JPH0455184A - 自動二輪車用フレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車に適用されるフレームに関する。

〔従来の技術〕

自動二輪車に適用されるフレームは、通常、フロントフ
ォークが糾み付けられるヘッドパイプ部やその」二部に
燃料タンク等が組み（−Ｊけられるアッパフレーム部等
の各部分毎に成形された部材を互いに溶着接合すること
により構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、一般の自動二輪車用フレームにおいては、該
フレームに対するヘッドパイプ部の取付位置に高い寸法
精度が要求される。すなわち、上述したように、このヘ
ッドパイプ部には前車輪を支承するフロントフォークが
組みイ・ｊけられるため、フレームに対する上記ヘッド
パイプ部の取イ」位置の寸法精度が低いフレームを採用
した自動二輪車においては、十分な操向性能や操縦安定
性等を期待することができない虞れがある。

したがって、上記ヘッドパイプとアッパフレーム等との
組付の際には、これらを位置決めするための精巧、な溶
接治具が必要となり、設備費の増大による製造コストの
高騰が招来されるばかりか、組付作業も極めて煩雑であ
る。

本発明の目的は、上記実情に鑑みて、組付作業が容易で
、かつ製造コストを高騰を可及的に抑えることのできる
自動二輪車用フレームを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る自動二輪車用フレームでは、ヘッドパイプ
部とアッパフレーム部とが一体に成形されたフロントフ
レーム部を備えている。

〔作用〕

上記構成によれば、フロントフレーム部の成形段階にお
いて、ヘッドパイプ部とアッパフレーム部との位置決め
がなされる。

〔実施例〕

以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明の詳細な説
明する。

第１図は、本発明に係る自動二輪車用フレームを概念的
に示したもので、この自動二輪車用フレムはフロントフ
レーム部１０とメインフレーム部２０とを備えている。

フロントフレーム部１０は、第１図（ｂ）に示すように
、ヘッドパイプ部１１と、このヘッドパイプ部１１の周
面からそれぞれ互いに間隔をもつ態様で同一方向へ向け
て延在された左右一対のアッパフレーム部１．２Ｒ，１
，２Ｌとを有しており、」二面視が略Ｕ字状に構成され
ている。

ヘッドパイプ部１１は、その中心部に挿通孔１、　］、
　ａを有しており、円筒状を成している。

アッパフレーム部１．２Ｒ，１２Ｌは、断面がそれぞれ
内方に向けて開口した略コの字状を成しており、それぞ
れの先端部にネジ挿通孔］３゜１３・・・を有するとと
もに、それぞれの基端部下面にダウンフレーム保持部１
．４．１４を有している。

このフロントフレーム部１０は、第１図（ａ）に示すよ
うに、まず、上記ヘッドパイプ１］における挿通孔１１
　ａの中心軸を含む面を挟んで斤いにほぼ対称形状を成
す右部分１．　ＯＲと左部分１０Ｌとを鋳造によってそ
れぞれ一体成形し、次いて第３・図に示すように、これ
ら右部分］、　ＯＲと左部分１０Ｌとの接合面Ｒ，Ｌを
熱硬化性を有するエポキシ系の１−業用接着剤によって
接合固着させるとともに、これら右部分１０　Ｒと左部
分１０　Ｌとの間における上記挿通孔］、　１．　ａの
両端両側に位置する部位に形成されたネジ孔１５１５　
にそれぞれ上記接着剤を塗布したボルト１６．１．６・
・・を締結させることにより一部材に構成されている。

なお、上記フロントフレーム部１ｏの各部分１０Ｒ，１
，ＯＬには、鋳造成形した後にそれぞれの接合面Ｒ，Ｌ
（図中の編み目部分）に切削等の機械加工が施されて、
その平滑度の向上が図られ、またヘッドパイプ部］１の
挿通孔１１　ａに切削加＝Ｌ等の機械加］二が施されて
、アッパフレーム部１２Ｒ，１２Ｌの延在方向に対する
軸心の傾斜方向等、その寸法精度の向上が図られている
。

一方、上記自動二輪車用フレームのメインフレム部２０
は、第１図（ｂ）に示すように、左右一対のボディフレ
ーム部２１Ｒ，２１Ｌと、これらボディフレーム部２１
Ｒ，２１Ｌ間の適宜位置に架設配置されたサイドメンバ
２２．２２とを備えている。

ボディフレーム部２１Ｒ，２１，Ｌは、互いに対称の略
し字状を成しており、それぞれの中央部にヒホット軸孔
２３Ｒ，２３Ｌを有するとともに、−力の端部には嵌合
部２４Ｒ，２４Ｌが形成され、かつ他方の端部にはダウ
ンフレーム保持部２５　Ｒ２５Ｌが形成されている。

嵌合部２４Ｒ，２４Ｌは、上記フロントフレーム部１０
におけるアッパフレーム部１２Ｒ２１、２Ｌの先端部に
収容可能な大きさに形成されており、該アッパフレーム
部１．２Ｒ，１２Ｌのネジ挿通孔１３，１．３・・・に
対応する部位にそれぞれネジ孔２６．２６・・・を有し
ている。

上記のような構成を有するフロントフレーム部１０およ
びメインフレーム部２０は、第３図および第４図に示す
ように、ボディフレーム部２１Ｒ１２１Ｌの各嵌合部２
４Ｒ，２４Ｌを上記アッパフレーム部１２Ｒ，１２Ｌの
先端部に収容させ、互いに対向、する面を熱硬化性を有
するエポキシ系の工業用接着剤によって接合固着させる
とともに、」１記嵌合部２４Ｒ，２４Ｌのネジ孔２６．
２６・・・にそれぞれアッパフレーム部１２Ｒ１２Ｌの
ネジ挿通孔１３，１３・・・を介して上記接着剤を塗布
したボルト２７．２７・・・を締結させることによって
互いに結合される。

さらに、第１図（ｂ）および第１図（Ｃ）に示すように
、フロントフレーム部１０のダウンフレム保持部１４，
１．４とメインフレーム部２０のダウンフレーム保持部
２５Ｒ，２５Ｌとの間にタウンフレーム部３０かボルト
により接続配置され、またメインフレーム部２０におけ
るボディフレム部２　］、　Ｒ，２１Ｌの外側面にリア
フレーム部４０かボルトにより取りイー１けられて自動
二輪車用フレームが構成される。

」１記のような自動二輪車用フレームにおいては、フロ
ントフレーム部１０を成形した時点においてヘッドパイ
プ部１１とアッパフレーム部１２Ｒ１１２Ｌとの位置決
めがなされているため、組（＝Ｉの際には精巧な治具を
必要とせず、したがって製造コストの低減を図ることが
できるとともに、その組イ］は容易に行われる。

そしてこのようにして構成された自動二輪車用フレーム
には、図には示していないが、たとえば」１記ヘッドパ
イプ部１１に前車輪を支承するフロントフォークが組み
ト１けられ、一方ボデイフレーム部２１．Ｒ，２１Ｌの
ピボット軸孔２３Ｒ１２ＢＬ間には後車輪を支承するス
イングアームが枢止される。

また、アッパフレーム部１２Ｒ，１，２Ｌ上に燃料タン
クが載置されるとともに、リアフレーム部４０にンート
が載置され、さらにフロントフレム部１０、メインフレ
ーム部２０およびダウンフレーム部３０によって画成さ
れる空間内にエンジンおよびトランスミッションが収容
配置される。

なお、上記実施例では、フロントフレーム部］０の右部
分１０Ｒと左部分１．　ＯＬとの間、およびこのフロン
トフレーム部］０とメインフレーム部２０との間をそれ
ぞれ二［業用接着剤とボルト１６２７により固着させる
ようにしているため、これらを互いに異なる祠質で構成
することができるが、本発明では、これらに限定されな
い。たとえば、１−業用接着剤およびボルトのいずれか
一方によって互いを固着させるようにしてもよいし、あ
るいは溶接等のその他の固着手段によって互いを固着さ
せるようにしても構わない。なお、接着剤を使用する場
合には、必ずしも熱硬化性を有するエポキシ系のものを
採用する必要はない。

また、上記実施例では、左右一対のアッパフレーム１．
２Ｒ，１，２Ｌを備えた自動二輪車用フレムを例示して
いるが、本発明はこれに限定されない。さらに、フロン
トフレーム部１０を左右の部分１０Ｒ，ＩＯＬ毎に成形
し、これを固着するようにしているが、フロントフレー
ム部を一部ヰＡとして成形してももちろんよい。なお、
左右に分割して成形する場合には、ヘッドパイプ部１］
からアッパフレーム部］、２Ｒ，１，２Ｌおよびメイン
フレーム部２０のボディフレーム部２］、Ｒ，２ＬＬま
でを一体に成形することも可能である。また、フロント
フレーム部１０を鋳造により成形しているが、鍛造等そ
の他の方法によって成形しても構わない。

さらに、上記実施例では、フロントフレーム部１０にお
ける右部分１．　ＯＲと左部分１−　ＯＬとの接合面Ｒ
，Ｌを平坦に成形しているが、第５図に示すように、一
方の部分１０Ｒ′の接合面Ｒ′に凹部ｒ′を設けるとと
もに、他方の部分１０Ｌ′の接合面Ｌ′における上記四
部ｒ′に対応する部位に凸部１′を設け、固着の際にこ
れら四部ｒ′および凸部１′を互いに嵌合させるように
したり、第６図に示すように、一方の部分１０　Ｒ’の
接合面Ｒ’におけるネジ挿通孔１５’、１．５’・・の
周囲に凸部、Ｈ，ｒＮを設けるとともに、他方の部分１
０　Ｌ　’の接合面Ｌ′における」１記凸部ｒ″に対応
する部位に四部１＃を設け、固着の際にこれら凸部ｒ　
および凹部１″を互いに嵌合させるようにすれば、これ
ら一方の部分１０Ｒ′１０Ｒ’と他方の部分１０Ｌ’、
ＩＯＬ’とをそれぞれ一層強固に固着することができる
。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る自動二輪車用フレー
ムによれば、フレームを構成する各部分の成形段階にお
いて、ヘッドパイプ部とアッパフレーム部との位置決め
がなされるため、組付の際に精巧な治具を必要とぜず、
製造コストの低減を図ることができるとともに、組付作
業を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

一節１図は、本発明に係る自動二輪車用フレームを概念
的に示したもので、第１図（ａ）はフロントフレーム部
の分解斜視図、第１図（ｂ）は全体の分解斜視図、第１
図（ｃ）は組イ」状態を示す全体斜視図、第２図は、本
発明に係る自動二輪車用フレームを概念的に示した側面
図、第３図は、第２図における■−■線断面図、第４図
は、第２図におけるＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図および
第６図は、本発明に係る自動二輪車用フレームの要部の
変形例を概念的に示した断面図である。 １０・・・フロントフレーム部、 １１・・・ヘッドパイプ部、 １２Ｒ，１，２Ｌ・・・アッパフレーム部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヘッドパイプ部とアッパフレーム部とが一体に成形され
   たフロントフレーム部を備えてなる自動二輪車用フレー
   ム。