JPH079480B2 - 放射性廃棄物の前処理装置 - Google Patents

放射性廃棄物の前処理装置

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JPH079480B2
JPH079480B2 JP1194614A JP19461489A JPH079480B2 JP H079480 B2 JPH079480 B2 JP H079480B2 JP 1194614 A JP1194614 A JP 1194614A JP 19461489 A JP19461489 A JP 19461489A JP H079480 B2 JPH079480 B2 JP H079480B2
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JP
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waste
radioactive
drying
dried
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JP1194614A
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張生 藤井
進 桑島
操 庄司
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株式会社庄司操製作所
桑和貿易株式会社
張生 藤井
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は放射性廃棄物の処理装置、特に放射性同位元素
で汚染された実験動物などの放射性生物廃棄物の前処理
装置に関する。
(従来の技術) 放射性廃棄物の処理については法令で定められた所定の
処理機関に引渡たすことが義務づけられている。この場
合、所定の処理機関では、放射性同位元素で汚染した放
射性生物廃棄物、例えば実験動物などは電子レンジ方式
による加温乾燥か、真空凍結乾燥による乾燥処理を施し
て引渡たすことになっている。
(発明が解決しようとする課題) 前述の従来の電子レンジ方式での加温乾燥処理では、被
処理廃棄物例えば実験動物を、実験時使用したメス、ク
リップなど金属物が微量でも混入されていないことを確
認して加温乾燥処理を行わねばならないので、前処理作
業が煩雑となる。
この場合、例えば実験動物の体内に微量でも金属が残さ
れているのを見落して加温乾燥処理を行うと、金属部分
が異常に高温となって発火してしまう。
また、例えば実験動物に体毛、糞便或は飼料が混入して
いると、加温乾燥が均一に行われず、場合によっては一
部が発火してしまったり、ペースト状になった糞便、血
液等は容器に入れた状態では加温乾燥することが困難で
ある。
一方、真空凍結乾燥による乾燥処理を施す場合には、例
えば2kg程度の実験動物で必要な乾燥時間が2週間から
4週間と長期間を要し、乾燥度も重量パーセントで約60
%程度までしか上昇させることは出来ない。このように
乾燥度が低いと長期の保管に際して廃棄物が腐敗して、
保管場所を放射性汚染する原因にもなる。
本発明は、前述したようなこの種の放射性生物廃棄物の
処理の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、
被処理廃棄物に金属片が混入されていたり、全体が不均
一な状態であっても、またペースト状の糞便、血液の容
器内であっても、短時間で一様な乾燥が行われ、被処理
廃棄物に対する前処理が不要であり且つ構造も簡単な放
射性生物廃棄物の前処理装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、被処理廃棄物である放射性生物廃棄物を入れ
て乾燥する処理室と、前記乾燥中に前記処理室内を真空
または減圧状態にするポンプ手段と、前記処理室内に取
付けられ前記放射性生物廃棄物を加熱する遠赤外線ヒー
タと、前記処理室で乾燥処理される前記放射性生物廃棄
物からの蒸発気体成分を凝縮する熱交換器と、この熱交
換器に取付けられ前記蒸発気体成分を凝縮化液体と排出
気体とに二分して回収する回収手段と、前記処理室の温
度および圧力を制御する制御手段とを有する構造となっ
ており、さらに前記処理室内で乾燥処理される放射性生
物廃棄物の乾燥状態を検知する重量センサと、乾燥時発
生する前記処理室内の臭気を脱臭する脱臭装置を備えた
構造となっている。
(作 用) 本発明では、処理室内に収容された放射性生物廃棄物
は、該処理室に取付けられた遠赤外線ヒータで加熱さ
れ、処理室内はポンプ手段によって真空または減圧状態
に保持される。この遠赤外線ヒータとポンプ手段は、制
御手段によって処理室内の温度および圧力が所定値とな
るように制御される。この時、処理室に内蔵された重量
センサを介して乾燥度合いを検出することによって所定
の乾燥状態を得ることができるので、放射性生物廃棄物
は均一に乾燥される。
また、遠赤外線ヒータとポンプ手段の制御手段によって
所定値に真空または減圧された処理室において、被処理
廃棄物である放射性生物廃棄物からの蒸発気体成分は熱
交換器に導かれ、この熱交換器において蒸発気体成分は
大部分が凝縮されて凝縮水となり、排出気体と分離され
る。この凝縮水と排出気体は熱交換器に取付けられてい
る回収手段によってそれぞれ回収される。また、放射性
生物廃棄物の乾燥時に発生する臭気は脱臭装置により脱
臭されるので、臭気が外部に漏れることはことはない。
(実施例) 以下、本発明の実施例の構成を示す説明図を参照して、
実施例を説明する。
図に示すように、実施例ではほぼ正方体筒状に断熱材で
形成される処理室1内に、必要に応じ実験動物などの被
処理廃棄物が載置される格子板2が、被処理廃棄物の大
きさに応じて位置を変えて取り付け可能になっていて、
処理室1の内壁上面には遠赤外線ヒータ3が取り付けら
れている。
また、処理室1には処理室1内部の温度を検出する温度
センサ4が取り付けられ、処理室1の内壁頂面を貫通し
て、一端側が処理室1内に開口するようにして、配管5
が処理室1に固定されている。この配管5の他端側は、
熱交換器6を介して凝縮槽7内に導入されて開口され、
処理室1と凝縮槽7間に位置する配管5部分には水分セ
ンサ8が取り付けられている。
熱交換器6に対して、冷凍機9の冷媒が流される冷媒管
10により冷却された冷却水が流れる配管11を接続し、冷
却水をポンプ12により熱交換器6に循環させる。一方、
凝縮槽7の底部には、凝縮水排出用の導管13が設けら
れ、又、熱交換器6の上面からは排気管14が導出され、
この排気管14にはポンプ15が挿入配設されている。
そして、遠赤外線ヒータ3、温度センサ4、水分センサ
8、冷却用温度センサ16、ポンプ12,15は、それぞれ信
号線によって制御装置17に接続されている。処理室1内
の18は重量センサで被処理廃棄物をのせる格子板2の下
部に位置し被処理物および格子板の重量を検知し、あら
かじめプログラムされた制御装置により被処理物の重量
のみを算出する。そしてその重量から乾燥度合いを重量
パーセントで入力すると、制御装置により乾燥処理が完
了する。また19は、排気臭気処理装置で、その内部にフ
ィルターおよび消臭剤がセットできる構造となってお
り、必要に応じ交換可能な構造となっている。また20
は、消臭剤を処理室内に注入する装置である。
次に実施例の動作を説明する。
処理室1内に被処理廃棄物、例えば放射性同位元素を用
いた実験に使用され、放射性同位元素で汚染されている
動物を載置し、図示せぬ密閉蓋を閉じて処理室1を密閉
状態とする。
制御装置17によって遠赤外線ヒータ3の加温温度が100
℃〜130℃となるように加温を行い、処理室1内が真空
又は減圧状態となるようにポンプ15を作動させる。温度
センサ4は処理室1内の温度を監視していて、監視信号
が制御装置17に入力され、遠赤外線ヒータ3の加温温度
が100℃〜130℃となるように制御装置17によってON−OF
F制御が行われる。
このようにして、処理室1内で被処理廃棄物の乾燥が行
われ、被処理廃棄物からの蒸発気体成分は、配管5を通
って熱交換器6内に導かれる。制御装置17により作動さ
れる冷凍機9による冷媒管10により冷却された冷却水は
熱交換器6に流されるので、配管5から導入した蒸発気
体成分は凝縮熱を放出して凝縮水に液化され、凝縮槽7
の底部に集められる。
凝縮槽7の底部に集められた例えばトリチウムを含む凝
縮水は、導管13から排出される。
一方、熱交換器6内で配管11の冷却水との熱交換によっ
て液化しなかった蒸発気体成分は、排気管14に導かれて
図示せぬ気体清浄装置を経てR1の最大許容濃度以下であ
ることが確認された後に、所定の排出口から排出され
る。
処理室1内の被処理廃棄物は、重量が軽減すると、重量
センサ18が作動し、遠赤外線ヒータ3の電源が切れる。
このときポンプ15は作動を続け、ヒータと同時に電源は
切れない。ポンプは、被処理物が常温になるまでクーリ
ング運転が行なわれ停止する。その後、所定の乾燥状態
となっていることを確認して、所定の処理機関に引渡さ
れる。
実施例によると、遠赤外線により被処理廃棄物の乾燥が
行われるので、遠赤外線の高透過特性のため短時間で均
一な乾燥が行われる。また、被処理廃棄物中に、金属片
や不均一な物質が混入されていても、何らの支障もなく
一様な乾燥が行われる。
さらに、真空凍結乾燥の場合の予備冷凍処理や電子レン
ジ方式の場合の加温プログラムの設定や被処理廃棄物か
らの金属片の除去などの事前処理が不要で簡単迅速に乾
燥処理が行われる。また本装置では、乾燥度合いを知る
手段として、従来は水分センサを使用していたのを重量
センサに置きかえたことで装置の誤停止がなくなり、信
頼性の高い乾燥装置とすることが出来る。
そして、被処理廃棄物が大型の場合は、処理室1を大型
化し、遠赤外線ヒータ3と冷凍機9の容量を増大させる
だけで、容易に同一性能の装置を得ることが出来る。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によると、被処理廃
棄物が金属片を含んだり不均一状態であっても、高透過
特性の遠赤外線により短時間で、均一な乾燥が行われ、
被処理廃棄物からの蒸発気体成分は、凝縮水と非凝縮排
出気体に二分されて回収され、放射性物質の大気中への
飛散や地中への流入が防止され、放射性生物廃棄物の処
理が安全に行われる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例の構成を示す説明図である。 1……処理室、3……遠赤外線ヒータ、4……温度セン
サ、5……配管、6……熱交換器、7……凝縮槽、9…
…冷凍機、10……冷媒管、11……配管、14……排気管、
15……ポンプ、17……制御装置、18……重量センサ、19
……排気臭気処理装置。
フロントページの続き (72)発明者 庄司 操 静岡県沼津市原1155―1 (56)参考文献 特開 昭55−33662(JP,A) 特開 昭58−147700(JP,A) 特開 昭58−62484(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理廃棄物である放射性生物廃棄物を入
    れて乾燥する処理室と、前記乾燥中に前記処理室内を真
    空または減圧状態にするポンプ手段と、前記処理室内に
    取付けられ前記放射性生物廃棄物を加熱する遠赤外線ヒ
    ータと、前記処理室で乾燥処理される前記放射性生物廃
    棄物からの蒸発気体成分を凝縮する熱交換器と、この熱
    交換器に取付けられ前記蒸発気体成分を凝縮化液体と排
    出気体とに二分して回収する回収手段と、前記処理室の
    温度および圧力を制御する制御手段と、前記処理室内で
    乾燥処理される放射性生物廃棄物の乾燥状態を検知する
    重量センサと、乾燥時発生する前記処理室内の臭気を脱
    臭する脱臭装置とを有することを特徴とする放射性生物
    廃棄物の前処理装置。
JP1194614A 1988-12-30 1989-07-27 放射性廃棄物の前処理装置 Expired - Lifetime JPH079480B2 (ja)

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