JPH0212989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、病人等がベツド上で食事等をする際
に使用する介護用補助椅子に関するものである。

（従来技術） 病人がベツドの上で食事をする際に使用する従
来の介護用補助椅子は、背もたれ、肘掛け、座板
等を有する座椅子状の構造になつている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、このような座板を有する介護用補助椅
子によつては、ベツドの上にセツトする場合、病
人は、ベツドから一度降り、再度椅子の上に座り
直さなければならず、身体を動かすことが不自由
な病人にとつてはその負担が極めて大きくなり、
苦痛を与えるという欠点がある。

（本考案の目的） 本考案は、従来技術の上記のような欠点に鑑
み、病人が、ベツドの上に身体を起こしさえすれ
ば、あらためて体を動かして座り直すことなくセ
ツトでき、しかも安価な介護用補助椅子を提供す
ることを目的とするものである。

（考案の構成） このため本考案では上下に対をなし、互いに平
行に設けられたコの字型の身体介護フレームと、
この上下の身体介護フレームを相互に連結する複
数の連結フレームとを備えるようにしたものであ
る。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図は本考案に係る介護用補助椅子の斜視
図、第２図はその使用状態図である。第１図に示
すように、上下に対をなし、互いに平行に設けら
れたコの字型の身体介護フレームＡ，Ｂが設けら
れている。下方の身体介護用フレームＡは、５本
のパイプ１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１ｅを４本の
Ｌ字型パイプ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと２本の直
線パイプ３ａ，３ｂで連結しコの字型に形成され
ている。また、上方の身体介護フレームＢは５本
のパイプ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅを４本の
Ｌ字型パイプ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄと２本の直
線パイプ９ａ，９ｂで連結し、コの字型に形成さ
れている。前記身体介護フレームＡと身体介護フ
レームＢの連結は、７本の連結フレーム６ａ，６
ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇが身体介護フ
レームＡと身体介護フレームＢの間に適度に配置
され、相互に固着することによつてなされる。ま
た、Ｌ字型パイプ２ａ，２ｂのパイプ１ａ，１ｂ
と連結されている反対側の連結孔４ａ，４ｂは下
向きに設けられ、これに鉤状の留具５ａ，５ｂが
取り付けられている。さらにＬ字型パイプ８ａと
直線パイプ９ａの間と、Ｌ字型パイプ８ｂと直線
パイプ９ｂの間には身体介護フレームＡと平行
で、外向きにコの字型の肘乗せ部１０ａ，１０ｂ
がそれぞれ設けられている。肘乗せ部１０ａの下
方には、三角形の安定パイプ１１が設けられてい
る。この安定パイプ１１は、身体介護フレームＡ
のパイプ１ａの略中央部に、パイプ１ａと直角に
外側方向に一端が固着されたパイプ１１ｂと、介
護フレームＢのパイプ７ａの略中央図とパイプ１
１ｂの他端とで連結された１１ａとによつて構成
されている。肘乗せ部１０ｂの下方で、パイプ１
ｅとパイプ７ｅの間には、同様に構成されたパイ
プ１２ａとパイプ１２ｂよりなる安定パイプ１２
が形成されている。

次に本実施例の作用について説明する。第２図
に示すように、ベツド脇に置かれたテーブルの前
に座つた病人の後ろから本考案に係る介護用補助
椅子をセツトし、留具５ａ，５ｂをベツドの側部
に引掛けて固定する。次に病人の背中、脇等にク
ツシヨン等を入れて、姿勢の安定を保つようにす
る。その結果、病人は、肘乗せ部１０ａ，１０ｂ
に肘を乗せ、楽な姿勢で食事をとることができ
る。

（考案の効果） 本考案は、以上のように構成したので、病人が
ベツドの上で楽な姿勢で食事をする為介護用補助
椅子を使用するにあたり、一度ベツドから降りて
座り直すという多大な負担を解消できるというす
ぐれた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る介護用補助椅子の斜視
図、第２図はその使用状態図である。 Ａ，Ｂ……身体介護フレーム、６ａ，６ｂ，６
ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ，６ｇ……連結フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に対をなし、互いに平行に設けられたコの
   字型の身体介護フレームと、この上下の身体介護
   フレームを相互に連結する複数の連結フレームと
   を備えてなる介護用補助椅子。