JPH0452438B2 - - Google Patents

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JPH0452438B2
JPH0452438B2 JP58164193A JP16419383A JPH0452438B2 JP H0452438 B2 JPH0452438 B2 JP H0452438B2 JP 58164193 A JP58164193 A JP 58164193A JP 16419383 A JP16419383 A JP 16419383A JP H0452438 B2 JPH0452438 B2 JP H0452438B2
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JP
Japan
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radionuclides
gas
heating furnace
heat exchanger
carbonization
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP58164193A
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English (en)
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JPS6056300A (ja
Inventor
Norio Mito
Katsuo Fukuda
Nobuhiko Kikuchi
Tsuguo Tamura
Hisashi Kuribayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanki Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanki Industrial Co Ltd filed Critical Sanki Industrial Co Ltd
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Publication of JPS6056300A publication Critical patent/JPS6056300A/ja
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は放射性核種を含む廃棄物の処理方法に
関するものである。 放射性核種を含む廃棄物を、減容し、安定固化
するために加熱炉内において高温加熱処理(乾
留、灰化、溶融)すると、廃棄物の熱分解によつ
て生じるタール成分は気化状態となり、廃棄物に
含まれている放射性核種(セシウム、コバルト、
鉄、マンガン等およびこれらの酸化物、水酸化
物、塩化物等、以下RNと略称する。)の一部は
揮発し、揮発状物等となる。このとき、RNの一
部は前記のタール成分の気化状物に同伴されると
ともにRNのみの揮発状物等として排ガス中に移
行し、炉外に排出される。排ガス中に含まれる
RNおよび多量のタール成分を炉外に排出するこ
とは、後処理工程設備の負荷の増大をもたらし、
設備の維持管理上好ましくない。 本発明は、前記実状に鑑みてなされたものであ
つて、その目的とするところは、RNを含む廃棄
物を加熱炉で高温加熱処理、すなわち乾留、灰化
(燃焼)、溶融の各処理を順次行う際に、排ガス中
にRNが移行することなく、廃棄物を減容、安定
固化するとともに、排ガス側に移行して排出され
るタールの量を大幅に減少することのできるRN
を含む廃棄物の処理方法を提供するにある。 前記の目的を達成するために、本発明のRNを
含む廃棄物の処理方法は、RNを含む廃棄物を加
熱炉で乾留処理し、発生した乾留ガスを熱交換器
で冷却し、該乾留ガス中よりRNの揮発状物等と
RNを同伴しているタール成分の気化状物をそれ
ぞれ固化し、液化分離して前記加熱炉に循環し、
これを残留物とともに乾留する乾留処理を繰返
し、次に前記乾留処理によつて生じた乾留残渣を
前記加熱条件を変えて灰化処理し、発生した燃焼
ガスを前記熱交換器で冷却し、該燃焼ガス中より
RNを固化捕集し、さらに前記灰化処理によつて
生じた灰化残渣を前記加熱炉で加熱条件を変えて
溶融処理し、発生した溶融ガスを前記熱交換器で
冷却し、該溶融ガス中よりRNを固化捕集し、残
余のRNは溶融物中に包み込むことを特徴とする
ものである。 以下、本発明の方法を該方法を実施する図示の
処理装置によつて詳細に説明する。 本発明の方法を実施せる処理装置は、RNを含
む廃棄物を高温加熱処理(乾留、灰化、溶融)す
る加熱炉10と高温加熱処理によつて発生したガ
スを冷却して排ガス中にRNが移行することを防
ぐようにした熱交換器20または20′を備えて
いる。熱交換器20は、第1図に示すように、加
熱炉10外の斜め上方に配置してあり、熱交換器
20′は、第2図に示すように、加熱炉10内の
上部に内蔵してある。前記加熱炉10は炉体11
と該炉体11の下部に着脱可能に装着したレトル
ト12とによつて構成されている。前記炉体11
には試料投入口13とパージガス導入口14とマ
イクロ波導波管15とを設け、マイクロ波導波管
15と炉体11と連通個所にマイクロ波透過板1
6を設け、マイクロ波が熱交換器20′の管体内
へ入るのを防ぐために、該熱交換器20′の下方
にマイクロ波の波長の1/4以下の大きさの網目の ラス17を張設してある。該ラス17は打抜板ま
たは網にしてもよい。試料をマイクロ波の照射加
熱に代えて高周波誘導で加熱する場合には、マイ
クロ波導波管15とマイクロ波透過板16とラス
17等は不要である。図示を省略してあるけれど
も、パージガス導入口14には切換え弁によつ
て、空気、不活性ガス等を供給するようになし、
加熱炉10、熱交換器20の外周は放射線遮蔽物
で包囲し、加熱炉10には、被加熱処理物の充填
量および表面温度をそれぞれ計測するための超音
波式レベル計および赤外線式温度計と、炉内壁掃
除機能を付与するための回転ブラシ(ただし、第
1図のものに限定)と、センサーと、制御装置等
が付設してあり、熱交換器20,20′の排出口
21,21′の排ガス側には、図外のHEPAフイ
ルタが配置してある。熱交換器20,20′に通
す水dの温度と流量と熱交換後の水d′の温度は乾
留ガス中よりRNの揮発状物と、RNを同伴して
いるタール成分の気化状物をそれぞれ固化し、液
化分離し、さらにRNを同伴する燃焼ガスおよび
溶融ガス中よりRNを固化分離するように調整さ
れる。なお、加熱炉10は図示のものに限定する
ものではない。 RNを含む廃棄物を処理するには、第1図の処
理装置において、廃棄物aの適量を試料投入口1
3からレトルト12内へ投入し、加熱炉10を密
閉し、図外の排気フアンを用いて排出口21を介
して吸引するとともに、パージガス導入口14か
ら不活性ガスbを供給し、加熱炉10を若干負圧
の状態に維持する。次いで、マイクロ波導波管1
5によつて図外のマイクロ波発生器機で発生させ
た915MHzまたは2450MHz程度のマイクロ波cを
誘導し、マイクロ波透過板16を通してレトルト
12内の廃棄物aを照射し、400℃〜500℃の加熱
して乾留処理すると、廃棄物aは急速に加熱せら
れ、廃棄物aは急速な乾燥と乾留処理が施され
る。乾留処理は若干負圧の状態に維持されている
不活性ガス中において行われていると好都合であ
る。乾燥によつて廃棄物中に含まれている水分は
蒸発し、乾留処理による廃棄物の熱分解によつて
生じるタール成分は気化して気化状物となり、廃
棄物中に含まれているRNの一部は揮発して揮発
状物等となる、前記の水蒸気、気化状物、揮発状
物等は熱交換器20内へ流入する、このとき廃棄
物中に含まれているRNの一部は前記の揮発状物
等としておよび前記の気化状物に同伴されて熱交
換器20へ入り込む。熱交換器20内において水
dと前記の揮発物等、気化状物との間に熱交換が
行われ、揮発状物等、気化状物は潜熱を奪われて
それぞれ固化物、液化物になる。RNの固化物と
RNを同伴した液化物は加熱炉10のレトルト1
2内へ循環され、残留物とともに乾留処理を繰返
し施され、放射性核種は加熱炉内に濃縮される。
乾留処理中にタール成分は分解して低分子成分に
なる。乾留処理が完了すると残留物はRNを含ん
だまま炭化して乾留残渣になる。 乾留処理が完了したのち、パージガス導入口1
4から供給する不活性ガスbを空気に切換え、引
続きマイクロ波cの誘導を継続し、前記の乾留残
渣を照射し、800℃〜1000℃に加熱して灰化処理
すると、乾留残渣には燃焼して灰化残渣なる。
RNを含む乾留残渣の燃焼によつて生じた燃焼ガ
スは熱交換器20内へ流入する。このときRNを
同伴した燃焼ガス中のRNは固化分離して熱交換
器20により捕集され、排出口21から排ガス側
へ移行しない。 灰化処理が完了したのち、空気を供給しながら
引続きマイクロ波cの誘導を継続し、前記灰化残
渣を照射し、1300℃〜1500℃に加熱して溶融処理
すると、灰化残渣は溶融する。RNを含む灰化残
渣の溶融によつて生じた溶融ガスは熱交換器20
内へ流入する。このときRNを同伴した溶融ガス
中のRNは固化分離さて熱交換器20により捕集
され、排出口21から排ガス側へ移行しない。残
余のRNは灰化残渣に含まれている残余の諸成分
とともに溶融物中に包み込まれる。これを冷却す
るとガラス状物となる。 以上のようにしてRNを含む廃棄物は排ガス側
にRNが移行することなく、減容、安定固化され
る。 熱交換器20′を加熱炉10内に内蔵した第2
図の処理装置によつても、前記と同様にRNを含
む廃棄物の処理ができる。 第1図に示す処理装置(熱交あり)と、該装置
から熱交換器を取外した加熱炉(熱交なし)とに
よつて実験を行つたところ、第1表(乾留)およ
び第2表(灰化、溶融)に示す結果が得られた。
(ただし、実験に際し、RNは60Co,137Csを含む蒸
発缶濃縮液を用い、Ge(Li)半導体検出器により
分析を行つた。)
【表】 * 装置外とは、
熱交なしの場合加熱炉出口(炉外)以降を言
い、熱交ありの場合熱交換器の排出口以
降を言う。
【表】 * 装置外とは、
熱交なしの場合加熱炉出口(炉外)以降を言い、熱
交ありの場合熱交換器の排出口以降を言う。
以上の説明から明らかなように、本発明による
と、RNを含む廃棄物を加熱炉で乾留し、灰化、
溶融の各処理を順次行う際に、乾留ガスを熱交換
器で冷却し、乾留ガス中のRNの揮発状物等と
RNを同伴しているタール成分の気化状物をそれ
ぞれ固化、液化分離して、加熱炉に循環し、これ
を残留物とともに乾留する乾留処理を繰返すこと
によつて、RNを加熱炉内に濃縮し、燃焼ガスと
溶融ガスをそれぞれ熱交換器で冷却し、これらの
ガス中のRNを捕集し、残余のRNを溶融物中に
包み込むことによつて、RNを含む廃棄物は、
RNを排ガス側に移行せしめることなく、減容、
安定固化される。また、乾留ガス中のタール成分
の気化状物を熱交換器で冷却し、液化分離して加
熱炉に循環せしめて繰返し乾留処理を行うことに
よつて、排ガス側に移行するタールの量は、乾留
ガスを冷却しない場合に比較して、大幅に減少す
るから、排ガス中のタール成分を処理する後処理
設備の負荷が小さくなり、該設備の維持管理が容
易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の方法を
実施する処理装置の概略断面図である。 10:加熱炉、11:炉体、12:レトルト、
13:試料投入口、14:パージガス導入口、1
5:マイクロ波導波管、16:マイクロ波透過
板、17:ラス、20,20′:熱交換器、21,
21′:排出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 放射性核種を含む廃棄物を加熱炉で乾留処理
    し、発生した乾留ガスを熱交換器で冷却し、該乾
    留ガス中より放射性核種の揮発状物等と、放射性
    核種を同伴しているタール成分の気化状物をそれ
    ぞれ固化、液化分離して前記加熱炉に循環し、こ
    れを残留物とともに乾留する乾留処理を繰返し、
    次に前記乾留処理によつて生じた乾留残渣を前記
    加熱炉で加熱条件を変えて灰化処理し、発生した
    燃焼ガスを前記熱交換器で冷却し、該燃焼ガス中
    より放射性核種を固化捕集し、さらに前記灰化処
    理によつて生じた灰化残渣を前記加熱炉で加熱条
    件を変えて溶融処理し、発生した溶融ガスを前記
    熱交換器で冷却し、該溶融ガス中より放射性核種
    を固化捕集し、残余の放射性核種は溶融物中に包
    み込むことを特徴とする放射性核種を含む廃棄物
    の処理方法。
JP16419383A 1983-09-08 1983-09-08 放射性核種を含む廃棄物の処理方法 Granted JPS6056300A (ja)

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