JPH10225486A - 老人介護用ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高齢化社会では、さけることの出来ない寝た
きり老人の介護を介護者者の健康を害することなく、楽
に、効果的に行うことのできるベッドを提供する。 〔解決手段〕（１）ローラー運搬機（１）でローラーを
動かすことにより、老人の体を動かすことなく、床ずれ
を防ぐ。 （２）ローラー（４）の上に敷布団（２）を置くことに
より、その上にある老人の体を小さな力で移動する。 （３）ベッドの後部の一部分（１５）を垂直に垂れ下げ
るとき、ベッドの後部が椅子の役目を果たして、食事、
着替え、更に車椅子への移動等が楽にできるようにす
る。 （４）体を曲げなくても介護の作業ができるように、ベ
ッドの高さを定める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は寝たきり老人の介
護の便を図るために、介護者の立場に立って発明した老
人介護用ベッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より寝たきり老人の介護では老人の
体を動かす必要上、非常に大きな力を必要とし、特に女
子が介護することに困難を感じていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のベッドでは （イ）床ずれ防止、排便、着替え、車椅子等への移動
で、その都度老人の体を動かす必要があり、大きな力を
必要とした。 （ロ）ベッドが低いために、体を曲げて介護の作業をす
る結果、胴を痛める等の問題が生じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）ローラー運搬機（１）でローラー（４）を動かす
ことにより、老人の体を動かすことなく床ずれを防ぐ。 （ロ）ローラー（４）の上に敷布団（２）を置くことに
より、その上にある老人の体を小さな力で移動する。 （ハ）ベッドの後部の（１５）を垂直に垂れ下げると
き、ベッドの後部が椅子の役目を果して、食事、着替
え、更に車椅子への移動等が楽にできるようにする。 （ニ）体を曲げなくても介護の作業ができるよう、ベッ
ドの高さを定める。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する （イ）ローラー運搬機（１）によりローラー（４）を動
かす。［図７］［図８］参照。 （１）ＡＢはベッドの本体に固定されているから、ハン
ドル（３）を廻すとき、ハンドルの軸（７）は廻転する
が、左右には動かない。従って雄ネジ（９）は廻転する
のみで、左右には動かない。 （２）雌ネジ（９）は運搬機（１）に固定されているか
ら廻転することは不可能で左右に動くのみである。従っ
てローラー運搬機（１）は左右に動く。（１）（２）よ
りハンドル（３）を廻すときローラー運搬機（１）は左
右に動きこれにセットされているローラー（４）も左右
に動く。［図７］で円筒ＡＢＣＤの斜線部分が雌ネジ。
円筒ＰＱＲＳの全体は雄ネジ。 （ロ）ローラー運搬機（１）を動かして床ずれを防ぐ。 （１）［図１０］の（ｉ）の如く、ローラー（４）のな
い部分の敷布団（２）は下に垂れ下がり、この部分の上
にある体の背面は、体重圧から解放されて血流がよくな
る。（斜線部分） （２）［図１０］の（ｉｉ）のの状態にあるとき、ハ
ンドルを廻してローラー運搬機（１）を動かし、ローラ
ー（４）２個分だけ左方に移動さすとの状態になり、
合せて背面全体の血流がよくなる。従ってハンドル
（３）を定期的に廻すことにより、交代で背面全体の血
流をよくし、床ずれを防ぐことが出来る。腰の位置を
［図２］の場所に定めるとき、背面全体の長さを適当に
とっておけば、（ロ）の原理は体格の大小に関係なく適
用できる。背面は偶数個に等分するのが便利である［図
１５］［図１６］はそれぞれ４等分、６等分の場合でハ
ンドル操作はとの２回であることを示す。［図１
７］は３等分の場合でハンドル操作はの３回であ
ることを示す。 （ハ）敷布団（２）を体ごと動かして、介護しやすい位
置と姿勢を得、それぞれに応じた作業をする。 （１）垂直に垂れ下がることの出来るベッドの一部分
（１５）の止め金を（５）より抜き、［図１１］の状態
にした後、敷布団（２）の止め金を［図４］の下の穴
（８）より抜き上の穴（８）にさす。次に体ごと敷布団
を左方に引き、腰の位置が［図１２］に示す位置に来る
ようにして。おむつの取り替え。［図１８］［図１９］
［図２０］参照。 （２）次に体を起して椅子に坐ったような姿勢になり、
両ひじをひじ掛け（１４）にのせて、着替え、背面マッ
サージ、背面湿布、テレビを見てくつろぐ等。 （３）更に［図１３］［図１４］に示すポータブル食卓
の２本の足を［図３］の２つ穴（６）にさし込んで食卓
をセットして食事。 （４）［図１２］の姿勢より介護者に支えられて踏み台
を利用して床の上に降りた後、車椅子、ポータブル便器
に坐る、及び逆の行動。これらの作業は、それぞれ従来
のベッドで行うより楽である。 （ニ）ベアリングを用いてローラー（４）の廻転をよく
する。 （ホ）敷布団（２）の構造は次の条件をみたすようにす
る。 （１）上にも下にも曲りやすい。 （２）ローラー（４）の圧迫により、背中が痛い等の不
快感を与えない。 （３）老人の体ごと敷布団（２）を左右に楽に動かせ
る。［図２１］［図２２］参照 （ヘ）介護者が体を曲げなくても作業ができるように、
ベッドの高さを定める。

【０００６】

【発明の効果】本発明の使用により寝たきり老人の介護
で、介護者が胴を痛める等、健康を損ねるようなことは
なくなり、女子にも楽に介護ができて、在宅介護等高齢
化社会の問題解決に大いに役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の平面図

【図２】本発明の正面図

【図３】本発明の左側面図

【図４】本発明の右側面図

【図５】本発明の垂直に垂れ下がることの出来るベッド
の一部（１５）とローラー（４）の連結方法を示す正面
図

【図６】本発明の垂直に垂れ下がることの出来るベッド
の一部（１５）とローラー（４）の連結方法を示す平面
図

【図７】本発明のローラー運搬機（１）

【図８】本発明のローラー運搬機（１）のハンドル
（３）の近くの拡大図

【図９】本発明のローラー運搬機（１）の平面αによる
切断面。［図７］参照。

【図１０】本発明の床ずれ防止の原理の説明図。

【図１１】本発明の使用方法の説明図

【図１２】本発明の使用方法の説明図

【図１３】本発明で用いるポータブル食卓の正面図

【図１４】本発明で用いるポータブル食卓の平面図

【図１５】

【図１６】

【図１７】本発明の背面の区分の仕方と床ずれ防止のた
めのハンドル操作数の関係を示す図

【図１８】本発明のおむつの取り替え方法を示す正面図

【図１９】同上の平面図

【図２０】平面αによる切断面（前図参照）

【図２１】本発明の敷布団（２）の構造図の例

【図２２】同上

【符号の説明】

１ ローラー運搬機 ２ 敷布団 ３ ハンドル ４ ローラー ５ 垂直に垂れ下がることの出来るベッド一部（１５）
の止め金をさす穴 ６ ポータブル食卓のとりつけ穴 ７ ハンドルの軸 ８ 敷布団（２）の止め金をさす穴。 ９ ネジ １０ 円管 １１ レール １２ 車輪 １３ 円筒ＡＢＣＤをローラー運搬機（１）に固定する
ための板 １４ ひじ掛け １５ 垂直に垂れ下がることのできるベッドの一部分。 １６ 踏み台

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）ベッドに固定された数個のローラー
   （４）を設ける。 （ロ）ローラー運搬機（１）に数個のローラー（４）を
   設ける。 （ハ）ベッドの後部にあって、廻転して垂れ下ることの
   出来るベッドの一部分（１５）を設ける。 以上の構成より成る老人介護用ベッド