JPH0448330Y2 - - Google Patents

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JPH0448330Y2
JPH0448330Y2 JP1987021217U JP2121787U JPH0448330Y2 JP H0448330 Y2 JPH0448330 Y2 JP H0448330Y2 JP 1987021217 U JP1987021217 U JP 1987021217U JP 2121787 U JP2121787 U JP 2121787U JP H0448330 Y2 JPH0448330 Y2 JP H0448330Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は留め具等として用いられるクリツプに
関する。
〔従来の技術〕
自動車には、特に車室内での内装部材、例えば
ボードや内張等の留め具としてクリツプが用いら
れている。
この種のクリツプでは、一般に頭部及び頭部の
下方に爪を備えた脚部が形成され、例えばボード
をボデーパネルへ留める場合には、ボード及びボ
デーパネルに形成される取付孔に脚部を先端から
挿入されて頭部と爪との間にボード及びボデーパ
ネルを挟持してボードをボデーパネルに留める構
成とされている。
ところで、車室内ではボードや内張が多数用い
られ、これらは板厚の異なる多種類のものがあ
り、従来では、これらの板厚の異なる多種類のボ
ードや内張等の留め用として共用することができ
るクリツプが広く採用されている。この種のクリ
ツプとしては、第6図に示される如く、爪10が
脚部12の延出方向に沿つた異なる位置に複数設
けられているクリツプがある。このクリツプで
は、各爪10が第6図に一点鎖線で示される如
く、脚部抜出方向(第6図矢印A方向)へ弾性的
にたわみ変形可能とされ、例えばボードをボデー
パネルへ留める場合には、ボード及びボデーパネ
ルに形成される取付孔に脚部12が爪10を第6
図に一点鎖線で示される如く弾性変形しながら挿
入されて爪10がボード及びボデーパネルの各取
付孔を通過されて形状復元されることによつてボ
ードの板厚とボデーパネルの板厚との和に対応し
て頭部14から離間して設けられた爪10が頭部
14との間にボード及びボデーパネルを挟持して
ボードをボデーパネルへ留める構成であり、頭部
14と各爪10との間隔に対応する板厚の異なる
多種類のボードの留め用として適用できるように
なつている。
ところが、上記クリツプにあつては、ボード及
びボデーパネルへの挿入力を小さくするためには
爪10を脚部抜出方向(第6図矢印A方向)へ変
形し易くする必要があるのに対し、ボード及びボ
デーパネルからの抜去力を大きくするためには爪
10を脚部挿入方向(第6図矢印B方向)へ変形
し難くする必要がある。したがつて、ボード及び
ボデーパネルへの挿入力を小さく設定した上でボ
ード及びボデーパネルからの抜去力を大きく設定
することが困難で、ボード及びボデーパネルへの
取付を容易とし且つボードのボデーパネルへの支
持剛性を確保することが困難であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記事実を考慮し、板厚の異なる多種
類のボードやボデーパネル等の取付部材に対応し
て取り付けることができるクリツプであつて、取
付部材への挿入力を小さく設定した上で、取付部
材からの抜去力を大きく設定できるクリツプを得
ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るクリツプは、取付部材に穿設され
た挿入孔の周縁部に係止される頭部と、前記頭部
から延出され前記挿入孔から前記取付部材を固定
するパネルに刻設された取付孔へ挿入される板状
の脚部と、前記脚部の幅方向の両端から前記取付
孔の内周面に沿つて延出さる片待ち円弧状の一対
の支持部と、前記支持部の自由端側から半径方向
へ突設され、前記脚部挿入側の面が頭部に向かつ
て上斜め方向へ傾斜し、かつ脚部挿入反対側の面
が脚部挿入抜去方向と直交する肉厚の複数の爪
と、前記支持部の固定端側に形成され支持部の前
記脚部方向への変形を容易とする矩形孔と、を有
することを特徴としている。
〔作用〕
上記構成によれば、クリツプの脚部を挿入する
時には、爪の脚部挿入側の面が取付孔の周縁に押
圧される。この押圧力は、傾斜面に作用するの
で、その分力は支持部の軸方向へ作用し、一対の
支持部を脚部方向へ弾性変形させる。この変形
は、脚部の両端から片持ち状とされた支持部全体
の弾性変形と、固定端側に穿設された矩形孔の弾
性変形との二重変形による。このため、小さな挿
入力で支持部が大きく変形するので、クリツプの
挿入力を小さくすることができる。ここで、クリ
ツプを抜去する力が作用すると、爪の脚部挿入反
対側の面が取付孔の周縁に係止される。この爪は
肉厚とされているので、容易に変形しない。この
脚部挿入反対側の面は、脚部の挿入抜去方向と直
交しているので、その分力が脚部の挿入抜去方向
へ作用することはない。このため、支持部が弾性
変形しないので、爪は確実に取付孔に係止され、
クリツプの抜去力に対する抵抗が大きくなる。
〔実施例〕
第1図から第5図には、本考案が適用されたク
リツプ30が示されている。このクリツプ30で
は、第2図、第3図及び第5図に示されるボード
32のボデーパネル34への留め用として用いら
れるようになつている。
ボード32及びボデーパネル34にはそれぞれ
クリツプ挿入用の取付孔32A,34Aが形成さ
れており、これらの取付孔32A,34Aにクリ
ツプ30が挿入されるようになつている。ボード
32の取付孔32Aには孔径がボデーパネル34
の取付孔34Aの孔径よりも大きく設定されてい
る。
クリツプ30は第1図から第3図に示される如
くかさ状に形成された頭部36の下方に同軸的に
脚部38が突出形成されている。脚部38は突出
方向に長手方向とされた略矩形板状で、先端部に
は略半球状のガイド部39が形成され、ガイド部
39に案内されてボード及びボデーパネル34の
取付孔32A,34Aへ頭部36がボード32の
表面に当接するまで挿入されるようになつてい
る。この脚部38の基部には、幅方向略中央部に
一対の板部37が互いに反対方向へ突出形成され
ており、取付孔32A,34Aに挿入後この板部
37によつて頭部半径方向への移動が制限される
ようになつている。
この脚部38の廻りには、互いに反対側の部位
にそれぞれ爪40,42が設けられて外径を部分
的に拡径している。爪40,42によつて拡径さ
れた外径寸法はボード32の取付孔32Aの孔径
寸法より小さいが、ボデーパネル34の取付孔3
4Aの孔径寸法よりは大きく設定されており、取
付孔32A,34Aへの脚部38の挿入の途中で
爪40,42が取付孔34Aの周縁に当接される
ようになつている。爪40,42は脚部延出方向
にボデーパネル34の板厚寸法よりも若干広い間
隔で多数設けられ、これらの各爪40,42はそ
れぞれ脚部挿入抜出方向(第2図、第3図矢印
C,D方向)に比較的厚肉とされて脚部挿入抜出
方向に変形し難い構成とされている。
これらの爪40,42は板部37の直下からガ
イド部39の近傍にかけて形成された支持部50
に共通に設けられている。支持部50は第4図に
示される如く、断面形状が円弧状とされて脚部3
8の廻りに脚部周方向に延出され、脚部38とと
もに取付孔32A,34Aへ挿入されるようにな
つている。この支持部50は脚部周方向一端で脚
部38に片持支持されており、各爪40,42は
この支持部50の自由端側の外周から突出されて
支持部50を脚部挿入抜出方向(第2図、第3図
矢印C,D方向)と略直角な方向へ弾性変形して
脚部挿入抜出方向と略直角な方向へ変位可能とさ
れている。支持部50は脚部38との連結部近傍
に矩形孔52が形成されており、この矩形孔52
によつて各爪40,42を脚部挿入抜出方向(第
2図、第3図矢印C,D方向)と略直角な方向へ
変位させる方向に容易に弾性変形可能とされてい
る。
これらの各爪40,42は第2図に示される如
く脚部挿入方向側の面が斜面40B,42B(第
2図に図示)とされ、この斜面40B,42Bが
脚部38の取付孔32A,34Aへの挿入の途中
で取付孔34Aの周縁に当接されるようになつて
おり、脚部38は爪40,42が斜面40B,4
2Bによつて支持部50を弾性変形して脚部挿入
抜出方向(第2図、第3図矢印C,D方向)と略
直角な方向であつて互いに接近する方向へ変位さ
れて取付孔34Aを通過されることにより取付孔
32A,34Aへ挿入されるようになつている。
爪40,42は取付孔34Aを通過した後は支持
部50が形状復元されることによつて元の位置に
戻つて脚部抜出方向(第2図、第3図矢印D方
向)側の面がボデーパネル34の裏面に対応さ
れ、頭部36との間にボデーパネル34とボード
32とを挟持するようになつている。
次にこのクリツプ30を用いてボード32をボ
デーパネル34に留める場合の手順について説明
する。
始めにボード32を位置決めしてボード32の
取付孔32Aとボデーパネル34の取付孔34A
とを一致させ、次いでクリツプ30を脚部先端か
ら取付孔32A,34Aへ挿入する。クリツプ3
0の脚部38は始めにガイド部39に案内されて
スムーズに取付孔32A,34Aへ挿入されるが
その後爪40,42が取付孔34Aの周縁に当接
される。
爪40,42が取付孔34Aの周縁に当接した
後は、脚部38は爪40,42が斜面40B,4
2Bによつて支持部50を弾性変形して脚部挿入
抜出方向(第2図、第3図矢印C,D方向)と略
直角な方向であつて互いに接近する方向へ変位さ
れて取付孔34Aを通過されることによりさらに
挿入される。この際、脚部38は支持部50が矩
形孔52によつて各爪40,42を脚部挿入抜出
方向(第2図、第3図矢印C,D方向)と略直角
な方向へ変位させる方向へ容易に弾性変形可能と
されているため、小さい挿入力で容易に取付孔3
4へ挿入される。この挿入によつて爪40,42
はボデーパネル34を通過した後、支持部50が
形状復元されることによつて元の位置に戻る。こ
の際、各爪40間、各爪42間の間隔がボデーパ
ネル34の板厚寸法よりも広く設定されているた
め、爪40,42が元の位置に戻る度に挿入力が
軽減され、作業者は節度を持つて脚部38を挿入
できる。なお、支持部50を自由状態で取付孔3
4の内周壁に当接するように設定すれば、爪4
0,42が元の位置に戻る度に支持部50が取付
孔34の内周壁に当接して接触音を発生すること
となり、作業者は挿入力の変化だけでなく、音に
よつても節度を持つて脚部38を挿入できる。
この挿入は頭部36がボード32の表面に当接
するまで行なわれ、頭部36がボード32の表面
に当接した状態では、第5図に示される如くボー
ド32の板厚とボデーパネル34の板厚とを加え
た板厚の和と対応して頭部36から離間して設け
られた爪40,42が頭部36との間にボデーパ
ネル34、ボード32を挟持し、これによつてボ
ード32がボデーパネル34に留められる。な
お、クリツプ30は爪40,42がそれぞれ頭部
36から離間する方向に沿つた異なる位置に多数
設けられているので、板厚の異なるボード32を
ボデーパネル34に留めることも、もちろん可能
である。
ボード32がボデーパネル34に留められた状
態では、爪40,42が脚部挿入抜出方向(第2
図、第3図矢印C,D方向)に変形し難くなつて
いるため、抜去力に対して爪40,42が容易に
変形することがなく、抜去力が大きい。
なお、上記実施例では、クリツプ30によつて
ボード32とボデーパネル34とを留め合わせる
ようにしたが、クリツプ30の一部にパイプ等の
棒状物を支持するためのブラケツトを一体形成し
てクリツプ30を棒状物のボデーパネル34への
支持用として用いるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案に係るクリツプは、
取付部材に穿設された挿入孔の周縁部に係止され
る頭部と、前記頭部から延出され前記挿入孔から
前記取付部材を固定するパネルに刻設された取付
孔へ挿入される板状の脚部と、前記脚部の幅方向
の両端から前記取付孔の内周面に沿つて延出さる
片待ち円弧状の一対の支持部と、前記支持部の自
由端側から半径方向へ突設され、前記脚部挿入側
の面が頭部に向かつて上斜め方向へ傾斜し、かつ
脚部挿入反対側の面が脚部挿入抜去方向と直交す
る肉厚の複数の爪と、前記支持部の固定端側に形
成され支持部の前記脚部方向への変形を容易とす
る矩形孔と、を備えているので、板厚の異なる多
種類の取付部材に対応して取付けることができ
る。また、取付部材への挿入力を小さく設定した
上で、取付部材からの抜去力を大きく設定でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されたクリツプの斜視
図、第2図は第1図のクリツプの正面図、第3図
は第2図の左側面図、第4図は第2図の−線
に沿う断面図、第5図は第1図のクリツプを用い
てボードをボデーパネルへ留めた状態を第2図に
対応して示した正面図、第6図は従来のクリツプ
の構造を示す正面図である。 30……クリツプ、32……ボード、34……
ボデーパネル、36……頭部、38……脚部、4
0,42……爪、50……支持部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 取付部材に穿設された挿入孔の周縁部に係止さ
    れる頭部と、前記頭部から延出され前記挿入孔か
    ら前記取付部材を固定するパネルに刻設された取
    付孔へ挿入される板状の脚部と、前記脚部の幅方
    向の両端から前記取付孔の内周面に沿つて延出さ
    る片持ち円弧状の一対の支持部と、前記支持部の
    自由端側から半径方向へ突設され、前記脚部挿入
    側の面が頭部に向かつて上斜め方向へ傾斜し、か
    つ脚部挿入反対側の面が脚部挿入抜去方向と直交
    する肉厚の複数の爪と、前記支持部の固定端側に
    形成され支持部の前記脚部方向への変形を容易と
    する矩形孔と、を有することを特徴とするクリツ
    プ。
JP1987021217U 1987-02-16 1987-02-16 Expired JPH0448330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987021217U JPH0448330Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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JP1987021217U JPH0448330Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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Publication Number Publication Date
JPS63128306U JPS63128306U (ja) 1988-08-22
JPH0448330Y2 true JPH0448330Y2 (ja) 1992-11-13

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2944569B1 (fr) * 2009-04-20 2011-04-01 Raymond A & Cie Attache a aile nervuree

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5411460A (en) * 1977-06-28 1979-01-27 Mitsubishi Electric Corp Switching regulator
JPS582405B2 (ja) * 1976-05-06 1983-01-17 アグフア・ゲ−ヴエルト・アクチエンゲゼルシヤフト サウンドトラツクに音声情報を録音する装置

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JPS582405U (ja) * 1981-06-29 1983-01-08 チトセ株式会社 圧入式結合具

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JPS63128306U (ja) 1988-08-22

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