JPH0453864B2 - - Google Patents

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JPH0453864B2
JPH0453864B2 JP25525884A JP25525884A JPH0453864B2 JP H0453864 B2 JPH0453864 B2 JP H0453864B2 JP 25525884 A JP25525884 A JP 25525884A JP 25525884 A JP25525884 A JP 25525884A JP H0453864 B2 JPH0453864 B2 JP H0453864B2
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JP
Japan
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quaternary ammonium
ammonium salt
glycidyl
aqueous solution
epihalohydrin
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JP25525884A
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Yutaka Yasuda
Yoshinao Kono
Takehiro Imanaka
Yukinaga Yokota
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Kao Corp
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Kao Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、グリシジル第4級アンモニウム塩の
製造法に関するものである。更に詳しくは、保存
安定性の良好なグリシジル第4級アンモニウム塩
を製造する方法に関するものである。グリシジル
第4級アンモニウム塩は、でん粉、セルロース、
ポリアミンなどの種々の化合物のカチオン化剤と
して利用できる。 〔従来の技術〕 グリシジル第4級アンモニウム塩の製造方法と
しては、これまでに、第3級アミンとエピハロヒ
ドリンを、過剰のエピハロヒドリン存在下もしく
は非極性溶媒の存在下で反応させる方法(J.Org.
Chem.vol35、No.6、2059(1970);米国特許第
3475485号公報)、あるいは、第3級アミンに対し
て3.5倍モル以上のエピハロヒドリンを0〜30℃
の温度下で反応させる方法(特開昭51−19710号
公報)等が知られており、これらの方法により、
グリシジル第4級アンモニウム塩は粉末状の状態
で得られる。このグリシジル第4級アンモニウム
塩は、吸湿性が強いため、粉末状のままよりも、
これに水に溶解し、水溶液の形で用いた方が取扱
いが容易であり、多くの場合、水溶液の形で使用
されている。 また一方、グリシジル第4級アンモニウム塩水
溶液を直接得る方法としては、第3級アミンとエ
ピハロヒドリンを、過剰のエピハロヒドリン存在
下もしくは不活性媒体の存在下で反応せしめた
後、水を添加してグリシジル第4級アンモニウム
塩を水層に抽出分離する方法(特開昭55−89273
号公報)が提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の方法により製造されたグリシジル第4級
アンモニウム塩は、粉末で保存する場合、吸湿に
より除々にグリシジル基が加水分解を起こし、長
期間の保存により純度がしだいに低下する。特
に、水溶液の形で保存する場合には、グリシジル
基の加水分解による純度低下が著しいという欠点
を有している。このように通常の方法で製造され
たグリシジル第4級アンモニウム塩は、保存安定
性に問題があり、工業的な使用には適さず到底満
足し得るものとは言えない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、グリシジル第4級アンモニウム
塩が有する上記の欠点を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、第3級アミンとエピハロヒドリンとか
らグリシジル第4級アンモニウム塩を製造する際
に、1,3−ジハロヒドリンの存在下で該製造を
行なうことにより、保存安定性の良好なグリシジ
ル第4級アンモニウム塩を製造することができる
ことを見出し、本発明を完成するに致つた。 すなわち、本発明は、第3級アミンとエピハロ
ヒドリンとから第4級アンモニウム塩を製造する
際に、1,3−ジハロヒドリン存在下に該製造を
行なうことを特徴とするグリシジル第4級アンモ
ニウム塩の製造法を提供するものである。 一般に、第3級アミンとエピハロヒドリンとを
反応させた場合、次式()で施されるように グリシジル第4級アンモニウム塩が得られる
が、このもの以外に、反応系中の水分によつて次
式()で示される副反応 (式()、()のR1、R2、R3はアルキル基、
Xはハロゲン原子を表わす) が起こり、第4級アンモニウムヒドロキシドが副
生する。この第4級アンモニウムヒドロキシドは
強塩基性であり、グリシジル第4級アンモニウム
塩水溶液中にこのヒドロキシドが共存すると、水
溶液のPHが強アルカリ性となる。このために、グ
リシジル基の加水分解が促進されグリシジル第4
級アンモニウム塩の純度が低下してしまう。 本発明は、第3級アミンとエピハロヒドリンと
からグリシジル第4級アンモニウム塩を製造する
際に、1,3−ジハロヒドリン存在下に該製造を
行なうことによつて、副生成物である第4級アン
モニウムヒドロキシドを実質的に消失させること
でグリシジル第4級アンモニウム塩を安定化した
ものである。 本発明において使用することのできる第3級ア
ミンとしては、炭素数1乃至10の直鎖状、分岐
状、環状いずれかの炭化水素基を有しているも
の、あるいは、窒素を含む5〜6員環のヘテロ環
状化化合物等が挙げられ、その具体例としては、
例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルア
ミン、トリ−n−ヘキシルアミン、ジメチルモノ
エチルアミン、ジメチル−モノ−n−ブチルアミ
ン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルモ
ノイソプロピルアミン、メチルエチル−n−プロ
ピルアミン、メチルエチル−n−プロピルアミ
ン、メチルエチル−n−ブチルアミン、ジメチル
ベンジルアミン、N−メチルピペリジン、N−エ
チルピペリジン、ピリジン、ピコリン等を挙げる
ことができる。 本発明において使用することができるエピハロ
ヒドリンとしては、エピクロルヒドリン、エピプ
ロムヒドリン、エピフロロヒドリン、エピヨード
ヒドリン等が挙げられるが、価格、反応性等の実
用性からエピクロルヒドリンが好ましい。 本発明において使用することができる1,3−
ジハロヒドリンとしては、例えば、1,3−ジク
ロロイソプロパノール、1,3−ジブロモイソプ
ロパノール、1,3−ジフロロイソプロパノー
ル、1,3−ジヨードイソプロパノール等が挙げ
られるが、実用性の面から1,3−ジクロロイソ
プロパノールが好ましい。 1,3−ハロヒドリンの添加量は、グリシジル
第4級アンモニウム塩を製造するのに使用する第
3級アミンに対して1〜15モル%が好ましく、特
に2〜8モル%添加するのが好ましい。1,3−
ジハロヒドリンの添加方法としては、エピハロヒ
ドリン中に予め所定量を添加しておく方法、ある
いは、第3級アミンとエピハロヒドリンとの反応
系に所定量を経時的に添加する方法を採用するこ
とができる。 また、第3級アミンとエピハロヒドリンを反応
させる際に1,3−ジハロヒドリンを所定量添加
する代わりに、エピハロヒドリンと相当するハロ
ゲン化水素酸を反応させてエピハロヒドリンのう
ちの所定量を1,3−ジハロヒドリンに変換した
後に、このものを第3級アミンと反応させること
もできる。 〔作用〕 本発明は、第3級アミンとエピハロヒドリンと
からグリシジル第4級アンモニウム塩を製造する
際に、1,3−ジハロヒドリン存在下に該製造を
行なうことによつて、副生成物である第4級アン
モニウムヒドロキシドを実質的に消失させること
でグリシジル第4級アンモニウム塩を安定化した
ものである。 以下に、本発明に於ける作用を詳しく述べる。
本発明の方法により、1,3−ジハロヒドリンの
存在下で第3級アミンとエピハロヒドリンを反応
させると、前記式()により副生した第4級ア
ンモニウムヒドロキシド((イ)で表わされる)は、
式()の(A)、(B)2つの経路をたどつてN−(3
−ハロ−2−ヒドロキシプロピル)トリアルキル
アンモニウムハライド((ロ)で表わされる)に変化
されるため、本発明の方法によつて製造されたグ
リシジル第4級アンモニウム塩中には第4級アン
モニウムヒドロキシドはほとんど含まれておら
ず、水溶液のPHが中性〜弱アルカリ性となり保存
安定性の良好なものが得られる。 (式中R1、R2、R3及びXは、式()に於ける
ものと同じである) 〔実施例〕 以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例の
みに限定されるものではない。 実施例 1 0.5オートクレーブ中にエピクロルヒドリン
277.7g(3.0モル)と1,3−ジクロルイソプロ
パノール4.6g(0.036モル)を仕込み、15〜20℃
の温度下でトリメチルアミン42.2g(0.71モル)
を2時間で供給し、さらにその温度で2時間熟成
を行なつた。反応後、加圧過により生成した沈
澱を取り出し、アセトンにより洗浄・過・乾燥
を行なうことにより精製を行ない106.8gの白色
粉末を得た。 この粉末は、グリシジルトリメチルアンモニウ
ムクロライドを94.8%含有しており、5%水溶液
のPHは8.9であつた。また、上記粉末に1−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニ
ウムクロライド4.6%と、1,2−ジヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムクロライド0.6
%が含まれていた(高速液体クロマトグラフイー
分析)。 この粉末50gにイオン交換水12.5gを加えて80
%水溶液を調整し、20℃の温度での保存安定性を
調べた結果を第1表に示した。エポキシ基の残存
率は、30日保存後で97%、60日保存後で96%であ
り、保存安定性が極めて良好であることが判る。 実施例 2 0.5オートクレーブ中に、エピクロルヒドリ
ン231.3g(2.5モル)と、1,3−ジクロルイソ
プロパノール4.6g(0.036モル)を仕込み、15〜
20℃の温度下でトリメチルアミン42.2g(0.71モ
ル)を2時間で供給し、さらにその温度で2時間
熟成を行なつた。反応終了後、加圧過により白
色粉末を別し、次いでイオン交換水60gを加え
て水溶液とした。この水溶液を、0.54つ口フ
ラスコ中で撹拌下、35℃の温度、15mmHgの減圧
下に2時間トツピングを行なうことにより、残存
エピクロルヒドリン及び1,3−ジクロルイソプ
ロパノールを除去し、固型分80.5%の水溶液
135.5gを得た。 この水溶液は74.1%のグリシジルトリメチルア
ンモニウムクロライドを含有しており、5%水溶
液のPHは8.8であつた。さらに、高速液体クロマ
トグラフイーによる分析によれば、上記水溶液
は、グリシジル第4級アンモニウム塩以外に、1
−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド3.8%及び1,2−ジヒド
ロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド2.6%を含有していた。 この水溶液の20℃の温度での保存安定性を調べ
た結果を第1表に示した。エポキシ基の残存率
は、30日保存後で97%、60日保存後で95%であ
り、保存安定性が極めて良好である。 実施例 3 撹拌器、冷却器、温度計、滴下ロート付きの1
4つ口フラスコ中に、エピクロルヒドリン
370.3g(4.0モル)と1,3−ジクロルイソプロ
パノール6.1g(0.048モル)を仕込み、20〜25℃
の温度でトリエチルアミン95.7g(0.95モル)を
2時間で滴下し、さらにその温度で4時間熟成を
行なつた。反応後、加圧過により生成した沈澱
を取り出し、アセトンにより洗浄・過・乾燥を
行なうことにより精製し、178.1gの白色粉末を
得た。 この粉末は、グリシジルトリエチルアンモニウ
ムクロライドを93.3%含有しており、5%水溶液
のPHは9.0であつた。また、上記粉末には、1−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアン
モニウムクロライド4.4%、1,2−ジビドロキ
シプロピルトリエチルアンモニウムクロライド
2.3%が含まれていた。 この粉末50gにイオン交換水12.5gを加えて80
%水溶液を調整し、20℃の温度で保存安定性を調
べた結果を第1表に示した。エポキシ基の残存率
は30日保存後で98%、60日保存後で96%であり、
保存安定性が極めて良好であることが判る。 比較例 1 1,3ジクロルイソプロパノールを反応系に添
加しない以外は実施例1と同様の方法で反応を行
ない、107.2gの白色粉末を得た。 この粉末は、グリシジルトリメチルアンモニウ
ムクロライド93.1%を含有しており、この粉末の
5%水溶液のPHは10.3であつた。この粉末は、グ
リシジル第4級アンモニウム塩以外に、1,2−
ジヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライド6.9%を含有していた。 この粉末50gに、イオン交換水12.5gを加えて
80%水溶液を調整し、20℃の温度での保存安定性
を調べた結果を第1表に示した。エポキシ基の残
存率は、30日保存後で49%、60日保存後には30%
であり、保存安定性不良である。 〔発明の効果〕 本発明は、第3級アミンとエピハロヒドリンと
からグリシジル第4級アンモニウム塩を製造する
際に、1,3−ジハロヒドリンの存在下で該製造
を行なうことを特徴とするグリシジル第4級アン
モニウム塩の製造方法である。 本発明の方法により、グリシジル第4級アンモ
ニウム塩の保存安定性不良の問題が解決された。
このことによつて、グリシジル第4級アンモニウ
ム塩を各種化合物に対するカチオン化剤として工
業的に容易に利用できる道が拓かれたことにな
る。
【表】 エポキシ基含量の定量より算出

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第3級アミンとエピハロヒドリンとから第4
    級アンモニウム塩を製造する際に、1,3−ジハ
    ロヒドリン存在下に該製造を行なうことを特徴と
    するグリシジル第4級アンモニウム塩の製造法。
JP25525884A 1984-12-03 1984-12-03 グリシジル第4級アンモニウム塩の製造法 Granted JPS61134383A (ja)

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US5077435A (en) * 1990-09-12 1991-12-31 The Dow Chemical Company Preparation of halohydroxypropyl-trialkylammonium halides
JP2624198B2 (ja) * 1994-10-31 1997-06-25 日本電気株式会社 アンテナ内蔵型携帯用無線機

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