの各接続部
で互いに折り曲げ変位可能にするヒンジ機構と、
前記第1の寝台板部は、水平な就寝位置と略垂直
な使用位置との間で回動可能になつており、入浴
時には前記第1の寝台板部が就寝位置から使用位
置に変位するに伴い、第2の寝台板部が前記ヒン
ジ機構により臀部が第1と第2の寝台板部で挟ま
れる過程を経て第1の寝台板部に対して略L字状
を成すように回動変位を行ない、前記便器を閉鎖
状態にしている前記開閉蓋上に載置されるように
したことと、前記第2の寝台板部に前記便器に対
応して形成された開口部と、該開口部を開閉すべ
く設けた蓋部材であつて、前記第1の寝台板部が
就寝位置にある時には前記開口部は閉鎖状態に保
たれ、用便および入浴時には、前記第1の寝台板
部が前記就寝位置から使用位置に変位するに先立
つて開口され、用便時には開放状態の前記便器に
連通するようにされていることと、一端部が前記
蓋部材に連結され、他端部が前記浴槽側に上下お
よび水平方向に回動可能に連結された操作棒を備
え、用便および入浴時には前記第1の寝台板部が
前記就寝位置から使用位置に変位するに先立つ
て、前記操作棒を若干下方に回動変位させた後に
水平回動することにより前記第2の寝台板部の開
口部を開口する駆動機構と、前記第3の寝台板部
に回動可能に設けられ、入浴および用便時に前記
第1の寝台板部が前記就寝位置から前記使用位置
に変位するに伴い、上方に回動して使用者の足を
乗せるためのステツプ部とを具備した構成を採用
した。
[作用および発明の効果] 上記のように構成した本発明によれば、入浴時
には、第1の寝台板部が水平な就寝位置から垂直
な使用位置に回動変位するので、使用者は無理な
く自動的に第2の寝台板部上に腰掛けた状態にな
り、他人の介助なしに湯船に自動的に漬ることが
できる。また、第2の寝台板部が便器の開口部上
に載置状態に位置するので、用便のときにも、蓋
部材が開放状態で第2の寝台板部上に腰掛けた状
態になるので、臀部が開口部を介して便器に露呈
された格好となり、用便を自力で足すことができ
る。また、入浴および用便時には第1の寝台板部
が就寝位置から使用位置に変位するに伴い、ステ
ツプ部が上方に回動するため、使用者はステツプ
部に足をのせることができ、姿勢の安定感がえら
れるとともに、不用意に前のめりになつたり、不
安感を感じることがなくなり使い勝手が良くな
る。このためステツプ部を設けたことにより、と
りわけ自力で自身を支え切れないといつた弱い立
場におかれた寝たきり病人にとつては、装置に身
を任せられながらも安心感が得られる。
そして、入浴あるいは用便を終えた後には、第
1の寝台板部は上方に回動して使用位置から元の
水平な就寝位置に回動復帰し、使用者は寝台板部
上で就寝状態にされる。このため人手を頼らずと
も、入浴や用便などの身の回りの世話が自力でで
きて心理的な圧迫感や家族に対する不愉快さを軽
減でき良好な療養状態を約束できるといつた優れ
た寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置を提供
できる。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。先ず、第1図および第2図において、200
は上面開口形の浴槽で、この浴槽の上端開口部に
は使用者Uが仰向き状態で乗るための第1ないし
第3の寝台板部201,202,203が閉鎖状
態に設けられている。これら第1ないし第3の寝
台板部201,202,203は隣接部分でヒン
ジ機構a,bにより互いに回動可能に連結されて
おり、第1の寝台板部201は二個のローラ20
1aと201bとの間をベルト201cにより連
結して成つている。第2の寝台板部202は互い
に並列状態に配設された多数の長尺なローラ群2
04から成つており、略中央には後述する便器の
上端開口部に対応する開口部205が形成されて
いる。第3の寝台板部203は左右に配設された
多数のローラ列203a,203bから成り、こ
れらのローラ列203a,203bはハの字状態
に位置しており、ローラ上を滑ることにより脚が
互いに離間する方向に拡開するようになつてい
る。この第3の寝台板部203にはステツプ部2
03Sがヒンジ203Hgにより回転可能になつ
ている。303は第2の寝台板部202とステツ
プ部203Sとを連結するリングで、これは後述
するように第1の寝台板部201が就寝位置から
使用位置に変位するに伴いステツプ部203Sを
上方に回転させて病人の足を乗せる役割をする。
また、第2の寝台板部202における開口部2
05には、複数のローラを回転可能に支持して成
る蓋部材206が開閉自在に装着されている。こ
の蓋弊材206に裏面には、断面矩形状を成す操
作棒207の一端がピン208により偏心状態に
枢支され、その他端は浴槽200の上端部を乗り
越えてエプロン200a側に上下(第3図に矢印
Aで示す)および水平方向(第1図に矢印Bで示
す)にそれぞれ縦ピン209および横ピン210
により回転可能に支持されている。この操作棒2
07の略中央下側には、ローラ211が回動可能
に取り付けられており、このローラ211は縦ピ
ン209を中心とする半円形のレール212に対
応している。そして、操作棒207が上下方向に
回動変位するに伴い、蓋部材206により第2の
寝台板部202の開口部205が開閉されるとと
もに、ローラ211がレール212に離接方向に
移動する。そして、蓋部材206は自重により常
に第3図の矢印X方向に回動付勢され、操作棒2
07の回動変位に関係無く略水平状態に維持され
るようになつている。213は油圧シリンダで、
これの一端は浴槽200の外側でピン214bに
より上下方向に微回動可能とされるとともに、も
う一つのピン214により水平回動可能(第1図
に矢印Cで示す)に枢支され、他端のロツド21
4aは操作棒207に対してヒンジ機構(図示せ
ず)により略水平平面内で回動可能に枢支されて
いる。215は縦型に配置された有端環状の円形
カムで、これは駆動機構DRを構成し、第4図に
詳細に示すように、支持部材216にボルト21
7により垂直面内に矢印Dおよび矢印E方向に上
下回動可能に枢支されている。この円形カム21
5の両端部には、ローラ218,219が回転可
能に設けられており、これらのローラ218,2
19は操作棒207を挟むようにして配置され、
操作棒207の互いに隣接する外側面にそれぞれ
滑動可能に接触している。この円形カム215
は、第2の寝台板部202の開口部205が蓋部
材206により閉鎖された状態では第4図に二点
鎖線で示す位置にある。
第2図に戻ると、第1の寝台板部201は略中
央部でピン218aにより浴槽200に対して実
線で示す水平位置と二点鎖線で示す垂直位置の間
で回動変位可能に枢支されている。219aはア
ームで、これの一端は第1の寝台板部201の裏
側に固定され、他端は油圧シリンダ220のロツ
ド220aにピン221を介して回動可能に枢支
されている。また、222は第1の寝台板部20
1の裏側に上端を固定したブラケツトで、下端を
浴槽200内に突出させた状態にある。223は
リンクで、これの一端はピン224を介してブラ
ケツト222の下端に回動可能に枢支され、他端
は第2の寝台板部202の裏面に固定されたリン
ク225の下端にピン226により回動可能に枢
支されている。227は水洗式の便器で、これは
浴槽200の内底部に第1の寝台板部201の下
方に位置するようにして配設されている。この便
器227は、詳細には第5図に見られるように、
上端開口部に開閉蓋228を開閉自在に設けてお
り、この開閉蓋228の上面には、二又に分岐す
るハンド229を一体に形成している。このハン
ド229の一端は、ピン230により略垂直状態
の開放位置と水平状態に閉鎖位置との間で回動可
能に枢支されている。このピン230からは相互
にピン231により連結されたリンク232,2
33が接続され、さらにリンク233の上端には
円形リンク234の下端がピン235により回動
可能に枢支されている。この円形リンク234は
浴槽200の開口上端部を内外に跨がるように位
置し、外側に位置する一端部は三角状を呈し、そ
の底面部の右端はピン236により回動可能に枢
支されている。237は浴槽200の外側に設置
された油圧シリンダで、これの下端は、ピン23
8により回動可能に枢支され、上端のロツド23
7aはピン239により円形リンク234の左端
に回動可能に枢支されている。
つぎに、第6図において、第1の寝台板部20
1の裏面には、温風発生装置250が一対のリン
ク251を介して配置されている。このリンク2
51の両端は回動変位可能に枢支されており、第
1の寝台板部201が水平位置から垂直位置に回
動するに伴い、温風発生装置250は2点鎖線で
示す位置から実線で示す位置まで下降変位し、温
風供給用のパイプ252を下方に送り、このパイ
プ252が、第1と第2の寝台板部201,20
2の間のヒンジ機構aの部分で不要な引張り方向
の力が加わらないようにしている。そして、第6
図に示すように、寝台板部が全体的にV字形の稲
妻状に折り曲がつた使用位置にあるときには、こ
のパイプ252の先端部は第2の寝台板部202
の開口部205を介して上方に臨んでいる。ま
た、同第6図において、253は洗浄装置の噴射
パイプで、これは用便後に洗浄用の湯を噴出する
機能を有するとともに、略水平方向に移動可能に
設けられており、その一端は糸巻き状の枢支部2
53aを有して浴槽200の外部に位置し、他端
は便器227の内部に突出している。254は縦
形レバーで、これは略中央部でピン255により
垂直面内に回動可能に枢支され、下端部は二又の
フオーク状に形成されている。このフオーク状の
下端は噴射パイプ253の枢支部253aを挟む
ように連結され、上端部はピン256により水平
レバー257の一端に回動可能に枢支されてい
る。この水平レバー257は第6図に双頭の矢印
F,Gで示すように、水平方向に往復移動可能に
なつている。そして、水平レバー257を矢印F
方向に移動させると、縦形レバー254が二点鎖
線の位置からピン255を中心に矢印H方向に実
線の位置まで回動変位し、枢支部253aを介し
て噴射パイプ253を矢印J方向に移動する。ま
た、水平レバー257を矢印G方向に移動する
と、この移動力がピン256を介して縦形レバー
254に伝達され、縦形レバー254が実線の位
置からピン255を中心に矢印Hとは反対方向に
回動して、二点鎖線の位置を占める。これにより
噴射パイプ253が枢支部253aを介して矢印
Jとは反対方向に移動する。このような噴射パイ
プ253に移動変位により移動調節され吐出口2
53bの位置を所望に設定できる。258は浴槽
200の底面部に形成された排出口で、この排出
口258は上面にいくにつれて次第に広がるテー
パ状に形成されており、このテーパ面にはテーパ
状の周側面を有する栓259が着脱可能に装着さ
れている(以下第2図参照)。この栓259の上
面中央にはスタツド260が突設され、くの字状
の操作部材261の一端がピン262により回動
可能に枢支されている。この操作部材261は中
央部でピン262により回動可能に枢支されてお
り、このピン262とは反対側の端部は、上方に
凸となるように湾曲する板ばね264に弾接状態
に係合している。そして、入浴が済んだ後には、
操作部材261をピン262を中心に矢印K方向
に回動すると、操作部材261は板ばね264の
上面を弾性変形を伴なわせながら摺動し、栓25
9を上方に引き上げて排出口258を開放し、浴
槽200内の湯が排出口258から外部に排水さ
れる。また、操作部材261を矢印Kとは反対方
向に回動すると、板ばね264を弾性的に変形さ
せながら栓259を下方に移動させてテーパ面ど
うしを合わせ排出口258が栓259により元ど
おりに閉鎖される。
なお、第3図に示す番号265は便器用の貯水
タンクで、この貯水タンク265からは便器22
7に連通させるパイプ266が設けられている。
267は寝台板部の側面にピン268aにより回
動可能に設けた平坦で矩形状のエプロンで、これ
は実線で示す水平位置と二点鎖線で示す垂直位置
との間で変位でき、このエプロン267を第3図
に二点鎖線で示すように下方に回動した状態に位
置させておけば、介護者が使用者Uに近接した状
態になり得ることから入浴時に介護者が使用者を
援助(手助け)し易くしている。
つぎに、上記構成の作用を説明する。
先ず、第1図に示すように、使用者Uが就寝状
態では第1ないし第3の寝台板部201,20
2,203は互いに水平状態の位置にあり、使用
者Uはこれら寝台板部の上に仰向き状態に位置し
ている。
しかして、使用者Uが用便を済ましたい場合に
は、第1図の状態で油圧シリンダ213を駆動す
る。すると、油圧シリンダ213のロツド214
aが矢印L方向に伸長する。この過程の極めて初
期に蓋部材206の開口部205に対する圧接状
態が開放されるため、ロツド214aが油圧シリ
ンダ213とともに自重によりピン214bを中
心として下方に回動変位し、開口部205を開放
して、第4図に二点鎖線で示す位置から実線で示
す位置に移動する。このとき、円形カム215は
第4図に示すように、第3図に示すロツド214
aの自重によりローラ218を回動させながらボ
ルト217を中心として矢印E方向に回動変位し
て、その状態の位置に停止する。これに伴い操作
棒207がローラ211とともに矢印Aとは反対
方向に下方回動してローラ211をレール212
上に乗せる。
さらに、油圧シリンダ213のロツド214a
が矢印C方向に回動しながら第1図に実線の位置
から二点鎖線で示す位置まで矢印L方向に伸長す
るに伴い、ローラ211がレール212上を移動
しつつ操作棒207が縦ピン209を中心として
矢印B方向に回動変位する。このため蓋部材20
6が実線の位置から略水平方向に移動して浴槽2
00の上端開口部を乗り越え、二点鎖線で示す如
くエプロン200aの下方に位置する。
この状態で、油圧シリンダ237が駆動してロ
ツド237aが第5図に実線で示すように矢印M
方向に伸長し、円形リンク234をピン236を
中心にして矢印N方向に回動変位している。この
ためリンク233が矢印Oで示すように、下方に
移動しリンク232をピン230の回りに矢印P
方向に回動変位する。これにより開閉蓋228が
水平な二点鎖線の位置から矢印Q方向に回動して
実線で示す略垂直な位置に移動し、便器227の
開口部を開放する。
また、この状態で、第2図の油圧シリンダ22
0が駆動してロツド220aを矢印Rで示す方向
に伸長させて二点鎖線で示す位置まで変位させ
る。この伸長によりピン221を介してアーム2
19aが時計方向に回転力を受けるため第1の寝
台板部201が水平な実線の位置からピン218
aを中心にして略垂直な位置まで矢印S方向に回
動変位する。これに伴いリンク223がピン22
4を中心にして矢印T方向に回動しつつリンク2
25をピン226を中心に矢印V方向に回動す
る。これにより第2の寝台板部202がヒンジ機
構aにより矢印W方向に回動して途中V字状を経
て全体的にL字状を成し二点鎖線で示す如く開放
状態の便器227の上に移動して使用位置を占
め、開口部205が便器227の上端開口部と連
通する。これに伴いリンク268が矢印Y方向に
移動するため第3の寝台板部203がヒンジ機構
bを中心に矢印Z方向に回動し、二点鎖線で見ら
れるように、便器227の前面側に垂直状態に変
位する。これに伴つてステツプ部203Sが第2
図の矢印Saで示すように上方に回転して、同図
に二点鎖線で示すように略水平な位置を占め乗せ
られる便宜が得られる。このように寝台板部が就
寝位置から使用位置に変位する過程では、使用者
Uが寝台板部の移動に従つて浴槽200内に降下
する。この過程では寝台板部がV字状を成すの
で、使用者Uの臀部は左右には位置ずれすること
なく、自動的にV字状の窪みの内部に嵌り込み、
背側は第1の寝台板部201に当接するととも
に、臀部が第2の寝台板部202上に存して、こ
の状態で寝台板部202の開口部205に確実に
位置する。この状態で用便が済むと、噴射パイプ
253の吐出口253bから湯が上方に所定時間
だけ噴射して使用者Uの臀部が洗浄される。つい
で温風発生装置250が駆動し、パイプ252を
介して先端部から温風が吹き出て臀部が乾燥され
る。
しかして、用便後には、油圧シリンダ220の
駆動によりロツド220aが伸長した位置から矢
印Rとは反対方向に移動し、アーム219aを破
線で示す位置まで矢印Sとは反対方向に回動変位
させる。
この回動変位に伴い第1の寝台板部201がピ
ン218aを中心に矢印Sとは反対方向に回動変
位し、二点鎖線で示す位置から元の実線で示す位
置に復換回動する。これに伴いリンク223がピ
ン224を中心にして矢印Tとは反対方向に回動
して二点鎖線の位置から元の実線の位置まで移動
し、リンク225がピン226を中心にして矢印
Vと反対方向に実線の位置まで回動変位する。こ
のため第2の寝台板部202がヒンジ機構bによ
り矢印Wとは反対方向に回動して元のように第1
の寝台板部201と面一で平行状態に戻る。
これと同時にリンク268が矢印Yとは反対方
向に移動するようになるため第3の寝台板部20
3がヒンジ機構bにより矢印Zとは反対方向に回
動変位し、元のように第1および第2の寝台板部
201,202と面一で平行状態の位置に戻る。
この動作に伴い、使用者Uも浴槽200内から上
方に移動して元のように寝台板部に仰向き状態に
位置する。
しかる後に、油圧シリンダ237が駆動してロ
ツド237aが矢印Mとは反対方向に移動変位す
る。このため円形リンク234がピン236を中
心にして矢印Nとは反対方向に回動し、リンク2
33を矢印Oとは反対方向に移動させる。これに
よりリンク232が矢印Pとは反対方向に回動
し、開閉蓋228はピン230を中心にして矢印
Qとは反対方向に回動変位して便器227の上端
開口部を閉鎖する。
この動作と前後して油圧シリンダ213が駆動
してロツド214aが矢印Lとは反対方向に移動
変位して二点鎖線の位置から実線の位置まで移行
する。このためローラ211がレール212上を
移動して油圧シリンダ213自体が矢印Cとは反
対方向に回動変位を行ない、操作棒207が蓋部
材206とともに縦ピン209を中心に矢印Bと
は反対方向に回動し、第4図に示すように円形カ
ム215に遭遇しローラ218に衝突して白抜き
の矢印で示すように横方向(水平方向)の力を与
える。これにより円形カム215がボルト217
を中心に矢印D方向に回動するため操作棒207
が実線で示す位置から斜め上方に移動し二点鎖線
で示す位置に移行する。これにより油圧シリンダ
213がロツド214aとともに、第3図に見ら
れるようにピン210を中心にして矢印A方向に
上方回動する。このため蓋部材206が上昇移動
して第2の寝台板部202の開口部205を閉鎖
する。このときには、ロツド214aの後退方向
の変位は、必要最少量より僅かに多くなるように
設定しているため、蓋部材206から開口部20
5に対する方向に圧接力が生じ、これにより油圧
シリンダ213がロツド214aとともに第3図
に実線で示す閉鎖状態の位置に保持される。
また、用便に代わつて浴槽200内で入浴をし
たい場合には、便器227の上端開口部Upを開
閉蓋228により閉鎖した状態にした上で浴槽2
00内に湯口269から所定量給湯し用便の時と
同様にして就寝位置から使用位置まで折り曲げる
ように変形移動させる。
これに伴い使用者Uは、寝台板部に従つて下方
移動して浴槽200内に入り、第2の寝台板部2
02に腰かけた状態で浴槽200内のお湯に漬か
るようになる。この場合、使用者Uが腕を自力で
動かせることができれば、第3図に示すシヤワー
270を用いることもできる。身体を洗つた後
は、足などにより操作部材261を矢印K方向に
回動してスタツド260を介して栓259を引き
上げ排出口258を開放して浴槽200内の湯を
外部に排出する。その後に、温風発生装置250
により用便のときと同様にパイプ252から温風
が使用者Uの濡れた身体に供給され、乾燥作用が
行なわれる。
入浴後の乾燥が終了すると、油圧シリンダ22
0の駆動により用便の済んだときと同様にして寝
台板部がL字状ともいうべき互いに段状に折り曲
がつた使用位置から元の互いに平行で面一状態の
就寝位置に戻り、使用者Uは寝台板部上に最初の
仰向きの状態に位置する。
このように上記構成によれば、用便や入浴時に
応じて寝台板部が就寝位置から使用位置に回動変
位し、使用者Uは第2の寝台板部202に腰掛け
た状態に浴槽200内に入つたり出たりすること
ができ、自力で身体を動かすことのできない者で
あつても人手を煩わすことなく自動的に入浴およ
び用便を足すことができる。この結果、使用者U
が身動きのできない寝たきり病人であつても、望
むときは何時でも入浴および排便といつた身の回
りの世話が自身で可能となることから家族や他人
に対して気兼ねする必要がなくなり、心理的な圧
迫を感じることがなく、また家族にあつても付き
切りの世話に明け暮れすることがなく毎日が憂鬱
で不愉快な思いをすることなく合理的である。
また、蓋部材206にあつては、偏心した位置
にあるピン208により蓋部材206は常に第3
図の矢印Xで示す方向に回動付勢されているの
で、蓋部材206は操作棒207上に常に当接し
ているようになることから、蓋部材206は略水
平平面内で回動変位することとなり浴槽200の
上端開口部が狭い事情にあつても、何らの支障な
く蓋部材206を回動変位して通過でき至極便利
である。
さらには、蓋部材206を開放させるには、先
ず蓋部材206を下方に僅かに変位させ、しかる
後に水平方向に回動変位させる必要があるが、こ
れを実現させるのに上記実施例では、円形カム2
15を縦型に配置して偏心軸により上下回動可能
に設けるだけで済むので、ウオームホイール機構
やリンク機構を利用した大掛りな装置を用いる構
成と相違し、簡素な構造状態を維持でき、しかも
コスト的に有利であるとともに、嵩ばらず省スペ
ース化に貢献することができる。
さらには、上記実施例では特に、第1の寝台板
部201が矢印S方向に回動して使用位置の変位
に伴い、温風発生装置250がリンク251を介
して自重により下方に移動するように構成したの
で、第1と第2の寝台板部201,202との接
続部分でパイプ252が無理な引張り力を受ける
ことが未然に防止され、破損などのおそれがなく
なる。しかも、この実現には何ら複雑な構造を必
要とせず、省スペースでありコスト的にも有利で
ある。
なお、上記実施例では、用便や入浴時に適用し
たが、これらのみに限定されず、食事や読書、あ
るいはポータブルテレビの観賞を行なう際にも適
用できるものである。
また、上記実施例では、用便および入浴時には
共通の温風発生装置250を用いたが、入浴後の
乾燥時には、強力な送風能力を有するブロワーを
用いるように構成してもよい。あるいは、弱強に
風力調整可能な温風発生装置を用いるようにして
もよい。
また、第1の寝台板部を中空に形成して外壁に
多数の透孔を設け、入浴後の乾燥時に温風を透孔
から使用者の身体に吹き出すように構成してもよ
い。このようにすれば、広い面積から温風が供給
されるので、身体の乾燥が短時間で済むといつた
便宜が得られ、特には寒い冬期に好適する。
さらには、第2および第3の寝台板部202,
203は長いローラから構成したが、これは短い
ローラやワイヤを貫通させた多数の数珠などから
構成してもよい。また、この場合のローラは円筒
状の中空に形成して重量を小さくして軽量化を図
つてもよい。
また、寝台板部の回動変位や蓋部材206の移
動や噴射パイプ253の移動調節にあつては、リ
モートコントロール式のパネルを設け、このパネ
ルの操作により使用者Uが所望に応じて移動する
ように構成してもよい。加えて、寝台板部は第1
ないし第3の寝台板部201,202,203の
三区分のみに限定されず、四区分などの複数に区
画するように構成してもよい。
また、第1、第2および第3の寝台板部20
1,202,203はベルト201cやローラで
はなくて通常の平坦な板から構成してもよい。
また、第1、第2および第3の寝台板部20
1,202,203およびエプロン200a,2
67はベルト201cやローラではなくて通常の
スプリングやネツトおよび平坦な板から構成して
もよい。
加えて、上記実施例では、シリンダとロツドか
らなる油圧シリンダを使用したが、これの代わり
にナツト状の雌ねじと棒状の雄ねじを用い、雄ね
じの回転により、雌ねじに対して軸方向に相対的
に移動するように構成してもよい。
さらには、適用範囲としては、病人ばかりでは
なく、場合に応じて健常者が使用するようにして
もよい。また、ピン214b,214に代つて自
動調心形の軸受を用いるようにしてもよい。
その他、具体的な実施にあたつては、発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の装置を示す平面図、第2図は全
体の装置を示す縦断面図、第3図は第1図の−
線に沿う縦断面図、第4図は要部の側面図、第
5図および第6図は作用説明のための縦断面図で
ある。 図中、200……浴槽、201,202,20
3……第1、第2および第3の寝台板部、203
S……ステツプ部、205……第2の寝台板部に
おける開口部、206……蓋部材、207……操
作棒、213……油圧シリンダ、215……円形
カム、227……便器、237……油圧シリン
ダ、DR……駆動機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上端開口形の浴槽と、 該浴槽内に設けられ、入浴時には閉鎖状態に
    し、用便時には開放状態にする開閉蓋を備えた便
    器と、 前記浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置された
    寝台板と、 この寝台板を少なくとも第1ないし第3の寝台
    板部の三個所に区分し、これらの各接続部で互い
    に折り曲げ変位可能にするヒンジ機構と、 前記第1の寝台板部は、水平な就寝位置と略垂
    直な使用位置との間で回動可能になつており、入
    浴時には前記第1の寝台板部が就寝位置から使用
    位置に変位するに伴い、第2の寝台板部が前記ヒ
    ンジ機構により臀部が第1と第2の寝台板部で挟
    まれる過程を経て第1の寝台板部に対して略L字
    状を成すように回動変位を行ない、前記便器を閉
    鎖状態にしている前記開閉蓋上に載置されるよう
    にしたことと、 前記第2の寝台板部に前記便器に対応して形成
    された開口部と、 該開口部を開閉すべく設けた蓋部材であつて、
    前記第1の寝台板部が就寝位置にある時には前記
    開口部は閉鎖状態に保たれ、用便および入浴時に
    は、前記第1の寝台板部が前記就寝位置から使用
    位置に変位するに先立つて開口され、用便時には
    開放状態の前記便器に連通するようにされている
    ことと、 一端部が前記蓋部材に連結され、他端部が前記
    浴槽側に上下および水平方向に回動可能に連結さ
    れた操作棒を備え、用便および入浴時には前記第
    1の寝台板部が前記就寝位置から使用位置に変位
    するに先立つて、前記操作棒を若干下方に回動変
    位させた後に水平回動することにより前記第2の
    寝台板部の開口部を開口する駆動機構と、 前記第3の寝台板部に回動可能に設けられ、入
    浴および用便時に前記第1の寝台板部が前記就寝
    位置から前記使用位置に変位するに伴い、上方に
    回動して使用者の足を乗せるためのステツプ部と
    を具備して成る寝たきり病人用などの便器付き浴
    槽装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0434906A (ja) * 1990-05-31 1992-02-05 Sony Corp 非晶質軟磁性膜

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