JPH04500513A - 低骨髄毒性マイトマイシン誘導体、その製造方法およびその使用 - Google Patents
低骨髄毒性マイトマイシン誘導体、その製造方法およびその使用Info
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- JPH04500513A JPH04500513A JP1508792A JP50879289A JPH04500513A JP H04500513 A JPH04500513 A JP H04500513A JP 1508792 A JP1508792 A JP 1508792A JP 50879289 A JP50879289 A JP 50879289A JP H04500513 A JPH04500513 A JP H04500513A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
低骨髄毒性マイトマイシン誘導体、その製造方法およびその使用発明の分野
本発明は医薬品およびその使用に関する。
発明の背景
マイトマイシンは一般式(■):
で示される一群の化合物である。
マイトマインンA、BおよびCは以下の表1に示すように互いに関連性が有り、
式I申のX、Yおよび2は、各々、表1のものを意味する。
表1
マイトマイシン x y z
A 、 −0CHx −0CH3H
B −OCHs −OH−CHs
C−N Hz −OCHs −H
マイトマイシンは以下の骨組構造(■):を有するマイトサン(mi tosa
ne)がら得られる。
該マイトサンは、人工的に制御されt;条件下、液体栄養培地中、細菌であるス
トレプトマイセス・セスビトサス(Streptomycescaespi t
osus)の培養中に形成される。ハタら()Iata et al、)に対す
る米国特許$3,660,578号に開示されるように、得られた菌糸を分離し
た後、活性炭、あるいは、好ましくは非イオン交換樹脂吸着、有機溶媒抽出また
はアルミナ上でのクロマトグラフィーにより種々のマイトマインンが単離される
。
マイトサンは優れた抗生物質であるが、そのヒト血液に対する毒性のために用途
が限られる[マツイら(matsui et al、)に対する米国特許第3.
450,705号参照〕。比較的高い毒性を有する化合物ゆえに、抗生物質作用
活性を増大し、毒性を減少させるためマイトマイシンの誘導体の研究がすすんだ
。
例えば、マツイら、米国特許第3.450.705号は、その7位がアミノ、低
級アルキルアミノ、フェニルアミノまたはピリジルでR換さり、かつ、そのIa
位がハロアルカノイル、ハロベンゾイル、ニトロベンゾイル、アルケノイル、ア
セチルグリシノ呟ソルボイルまたはアセチルメチオニルで置換されたマイトマイ
シン化合物を開示している。
マツイら、米国特許第3.558,651号は、1a−アシル−7−アジルオキ
シー9a−メトキシ化合物であるマイトサン誘導体を開示している。
まI;、ある種のマイトマイシンおよびマイトマイシン誘導体は抗!!I瘍活性
を有する。オオポンら(Oboshi et al、) 、癌(Gann、)、
58:315−321(1967);ウスブチら(llsubuchi et
al、)、癌、58 : 307〜313 (1967);マツイら、ジャーナ
ル・オブ・アンティバイオティックス(J、 Antibiotics) X
Tl : l 89〜198 (1968);マツイらに対する日本国特許第6
806627号[ケミカル・アフ′ストラクツ(Chemical Absta
rcts) ];およびチェンら(Oieng et al、) 、ジャーナル
・オブ・メディカル・ケミストリー(J、 Med、 Chem、)、20ニア
67〜770 ()977)参照。
一方、マイトマイシンCは比較的広域の抗菌スペクトルを有する実験腫瘍に対し
て活性であり、その毒性および骨髄抑制作用は臨床用途での使用を制限する[マ
イトマイシンCの現状および新規開発カーク−ら(Carter et al、
)発行、アカデミツク・プレス(Academic Press)、米国ニュー
ヨーク州(1979)]、前臨床および臨床学的研究において、マイトマイシン
Cは種々のネズミおよびヒト新生物に対して活性を有するが、激し11遅延型骨
髄毒性をも有する。ゴールディン・エイら(Goldin A、 et al、
) 、マイトマイシンCのNCI−EORTCシンポジウム、ベルギー国、ブリ
ュッセル(1981)]。
他の研究では、5−フルオロウラシル、アドリアマイシンおよびマイトマイシン
Cの組合せが進行した胃癌および直腸癌を有する患者に有効であることが判明し
た。2ケ月毎に1回の投与法によるマ 。
イ1マインンCの投与に、この投与法を組み込むことにより、化合物の治療制限
遅型延骨髄抑制作用を減少させる。シエイン・ビイ・ニスら(Schein、
P、S、 eL al、)、マイトマイシンCの現状および新開発、133〜1
43、カーターら発行、アカデミツク・プレス、米国ニューヨーク州(1979
)。
改良された治療特性を有する化合物を得るため、マイトマイシンCの多くの合成
誘導体が製造された。これらの誘導体としては、アジリジン環、カルバモイル上
の置換反応、ヒドロキシメチル側鎖上のアンル基置換反応、および他の官能基、
特に置換アミンでのキノリン環の7位置換基の置換が挙げられる。しかし、レマ
ーズによって米国特許第4,268,676号に開示されるように、日本におけ
る最近の研究にも見られるマイトマイシンCの7位ヒドロキシ類似体を除いて、
これらの類似体は臨床薬として現れなかった。この類似体はマイトマイシンCよ
り白血球減少が少ないことが判明したが、効力が少ない。またレマーズら、前掲
に開示されるように、これらは主に抗菌活性のグこめに製造されたマイトサンタ
イプの合成マイトマイシン類似体である[モットら(Mott ei al、)
、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミスi・リ−121:493 (197
8)]。
キ/シタら(Kinoshita et al、) 、ジャーナル・オブ・メデ
ィカル・ケミストリー、14 :103−12 (1971)は、その1ax7
および9a位が置換されたマイトマイシンの多くの誘導体を開示している。特に
、その18位がスルホニル、オルト−置換ベンゾイルで置換された化合物および
アシル誘導体が報告された。
イユンガー・ビー・ニスら(!yenger B、S、 et al、) 、ジ
ャーナル・オブ・、メディカル・ケミストリー、24+975〜981(198
])は一連の31個のマイトマイシンC並びに7位および18位に種々の置換基
を有するポルフィロマイシン類似体を開示している。最も有効な7位の置換基と
しては、アジリジン、2−メチルアジリジン、プロパルギルアミン、フルフリル
アミン、メチルグリシネートおよび3−アミノピリジンが挙げられる。
イエンガー・ビーら、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー、26:1
6〜20 (1983)は一連の7位置換マイトマイシンCおよびポルフィロマ
イシン誘導体、並びに、それらの標準の抗腫瘍系でのスクリーニングを開示して
いる。著者らは7位がキノリン環の減少を制御し、これは、7位の置換反応を変
えることにより標準細胞とある種の癌細胞の選択能力を得ることができることを
示唆すると報告している。
イユンガー・ビー・ニスら、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー、2
6:1453〜1457 (1983)は、その7位が第二アミンで置換された
20個のマイトマイシン誘導体を開示している。これらの類似体のうちの1.1
個は、P3833ネズミ自血病に対してマイトマイシンCより活性であり、これ
ら11個のうちの2個は非常に白血球減少が僅かであった。著者らは、類似体の
抗腫瘍活性と物理化学的性質は全く量的関係がないが、キノリン減少の相対的な
容易性は活性に関係すると報告している。
イエンガー・ビー・ニスら、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー、2
9:]864〜1868 (1986)は、7位置換アミノ1.2−アジリジノ
マイトセンの製造を開示している。著者らは、アジリジン窒素上のメチル基によ
り効力が付与されると報告した。ヒドロキロリンを減少させるのが困難である7
位アミノマイトセン誘導体は実質的に不活性である。
ザミーー、Zスら(Sa+oi、 S et al、) 、ジャーナル・オブ・
メディカル・ケミストリー、27:701〜708 (1984)は一連の30
個のN7−7工ニルー置換マイトマイシンC類似体を開示している。7位にピラ
ゾリルまたはアミノピリジル置換基を有する2個の化合物が、P3838ネズミ
白血病に対する活性においてマイトマイシンCより明らかに優れていることが開
示されI:。
サミー・ティーら(Sami、 T et at、)、ジャーナル・オブーメデ
ィカル・ケミストリー、22:247〜250(1979)は、マウスの白血病
121Oに対して強い抗腫瘍活性を示す3個の二糖類誘導体を含むグルコシルア
ミンのN−(2−クロロエチル)−N−二トロソ力ルボニル誘導体を開示してい
る。また、N−ニトロン尿素のグルコビラノース誘導体は免疫抗原性および骨髄
節約作用特性(marrow−sparing prope’rties)を有
する。アンダーノンら(Anderson et al、) 、キャンサー・リ
サーチ(Cancer Re5earch)35 : 761−765 ;バナ
・/シら(Panasci et al、) 、ジャーナル・オブ・クリニカル
・インベステイゲーション(J、 C11n。
Invest、)、64:1103−1111 (1979)。
米国特許第4.720.543号では、以下の一般式(■):[式中、R1はN
H3、炭素数1〜4のアルコキシおよびグリコジル残基よりなる群から選択され
る基;およびR2は水素、炭素数1〜4のアルキルおよびグリコジル残基よりな
る群から選択される基を意味し;ただし、R1とR2のいずれか一方がグリコジ
ル残基を有する〕
で示される化合物が開示されている。
発明の概要
本発明は以下の一般式(■):
[式中、nは0またはl;
Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ
/ル、セロビオシル、ラクトシル、グルコピラノシル、ヤルトンルおよび2−ア
ミノ−1,3−ンクロヘキサンジオール、またはそれらのヒドロキシルー保護ベ
ルアセテート誘導体よりなる群から選択される基;
Rは水素:
R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニルにより置換された炭素数1
〜4のアルキル、ヒドロキシフェニル、インドリル、メルカプト、炭素数1〜4
のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、グアニジノ、イミダゾール
あるいはカルバミルを意味し;あるいは
RおよびR1は一緒になって5または6員の窒素含有環を形成する]
で示されるマイトマイノン誘導体に関する。
また、本発明は以下の構造式(■):
[式中、n、R,R’8よびYは前記と同意義、R2はNH,−またはCH,O
−を意味する]
で示されるマイトマイシン誘導体に関する。
また、本発明は、
以下の構造式(■):
[式中、R2は前記と同意義:および
R3は2− (3−シアノ−4−モルホリニル)−2−デオキシピラノシルサツ
カリドまt二は2−(4−モルホリニルシピラノシルサツカリドを意味する]
で示されるマイトマイシン誘導体に関する。
また、本発明は、
(a)N−保護アミノ酸とアルコールを、脱水剤の存在下で縮合して活性化エス
テルとし、
(b)工程(a)で得られた活性化ニスチルとアミノ化合物を縮合して保護アミ
ノ酸−アミノ化合物共役体とし、(c)二〇(b)で得られj;保護アミノ酸−
アミノ化合物共役体の保護基を除去してアミノ酸−アミノ化合物共役体とし、つ
いで、(d)工程(C)で得られたアミノ酸−アミノ化合物共役体をマイトマイ
シンAと縮合してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴とする、式(■):
[式中、nは];
Yはグルコピラノジノ呟ガラクトピラノジノ呟マンノピラノシル、キ/ロビラノ
シル、七ロビオンル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシルおよび2−ア
ミノ−1,3−シクロヘキサンC゛オール、またはそれらのヒドロキシル−保護
ベルアセテート誘導体よすする群から選択される基:
Rは水素:
R’は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニルにより置換された炭素数1
〜4のアルギル、ヒドロキシフェニル、インドリル、メルカプト、炭素数1〜4
のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、グアニジノ、イミダゾール
あるいはカルバミルを意味し:あるいは
R8よびR1は一緒tこなって5または6員の窒素含有環を形成する]
で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法に関する。
また、本発明は、
(a)ビス(アセトアルデヒド−2−イル)エーテルと2−アミノ−2−デオキ
シサツカリドを、ホウ水素化シアノの塩の存在下で縮合して2−デオキシ−2−
(3−シアノ−4−モルホリニル)サツカリドおよび2−チオキレ−4−モルホ
リニルサツカリドとし、(b)工程(a)で得られた2−デオキシ−4−モルホ
リニルサンカリドから2−デオキシ−2 −(3 − :シアノ−4−モルポリ
ニルサツカリドを分離し、
(c)工程(b)で得られた2−デオキシ−2−(3−シアノ−4−モルホリニ
ル)サツカリドとハロゲン化アセチルを反応させて2−デオキシ−1−ハロー2
−(3−シアノ−4−モルホリニル)ベルアセチルサツカリドとし、
(d)工程(c)で得られた2−デオキシ−1−ハロー2−(3−シアノ−4−
モルホリニル)ペルアセチルサツカリドをチオシアン酸銀で処理してサツカリド
−l−チオシアネートとし、(e)工程(d)で得られ!;サツカリドー1ーチ
オシアネートとマイトマイシンCまたはマイトマイシンAと反応させてマイトマ
イシンC−またはマイトマイシンA−サツカリドペルアセテートカルボチオアミ
ドとし、ついで、
(f)工程(e)で得られたマイトマイシン−・C−サツカリドベルアセテート
を加水分解してマイトマイシン誘導体を得るこトラ特徴とする、式(■):
口
[式中、R2はNH,−またはCHsO−、およびR1は2−(3−シアノ−4
−モルホリニル)−2−デオキシサツカリドを意味する]
で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法に関する。
また、本発明は、
(a)ビス(アセトアルデヒド−2−イル)エーテルと2−アミノ−2−デオキ
シサツカリドを、ホウ水素化シアノの塩の存在下で縮合して2−デオキシ−2−
(3−シアノ−4−モルホリニル)サツカリドおよび2−デオキシ−2(4−モ
ルホリニル)サツカリドとし、
(b)工程(a)で得られた2−デオキシ−2−(3−シアノ−4−モルホリニ
ル)サツカリドから2−デオキシ−2−(4−モルホリニル)サツカリドを分離
し、
(C)工程(b)で得られた2−デオキシ−2−(4−モルホリニル)サツカリ
ドとハロゲン化アセチルを反応させて2−デオキシ−1−ハロー2−(4−モル
ホリニル)ベルアセチルサツカリドとし、
(d)工程(c)で得られた2−デオキシ−1−ハロー2−(4−モルホリニル
)ベルアセチルサツカリドをチオシアン酸銀で処理してサツカリド−1−チオシ
アネートとし、(e)工程(d)で得られたサツカリド−1−チオシアネートと
マイトマイシンAまたはマイトマイシンCと反応させてマイトマイシンA−また
はマイトマイシンC−サツカリドベルアセテートカルボチオアミドとし、ついで
、
<r)工程(e)で得られたマイトマイシン−〇−サツカリドベルアセテートを
加水分解してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴とする、以下の式(■):
[式中、R’l;!NH!−またl:ICHsO−; およびR3は(4−モル
ホリニル)−2−デオキシサツカリドを意味する]
で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法に関する。
また、本発明は、
(a)マイトマイシンCと無水コハク酸を塩基性条件下で縮合してマイトマイシ
ンC−1a−コハク酸エステルとし、(b)工程(a)で得られたマイトマイシ
ンC−1a−コハク酸エステルと、式(■):
[式中、R,R’およびnは前記と同意義Y pはグルフビラノシノ呟ガラクト
ピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノシル、セロビオシル、ラクトシル
、グルコフラノシル、マルトシルおよび1゜3−シクロヘキサンジオール−2−
イルのヒドロキシル−保護誘導体よりなる群から選択されるヒドロキシル−保護
サツカリドを意味する]
で示される化合物を縮合し、ついで、
(C)ヒドロキシル保護基を除去してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴と
する、以下の式(V):[式中、nは0またはl;
Yはグルコ7ラノシル、ガラクトピラノシlし、マンノピラノシル、キシロピラ
ノシル、セロビオシル、ラクトシル、グルコ7ラノシルマルトシル、l,3−シ
クロヘキサンジオール−2−イルよりなる群から選択される基:
Rは水素:
R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフエニJしで置換された炭素数1〜
4のアルキル、ヒドロキシフェニル、インドリル、メルカプト、炭素数1〜4の
アルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミへグアニジへイミダゾールあるい
はカル/<ミル;あるし11マ、RおよびR1は一緒になって5まI;は6員の
窒素含有環を形成しR2はNH2を意味する]
で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法に関する。
まt;、本発明は、
(a)マイトマイシンAと無水コノ・り酸を塩基性条件下で縮合してマイトマイ
シンA−1aーコハク酸エステJしとし、(b)工程(a)で得られたマイトマ
イシンA−1a−コハク酸エステルと、式(■):
[式中、R,R’およびnは前記と同意義、Y2はグルコピラノシル、ガラクト
ピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノシル、セロビオシル、ラクトシル
、グルコ7ラノシル、マルトシルおよびl。
3−シクロヘキサンジオールのヒドロキシル−保護誘導体よりなる群から選択さ
れるヒドロキシルー保護サツカリドを意味する1で示される化合物を縮合し、つ
いで、
(C)ヒドロキシル保護基を除去してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴と
する、式(V):
[式中、nはOまたはl;
Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ
シル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシル、]、]3ー
シクロヘキサンジオールー2イルよりなる群から選択される基;
Rは水素:
RIは水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニルで置換された炭素数1〜4
のアルキル、ヒドロキシフェニル、インドリル、メルカプト、炭素数1〜4のア
ルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、グアニジノ、イミダゾールある
いはカルバミル:あるいは、RおよびRIは一緒になって5または6員の窒素含
有環を形成しR2はC)1.0−を意味する〕
で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法に関する。
また、本発明は、本発明の医薬組成物を動物に投与することを特徴とする細菌感
染の治療方法に関する。
また、本発明は、本発明の医薬組成物を動物に投与することを特徴とする成長抑
制を受け易い癌細胞の成長抑制による癌の治療方法に関する。
好ましい具体例の詳説
本発明のマイトマイシン誘導体の合成製剤は、その出発時点でマイトマイシンC
を含有する。マイトマイシンCは、一般にチャンら、ジャーナル・オブ・メディ
カル・ケミストリー、20 + 767〜770(1977)に開示される方法
により製造される。また、マイトマイシンCは、マツイ・エムら、ジャーナル・
オブ・アンティバイオティックス、Xn: 189 (1968)に記載のよう
に、マイトマイシンAをメタノール−アンモニア溶液で処理することによりマイ
トマイシンAから得ることができる。
nがOCX)である式(■)のマイトマイシン誘導体は、塩基性条件下、極性溶
媒中でマイトマイシンA(■)のメトキシ基を、アミノ化合物、例えば、グルコ
サミン(Y−NHz; (ff))のアミノ基と置換してN’−1を換マイトマ
イシ〉誘導体(X)とすることにより得られる(以下の反応式1参照)。
7位が置換されてもよいアミノ化合物(Y−NH,)としては、それらに限定す
るものではないが、グルコサミン、ガラクトサミン、マンノサミン、キシロサミ
ン、七ロビオサミン、マルトサミンおよび2−アミノ−1,3−シクロヘキサン
ジオール並びにそれらのヒドロキシルー保護ベルアセテート誘導体が挙げられる
。好ましくは、置換基「Y」を有するサツカリドは、その2位がアミノ基で置換
されている。本発明を実施するのに用いてもよい極性有機溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ジメチルスルホキシドおよびジメチルホルム
アミドが挙げられる。反応の塩基性条件を付与する好適な塩基としては、炭素数
1〜3のトリアルキルアミン、ジイソプロピルユチルアミン、1.8−ジアザビ
シクロ[5,4,0]ウンデク−7−ニン(DBLI)等のアルキルアミンが挙
げられる。
一般に、マイトマイシンAおよびアミン誘導体は1:10モル比で存在するか、
過剰のアミ、ノ誘導体が存在してもよい。十分な塩基が反応混合物中に存在して
反応がずっと塩基性を維持することを保証する。
式Xで示される好ましいマイトマイシン誘導体としては、N7−(2−デオキシ
グルコビラノシル)マイトマイシンC,N’−(2−デオキ、5カラクトオビラ
ノシル)マイトマイシンC8よびN′−(テトラアセ千ルー2−デオキシガラク
トピラノシル)マイトマイシンCが挙1″Iられる。
75式1
nが1である式(TV)のアミノ酸結合マイトマイシン誘導体は、N−保護アミ
ノ酸、例えば、N−ヒドロキシカルボニル誘導体(XI)と、活性化エステルを
生じさせることができるN−ヒドロキシスクシンアミド等のアルコールおよび脱
水剤を縮合して活性化エステル(111)とすることによりマイトマイシンAか
ら製造してもよい(反応式■)。このプロセスで用いる脱水剤としては、それら
I:@定するするものではないが、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)
、シュチルアゾ、゛カルボキシレート(D E A D)およびトリフェニルホ
スフィンか挙げられる。活性化エステル(II)を前記のいずれかのアミン化合
物(II)で処理すると保護アミノ酸−アミノ化合物共役体(XI[I)が得ら
れる。例えば、N−ベンジルオキシカルボニル基を水添分解することにより保護
基を除去すると遊離アミノ誘導体(X IV)が得られる。ついで、前記のよう
に、−0CHsの置換により化合物(XIV)をマイトマイシンAと縮合すると
アミノ酸結合マイトマイ、ン誘導体(IV)が得られる。
nが1、R’がH,RがHである式(TV)で示される好ましいマイトマイシン
誘導体としては、N’−[[r(2−デオキシ−2−グルコピラノシル)アミノ
〕カルボニル]メチル]マイトマイシンCおよびN’−[[〔(テトラアセチル
−2−デオキシ−2−グルコピラノシル)アミノ]カルボニル]メチル]マイト
マイシンcが挙げられる。
反応式■
R1がNH,、nがOである式(V)で示されるマイトマイシン誘導体は、マイ
トマイシンC(XVI)と無水コハク酸を縮合してアミド(X■)とし、前記の
いずれかの脱水剤を用いてヒドロキシル−保護アミノ誘導体Y’−NH,(X■
)と縮合し、ついで脱保護して(X V)とすることにより製造される(反応式
■参照)。
式(X V)で示される好ましいマイトマイシン誘導体としては、N’−[R2
−[[(2−デオキシ−2−グルコピラノシル)アミノ〕カルボニル]エチル]
カルボニル]マイトマイシンCが挙げられる。
反応式:
B2が一0CH1、nが0である式(V)で示されるマイトマイシン誘導体(以
下の式(Xlり ’)は、無水メタノール中でマイトマイシンC(XN’l)を
メトキシドナトリウムで処理してマイトマイシンA(■)とし、ついで、無水コ
ハク酸で縮合してマイトマイシンA−1a−コハク厳エステル(XX)とするこ
とにより製造される(図式■参照)。前記のように、(XX)のカルボン酸基と
ヒドロキシル−保護アミノ酸誘導体Y’−NH,(X■)を縮合し、ついで、脱
保護して(X [)を得る。
式(X■)で示される好ましいマイトマイシン誘導体としては、N’−[[2−
f [(2−デオキシ−2−グルコピラノシル)アミベカルポニル1ユチル]カ
ルボニル]マイトマイシンAが挙げられる。
反応式へ゛
式(Vl)のマイトマイシン誘導体は反応酸Vで示された順序に従って製造され
る。3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン(XII)を、極性有機溶媒中、
水性過ヨウ化ナトリウムで処理してビス(アセトアルデヒド−2−イル)エーテ
ル(Xn)とし、それをホウ水素化シアノの塩の存在下で2−アミノ−2−デオ
キシ−サツカリド(XXIII)と縮合して2−デオキシ−2−(3−シアノ−
4−モルホ’J/) サラカリF ((XXrVa) 、Q−−CN)および2
−デオ*シー4−モルホ!Jニルサッカ!Jド((XXIVb)、Q−−H)と
し、ついで、例えば、カラムクロマトグラフィーにより分離する。
ホウ水素化シアノの塩としては、ホウ水素化シアノのアルカリ金属塩が挙げられ
、好ましくはシアン化ホウ水素化ナトリウムである。
サツカリド誘導体(XXIVa)をハロゲン化アセチルで処理して2−デオキシ
−1−ハロー(4−モルホリニル)ベルアセチルサツカリドとし、チオシアン酸
銀と反応させてl−チオシアネートサツカリド(XXV)を得る。チオシアネー
ト(XXV)をマイトマイシンC(XVI)と縮合してマイトマイシンC−サツ
カリドペルアセテートカルボチオアミド(XX■)を得る。(X X Vl)を
、例えば、メタノール性アンモニアで脱アシル化して(VI)(Q−−CNまた
はH)を得る。
式(Vl)で示される好ましいマイトマイシン誘導体としては、2−(3−シア
ノ−4−モルホリニル)2−デオキシグルコピラノシルマイトマイノン−1a−
カルボチオアミドおよび2−(3−シアノ−4−モルホリニル)−2−デオキシ
ガラクトピラノシルマイトマイシン−18−カルボチオアミドが挙げられる。
反応式\。
本発明の化合物は医薬上許容される塩として存在してもよい。好ましいアニオン
としては、塩素、臭素、ヨウ素等の(ハロゲン酸から得られt:)ハロゲン化物
が挙げられる。他のアニオンとしては、スルホネートまt;はp−1ルエンスル
ホネートが挙げられる。
抗生物質として、本発明の化合物は親化合物の抗菌作用を受け易いすべての細菌
に対して有効であり、該細菌としては、それらに限ロコッカスC4> 、ストレ
プトコッカス(Streptococcus)、コリネバクテリウム(Cory
nebacteriuo+) 、へげられる。本発明の化合物で治療できる特定
の細菌としては、シニス・シトレウス(Staphylococcus cit
reus) 、サルシナ・ルテア(Sarcina 1utea) 、ディグロ
コツカス・ニューモニエ(Di 1ococcus neumoniae) 、
ストレプトフッカス−へモリティカス(Stre tococcus hemo
lyticus) 、ストレプトコッカス・ラクテ7)、プロテウス・ブルガリ
ス(Proteus vulgaris) sす(Brucella abor
tus) 、プルセラ拳メガセリウム(Brucella megatheri
um) 、プルセラ・マイコイデス(Brucella mycoides)
、プルセラーアンスラシラス(Brucella anthracius)、ミ
クロバクテリウム(Mycrobacterium)ATCC607、ミクロバ
クテリウム・アビアム(Mycrobacterium肛」徂)、ミクロバクテ
リウム・7レイ(Mycrobacterium phlei)、ノカルジア・
アステロイデス(Nocardia asteroides) 、サツカロ本発
明のマイトマイシン誘導体はインビトロで防腐薬として、例えば殺菌に有用であ
る。また、該化合物は例えば、ブドウ球菌性皮膚炎、細菌性肺炎、レグトスピラ
症、リケッチャ症、サルモネラ症等の際に病原細菌と戦う治療薬として局所的か
つ内的に有用である。
典型的に、局所適用の場合、本発明のマイトマイシンは0.0 ]〜】000μ
/raQの濃度を有する組成物で適用される。
抗腫瘍剤として、本発明の化合物は親化合物により細胞成長抑制を受け易い癌等
、種々の癌の治療に有用である。親化合物による癌の治療は以下の文献に記載さ
れている。
ドウリスコル・ジエー・ニスら(Dristoll、 J、S、 at al、
)、キャンサー・ケモセラビー・レポート(Cancer Chemother
apy Rep、)、4:] (1974);
コジマ・アールら(Kojima、 R,et al、)、キャンサー・ケモセ
ラソピー・レポート、3+l11 (1972);スギウラ・ケイら(Sugi
ura、 K、 et al、)、キャンサー・リサーチ(Cancer Re
s、)、19:438(1959);オーポジ・ニスら(Oboshi、 S
et al、)、癌、58:315(1967);
スギウラ・ケイら、キャンサー・ケモテラビー・レポート、13:51 (19
61);
ベンゾ4−/ティ”ジエイ・エムら(Venditti、 J、 M、 et
al、)、アドバンス・イン・キャンサー・ケモセラピー、201〜209 (
1978)、エイチ・ウメザワら(H,Llmezava et al、)発行
、ジャパン・ソサイエティー・プレス(Japan Soc、 Press)、
東京大学、パーク・プレス、バルチモア);
ウスブチ・アイら(LIsubuchL I et al、)、癌、58:30
7(1967)。
本発明のマイトマイシン誘導体により治療される典型的な癌としては、それらに
限定しないが、胃癌およびすい臓新生物が挙げられる[ンヤイ)・ビー・ニスら
(Schein、 P、 S、 et al、)、マイトマイシンCの現況およ
び開発、]33〜143、カーターら(Carteret al、)発行、アカ
デミツク・プレス(Academic press)、米国ニューヨーク州(]
979)]e本発明の化合物を用いて治療される他の癌としては、肺癌、乳癌、
直腸癌、頭部癌および脛部癌並びにメラノーマが挙げられる。
また、本発明の化合物は以下の腫瘍系、すなわち、白血病L−1210、白血病
P388、P1534白血病、フレンドウィルス白血病、白血病L4946、メ
ッカリンパ肉腫、ガードナーリンパ肉腫、リッジウェイ骨原性肉腫、肉[118
0(腹水)、ワグナ−前原性肉腫、肉腫T241.リーバイス肺癌、癌755、
CD8F、乳癌、コロン38、癌1025、二−リッヒ癌(腹水および固体)、
クラジス2癌(腹水)、バッシュホルド癌63、腺癌EO771、B16メラノ
ーマ、ハーディングーバッセーメラノーマ、ギローマ26、ミョナ腺癌、ウォー
カー癌256、フレクスナーージョブリング癌、イエンセン肉腫、イグレシアス
肉腫、イグレシアス卵巣腫瘍、マルフィーースターンリンパ肉腫、ヨシタ肉臘、
タニンク白血病、ラウス鳥白血病およびクラブハムスター白血病に対して活性で
ある。
本発明の医薬組成物は、その意図する目的を達成するためのいずれの手段によっ
て投与してもよい。例えば、投与は非経口、皮下、静脈内、筋肉内、TjI腔内
、経皮または口腔ルートで行ってもよい。
また、同時に投与は経口ルートで行ってもよい。用量は患者の年令、健簾状態お
よび体重並びに実際の治療の種類、あるとすれば治療の頻度および所望の作用の
特性により異なる。
本発明の範囲に含まれる組成物としては、その意図する目的を達成するのに効果
的な量のマイトマイシン誘導体を含有するすべての組成物が挙げられる。個々の
必要性に応じ、各成分の有効量の最適範囲は当業者により決定される。典型的な
投与形は、動物1kgあたり10〜300μモルのマイトマイシン誘導体または
等量の医薬上許容される塩を含をする。
医薬上有効な化合物に加え、新規医薬製剤は、有効化合物を医薬的に使用できる
製剤に加工するのを容易にする賦形剤および添加剤からなる好適な医薬上許容さ
れる担体を含有してもよい。好ましくは、製剤、特に経口投与できかつ錠剤、糖
剤、カプセル剤等の好ましい投与形に使用できる製剤、少剤等の直腸投与できる
製剤並びに注射または経口投与用の好適な液剤は約0,01〜99%、好ましく
は約25〜75%の有効化合物を賦形剤とともに含有する。
本発明の医薬製剤は自体公知の方法、例えば、通常の混合、造粒、糖衣形成、溶
解まt;は凍結乾燥プロセスにより製造される。がくして、経口用医薬製剤は、
有効化合物を固体賦形剤と混合し、所望により得られた混合物を粉砕して粒状混
合物に加工し、所望により適当な添加剤を加えて錠剤または糖衣錠とする。
好適な賦形剤としては、特に、糖類(例えば、ラクトースまたはスクロース、マ
ンニトールまたはソルビトール、セルロース1lin)および/またはリン酸カ
ルシウム類(例えば、リン酸三カルシ9ムまたはリン酸水素カルシウム)等の充
填剤、並びに、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、コメデンプン、
ポテトデンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムを用いるデンプンペー
ストおよび/まt;はポリビニルピロリドン等の結合剤が挙げられる。所望によ
り、前記デンプン類、カルボキシメチルスターチ、架橋ポリビニルピロリドン、
寒天まt;はアルギン酸、あるいはアルギン酸ナトリウムのような塩を崩壊剤と
して添加してもよい。
添加剤としては、とりわけ、流動性調整剤および滑剤、例えば、シリカ、タルク
、ステアリン酸、あるいはステアリン酸マグネシウムまI;はステアリン酸カル
シウム等の塩および/またはポリエチレングリコールが挙げられる。糖衣錠には
、所望により胃液に対して耐性を有する好適なコーティングが設けられる。この
l;め、濃糖液が用いられ、それは所望によりアラビアゴム、タルク、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー
溶液および適当な有機溶媒または溶媒混合物を含有してもよい。胃液に対して耐
性を存するコーティングを得るt;め、アセチルセルロースフタレートまたはヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース7タレート等の適当なセルロース製剤からな
る溶液を用いる6識別または有効化合物用量の組合せを特徴ずけるため、色素ま
たは顔料を錠剤まl;糖衣コーティングに添加してもよい。
経口で使用できる他の医薬製剤としては、ゼラチンがら作製された押込嵌めカプ
セル、並びにゼラチンと、グリコールまたはソルビトール等の可塑剤から作製さ
れた軟密閉カプセルが挙げられる。該押込嵌めカプセルは、ラクトース等の充填
剤、デンプン等の結合剤および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウム
等の滑剤、所望により安定化剤と混合される粒状形態の有効化合物を含有できる
。軟カプセル中では、有効化合物は、好ましくは、脂肪油まt;は液体パラフィ
ン等の適当な液体中に溶解まt;は懸濁されている。また、安定化剤を添加して
もよい。
直腸に使用できる医薬製剤としては、例えば、主剤が挙げられ、該止剤は有効化
合物と主剤基剤の組合せから構成される。好適な主剤基剤としては、例えば、天
然まt;は合成トリグリセリドあるいはパラフィン系炭化水素が挙げられる。ま
た、有効化合物と基剤の組合せから構成されるゼラチン直腸カプセルを使用する
ことも可能である。可能な基剤としては、例えば、液状トリグリセリド、ポリエ
チレングリコールまたはパラフィン系炭化水素が挙げられる。
非経口投与用の好適な製剤としては、水溶性形態、例えば、水溶性塩での有効化
合物水溶液が挙げられる。また、適当な油状の注射用懸濁剤としての有効化合物
の懸濁剤を投与してもよい。好適な親油性溶媒または溶剤としては、ゴマ油等の
脂肪油、オレイン酸エチルまt:はトリグリセリド等の合成脂肪酸エステルが挙
げられる。水性の注射用懸濁剤は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ソルビトールおよび/またはデキストラン等の懸濁液の粘度を増大させる
物質を含有してもよい。所望により、該懸濁剤は安定化剤を含有してもよい。
つぎに、寅施例により本発明の方法および組成物をさらに詳しく説明するが、そ
れらに限定されるものではない。本発明の精神を逸脱することなく、通常、臨床
治療において遭遇する条件およびパラメーター!=ついて、他の好適な変形Bよ
び修飾を加えることができることは当業者に明らかであり、それらも本発明の範
囲のものである。
罠亙匹
マイトマイレンC(50i+1g、0.15ミリモル)を50%メタノールと5
0%の0.lN−NaOHの溶液(3l1lf2)中に溶解し、室温で18時間
撹拌した。反応終了後(TLC,CHCl、:MeOH= l O: 1)、、
反応混合物をドライアイスでクエンチし、水酸化ナトリウムを中和しj;。つい
で、混合物を真空中で凍結乾燥し、メタノールでマイトマインン化合物を除去し
た。メタノール溶液を真空中で濃縮乾燥し、残渣を少量のメタノール中に再溶解
し、エーテルで沈澱させて20■の赤紫色の粉末を得t;。これを酢酸エチル(
15zc)中Iこ溶解し、5℃に冷却し、ジアゾメタン[アルントの方法、オー
ガニック・シンセシイス(Org、 5ynthesis) 、コレクティブ・
ボリューム(CollecLive Violume)、■、165−167頁
に従ってシ゛アゾメタンのエーテル溶液を調製した)]で処理し、20分撹拌し
た(TLC,CHC13:MeOH−10: l) 、反応終了後、溶媒をウォ
ーター・アスピレータ−による減圧下で除去し、ついで、真空中で乾燥した。残
渣をエーテルから再結晶化して18mgの赤色針結晶を得た。融点159〜16
0℃。
TLC(EtOAc:アセトン−1:1)により、Rf〜0.91およびRf−
0,48(アセトン:ベンゼン−4=1)を得1;。UV(メタノール)216
および358mu、 NMR(アセトン−d、、アセトンのミドルビーク2.1
0)、δ、5.94 (br、2H)、4゜76 (dcl、IH) 、 3゜
41 (d、IH)、3.35 (d、IH)。
3.96 (d、IH)、3.54 (dd、IH)、3.41 (d、IH)
。
3.35 (d、] IH,3,25(s、3H)、2.99−2.264 (
mma+) 、 2.84 (s) 、1.640 (s、 3H)。
実施例2 : N’−(2−デオキシグルコビラソニル)y()yインンCの製
造
マイトマイシンA(lomg、0.028ミリモル)の無水ツタノール中溶液に
、グルコサミンHCI (70111?、0.325ミリモル)およびジイソプ
ロピルエチルアミン(100μm2)のメタノール溶液を添加した。この混合物
を、N2雰囲気下、室温で、TLC(EtOAc:アセトン−]:l)I:より
反応が終了して赤色が暗紫色に変わるまで撹拌した。溶液をN2気流で蒸発させ
ることにより濃縮し、アセトン−酢酸エチル(1: l)で溶出された分取シリ
カゲルプレート上でクロマトグラフィーに付した。残留する起源に近い紫色のバ
ンドを削り取り、メタノールで溶出しI;。さらに、HPLC(C,I逆相、半
分取カラム、メタノール: 0.INリン酸緩衝液−1:1)により精製して紫
色の粉末を得た。
NMR(D、O)δ5.32 (d、I H,す・ツカリドアノマーH);3−
85 (s、3H,9a 0CHs);4.09で一重線消失[マツイら、ジャ
ーナル・オブ・アンティバイオティックス(J、 Antibio+、) 、2
1 :1889 (1968) ;チェノ・エルおよびレマーズ・ダブリュ・エ
イ、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー、20 : 767 (19
77);ピアス・ディー・エムら、ジャーナル・才ブ・オーガニック・ケミスト
リー、51:4307 (1986)]。
実施例3: N−(2,6−シヒドロキシシクロヘキシル)グリシンアミドの製
造
N−ペンジルオキシ力ルポニルグリシン(3g、14.3ミリモル)のジオキサ
ン中溶液にN−ヒドロキシスフフンイミド(1,65g、14.3ミリモル)お
よびN、N−ジシクロへキシルカルボジイミド(2,96i+、14.3ミリモ
ル)を冷却しながら添加した。反応混合物を0〜5℃で1時間撹拌し、冷蔵下で
一夜保持した。尿素沈澱物を吸引濾過により除去し、濾液を真空中で濃縮乾燥し
t:。黄色の残渣を酢酸エチル−エーテルから再結晶化してグリシン活性化エス
テル(収率84%)を得た。融点112〜114℃。
NMR(CHCIs)
調製したグリシンの活性化エステル(25g、0.008モル)を15mQの乾
燥DMF (ジメチルホルムアミド)中に溶解し、5℃以下に冷却し、N、雰囲
気下で撹拌しながらDMF中2−アミノ−1゜3−シクロ−・キサンジオール(
2,18g、0.016モル)を滴下した。反応終了後(TLC,CHCl:M
eOH=10 : l) 、減圧下でDMFを除去し、得られた固体残渣を酢酸
エチルから結晶化して白色結晶(収率84%)を得た。融点170−172℃。
NMR(DjO):δ7.45 (s、5H,芳香族H); 5.20 (s、
2H。
ベンジリック−〇Hz); 3−95 (s、2H,−Co−CH,−NHz)
; 3.6 (t、 l H,シクロヘキサン環のC+H); 3−45(l
I12H,シクロヘキサン環のC,HおよびC,H);2.0.1゜8および1
.35 (+o、 m、 m、 2〜1〜3H;シクロヘキサンのC3+C1お
よびCs水素)。生成物はN−(2,6−シヒドロキシシクロヘキシル)グリシ
ンアミドのN−保護ベンジルオキシカルボニル誘導体からなる。
N−保護ベンジルオキシカルボニルN−(2,6−シヒドロキシシクロヘキシル
)グリシンアミド(39,0,093モル)を1モル当量の10%HCIを含有
する100m12の無水エタノール中に溶解した。30psiで5%Pd/Cを
用いて水添分解し、セライト上で触媒を除去し、ついで、真空中で溶媒を蒸発さ
せて淡褐色の固体を得、それをエーテルでトリスコ−ルし、酢酸エチルおよびエ
ーテルから再結晶化した。融点207〜210℃。NMR(DzO)δ。
3.65 (+、3H,シクロヘキサン環のC+H) i 3−55 (m。
2H,シクロヘキサンのC,HおよびC5H); 3−4 (s、2H。
−Co−CH2−NJ);2.05.1.80および1.38 (m、 m。
■、2〜1〜3H,シクロヘキサンのC,、C,およびC1水素)。
実施例2で製造した化合物であるN’−(2−デオキシグルコピラノシル)マイ
トマイシンCの、通常のマウスの骨髄に対するマウスP388白血病抗腫瘍活性
および毒性を評価した。
A、マウス抗腫瘍活性の測定
メスのDBA/2マウスの腹腔内で維持されたマウスP388白血病系を用いて
腫瘍活性を評価した。この腫瘍は、親化合物であるマイトマイシンCに対する感
受性が公知であるという理由で選択された[トリスコールら、キャンサー・ケモ
セラビー・レボーツ、4: l (1974))。N’−(2−デオキシグルコ
ピラノシル)マイトマイシンCを投与直前に殺菌水(4℃)中に溶解した。マイ
トマイシンCをエタノール中に溶解し、得られl;溶液を5%エタノール、95
%殺菌水に調整した。
lXl0’個のP388白血病細胞を腹腔内移植して1日後、各化合物をオスの
CD2F、マウスの群に腹腔内投与した。平均生存日数および増加寿命(ILS
)%により被験化合物のP388抗腫瘍活性を評価した。ILS%は以下の式:
%式%
[式中、Tは治療マウスの生存日数、Cは未治療マウスの平均生存日数を意味す
る]
により計算した。
N’−(2−デオキシグルコピラノシル)マイトマイシンCのP388抗腫瘍活
性を親マイトマイシンCと比較して表2に示す。
N’−(2−デオキシク4)−5° 42% 14.2ビラノンル)マイトマイ
ノンCI3.5 ” 61 % 1 6.1マイトマイシンC4,5181%
18.1対照’ I O,0
”: LD、用量
ゝ:LD、、概算用量
′:薬剤ビヒクルで処理
13.5mg/kgのN’−(2−デオキシグルコピラノシル)マイトマイシン
Cまたは4.5mg/kgのマイトマイシンCの腹腔内投与の3日後に通常のオ
スのCD2F、マウスから得られた眼窩後方洞血液のサンプル20μgを用いて
抹消白血球(WBC)数の測定を行った。得られた血液サンプルを9.98mΩ
の等張液(中性の等張緩衝溶液)中に希釈し、ザボグロビン(赤血球を溶解する
が白血球を溶解しない酵素溶液)で溶解した後にクールター・カウンターCCo
u]ter counter)で計数した。WBC数は薬剤ビヒクルのみを受容
する対照マウスに対する割合%として表される。結果を以下の表3に示す。
(対照に対する割合%)
N’−(2−デtキシグ4ニー 13.5H/ky 94 %ピラノシル)マイ
トマイツノC
マイトマイシンC4,5mg/kg 5 5〜6 6 %結局、これらのインビ
ボ研究により、抹消白血球(WBC)数の抑制かられかるように、N’−(2−
デオキシグルコピラノシル)マイトマイ−シンCが、顕著な骨髄毒性を生じない
用量でマウスP388腫瘍系に対して顕著な活性を有することが示された。
寅施例5: 抗菌活性
親マイトマイシンCと比較して、N’−(2−デオキシグルコピラノシル)マイ
トマイシンCのグラム陰性菌に対する活性を評価した。グラム陰性株の細菌(H
BIOI)に対する最小阻害濃度(M。
1、C,)を、段階的濃度の薬剤を37〜40℃の寒天に添加する希釈法で評価
しr:、N’−(2−デオキシグルコピラノシル)マイトマイシンCを4℃の5
0%殺菌水−50%エタノール中に溶解し、マイトマイシンCをエタノール中に
溶解した。薬剤を含有する寒天を室温で急速に凝固させ、直ちに細菌を平板培養
した。37℃で24時間後、寒天平板Iこ細菌成長の阻害が認められた。結果を
表4に示す。
N’−(2−デオキシクルフ−1−66−3,3wcg/mQピラノシル)マイ
トマイツノC
マイトマイシンC0,3〜0.5+uc9/mff以上、本発明の好ましい具体
例について説明したが、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形および修飾
を加えることができることは当業者j:BiJらかであり、それらも本ip!明
の範囲のものである。
国際調査報告
lII′″′#1llAsel−+81m p、、 7 、、 ζ、 9. n
、 、 、 。
Claims (34)
- 1.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは0または1; Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ シル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシルおよび2−ア ミノ−1,3−シクロヘキサンジオール、またはそれらのヒドロキシル−保護ア セテート誘導体よりなる群から選択される基; Rは水素; R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニル、ヒドロキシフェニル、イ ンドリル、メルカプト、炭素数1〜4のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ 、アミノ、グアニジノ、イミダゾールまたはカルバミルで置換された炭素数1〜 4のアルキルを意味し;あるいは、 RおよびR1は窒素を含有する5または6員環を形成する]で示されるマイトマ イシン誘導体。
- 2.N7−(2−デオキシグルコピラノシル)マイトマイシンCである請求項1 記載のマイトマイシン誘導体。
- 3.N7−(2−デオキシガラクトピラノシル)マイトマイシンCである請求項 1記載のマイトマイシン誘導体。
- 4.N7−(テトラアセチル−2−デオキシグルコピラノシル)マイトマイシン Cである請求項1記載のマイトマイシン誘導体。
- 5.N7−(テトラアセチル−2−デオキシガラクトピラノシル)マイトマイシ ンCである請求項1記載のマイトマイシン誘導体。
- 6.N7−[[[(テトラアセチル−2−デオキシ−2−グルコピラノシル)ア ミノ]カルボニル]メチル]マイトマイシンCである請求項1記載のマイトマイ シン誘導体。
- 7.N7−[[[(2−デオキシグルコピラノシル)アミノ]カルボニル]メチ ル]マイトマイシンCである請求項1記載のマイトマイシン誘導体。
- 8.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは0または1; Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ シル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシルおよび2−ア ミノ−1,3−シクロヘキサンジオール、またはそれらのヒドロキシル−保護ア セテート誘導体よりなる群から選択される基; Rは水素; R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニル、アルキル、ヒドロキシフ ェニル、インドリル、メルカプト、炭素数1〜4のアルキルチオ、ヒドロキシ、 カルボキシ、アミノ、グアニジノ、イミダゾールまたはカルバミルで置換された 炭素数1〜4のアルキル;あるいは、 RおよびR1は窒素を含有する5または6員環を形成し;R2はNH2−または CH3O−を意味する]で示されるマイトマイシン誘導体。
- 9.N1−[[2−[[(2−デオキシグルコピラノシル)アミノ]カルボニル ]エチル]−カルボニル]マイトマイシンCである請求項8記載のマイトマイシ ン誘導体。
- 10.N1−[[2−[[(2−デオキシグルコピラノシル)アミノ]カルボニ ル]エチル]カルボニル]マイトマイシンAである請求項8記載のマイトマイシ ン誘導体。
- 11.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R2はNH2−またはCH3O−;およびR3は3−シアノ−4−モル ホリニル−2−デオキシピラノシルサッカリドまたは4−モルホリニル−2−デ オキシピラノシルサッカリドを意味する] で示されるマイトマイシン誘導体。
- 12.2−(3−シアノ−4−モルホリニル)−2−デオキシグルコピラノシル −1a−カルボチオアミドマイトマイシンである請求項11記載のマイトマイシ ン誘導体。
- 13.2−(3−シアノ−4−モルホリニル)−2−デオキシガラクトピラノシ ル−1a−カルボチオアミドマイトマイシンである請求項11記載のマイトマイ シン誘導体。
- 14.2−(4−モルホリニル)−2−デオキシグルコピラノシル−1a−カル ボチオアミドマイトマイシンである請求項11記載のマイトマイシン誘導体。
- 15.請求項1、8または11いずれか1項記載のマイトマイシン誘導体と、医 薬上許容される担体とからなることを特徴とする医薬組成物。
- 16.請求項1、8または11いずれか1項記載の抗菌量のマイトマイシン誘導 体と、医薬上許容される担体とからなる医薬組成物を動物に投与することを特徴 とする細菌感染の治療方法。
- 17.エシェリキア、シュードモナス、サルモネラ、スタフィロコッカス、クレ ブシエラおよびリステリアよりなる群から選択される細菌により細菌感染が引き 起こされる請求項16記載の方法。
- 18.請求項1、8または11いずれか1項記載の癌細胞成長抑制量のマイトマ イシン誘導体と、医薬上許容される担体とからなる医薬組成物を動物に投与する ことを特徴とする、動物中で成長抑制を受け易い癌細胞の成長抑制による癌の治 療方法。
- 19.白血病、メラノーマ、肉腫および癌腫よりなる群から癌が選択される請求 項18記載の方法。
- 20.マイトマイシンAとアミノ化合物を、塩基性条件下、極性溶媒中で反応さ せてN7−置換マイトマイシンとすることを特徴とする、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは0;および Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ シル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシルおよび2−ア ミノ−1,3−シクロヘキサンジオールまたはそれらのヒドロキシル−保護べル アセテート誘導体よりなる群から選択される基を意味する] で示されるN7−置換マイトマイシン誘導体の製造方法。
- 21.グルコサミン、ガラクトサミン、マンノサミン、キシロサミン、セロビオ サミン、マルトサミンおよび2−アミノ−1,3−シクロヘキサンジオールより なる群からアミノ化合物が選択される請求項20記載の方法。
- 22.N7−置換マイトマイシンがN7−(2−デオキシグルコピラノシル)マ イトマイシンCである請求項20記載の方法。
- 23.(a)N保護アミノ酸とアルコールを脱水剤の存在下で縮合して活性化エ ステルとし、 (b)工程(a)で得られた活性化エステルとアミノ化合物を縮合して保護アミ ノ酸−アミノ化合物共役体とし、(c)工程(b)で得られた保護アミノ酸−ア ミノ化合物共役体のアミノ酸保護基を除去してアミノ酸−アミノ化合物共役体と し、ついで、 (d)工程(c)で得られたアミノ酸−アミノ化合物共役体とマイトマイシンA を縮合してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴する、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは1; Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノ シル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシルおよび1,3 −シクロヘキサンジオール−2−イル、またはそれらのヒドロキシル−保護ペル アセチル誘導体よりなる群から選択される基; Rは水素; R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニル、ヒドロキシフェニル、イ ンドリル、メルカプト、炭素数1〜4のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ 、アミノ、グアニジノ、イミダゾールあるいはカルバミルで置換された炭素数1 〜4のアルキルを意味し;あるいは、 RおよびR1は窒素を含有する5または6員環を形成する]で示されるマイトマ イシン誘導体の製造方法。
- 24.アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニ ン、トリプトファン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン 、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシ ン、アルギニンおよびヒスチジンのN−ベンジルオキシカルボニル誘導体よりな る群からN−保護アミノ酸が選択される請求項23記載の方法。
- 25.アミノ酸保護基が水添分解により除去される請求項23記載の方法。
- 26.ヒドロキシル−保護ハロ誘導体がグルコピラノ−スペルアセテート、グル コフラノ−スペルアセテート、ガラクトピラノ−スペルアセテート、マンノピラ ノ−スペルアセテート、キシルピラノ−スペルアセテート、セルビオ−スペルア セテート、ラクト−スペルアセテートまたはマルト−スペルアセテートの1−ブ ロモ、1−ヨードまたは1−クロロ誘導体である請求項23記載の方法。
- 27.塩基がジイソプロピルエチルアミン、炭素数1〜3のトリアルキルアミン 、DBUまたはDMAPよりなる群から選択されるヒンダードアミンである請求 項23記載の方法。
- 28.(a)ビス(アセトアルデヒド−2−イル)エーテルと2−アミノ−2− デオキシサッカリドを、ホウ水素化シアノの塩の存在下で縮合して2−デオキシ −2−(3−シアノ−4−モルホリノ)サッカリドおよび2−デオキシ−4−モ ルホリニルサッカリドとし、 (b)工程(a)で得られた2−デオキシ−4−モルホリニルサッカリドから2 −デオキシ−2−(3−シアノ−4−モルホリニル)サッカリドを分離し、 (c)工程(b)で得られた2−デオキシ−2−(3−シアノ−4−モルホリニ ル)サッカリドとハロゲン化アセチルを反応させて2−デオキシ−1−ハロ−2 −(3−シアノ−4−モルホリニル)ペルアセチルサッカリドとし、 (d)工程(c)で得られた2−デオキシ−1−ハロ−2−(3−シアノ−4− モルホリニル)ペルアセチルサッカリドをチオシアン酸銀で処理してサッカリド −1−チオシアネートとし、(e)工程(d)で得られたサッカリド−1−チオ シアネートとマイトマイシンCまたはマイトマイシンAを反応させてマイトマイ シンC−またはマイトマイシンA−サッカリドペルアセテートカルボチオアミド とし、ついで、 (f)工程(e)で得られたマイトマイシン−C−サッカリドペルアセテートの アセテート基を加水分解してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴とする、式 : ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R2はNH2−またはCH3O−;およびR3は2−(3−シアノ−4 −モルホリニル)−2−デオキシサッカリドを意味する] で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法。
- 29.(a)ビス(アセトアルデヒド−2−イル)エーテルと2−アミノ−2− デオキシサッカリドを、ホウ水素化シアノの塩の存在下で縮合して2−デオキシ −2−(3−シアノ−4−モルホリニル)サッカリドおよび2−デオキシ−2− (4−モルホリニル)サッカリドとし、 (b)工程(a)で得られた2−デオキシ−2−(3−シアノ−4−モルホリニ ル)サッカリドから2−デオキシ−2−(4−モルホリニル)サッカリドを分離 し、 (c)工程(b)で得られた2−デオキシ−2−(4−モルホリニル)サッカリ ドとハロゲン化アセチルを反応させて2−デオキシ−1−ハロ−2−(4−モル ホリニル)ペルアセチルサッカリドとし、 (d)工程(c)で得られた2−デオキシ−1−ハロ−2−(4−モルホリニル )ペルアセチルサッカリドをチオシアン酸銀で処理してサッカリド−1−チオシ アネートとし、(e)工程(d)て得られたサッカリド−1−チオシアネートと マイトマイシンAまたはマイトマイシンCを反応させてマイトマイシンA−また はマイトマイシンC−サッカリドペルアセテートカルボチオアミドとし、ついで 、 (f)工程(e)で得られたマイトマイシン−C−サッカリドペルアセテートの アセテート基を加水分解してマイトマイシン誘導体を得ることを特徴とする、式 : ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R2はNH2−またはCH3O−;およびR3は(4−モルホリニル) −2−デオキシサッカリドを意味する] で示されるマイトマイシン誘導体の製造方法。
- 30.グルコサミン、ガラクトサミン、マンノサミン、キシロサミン、セロビオ サミンおよびマルトサミンよりなる群から2−アミノ−2−デオキシサッカリド が選択される請求項28または29記載の方法。
- 31.マイトマイシン誘導体が2−(3−シアノ−4−モルホリニル)−2−デ オキシグルコピラノシルマイトマイシン−1a−カルボチオアミドである請求項 28記載の方法。
- 32.マイトマイシン誘導体が2−(4−モルホリニル)−2−デオキシグルコ ピラノシルマイトマイシン−la−カルボチオアミドである請求項29記載の方 法。
- 33.(a)マイトマイシンCと無水コハク酸を縮合してマイトマイシンC−l a−コハク酸エステルとし、(b)工程(a)で得られたマイトマイシンC−l a−コハク酸エステルと、グルコサミン、ガラクトサミン、マンノサミン、キシ ロサミン、セロビオサミン、マルトサミンおよび2−アミノ−1,3−シクロヘ キサンジオールよりなる群から選択されるヒドロキシル−保護アミノ誘導体を縮 合し、ついで、(c)ヒドロキシル保護基を除去してマイトマイシン誘導体を得 ることを特徴とする、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは0; Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロオイラ ノシル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシル、1,3− シクロヘキサンジオール−2−イルよりなる群から選択される基; Rは水素; R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニル、ヒドロキシフェニル、イ ンドリル、メルカプト、炭素数1〜4のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ 、アミノ、グアニジノ、イミダゾールまたはカルバミルで置換された炭素数1〜 4のアルキル;あるいは、RおよびR1は一緒になって5または6員の窒素含有 環を形成しR2はNH2−またはCH3O−を意味する]で示されるマイトマイ シン誘導体の製造方法。
- 34.(a)マイトマイシンAと無水コハク酸を縮合してマイトマイシンA−l a−コハク酸エステルとし、(b)工程(a)で得られたマイトマイシンA−1 a−コハク酸エステルと、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R、R1およびnは前記と同意義、Ypはグルコピラノシル、ガラクト ピラノシル、マンノピラノシル、キシロピラノシル、セロビオシル、ラクトシル 、グルコフラノシル、マルトシルおよび1,3−シクロヘキサンジオールのヒド ロキシル−保護誘導体よりなる群から選択されるヒドロキシル−保護サッカリド を意味する]で示されるヒドロキシル−保護アミノ酸−サッカリド共役体を縮合 し、(c)ヒドロキシル保護基を除去してマイトマイシン誘導体を得ることを特 徴とする、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、nは0; Yはグルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マンノピラノシル、キシロオイラ ノシル、セロビオシル、ラクトシル、グルコフラノシル、マルトシル、1,3− シクロヘキサンジオール−2−イルよりなる群から選択される基; Rは水素; R1は水素、炭素数1〜4のアルキルまたはフェニル、ヒドロキシフェニル、イ ンドリル、メルカプト、炭素数1〜4のアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボキシ 、アミノ、グアニジノ、イミダゾールまたはカルバミルで置換された炭素数1〜 4のアルキル;あるいは、RおよびR1は互いに5または6員の窒素含有環を形 成し;R2はNH2−またはCH3O−を意味する]で示されるマイトマイシン 誘導体の製造方法。
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