JPH0584162B2 - - Google Patents
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- JPH0584162B2 JPH0584162B2 JP62095963A JP9596387A JPH0584162B2 JP H0584162 B2 JPH0584162 B2 JP H0584162B2 JP 62095963 A JP62095963 A JP 62095963A JP 9596387 A JP9596387 A JP 9596387A JP H0584162 B2 JPH0584162 B2 JP H0584162B2
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Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、看護人や付き添いの負担を軽減す
るように改良した寝たきり病人用などの便器付き
浴槽装置に関する。
るように改良した寝たきり病人用などの便器付き
浴槽装置に関する。
[従来の技術とその問題点]
例えば、寝たきり病人にあつては、自力では身
動きできない人が大部分を占めているため用便や
入浴時には、介護人を必要とするのが常である。
このために長期の療養に伴い病人は心理的な圧迫
を感じる傾向にあり、家族にとつても負担を感じ
始め、多分に憂欝になり不愉快な毎日を送らざる
を得ないのが実情である。
動きできない人が大部分を占めているため用便や
入浴時には、介護人を必要とするのが常である。
このために長期の療養に伴い病人は心理的な圧迫
を感じる傾向にあり、家族にとつても負担を感じ
始め、多分に憂欝になり不愉快な毎日を送らざる
を得ないのが実情である。
従つて、極力人手に頼らずに自力で用便とか入
浴などといつた身の回りの始末ができ、病人自身
の心理的圧迫感を解消するとともに、家族の負担
を大幅に軽減することができる寝たきり病人用な
どの便器付き浴槽装置の出現が待望されている。
浴などといつた身の回りの始末ができ、病人自身
の心理的圧迫感を解消するとともに、家族の負担
を大幅に軽減することができる寝たきり病人用な
どの便器付き浴槽装置の出現が待望されている。
[発明の目的]
この発明は上記の事情を考慮してなされたもの
で、その目的は極力人手に頼らずに自力で用便と
か入浴などといつた身の回りの始末ができ、病人
自身の心理的圧迫感を解消するとともに、家族の
負担を大幅に軽減するといつた優れた効果を有す
る寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置を提供
するにある。
で、その目的は極力人手に頼らずに自力で用便と
か入浴などといつた身の回りの始末ができ、病人
自身の心理的圧迫感を解消するとともに、家族の
負担を大幅に軽減するといつた優れた効果を有す
る寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置を提供
するにある。
[発明の問題点を解決するための手段]
この発明は、内部に便器を設けた上端開口形の
浴槽と、この浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置
された寝台板と、この寝台板を少なくとも第1な
いし第3の寝台板部の三個所に区分し、これらの
各接続部で互いに折り曲げ変位可能にするヒンジ
機構と、前記第1の寝台板部は、水平な就寝位置
と略垂直な使用位置との間で回動可能になつてお
り、この第1の寝台板部が就寝位置から使用位置
に変位するに伴い、第2の寝台板部が前記ヒンジ
機構により第1の寝台板部に対して略L字状を成
すように回動変位を行ない、前記便器の開口部に
載置されるようにしたことと、前記第2の寝台板
部に前記便器の開口部に対応して形成された開口
部を有し、下降時には、前記第1の寝台板部が使
用位置に変位するに伴い前記便器の開口部に連通
するように開口する蓋部材とを備えた構成を採用
している。
浴槽と、この浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置
された寝台板と、この寝台板を少なくとも第1な
いし第3の寝台板部の三個所に区分し、これらの
各接続部で互いに折り曲げ変位可能にするヒンジ
機構と、前記第1の寝台板部は、水平な就寝位置
と略垂直な使用位置との間で回動可能になつてお
り、この第1の寝台板部が就寝位置から使用位置
に変位するに伴い、第2の寝台板部が前記ヒンジ
機構により第1の寝台板部に対して略L字状を成
すように回動変位を行ない、前記便器の開口部に
載置されるようにしたことと、前記第2の寝台板
部に前記便器の開口部に対応して形成された開口
部を有し、下降時には、前記第1の寝台板部が使
用位置に変位するに伴い前記便器の開口部に連通
するように開口する蓋部材とを備えた構成を採用
している。
[発明の作用と効果]
上記のように構成した本発明によれば、入浴時
には、第1の寝台板部が水平な就寝位置から垂直
な使用位置に回動変位し、第2の寝台板部が便器
の開口部上に載置状態に位置するので、使用者は
いやがおうでも自動的に第2の寝台板部上に腰掛
けた状態になり、他人の介助なしに湯船に自動的
に漬ることができる。また、便意を催したときに
は、蓋部材が開放状態で第2の寝台板部上に腰掛
けた状態になるので、尻部が開口部を開して便器
に露呈された格好となり、用便を自力で足すこと
ができる。そして、入浴あるいは用便を終えた後
には、第1の寝台板部は上方に回動して使用位置
から元の水平な就寝位置に回動復帰し、使用者は
寝台板部上で就寝状態にされる。このため人手を
頼らずとも、入浴や用便などの身の回りの世話が
自力でできて心理的な圧迫感や家族に対する不愉
快さを軽減でき良好な療養状態を約束できるとい
つた優れた寝たきり病人用などの便器付き浴槽装
置を提供できる。
には、第1の寝台板部が水平な就寝位置から垂直
な使用位置に回動変位し、第2の寝台板部が便器
の開口部上に載置状態に位置するので、使用者は
いやがおうでも自動的に第2の寝台板部上に腰掛
けた状態になり、他人の介助なしに湯船に自動的
に漬ることができる。また、便意を催したときに
は、蓋部材が開放状態で第2の寝台板部上に腰掛
けた状態になるので、尻部が開口部を開して便器
に露呈された格好となり、用便を自力で足すこと
ができる。そして、入浴あるいは用便を終えた後
には、第1の寝台板部は上方に回動して使用位置
から元の水平な就寝位置に回動復帰し、使用者は
寝台板部上で就寝状態にされる。このため人手を
頼らずとも、入浴や用便などの身の回りの世話が
自力でできて心理的な圧迫感や家族に対する不愉
快さを軽減でき良好な療養状態を約束できるとい
つた優れた寝たきり病人用などの便器付き浴槽装
置を提供できる。
[実施例]
以下本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。先ず、第1図および第2図において、200
は上面開口形の浴槽で、この浴槽の上端開口部に
は使用者Uが仰向き状態で乗るための第1ないし
第3の寝台板部201,202,203が閉鎖状
態に設けられている。これら第1ないし第3の寝
台板部201,202,203は隣接部分でヒン
ジ機構a,bにより互いに回動可能に連結されて
おり、第1の寝台板部201は二個のローラ20
1aと201bとの間をベルト201cにより連
結して成つている。第2の寝台板部202は互い
に並列状態に配設された多数の長尺なローラ群2
04から成つており、略中央には後述する便器の
上端開口部に対応する開口部205が形成されて
いる。第3の寝台板部203は左右に配設された
多数のローラ列203a,203bから成り、こ
れらのローラ列203a,203bは互いに傾斜
する状態に位置しており、ローラ上を滑ることに
より脚が互いに離間する方向に拡開するようにな
つている。また、第2の寝台板部202における
開口部205には、複数のローラ206aを回転
可能に支持して成る蓋部材206が開閉自在に装
着されている。この蓋部材206に裏面には、断
面矩形状を成す操作棒207の一端がピン208
により偏芯状態に枢支され、その他端は浴槽20
0の上端部を乗り越えてエプロン200a側に上
下(第2図に矢印Aで示す)および水平方向(第
1図に矢印Bで示す)にそれぞれ縦ピン209お
よび横ピン210により回転可能に支持されてい
る。この操作棒207の略中央下側には、ローラ
211が回動可能に取り付けられており、このロ
ーラ211は縦ピン209を中心とする半円形の
レール212に対応している。そして、操作棒2
07が上下方向に回動変位するに伴い、蓋部材2
06により第2の寝台板部202の開口部205
が開閉されるとともに、ローラ211がレール2
12に隣接方向に移動する。そして、蓋部材20
6は自重により常に第3図の矢印X方向に回動付
勢され、操作棒207の回動変位に関係無く略水
平状態に維持されるようになつている。213は
油圧シリンダで、これらの一端は浴槽200の外
側でピン214bにより上下方向に微回動可能と
されるとともに、もう一つのピン214により水
平回動可能(第1図に矢印Cで示す)に枢支さ
れ、他端のロツド214aは操作棒207に対し
てヒンジ機構(図示せず)により略水平平面内で
回動可能に枢支されている。215は有端環状の
円形カムで、これは第4図に詳細に示すように、
支持部材21にボルト217により垂直面内に矢
印Dおよび矢印E方向に回動可能に枢支されてい
る。この円形カム215の両端部には、ローラ2
18,219が回転可能に設けられており、これ
らのローラ218,219は操作棒207を挟む
ようにして配置され、操作棒207の互いに隣接
する外側面にそれぞれ滑動可能に接触している。
この円カム215は、第2の寝台板部202の開
口部205が蓋部材206により閉鎖された状態
では第4図に二点鎖線で示す位置にある。
る。先ず、第1図および第2図において、200
は上面開口形の浴槽で、この浴槽の上端開口部に
は使用者Uが仰向き状態で乗るための第1ないし
第3の寝台板部201,202,203が閉鎖状
態に設けられている。これら第1ないし第3の寝
台板部201,202,203は隣接部分でヒン
ジ機構a,bにより互いに回動可能に連結されて
おり、第1の寝台板部201は二個のローラ20
1aと201bとの間をベルト201cにより連
結して成つている。第2の寝台板部202は互い
に並列状態に配設された多数の長尺なローラ群2
04から成つており、略中央には後述する便器の
上端開口部に対応する開口部205が形成されて
いる。第3の寝台板部203は左右に配設された
多数のローラ列203a,203bから成り、こ
れらのローラ列203a,203bは互いに傾斜
する状態に位置しており、ローラ上を滑ることに
より脚が互いに離間する方向に拡開するようにな
つている。また、第2の寝台板部202における
開口部205には、複数のローラ206aを回転
可能に支持して成る蓋部材206が開閉自在に装
着されている。この蓋部材206に裏面には、断
面矩形状を成す操作棒207の一端がピン208
により偏芯状態に枢支され、その他端は浴槽20
0の上端部を乗り越えてエプロン200a側に上
下(第2図に矢印Aで示す)および水平方向(第
1図に矢印Bで示す)にそれぞれ縦ピン209お
よび横ピン210により回転可能に支持されてい
る。この操作棒207の略中央下側には、ローラ
211が回動可能に取り付けられており、このロ
ーラ211は縦ピン209を中心とする半円形の
レール212に対応している。そして、操作棒2
07が上下方向に回動変位するに伴い、蓋部材2
06により第2の寝台板部202の開口部205
が開閉されるとともに、ローラ211がレール2
12に隣接方向に移動する。そして、蓋部材20
6は自重により常に第3図の矢印X方向に回動付
勢され、操作棒207の回動変位に関係無く略水
平状態に維持されるようになつている。213は
油圧シリンダで、これらの一端は浴槽200の外
側でピン214bにより上下方向に微回動可能と
されるとともに、もう一つのピン214により水
平回動可能(第1図に矢印Cで示す)に枢支さ
れ、他端のロツド214aは操作棒207に対し
てヒンジ機構(図示せず)により略水平平面内で
回動可能に枢支されている。215は有端環状の
円形カムで、これは第4図に詳細に示すように、
支持部材21にボルト217により垂直面内に矢
印Dおよび矢印E方向に回動可能に枢支されてい
る。この円形カム215の両端部には、ローラ2
18,219が回転可能に設けられており、これ
らのローラ218,219は操作棒207を挟む
ようにして配置され、操作棒207の互いに隣接
する外側面にそれぞれ滑動可能に接触している。
この円カム215は、第2の寝台板部202の開
口部205が蓋部材206により閉鎖された状態
では第4図に二点鎖線で示す位置にある。
第2図に戻ると、第1の寝台板部201は略中
央部でピン218aにより浴槽200に対して実
線で示す水平位置と二点鎖線で示す垂直位置の間
で回動変位可能に枢支されている。219aはア
ームで、これの一端は第1の寝台板部201の裏
側に固定され、他端は油圧シリンダ220のロツ
ド220aにピン221を介して回動可能に枢支
されている。また、222は第1の寝台板部20
1の裏側に上端を固定したブラケツトで、下端を
浴槽200内に突出させた状態にある。223は
リンクで、これの一端はピン224を介してブラ
ケツト222の下端に回動可能に枢支され、他端
は第2の寝台板部202の裏面に固定されたリン
ク225の下端にピン226により回動可能に枢
支されている。227は水洗式便器で、これは浴
槽200の内底部に第1の寝台板部201の下方
に位置するようにして配設されている。この便器
227は、詳細には第5図に見られるように、上
端開口部に開閉蓋228を開閉自在に設けてお
り、この開閉蓋228の上面には、二又に分岐す
るハンド229を一体に形成している。このハン
ド229の一端は、ピン230により略垂直状態
の開放位置と水平状態に閉鎖位置との間で回動可
能に枢支されている。このピン230からは相互
にピン231により連結されたリンク232,2
33が接続され、さらにリンク233に上端には
円形リング234の下端がピン235により回動
可能に枢支されている。この円形リング234は
浴槽200の開口上端部を内外に跨がるように位
置し、外側に位置する一端部は三角状を呈し、そ
の底面部の右端はピン236により回動可能に枢
支されている。237は浴槽200の外側に設置
された油圧シリンダで、これの下端はピン238
により回動可能に枢支され、上端のロツド237
aはピン239により円形リング234の左端に
回動可能に枢支されている。
央部でピン218aにより浴槽200に対して実
線で示す水平位置と二点鎖線で示す垂直位置の間
で回動変位可能に枢支されている。219aはア
ームで、これの一端は第1の寝台板部201の裏
側に固定され、他端は油圧シリンダ220のロツ
ド220aにピン221を介して回動可能に枢支
されている。また、222は第1の寝台板部20
1の裏側に上端を固定したブラケツトで、下端を
浴槽200内に突出させた状態にある。223は
リンクで、これの一端はピン224を介してブラ
ケツト222の下端に回動可能に枢支され、他端
は第2の寝台板部202の裏面に固定されたリン
ク225の下端にピン226により回動可能に枢
支されている。227は水洗式便器で、これは浴
槽200の内底部に第1の寝台板部201の下方
に位置するようにして配設されている。この便器
227は、詳細には第5図に見られるように、上
端開口部に開閉蓋228を開閉自在に設けてお
り、この開閉蓋228の上面には、二又に分岐す
るハンド229を一体に形成している。このハン
ド229の一端は、ピン230により略垂直状態
の開放位置と水平状態に閉鎖位置との間で回動可
能に枢支されている。このピン230からは相互
にピン231により連結されたリンク232,2
33が接続され、さらにリンク233に上端には
円形リング234の下端がピン235により回動
可能に枢支されている。この円形リング234は
浴槽200の開口上端部を内外に跨がるように位
置し、外側に位置する一端部は三角状を呈し、そ
の底面部の右端はピン236により回動可能に枢
支されている。237は浴槽200の外側に設置
された油圧シリンダで、これの下端はピン238
により回動可能に枢支され、上端のロツド237
aはピン239により円形リング234の左端に
回動可能に枢支されている。
つぎに、第6図において、第1の寝台板部20
1の裏面には、温風発生装置250が一対のリン
ク251を介して配置されている。このリンク2
51の両端は回動変位可能に枢支されており、第
1の寝台板部201が水平位置から垂直位置に回
動するに伴い、温風発生装置250は2点鎖線で
示す位置から実線で示す位置まで下降変位し、温
風供給用のパイプ252を下方に送り、このパイ
プ252が、第1と第2の寝台板部201,20
2の間のヒンジ機構aの部分で不要な引張り方向
の力が加わらないようにしている。そして、第6
図に示すように、寝台板部が全体的に稲妻状に折
り曲がつた使用位置にあるときには、このパイプ
252の先端部は第2の寝台板部202の開口部
205を介して上方を臨んでいる。また、同第6
図において、253は洗浄装置の噴射パイプで、
これは用便後に洗浄用の湯を噴出する機能を有
し、略水平方向に移動可能に設けられており、そ
の一端は糸巻き状の枢支部253aを有して浴槽
200の外部に位置し、他端は便器227の内部
に突出している。254は縦形レバーで、これは
略中央部でピン255により垂直面内に回動可能
に枢支され、下端部は二又のフオーク状に形成さ
れている。このフオーク状の下端は噴射パイプ2
53の枢支部253aを挟むように連結され、上
端部はピン256により水平レバー257の一端
に回動可能に枢支されている。この水平レバー2
57は第6図に双頭の矢印F,Gで示すように、
水平方向に往復移動可能になつている。そして、
水平レバー257を矢印F方向に移動させると、
縦形レバー254がピン二点鎖線の位置から25
5を中心に矢印H方向に実線の位置まで回動変位
し、枢支部253aを介して噴射パイプ253を
矢印J方向に移動する。また、水平レバー257
を矢印G方向に移動すると、この移動力がピン2
56を介して縦形レバー254に伝達され、縦形
レバー254が実線の位置からピン255を中心
に矢印Hとは反対方向に回動して、二点鎖線の位
置を占る。これにより噴射パイプ253が枢支部
253aを介して矢印Jとは反対方向に移動す
る。このような噴射パイプ253に移動変位によ
り移動調節され吐出口253bの位置を所望に設
定できる。258は浴槽200の底面部に形成さ
れた排出口で、この排出口258は上面にゆくに
つれて次第に広がるテーパ状に形成されており、
このテーパ面にはテーパ状の周側面を有する栓2
59が着脱可能に装着されている。この栓259
の上面中央にはスタツド260が突設され、くの
字状の操作部材261の一端がピン262により
回転可能に枢支されている。この操作部材261
は中央部でピン262により回動可能に枢支され
ており、これのピン262とは反対側の端部は、
上方に凸となるように湾曲する板ばね264に弾
接状態に係合している。そして、入浴が済んだ後
には、操作部材261をピン262を中心に矢印
K方向に回動すると、操作部材261は板ばね2
64の上面を弾性変形を伴なわせながら摺動し、
栓259を上方に引き上げて排出口258を開放
し、浴槽200内の湯が排出口258から外部に
排水される。また、操作部材261を矢印Kとは
反対方向に回動すると、板ばね264を弾性的に
変形させながら栓259を下方に移動させてテー
パ面どうしを合わせ排出口258が栓259によ
り元どうりに閉鎖される。なお、第3図に示す番
号265は便器用の貯水タンクで、この貯水タン
ク265からは便器227に連通させるパイプ2
66が設けられている。267は寝台板部の側面
にピン268aにより回動可能に設けた平坦状の
エプロンで、これは実線で示す水平位置と二点鎖
線で示す垂直位置との間で変位でき、このエプロ
ン267を第3図に二点鎖線で示すように下方に
回動した状態に位置させておけば、介護者が使用
者Uに近接した状態になり得ることから入浴時に
介護者が使用者を援助(手助け)し易くしてい
る。
1の裏面には、温風発生装置250が一対のリン
ク251を介して配置されている。このリンク2
51の両端は回動変位可能に枢支されており、第
1の寝台板部201が水平位置から垂直位置に回
動するに伴い、温風発生装置250は2点鎖線で
示す位置から実線で示す位置まで下降変位し、温
風供給用のパイプ252を下方に送り、このパイ
プ252が、第1と第2の寝台板部201,20
2の間のヒンジ機構aの部分で不要な引張り方向
の力が加わらないようにしている。そして、第6
図に示すように、寝台板部が全体的に稲妻状に折
り曲がつた使用位置にあるときには、このパイプ
252の先端部は第2の寝台板部202の開口部
205を介して上方を臨んでいる。また、同第6
図において、253は洗浄装置の噴射パイプで、
これは用便後に洗浄用の湯を噴出する機能を有
し、略水平方向に移動可能に設けられており、そ
の一端は糸巻き状の枢支部253aを有して浴槽
200の外部に位置し、他端は便器227の内部
に突出している。254は縦形レバーで、これは
略中央部でピン255により垂直面内に回動可能
に枢支され、下端部は二又のフオーク状に形成さ
れている。このフオーク状の下端は噴射パイプ2
53の枢支部253aを挟むように連結され、上
端部はピン256により水平レバー257の一端
に回動可能に枢支されている。この水平レバー2
57は第6図に双頭の矢印F,Gで示すように、
水平方向に往復移動可能になつている。そして、
水平レバー257を矢印F方向に移動させると、
縦形レバー254がピン二点鎖線の位置から25
5を中心に矢印H方向に実線の位置まで回動変位
し、枢支部253aを介して噴射パイプ253を
矢印J方向に移動する。また、水平レバー257
を矢印G方向に移動すると、この移動力がピン2
56を介して縦形レバー254に伝達され、縦形
レバー254が実線の位置からピン255を中心
に矢印Hとは反対方向に回動して、二点鎖線の位
置を占る。これにより噴射パイプ253が枢支部
253aを介して矢印Jとは反対方向に移動す
る。このような噴射パイプ253に移動変位によ
り移動調節され吐出口253bの位置を所望に設
定できる。258は浴槽200の底面部に形成さ
れた排出口で、この排出口258は上面にゆくに
つれて次第に広がるテーパ状に形成されており、
このテーパ面にはテーパ状の周側面を有する栓2
59が着脱可能に装着されている。この栓259
の上面中央にはスタツド260が突設され、くの
字状の操作部材261の一端がピン262により
回転可能に枢支されている。この操作部材261
は中央部でピン262により回動可能に枢支され
ており、これのピン262とは反対側の端部は、
上方に凸となるように湾曲する板ばね264に弾
接状態に係合している。そして、入浴が済んだ後
には、操作部材261をピン262を中心に矢印
K方向に回動すると、操作部材261は板ばね2
64の上面を弾性変形を伴なわせながら摺動し、
栓259を上方に引き上げて排出口258を開放
し、浴槽200内の湯が排出口258から外部に
排水される。また、操作部材261を矢印Kとは
反対方向に回動すると、板ばね264を弾性的に
変形させながら栓259を下方に移動させてテー
パ面どうしを合わせ排出口258が栓259によ
り元どうりに閉鎖される。なお、第3図に示す番
号265は便器用の貯水タンクで、この貯水タン
ク265からは便器227に連通させるパイプ2
66が設けられている。267は寝台板部の側面
にピン268aにより回動可能に設けた平坦状の
エプロンで、これは実線で示す水平位置と二点鎖
線で示す垂直位置との間で変位でき、このエプロ
ン267を第3図に二点鎖線で示すように下方に
回動した状態に位置させておけば、介護者が使用
者Uに近接した状態になり得ることから入浴時に
介護者が使用者を援助(手助け)し易くしてい
る。
つぎに、上記構成の作用を説明する。
先ず、第1図に示すように、使用者Uが就寝位
置にある状態では第1ないし第3の寝台板部20
1,202,203は互いに水平状態の位置にあ
り、使用者Uはこれら寝台板部の上に仰向き状態
に位置している。
置にある状態では第1ないし第3の寝台板部20
1,202,203は互いに水平状態の位置にあ
り、使用者Uはこれら寝台板部の上に仰向き状態
に位置している。
しかして、使用者Uが用便を済ましたい場合に
は、第1図の状態で油圧シリンダ213を駆動す
る。すると、油圧シリンダ213のロツド214
aが矢印L方向に伸長する。この過程の極めて初
期に蓋部材206の開口部205に対する圧接状
態が開放されるため、ロツド214aが油圧シリ
ンダ213とともに自重によりピン214bを中
心として下方に回動変位し、開口部205を開放
して、第4図に二点鎖線で示す位置から実線で示
す位置に移動する。このとき、円形カム215は
第4図に示すように、ロツド214aの自重によ
りローラ218を回転させながらボルト217を
中心として矢印E方向に回動変位して、その状態
の位置に停止する。
は、第1図の状態で油圧シリンダ213を駆動す
る。すると、油圧シリンダ213のロツド214
aが矢印L方向に伸長する。この過程の極めて初
期に蓋部材206の開口部205に対する圧接状
態が開放されるため、ロツド214aが油圧シリ
ンダ213とともに自重によりピン214bを中
心として下方に回動変位し、開口部205を開放
して、第4図に二点鎖線で示す位置から実線で示
す位置に移動する。このとき、円形カム215は
第4図に示すように、ロツド214aの自重によ
りローラ218を回転させながらボルト217を
中心として矢印E方向に回動変位して、その状態
の位置に停止する。
さらに、油圧シリンダ213のロツド214a
が矢印C方向に回動しながら第1図に実線の位置
から二点鎖線で示す位置まで矢印L方向に伸長す
るに伴い、ローラ211がレール212上を移動
しつつ操作棒207が縦ピン209を中心として
矢印B方向に回動変位する。このため蓋部材20
6が実線の位置から略水平方向に移動して浴槽2
00の上端開口部を乗り越え、二点鎖線で示す如
くエプロン200aの下方に位置する。
が矢印C方向に回動しながら第1図に実線の位置
から二点鎖線で示す位置まで矢印L方向に伸長す
るに伴い、ローラ211がレール212上を移動
しつつ操作棒207が縦ピン209を中心として
矢印B方向に回動変位する。このため蓋部材20
6が実線の位置から略水平方向に移動して浴槽2
00の上端開口部を乗り越え、二点鎖線で示す如
くエプロン200aの下方に位置する。
この状態では、油圧シリンダ237が駆動して
ロツド237aが第5図に実線で示すように矢印
M方向に伸長し、円形リング234をピン236
を中心にして矢印N方向に回動変位している。こ
のためリンク233が矢印Oで示すように、下方
に移動しリンク232をピン230の回りに矢印
P方向に回動変位する。これにより開閉蓋228
が水平な二点鎖線の位置から矢印Q方向に回動し
て実線で示す略垂直な位置に移動し、便器227
の開口部を開放する。
ロツド237aが第5図に実線で示すように矢印
M方向に伸長し、円形リング234をピン236
を中心にして矢印N方向に回動変位している。こ
のためリンク233が矢印Oで示すように、下方
に移動しリンク232をピン230の回りに矢印
P方向に回動変位する。これにより開閉蓋228
が水平な二点鎖線の位置から矢印Q方向に回動し
て実線で示す略垂直な位置に移動し、便器227
の開口部を開放する。
この状態で、第2図の油圧シリンダ220が駆
動してロツド220aを矢印Rで示す方向に伸長
させて二点鎖線で示す位置まで変位させる。この
伸長によりピン221を介してアーム219aが
時計方向に回転力を受けるため第1の寝台板部2
01が水平な実線の位置からピン218aを中心
にして略垂直な位置まで矢印S方向に回動変位す
る。これに伴いリンク223がピン224を中心
にして矢印T方向に回動しつつリンク225をピ
ン226を中心に矢印V方向に回動する。これに
より第2の寝台板部202がピン218aの回り
に上方に回転しながらヒンジ機構aにより矢印W
方向に回動して全体的にL字状を成し二点鎖線で
示す如く開放状態の便器227の上に移動して使
用位置を占め、開口部205が便器227の上端
開口部と連通する。これに伴いリンク268が矢
印Y方向に移動するため第3の寝台板部203が
ヒンジ機構bを中心に矢印Z方向に回動し、二点
鎖線で見られるように、便器227の後側面に略
垂直状態に変位する。このように寝台板部が就寝
位置から使用位置に変位する過程では、使用者U
が寝台板部の移動に伴つて浴槽200内に降下す
るとともに、その臀部はローラ群204により自
動的に図示右方に円滑に移動し寝台板部202の
開口部205に位置する。この状態で用便が済む
と、噴射パイプ253の吐出口253bから湯が
上方に所定時間だけ噴射して使用者Uの臀部が洗
浄される。ついで温風発生装置250が駆動し、
パイプ252を介して先端部から温風が吹き出て
臀部が乾燥される。
動してロツド220aを矢印Rで示す方向に伸長
させて二点鎖線で示す位置まで変位させる。この
伸長によりピン221を介してアーム219aが
時計方向に回転力を受けるため第1の寝台板部2
01が水平な実線の位置からピン218aを中心
にして略垂直な位置まで矢印S方向に回動変位す
る。これに伴いリンク223がピン224を中心
にして矢印T方向に回動しつつリンク225をピ
ン226を中心に矢印V方向に回動する。これに
より第2の寝台板部202がピン218aの回り
に上方に回転しながらヒンジ機構aにより矢印W
方向に回動して全体的にL字状を成し二点鎖線で
示す如く開放状態の便器227の上に移動して使
用位置を占め、開口部205が便器227の上端
開口部と連通する。これに伴いリンク268が矢
印Y方向に移動するため第3の寝台板部203が
ヒンジ機構bを中心に矢印Z方向に回動し、二点
鎖線で見られるように、便器227の後側面に略
垂直状態に変位する。このように寝台板部が就寝
位置から使用位置に変位する過程では、使用者U
が寝台板部の移動に伴つて浴槽200内に降下す
るとともに、その臀部はローラ群204により自
動的に図示右方に円滑に移動し寝台板部202の
開口部205に位置する。この状態で用便が済む
と、噴射パイプ253の吐出口253bから湯が
上方に所定時間だけ噴射して使用者Uの臀部が洗
浄される。ついで温風発生装置250が駆動し、
パイプ252を介して先端部から温風が吹き出て
臀部が乾燥される。
しかして、用便後には、油圧シリンダ220の
駆動によりロツド220aが伸長した位置から矢
印Rとは反対方向に移動し、アーム219aを破
線で示す位置まで矢印Sとは反対方向に回動変位
させる。
駆動によりロツド220aが伸長した位置から矢
印Rとは反対方向に移動し、アーム219aを破
線で示す位置まで矢印Sとは反対方向に回動変位
させる。
この回動変位に伴い第1の寝台板部201がピ
ン218aを中心に矢印Sとは反対方向に回動変
位し、二点鎖線で示す位置から元の実線で示す位
置に復帰回動する。これに伴いリンク223がピ
ン224を中心にして矢印Tとは反対方向に回動
して二点鎖線の位置から元の実線の位置まで移動
し、リンク225がピン226を中心にして矢印
Vとは反対方向に実線の位置まで回動変位する。
このため第2の寝台板部202がヒンジ機構bに
より矢印Wとは反対方向に回動して元のように第
1の寝台板部201と面一で平行状態に戻る。
ン218aを中心に矢印Sとは反対方向に回動変
位し、二点鎖線で示す位置から元の実線で示す位
置に復帰回動する。これに伴いリンク223がピ
ン224を中心にして矢印Tとは反対方向に回動
して二点鎖線の位置から元の実線の位置まで移動
し、リンク225がピン226を中心にして矢印
Vとは反対方向に実線の位置まで回動変位する。
このため第2の寝台板部202がヒンジ機構bに
より矢印Wとは反対方向に回動して元のように第
1の寝台板部201と面一で平行状態に戻る。
これと同時にリンク268が矢印Yとは反対方
向に移動するようになるため第3の寝台板部20
3がヒンジ機構bにより矢印Zとは反対方向に回
動変位し、元のように第1および第2の寝台板部
201,202と面一で平行状態の位置に戻る。
この動作に伴い、使用者Uも浴槽200内から上
方に移動して元のように寝台板部に仰向き状態に
位置する。
向に移動するようになるため第3の寝台板部20
3がヒンジ機構bにより矢印Zとは反対方向に回
動変位し、元のように第1および第2の寝台板部
201,202と面一で平行状態の位置に戻る。
この動作に伴い、使用者Uも浴槽200内から上
方に移動して元のように寝台板部に仰向き状態に
位置する。
しかる後に、油圧シリンダ237が駆動してロ
ツド237aが矢印Mとは反対方向に移動変位す
る。このため円形リング234がピン236を中
心にして矢印Nとは反対方向に回動し、リンク2
33を矢印Oとは反対方向に移動させる。これに
よりリンク232が矢印Pとは反対方向に回動
し、開閉蓋228はピン230を中心にして矢印
Qとは反対方向に回動変位して便器227の上端
開口部を閉鎖する。
ツド237aが矢印Mとは反対方向に移動変位す
る。このため円形リング234がピン236を中
心にして矢印Nとは反対方向に回動し、リンク2
33を矢印Oとは反対方向に移動させる。これに
よりリンク232が矢印Pとは反対方向に回動
し、開閉蓋228はピン230を中心にして矢印
Qとは反対方向に回動変位して便器227の上端
開口部を閉鎖する。
この動作と前後して油圧シリンダ213が駆動
してロツド214aが矢印Lとは反対方向に移動
変位して二点鎖線の位置から実線の位置まで移行
する。このためローラ211がレール212上を
移動して油圧シリンダ213自体が矢印Cとは反
対方向に回動変位を行ない、操作棒207が蓋部
材206とともに縦ピン209を中心に矢印Bと
は反対方向に回動し、第4図に示すように円形カ
ム215に遭遇しローラ218に白抜きの矢印
Whで示すように横方向の力を与える。これによ
り円形カム215がボルト217を中心に矢印D
方向に回動するため操作棒207が実線で示す位
置から斜め上方に移動し二点鎖線で示す位置に移
行する。これにより油圧シリンダ213がロツド
214aとともに、第3図に見られるようにピン
214bを中心にして矢印A方向に上方回動す
る。このため蓋部材206が上昇移動して第2の
寝台板部202の開口部205を閉鎖する。この
ときには、ロツド214aの後退方向の変位は、
必要最小量より僅かに多くなるように設定してい
るため、蓋部材206から開口部205に対する
方向に圧接力が生じ、これにより油圧シリンダ2
13がロツド214aとともに第3図に実線で示
す閉鎖状態の位置に保持される。
してロツド214aが矢印Lとは反対方向に移動
変位して二点鎖線の位置から実線の位置まで移行
する。このためローラ211がレール212上を
移動して油圧シリンダ213自体が矢印Cとは反
対方向に回動変位を行ない、操作棒207が蓋部
材206とともに縦ピン209を中心に矢印Bと
は反対方向に回動し、第4図に示すように円形カ
ム215に遭遇しローラ218に白抜きの矢印
Whで示すように横方向の力を与える。これによ
り円形カム215がボルト217を中心に矢印D
方向に回動するため操作棒207が実線で示す位
置から斜め上方に移動し二点鎖線で示す位置に移
行する。これにより油圧シリンダ213がロツド
214aとともに、第3図に見られるようにピン
214bを中心にして矢印A方向に上方回動す
る。このため蓋部材206が上昇移動して第2の
寝台板部202の開口部205を閉鎖する。この
ときには、ロツド214aの後退方向の変位は、
必要最小量より僅かに多くなるように設定してい
るため、蓋部材206から開口部205に対する
方向に圧接力が生じ、これにより油圧シリンダ2
13がロツド214aとともに第3図に実線で示
す閉鎖状態の位置に保持される。
また、用便に代わつて浴槽200内で入浴をし
たい場合には、便器227の上端開口部を開閉蓋
228により閉鎖した状態にした上で浴槽200
内に湯口269から所定量給湯した状態にしてお
く。そして、第1図に示すように、蓋部材206
により開口部205を閉鎖したままで第1ないし
第3の寝台板部201,202,203を用便の
時と同様にして就寝位置から使用位置まで折り曲
げるように変形移動させる。
たい場合には、便器227の上端開口部を開閉蓋
228により閉鎖した状態にした上で浴槽200
内に湯口269から所定量給湯した状態にしてお
く。そして、第1図に示すように、蓋部材206
により開口部205を閉鎖したままで第1ないし
第3の寝台板部201,202,203を用便の
時と同様にして就寝位置から使用位置まで折り曲
げるように変形移動させる。
これに伴い使用者Uは、寝台板部に従つて下方
移動して浴槽200内に入り、第2の寝台板部2
02に腰かけた状態で浴槽200内のお湯に漬か
るようになる。この場合、使用者Uが腕を自力で
動かせることができれば、第3図に示すシヤワー
270を用いることもできる。身体を洗つた後
は、足などにより操作部材261を矢印K方向に
回動してスタツド260を介して栓259を引き
上げ排出口258を開放して浴槽200内の湯を
外部に排出する。その後に、温風発生装置250
により用便のときと同様にパイプ252から温風
が使用者Uの濡れた身体に供給され、乾燥作用が
行なわれる。
移動して浴槽200内に入り、第2の寝台板部2
02に腰かけた状態で浴槽200内のお湯に漬か
るようになる。この場合、使用者Uが腕を自力で
動かせることができれば、第3図に示すシヤワー
270を用いることもできる。身体を洗つた後
は、足などにより操作部材261を矢印K方向に
回動してスタツド260を介して栓259を引き
上げ排出口258を開放して浴槽200内の湯を
外部に排出する。その後に、温風発生装置250
により用便のときと同様にパイプ252から温風
が使用者Uの濡れた身体に供給され、乾燥作用が
行なわれる。
入浴後の乾燥が終了すると、油圧シリンダ22
0の駆動により用便の済んだときと同様にして寝
台板部がL字状ともいうべき互いに段状に折れ曲
がつた使用位置から元の互いに平行で面一状態の
就寝位置に戻り、使用者Uは寝台板部上に最初の
仰向きの状態に位置する。
0の駆動により用便の済んだときと同様にして寝
台板部がL字状ともいうべき互いに段状に折れ曲
がつた使用位置から元の互いに平行で面一状態の
就寝位置に戻り、使用者Uは寝台板部上に最初の
仰向きの状態に位置する。
このように上記構成によれば、用便や入浴時に
応じて寝台板部が就寝位置から使用位置に回動変
位し、使用者Uは第2の寝台板部202に腰掛け
た状態に浴槽200内に入つたり出たりすること
ができ、自力で身体を動かすことのできない者で
あつても人手を煩わすことなく自動的に入浴およ
び用便を足すことができる。この結果、使用者U
が身動きのできない寝たきり病人であつても、望
むときは何時でも入浴および排便といつた身の回
りの世話が自身で可能となることから家族や他人
に対して気兼ねする必要がなくなり、心理的な圧
迫を感じることがなく、また家族にあつても付き
切りの世話に明け暮らすことがなく毎日が憂欝で
不愉快な思いをすることなく合理的である。しか
も寝台板台部が就寝位置から使用位置に変位する
ときには、第1寝台板部201と第2の寝台板部
202とが、L字状を形成するに伴い使用者Uの
臀部が自動的に開口部205の位置に移動するの
で、用便を足す折に極めて便利となる。
応じて寝台板部が就寝位置から使用位置に回動変
位し、使用者Uは第2の寝台板部202に腰掛け
た状態に浴槽200内に入つたり出たりすること
ができ、自力で身体を動かすことのできない者で
あつても人手を煩わすことなく自動的に入浴およ
び用便を足すことができる。この結果、使用者U
が身動きのできない寝たきり病人であつても、望
むときは何時でも入浴および排便といつた身の回
りの世話が自身で可能となることから家族や他人
に対して気兼ねする必要がなくなり、心理的な圧
迫を感じることがなく、また家族にあつても付き
切りの世話に明け暮らすことがなく毎日が憂欝で
不愉快な思いをすることなく合理的である。しか
も寝台板台部が就寝位置から使用位置に変位する
ときには、第1寝台板部201と第2の寝台板部
202とが、L字状を形成するに伴い使用者Uの
臀部が自動的に開口部205の位置に移動するの
で、用便を足す折に極めて便利となる。
また、蓋部材206にあつては、偏心した位置
にあるピン208により蓋部材206は常に第3
図の矢印Xで示す方向に回動付勢されているの
で、蓋部材206は操作棒207上に常に当接し
ているようになることから、蓋部材206は略水
平平面内で回動変位することとなり浴槽200の
上端開口部が狭い事情にあつても、何らの支障な
く蓋部材206を回動変位して通過でき至極便利
である。
にあるピン208により蓋部材206は常に第3
図の矢印Xで示す方向に回動付勢されているの
で、蓋部材206は操作棒207上に常に当接し
ているようになることから、蓋部材206は略水
平平面内で回動変位することとなり浴槽200の
上端開口部が狭い事情にあつても、何らの支障な
く蓋部材206を回動変位して通過でき至極便利
である。
さらには、蓋部材206を開放させるには、先
ず蓋部材206を下方に僅かに変位させ、しかる
後に水平方向に回動変位させる必要があるが、こ
れを実現させるのにワオームホイール機構やリン
ク機構を利用した大掛りな装置を用いずとも、上
記実施例では簡素な構造の円形カムのみで済み、
コスト的に有利であるとともに、嵩ばらず省スペ
ースである。
ず蓋部材206を下方に僅かに変位させ、しかる
後に水平方向に回動変位させる必要があるが、こ
れを実現させるのにワオームホイール機構やリン
ク機構を利用した大掛りな装置を用いずとも、上
記実施例では簡素な構造の円形カムのみで済み、
コスト的に有利であるとともに、嵩ばらず省スペ
ースである。
さらには、上記実施例では特に、第1の寝台板
部201が矢印S方向に回動して使用位置に変位
に伴い、温風発生装置250がリンク251を介
して自重により下方に移動するように構成したの
で、第1と第2の寝台板部201,202との接
続部分でパイプ252が無理な引張り力を受ける
ことが未然に防止され、破損などのおそれがなく
なる。しかも、この実現には何ら複雑な構造を必
要とせず、省スペースでありコスト的にも有利で
ある。
部201が矢印S方向に回動して使用位置に変位
に伴い、温風発生装置250がリンク251を介
して自重により下方に移動するように構成したの
で、第1と第2の寝台板部201,202との接
続部分でパイプ252が無理な引張り力を受ける
ことが未然に防止され、破損などのおそれがなく
なる。しかも、この実現には何ら複雑な構造を必
要とせず、省スペースでありコスト的にも有利で
ある。
なお、上記実施例では、用便や入浴時に適用し
たが、これらのみに限定されず、食事や読書、あ
るいはポータブルテレビの観賞を行なう際にも適
用できるものである。
たが、これらのみに限定されず、食事や読書、あ
るいはポータブルテレビの観賞を行なう際にも適
用できるものである。
また、上記実施例では、用便および入浴時には
共通の温風発生装置250を用いたが、入浴後の
乾燥時には、強力な送風能力を有するブロワーを
用いるように構成してもよい。あるいは、弱強に
風力調整可能な温風発生装置を用いるようにして
もよい。
共通の温風発生装置250を用いたが、入浴後の
乾燥時には、強力な送風能力を有するブロワーを
用いるように構成してもよい。あるいは、弱強に
風力調整可能な温風発生装置を用いるようにして
もよい。
また、第1の寝台板部を中空に形成して外壁に
多数の透孔を設け、入浴後の乾燥時に温風を透孔
から使用者の身体に吹き出すように構成してもよ
い。このようにすれば、広い面積から温風が供給
されるので、身体の乾燥が短時間で済むといつた
便宜が得られ、特に寒い冬季には好適する。
多数の透孔を設け、入浴後の乾燥時に温風を透孔
から使用者の身体に吹き出すように構成してもよ
い。このようにすれば、広い面積から温風が供給
されるので、身体の乾燥が短時間で済むといつた
便宜が得られ、特に寒い冬季には好適する。
さらには、第2および第3の寝台板部202,
203は長いローラから構成したが、これは短い
ローラやワイヤを貫通させた多数の数珠などから
構成してもよい。また、この場合のローラは円筒
状の中空に形成して重量を小さくして軽量化を図
つてもよい。
203は長いローラから構成したが、これは短い
ローラやワイヤを貫通させた多数の数珠などから
構成してもよい。また、この場合のローラは円筒
状の中空に形成して重量を小さくして軽量化を図
つてもよい。
第1ないし第3の寝台板部201,202,2
03は、ベルトやローラのみに限定されず、蓋部
材206を含めて平坦な板状部材により構成して
もよい。さらには、第2の寝台板部202には、
蓋部材206におけるローラ206aやローラ2
04を被覆するように、一例としてゴム製のベル
トを自由移動可能状態に掛けわたしてクツシヨン
作用とともに、身体の痛みに対する安全保護とし
てもよい。また、これらの寝台板部201,20
2,203をベルトとローラから構成した場合に
は、ベルトを穿設して多数の透孔を設けて多孔性
に形成したり、例えば金網や可撓性のネツトとい
つた通気性及び透湿性を併有する材料から形成し
てもよい。
03は、ベルトやローラのみに限定されず、蓋部
材206を含めて平坦な板状部材により構成して
もよい。さらには、第2の寝台板部202には、
蓋部材206におけるローラ206aやローラ2
04を被覆するように、一例としてゴム製のベル
トを自由移動可能状態に掛けわたしてクツシヨン
作用とともに、身体の痛みに対する安全保護とし
てもよい。また、これらの寝台板部201,20
2,203をベルトとローラから構成した場合に
は、ベルトを穿設して多数の透孔を設けて多孔性
に形成したり、例えば金網や可撓性のネツトとい
つた通気性及び透湿性を併有する材料から形成し
てもよい。
さらには、適用範囲としては、病人ばかりでは
なく場合に応じて健常者が使用するようにしても
よい。
なく場合に応じて健常者が使用するようにしても
よい。
また、寝台板部の回動変位や蓋部材206の移
動や噴射パイプ253の移動調節にあつては、リ
モートコントロール式のパネルを設け、このパネ
ルの操作により使用者Uが所望に移動するように
してもよい。
動や噴射パイプ253の移動調節にあつては、リ
モートコントロール式のパネルを設け、このパネ
ルの操作により使用者Uが所望に移動するように
してもよい。
加えて、寝台板部は第1ないし第3の寝台板部
201,202,203、の三区分に限られず、
四区分など複数に区画するように構成してもよ
い。
201,202,203、の三区分に限られず、
四区分など複数に区画するように構成してもよ
い。
その他、具体的な実施にあたつては、発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
第1図は全体の装置を示す平面図、第2図は全
体の装置を示す縦断面図、第3図は第2図とは異
なる面から見た縦断面図、第4図は要部の側面
図、第5図および第6図は作用説明のための縦断
面図である。 図中 200……浴槽 201,202,20
3……第1 第2および第3の寝台板部 205
……第2の寝台板部における開口部 206……
蓋部材 207……操作棒 213……油圧シリ
ンダ 215……円形カム 227……便器 2
37……油圧シリンダ。
体の装置を示す縦断面図、第3図は第2図とは異
なる面から見た縦断面図、第4図は要部の側面
図、第5図および第6図は作用説明のための縦断
面図である。 図中 200……浴槽 201,202,20
3……第1 第2および第3の寝台板部 205
……第2の寝台板部における開口部 206……
蓋部材 207……操作棒 213……油圧シリ
ンダ 215……円形カム 227……便器 2
37……油圧シリンダ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内部に便器を設けた上端開口形の浴槽と、 この浴槽の上端開口部に閉鎖状態に載置された
寝台板と、 この寝台板を少なくとも第1ないし第3の寝台
板部の三個所に区分し、これらの各接続部で互い
に折り曲げ変位可能にするヒンジ機構と、 前記第1の寝台板部は、水平な就寝位置と略垂
直な使用位置との間で回動可能になつており、こ
の第1の寝台板部が就寝位置から使用位置に変位
するに伴い、第2の寝台板部が前記ヒンジ機構に
より第1の寝台板部に対して略L字状を成すよう
に回動変位を行ない、前記便器の開口部に載置さ
れるようにしたことと、 前記第2の寝台板部に前記便器の開口部に対応
して形成された開口部を有し、下降時には、前記
第1の寝台板部が使用位置に変位するに伴い前記
便器の開口部に連通するように開口させる蓋部材
とを具備して成る寝たきり病人用などの便器付き
浴槽装置。 2 前記第3の寝台板部には、多数のローラ部材
が左列および右列にハの字型に配列されており、
使用者が第1寝台板部方向より第3寝台部方向に
移動するに伴い使用者の脚部が拡開する方向に付
勢されるようにしたことを特徴とする特許請求の
範囲第1項に記載の寝たきり病人用などの便器付
き浴槽装置。 3 前記第2の寝台板部は多数のローラから成つ
ている一方、前記蓋部材は、互いに並列状態に配
設した多数のローラから成り、使用者が寝台板部
上をスライド移動し易いようにしたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項に記載の寝たきり病人
用などの便器付き浴槽装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62095963A JPS63260515A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62095963A JPS63260515A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63260515A JPS63260515A (ja) | 1988-10-27 |
JPH0584162B2 true JPH0584162B2 (ja) | 1993-12-01 |
Family
ID=14151867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62095963A Granted JPS63260515A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 寝たきり病人用などの便器付き浴槽装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63260515A (ja) |
-
1987
- 1987-04-17 JP JP62095963A patent/JPS63260515A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63260515A (ja) | 1988-10-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |