JPH0455770B2 - - Google Patents

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JPH0455770B2
JPH0455770B2 JP2931487A JP2931487A JPH0455770B2 JP H0455770 B2 JPH0455770 B2 JP H0455770B2 JP 2931487 A JP2931487 A JP 2931487A JP 2931487 A JP2931487 A JP 2931487A JP H0455770 B2 JPH0455770 B2 JP H0455770B2
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JP
Japan
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tundish
casting
steel
remaining
molten steel
Prior art date
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JP2931487A
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JPS63199055A (ja
Inventor
Toshiro Fujama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は異鋼種の連続連続鋳造方法に係り、特
にタンデイツシユ再利用により耐火物原単位の上
昇と歩留の低下を防止できる鋳造方法に関する。 〔従来の技術〕 鋼の連続連続鋳造において、組成の異なる溶鋼
と連続して鋳造するためには、前湯と後湯が混合
するのを防止するために、例えば特開昭55−1945
のように、鋳型内に冷材を隔壁として浸漬する方
法がある。 一方、鋳型に溶湯を供給するタンデイツシユに
ついては、前湯と後湯が混合しないように取換を
行つている。これを「タンデイツシユ交換異鋼種
連続連続鋳造」(以下連続連続鋳造を連々鋳と略
する)と称している。 上記「タンデイツシユ交換異鋼種連々鋳」以外
にタンデイツシユ内の残鋼量を極力減少して、更
に前湯、後湯の組成の差を少なくしタンデイツシ
ユ交換を行わず鋳型内に隔壁のみを挿入するいわ
ゆる、「同一タンデイツシユ異鋼種連々鋳」も実
施されている。 通常150〜300t/ヒート規模の連鋳機のタンデ
イツシユ耐火物は鋳造する鋼種、使用するタンデ
イツシユ内溶鋼被覆剤(フラツクス)によつて異
なるが10〜30ヒートの鋳造に耐え得る。しかしな
がら、ほぼ同一組成の注文の10〜30ヒートを1チ
ヤンスで鋳造することは納期の問題、次工程との
関係等から不可能である。従つて3〜6ヒート/
タンデイツシユの異鋼種連々鋳を実施せざるを得
ず、「タンデイツシユ交換異鋼種連々鋳」を行う
場合には10〜30ヒート/タンデイツシユの同一鋼
種連々鋳の時よりも耐火物原単位が上昇する問題
がある。 一方、「同一タンデイツシユ異鋼種連々鋳」を
行う場合は、耐火物原単位は上昇しないが、前
湯、後湯の成分差の少ない注文を集中させること
は多くの場合困難であるので、タンデイツシユ内
での成分混合部をスクラツプ化せざるを得ず連鋳
歩留を低下させる問題があつた。 また、タンデイツシユの交換を行わず、鋼種が
変わる際に使用していたタンデイツシユを鋳込み
位置より残鋼の放出場所に移動して残鋼を放出
し、同一タンデイツシユで再び異鋼種の鋳込みを
再開する方法は、従来の装置と方法では残鋼の放
出に長時間を要するので、この間に鋳型内で異鋼
種連々鋳のため残留した前湯のメニスカス部が凝
固して、後湯の鋳込みが不可能となる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、タンデイツシユを再利用し耐火物原単位の上
昇と歩留の低下を防止できる異鋼種の連続連続鋳
造方法を提供するにある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、 (1) イマージヨンノズル取付部の上部に残溶鋼用
のプールを形成した2基のタンデイツシユを用
いて鋼種切換を行う異鋼種の連続連続鋳造方法
において、 前記タンデイツシユ中の使用中タンデイツシ
ユについて、 (イ) 0.5〜10tの溶鋼を残留した状態で鋳込みを
停止する段階と、 (ロ) 前記鋳込停止後の該タンデイツシユを上昇
させ前記イマージヨンノズルを取外し、前記
残溶鋼用のプールを加熱すると共に前記残溶
鋼および残溶滓を放出し、鋳込み位置を離脱
し待機位置に移動させる段階と、 (ハ) 前記待機位置に移動後、前記加熱をガスバ
ーナーによる加熱に切替え、前記残溶鋼およ
び残溶滓の放出を継続し放出完了後に新しい
イマージヨンノズルを取付け、必要に応じて
前記ガスバーナーによつて保熱して待機する
段階と、 前記タンデイツシユ中の待機中タンデイツ
シユについて、 (ニ) 前回の使用中タンデイツシユが前記鋳込み
位置を離脱後該待機中タンデイツシユのガス
バーナーによる保熱を中止し、前記待機位置
から前記鋳込み位置に移動させ、異鋼種の鋳
込みを開始する段階と、 を有して成る2基のタンデイツシユの使用を交
互に繰返し異鋼種の鋳込みを行うことを特徴と
する異鋼種の連続連続鋳造方法である。 本発明で使用するタンデイツシユは第1図に示
す如く、0.5〜10tの残溶鋼を残留し、かつその放
出が容易な形状を有している。すなわち、タンデ
イツシユ2の各ストランド毎のイマージヨンノズ
ル4、スライデイングノズル6および上ノズル8
の上部には残溶鋼用のプール10が形成されてい
る。プール10の底部の耐火物は水平面に対して
5度以上の角度θを有し、イマージヨンノズルセ
ンターから半径lが1.5m以内の範囲で10tの残鋼
を残留し、タンデイツシユ2の底部は中心部12
が最も高く、プール10の中心が最も低く、放出
が容易な形状となつている。プール底部の耐火物
の角度θと、40分間残留物を放出した後のタンデ
イツシユ2内への滓残留率との関係を第2図に示
したが、角度θが5度未満では残留率が高いの
で、角度θは5度以上が望ましい。また、プール
10の半径を1.5m以内としたのは、1.5mを越す
と後述の残溶鋼等の加熱が困難となるからであ
る。 本発明は上記の如き形状の2個のタンデイツシ
ユを使用するが、まず第1タンデイツシユは鋳込
み位置に、第2タンデイツシユは待機位置にある
とする。 ここで第1タンデイツシユ、第2タンデイツシ
ユはもとより序列的意味を有するものでなく、2
個の使用タンデイツシユを区別する表現である。
以後第1タンデイツシユを使用中タンデイツシ
ユ、第2タンデイツシユを待機中タンデイツシユ
と称する場合もあるが、いずれも同意語である。 異鋼種への連々鋳の切換に際しては、まず、(イ)
第1タンデイツシユのスライデイングノズル6も
しくはストツパー(以下スライデイングノズル等
と称する。)を閉止し、0.5〜10tの溶鋼を残留し
た状態で鋳込みを停止する。残溶鋼量が0.5t未満
では凝固が急速に進行し、後工程の残溶鋼、滓の
放出成功率が90%以下となり、更に鋳込み末期に
おいてタンデイツシユ内の残留滓の鋳型内への巻
き込みが多くなり鋳片の介在物性欠陥が増加し、
残溶鋼量が10tを越すと歩留が低下するので、0.5
〜10tの範囲に限定した。 次に、(ロ)第1タンデイツシユの鋳込み停止後、
第1タンデイツシユを上昇してイマージヨンノズ
ルを取外し、第3図A,Bに示す如くイマージヨ
ンノズル4の取外し部に放出樋14および残留物
受け容器16をセツトする。放出樋14はスライ
ド用レール18を介し、残留物受け容器16は台
車20を介してタンデイツシユ2と共に移動可能
である。上記セツト後、スライデイングノズル等
6を開とし残溶鋼22および残溶滓24を残留物
受け容器16に第4図に示す如く放出する。な
お、この際タンデイツシユ2は蓋26で保温する
と同時に電極28もしくは酸素ブローあるいはガ
ス、酸素ブロー等により加熱する。鋳込みを停止
するとダンデイツシユ2内の残溶鋼22の溶鋼過
熱度(ΔTLL=タンデイツシユ内溶鋼温度−液相
線温度TLL)が15〜35℃位から0〜15℃まで低下
し、そのままでは凝固が始まり完全放出が困難と
なるので残溶鋼温度が液相線温度より高くなるよ
うに電極28あるいはプラズマアークもしくはガ
ス、酸素ブロー等で加熱する必要がある。 なお、第1タンデイツシユにおいて、(イ)の鋳込
み停止から(ロ)の残溶鋼および残溶滓の放出開始ま
では上記の加熱を行つても5分以内とする必要が
ある。その理由は5分を越すと上ノズル8内の残
溶鋼26が凝固して残鋼、残滓の完全排出が困難
となるからである。 この間、第5図に示す如く第1タンデイツシユ
2Aは残溶鋼22および残溶滓24を放出しなが
ら鋳型30のある鋳込み位置32から待機位置3
4Aまで台車20により移動する。 (ハ) 第1タンデイツシユ2Aは待機位置34Aに
移動後第6図に示す如くガスバーナー36を取
付けて加熱する。これはタンデイツシユ内耐火
物をヒートアタツクにより溶損するおそれがあ
るので、ガスバーナー36に切換えて加熱す
る。 電気もしくは酸素ブロー等をガスバーナー3
6に切換え加熱しながらタンデイツシユ2内の
残溶鋼22および残溶滓24を放出するが、こ
れは第7図に示す如く残留率を10%以下にする
ために最低50分程度を必要とする。残留率を10
%以下とすると、第8図に示す如く鋳込み再開
時の鋳片の介在物欠陥を減少することができ
る。 残留物の放出が完了すると第9図に示す如
く、スライデイングノズル6を閉とし新しいイ
マージヨンノズル4を取付けて、必要に応じて
ガスバーナー36で予熱しながら待機する。 (ニ) 一方、第2タンデイツシユ2Bは第5図で示
す如く、新しいイマージヨンノズル4に取替
え、予熱しながら待機位置34Bで待機中であ
るが、第1タンデイツシユ2Aが鋳込み位置3
2を離脱すると、直ちに予熱を中止し鋳込み位
置32に移動しスライデイングノズル6を開と
し、異鋼種の鋳込みを再開する。 第1および第2タンデイツシユにおいて前記段
階を交互に繰返すことにより、新しいタンデイツ
シユを使用することなく異鋼種連々鋳を実施する
ことができる。しかしながらタンデイツシユの耐
火物の損耗が著しい場合には再使用を行わず、新
しいタンデイツシユを使用する。 〔実施例〕 第1表に示したA鋼を使用中の第1タンデイツ
シユで4連々鋳後、プール内に2tの溶鋼を残留し
てスライデイングノズルを閉とし鋳込みを中止
し、第1タンデイツシユを上昇してイマージヨン
ノズルを取外し、放出樋を設置し、1ストランド
当り250KVAの電極をセツトして加熱し、鋳込み
中止35秒後に再びスライデイングノズルを開とし
残留物を放出樋を介して残留物受け容器に放出し
待機位置に移動し、
〔発明の効果〕
本発明は上記実施例からも明らかな如く、残溶
鋼用のプールを有する2つのタンテイツシユを使
用して、鋳込み終了後、電気およびガスによつて
残溶鋼等を加熱しながら放出し、異鋼種の鋳込み
に際し、タンデイツシユを交互に再使用すること
によつて従来の「タンデイツシユ交換異鋼種連々
鋳」に比し次の効果を挙げることができた。 (A) タンデイツシユ本体耐火物およびスライデイ
ングノズルプレートの原単位が60〜70%低下し
た。 (B) タンデイツシユの予熱エネルギー原単位が60
〜70%に減少した。 (C) タンデイツシユ再使用時の鋳片はコーテイン
グ材からの水分吸収による水素性超音波探傷欠
陥が皆無となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の溶鋼プールを示すタン
デイツシユの部分断面図、第2図はタンデイツシ
ユ内プール底面の水平角度θと滓残留率との関係
を示す関係図、第3図A,Bは本発明実施例のタ
ンデイツシユへの残留物放出装置の取付けを示し
Aは平面図、Bは正面図、第4図は本発明実施例
の電極加熱を示すタンデイツシユの部分断面図、
第5図は本発明実施例の鋳込み位置および待機位
置を示す配置図、第6図は本発明実施例のガスバ
ーナー加熱を示すタンデイツシユの部分断面図、
第7図は本発明実施例のタンデイツシユ内の残留
物の放出時間と残留率との関係を示す線図、第8
図はタンデイツシユ内滓の残留率と鋳込み再開時
の鋳片の介在物欠陥発生率インデツクスの関係を
示す線図、第9図は本発明実施例の待機中のタン
デイツシユの状態を示す部分断面図である。 2,2A,2B……タンデイツシユ、4……イ
マージヨンノズル、6……スライデイングノズ
ル、10……プール、14……放出樋、16……
残留物受け容器、22……残溶鋼、24……残溶
滓、28……電極、32……鋳込み位置、34
A,34B……待機位置、36……ガスバーナ
ー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イマージヨンノズル取付部の上部に残溶鋼用
    のプールを形成した2基のタンデイツシユを用い
    て鋼種切換を行う異鋼種の連続連続鋳造方法にお
    いて、 前記タンデイツシユ中の使用中タンデイツシユ
    について、 (イ) 0.5〜10tの溶鋼を残留した状態で鋳込みを停
    止する段階と、 (ロ) 前記鋳込停止後の該タンデイツシユを上昇さ
    せ前記イマージヨンノズルを取外し、前記残溶
    鋼用のプールを加熱すると共に前記残溶鋼およ
    び残溶滓を放出し、鋳込み位置を離脱し待機位
    置に移動させる段階と、 (ハ) 前記待機位置に移動後、前記加熱をガスバー
    ナーによる加熱に切替え、前記残溶鋼および残
    溶滓の放出を継続し放出完了後に新しいイマー
    ジヨンノズルを取付け、必要に応じて前記ガス
    バーナーによつて保熱して待機する段階と、 前記タンデイツシユ中の待機中タンデイツシユ
    について、 (ニ) 前回の使用中タンデイツシユが前記鋳込み位
    置を離脱後該待機中タンデイツシユのガスバー
    ナーによる保熱を中止し、前記待機位置から前
    記鋳込み位置に移動させ、異鋼種の鋳込みを開
    始する段階と、 を有して成る2基のタンデイツシユの使用を交互
    に繰返し異鋼種の鋳込みを行うことを特徴とする
    異鋼種の連続連続鋳造方法。
JP2931487A 1987-02-10 1987-02-10 異鋼種の連続連続鋳造方法 Granted JPS63199055A (ja)

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JPH06114509A (ja) * 1992-10-01 1994-04-26 Nippon Steel Corp タンディッシュ小ロット材の水素低減方法
CN104625024A (zh) * 2013-11-11 2015-05-20 林州市林丰铝电有限责任公司 一种铸件成型方法及其敞口包加热装置

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