JPH045420Y2 - - Google Patents

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JPH045420Y2
JPH045420Y2 JP1986098286U JP9828686U JPH045420Y2 JP H045420 Y2 JPH045420 Y2 JP H045420Y2 JP 1986098286 U JP1986098286 U JP 1986098286U JP 9828686 U JP9828686 U JP 9828686U JP H045420 Y2 JPH045420 Y2 JP H045420Y2
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drum
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はドラム缶の上端縁を挾持してこれを持
上げ支持した状態で運搬移動させるドラム缶運搬
車の挾持装置に関する。
「従来の技術」 この種ドラム缶運搬車として例えば実公昭54−
21315号公報記載の手段がある。
「考案が解決するための問題点」 上記従来手段の場合、ドラム缶を挾持する上下
爪が本機側の主杆にリンク機構及び昇降杆を介し
て昇降自在に支持され、上下爪での挾持力はドラ
ム缶自体の荷重から得る構造のため、ドラム缶を
昇降させる昇降機構の設置スペースが大で構造も
複雑となるばかりでなく、ドラム缶自体の荷重が
小のときには上下爪による挾持力もその分小とな
つて、悪路走行時などにあつて機体が上下に振動
するときなどにはドラム缶が脱落する不都合があ
つた。
「問題点を解決するための手段」 したがつて本考案は、台車に昇降自在に支持さ
せるリフトフレーム上端に固定下爪を一体連結さ
せると共に、該下爪の上側に支点軸を介して揺動
自在に可動上爪の中間を支持させ、上下の爪先端
でドラム缶の上端縁を挾持してこれを持上げ支持
する構造において、前記台車に立設固定させる昇
降シリンダの外側に昇降ガイドを介して前記リフ
トフレームを昇降自在に設け、前記昇降シリンダ
のピストンロツド先端に可動上爪の後端を連動連
結させる共に、該上爪の後端に支軸を介して回動
自在に上爪位置規制用ロツクカムの基端側を支持
させ、前記ピストンロツドで上爪後端を押上げて
の上下爪によるドラム缶の挾持動作時、前記ロツ
クカムの先端面を自重でもつて下爪上面に当接さ
せて、上下爪を位置固定させるように構成したも
のである。
「作用」 而して本考案によれば、リフトフレーム内に昇
降機構である昇降シリンダや油タンクを一体的に
組込む極めてコンパクトな構成手段のもので、ド
ラム缶の挾持と昇降が可能とできるもので、また
上下爪によるドラム缶挾持時にあつてはシリンダ
のピストンロツドの押上げ力が直接に上爪に作用
して挾持力となるため、常に略一定の挾持力の確
保が行えてドラム缶の確実な持上げ支持が可能と
なると共に、この挾持状態下にあつては極めて簡
単な前記ロツクカムでもつて上下爪が自動的に位
置固定されて、一層確実なドラム缶の挾保持と、
上下爪が無負荷状態となるドラム缶の下降接地状
態時にあつてもドラム缶の挾保持を維持させるこ
とによるこの運搬作業での一層の安全性向上とを
可能なものにでき、しかもロツクカムのロツク解
除も操作容易で、したがつて極めて構成コンパク
トにして簡単な手段のものでドラム缶の運搬を作
業能率良く安全にして確実に行わしめることがで
きる。
「実施例」 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。
第1図はドラム缶運搬車の昇降部の断面側面
図、第2図は全体の側面図であり、末広状の平面
U形のシヤーシ1と、該シヤーシ1先端側に取付
ける左右前輪2,2と、前記シヤーシ1の基端中
央から後方に一体連設する機台3と、該機台3後
端下方に水平回転自在に取付ける方向転換用後輪
4とで3輪台車5を形成している。
そして、前記台車5に昇降装置6を備えるもの
で、該昇降装置6は前記機台3上面に油路形成ベ
ース7を固設させ、同軸上に円筒形のマスタシリ
ンダ8及びピストンロツド9を内挿する四角筒形
の油タンク10を前記ベース7上面に立設固定す
ると共に、前記シリンダ8内にタンク10の油を
圧送するプランジヤポンプ11並びにシリンダ8
内の油をタンク10に戻す圧抜弁12を前記ベー
ス7に設ける。また、上部にループ状握部13a
を形成して下端にプレツシヤーロール14を軸支
する台車押引操作兼用のポンピングハンドル13
を設け、前記タンク10後面に固設するブラケツ
ト15の固定軸16に前記ハンドル13下端を揺
動自在に軸支し、前記固定軸16を中心にハンド
ル13を前後に往復動作させ、プレツシヤーロー
ル14を介してポンプ11を駆動し、マスタシリ
ンダ8からピストンロツド9を突出するように構
成している。
さらに第3図乃至第6図にも示す如く、ドラム
缶Dを持上げ支持する爪部材17を上端に取付け
ると共に、両端にドラム缶当て板18,18を固
設する円弧状の支持アーム19中間を下端前面に
一体連設する四角筒形のリフトフレーム20を備
えるもので、該リフトフレーム20は前記タンク
10上端でこの前後に突設する左右一対のブラケ
ツト21,21の固定軸22,22に軸支する前
後の上部ガイドローラ23,24と、前記リフト
フレーム20の中間後側及び下端前側に架設する
固定軸25,25に軸支する前後の下部ガイドロ
ーラ26,27を介して、前記タンク10に昇降
自在に案内支持させるように構成している。
また前記爪部材17は前記リフトフレーム20
上端面に水平に一体固設して先端側に形成する円
弧端縁28aをこのリフトフレーム20前方に突
出させるドラム缶受け用の固定下爪28と、該下
爪28の前部上面に立設固定するブラケツト29
の固定支点軸30を介して揺動自在に中間を軸支
して先端側に形成する挾持爪部31aを前記下爪
28の円弧端縁28a前側上方に延設させるドラ
ム缶挾持用の可動上爪31から構成するもので、
該上爪31後部に形成する二又部31bに架設し
てこの二又部31b,31b間に筒軸32を遊嵌
軸支する支軸33と、前記リフトフレーム20の
上部左右側面の固定ピン34,34との間に左右
上爪復帰バネ35,35を張設し、ドラム缶非運
搬時には、前記下爪28に形成する開孔36から
この上方に臨ませる最退入状態のピストンロツド
9上端に前記筒軸32を圧接支持させ、前記バネ
35,35力によりタンク10にリフトフレーム
20を最下降状態で支持すると共に、下爪28に
対して上爪31を開放状態で支持する一方、ドラ
ム缶運搬時には前記マスタシリンダ8から突出さ
せるピストンロツド9上端で筒軸32を押上げ、
前記バネ35,35力により開放状態の上爪31
と共に下爪28及びリフトフレーム20を一体的
に上昇させ、この後下爪28に作用するドラム缶
Dの重量負荷がバネ35,35力より大となつた
とき、そのバネ35,35力に抗して前記支点軸
30を中心に上爪31を時計方向に回動させてド
ラム缶挾持状態に変位させるように構成してい
る。
そして、前記可動上爪13にこのドラム缶挾持
位置で位置固定するロツク部材であるロツクカム
37を設けるもので、横板38を介して一側を一
体連結する左右一対の前記ロツクカム37他側
を、前記上爪31後端の二又部31b,31b両
側で支軸33を介して遊転支持させ、前記上爪3
1が下爪28に対して開放状態で支持されている
ときには、ロツクカム37を下爪28上面で水平
状態(非作用位置)に位置保持する一方、前記ピ
ストンロツド9により上爪31後端を押上げたと
き、ロツクカム37の基端も同時に押上げロツク
カム37の自重でもつてこのロツクカム37を上
爪31後端と下爪28間で略垂直状態(作用位
置)に変位させ、前記上爪31の復帰動作をロツ
クカム37により規制すべく構成している。
さらに、前記ロツクカム37を作用位置から非
作用位置に手動で変位させるロツク解除レバー3
9基端を、前記横板38上面に連設している。
本実施例は上記の如く構成するもので、台車5
をドラム缶Dの外周側に移動し、第5図に示す如
く、下爪28の円弧端縁28aをドラム缶Dの上
端縁d直下の外周側に当接させ、この下爪28と
開放状態の上面31間に前記ドラム缶Dの上端縁
dを介挿させる。そしてポンピングハンドル13
を前後に往復動作させてマスタシリンダ8からピ
ストンロツド9を突出すれば、バネ35,35力
によつて開放状態を保つた上爪31と共に下爪2
8及びリフト20が一体的に上昇し、前記下爪2
8先端側がドラム缶Dの上端縁d下面に係合され
る。さらにピストンロツド9を突出させることに
より、第6図に示す如く、前記下爪28にドラム
缶Dの重量負荷が作用し、前記バネ35,35力
に抗して前記ピストンロツド9が上爪31後端の
筒軸33を押上げると共に、支点軸30を中心に
この上爪31先端の挾持爪部31aが下動してド
ラム缶Dの上端内面に圧接され、前記下爪28先
端上爪にドラム缶Dの上端縁dが係合固定され
る。さらに前記ピストンロツド9を突出させるこ
とにより、挾持状態を保つた上爪31と下爪28
及びリフトフレーム20が一体的に上昇し、ドラ
ム缶Dがこの載置面より持上げ支持されると共
に、この下部が当て板19,19に当接支持され
る。従つてドラム缶Dはリフトフレーム20前方
で若干前傾させて持上げ支持された状態となつて
台車5により運搬が行えるものである。
第5図乃至第6図に示す如く、また前記上爪3
1が開放状態からドラム缶挾持状態に変位する動
作と連動して、非作用状態の前記ロツクカム37
が、前記上爪31後端と下爪28間に略垂直状態
に立上がつて作用位置に変位する。従つてドラム
缶Dの上端縁d外周の任意の位置でドラム缶挾持
状態の上爪31は下爪28との間隙を一定に保つ
た状態でロツクカム37を介して自動的にロツク
されるから、例えばドラム缶運搬時に台車5の走
行路面に凹凸があり、持上げ支持したドラム缶D
が左右前後に揺れ、上爪31先端が上動して下爪
28先端からドラム缶Dの上端縁dが外れて脱落
するのを防止できるものである。
一方、上記のようにして持上げ支持されたドラ
ム缶Dを降す場合、先ず圧抜弁12を操作してシ
リンダ8内の油をタンク10に逃し、ピストンロ
ツド9を前記シリンダ8内に退入させ、ロツク状
態の上爪31と下爪28とで上端縁dを挾持した
状態でドラム缶D下面を接地支持させる。この後
ロツク解除レバー39を前方へ押してロツクカム
37を作用位置から非作用位置に戻すと、上爪3
1は固定支点軸30を中心に反時計方向に自動的
に揺動して、下爪28の円弧端縁28aから上爪
31の挾持爪部31aが引離され、これら下爪2
8及び上爪31によるドラム缶Dの上端縁dの挾
持が解除される。従つてドラム缶Dから台車5を
分離することができるものである。
「考案の効果」 以上実施例からも明らかなように本考案は、台
車5に昇降自在に支持さるリフトフレーム20上
端に固定下爪28を一体連結させると共に、該下
爪28の上側に支点軸30を介して揺動自在に可
動上爪31の中間を支持させ、上下の爪28,3
1先端でドラム缶Dの上端縁dを挾持してこれを
持上げ支持する構造において、前記台車5に立設
固定させる昇降シリンダ8の外側に昇降ガイド2
3,24を介して前記リフトフレーム20を昇降
自在に設け、前記昇降シリンダ8のピストンロツ
ド9先端に可動上爪31の後端を連動連結させる
共に、該上爪31の後端に支軸33を介して回動
自在に上爪位置規制用ロツクカム37の基端側を
支持させ、前記ピストンロツド9で上爪31後端
を押上げての上下爪28,31によるドラム缶D
の挾持動作時、前記ロツクカム37の先端面を自
重でもつて下爪28上面に当接させて、上下爪2
8,31を位置固定させるものであるから、リフ
トフレーム20内に昇降機構である昇降シリンダ
8や油タンク10を一体的に組込む極めてコンパ
クトな構成手段のもので、ドラム缶Dの挾持と昇
降が可能とでき、また上下爪28,31によるド
ラム缶D挾持時にあつてはシリンダ8のピストン
ロツド9の押上げ力が直接に上爪31に作用して
挾持力となるため、常に略一定の挾持力を確保し
てドラム缶Dの確実な持上げ支持が可能となると
共に、この挾持状態下にあつては極めて簡単な前
記ロツクカム37でもつて上下爪28,31が自
動的に位置固定されて、一層確実なドラム缶Dの
挾保持と、上下爪28,31が無負荷状態となる
ドラム缶Dの下降接地状態時にあつてもドラム缶
Dの挾保持を維持させることによるこの運搬作業
での安全性の一層の向上とを可能なものにでき、
しかもロツクカム37のロツク解除も操作容易
で、したがつて極めて構成コンパクトにして簡単
な手段のものでドラム缶Dの運搬を作業能率良く
安全にして確実に行わしめることができるなどの
顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すドラム缶運搬
車の昇降部の断面側面図、第2図は全体側面図、
第3図はリフトフレームの支持説明図、第4図は
挾持部の平面図、第5図及び第6図は同作動説明
図である。 5……台車、20……リフトフレーム、28…
…固定下爪、31……可動上爪、37……ロツク
カム(ロツク部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台車5に昇降自在に支持させるリフトフレーム
    20上端に固定下爪28を一体連結させると共
    に、該下爪28の上側に支点軸30を介して揺動
    自在に可動上爪31の中間を支持させ、上下の爪
    28,31先端でドラム缶Dの上端縁dを挾持し
    てこれを持上げ支持する構造において、前記台車
    5に立設固定させる昇降シリンダ8の外側に昇降
    ガイド23,24を介して前記リフトフレーム2
    0を昇降自在に設け、前記昇降シリンダ8のピス
    トンロツド9先端に可動上爪31の後端を連動連
    結させる共に、該上爪31の後端に支軸33を介
    して回動自在に上爪位置規制用ロツクカム37の
    基端側を支持させ、前記ピストンロツド9で上爪
    31後端を押上げての上下爪28,31によるド
    ラム缶Dの挾持動作時、前記ロツクカム37の先
    端面を自重でもつて下爪28上面に当接させて、
    上下爪28,31を位置固定させるように構成し
    たことを特徴とするドラム缶運搬車の挾持装置。
JP1986098286U 1986-06-25 1986-06-25 Expired JPH045420Y2 (ja)

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JP1986098286U JPH045420Y2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421315U (ja) * 1977-07-15 1979-02-10

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