JPH046619A - 磁気記録用強磁性金属粒子 - Google Patents

磁気記録用強磁性金属粒子

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JPH046619A
JPH046619A JP2107171A JP10717190A JPH046619A JP H046619 A JPH046619 A JP H046619A JP 2107171 A JP2107171 A JP 2107171A JP 10717190 A JP10717190 A JP 10717190A JP H046619 A JPH046619 A JP H046619A
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Yasuo Miura
康雄 三浦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、磁気記録媒体の磁性粉末として使用される磁
気記録用強磁性金属粒子に関するものである。
〔発明の概要] 本発明は、磁気記録媒体の磁性粉末として使用される強
磁性金属粒子の表面に、アジミノ化合物キノン頚、ナフ
トール誘導体、オキシム類、安息香酸ニトロ誘導体ある
いはフェノール誘導体のいずれかを被着することにより
、耐酸化性の向上を図ろうとするものである。
〔従来の技術〕
近年、磁気記録の分野における高密度化に伴い、強磁性
金属粒子(いわゆるメタル粉末)の応用範囲が拡大しつ
つあり、この強磁性金属粒子を磁気記録媒体の磁性粉末
に用いることで、高密度記録や高周波帯域記録において
優れたiit磁変換特性が達成されている。
ところで、この強磁性金属粒子は、金属材料特に鉄を主
体する成分により構成されるが故に、本質的に酸化反応
を受は易く錆易いという欠点を有している。特に、磁気
記録媒体の低ノイズ化を目脂して磁性粉末として使用す
る強磁性金属粒子の微細化が進められており、酸化に対
する安定性はますます低下しつつある。したがって、経
時による特性の劣化が大きな問題となっている。
例えば、強磁性金属粒子の保存中、あるいは樹脂や有機
溶剤等との組み合わせによる塗料化の工程中、さらには
ポリエステルフィルム等の支持体上に塗布してソート化
した後に、雰囲気や温度湿度等の条件に応して酸化反応
が進行し、その結果磁化量(σ5)の低下や場合ムこよ
っては抗磁力(Hc)の低下をもたらす。これは磁気記
録媒体における磁束密度の減少に直結し、出力の低下を
招くことになる。
そこで従来、鉄に比べて耐酸化性に勝る磁性金属(Co
、Ni等)との合金化を回ったり、強磁性金属粒子の表
層部を水あるいは空気等により極めて緩やかに酸化して
緻密な酸化被膜を形成せしめ、酸化反応に対する安定性
を向上させようという試みが捉案されている。
しかしながら、これらの方法では、ある程度は特性を犠
牲にせざるを得す、また経時的な劣化を防く目的からも
必ずしも十分なものとは言い難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、強磁性金属粒子を磁気記録媒体の磁性粉末
として使用する場合には、その経時劣化の解消が大きな
課題となり、これまでの技術では満足のいく結果は得ら
れていない。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提塞された
ものであって、耐酸化性に優れ経時劣化の少ない強磁性
金属粒子を捉供することを目的とする。
(課題を解決するための手段〕 本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究を
重ねた結果、ある種の有機化合物が強磁性金属粒子の耐
酸化性改善に著しく効果を発揮することを見出し本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は、強磁性金属材料または強磁性合金
材料の微粒子よりなり、表面にアジミノ化合物、キノン
類、ナフトール誘導体、オキシム類、安息香酸ニトロ誘
導体、フェノール誘導体のいずれかが被着されているこ
とを特徴とするものである。
本発明の強磁性金属粒子は、Fe、Ni、C。
等の強磁性金属材料や、FeN+合金、FeNi−Co
合金、Fe−Co合金、FeMnZn合金、Fe−Ni
−Zn合金、Fe−C。
Ni−Cr合金、Fe−Co−N1−P合金Co−Ni
合金等のようなFe  Ni  Coを主成分とする各
種強磁性合金材料からなる強磁性金属粒子である。これ
ら強磁性金属粒子の比表面積は任意であるが、比表面積
23rd/g以上、特に30rd/g以上のものに通用
した場合に本発明を適用した効果が大きい。なお、マグ
ネタイトや窒化鉄等、他の酸化し易い磁性粒子に適用す
ることも可能である。
一方、上述の強磁性金属粒子には、アジミノ化金物、キ
ノン類、ナフトール誘導体、オキシム類、安息香酸ニト
ロ誘導体、フェノール誘導体のいずれか1種以上が被着
されるが、先ずアジミノ化合物としては、 ■ヘンヅトリアヅール ■】 メチルベンゾトリアヅール(及びその異性■1 ナ フトキノン 体) CH。
■1 ナ フトキノン ■ψ ベンゾトリアゾール(及びその誘導体)等が挙げられ、 なかでもベンゾトリアゾールが特 ■2ーメチル ナフトキノン に好ましい。
また、 キノン類としては、 ■p ベンゾキノン ■2 6−ナフトキノン 等が挙げられ、 なかでも1 2−ナフトキノンや ■0ーベンゾキノン 2−メチル−1 4−ナフトキノン、 5−ジ ヒドロキシ p−ベンゾキノンが特に好ましい。
ナフトール誘導体としては、 ■2,5−ジヒドロキシ ベンゾキノン ■1ーニトロソ ナフトール ■ヘンズアルデヒドオキシム ■5 アミノ−1 H ナフトール ■8 アミノ−2−ナフトール 等が挙げられ、 l−ニトロソ−2−ナフトール、 5−アミノ−l ナフトール、 2。
3−ナフタレ ンジオールが特に好ましい。
オキシム類としては、 =NOH基を含む環状化 金物オキシム類が好適であり、 具体的には、 ■p−ベンゾキノンジオキシム ■2.2−フリルジオキシム ■2−メチルーp−ペンヅキノン オキシム 等が挙げられ、サリチルアルドキシム、ニオキシム、ベ
ンゾジオキシムが特に好ましい。
安息香酸ニトロ誘導体としては、 @)2−インダノンオキシム ■α−ベンゾインオキシム NOl ■ベンジルジオキシム ■3.4−ジニトロ安患香酸 ■8−ヒドロキンキノリン 叶 OOH 等が挙げられ、Na塩、に塩等、−価イオンの塩も使用
可能である。これらの中では、0−ニトロ安息香酸やp
−ニトロ安息香酸塩(Na塩やに塩)、35−ジニトロ
安息香酸が好ましい。
フェノール誘導体としては、 ■m−イソブチルフェノール ■p−イソブチルフェノール 0M 等の他、前記8−ヒドロキシキノリンの異性体である2
−ヒドロキシキノリン、3−ヒドロキソキノリン、4−
ヒドロキシキノリン、5−ヒドロキンキノリン、6−ヒ
ドロキシキノリン、7−ヒドロキシキノリン等が使用可
能である。さらには、■2.3−ジヒドロキシキノリン や、その異性体である2、4−ジヒドロキシキノリン、
2.6−ジヒドロキシキノリン、2.8−ジヒドロキシ
キノリン、3.4−ジヒドロキンキノリン、46−ジヒ
ドロキシキノリン、5.8ジヒドロキシキノリン等も使
用可能である。これらの中では、8−ヒドロキンキノリ
ンやm−イソブチルフェノールが好ましい。
これら化合物を強磁性金属粒子の表面に被着する方法と
しては、l容媒に7容解してン容凛となし、この中に強
磁性金属粒子を浸漬する。いわゆる溶液法が挙げられる
。この場合、溶媒としては水、エタノール等のアルコー
ル系溶媒、アセトン等のケトン系溶媒、トルエン等の芳
香族系溶媒等が使用可能である。また、前記溶液性以外
に、気相吸着法等の手法によってもよく、特に限定され
るものではない。
前記各化合物の強磁性金属粒子に対する被着量は特に限
定されないが、強磁性金属粒子100重量部に対して0
.03〜30重量部であることが好ましく、0.1〜1
0重量部であることがより好ましい。上記範囲を超えて
過剰に存在してもその効果は変わらず、過剰分が無駄に
なる。また、あまり過剰に被着しておくと、磁気記録媒
体の磁性塗膜の物性に悪影響を及ぼす虞れもある。逆に
、前記範囲を下回ると、すなわち0.03重量部未満で
あると、効果が不足し十分な耐酸化性が得られない虞れ
がある。
本発明の強磁性金属粒子は、樹脂結合剤や有機溶剤、各
種添加剤と共に混練することにより磁性塗料とされ、こ
れを非磁性支持体上に塗布することにより磁気記録媒体
が作成される。この場合、樹脂結合剤や有機溶剤、各種
添加剤としては、通常の磁気記録媒体に用いられるもの
がいずれも使用でき、配合比等も通常の磁気記録媒体の
場合に準して設定される。
〔作用] 強磁性金属粒子の表面にアジミノ化合物、キノン類、ナ
フトール誘導体、安息香酸ニトロ誘導体、フェノール誘
導体のいずれかを被着すると、高温多湿下での耐酸化性
が向上し、強磁性金属粒子の有する優れた磁気特性1例
えば磁化量(σ、)の経時劣化が抑制される。
〔実施例] 以下、本発明を通用した具体的な実施例について説明す
る。
ス】l九上 本実施例で用いた強磁性金属微粒子は、市販の金属磁性
粉末であり、その特性は下記の通りである。
金属磁性粉末の特性 飽和磁化σs = 122 (emu/ g)比表面積
  = 55 (ボ/g) 保磁力Hc  = 1450  (Oe)長軸長   
=0.3(μm) 針状比   =10 上記の金属磁性粉末に対し、アジミノ化合物の1種であ
るベンゾトリアゾールを用いて表面処理を行った。
先ず、エチルアルコール8kgにベンゾトリアゾール2
00g (金属磁性粉末に対して2重量%に相当)を溶
解し、さらにトルエン40kgを加えた。
次いで、この溶液に金属磁性粉末10kgを加え、24
時間撹拌した。このとき、空気による酸化を防ぐため、
気密状態とした。
このスラリーを遠心脱水機に入れ、脱トルエンを行った
後、得られたケークを粗粉砕し、乾燥した。
以上の処理によって得られた金属磁性粉末の磁気特性は
、 飽和磁化σ、 = 119.5 (emu/ g)保磁
力Hc  = 1440  (Oe)であり、非磁性材
料であるヘンシトリアゾールの添加により磁気特性に若
干の減少が見られたが、それ以上の磁気特性の劣化は観
察されなかった。
このヘンシトリアゾールで表面処理した金属磁性粉末を
温度60°C1相対湿度90%の環境下に1週間保存し
たところ、保存後の磁気特性は、飽和磁化σs = 1
09 (emu/ g)保磁力Hc  = 1430 
 (Oe)であり、飽和磁化σ、の劣化率は約9%、ま
た保磁力Hcの劣化は非常に僅かなものであった。
次に、ヘンシトリアゾールで表面処理した金属磁性粉末
を用いて磁気テープを作成した。磁気テープの作成に際
して調製した磁性塗料の組成は下記の通りである。
磁性塗料 金属磁性粉末      ・・・100重量部(ヘンシ
トリアゾールで表面処理したもの)塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合体 10重量部 ポリウレタン樹脂    ・・・ 10重量部カーボン
        ・・・  3重量部A 1 z Oz
         ・・・  2重量部メチルエチルケ
トン   ・・・100重量部トルエン       
 ・・・100重量部シクロヘキサノン    ・・・
 50重量部得られた磁気テープの磁気特性(初期特性
)と温度60℃、相対湿度90%の環境下に1週間保存
した後の磁気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2440 (Gauss)角
形比Rs    =86(%) 保磁力Hc    =1470(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2330 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1465(Oe)ヘンシトリアゾ
ールで表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テープは
、テープ化後の磁気特性の経時安定性も優れていること
が確認された。
実】11λ 本実施例ではキノン類の1種である1、2−ナフトキノ
ンを用い、金属磁性粉末の表面処理を行った。使用した
金属磁性粉末は、実施例1と同しである。
ベンゾトリアゾールの代わりに1.2−ナフトキノンを
用い、他は実施例1に準して金1x磁性粉末の表面処理
を行った。
□得られた金属磁性粉末の磁気特性は、飽和磁化σs 
= 119.5 (emu/ g)保磁力Hc  = 
1440  (Oe)であり、非磁性材料である1 2
−ナフトキノンの添加により磁気特性に若干の減少が見
られたが、それ以上の磁気特性の劣化は観察されなかっ
た。
このI 2−ナフトキノンで表面処理した金属磁性粉末
を温度60’C,相対湿度90%の環境下に1週間保存
したところ、保存後の磁気特性は、飽和磁化σs= 1
10 (emu/ g)保磁力Hc  = 1425 
 (Oe)であり、飽和磁化σ8の劣化率は約8%、ま
た保磁力Hcの劣化は非常に僅かなものであった。
次に、1.2−ナフトキノンで表面処理した金属磁性粉
末を用いて磁気テープを作成した。磁気テープの作成に
際して調製した磁性塗料の組成は実施例1と同様である
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
“C1相対湿度90%の環境下に1週間保存した後の磁
気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2440 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1470(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2350 (Gauss)角
形比Rs    =86C%) 保磁力Hc    =1470(Oe)1.2−ナフト
キノンで表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テープ
においても、テープ化後の磁気特性の劣化はほとんど認
められなかった。
実】l汁1 本実m例ではナフトール誘導体の1種であるニトロソナ
フトールを用い、金属磁性粉末の表面処理を行った。使
用した金属磁性粉末は、実施例1と同じである。
ヘンシトリアゾールの代わりにニトロソナフトールを用
い、他は実施例1に準じて金属磁性粉末の表面処理を行
った。
得られた金属磁性粉末の磁気特性は、 飽和磁化σ* −120(emu/ g)保磁力Hc 
 = 1440  (Oe)であり、非磁性材料である
ニトロソナフトールの添加により磁気特性に若干の減少
が見られたが、それ以上の磁気特性の劣化は観察されな
かった。
このニトロソナフトールで表面処理した金属磁性粉末を
温度60’C,相対温度90%の環境下ムこ1週間保存
したところ、保存後の磁気特性は、飽和磁化σg = 
111 (emu/ g)保磁力Hc  = 1430
  (Oe)であり、飽和磁化σ、の劣化率は約7.5
%、また保磁力Hcの劣化は非常に僅かなものであった
次に、ニトロソナフトールで表面処理した金属磁性粉末
を用いて磁気テープを作成した。磁気テープの作成に際
して調製した磁性塗料の組成は実施例1と同様である。
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
°C1相対温度90%の環境下に1週間保存した後の磁
気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2450 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1480(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r −2380(Gauss)角形比
Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1470(Oe)ニトロソナフト
ールで表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テープに
おいでも、テープ化後の磁気特性の劣化はほとんど認め
られなかった。
ス】l糺士 本実施例ではオキシム類の1種であるサリチルアルドキ
シムを用い、金属磁性粉末の表面処理を行った。使用し
た金属磁性粉末は、実施例1と同しである。
ヘンシトリアゾールの代わりにサリチルアルドキシムを
用い、他は実施例1に準して金属磁性粉末の表面処理を
行った。
得られた金属磁性粉末の磁気特性は、 飽和磁化σ、 −120Cemul g)保磁力Hc 
 = 1440  (Oe)であり、非磁性材料である
サリチルアルドキシムの添加により磁気特性に若干の減
少が見られたが、それ以上の磁気特性の劣化は観察され
なかった。
このサリチルアルドキシムで表面処理した金属磁性粉末
を温度60°C9相対温度90%の環境下に1週間保存
したところ、保存後の磁気特性は、飽和磁化σs = 
112 (emu/ g)保磁力Hc  = 1430
  (Oe)であり、飽和磁化σ3の劣化率は約7%、
また保磁力Hcの劣化は非常に僅かなものであった。
次に、サリチルアルドキシムで表面処理した金属磁性粉
末を用いて磁気テープを作成した。磁気テープの作成に
際して調製した磁性塗料の組成は実施例1と同様である
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
°C9相対湿度90%の環境下に1週間保存した後の磁
気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r−2450(Gauss)角形比R
s    =86(%) 保磁力Hc    =1480(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2400 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1470(Oe)サリチルアルド
キシムで表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テープ
においても、テープ化後の磁気特性の劣化はほとんど認
1められなかった。
実11硼i 本実施例では安息香酸ニトロ誘導体の1種である3、5
−ジニトロ安、き、香酸を用い、金属磁性粉末の表面処
理を行った。使用した金属磁性粉末は、実施例1と同し
である。
ヘンシトリアゾールの代わりに3.5−ジニトロ安息香
酸を用い、他は実施例1に準して金属磁性粉末の表面処
理を行った。
得られた金属磁性粉末の磁気特性は、 飽和磁化σ* −118,5(emu/ g)保磁力H
c  −1430(Oe) であり、非磁性材料である3、5−ジニトロ安息香酸の
添加により磁気特性に若干の減少が見られたが、それ以
上の磁気特性の劣化は観察されなかった。
この35−ジニトロ安息香酸で表面処理した金属磁性粉
末を温度60’C,相対湿度90%の環境下に1週間保
存したところ、保存後の磁気特性は、 飽和磁化σ−= 108 (emu/ g)保磁力Hc
  = 1425  (Oe)であり、飽和磁化σ5の
劣化率は約9%、また保磁力Hcの劣化は非常に僅かな
ものであった。
次に、3.5−ジニトロ安息香酸で表面処理した金属磁
性粉末を用いて磁気テープを作成した。
磁気テープの作成に際して調製した磁性塗料の組成は実
施例1と同様である。
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
℃、相対湿度90%の環境下に1週間保存した後の磁気
特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2410 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1475(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2300 (Gauss)角
形比Rs    =86 (%) 保磁力Hc    =1470(Oe)3.5−ジニト
ロ安息香酸で表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テ
ープにおいても、テープ化後の磁気特性の劣化はほとん
ど認められなかった。
亥】l引止 本実施例ではフェノール誘導体の1種である8−ヒドロ
キシキノリン(8−キノリツール)を用い、金属磁性粉
末の表面処理を行った。使用した金属磁性粉末は、実施
例1と同じである。
ベンゾトリアゾールの代わりに8−ヒドロキシキノリン
を用い、他は実施例1に準じて金属磁性粉末の表面処理
を行った。
得られた金属磁性粉末の磁気特性は、 飽和磁化(Ig = 119.5(emu/ g)保磁
力Hc  = 1440  (Oe)であり、非磁性材
料である8−ヒドロキソキノリンの添加により磁気特性
に若干の減少が見られたが、それ以上の磁気特性の劣化
は観察されなかった。
この8−ヒドロキソキノリンで表面処理した金属磁性粉
末を温度60°C1相対湿度90%の環境下に1週間保
存したところ、保存後の磁気特性は飽和磁化σ、 = 
108 (emu/ g)保磁力Hc  = 1430
  (Oe)であり、飽和磁化σ1の劣化率は約9.5
%、また保磁力Hcの劣化は非常に僅かなものであった
次に、8−ヒドロキシキノリンで表面処理した金[1性
粉末を用いて磁気テープを作成した。磁気テープの作成
に際して調製した磁性塗料の組成は実施例1と同様であ
る。
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
°C9相対温度90%の環境下に1週間保存した後の磁
気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2440 (Gauss)角
形比Rs    −86(%) 保磁力Hc    =1480(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2300 (Gauss)角
形比Rs    =86(%) 保磁力Hc    −1470(Oe)8−ヒドロキシ
キノリンで表面処理した金属磁性粉末を用いた磁気テー
プにおいても、テープ化後の磁気特性の劣化はほとんど
認められなかった。
此luI上 各実施例で用いた金属磁性粉末を無処理のまま温度60
°C1相対湿度90%の環境下に1週間保存したところ
、保存後の磁気特性は 飽和磁化σ、 = 100 (emu/ g)保磁力H
c  = 1400  (Oe)であり、飽和磁化σ1
の劣化率は約18%と大きく、また保磁力Hcの劣化も
大きいものであった。
この無処理の金属磁性粉末を用いて磁気テープを作成し
た。磁気テープの作成に際して調製した磁性塗料の組成
は実施例1と同様である。
得られた磁気テープの磁気特性(初期特性)と温度60
°C1相対湿度90%の環境下に1週間保存した後の磁
気特性は以下の通りである。
初期特性 残留磁束密度B r = 2500 (Gauss)角
形比Rs    =87(%) 保磁力Hc    =1500(Oe)保存後の磁気特
性 残留磁束密度B r = 2150 (Gauss)角
形比Rs    =85 (%) 保磁力Hc    =1440(Oe)無処理の金属磁
性粉末を用いた磁気テープでは、磁気特性、特に残留磁
束密度Brの低下が大きく、経時安定性に劣ることがわ
かった。
此!え エチルアルコール8kgにトルエン40kgを加ニー、
この溶液に各実施例と同様の金属磁性粉末10kgを投
入し、24時間撹拌した。このとき、空気による酸化を
防くため、気密状態とした。
このスラリーを遠心脱水機に入れ、脱トルエンを行った
後、得られたケークを粗粉砕し、乾燥した。
以上の処理によって得られた金属磁性粉末の磁気特性は
、 飽和磁化σ、 −118(emu/ g)保磁力Hc 
 = 1430  (Oe)であり、各実施例で用いた
有機化合物を添加しないにも拘らず磁気特性(飽和磁化
σg)に若干の減少が見られた。このことは、前記溶媒
での処理により酸化が進行することを示していると言え
る。
次に、この金属磁性粉末を温度60°C1相対湿度90
%の環境下に1週間保存したところ、保存後の磁気特性
は、 飽和磁化σ、 = 99 (emu/ g)保磁力Hc
  = 1400  (Oe)であり、飽和磁化σ、の
劣化率は約16%と大きく、また保磁力Hcの劣化も各
実施例に比べると大きなものであった。
以上の検討結果より、各有機化合物での表面処理によっ
て耐酸化性が向上し、飽和磁化σ5の劣化率が半減する
との結論を得た。
録媒体の磁性粉末として用いれば、磁気特性の経時安定
性に優れた磁気記録媒体を提供することか可能である。
以上、本発明を適用した実施例を実験結果を基に説明し
たが、本発明がこれら実施例に限定されるものではなく
、例えば先に例示したアジミノ化合物、キノン類、ナフ
トール誘導体、オキシム類、安息香酸ニトロ誘導体、フ
ェノール誘導体のいずれを用いた場合にも、各実施例と
同様の結果が得られた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面にアジミノ化合物が被着されていることを特徴とす
    る磁気記録用強磁性金属粒子。
  2. (2)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面にキノン類が被着されていることを特徴とする磁気
    記録用強磁性金属粒子。
  3. (3)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面にナフトール誘導体が被着されていることを特徴と
    する磁気記録用強磁性金属粒子。
  4. (4)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面にオキシム類が被着されていることを特徴とする磁
    気記録用強磁性金属粒子。
  5. (5)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面に安息香酸ニトロ誘導体が被着されていることを特
    徴とする磁気記録用強磁性金属粒子。
  6. (6)強磁性金属材料または強磁性合金材料の微粒子よ
    りなり、 表面にフェノール誘導体が被着されていることを特徴と
    する磁気記録用強磁性金属粒子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5868959A (en) * 1996-06-03 1999-02-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Surface modification of magnetic particle pigments
US6099895A (en) * 1997-05-29 2000-08-08 Imation Corp. Surface modification of magnetic particle pigments
US6139946A (en) * 1997-05-30 2000-10-31 Imation Corp. Magnetic recording media incorporating a quaternary ammonium functional binder and magnetic pigment surface treated with compound having acidic and electron withdrawing functionalities
CN105188991A (zh) * 2013-03-28 2015-12-23 巴斯夫欧洲公司 非腐蚀性软磁粉末

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