JP3778462B2 - 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー - Google Patents

車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー Download PDF

Info

Publication number
JP3778462B2
JP3778462B2 JP30398196A JP30398196A JP3778462B2 JP 3778462 B2 JP3778462 B2 JP 3778462B2 JP 30398196 A JP30398196 A JP 30398196A JP 30398196 A JP30398196 A JP 30398196A JP 3778462 B2 JP3778462 B2 JP 3778462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
pedestal
carry
dolly
fork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30398196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10129206A (ja
Inventor
徹 安居院
Original Assignee
安全自動車株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 安全自動車株式会社 filed Critical 安全自動車株式会社
Priority to JP30398196A priority Critical patent/JP3778462B2/ja
Publication of JPH10129206A publication Critical patent/JPH10129206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3778462B2 publication Critical patent/JP3778462B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両整備の際使用する、タイヤを着脱載置するタイヤキャリーを載置して移動セッティング可能にし、且つ整備フロアを自在に移動可能の車両整備用ホイールドーリ、及びタイヤキャリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一般にタイヤキャリーを使用せずに、昇降機構付き移動車を介して車両に対するタイヤの着脱を直接行なう形式のものが多く使用されている。
しかし、この方式の場合は着脱タイヤに対し1対1の対応で上記移動車を用意する必要があり、また、特に大型車の場合には、少なくとも前輪1軸分後輪2軸分で6台の移動車が必要となり、コスト的にも移動車を格納保管するスペースの点からも問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の観点から、最近は、車両整備時には、前記昇降機付き移動車にタイヤキャリーを載置し、載置した状態で当該車両のタイヤの着脱を行い、着脱後は移動車より前記タイヤキャリーを下ろし、それぞれ別個に適当箇所で待機させる方式が望まれ、この場合は移動車は1台に対し6台のタイヤキャリーが必要であるが、移動車は1台でたりコスト的には大幅に削減される。
しかし、この場合でもタイヤ未載のタイヤキャリーは、ばらばらに適当箇所に放置されるため、スペース的には問題が残っていた。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、車両整備時には、前記昇降機構付き移動車であるホイールドーリにタイヤキャリーを載置し、拘束した状態で当該車両の所定位置にセットさせ、タイヤの着脱を行い、着脱後はホイールドーリよりタイヤキャリーを下ろし、タイヤキャリーにタイヤ載置時にはそれぞれ別個に適当箇所で待機させ、タイヤ未載時にはタイヤキャリーを一ヶ所に積み重ね収納し、スペース的にも配慮するようにしたものである。
【0005】
そこで、本発明の請求項1乃至3記載の発明は、
タイヤキャリーをホイールドーリに載置した状態でタイヤの着脱を可能とする、車両整備用にコスト的にもスペース的にも最適の車両整備用ホイールドーリの提供を目的としたものである。
【0006】
そして特に、請求項1記載の発明は、
昇降装置に荷重分散支持用付加機構を設けるようにした、車両整備用ホイールドーリの提供を目的としたものである。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、
ホイールドーリ上のタイヤキャリーを係止する拘束機構の構成を特定した、車両整備用ホイールドーリの提供を目的としたものである。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、
フォークの構成を特定した、車両整備用ホイールドーリの提供を目的としたものである。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、タイヤキャリーの提供を目的としたものであり、また、請求項5記載の発明は、タイヤ未載時のタイヤキャリー同士を積み重ね収納するように構成したタイヤキャリーの提供を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明は、シングルないしダブルタイヤを載置可能な台座と該台座の下部に設けたキャスタとを有したタイヤキャリーを載置して移動可能にした車両整備用のホイールドーリにおいて、
複数キャスタを設け走行可能な台車と該台車上に植設された左右脚柱と、該左右脚柱にそれぞれ上下動可能に配設された昇降部材と、左右の前記昇降部材に連結する腕部と前記タイヤキャリーを載置する載置部とを有して構成され前記脚柱に沿って前記タイヤキャリーを昇降可能なフォークと、左右の前記昇降部材の一方に連結される駆動部を有し前記フオークを昇降する昇降装置と、前記タイヤキャリーを前記フォークに対して拘束する拘束機構とを備え、前記昇降装置は、左右の前記昇降部材間に橋架された橋部と前記台車との間に荷重分散支持用パンタグラフ機構を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、前記昇降装置を荷重分散支持用パンタグラフ機構を設けて構成したり、また、前記係止爪に、台車に設けたコロを当接させ、前記タイヤキャリーが低位置に復帰したとき拘束が解除されるように構成したり、
また、前記フォークを上下チルド可能、左右スライド可能の構成とすることも本第1発明の有効な手段である。
【0012】
図1に示すように、車両整備用ホイールドーリ20はフォーク21の載置部21e上にタイヤキャリー11を載置して、キャスタ23を有した台車22により、移動可能に構成されている。
前記タイヤキャリー11を載置したフォーク21は、昇降装置24により昇降可能に構成され、前記タイヤキャリー11に設けられた係止部30を拘束機構(係止爪)27が係止することで、前記タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束されるように構成されている。
【0013】
車両から取り外されたタイヤをタイヤキャリー11上に載置し、ホイールドーリ20によって、所定位置に移動して保管したり、また、タイヤをホイールドーリ20によって保管場所から運んできて、車両に取り付けることができる。その際に、タイヤキャリー11は拘束機構27によりホイールドーリ20に拘束され、移動時にタイヤキャリー11がホイールドーリ20から転落して不測の事故を起こすことがない。
【0014】
また、図2に示すように、昇降装置24を荷重分散支持用パンタグラフ機構25を設けて構成すると、左側昇降部材33Aと図2上駆動部24bの向こう側に隠れている右側昇降部材33Bとの間を連結する橋部36の連結部36aにパンタグラフ機構25の端部支点25aは連結され、油圧シリンダで駆動する駆動部24bから図2上駆動部24bの向こう側に隠れている連結部35Bに駆動部24bの駆動力が伝達され、前記連結部35Bから前記左右昇降部材33A、33Bからなる昇降部材33を介して橋部36の連結部36aに伝達された駆動力はパンタグラフ機構25の端部支点25aに伝達される。
【0015】
端部支点25aの上昇により、バー25cとバー25eとの接続点25dが上昇し、それによって、端部押圧ローラ25bは上昇する。よって、図2上右側に存在する駆動部24bの駆動力によって、左側の昇降部材33Aも、こじれることなく上昇する。
そして、タイヤキャリー11にタイヤを載置した際の荷重は、端部支点25aと、端部押圧ローラ25bとにより分散されて支持されることになるので、昇降部材33A及び33Bの一方に過度な荷重が係り駆動を阻害することがない。
【0016】
また、前記拘束機構27に、昇降基部に設けた低位置解放用ストッパ(コロ)31に当接させ、前記タイヤキャリー11が低位置に復帰したとき拘束が解除されるように構成しているので、昇降装置24の上昇駆動により自動的に前記タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束され、ホイールドーリ20の移動時にタイヤキャリー11がホイールドーリ20から転落して不測の事故を起こすことがないとともに、タイヤキャリー11をホイールドーリ20から外して保管する際には、保管位置において、タイヤキャリー11を低位置まで下げることによって、特別の他の走査を行うことなく拘束を解除することができる。
【0017】
また、フォーク21は、図1及び図2に示すように、レバー26の時計方向の回動により一体的に設けられたカム34により、フォーク21が左方に押され、フォーク端部21dは矢印方向に回転中心21aを軸として回動することにより上下チルド可能であり、また、フォーク21は腕部21bと連結部35A、35Bとの連結点21aは、図2上左右動可能に連結しているので、腕部21bに設けられている取手21cを持って左右動(図2)させると左右スライド可能であり、車軸とタイヤとのセンタリングを容易に行うことができる。
【0018】
また、本発明の第2発明は、キャスタを備え、シングルないしダブルタイヤを載置可能なタイヤキャリーにおいて、直立状にタイヤを載置可能な台座と、該台座上に載置したタイヤの側面を受ける支持部材と、前記台座の載置面にタイヤが置かれたときに前記支持部材とは反対側の前記載置面に設けられタイヤを前記支持部材方向に傾けるテーパ状に形成されたタイヤ安定用傾斜板と、前記台座上に載置したタイヤの上部から回してタイヤホィールの中央穴部位に引っ掛けてタイヤを拘束するタイヤ拘束用紐状部材と、車両整備用ホイールドーリ上に載置された状態で該ホイールドーリに設けられた拘束機構に係止される係止部とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、前記支持部材をタイヤ側面が延在する方向に配置された複数の平行バーで形成し、タイヤの未載時にタイヤキャリーを前記支持部材上に積み重ね収納するように構成することも本第2発明の有効な手段である。
【0020】
本タイヤキャリー11は車両整備用ホイールドーリ20上に載置された状態で該ホイールドーリに設けられた拘束機構27に係止される係止部30を備えているので、前記係止部30を拘束機構(係止爪)27が係止することで、前記タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束され、車両から取り外されたタイヤをタイヤキャリー11上に載置し、ホイールドーリ20によって、所定位置に移動して保管したり、また、タイヤをホイールドーリ20によって保管場所から運んできて、車両に取り付ける等の際に、タイヤキャリー11は拘束機構27によりホイールドーリ20に拘束され、移動時にタイヤキャリー11がホイールドーリ20から転落して不測の事故を起こすことがない。
さらに、台座12の載置面には載置されるタイヤを支持部材方向に傾けるテーパ状に形成されたタイヤ安定用傾斜板16a、16bを設け、さらに、台座上に載置したタイヤの上部から回してタイヤホィールの中央穴部位に引っ掛けてタイヤ拘束用紐状部材18で拘束して、載置したタイヤの安定を確保している。
【0021】
また、台座12上に載置したタイヤの側面を受ける支持部材をタイヤ側面が延在する方向に配置された複数の平行バー13で形成し、タイヤの未載時にタイヤキャリーを前記支持部材上に積み重ね収納するように構成することにより、図5に示すように複数のタイヤキャリーを縦方向に重ねて保管することができ、横方向に保管場所を確保する必要がなく、整備場所の省スペースに有利となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を、図示例と共に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、形状、その相対的位置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0023】
図1は本発明の車両整備用ホイールドーリの概略の構成を示す側面図で、図2は図1のタイヤキャリーを下ろしたホイールドーリの操作側より見た正面図、図3はタイヤキャリーの斜視図、図4はタイヤを載置した状態を示す前記タイヤキャリーの側面図、図5はタイヤ未載時の前記タイヤキャリーを複数台積み重ねた状態を示す図、図6は図1の拘束機構の作動情況を示す図である。
【0024】
図1に示すように、車両整備用ホイールドーリ20は、複数キャスタを設け整備フロア上を自在に走行可能な台車22と、当該車両のシングルないしダブルのタイヤ10を載置し、台車22上に配置されるタイヤキャリー11を積載するフォーク21よりなる。
【0025】
台車22上には円柱状の左右脚柱32A、32B(図2)が植設され、該脚柱の上端から門型アーチ状にハンドル32aが橋架されている。
また、台車22上には、脚柱32Bの右方(図2では右側手前)に、昇降装置24が立設され、該昇降装置24はペタル24aにより作動する油圧シリンダを持ち、上方の駆動部24bをペタル24aの動作により昇降可能に構成されている。
【0026】
脚柱32A、32Bには、角筒状の左右昇降部材33A、33Bが前記脚柱を挿入される形で配置され、該昇降部材33A、33Bに設けられた左右連結部35A、35B内には前記脚柱32A、32Bの外周面と接触して回転するガイドローラ36A、36Bが配設され、左右昇降部材33A、33Bよりなる昇降部材33は左右脚柱32A、32Bよりなる脚注32に上下動可能に配設されている。
すでに上述したように、図2上においては、昇降装置24は脚柱32Bの手前に配置されているので、脚柱32Bに配設された昇降部材33Bは開示されないが、点線の矢印で示したように(35B)、(36B)、(33B)は、脚柱32Bに付設されていることになる。
【0027】
そして、前記昇降部材33A及び33Bは橋部36により一体的に構成されるとともに、昇降部材33Bの連結部35Bと昇降装置24の駆動部24bとは一体的に連結もしくは形成されているので、駆動部24bの上下動は連結部35Bを介して昇降部材33Bに伝達されるように構成されている。
【0028】
また、図2に示すように、昇降装置24には荷重分散支持用パンタグラフ機構25が付設されている。
このパンタグラフ機構25は、昇降部材33Aと33B間に橋架された橋部36の連結部36aにパンタグラフ機構25の端部支点25aは連結され、該端部支点25aに一端が回動可能に接続されたバー25cは、その他端はバー25fの一端と回動可能に接続され、バー25fの他端は台車22の突出部22bに回動可能に支持されている。
【0029】
一方、橋部36の昇降部材33A側に接触する端部押圧ローラ25bを一端に有したバー25eは、他端をバー25gの一端と回動可能に接続し、バー25gの他端は端部押圧ローラ25hを介して台車22の面に接触し、油圧シリンダで駆動する駆動部24bからの駆動力は、バー25cの中間部分にある接続点25dを介してバー25eに伝達されるように構成されている。
【0030】
タイヤキャリー11を積載するフォーク21は、タイヤキャリー11を載置する載置部21eと、前記左右連結部35A、35Bと連結する腕部21b、21bとで、図1上基本的に逆L字型に構成され、腕部21b、21bと連結部35A、35Bと接続する接続点21aにおいて回動可能に嵌合するとともに、図2上フォーク21が左右動可能に摺動域(例えば、10〜20cm)を有して支持されている。
【0031】
また、前記腕部21b、21b間は図2上、橋部36の向こう側に配置されて図示されないが同じく橋部が橋架され、該橋部から取手21cが延設され、該取手21cを左右動することによりフォーク21全体が左右動し、タイヤキャリー11上のタイヤが左右動するように構成されている。
【0032】
また、フォーク21は、図1及び図2に示すように、レバー26の時計方向の回動により一体的に設けられたカム34により、フォーク21が左方に押され、フォーク端部21dは矢印方向に回転中心21aを軸として回動することにより上下チルド可能であり、車軸とタイヤ面との直角度を良好に調節してセンタリングを容易に行うことができる。
【0033】
また、図1において、前記腕部21bの下方には、軸芯27cを中心として回動可能に係止爪27が配置され、台車22上にはコロ31が設けられている。
昇降装置24によってフォーク21が低位置に復帰しているときは、図1に示すようにコロ31により係止爪27を押し上げ、タイヤキャリー11の係止部30の係合を解除するが、フォーク21が上昇すると係止爪27がコロ31から離間し、係止爪27が前記係止部30を係合するように構成されている。
尚、必要に応じて前記係止爪27は図1上反時計方向に付勢力を付与していてもよい。
【0034】
図3には、前記タイヤキャリー11の概略の構成を示してある。
同図において、台座12は縦方向の中空角パイプ12bと横方向の板状部材12aとより構成され、該台座12には八の字状に上方に延設した把手17、17と、同一高さに横方向に平行に延設したタイヤ支持用平行バー13、13と、前記台座12の上部のタイヤ載置面に設けられたタイヤ安定用傾斜板16a、16a、16b、16bと、台座12の下部四隅に設けたキャスタ14、15が設けられている。
【0035】
よって、台座12は、縦方向の溝状凹部に横方向に載置したタイヤの曲率面を当接させ、且つ把手17、17と平行バー13、13とにより、タイヤを安定した状態で直立状に収納できるようにしてある。
なお、上記平行バー13、13はタイヤの側面を支持することにより、タイヤの横倒れを防止する構成にしてある。
【0036】
図4にはタイヤを載置した状態を示すタイヤキャリーの側面図で、(A)はシングルタイヤを載置した時、(B)はダブルタイヤを載置した時の状況を示してある。
また、タイヤが載置される台座12の載置面に設けた傾斜板16a、16a、16b、16bはそれぞれ外側を厚く内側を薄くテーパ状に形成させ、且つそれぞれの厚さは図4に示すようにta<tbとなるようにしてあり、タイヤの曲率当接面に沿うようにして載置したタイヤがシングルの時に限らずダブルタイヤ載置の時も、より良好な安定の確保を図ってある。
また、把手17の先端には金属もしくは合成樹脂の鎖等により鎖状の紐状部材18が設けられ、該紐状部材18の先端部18aを把手17のリング17aに係止し、中央係止鈎18bを図4の仮想線に示すように、載置した略直立状のタイヤ10の上部から回してタイヤホィールの中央穴部位に引っ掛け拘束するようにしてある。
【0037】
また、台座12の下部に設けたキャスタ14、15の内の1個14はブレーキ付きとしてあり、該キャスタの縦方向の取り付け位置はできるだけ後記する積み重ね時の縦方向への滑り落ち防止用の係止突出部を兼用するようにしてある。
【0038】
図5にはタイヤキャリー11の複数台(11a、11b、11c、11d…)を、タイヤ未載時に積み重ね収納した状態を示してある。
図に示すように、それぞれの平行バー13、13の上に台座12の下面を載置させ、前記したようにキャスタ14、15及び14、15の間に平行バー13、13が位置するようにして、キャスタにより縦方向の位置ずれを防止して積み重ね収納を可能として、タイヤ未載時のフロアの有効利用に大きく貢献するようにしてある。
【0039】
次に、このように構成されたタイヤキャリー11及びホイールドーリ20の動作を図1及び図4を用いて説明する。
これらの図において、ホィールドーリ20のフォーク21上にタイヤキャリー11を載置して、車両の前輪軸ないし後輪軸の作業域に移動し、定位置にセットさせ、タイヤの着脱に際しては、タイヤキャリー11をホイールドーリ20に完全拘束状態に置く必要がある。
【0040】
即ち、フォーク21のタイヤキャリー11を載置する載置部21eを最低位置に下降させる際は、ホイールドーリ20の昇降基部である台車22上に設けた低位置解放用ストッパであるコロ31に係止爪27の当接部27dを当接させて係止爪27を支点27cを支点として時計方向に回動させて、係止爪27を解放状態とし、タイヤキャリー11の台座12に設けた係止部30が侵入自在の状態にする。
【0041】
ついで載置部21eを上昇させれば前記コロ31による当接部27dに対する押上は解除され、係止勝手の係止爪27は矢印A方向下方に回動してタイヤキャリー11の係止部30に係合拘束して、タイヤキャリー11をホイールドーリ20に固定させ確実で安全なタイヤ着脱作業を行うことができる。
【0042】
車軸からタイヤを取り外し、タイヤキャリー11上にタイヤを載置した後、ハンドル32aを引いて若干ホイールドーリ20を後退させた後に、紐状部材18の先端部18aが把手17のリング17aに係合された状態で、中央係止鈎18bを図4の仮想線に示すように、載置した略直立状のタイヤ10の上部から回してタイヤホィールの中央穴部位に引っ掛け拘束する。
【0043】
この状態で、タイヤはタイヤキャリー11に拘束され、タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束されているので、ホイールドーリ20は安全にタイヤ保管場所に向かって移動することができる。
タイヤ保管場所において、昇降装置24の解除ペタル24cを押し、駆動部24bを降下させ、フォーク21を最低位置まで下降させると、コロ31により係止爪27の当接部27dを押し上げ、係止爪27と係止部30との係合拘束が解除され、タイヤキャリー11はホイールドーリ20から下ろすことができる。
【0044】
タイヤ保管場所から車両にタイヤを運ぶには、タイヤが載置されたタイヤキャリー11をホイールドーリ20に積載拘束した状態で、車両の車軸端直下にホイールドーリ20を位置させ、昇降装置24、レバー26及び取手21c等を操作して車軸とのセンタリングを行い車軸にタイヤを取り付ける。
【0045】
以上詳述したように、本実施例によると、タイヤキャリーを載置して移動可能にした車両整備用のホイールドーリを、前記タイヤキャリーを載置して昇降可能なフォークと、前記フォークを昇降する昇降装置と、前記タイヤキャリーを拘束する拘束機構とを備えているので、車両から取り外されたタイヤをタイヤキャリー上に載置し、ホイールドーリによって、所定位置に移動して保管したり、また、保管場所から運んできて、車両に取り付ける際に、タイヤキャリーは拘束機構によりホイールドーリに拘束され、移動時にタイヤキャリーがホイールドーリから転落して不測の事故を起こすことがない。
【0046】
また、本実施例は、前記昇降装置を荷重分散支持用パンタグラフ機構を設けて構成している。よって、図2に示すように、昇降装置24を荷重分散支持用パンタグラフ機構25を設けて構成すると、昇降部材33Aと図2上駆動部24bの向こう側に隠れている昇降部材33Bとの間を連結する橋部36の連結部36aにパンタグラフ機構25の端部支点25aは連結され、油圧シリンダで駆動する駆動部24bから図2上駆動部24bの向こう側に隠れている連結部35Bに駆動部24bの駆動力が伝達され、前記連結部35Bから前記昇降部材33Bを介して橋部36の連結部36aに伝達された駆動力はパンタグラフ機構25の端部支点25aに伝達される。
【0047】
端部支点25aの上昇により、バー25cとバー25eとの接続点25dが上昇し、それによって、端部押圧ローラ25bは上昇する。よって、図2上右側に存在する駆動部24bの駆動力によって、左側の昇降部材33Aも、こじれることなく上昇する。
そして、タイヤキャリー11にタイヤを載置した際の荷重は、端部支点25aと、端部押圧ローラ25bとにより分散されて支持されることになるので、昇降部材33A及び33Bの一方に過度な荷重が係り駆動を阻害することがない。
【0048】
また、本実施例は、前記拘束機構に、昇降基部に設けた低位置解放用ストッパを連結させ、前記タイヤキャリーが低位置に復帰したとき拘束が解除されるように構成しているので、昇降装置24の上昇駆動により自動的に前記タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束され、ホイールドーリ20の移動時にタイヤキャリー11がホイールドーリ20から転落して不測の事故を起こすことがないとともに、タイヤキャリー11をホイールドーリ20から外して保管する際には、保管位置において、タイヤキャリー11を低位置まで下げることによって、特別の他の操作を行うことなく拘束を解除することができる。
【0049】
また、本実施例は、フォーク21は、レバー26の時計方向の回動により一体的に設けられたカム34により、フォーク21が左方に押され、フォーク端部21dは矢印方向に回転中心21aを軸として回動することにより上下チルド可能であり、また、フォーク21は腕部21b、21bと連結部35A、35Bとの連結点21aは、図2上左右動可能に連結しているので、腕部21bに設けられている取手21cを持って左右動(図2)させると左右スライド可能であり、車軸とタイヤとのセンタリングを容易に行うことができる。
【0050】
また、本実施例のタイヤキャリーは、直立状にタイヤを載置可能な台座と、該台座上に載置したタイヤの側面を受ける支持部材と、タイヤ拘束用紐状部材と、車両整備用ホイールドーリ上に載置された状態で該ホイールドーリに設けられた拘束機構に係止される係止部とを備えているので、前記係止部30を拘束機構(係止爪)27が係止することで、前記タイヤキャリー11はホイールドーリ20に拘束され、車両から取り外されたタイヤをタイヤキャリー11上に載置し、ホイールドーリ20によって、所定位置に移動して保管したり、また、タイヤをホイールドーリ20によって保管場所から運んできて、車両に取り付ける等の際に、タイヤキャリー11は拘束機構27によりホイールドーリ20に拘束され、移動時にタイヤキャリー11がホイールドーリ20から転落して不測の事故を起こすことがない。
【0051】
また、本実施例は、前記支持部材をタイヤ側面が延在する方向に配置された複数の平行バーで形成し、台座12上に載置したタイヤの側面を受ける支持部材をタイヤ側面が延在する方向に配置された複数の平行バー13で形成し、タイヤの未載時にタイヤキャリーを前記支持部材上に積み重ね収納するように構成することにより、複数のタイヤキャリーを縦方向に重ねて保管することができ、横方向に保管場所を確保する必要がなく、整備場所の省スペースに有利となる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、車両整備時には、前記昇降機構付き移動車であるホイールドーリにタイヤキャリーを載置し、拘束した状態で当該車両の所定位置にセットさせ、タイヤの着脱を行い、着脱後はホイールドーリよりタイヤキャリーを下ろし、タイヤキャリーにタイヤ載置時にはそれぞれ別個に適当箇所で待機させ、タイヤ未載時にはタイヤキャリーを一ヶ所に積み重ね収納し、スペース的にも配慮することができる。
【0053】
また、車両整備時に従来のように多数のタイヤ着脱用の移動車であるホイールドーリを必要とせず経済的であり、
また、タイヤはホイールドーリに載置拘束した状態で移動可能であるために、タイヤが落下するという不測事故を回避でき、
さらに、タイヤキャリー上で直接タイヤの着脱を行うことができるので安全性を増し、車両整備の効率は向上する。等の種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両整備用ホイールドーリの概略の構成を示す側面図である。
【図2】図1のタイヤキャリーを下ろしたホイールドーリの操作側より見た正面図である。
【図3】タイヤキャリーの斜視図である。
【図4】タイヤを載置した状態を示す前記タイヤキャリーの側面図である。(A)はシングルタイヤを載置した時を示し、(B)はダブルタイヤを載置した時を示す。
【図5】タイヤ未載時の前記タイヤキャリーを複数台積み重ねた状態を示す図である。
【図6】図1の拘束機構の作動情況を示す図である。
【符号の説明】
10 タイヤ
11 タイヤキャリー
12 台座
13 平行バー
14、15 キャスタ
16a、16b 傾斜板
17 把手
18 紐状部材
20 ホイールドーリ
21 フォーク
22 台車
23 キャスタ
24 昇降装置
25 パンタグラフ機構
26 レバー
27 係止爪
30 係止部
31 コロ
32 脚柱(32A、32B)
33 昇降部材
34 カム
35 連結部(35A、35B)

Claims (5)

  1. シングルないしダブルタイヤを載置可能な台座と該台座の下部に設けたキャスタとを有したタイヤキャリーを載置して移動可能にした車両整備用のホイールドーリにおいて、
    複数キャスタを設け走行可能な台車と該台車上に植設された左右脚柱と、
    該左右脚柱にそれぞれ上下動可能に配設された昇降部材と、
    左右の前記昇降部材に連結する腕部と前記タイヤキャリーを載置する載置部とを有して構成され前記脚柱に沿って前記タイヤキャリーを昇降可能なフォークと、
    左右の前記昇降部材の一方に連結される駆動部を有し前記フオークを昇降する昇降装置と、
    前記タイヤキャリーを前記フォークに対して拘束する拘束機構とを備え、
    前記昇降装置は、左右の前記昇降部材間に橋架された橋部と前記台車との間に荷重分散支持用パンタグラフ機構を設けたことを特徴とする車両整備用ホイールドーリ。
  2. シングルないしダブルタイヤを載置可能な台座と該台座の下部に設けたキャスタとを有したタイヤキャリーを載置して移動可能にした車両整備用のホイールドーリにおいて、
    複数キャスタを設け走行可能な台車と該台車上に植設された左右脚柱と、
    該左右脚柱にそれぞれ上下動可能に配設された昇降部材と、
    左右の前記昇降部材に連結する腕部と前記タイヤキャリーを載置する載置部とを有して構成され前記脚柱に沿って前記タイヤキャリーを昇降可能なフォークと、
    左右の前記昇降部材の一方に連結される駆動部を有し前記フォークを昇降する昇降装置と、
    前記タイヤキャリーを前記フォークに対して拘束する拘束機構とを備え、
    前記拘束機構は、前記腕部下方に回動可能に設けられた係止爪と、該係止爪が係合する前記タイヤキャリーに設けられた係止部と、前記タイヤキャリーが低位置に復帰したときに前記係止爪に当接して押し上げて前記係止部との係合を解除する前記台車に設けられたコロとを有して構成したことを特徴とする車両整備用ホイールドーリ。
  3. シングルないしダブルタイヤを載置可能な台座と該台座の下部に設けたキャスタとを有したタイヤキャリーを載置して移動可能にした車両整備用のホイールドーリにおいて、
    複数キャスタを設け走行可能な台車と該台車上に植設された左右脚柱と、
    該左右脚柱にそれぞれ上下動可能に配設された昇降部材と、
    左右の前記昇降部材に連結する腕部と前記タイヤキャリーを載置する載置部とを有して構成され前記脚柱に沿って前記タイヤキャリーを昇降可能なフォークと、
    左右の前記昇降部材の一方に連結される駆動部を有し前記フォークを昇降する昇降装置と、
    前記タイヤキャリーを前記フォークに対して拘束する拘束機構とを備え、
    前記フォークは、前記腕部の下端部をカムの回動によって押すことで前記腕部の前記昇降部材との連結部を中心に回動することにより上下チルド可能であるとともに、前記腕部の前記昇降部材との連結部において前記フォークが左右スライド可能に支持されて構成したことを特徴とする車両整備用ホイールドーリ。
  4. キャスタを備え、シングルないしダブルタイヤを載置可能なタイヤキャリーにおいて、
    直立状にタイヤを載置可能な台座と、
    該台座上に載置したタイヤの側面を受ける支持部材と、
    前記台座の載置面にタイヤが置かれたときに前記支持部材とは反対側の前記載置面に設けられタイヤを前記支持部材方向に傾けるテーパ状に形成されたタイヤ安定用傾斜板と、
    前記台座上に載置したタイヤの上部から回してタイヤホィールの中央穴部位に引っ掛けてタイヤを拘束するタイヤ拘束用紐状部材と、
    車両整備用ホイールドーリ上に載置された状態で該ホイールドーリに設けられた拘束機構に係止される係止部とを備えたことを特徴とするタイヤキャリー。
  5. 前記支持部材をタイヤ側面が延在する方向に配置された複数の平行バーで形成し、タイヤの未載時にタイヤキャリーを前記支持部材上に積み重ね収納するように構成にしたことを特徴とする請求項記載のタイヤキャリー。
JP30398196A 1996-10-30 1996-10-30 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー Expired - Fee Related JP3778462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30398196A JP3778462B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30398196A JP3778462B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10129206A JPH10129206A (ja) 1998-05-19
JP3778462B2 true JP3778462B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=17927610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30398196A Expired - Fee Related JP3778462B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3778462B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006347317A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Anzen Motor Car Co Ltd ブレーキドラムパレット
KR101349038B1 (ko) * 2010-12-31 2014-01-09 한국타이어 주식회사 그린 타이어 성형기의 성형드럼 교체장치
CN111976798A (zh) * 2020-08-27 2020-11-24 傅金华 一种轮胎快速转运设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10129206A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2813439B1 (en) Adaptor pallet and method of transporting a plurality of dollies by means of an adaptor pallet
JP6566504B1 (ja) バッテリーキャリア
JP3778462B2 (ja) 車両整備用ホイールドーリ及びタイヤキャリー
JP3367639B2 (ja) フォークリフトの安全装置
JP4047233B2 (ja) タイヤ着脱作業台車
CN212074112U (zh) 一种汽车线束轴线搬运装置
JP2000168569A (ja) ドラム缶運搬車
JPS5931297A (ja) 荷扱台車搭載棚積リフトにおける昇降荷台ロツク装置
JP2520696B2 (ja) タ―ンテ―ブル付き手押し台車
CN217051516U (zh) 分体式气源保障单元
JP3416077B2 (ja) フォークリフトのパレット固定装置
JP3625696B2 (ja) 産業車両
JP3650024B2 (ja) フォークリフト
JP2005145364A (ja) 荷役車両
JPH0721473U (ja) 電動式コンテナキャリヤ
JP3153561U (ja) 箱昇降運搬車
CN220701158U (zh) 一种搬运小车
JP2014125150A (ja) タイヤ運搬装置
CN213651755U (zh) 一种agv小车用辊道支撑结构的卸货结构
JP5260160B2 (ja) 立体格納庫
CN215850714U (zh) 运载车
JPS6323437Y2 (ja)
JP3041440U (ja) 重量物運搬用台車
JP2008230762A (ja) ピッキング車両におけるかご台車固定装置
JP2710112B2 (ja) 車 両

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees