WO2007072601A1

WO2007072601A1 - 可動床式ベッド

Info

Publication number: WO2007072601A1
Application number: PCT/JP2006/314463
Authority: WO
Inventors: Michihiro Adachi
Original assignee: Road Wide Co., Ltd.
Priority date: 2005-12-22
Filing date: 2006-07-21
Publication date: 2007-06-28

Abstract

〔課題〕要介護者が介護人による補助なしに自力で立ち上がる姿勢をとり得る簡便な可動床式ベッドの提供。〔解決手段〕下部フレーム１上に床板フレーム２が設けられる。床板フレーム２は、使用者の臀部を支持する中央レスト部２１、使用者の上半身を支持する上体レスト部２２、及び使用者の下腿部を支持する下腿レスト部２３から構成される。上体レスト部２２は、駆動機構４により倒伏姿勢から起立姿勢に転換される。又、駆動機構４には可動フレーム６が連結される。可動フレーム６は、上体レスト部２２が起立姿勢に転換されるとき、下部フレーム１内を下腿レスト部２３側から上体レスト部２２側に移動する。下腿レスト部２３は、可動フレーム６の上面部に固設され、上体レスト部２２が起立姿勢に転換するとき該下腿レスト部２３が中央レスト部２１の一端部より離脱して該中央レスト部の下方位置で下部フレーム１内に収容される。

Description

可動床式ベッド

技術分野

[0001] 本発明は、主として身障者や病弱な高齢者などの要介護者を対象とする可動床式ベッドに係わり、特に要介護者 (使用者)が身体機能を回復するために自立歩行することを支援する可動床式ベッドに関する。

背景技術

[0002] 一般に、身障者や病弱な高齢者をはじめ、術後の入院患者などは床内での生活を余儀なくされるが、寝たきりの時間が長くなると身体機能の低下が進行するので、筋力の衰えを回復させたり、大脳に刺激を与えたりするためには歩行訓練が極めて有効であるとされている。

[0003] しかし、身体に大きな機能障害を抱えた者では、自ら起き上がることはできな!、し、食事、排泄、入浴などの際にも身内や専門の介護士による介護を必要とする。

[0004] 従来、そのような要介護者を対象として、要介護者をベッド脇に配した湯船ゃ車椅子の位置に移動させるための介護用リフト、あるいはリクライニング機能を有した介護用ベッドなどの種々の介護用装置が実用化されている。

[0005] 特に、要介護者が立ち上がる際の負担を軽減する介護用ベッドとして、背部フレームと座部フレームと下腿部フレームとを含む折り曲げ可能な床フレーム体を備え、その床フレーム体がフラットな状態力折れ曲がった状態に変化し、折れ曲がった状態で要介護者の足が着地するようにしたものが知られる（例えば、特許文献 1)。

[0006] 又、ベースフレーム上に昇降可能なサイドフレームを設けると共に、サイドフレームのヘッド側とフット側にそれぞれスライドフレームを挿入し、それらスライドフレームとサイドフレームとにより形成されるベッド床面上に、ヒンジ接続される背上げフレーム、第 1膝上げフレーム、及び第 2膝上げフレームを設け、ソファーとして使用可能にした可搬型介護用ベッドが知られる (例えば、特許文献 2)。

[0007] 更に、ベッドの本体上部にすべり手段を具備し、そのすベり手段を介して要介護者の仰臥するマットレス等の臥寝用具がベッドの長手方向に移動可能とされる介護用ベッドが知られる（例えば、特許文献 3)。

[0008] 特許文献 1 :実開平 6— 64635号公報

特許文献 2：特開 2001 - 198165号公報

特許文献 3：特開 2003— 655号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] 然しながら、特許文献 1によれば、要介護者の臀部を支持する水平状の座部フレームに対し、下腿部フレームが下方に直角に折れ曲がるので、要介護者が立ち上がる際には身体の重心が座部フレーム上にあって足の踏ん張りが利かず、介護人の補助なしには立ち上がることはできない。

[0010] 一方、特許文献 2の介護用ベッドによれば、ベッド床面が昇降可能とされる構造にしてソファーとしての使用が可能とされる力ベッド力ソファーへの転換は自動的に行われるものでなぐサイドフレーム力もフット側のスライドフレームを抜き取り、その状態で背上げフレームを起こしながらフット側へスライドさせることにより、フット側の第 2 膝上げフレームがサイドフレーム力直角に垂れ下がり、以つて要介護者が足を垂らして座ることのできるソファー形態となることから、要介護者の足は着地せず、着地できたとしても、その着地位置は第 2膝上げフレームより前方となるため、第 1膝上げフレーム上に着座する要介護者は特許文献 1と同じく自力で立ち上がることはできない

[0011] 又、特許文献 3では、要介護者の上半身を起き上がらせた状態で足がベッド下に着地するようになっているが、これには臥寝用具の片側半分を手動により立ち上げることから介護人の肉体的負担が大きぐし力も要介護者の足を着地させるベく臥寝用具をすベり手段に沿って要介護者の足側に大きくスライドさせる必要があることから、狭い室内では要介護者の足が着地前に室内の壁面などに突き当たってしまう虞がある。

[0012] 本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その主たる目的は狭い室内に配置しながら要介護者が介護人による補助なしに自力で立ち上がる姿勢をとり得る簡便なベッドを提供することにある。課題を解決するための手段

[0013] 本発明は上記目的を達成するため、

使用者の臀部を支持する中央レスト部の前後両側に、使用者の上半身を支持する上体レスト部と使用者の下腿部を支持する下腿レスト部とを配して構成される床板フレームと、該床板フレームを水平状に支持する下部フレームと、前記上体レスト部を倒伏姿勢から起立姿勢に転換する駆動機構と、を有して構成される可動床式ベッドにおいて、

前記駆動機構に連結して、該駆動機構により前記上体レスト部が倒伏姿勢力も起立姿勢に転換されるとき前記下部フレーム内を下腿レスト部側力上体レスト部側に移動する可動フレームを備え、

前記下部フレームには、前記可動フレームの移動案内をするガイドレールが設けられると共に、

前記下腿レスト部は、前記中央レスト部とは連結せずに前記可動フレームの上面部に固設され、前記上体レスト部が倒伏姿勢力起立姿勢に転換するときに該下腿レスト部が前記中央レスト部の一端部より離脱して該中央レスト部の下方位置で下部フレーム内に収容されることを特徴とする。

[0014] 力!]えて、中央レスト部は、上体レスト部側の一端部を支点に上下方向に回動自在に支持され、該中央レスト部の底部に所定形状のカム輪郭を有するカム体が設けられると共に、可動フレームには前記カム体に係合する接触子が設けられ、該可動フレームが下腿レスト部側力上体レスト部側に移動する初期段階において前記接触子によるカム体の押圧により中央レスト部が上方に回動されることを特徴とする。

[0015] 更に、中央レスト部側における上体レスト部の回動支点が中央レスト部の回動支点よりも高い位置に設定されることを特徴とする。

[0016] また、上記のような可動床式ベッドにおいて、駆動源によって回転駆動するネジ軸と、

前記ネジ軸の回転駆動によりその軸方向に移動するスライダと、を備えるとともに、前記スライダが可動フレームに連結しており、

該可動フレームに設けたガイドローラがガイドレールと係合することにより、可動フレームがスライダに同行しガイドレールに沿って移動することを特徴とする。発明の効果

[0017] 本発明によれば、上体レスト部が倒伏姿勢力も起立姿勢に転換されるとき、下部フレーム内を下腿レスト部側から上体レスト部側に移動する可動フレームを備え、その可動フレームの上面部に下腿レスト部が固設されることから、使用者 (要介護者)が起き上がる際には、使用者の足をベッド上力大きく張り出す状態にすることなく下部フレームの設置領域内に着地させることができる。

[0018] 特に、上体レスト部が倒伏姿勢力も起立姿勢に転換されるとき、下腿レスト部が可動フレームと一体として中央レスト部の下方位置で下部フレーム内に収容されることから、使用者は下肢を鋭角状に折り曲げて中央レスト部の下方位置で足を着地させる事がでさる。

[0019] 従って、介護人の助けを借りずに使用者が自ら立ち上がり、歩行訓練を積極的に行って身体機能の低下を早期に回復させることができる。

[0020] 更に、可動フレームが駆動機構に連結され、その移動が上体レスト部の起立動作に連動することから、多数のモータを用いず低コストィ匕を図ることができる。

[0021] 又、中央レスト部は、上体レスト部側の一端部を支点にして上下方向に回動自在に支持され、該中央レスト部の底部に所定形状のカム輪郭を有するカム体が設けられると共に、可動フレームには前記カム体に係合する接触子が設けられ、該可動フレームが下腿レスト部側力上体レスト部側に移動する初期段階において前記接触子によるカム体の押圧により中央レスト部が上方に回動されることから、上体レスト部の起立動作中に使用者の臀部が下腿レスト部側に滑り動いてしまうことがない。

[0022] 更に、中央レスト部側における上体レスト部の回動支点が中央レスト部の回動支点よりも高い位置に設定されることから、中央レスト部から上体レスト部にかけて厚手のマットレスが連続的に敷かれた場合でも、当該マットレスを上体レスト部の起立時に中央レスト部との間で良好に屈曲させることができる。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。先ず、図 1により本発明に係る可動床式ベッドの基本的構成を説明すれば、 1は左右一対の側板 11を含んで構成される下部フレームであり、その上部には該下部フレーム 1により水平状に支持される床板フレーム 2が設けられ、この床板フレーム 2により使用者 Mが横臥状態で支持されるようになっている。

[0024] 尚、床板フレーム 2上には、三分割されたマットレスなどの柔軟性を有する布団 C1 , C2, C3 (2つの布団 CI, C2は一体の連結構造でもよい）が敷かれ、これが床板フレーム 2に対してベルトなどで固定されるようにしてある。

[0025] ここで、床板フレーム 2は、使用者 Mの臀部を支持する中央レスト部 21と、中央レスト部の一端側にあって使用者 Mの上半身 (頭部および背中）を支持する上体レスト部 22と、中央レスト部の他端側にあって使用者 Mの下腿部を支持する下腿レスト部 23 とから構成される。

[0026] このうち、中央レスト部 21は、下部フレーム 1の側板 11の上部に突設されるブラケット 12に対して上体レスト部 22側の一端部がピン P1にて結節され、そのピン P1を中心として下腿レスト部 23側が上下方向に回動するようになっている。尚、中央レスト部 2 1の底部には下部フレーム 1内に突出する三角形状のカム体 3が設けられる力その作用については後述する。

[0027] 一方、上体レスト部 22は、中央レスト部 21側の一端部が下部フレーム 1のブラケット 12に対してピン P2にて結節され、そのピン P2を支点として上下方向に回動ようになつている。特に、図 1から明らかなように、上体レスト部 22の回動支点（ピン P2)は、中央レスト部 21の回動支点（ピン P1)よりも高い位置に設定されている。これによれば、上体レスト部 22がピン P2回りに回動して倒伏姿勢力も起立姿勢に転換するとき、上体レスト部 22上の布団 C2と中央レスト部 21上の布団 C1が曲げ圧力を受けて両者の境界部分で使用者側に隆起することが防止されるために、使用者に腰部が圧迫されるような違和感を与えず、し力も布団 CI, C2の境界部分に対する曲げ圧力が軽減されるために上体レスト部 22の起立動作を低負荷の下で円滑に行うことができる。

[0028] 4は上体レスト部 22を倒伏姿勢力起立姿勢に転換させる駆動機構 (リクライニング機構)であり、これは下部フレーム 1に付設される駆動源 41 (可逆モータ）、該駆動源により回転駆動されるネジ軸 42、並びにネジ軸 42の回転駆動によりその軸方向に移動するスライダ 43など力も構成される。このうち、ネジ軸 42は下部フレーム 1の長手方向に沿って設けられ、その両端が下部フレーム 1の側板 11に固設した軸受ュ-ット 44により回動自在に支持されて、る。

[0029] 又、スライダ 43は、ネジ軸 42に螺合するナット部 43Aと下部フレーム 1の側板 11に摺接するスライド板 43Bとを一体ィ匕して成るもので、スライド板 43Bには上下方向に延びる長孔 43Cが穿設される。

[0030] 尚、ネジ軸 42ゃスライダ 43は下部フレーム 1の左右両側（図 1には片側のみ示される）に相対向して設けられ、左右一対のスライド板 43, 43には長孔 43Cの位置で横架軸 45が掛け渡される。そして、その横架軸 45と、上体レスト部 22に固設したブラケット 22Aが連接アーム 5により連結されている。

[0031] しかして、ネジ軸 42の回転駆動によってスライダ 43が図 1の左方に移動すると、連接アーム 5が徐々に立ち上がりながら倒伏姿勢の上体レスト部 22を下方力突き上げるよう作用するために、上体レスト部 22がピン P2を支点に回動して倒伏姿勢から起立姿勢に転換する。

[0032] 又、本発明に係る可動床式ベッドによれば、上体レスト部 22が倒伏姿勢力起立姿勢に転換されるとき、その起立動作に連動して下部フレーム 1内を下腿レスト部 23 側から上体レスト部 22側に移動する可動フレーム 6を備える。

[0033] 可動フレーム 6は、横架軸 45を介してスライダ 43に連結され、スライダ 43が図 1の左方に移動するとき、可動フレーム 6がスライダ 43に同行して同方向に移動するようになっている。

[0034] 特に、可動フレーム 6の上面部には、中央レスト部 21とは非連結とされる下腿レスト部 23がー体として固設され、下部フレーム 1の左右両側板 11には可動フレーム 6の移動案内をする二本一組のガイドレール 13, 14が左右に一組ずつ設けられる。本例において、係るガイドレール 13, 14は下部フレームの側板 11を夸 !Jり貫いて形成されるスリットで、上記横架軸 45の端部が可動フレーム 6と一方のガイドレール 13を通じてスライダの長孔 43Cに挿入されており、他方のガイドレール 14には可動フレーム 6に設けたガイドローラ 7が嵌め込まれている。尚、図 2のように、横架軸 45の端部にもガイドレール 13とスライド板の長孔 43Cとに嵌まり込むガイドローラ 8が設けられる。

[0035] しかして、上体レスト部 22を起立させるベぐスライダ 43が図 1の左方に移動すると、可動フレーム 6もガイドレール 13, 14に沿って下腿レスト部 23側から上体レスト部 2 2側に移動する。

[0036] 尚、可動フレーム 6が上体レスト部 22側に移動を開始するとき、ガイドレール 13, 1 4の端部形状により可動フレーム 6が降下されつつ傾斜姿勢に変換されるようになつている。このため、可動フレーム 6の上面部に固設した下腿レスト部 23は、中央レスト部 21の一端部力も離脱して可動フレーム 6と一体のまま下部フレーム 1内を上体レスト部 22側に移動することができる。

[0037] 又、可動フレーム 6には、上記カム体 3に係合する接触子として圧接ローラ 9が設けられており、可動フレーム 6が下腿レスト部 23側から上体レスト部 22側に移動する初期段階において、当該圧接ローラ 9がカム体 3のカム輪郭を成す V字端面の一方 3A を押圧することにより、カム体 3を底部に備える中央レスト部 21がピン P1を支点として上方に回動される。

[0038] これによれば、使用者 Mの上腿部が図 3のように迫り上げられるために、上体レスト部 22の起立動作によって使用者 Mの臀部が下腿レスト部 23側に滑り動くのを防止することができる。尚、可動フレーム 6が中間地点まで移動した段階 (上体レスト部 22 の傾斜角が 30〜50度に達した段階)では、圧接ローラ 9の接触力字端面の一方 3 A力も他方 3Bに切り替わり、これにより中央レスト部 21の回動が下向きに転換するようになつている。

[0039] 尚、図 1および図 3から明らかなように、下腿レスト部 23の端部にはその全幅に亘って転動ローラ 23Aが設けられており、可動フレーム 6と下腿レスト部 23が上体レスト部 22側に移動するときに当該転動ローラ 23Aにより使用者の下腿部が支持されて、足が着地するまで下腿部の降下が円滑に行われるようにしてある。

[0040] 次に、図 4は上体レスト部 22が起立姿勢に転換した状態を示す。この図で明らかなように、本発明に係るベッドによれば、上体レスト部 22が起立姿勢に転換すると、下腿レスト部 23が中央レスト部 21の下方位置で下部フレーム 1内に収容され、ベッドが中央レスト部 21を座面とする椅子型になり、この状態では使用者 Mが下肢 (脚部）を鋭角状に折り曲げて中央レスト部 21の下方位置で足を着地させることを許容されるのであり、このため使用者 Mは身体の重心を前方に移して介護人の助けを借りずに自力で立ち上がることが可能となる。

[0041] 尚、図 4に示す椅子型の状態では食事をすることもでき、中央レスト部 21に便器を装着すれば排便を行うことも可能になる。一方、図 4の状態で駆動源 41を上記の逆方向に駆動すれば、上体レスト部 22が下向きに回動されつつ可動フレーム 6が初期位置に復帰され、中央レスト部 21、上体レスト部 22、および下腿レスト部 23がフラット状に連なって図 1のようなベッドの形態に復帰することになる。

[0042] 次に、以上のような可動床式ベッドを構成する各部材の具体的構造について説明する。先ず、図 5〜図 7により下部フレーム 1の構造を説明すれば、係る下部フレーム 1は左右一対の側板 11, 11と、底面板 15および前面板 16とを有する箱型であり、前面板 16に対向する後部側 (使用者の足元側）は上記可動フレーム 6の移動を許容するべく全面開口されている。

[0043] 又、図 5および図 6から明らかなように、側板 11には左右一対のネジ軸 42に固着されるスプロケット 46の位置で切欠孔 17が穿設され、その切欠孔 17を通じて左右一対のスプロケット 46, 46にチェーン 47が巻き掛けられている。

[0044] 尚、スプロケット 46, 46の間には、駆動源 41の主軸に固着されるスプロケット 48が設けられ、これによつてチェーン 47が駆動されるようになって!/、る。

[0045] 又、図 6および図 7から明らかなように、スプロケット 48の両側にはチェーン 47に適度のテンションを付与するためのスプロケット 49が設けられ、それらスプロケット 49が前面板 16に形成されるスリット 18に沿って高さ調整できるようにしてある。尚、スプロケット 46, 48, 49およびチェーン 47をプーリおよびベルトに代えることもできる。

[0046] 次に、図 8〜図 13により床板フレーム 3の構造について説明する。先ず、図 8〜図 9 において、中央レスト部 21は上記下部フレームより稍幅狭な矩形体で、その一端上部には上記下部フレームのブラケット 12に連結するためのブラケット 21Aが突設される。図 9のように、ブラケット 21Aは幅方向両側にあって相対向して設けられている。又、中央レスト部 21の底部に突設されるカム体 3も該中央レスト部の幅方向にあって相対向して設けられている。

[0047] 一方、図 10〜図 11において、上体レスト部 22も中央レスト部と同幅の矩形体であり、その一端上部には上記下部フレームのブラケット 12に連結するためのブラケット 22 Bが突設される。図 11のように、ブラケット 22Bは幅方向両側にあって相対向して設けられている。又、上体レスト部 22の底部にはその幅方向両側に上記ブラケット 22A が突設されており、これに上記連接アーム 5の一端が接続されるようになっている（図 1参照)。

[0048] 又、図 12〜図 13から明らかなように、可動フレーム 6は三角形状を成す左右一対の板材 6A, 6B力も構成され、その両板材 6A, 6Bが下腿レスト部 23の底部両端に結合されている。尚、下腿レスト部 23は、 2つの板材 6A, 6B力も構成される可動フレーム 6の上面部に固設される矩形体であり、その幅は中央レスト部と同じに設定される。一方、可動フレーム 6を構成する一対の板材 6A, 6Bは、その両者間に架設される上記横架軸 45にて連結され、該板材 6A, 6Bの外側で横架軸 45の両端に上記ガイドローラ 8が設けられる構成としてある。

[0049] 尚、圧接ローラ 9は、上記カム体 3に対応して板材 6A, 6Bの内側に設けられると共に、ガイドローラ 7は下部フレームの側板に形成されるガイドレール 14に嵌合すべく板材 6A, 6Bの外側に設けられている。

[0050] 以上、本発明について説明した力係る可動床式ベッドは図示例に限定されるものでなぐ必要に応じてその形態を変更することもできる。例えば、図 3では中央レスト部 21が上方に 15度程度傾斜した状態が示されるが、その最大傾斜角はカム体 3の形状変更などにより適宜変更することができる。又、図 4では椅子型の形態にして上体レスト部 22が後方に稍傾斜した状態が示されるが、連接アーム 5の長さを変えるなどして起立姿勢における上体レスト部 22を直立状にすることもできる。

図面の簡単な説明

[0051] [図 1]本発明に係る可動床式ベッドの基本構造を示す側面図

[図 2]駆動機構の一部を示す斜視図

[図 3]上体レスト部が倒伏姿勢力起立姿勢に転換する途中の状態を示す説明図圆 4]上体レスト部が起立姿勢に転換した状態 (椅子型状態)を示す説明図

[図 5]下部フレームの側面図

[図 6]下部フレームの断面図

[図 7]下部フレームの正面図 [図 8]中央レスト部の側面図

[図 9]中央レスト部の正面図

[図 10]上体レスト部の側面図

[図 11]上体レスト部の正面図

[図 12]下腿レスト部と可動フレームの側面図

[図 13]下腿レスト部と可動フレームの正面図符号の説明

1 下部フレーム

11 側板

12 ブラケット

13 ガイドレール

14 ガイドレール

2 床板フレーム

21 中央レスト部

22 上体レスト部

23 下腿レスト部

3 カム体

4 駆動機構

41 駆動源

42 ネジ軸

43 スライダ

43A ナット部

43B スライド板

43C 長孔

45 横架軸

5 連接アーム

6 可動フレーム

7 ガイドローラガイド、ローラ圧接ローラ

Claims

請求の範囲

[1] 使用者の臀部を支持する中央レスト部の前後両側に、使用者の上半身を支持する上体レスト部と使用者の下腿部を支持する下腿レスト部とを配して構成される床板フレームと、該床板フレームを水平状に支持する下部フレームと、前記上体レスト部を倒伏姿勢から起立姿勢に転換する駆動機構と、を有して構成される可動床式ベッドにおいて、

前記下腿レスト部は、前記中央レスト部とは連結せずに前記可動フレームの上面部に固設され、前記上体レスト部が倒伏姿勢力起立姿勢に転換するときに該下腿レスト部が前記中央レスト部の一端部より離脱して該中央レスト部の下方位置で下部フレーム内に収容されることを特徴とする可動床式ベッド。

[2] 中央レスト部は、上体レスト部側の一端部を支点に上下方向に回動自在に支持され、該中央レスト部の底部に所定形状のカム輪郭を有するカム体が設けられると共に、可動フレームには前記カム体に係合する接触子が設けられ、該可動フレームが下腿レスト部側力上体レスト部側に移動する初期段階において前記接触子による力ム体の押圧により中央レスト部が上方に回動されることを特徴とする請求項 1記載の可動床式ベッド。

[3] 中央レスト部側における上体レスト部の回動支点が中央レスト部の回動支点よりも高い位置に設定されることを特徴とする請求項 2記載の可動床式ベッド。

[4] 駆動源によって回転駆動するネジ軸と、

該可動フレームに設けたガイドローラがガイドレールと係合することにより、可動フレームがスライダに同行しガイドレールに沿って移動することを特徴とする請求項 1乃至 3のいずれかに記載の可動床式ベッド (