JPH04500387A - ポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレートの調製 - Google Patents
ポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレートの調製Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の名称〕 ポリエチレンフタレ・−ト又はポリエチし・シリフタ1ノート
の調製
〔関連出願〕 本発明は1989年5月24日出願の出願連続2号1 :’!S
6.545号の 部講続出願であり、本願と同時二二出顕された出願人による一
緒に継続中の連続番号と関連している。
〔発明の背景〕
〈発明の分野)
本発明は一般的にポリエチL/″/−7タレー・ト又はボリエ1しンナフタレー
トのtJ4I!に関しτおり、これはエチレングリコールによる。それぞれフタ
ル酸又はナフタリンジカルボン酸の直接エステル化に続いて、エステル化生成物
の重縮合を伴)。更へ4−詳しくは、本発明はこのような調製において、特定a
rfIL水準の本質的にコバルト−、マンガン−1及びアンチモン−含有成分か
らなる重縮合触媒系の使用に間するゆ
(先行技術の説明)
ポリエーチしンテしフタレートはポリエステル!ii 譜、ポリJステルフフル
ノ1、及びびん等の容器の461脂用に基本的な重合体である。ポリJ(【ノン
2.6・ナツタ1ノートは有キリな耐熱性と樟械性をもう、フィルムや繊維の製
造に9用である。高純度材料から造られた後も、生ずるポリエチレンテレフタレ
ートやポリエチレン2.6−ナツタ1)−トは着色不純物、蛍光不純物、及びそ
の他の望ましくない高分子量不純物を含有しており、これらはポリエチレンテレ
フタレートやポリエチレン2.6−ナフタレートの調製中に形成される副生物で
ある。このような不純物は一般にポリエチしンチしフタレートやポリエチしン2
,6−ナフタレートの典型的な用途において非常に望ましくないものであり、こ
のような不純物の含有量を低下させたポリエチレンテレフタレートやポリエチレ
ン2.6−ナフタレートの製法は非常に望ましい。
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのような繊維形成分子
量の合成線状ポリエステル類は、エステル化段階と、その後の重合段階を伴う方
法によって造られる。エステル化を行なうには、フタル酸やナフタリンジカルボ
ン酸をエチレングリコールと反応させるか(直接エステル化)、又はメチルアル
コールのような一価アルコールでフタル酸又はナフタリンジカルボン酸をエステ
ル化してから、生ずる各々ジメチルフタレートエステル又はジメチルナフタレー
トエステルを、エステル交換触媒の存在下にエチレングリコールでエステル交換
すること(エステル交換又は間接エステル化)によって、それぞれフタル酸又は
ナフタリンジカルボン酸のビス−エチレングリコールエステルが生じ、メチルア
ルコールと過剰なエチレングリコールは留去される。次に、この生成物は、これ
を高温で減圧下に、高分子量生成物が形成されるまで加熱rることによって、エ
チしングリコールの除五を伴った縮合反1応によって重合化される。
直接エステル化法では、フダル酸只はナフタリンジカルボン酸をエチレングリコ
ールど縮合させると、エステル反応生成物を生Vる1次に、低分子鳳プレポリマ
〜やおりゴマ−は減圧下の加熱によっ−r′、重合化されで、高分・j−1ポリ
ニスデル生成物を生ず′ろ3本発明は、エステル交換ないし間接エステル化法で
はなく、直接エステル化法である。
エチレンクリコールとフタル酸叉はジメチルフタレ・−トのようなフタルWi誘
導体から高分子量ポリエチレンフダレートをつくるため、又はJ、チL、ングリ
コールとナフタリンジカルボ〉・酸又はジメチルナフタレートのようなその誘導
体から高分子量ポリエチレン2.6−千フタレートをつくるために、直接又は間
接エステル化を使用するかどうかによって、相当な違いが出てくる0例えば、間
接エステル化段階において、ジメチルフタレート又はジメチルナフタレートのメ
チルエステル末端基は、グリコールエステル末端基とのエステル交換によってI
t換される。
この反応にはエステル交換触媒の使用が必要である。典型的には、この反応に使
用されるエチレングリコール対ジメチルフタレート又は対ジメチルナフタレート
のモル比は少なくとも2であり、この条件下に式8式%
[式中Rはフェニル又はナフチル環]をもったビス−エチレングリコールエステ
ルが得られる。
重要な点として、触媒された間接エステル化はフタル酸やす=1タリンツカルボ
ン酸のようなカルボン酸類によって抑制されるということがある。従って、間接
エステル化反応で形成されるプレポリマーは、典型的にはダラム当たり1ミクロ
当量未満の非常に低いカルボン酸末端基含有量をもたねばならない0間接エステ
ル化反応が非常に高い転化率を生じない場合、メチル末端プレポリマーが生じ、
これは重縮合段階で高分子量重合体を生じないであろう。
対照的に、フタル酸の直接エステル化は触媒使用を必要とせず、一般に触媒され
ない、また、直接エステル化に使用されるエチレングリコールとフタル酸とのモ
ル比は2より小さく、生ずるプレポリマーは少なくとも1、好ましくは約5の重
合度をもっている。比較的高い重合度をもったこのプレポリマーは、所定の高分
子量の重合体に重合するのに、上記の間接エステル化経路によって形成される上
記のプレポリマーより少ない時閉しか要しない、もう一つの重要な相違点は、直
接エステル化で形成されるプレポリマー中のカルボン酸末端基の全部がエステル
末端基に転化されるのではないことである。従って、そのカルボキシル末端基含
有量は、典型的にはグラム当たり!00ミクロ当量より多い、バーカラ(Ber
kau)ら、合衆国特許第3,551,386号で明らかにされているように、
これらの末端基はその後の重縮合段階中に反応して鎖長を増す。
とりわけポリエチしンテしフタレートの製造においである段階又は別の段階での
使用のため、多くの触媒が提案された。これらの触媒はまったく満足というわけ
にはいかなかった。なぜなら、これまで知られている触媒を用いて縮合重合体か
らつくられる繊維やフィラメントが、所望の色や蛍光特性、高分子量不純物の低
含有量をもたないためである。従ってこの技術で、経済上必要と考えられる領域
まで反応を促進し、完成重合体に所望されるほぼ全分子量範囲にわたって有用で
あるような触媒系、しかも良好な色と蛍光特性と高分子量不純物の低含有量とを
もった縮合重合体をつくるための触媒系を見い出す必要があった。このような改
良された触媒系は、本質的にコバルト−、マンガン−1及びアンチモン−含有成
分からなる触媒系であり、アンチモン濃度は本発明方法で使用されている決定的
上限より低い水準にある。
コバルト、マンガン、及びアンチモン成分を含有する触媒系は、先行技術でポリ
エチレンテレフタレート製法に使用されており、その場合テレフタル酸が直接に
エステル化される本発明方法とは反対に、ジメチルテレフタレートがエステル交
換される0例えば、アダムス(Adalis)の合衆国特許第4,501,87
8号はポリエステルr14鯛の2段階方法を明らかにしており、その場合ジメチ
ルテレフタレートがコバルト、マンガン、亜鉛、カルシウム“等nの存在下にエ
チレングリコールでエステル交換され、次にエステル交換生成物は7シ1モンの
存在下に重縮らさレル、ソノ実施例1は、280℃、100 mmlmm1lら
0.5 mmogへ減少する圧力で、ジメチルテレフタレー) 100万部当た
りコバルト50部、マンガン110部、アンチモン250部、及び燐90部の存
在下において、ジメチルテレフタレートからつくられるプレポリマーの重縮合を
明らかにしている。
同様に、ラッシン(Russin)ら、合衆国特許第4,010,145号はポ
リエステル類の2段階製法を明らかにしており、その場合にジメチルテレフタレ
ート100万重量部当たりマンガン25−110部、コバルトto−ioo部、
チタン20−60部、及びアンチモン50−300部の触媒成分組合せの存在下
に、ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとの閏のエステル交換反応、
続いて更にホスフェートエステルの存在下に重縮合を行なう、エステル化は高温
で、少なくとも大気圧で行なわれ、重縮合反応は高温、減圧下に、所望の固有粘
度をもった重合体が得られるまで実施される。比較例18及び19はそれぞれマ
ンガン119又は■3ρ−、コバルト70又は35ρpHアンチモン292又は
267ρρ1、及び燐170又は130 ppllを使用し、エチレングリコー
ル対ジメチルテレフタレートの2.5:Iのモル比を使用する。ターシャンジー
(Tershansy)らの合衆国特許第3,907,754号は、非常によく
似た開示を含んでおり、その比較例13及マンガン、コバルト、チタン、及びア
ンチモン成分の同し紹合せを含めてなる触媒系は、テレフタル酸エチレングリコ
ールと二官能性スルホ単量体との反応を含むスルホ変更ポリエステル類の製法に
も使用された。特にフエーガーバーグ(Fagerburg)ら、合衆国特許第
4,499,262号は、ジカルボン酸、二官能性スルホ単量体、及びエチレン
グリコールの反応を伴うスルホ変更ポリエステルの2段階製法を明らかにしてお
り、その場合ポリエステルのジカルボン酸成分はテレフタル酸又はその他のジカ
ルボン酸であり、直接又は閉接エステル化段階に重縮合段階が続く、エステル化
は+60−300℃、高圧で実施される。
エステル化触媒は、重合体生成物の酸フラクション100万部当たりマンガン、
亜鉛が20−200部、コバルト、カルシウムが5−100部、アンチモン、ゲ
ルマニウム、ガリウム、及び錫が50−300部、を含めた一つ以上の追加の金
属含有化合物類とチタン成分との混合物である。このような追加の金属含有化合
物類中の金属がマンガン、コバルト、又はアンチモンであるのが好ましい6重縮
合は燐酸エステルの存在下に、大気圧又は減圧で行なわれる。コバルトl05p
p麿、マンガン44−48 ppm、アンチモン24 G −244ppm、チ
タン45−55 ppm、及び燐含有触媒成分+225−133ppからなる混
合物の特定的な例が明らかにされている。
しかし、テレフタル酸の直接エステル化を伴う方法によるポリエチレンテレフタ
レートの先行技術の製法は、本発明方法で使用されるアンチモンの決定的な低濃
度水準において、コバルト、マンガン、及びアンチモン触媒成分の組合せを使用
してはいない0例えば、コバルト、マンガン、及びアンチモン成分の触媒系を使
用するテレフタル酸の直接エステル化によフてポリエチレンテレフタレートをつ
くることは知られているが、アンチモンは使用テレフタル酸100万重量部当た
り金属元素として計算されると、アンチモン約330部という比較的高い(かつ
ポリエチレンテレフタレートの製造に都合よく使用される)水準で存在する。生
ずるポリエチレンテレフタレートは、望ましくない色特性をもっている。更に、
ナカムラ(Naka*ura)らの合衆国特許第3,325,454号は、塩化
コバルト、酢酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸鉛、及び酸化アンチモンのよう
な金属含有触媒の存在下に、テレフタル酸とエチレングリコールとの直接エステ
ル化を伴う方法によるポリエチレンテレフタレートの製法を明らかにしており、
酸化アンチモンと酢酸コバルト又は酢酸マンガンの触媒組合せのみを使用する実
例を提示している1着色安定剤として燐成分が使用されている。エステル化はエ
チレングリコールの沸点より高温と、エチレングリコールの蒸気圧より高圧で実
施される。重縮合は、高真空と、300℃より低く、かつポリエチレンテレフタ
レートの融点より低い温度で実施される。
・−’ l %l+Llむらの8衆国特許第3.CO3,210月は、実施例1
−vlでポリ1チしンテレフタレートの1法を明らかにしており、その場合まず
220−250℃の温度、4−6 J/cg+2から大気圧まで徐々に減少する
圧力で、かつエステル化に使用されるテレフタル酸100万部当たりコバルト3
8部とマンガフ98部を含めてなるエステル化触媒の存在下にテレフタル酸を回
分式こ、゛1壬1ノングリコールでエステル化し、第二に、生ずるエステルを0
.5 Torrの真空下、280℃の最終温度゛C、エステル化に使用されるテ
[ノフタル酸100万部当たりアンチモン元業307部を含めてなる重縮合触媒
の存在下に重縮合にち)ける、実施例Vl+は、使用テレ゛二ノタル酸10Ω万
部当たりコバルト45部とマンカン117部を含めてなろエステル化触媒の4在
下ζ・ニエチトングリー1−ルによるテレフタル酸の連続式、i′ス子ルイLを
明らか一二している。この方法は、lJ′成するエステル化された酸の霞に対し
て、0.5:Iないjノ・1:1の重量比で、不活性希釈剤の使用を必要として
いる。
ブロウトン(B r o u g h t <i n )らの合衆閣特許第4.
223,124号は、テレフタル酸をニーfL・ンゲリコールとNzさせ、その
場合にJT−レングリ」−ルは方法の第一段階ないし・エステル化段階中に、長
時間にわたって徐々に添加されるような、ポリエチレンテレフタレートの製法を
明らかにしている。エステル化は#l(例えば230−265℃)の存在下に、
一般に圧力下に(例えば平方インチゲージ当たり35ボンド)かつ任意に慣用触
媒を使用して実施されろ5第二段階ないし縮合段階は、一般に5 amHg以下
の真空下に、+80−290℃で、かつr当業者に周知のように、アンチモン、
鉄、チタン、亜鉛、コバルト、鉛、マンガン、ごオプ等」の縮合触媒の存在下に
行なわれる。
従って、本発明の一般的な目的は、先行技術方法の問題点を克服し、E記の望ま
しい特徴を提供するような、フタル酸又はナフタリンジカルボン酸の直接エステ
ル化による、それぞれポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレートの
改良された製法を提供するにある。
更に詳しくは、本発明の一つの目的は、改良された色及び蛍光特性と、高分子量
不純物の低含有量とを有するポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレ
−!・を生ずるような、上記の改良された方法を提供するにある。
本発明方法のもう一つの目的は、フタル酸又はナフタリンジカルボン酸の直接エ
ステル化によって生成されるプレポリマーから、改良された色及び蛍光特性と、
高分子量不純物の低含有量とを有するポリエチレンフタレート又はポリエアしン
ナフタレートを生成するために、重縮合反応速度を速めるような触媒系を使用す
る1−記の改良法を提供すると3二ある。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の請求の範囲を読
むことから明らかになろう。
これらの目的は、所定の固有粘度なもったポリエチレンテレフタレート又はポリ
エチレンナフタレートの改良された製法ζこよって達成されるものであり、この
製法は以下の段階を含めてなる。(a)直接エステル化の温度圧力条件下に、フ
タル酸又はナフタリンジカルボン酸lOO万部当たりそれぞれカルボキシヘンズ
アルデヒド又はカルボキシナフダルデヒド500部未満を含有するフタル酸又は
ナフタリンジカルボン酸にエチレングリコールを反応させ、反り生成物としての
水発生が実質的に止まるまで反応を続け、反応混合物から水を除去する。(b)
1縮合の温度圧力条件下に、段Fl(a)で使用されるフタル酸叉はナフタリン
ジカルボン6100万重量部当たり、金属元素として裏1算された本質的にアン
チモン約50〜約278部の水準のアンチモン含有成分、コバルト約5〜約50
部の水準のコバルト含有成分、及びマンガン約20〜約150訃の水準のマンガ
ン含有成分からなる触媒の存在下に、段!(a)の生成物混合物を加熱し、生ず
るポリエチレンフタレート生成物又はポリエチレンナフタレート生成物が所定の
固有粘度をもち、生ずるポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレート
生成物が改良された色及び蛍光特性と、高分子量不純物の低含有量をもつまで加
熱を続ける。
本発明方法は、所定の固有粘度をもち、かつ改良された色及び蛍光特性と、高分
子量不純物の低含有量とをもフたポリエチレンフタレート、好ましくはポリエチ
レンテレフタレート、又はポリエチレンナフタレート、好ましくはポリエチレン
2.6−ナフタレートの2段msa法である。第一段階は1チレングリコールに
よるフタル酸、好ましくはテレフタル酸、又はナフタリンジカルボン酸、好まし
くは2.6・ナフタリンジカルボン酸の直接エステル化であって、それぞれ対応
するジヒドロキシエチレンフタレート又はジヒドロキシエチレンナフタレートの
オリゴマー又はプレポリマーを生ずる。第二段階は、第一段階で生ずるプレポリ
マーの重縮合であって、所定の固有粘度をもフた対応する上記のポリエチレンフ
タレート又は対応するL記のポリエチレンナフタレートを生ずる。
第一段階は、フタル酸又はナフタリンジカルボン酸100万部当たり500部未
満、好ましくは200部未満のカルボキシベンズアルデヒド(テレフタル酸の場
合は特に4−カルボキシベンズアルデヒド)又はカルボキシナフタルデヒドを含
有するほど十分に純粋なフタル酸又はナフタリンジカルボン酸に、フタル酸又は
ナフタリンジカルボン酸のモル当たりエチレングリコール約1605、好ましく
は約1.15ないし約1.5、好ましくは約1.25モルのモル比で、エチレン
グリコールを反応させることを包含している。
エステ、・L化反応は、フタル酸又はナフタリンジカルボン酸とエチレングリコ
ールとの直接エステル化に都合よく使用される温度と圧力の条件下に、すなわち
約250℃、好ましくは約255℃から約280℃、好ましくは約275℃の範
囲の温度と、はぼ大気圧ないし平方インチゲージ当たり約100ボンド、好まし
くは60ボンドの範囲の圧力で行なわれる。
生ずる反応混合物は水、及びエチレングリコールとフタル酸又はナフタリンジカ
ルボン酸のエステル化生成物を含めてなり、水は反応の進行につれて除去される
。エステル化は、本明細書で説明されているとおり、所望の程度のエステル化が
得られるまで続けられる。
典型的には、反応は蒸留カラムを協えた反応器で行なわれ、水が塔頂留出物とし
てカラムを通過して反応器から排出され、未反応エチレングリコールが反応器か
ら循環されるようにカラムは操作される。蒸留カラム頭部での還流温度は、反応
圧力で水の沸点温度、例えば平方インチゲージあたり50ボンドで約148℃を
保持するように制御される。使用温度及び圧力下にエステル化の終了は、エステ
ル化生成物としての水発生停止のため、水蒸留終結の結果として蒸留カラム頂部
の温度が実質的に低下することから指示される。蒸留カラム頂部における上記の
温度低下まで、第一段階は継続される。任意に、生成物混合物中のカルボキシル
末端基の少なくとも97モル%がエステル化されるまで、直接エステル化が継続
される。
追加のエステル化生成物と水の生成の方へ平衡を移動させるために、反応圧をほ
ぼ大気圧(この段階での上記の圧力範囲内の圧力)に低下させることが必要又は
望ましいかもしれない、生成物混合物中のカルボキシル末端基の水準は、酸塩基
滴定によって決定される。
第二段階ないし重縮合段階は、下に述べる触媒系の存在下に、エチレングリコー
ルによるテレフタル酸の直接エステル化によって生成するプレポリマーの重縮合
に対して慣用的に使用される温度と圧力の条件下に、すなわち約270℃、好ま
しくは約280℃から、約300℃、好ましくは約290℃までの範囲の温度と
、水銀性的0.1 sm、好ましくは約0.5−一から、約25−一、好ましく
は約21−までの範囲の圧力で、第一段階から生じた生成物混合物を加熱するこ
とを包含している。所定の固有粘度をもったポリエチレンフタレート又はポリエ
チレンナフタレートが生成するまで、第二段階は継続される。
本発明方法の上記の第−及び第二段階の各々は、別の溶媒の不在下に実施される
。更に、本発明方法は回分基盤でも連続基盤でも実施できる。
本発明方法の好ましい態様では、第一段階ないし直接エステル化段階は2段階で
、すなわち−次エステル化段階に続いて二次エステル化段階によって行なわれる
。−次エステル化段階では、フタル酸又はナフタリンジカルボン酸をエチレング
リコールと反応させると、lより大きい鎖長ないし重合度、例えば2又は30重
合度をもったグリコールエステルを生ずる。任意に、−次エステル化段階は、カ
ルボキシル末端基の少なくとも85モル%、典型的には90モル%がエステル化
されるようなエステル化度をもったグリコールエステルを生ずる。−次エステル
化段階は、約250℃、好ましくは約255℃から、約280℃、好ましくは約
260℃までの範囲の温度と、約201−1好ましくは約40−から、約100
ll−1好ましくは約60−までの範囲の圧力で、反応器の上記の蒸留カラム
頂部の急激な温度低下によって指示されるとおり、エステル化生成物としての水
発生が停止するまで実施される。
次に、二次エステル化段階は、約250℃、好ましくは約255℃から、約28
0℃、好ましくは約260℃までの範囲の温度と、はぼ大気圧で行なわれる。
エステル化段階が一次エステル化段階と二次エステル化段階を包含している本発
明方法の上記の好ましい態様では、次に二次エステル化段階のオリゴマー生成物
は重縮合段階で重合化される。この重縮合段階は、大気圧より低い反応圧を特徴
とする初期の重合段階に続いて、比較的に大気圧より更に低い反応圧を特徴とす
る最終重合段階を伴っている。初期及び最終重合段階の間の中間重合段階も使用
できる。
第二段階ないし重縮合段階の初期重合段階は、エステル化段階の二次エステル化
段階からのプレポリマー又はオリゴマーを、約270度、好ましくは約275℃
から、約30℃、好ましくは約285℃の範囲の温度に加熱し、その間に毎分水
銀的0.1、好ましくは約0.5から、約10、好ましくは約2インチまでの範
囲内の速度で、大気圧から約0.1−一、好ましくは約0.5−一から、約25
−■、好ましくは約10 s−の所定圧力まで圧力を低下させることを含む。
次に、後期重合段階は、約275℃、好ましくは約285℃から約300℃、好
ましくは約290℃までの範囲の温度、すなわち初期重合段階の温度より約θ℃
〜30℃、好ましくは約5℃〜15℃高い温度と、約0.1 Wll、好ましく
は約0.51から約51−1好ましくは約211までの範囲の圧力で、所定の固
有粘度をもったポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレートが得られ
るまで加熱することを含む。
固有粘度の測定は、0−クロミツエノール中のポリエチレンテレフタレートの8
%WI液中25℃で実施された。S定は、重合度の尺度としての役目を果たして
おり、固有粘度が高ければ、分子量も高くなり、従って重合度も大きくなる。フ
ィルムや繊維の用途では、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタ
レートの場合、約0.5ないし約1.0の範囲の固有粘度が好ましいことが、一
般的に受け入れられている。
本発明方法に使用される触媒系は、本質的にアンチモ;含トシ)、ニバル:コ盲
成分及びマンガン含有成分b)らなる、これらの3成分の全部が第二段階ないし
重縮合段階中に存在しなければならない、従フて、これらの3成分全部を第二段
階の初めに添加できる。その代わりに、第一段階ないしエステル化段階の開始時
又は途中で、コバルト含有成分とマンガン含有成分の少なくとも一方の少なくと
も一部を添加できる。非常に好ましい態様では、コバルト−及びマンガン含有成
分の両方を直接エステル化段階でフタル酸又はナフタリンジカルボン酸中に、又
はそれと混和して、反応器に導入できる。
アンチモン含有成分は、第一段階で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ
ン100万重量部当たり、アンチモン元素として計算されると、アンチモン約5
01!13、好ましくは約100部、より好ましくは175部から約278祁、
好ましくは約254部、及びより好ましくは約240部までの範囲内の水準で使
用される。換言すれば、アンチモン含有成分は、理論的につくられるポリエチレ
ンフタレート又はポリエチレンナフタレートの計算量100万重量部当たりアン
チモン元素として計算されると、アンチモン約43部、好ましくは約86部、よ
り好ましくは約150部から約240部、好ましくは約 220部、及びより好
ましくは約206部までのi!囲の水準で使用される。アンチモンに対する濃度
範囲の上限は、本発明方法の決定的な特徴である。
ニバル:含′#成分は、第一段階で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ
ン100万重量部当たり、コバルト元素として計算されると、コバルト約5部、
好ましくは約15部から、約50部、好ましくは約25部までの範囲内の水準で
使用される。マンガン含有成分は、第一段階で使用されるフタルII 又はナフ
タリンジカルボン酸100万重量部当た′す、マンカン元素として計算されると
、マンガン約2081、好ましくは約55部から、約150部、好ましくは約9
5部までの範囲内の水準で使用される。
本発明の触ζ媒系のアンチモン成分の適当な給源であるアンチモン・化合物類の
例は、アンチモン金属又は合金、アンチモン十1.1及び1シバライド、水酸化
物、及びサルファイド、アンチモン111.1v及びV酸化物、アセテート、ラ
クテート、オキサレート、フタレート又はベンゾエートのようなカルボン酸類の
アンチモン塩類、アンチモン111及びVグリコレート、及びアンチモンアルコ
レートを包含する。
本発明方法の触媒系のコバルト含有成分の適当な給源であるようなコバルト塩類
の例は、酢酸第一コバルト水和物、硝酸第一コバルト、塩化第一コバルト、アセ
チルアセトン酸コバルト、ナフテン酸コバルト及びサリチルサリチル酸コバルト
を包含する。
本発明方法の触媒系のマンガン含有成分の適当な給源であるようなマンガン塩類
の例は、安息香酸第一マンガン四水塩、塩化マンガン、酸化マンガン、酢酸マン
ガン、アセチルアセトン酸マンガン、コハク酸マンガン、ジエチルジチオ炭酸マ
ンガン、アンチモン酸マンガン、燐酸マンガン−水塩、マンガングリコールオキ
シド、ナフテン1マンガン、及びサリチルサリチル酸マンガンを包含する。
本発明方法で使用される重縮合触媒系中のコバルト−、マンガン−1及びアンチ
モン−含有成分の絹合せの使用は、アンチモン含有化合物のみの触媒に対するも
のより重合速度の実質的な増加をもたらすことを我々は発見した。
このより速い重合速度は高アンチモン濃度のアンチモン含有成分のみでも、また
アンチモン含有成分とコバルト−又はマンガン−含有成分の一方のみとの絹合せ
、或いはコバルト含有成分とマンガン含有成分との朝合せでも得られない。
本方法の重縮合段階は、更に重縮合帯域へのある燐含有化合vI5類の添加を含
めてなる3本明細書で使用される用語の「燐含有」化合物類は、燐を含脣し、先
行技術においてポリエステル直縮合反応で金属安定剤又は色形成抑制剤として有
用性を知られた一つ以りの化合物を意味する意図がある0本方法に適した燐化合
物類の幾つかは、合衆国特許第3,028,366号(1962年)と第3,9
82,189号口976年)に明らかにされており、その開示は参照により本明
纏書に取入れられている。好ましい燐化合物類は燐酸、燐酸塩類、及び燐酸エス
テル類、例えばエチルホスフェート、ジエチルホスフェート、トリエチルホスフ
ェート、アリールアルキルホスフェート、トリス−2−エチルへキシルホスフェ
ート、及び式
0式%
[式中nは1.5ないし3.0の値をもち、約1%が最も好ましく、各Rは水素
又は6−1O個の炭素原子のアルキル基であって、オクチルが最も好ましく、R
基又は水素原子の数と燐原子数との比は約0.25ないし0.50であり、約0
.35が最も好ましく、またエステルは約0.2ないし0.5の遊離酸性度当量
をもち、エステルはつくられるポリエステルの酸フラクションに基づいて+3−
240百万分率(pp麿)の量で燐を提供する]をもった燐酸エステルである。
本発明に有用なその他の燐酸エステル類はエチルホスフェート、ジエチルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、アリールアルキルホスフェート、トリス−2
−エチルへキシルホスフェート等である。
燐含有化合物類の使用量は使用の触媒金属の全量に応じて変わるや通常、全触媒
金属のモル当たり約0.1ないし約2.0モルのWP、回内の量が適している。
本発明方法の生ずるポリエチレンフタレート生成物及びポリエチレンナフタレー
ト生成物は、改良された色特性をもち、エステル化又は重縮合又は双方の副生物
である高分子量不純物の低めの含有量をもっている。これらの改良は、本発明方
法に対応するが、重縮合触媒系のコバルト−及び/又はマンガン−含有成分を省
略しているか、又は本発明方法の触媒系のアンチモン含有成分の高水準を用いた
方法によってつくられるポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレート
の色特性と、その高分子量不純物の含有量に対するものである。一般に、ポリエ
チレンテレフタレートの色及び蛍光特性は、触媒系のアンチモン含有量がエステ
ル化段階で使用されるテレフタル酸の100万重量部当たり、アンチモン元素と
して計算されると、アンチモン290部から221部へ低下する時に、非常に実
質的に改善する。
同様に、本発明方法の生成物は、着色不純物の比較的低い含有量をもつ。ポリエ
チレンフタレート又はポリエチレンナフタレートの色水率は、ハンター(Hun
ter) r外観の測定」第8章、+02−132頁[ジョン・ウィリー・エン
ド・サンズ社、ニューヨーク州ニューヨーク(1975年)]及びワイゼッキー
(Wys2eck i )ら「色の科学・概念及び方法、定量データ及び公式」
第2版、+68−168頁[ジョン・ウィリー・エンド・サンズ社、ニューヨー
ク州ニューヨーク(1982年)]に記述されているハンター・カラースケール
で、そのL″値を測定することで確認できる。
より特定的には、ポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレートのb″
f;よ、J欠のようζこ例えばデlアノψマツチースキャン・スペクトロフォト
メーターを用いて決定できる。ポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタ
レートを厚さ0.25インチ、直径約1インチのベレットに圧縮する0次にベレ
ットをUv浦遇された白色光で照射する。試料か゛ら反射する可視光線のスペク
トラムを測定し、CIE標準観測者の間数を用いて三刺激値(X、Y、Z)を計
算する0等間隔波長法を用いて、三刺激値は次式から得られる。
数である。三刺激値X、Y、Zは肉眼でそれにマツチする一次光の混ざったもの
について、物体の色を確定する。
しかし、三刺激値は色の表示としては限定使用のものである。なぜならNこれら
は色外観の視覚的に意味のある属性と相互に間違し合い、視覚差と間違する色の
間隔において均一でないからである。その結果、視覚応答な概算するために簡単
な等式を用いる〈均一カラースケール〉(Uniform Co1or 5ca
les、USC)が採用された。ディアノ装置で使用されるUSCスケールは、
三刺激値を下に示すようにL−1a′″、及びb″値に変換するCIE1976
L−a″b。
式である。
L−= 25(100Y/Y0)”” −16a−= 500[(X/X、)”
” −(Ylvo)”’]b’ = 200[(Y/V、)”’ −(Z/Z0
)”’]L″値は物体の明るさ又は白さの尺度であり、その場合にL −= 1
00は純粋な白、L°=0は黒であり、その中間は灰色である。L″値は厳密に
三刺激値のY値の間数である。b″値は黄色と青さの属性の尺度であり、正のす
。
値は黄色の外観を表わし、負のト1は青の外観を表わす、b″値は三刺激値のY
及びZ双方の間数である。
ポリエチレンテレフタレート生成物の蛍光指数は、1゜1.1,3.3.3−ヘ
キサフルオロ−2−プロパツール30%と塩化メチレン70%との混合物101
I中にポリエチレンテレフタレー)0.5gを溶解し、330ナノメートルの励
起最大波長を用いて388ナノメートルの波長で最大発光を測定することによっ
て測定された。
2.4’、5−)ジカルボキシビフェニル(TCBI) 、4.4’−ジカルボ
キシビフェニル(04B+) 、及び1.2−ビス(4−カルボキシビフェニル
)エタン(BCPE)が、重縮合中に副生物として生成するポリエチレンテレフ
タレート中の高分子量不純物である。ポリエチレンテレフタレート中でのそれら
の濃度は、ポリエチレンテレフタレートをメタノール中に溶解された水1ヒカリ
ウムと反応させ、上記の高分子量不純物を生ずる溶液から逆相高圧液体クロマト
グラフィによって分離し、次に分離された上記の高分子量不純物の濃度を紫外線
吸収によって測定することで決定された。
本発明は以下の特定的な実施例からより明瞭に理解されよう。
実施例1−11
実施例1−11の各々について、2リットル反応器を使用して、エステル化段階
と重合段階を実施した0反応器はかきまぜ機とトルクメーター、反応水を頂部か
ら除き、エチレングリコールを底部から反応器に戻すための蒸留カラム、及びポ
リエステル生成物の除去用の下部弁を備えていた。
反応器に25 ppm未満の4−カルボキシベンズアルデヒドを含有する精製テ
レフタル酸700gを添加した。実施例1−4については、エチレングリコール
365gを(テレフタル酸のモル当たりエチレングリコール1.4モルのモル比
で)添加した。実施例5−9と10−11については、テレフタル酸のモル当た
りエチレングリコール1.2及び1.1モルのモル比に相当するエチレングリコ
ールそれぞれ315 g及び290gを添加した。また、全実施例で、エチレン
グリコールからのジエチレングリコールの生成を抑えるために、水酸化コリン(
窒素含有化合物) 50重量%を含有する水溶液0.064 gを添加した。
実施例2.6及び8では、コバルトアセテート四水塩o、062g(チーフタル
酸1oc万重量部当たりの金属元素として計算されると、コバルト21部、又は
理論的につくられるポリエチレンテレフタレートの計算量100万部当たりの金
属元素として計算されると、コバルト18部に相当)を添加した。実施例4.9
及び10では、コバルトアセテート四水塩0.068 g (テレフタル酸に基
づいてコバルトF金属23 ppm;重合体理装置に基づいて2OppH相当)
を添加した。実施例1.3.5.7及び!Oでは、コバルトを添加しなかった。
実施例2.6、及び8では、マンガンアセテート四水塩0.241g(テレフタ
ル酸に基づいてマンガン金属?? 、ρ■;重合体理論重量に基づいて67 p
pII相当)を添加した。実11.9及びIIでは、マンガンアセテート四水塩
0.272 g (テレフタル酸に基づいてマンガン金属87 ppm:重合体
理論重量に基づいて75 ppm相当)を添加した。実施例1−1’lでのこれ
らのPPM濃度はすべて重量による。
かきすぜ機は、仕込み成分の十分に混合された懸濁液を得るために、60 rp
mで回転させた。全実施例で、その他の触媒成分及び添加物は、記述のとおりに
後の段階で添加された。熱適用に先立って、反応を加圧し、全酸禦をパージする
ために窒素を数回通し、その後平方インチゲージ当たり50ボンドの圧力を保持
した。熱はwe外壁に適用し、その時点でこれを実験開始時、すなわちゼロ時と
みなした。
一次エステ、IL化段階は、271℃の対温設定点で実施された。約180分に
わたり、内部温度は非線形的に271℃の目標まで上昇した。約50分後、蒸留
カラム頂部は水の沸点である148℃の温度に達し、エステル化が進行している
ことを示した。約140分で、カラム頂部の温度は急激に低下して、この反応段
階の終了を示し、この時点で圧力を大気圧に下げた。100℃の温度で水はカラ
ム頂部から続けて除去されるのが観察された。先行実験で、二次エステル化段階
の終了を決定しており、カルボキシ末端基の約97モル%より多くが約180分
後に反応していた。
この時点に先立って、触媒化合物類は次のように添加される。
実施例1と2では、170分に二酸化アンチモン0.284 g(テレフタル酸
に基づいてアンチモン金属339ρp−;重合体理論重量に基づいて293 p
pm相当)を、エチレングリコール31との混合物として添加した。実施例5と
6では、三酸化アンチモン0.231g(テレフタル酸に基づいてアンチモン金
属 ppm;重合体理論重量に基づいて239ρp■に相当)を170分にエチ
レングリコール3 mlとの混合物として添加した。実施例3.4及び7−11
では、三酸化アンチモン0.185 g (テレフタル酸に基づいてアンチモン
金3221 ppm :重合体理論重量に基づいて+91 p9m相当)を17
0分にエチレングリコール31との混合物として添加した。
実施例1と2では、燐含有化合物0.033 g (テレフタル酸に基づいて燐
元素18 ppH:重合体理論重量に基づいて+6 pp−相当)を175分に
エチレングリコール21中の溶液として添加した。実施例3−11では、燐酸0
.055 g (テレフタル酸に基づいて燐金Ix30ppm:重合体理論重量
に基づいて26ρρ簿相当)を、175分にエチレングリコール2■1中の溶液
として添加した。
180分に、毎分水銀1インチの初期速度で大気圧から減圧し、反応器外壁の設
定温度を285℃に高めることによって、初期重縮合段階が始まった。約20分
にわたり、初期温度は285℃の目標に非線形的に上昇した。開始後215分で
、かきまぜ機速度を40 rp−に下げた。開始後240分で、圧力は1.5■
曙Hg絶幻に達し、初期重縮合段階の終了とM終重合段階の開始を示した。 1
.5 swHg絶対の圧力を高度重合期間の残りのあいだ保持し、ポリエチレン
テレフタレート生成物の目標固有粘度0.64−0.65に相当するかきまぜ機
の所定トルクで停止りさせた。開始から180分と所定トルクに達する時間との
間の順閏が、全重合時間とし、で記録された。この時点て、反応器を大気圧のす
ぐ上まで窒素で加圧し、かきまぜを停止し、内容物を下部弁から除き、水中で室
温まで急冷した0次に、ポリエチレンテレフタレート生成物の重要性状を測定し
た。これらは第2表に提示されている。
第2表を参照すると、コバルト及びマンガンの添加はコバルト及びマンガンの無
添加に比べて重合時間を短縮するだけでなく、第2表に示すように、全部の場合
に高分子量副生不純物の減少をもたらすことが容易にわかる。
不純物の多くは着色及び/又は蛍、N:物質であり、例としては2.4’ 、5
− )ジカルボキシビフェニル(TCBI) 、4.4’−ジカルボキシビフェ
ニル(04Bl) 、及び1.2−ビス(4−カルボキシビフェニル)エタン(
BCPE)である、また、コバルト及びマンガンの添加は優れた純度のポリエチ
レンテレフタレートをもたらす、実施例2及び11を除く全部の場合に、副生物
生成の減少は、優れた光学性状、例えばより大きな白さ、より低い黄ばみ、及び
より低い蛍光の全部を伴っている。更に、モル比とアンチモン触媒の減少は、当
業者に周知のように、光学性状の改善をもたらすが、重合時間を増大させるとい
う欠点をもっており、これが経済的不利益を生ずる。この欠点は、重合時間な短
縮するためにコバルトとマンガンを一緒に添加することで相殺され、しかも同時
かつ驚異的に、PETの光学性状を改良しさえする。これは実施例4と実11、
実施例6と実施例5、実施例8.9と実施FA?、実施例日と実施例10の比較
に示すとおりである。しかもなお、最低のモル比とアンチモン濃度という極端な
場合にも、コバルト及びマンガンの存在(実施例11)は、コバルト及びマンガ
ンの存在なしで高いモル比と高触媒濃度にある最も効率的な重合率の場合(すな
わち実施例1)と同等な重合時!!!を土とて(゛る。
実施f9112−16
実施例+2−16の各々について、2リツトルの反応器を使用して、エステル化
段階と重合段階を行なった0反応器はかきまぜ機とトルクメーター、反応水を頂
部から除き、エチレングリコールを底部から反応器に戻すための蒸留カラム、及
びポリエステル生成物の除去用の下部弁を協えていた。
実施例12−16の各々について、2.6−ナフタリンジカルボン!1850+
sgを反応器に添加した。実施例+2−13の各々について、エチレングリコー
ル474g(2,6−ナフタリンジカルボン酸のモル当たりエチレングリコール
2.0モルのモル比に相当)を添加した。実施例+4−16の各々については、
エチレングリコール365 g (2,6−ナフタリンジカルボン酸のモル当た
りエチレングリコール1.5モルのモル比に相当)を添加した。また、実施例1
2−16の各々において、エチレングリコールからのジエチレングリコール生成
を抑えるkめの水酸化コリン(!’!含有化合物)50重量%を含有する水溶液
0.064 gと、2.6−ナフタリンジカルボン酸/エチレングリコール混合
物のスラリー形成性を改良するための水750gも添加した。
実施例13と15の各々において、コバルトアセテート四水塩0.070 gを
添加した(2.6−ナフタリンジカルボン酸100万重量部当たり、金属元素と
して計算されると、コバルト20部、又は理論上つくられるポリエチレンナフタ
リンジカルボキシレートの計算量100万部当たり、金属元素として計算される
と、コバルト+871111相当)、実施例16で、コバルトアセテート、四水
塩り、+40 gを添加したくナフタリンジカルボン酸に基づいてコバルト金属
40 ppm:重合体理論重量に基づいて3611111相当)、実施例12と
13の各々では、コバルト又はマンガンは添加しなかった。
実施例13と15の各々シこおいては、マンガンアセテート四水塩0.276
gを添加した(2,6−ナフタリンジカルボン酸に基づいてマンガン金属75
ppm:重合体理論重量に基づいて67 ppm相当)。実施例16で、゛マン
ガンアセテート四水塩0.552 gを添加した(2.6−ナフタリンジカルボ
ン酸に基づいてマンガン金属]゛50ρρ層;重合体理論重量に基づいて+3−
4 PIl■相当)、実施例+2−、l&でのこれらのppm濃度は、すべて重
量による。
かきまぜ機は、仕込み成分の十分に混合された懸濁液を得るために、60「p−
で回転させた。全実施例で、その他の触媒成分及び添加物は、記述のとおりに後
の設置で添加された。熱適用に先立って、反応を加圧し、全酸素をパージするた
めに窒素を数回通し、その後平方インチゲージ当たり50ボンドの圧力を保持し
た。熱は容器外壁に適用し、その時点でこれを実験開始時、すなわちゼロ時とみ
なした。
一次エステル化段階は、実施例12.13及び15については271℃、また実
施例14と16については267℃の外温設定点で実施された。約70分にわた
り、内部温度は非線形的に目標温度まで上昇した。約40分後、蒸留カラム頂部
は水の沸点である158℃の温度に達し、エステル化が進行していることを示し
た。約70分で、外温設定を5℃高め、圧力を平方インチゲージ当たり50ボン
ドに下げた。カラム頂部の温度が急激に低下して、この反応段階の終了を示した
とき、この時点で圧力を大気圧に下げた。100℃の温度で水はカラム頂部から
続けて除去されるのが観察された。大気圧でのエステル化は、更に30分続けら
れた。
この段階の終了に先立って、触媒化合物類を次のように添加された。
実施例+2と16では、二酸化アンチモン0.233 g (2,6−ナフタリ
ンジカルボン酸に基づいてアンチモン金属236pp■;重合体理論重量に基づ
いて211 ppm相当)を、反応の真空減圧段階に先立つ10分間に、エチレ
ングリコール31との混合物として添加した。
実施例+2−16の各々で、燐含有化合物0.031 g(2,6−ナフタリン
ジカルボン酸に基ういて燐金属15 ppm:重合体理論重量に基づいて+3
pp■に相当)を、反応の真空減圧段階に先立つ5分間に、エチレングリコール
211中の溶液として添加した。
毎分水銀柱1インチの期間速度で大気圧から減圧し、反応器外壁の設定温度を2
90℃に高めることによって、初期重縮合段階が始まった。約20分にわたり、
初期温度は290℃の目標に非線形的に上昇した。圧力が0.5 wml1g絶
対に達したとき、これは期間重合段階の終了と最終重合段階の開始を示した。0
.5 smog絶対の圧力を高度重合期間の残りのあいだ保持し、ポリエチレン
生成物の目標固有粘度0.610.65に相当するかきまぜ機の所定トルクで停
止させた。真空減圧開始から所定トルクに達する時間までの1閏が、全重合時間
として記録された。この時点で、反応器を大気圧のすぐ上まで窒素で加圧し、か
きまぜを停止し、内容物を下部弁から除き、水中で室温まで急冷した0次に、ポ
リエチレン2.6−ナフタレートの重要性状を測定した。実施例+2−16に使
用された実験条件と結果は、第3.4表に提示されている。第4表のTgは℃で
のガラス転移温度である。実施例12と14における重合時開、固有粘度、及び
ガラス転移温度は、コバルト−及びマンガン−含有成分が触媒系に4在しなけれ
ば、有用な重合体が生じないことを例示している。
第1表
1 1.4 − − 339 18 140 0.6532 1.4 il (
(3314811000,66631,4−−221301600,66841
,42387221301200,68651,2−−276301450,6
7161,22177276301100,64471,2−−2213016
00,67081,22177221301250,63291,223872
21301+0 0.64910 1.1 − − 221 30 180 0
.6401+ 1.1 23 87 221 30 140 0.840脚注
1 エチレングリコール/テレフタル酸のモル比。
2 テレフタル酸100万重量部当たりの金属元素として計算された金属の部。
3 分。
4 固有粘度。
第2表
! 86.79 3.08 2.82 49 +56 1102 88.37
3.38 1.19 21 90 293 88.86 3.35 − 108
173 1204 89.85 1.96 − 47 96 395 87.
62 2.62 2.40 39 142 776 88.47 2.18 1
.24 17 80 257 89.23 2.94 2.21 26 132
T。
8 90.21 1.58 1.55 22 96 399 89.95 0.
98 1.27 !4 87 2610 92.92 2.98 − 30 1
06 36’11 90.99 0.72 − 25 88 20脚注
1 ポリエチレンテレフタレート生成物100万重量部当たりの部。
第3表
12 2.0 0 0 236 15 155 0.71813 2.0 20
75 236 15 110 0.64014 1.5 0 0 236 1
5 105 0.18915 1.5 20 75 236 15 115 0
.64716 1.5 40150 236 15 100 0.658脚注
1 エチレングリコール/2.6−ナフタリンジカルボン酸のモル比。
22.6−ナフタリンジカルボン100万重量部当たりの金属元素として計算さ
れた金属の部。
3 分。
4[i!有粘度。
第4表
色
実施例 し″ b″ T8
12 90.40 7.02 74.013 90.67 7.61 106.
014 88.22 5.17 なし1
15 88.20 6.46 110.416 88.22 5.17 109
.7脚注
1 低すぎて測定不能。
上の説明から、本発明の目的が達成されたことは明らかである。ある態様だけが
記述されたが、説明から代わりのa様や種々の変更が当業者に明らかであろう0
例えば、エチレングリコールの代わりに、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコ−・ル、及び1,4−アタンジオールを使用できる。また、フタル酸やナ
フタリンジカルボン酸の代わりに、無水フタル酸や無水マレイン酸を使用できる
。これらやその他の変更は、本発明の精神と範囲内で同等と考えられる。
国際調査報告
Claims (30)
- 1.所定の固有粘度をもったポリエチレンフタレート又はポリエチレンナフタレ ートの製法であって、(a)直接エステル化の温度圧力条件下に、フタル酸又は ナフタリンジカルボン酸100万部当たり500部未満のカルボキシベンズアル デヒド又はカルボキシナフタルデヒドを含有するフタル酸又はナフタリンジカル ボン酸にエチレングリコールを反応させるが、フタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸のモル当たりエチレンケリコール約1.05ないし約1.5モルのモル比で 、水発生が実質的に止まるまで反応させ、それによってエチレングリコールとフ タル酸又はナフタリンジカルボン酸とのエステル化生成物と水とを含めてなる生 成物混合物を生じ、生成物混合物から水を除去し;かつ (b)重縮合の温度圧力条件下に、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタ リンジカルボン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、本質的 にアンチモン約50部ないし約278部の水準のアンチモン含有成分、コバルト 約5部ないし約50部の水準のコバルト含有成分、及びマンガン約20部ないし 約150部の水準のマンガン含有成分からなる触媒の存在下に、段階(a)の生 成物混合物を加熱し、所定の固有粘度をもったポリエチレンフタレート又はポリ エチレンナフタレートが生成するまで加熱を続け、改良された色及び蛍光特性と 高分子量不純物の低含有量をもったポリエチレンフタレート又はポリエチレンナ フタレートを得るという段階を含めてなる製法。
- 2.ポリエチレンフタレートが、エチレングリコールをフタル酸と反応きせるこ とによって形成される、請求項1に記載の方法。
- 3.ポリエチレンテレフタレートが、エチレングリコールをテレフタル酸と反応 させることによって形成される、請求項2に記載の方法。
- 4.ポリエチレンナフタレートが、エチレングリコールをナフタリンジカルボン 酸と反応させることによって形成される、請求項1に記載の方法。
- 5.ポリエチレン2,6−ナフタレートが、エチレングリコールを2,6−ナフ タリンジカルボン酸と反応させることによって形成される、請求項4に記載の方 法。
- 6.段階(a)の直接エステル化が、約250℃〜約280℃の範囲の温度と、 ほぼ大気圧ないし平方インチゲージ当たり約100ボンドの範囲内の圧力で実施 される、請求項1に記載の方法。
- 7.段階(b)の重縮合条件が、約270℃〜約300℃の範囲の温度と、約0 .1〜約25mmHgの範囲の圧力を包含する、請求項1に記載の方法。
- 8.段階(b)の重縮合条件が、約270℃〜約300℃の範囲の温度と、約0 .1〜約25mmHgの範囲内の圧力を包含する、請求項6に記載の方法。
- 9.段階(b)で使用される触媒が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフ タリンジカルボン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、本質 的にアンチモン約50部ないし約278部の水準のアンチモン含有成分、コバル ト約15部ないし約25部の水準のコバルト含有成分、及びマンガン約55部な いし約95部の水準のマンガン含有成分からなる、請求項1に記載の方法。
- 10.アンチモン含有成分が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタリン ジカルボン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、アンチモン 約100部ないし約278部の水準で、段階(b)に使用の触媒中に存在する、 請求項1に記載の方法。
- 11.アンチモン含有成分が、段階(3)で使用されるフタル酸又はナフタリン ジカルボン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、アンチモン 約175部ないし約254部の水準で、段階(b)に使用の触媒中に存在する、 請求項1に記載の方法。
- 12.段階(a)が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、コバルト約5部ない し約50部のコバルト含有成分及びマンガン約20部ないし約150部のマンガ ン含有成分を含めてなる触媒の存在下に実施される、請求項1に記載の方法。
- 13.段階(a)が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、コバルト約15部な いし約25部の水準のコバルト含有成分及びマンガン約55部ないし約95部の 水準のマンガン含有成分を含めてなる金属含有混合物の存在下に実施される、請 求項12に記載の方法。
- 14.コバルト−及びマンガン−含有成分が、フタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸中の反応混合物に、又はフタル酸ないしナフタリンジカルボン酸と混合され て、反応混合物に導入される、請求項12に記載の方法。
- 15.フタル酸又はナフタリンジカルボン酸とエチレングリコールを、フタル酸 又はナフタリンジカルボン酸のモル当たりエチレングリコール約1.15〜約1 .25モルのモル比で反応せしめる、請求項1に記載の方法。
- 16.フタル酸又はナフタリンジカルボン酸が、フタル酸又はナフタリンジカル ボン酸100万部当たり200部未満のカルボキシベンズアルデヒド又はカルボ キシナフタルデヒドを含有する、請求項1に記載の方法。
- 17.段階(a)が、約255℃〜約275℃の範囲の温度と、ほぼ大気圧ない し平方インチゲージ当たり約60ボンドの範囲内の圧力で実施される請求項1に 記載の方法。
- 18.段階(b)が、約280℃〜約290℃の範囲の温度と、約0.5〜約2 mmHgの範囲の圧力で実施される、請求項1に記載の方法。
- 19.段階(b)で触媒安定剤が使用される、請求項1に記載の方法。
- 20.触媒安定剤が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸100万重量部当たりの金属元素として計算されると、燐約6部ないし約6 0部の水準の燐含有成分を含めてなる、請求項19に記載の方法。
- 21.燐含有成分が、段階(a)で使用されるフタル酸又はナフタリンジカルボ ン酸100万重量部当たりの金属元素として計算きれると、燐約18部ないし約 30部の水準にある、請求項20に記載の方法。
- 22.段階(3)が、 (i)初めに平方インチゲージ当たり約20〜約100ボンドの圧力と、約25 0℃〜約280℃の範囲の温度で、反応生成物としての水発生が実質的に止まる まで;及び (ii)次に、ほぼ大気圧と250℃〜約280℃の範囲の温度; で実施され、また段階(b)が (i)初めに約270℃〜約295℃の範囲の温度で、圧力を大気圧から、毎分 水銀約0.1〜約5インチの範囲の速度で減圧しながら、約0.1〜約25mm Hgの範囲の所定圧力まで;及び (li)次に、約275℃〜約300℃の範囲の温度、すなわち段階(b)(i )で使用される温度より約0℃〜約30℃高い温度で、かつ約0.1〜約25m mHgの範囲の所定の圧力で、生ずるポリエチレンフタレート生成物又はポリエ チレンナフタレート生成物が所定の固有粘度をもりまで; 実施される、請求項1に記載の方法。
- 23.段階(a)(i)が約255℃〜約260℃の範囲の温度と、平方インチ ゲージ当たり約40〜約60ボンドの圧力で実施される、請求項22に記載の方 法。
- 24.段階(a)(ii)が、約255℃〜約260℃の範囲の温度で実施され る、請求項22に記載の方法。
- 25.段階(b)(i)が、約275℃〜約285℃の範囲の温度で実施される 、請求項22に記載の方法。
- 26.圧力が、毎分水銀約0.5〜約2インチの範囲の速度で減圧される、請求 項22に記載の方法。
- 27.段階(b)(i)で、圧力が約0.5〜約10mmHgの範囲の所定圧力 まで減圧される、請求項22に記載の方法。
- 28.段階(b)(ii)の最終重合が、約275℃〜約285℃の範囲の温度 にある、請求項22に記載の方法。
- 29.段階(b)(ii)の最終重合温度が、段階(b)(i)の初期重合温度 より約5℃〜約15℃高めである、請求項22に記載の方法。
- 30.段階(a)及び(b)の各々が別の溶媒の不在下に実施される、請求項1 に記載の方法。
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