JP3020438U - 入浴介護装置 - Google Patents

入浴介護装置

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JP3020438U
JP3020438U JP1995008172U JP817295U JP3020438U JP 3020438 U JP3020438 U JP 3020438U JP 1995008172 U JP1995008172 U JP 1995008172U JP 817295 U JP817295 U JP 817295U JP 3020438 U JP3020438 U JP 3020438U
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chair
shape
chain
bathtub
guide rail
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JP1995008172U
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English (en)
Inventor
敏市郎 田中
Original Assignee
有限会社田中鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体不自由者でも簡単かつ確実に、しかも、
安全に入浴させることの可能な改良された構造の入浴介
護装置を提供する。 【構成】 入浴介護装置は、浴槽10の内部から外部に
わたって連続的にガイドレール20が設けられて、この
ガイドレールに沿って移動可能なチェーン40が取り付
けられ、このチェーン40の上には椅子60が連結さ
れ、例えば電動モータなどにより駆動される巻ドラム形
スプロケット50により、チェーン40が前後に移動さ
れる。そして、椅子60は、通常の椅子形状と寝椅子形
状に変形可能であり、この椅子60に連結したシャフト
67に固定されたピニオン68とラック69の働きによ
り、椅子60が浴槽10の外部では通常の椅子形状とな
り、浴槽の内部では寝椅子形状に変形する。また、椅子
60の背もたれを形成する62フレーム部材の先端部に
は、さらに、頭部支承用ネット90が設けられ、椅子6
0の形状の変化によりその位置も変化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、入浴を行うための入浴装置に関し、特に、例えば障害者等の肢体不 自由者の入浴の介護を行うに適した入浴介護装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、上述のような身体不自由者を介護するための装置として、例えば油圧や 電動モータなどの駆動機構を用いた装置としては、かかる駆動機構により寝台を 傾斜する駆動式の寝台、あるいは、椅子等は既に知られており、また、実際にも 使用されている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】
ところで、他人の助力や介護がなくては何事も不可能な肢体不自由者や身体不 全者の介護においては、特に、入浴を行わせるのは大変な作業となっている。入 浴の際には、まずこれらの者を脱衣させて入浴槽内に入浴させる必要があるが、 その場合、特に、肢体不自由者や身体不全者では、自ら移動し肢体を自由に動か すことが出来ないため、彼らの肢体を運んで入浴槽内に入れる必要がある。かか る作業を行うためには、通常、数人の介護者が必要となり、そのため、かかる介 護行為が行われ難いという問題点があった。
【0004】 そこで、本考案では、かかる従来における問題点に鑑み、上述のような肢体不 自由者の入浴の介護を行うに適した、すなわち、1人の介護者でも肢体不自由者 の入浴を行わせることの可能な介護入浴装置を提供することを目的とするもので ある。
【0005】
【課題を解決する手段】
上記の目的は、本考案によれば、浴槽の内部から外部に連続的に設けられたガ イドレールと、当該ガイドレール上に移動可能なチェーン機構と、前記チェーン 機構上に連結されて設けられた椅子と、前記チェーン機構を前記ガイドレールに 沿って前後に駆動する駆動機構とを備え、前記椅子は通常の椅子形状と寝椅子形 状に変形可能であり、かつ、前記椅子は、浴槽の外部では通常の椅子形状であり 、浴槽の内部では寝椅子形状に変形することを特徴とする入浴介護装置によって 達成される。
【0006】 また、本考案によれば、前記の入浴介護装置において、前記椅子の背もたれの 先端部には、さらに、前記椅子の形状の変化によりその位置が変化する頭部支承 用ネットが設けられていることを特徴とする入浴介護装置が提案される。
【0007】
【作用】
すなわち、上記本考案になる入浴介護装置によれば、例えば車椅子などに座っ たままの状態の肢体不自由者を、浴槽の外部において、一旦、通常の椅子形状の 椅子の上に移動させれば、その後は、動力機構が付いたチェーン機構を駆動する ことにより、ガイドレール上を移動可能な椅子の形状を通常の椅子形状から寝椅 子形状に変形させて浴槽の内部に移動させることが可能になる。そのため、介護 者は、基本的には、肢体不自由者を車椅子などから入浴介護装置の通常の椅子形 状の椅子の上に移動させれば足り、1人の介護者でも入浴を行わせることが可能 となる。
【0008】 さらに、上記の入浴介護装置において、頭部支承用ヘッドを設けることにより 、肢体不自由者を載せた椅子が寝椅子形状に変形しても、その頭部を確実に支承 することにより、より安全で確実な入浴介護作業を行うことが可能になる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、添付の図面を参照しながら、詳細に説明する 。 まず、添付の図1には、本考案の実施例になる入浴介護装置の全体構成が示さ れており、この図において、符号10は、いわゆる浴槽であり、符号20は、上 記浴槽10の内部から外部に連続的に設けられたガイドレールである。なお、こ の実施例では、浴槽10の一方の端部には緩やかな(適度な)勾配を有する傾斜 面11が設けられ、この傾斜面11を介して浴槽10の外部からその内部の底面 12にわたって一対のガイドレール20、20が敷設されている。
【0010】 このガイドレール20は、添付の図2にも示すように、略「C」字形状の断面 を備えており、その開口部にはガイドローラ30の中央部に形成された溝31が はめ込まれ、回転可能になっている。また、このガイドローラ30の前記ガイド レール20の開口部とは反対の側には、チェーン40が取り付けられている。す なわち、一対のチェーン40、40上には所定の間隔で複数のガイドローラ30 が取り付けられて、そして、これら複数のガイドローラ30により、チェーン4 0がガイドレール20に沿って前後に(図1では左右方向に)移動することが可 能になっている。
【0011】 再び、図1に戻り、上記浴槽10の外部には、敷設されたガイドレール20の 下側には、上記ガイドローラ30を備えたチェーン40を前後に駆動するための 駆動機構として、巻ドラム形スプロケット50が設けられている。この巻ドラム 形スプロケット50には、図示しない例えば電動モータ等の回転駆動装置が取り 付けられており、その回転に連動して巻ドラム形スプロケット50が回転し、そ れに伴って、上記のチェーン40が前後に移動することとなる。そして、図から も明らかなように、敷設されたガイドレール20に沿って前後に移動するガイド ローラ30を備えた上記のチェーン40には、例えば障害者等の肢体不自由者の 入浴の介護を行うための椅子60が取り付けられている。また、この図において 、符号80は、いわゆる給湯口である。
【0012】 このチェーン40に取り付けられた椅子60は、例えば図3にも示すように、 その前脚、背もたれと後脚、及び、座部等を構成するフレーム部材61、62、 63は、それぞれ、ピン64、64…によって互いに回動可能に取り付けられて いる。そのため、この椅子60は、通常の椅子の形状及び寝椅子の形状に変形す ることが可能に構成されている。すなわち、上記の図1において、その左側の浴 槽10内では寝椅子の形状に、そして、図の右側の浴槽10外では、いわゆる通 常の椅子の形状になっている。
【0013】 ここで、上記のようにその形状を変化する椅子60の形状変形機構について説 明すると、上記の図3に示されるように、上記椅子60の背もたれと後脚を構成 するフレーム部材62、62の背面側には、板状部材65が取り付けられている 。この板状部材65の略中央部からは、二つのアーム部材65、66がピン64 により連結され、もって略中央で折り曲げ可能な支承部材が、やはりピン64に より連結され、後方に延びている。そして、この二つの部材65、66の先端は 、上記の椅子60が取り付けられた位置の後方において、上記チェーン40に対 して回動可能に取り付けられたシャフト67に固着されている。なお、このシャ フト67には、いわゆるピニオン68が取り付けられ、一方、このピニオン68 に噛み合う位置には、ラック69が(床等に)固定配置されている。さらに、こ の図において、符号70は、上記支承部材を構成する二つのアーム部材65、6 6の連結部に取り付けられたハンドルであり、71は肢体不自由者である入浴者 を椅子60上に固定するための固定用ベルトである。
【0014】 以上にその詳細を説明した入浴介護装置の動作について説明すると、まず、介 護者は、図示しない装置制御器の押釦を操作することにより、椅子60を元の位 置(図の右側)に戻す。すなわち、上記のような構成によれば、上記チェーン4 0が図示しない回転駆動装置にり駆動される巻ドラム形スプロケット50によっ て巻き取られる。この時、図4に示すように、シャフト67に取り付けたピニオ ン68がラック69と噛み合う。このチェーン40あるいは椅子60の後退(図 中の矢印A)により、上記シャフト67に固定されたピニオン68が反時計回り 方向に回転し、同時に上記シャフト67も(矢印B)反時計回り方向に回転し、 さらに、シャフト67に固着されたアーム部材66も同様に反時計回り方向に回 転する(図中の矢印C)。これにより、図5に示すように、チェーン40に取り 付けられた椅子60は、通常の椅子の形状になる。そして、この状態で通常形状 の椅子60の上に、肢体不自由者である入浴者を座らせ、その後、安全のため、 固定用ベルト71により入浴者を椅子60の上に固定して安定させる。
【0015】 続いて、介護者は、図示しない装置制御器の押釦操作により、回転駆動装置に より巻ドラム形スプロケット50を駆動して、上記チェーン40を前進させる。 これにより、上記チェーン40に取り付けられた椅子60も前進することとなる が、この時、上記の図4からも明らかなように、上記ラック69と噛み合うピニ オン68が今度は時計回り方向に回転し、上記シャフト67も時計回り方向に、 さらに、シャフト67に固着されたアーム部材66も時計回り方向に回転する。 これにより、図6に示すように、チェーン40に取り付けられた椅子60は、そ の前脚、背もたれと後脚を構成するフレーム部材61、62が傾斜し、もって、 寝椅子の形状に変形することとなる。そして、さらに、上記チェーン40を前進 すると、寝椅子の形状に変形した椅子60上に寝た格好で載った肢体不自由者で ある入浴者は、そのままの形でガイドレール20に沿って緩やかな勾配の傾斜面 11から上記浴槽10内に移動する。この状態で給湯口(図1の符号80)から 適温の温水を供給し、介護者は肢体不自由者に入浴を行わせる。なお、その際、 図3に示すハンドル70を動かす手動操作を行うことにより、介護者は、上記浴 槽10内で上記椅子60を寝椅子形状から通常の形状に戻すことも可能であり、 これにより椅子60上の肢体不自由者を浴槽10内で適宜その態勢を変更する。 また、入浴後は、浴槽10から温水を抜き取り、その後、図示しない温風器から 温風を送風し、もって、水分を除去して肢体不自由者の身体を自動的に乾かすよ うにすることも可能である。
【0016】 その後、上記の椅子60を必ず図6の寝椅子形状に戻し、例えば制御器の「往 」押釦を操作して巻ドラム形スプロケット50を駆動し、上記チェーン40を後 退(巻き戻)させる。これにより、肢体不自由者は寝椅子形状の椅子60の上に 載りながらガイドレール20に沿って緩やかな勾配の傾斜面11から上記浴槽1 0の外に移動する。そして、上記椅子60が元の位置に近づくと、再び、図4に 示すように、シャフト67に取り付けられたピニオン68とラック69が噛み合 い、これにより椅子60は自動的に図6のような通常の形状に復元し、停止する こととなる。なお、この通常の形状の椅子60の状態から肢体不自由者を再び車 椅子等に戻すこととなる。
【0017】 また、添付の図7及び図8には、さらに、本考案の入浴介護装置の変形例が示 されている。この変形例では、図からも明らかなように、上記椅子60を構成す るフレーム部材62の上端に頭部を支承するための頭部支承用ネット90を取り 付け、さらに、このネット90を保持しかつ椅子60の形状の変化に応じてその 位置を変えるためのフレーム部材91、92、93がピン64により回動可能に アーム部材66に連結されている。なお、これらのフレーム部材91、92、9 3も同様にピン64、64…により連結されている。そして、これらの図からも 明らかなように、上記チェーン40に取り付けられた椅子60が通常の形状の状 態においては、この椅子60の上に座っている肢体不自由者の頭部の後方に折れ 曲がっている。しかしながら、上記チェーン40が移動し、上記椅子60が寝椅 子形状に変形するに従ってフレーム部材91、92、93が移動し、もって、寝 椅子形状に変形した時点では、寝椅子60上に載った肢体不自由者の頭部を下か ら支承する位置になる。これにより、入浴中でも肢体不自由者の頭部を安定に保 持することが出来、介護者はより安全に入浴を行わせることが可能になる。
【0018】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案によれば、特に、他人の助力や介護 が必要な身体不自由者でも、一人の介護者で、簡単かつ確実に、しかも、安全に 入浴を行わせることが可能な、実用的にも優れた入浴介護装置を提供することが 可能になるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である入浴介護装置の全体構造
を示す側面図である。
【図2】上記入浴介護装置のガイドレールの詳細構造を
示す一部拡大断面図である。
【図3】上記入浴介護装置の椅子の詳細構造を示す斜め
後方からの斜視図である。
【図4】上記入浴介護装置の椅子の変形を行うピニオン
ラック機構を示す一部拡大斜視図
【図5】上記入浴介護装置の通常の形状における椅子の
状態を示す側面図である。
【図6】上記入浴介護装置の寝椅子形状における椅子の
状態を示す側面図である。
【図7】上記入浴介護装置の変形例の通常の形状におけ
る椅子の状態を示す側面図である。
【図8】上記入浴介護装置の変形例のの寝椅子形状にお
ける椅子の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 浴槽 11 傾斜面 20 ガイドレール 30 ガイドローラ 31 溝 40 チェーン 50 巻ドラム形スプロケット 60 椅子 61、62、63 フレーム部材 64 ピン 65、66 アーム部材 67 シャフト 68 ピニオン 69 ラック 70 ハンドル 71 固定用ベルト 80 給湯口 90 頭部支承用ネット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の内部から外部に連続的に設けられ
    たガイドレールと、当該ガイドレールに沿って移動可能
    なチェーン機構と、前記チェーン機構上に連結されて設
    けられた椅子と、前記チェーン機構を前記ガイドレール
    に沿って前後に駆動する駆動機構とを備え、前記椅子は
    通常の椅子形状と寝椅子形状に変形可能であり、かつ、
    前記椅子は、浴槽の外部では通常の椅子形状であり、浴
    槽の内部では寝椅子形状に変形することを特徴とする入
    浴介護装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の入浴介護装置にお
    いて、前記椅子の背もたれの先端部には、さらに、前記
    椅子の形状の変化によりその位置が変化する頭部支承用
    ネットが設けられていることを特徴とする入浴介護装
    置。
JP1995008172U 1995-07-12 1995-07-12 入浴介護装置 Expired - Lifetime JP3020438U (ja)

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