JP2586190Y2 - クリップ - Google Patents
クリップInfo
- Publication number
- JP2586190Y2 JP2586190Y2 JP1992010453U JP1045392U JP2586190Y2 JP 2586190 Y2 JP2586190 Y2 JP 2586190Y2 JP 1992010453 U JP1992010453 U JP 1992010453U JP 1045392 U JP1045392 U JP 1045392U JP 2586190 Y2 JP2586190 Y2 JP 2586190Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clip
- holding
- insertion hole
- sheet material
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Plates (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車等にお
けるダッシュサイレンサ(シート材)をボディパネルに
貼り付け固定するためのクリップに関する。
けるダッシュサイレンサ(シート材)をボディパネルに
貼り付け固定するためのクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室にはエンジン音が入ってく
るのを緩和するために、ダッシュサイレンサと呼ばれる
シート材が貼り付けられている。従来、こうしたシート
材の貼り付けは合成樹脂製のクリップによって行われて
おり、図8に示すような形式のものが使用されてきた。
同図に示される形式のものは、第1クリップ30と第2
クリップ31とにより分離構成されるものである。クリ
ップは、通常ボディパネルへの固定に先立って、シート
材32に対する仮付けがなされる。すなわち、両クリッ
プ30,31はシート材32の適所に配設された差込み
孔38より共に大径の鍔部33,34を有し、第1クリ
ップ30側には鍔部33から筒部35が立設され、第2
クリップ31側にはこの筒部35内に差込み可能な弾性
脚片36を有しかつこの弾性脚片36は筒部35内に形
成された係止縁37に係合可能となっている。
るのを緩和するために、ダッシュサイレンサと呼ばれる
シート材が貼り付けられている。従来、こうしたシート
材の貼り付けは合成樹脂製のクリップによって行われて
おり、図8に示すような形式のものが使用されてきた。
同図に示される形式のものは、第1クリップ30と第2
クリップ31とにより分離構成されるものである。クリ
ップは、通常ボディパネルへの固定に先立って、シート
材32に対する仮付けがなされる。すなわち、両クリッ
プ30,31はシート材32の適所に配設された差込み
孔38より共に大径の鍔部33,34を有し、第1クリ
ップ30側には鍔部33から筒部35が立設され、第2
クリップ31側にはこの筒部35内に差込み可能な弾性
脚片36を有しかつこの弾性脚片36は筒部35内に形
成された係止縁37に係合可能となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のもので
はクリップが2部材から構成されるものであるため、取
扱いが不便であり、またクリップの仮付けを行う場合、
シート材32の表裏両面のいずれの側においても差込み
作業が必要になる。すなわち、第1クリップ30をシー
ト材32の裏側から差込み、第2クリップ31を第1ク
リップ30の筒部35に対しシート材32の表側から差
込まねばならない。一般に、ダッシュサイレンサは相当
に大きな面積のものが使用され、またクリップの取付け
箇所も複数箇所におよび、しかもコーナ部分に限られて
いないため、とりわけ手の届きにくい中央部分へクリッ
プを仮付けする作業では、差込み孔の孔位置を探りなが
らの作業となってその煩わしさに耐えない。
はクリップが2部材から構成されるものであるため、取
扱いが不便であり、またクリップの仮付けを行う場合、
シート材32の表裏両面のいずれの側においても差込み
作業が必要になる。すなわち、第1クリップ30をシー
ト材32の裏側から差込み、第2クリップ31を第1ク
リップ30の筒部35に対しシート材32の表側から差
込まねばならない。一般に、ダッシュサイレンサは相当
に大きな面積のものが使用され、またクリップの取付け
箇所も複数箇所におよび、しかもコーナ部分に限られて
いないため、とりわけ手の届きにくい中央部分へクリッ
プを仮付けする作業では、差込み孔の孔位置を探りなが
らの作業となってその煩わしさに耐えない。
【0004】本考案はクリップの仮付けに際し、このよ
うな2方向からの差込み作業を解消して迅速かつ円滑な
作業を実現する単一部品化されたクリップを提供するこ
とを目的とする。
うな2方向からの差込み作業を解消して迅速かつ円滑な
作業を実現する単一部品化されたクリップを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の考案の構成は、適所に差込み孔を有する
シート材を、固定手段を介してボディ側へ固定するため
のクリップにおいて、前記差込み孔より大径に形成され
た基盤と、この基盤からほぼ同軸で立設されて前記差込
み孔へ挿通可能に形成された軸部と、この軸部の上部に
設けられて前記シート材を基盤との間で挟持するための
一対の押さえ片とからなり、前記両押さえ片は軸部の上
部において互い違いに向き合うようにして起立配置さ
れ、かつそれぞれは軸部に対しヒンジ片を介して内方へ
倒伏変形可能に接続され、起立状態では前記差込み孔へ
挿通可能である一方、これらの先端部には前記差込み孔
への差込み操作に伴い、差込み孔におけるクリップの差
込み側と反対側に配置された変形案内面に摺接して両押
さえ片を倒伏変形させる摺接部が形成され、さらに両押
さえ片には倒伏変形状態を保持するために軸部側に係合
する保持手段が形成され、しかも前記軸部には前記両押
さえ片における前記摺接部とは反対側の端部に当接して
両押さえ片が正規の倒伏方向とは逆方向へ倒れるのを規
制するストッパ部が形成されていることを特徴とするも
のである。
めの請求項1の考案の構成は、適所に差込み孔を有する
シート材を、固定手段を介してボディ側へ固定するため
のクリップにおいて、前記差込み孔より大径に形成され
た基盤と、この基盤からほぼ同軸で立設されて前記差込
み孔へ挿通可能に形成された軸部と、この軸部の上部に
設けられて前記シート材を基盤との間で挟持するための
一対の押さえ片とからなり、前記両押さえ片は軸部の上
部において互い違いに向き合うようにして起立配置さ
れ、かつそれぞれは軸部に対しヒンジ片を介して内方へ
倒伏変形可能に接続され、起立状態では前記差込み孔へ
挿通可能である一方、これらの先端部には前記差込み孔
への差込み操作に伴い、差込み孔におけるクリップの差
込み側と反対側に配置された変形案内面に摺接して両押
さえ片を倒伏変形させる摺接部が形成され、さらに両押
さえ片には倒伏変形状態を保持するために軸部側に係合
する保持手段が形成され、しかも前記軸部には前記両押
さえ片における前記摺接部とは反対側の端部に当接して
両押さえ片が正規の倒伏方向とは逆方向へ倒れるのを規
制するストッパ部が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0006】
【作用】シート材の差込み孔へクリップの押さえ片側か
ら差込む。このまま、さらに差込んでゆくと、摺接部が
変形案内面上を摺接して両押さえ片の内方への倒伏変形
動作が案内される。かくして、両押さえ片は水平に折り
畳まれ、保持手段によってこの折り畳み状態が保持され
る。この結果、クリップは両押さえ片と基盤とによって
シート材を挟圧した状態で仮付けされ、その後クリップ
の固定手段によってシート材全体がボディに固定され
る。
ら差込む。このまま、さらに差込んでゆくと、摺接部が
変形案内面上を摺接して両押さえ片の内方への倒伏変形
動作が案内される。かくして、両押さえ片は水平に折り
畳まれ、保持手段によってこの折り畳み状態が保持され
る。この結果、クリップは両押さえ片と基盤とによって
シート材を挟圧した状態で仮付けされ、その後クリップ
の固定手段によってシート材全体がボディに固定され
る。
【0007】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。クリッ
プは単一部材によって構成されるため、取扱いが簡便で
あると共に、差込み孔への差込み操作を行うだけで、つ
まり一方向からの差込み操作によってシート材への仮付
けが可能となり、作業効率を高めることができる。
プは単一部材によって構成されるため、取扱いが簡便で
あると共に、差込み孔への差込み操作を行うだけで、つ
まり一方向からの差込み操作によってシート材への仮付
けが可能となり、作業効率を高めることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。本例のクリップCの装着対象
である自動車用ダッシュサイレンサ(以下、シート材1
と言う)はウレタン樹脂層1aと塩化ビニル層1bの2
層構造のものが使用され、良好なクッション性を有して
いる。そして、その適所には差込み孔2が貫通して形成
されている。
たがって詳細に説明する。本例のクリップCの装着対象
である自動車用ダッシュサイレンサ(以下、シート材1
と言う)はウレタン樹脂層1aと塩化ビニル層1bの2
層構造のものが使用され、良好なクッション性を有して
いる。そして、その適所には差込み孔2が貫通して形成
されている。
【0009】さて、本例のクリップCは合成樹脂材によ
り一体に成形されており、図1に示すように、その下端
には差込み孔2より大径に形成された円盤状の基盤3が
形成されている。この基盤3の中心部にはボディB側に
植設されたスタッドボルト4を遊挿可能な透孔5が開口
している。また、基盤3の上面には透孔5を取り囲むよ
うにして軸部6が立設されている。軸部6には全高さに
亘り所定幅の窓部7が径方向に貫通して形成されてお
り、これにより軸部6の内部はスタッドボルト4が収納
できるようになっている。さらに、透孔5の開口縁にお
いて窓部7が貫通する方向には一対の爪片8が向き合っ
ており、両爪片8はボディB側に対する固定手段とし
て、スタッドボルト4と弾性的に係合可能となってい
る。
り一体に成形されており、図1に示すように、その下端
には差込み孔2より大径に形成された円盤状の基盤3が
形成されている。この基盤3の中心部にはボディB側に
植設されたスタッドボルト4を遊挿可能な透孔5が開口
している。また、基盤3の上面には透孔5を取り囲むよ
うにして軸部6が立設されている。軸部6には全高さに
亘り所定幅の窓部7が径方向に貫通して形成されてお
り、これにより軸部6の内部はスタッドボルト4が収納
できるようになっている。さらに、透孔5の開口縁にお
いて窓部7が貫通する方向には一対の爪片8が向き合っ
ており、両爪片8はボディB側に対する固定手段とし
て、スタッドボルト4と弾性的に係合可能となってい
る。
【0010】軸部6の上部において、窓部7の開口方向
と直交する方向の側壁面には共に係合凹所9が配されて
いる。両係合凹所9は押さえ片10の基部側との干渉を
回避するために凹設された逃げ部11と、両押さえ片1
0を倒伏状態(図5状態)に保持するために軸部6の上
端縁に張り出し形成された係止縁12とからなり、これ
らの配置は図3に示すように、両押さえ片10が倒伏し
た際に干渉しないよう、両係合凹所9では互い違いの配
置(点対称の配置)となっている。
と直交する方向の側壁面には共に係合凹所9が配されて
いる。両係合凹所9は押さえ片10の基部側との干渉を
回避するために凹設された逃げ部11と、両押さえ片1
0を倒伏状態(図5状態)に保持するために軸部6の上
端縁に張り出し形成された係止縁12とからなり、これ
らの配置は図3に示すように、両押さえ片10が倒伏し
た際に干渉しないよう、両係合凹所9では互い違いの配
置(点対称の配置)となっている。
【0011】また、両押さえ片10はその基部側を両逃
げ部11の上縁と薄肉ヒンジ13によって接続すること
によって、起立状態から軸部6の上面に密着する水平の
倒伏状態に至るまでの折り畳み変形が可能となってお
り、その先端寄りの内面には係止縁12と共に押さえ片
10の保持手段を構成する保持爪14が突出形成されて
おり、対応する係止縁12に対して弾性的に係合する。
さらに、両押さえ片10はシート材1の差込み孔2へ差
込むことができるよう、その起立状態においては軸部6
の壁面とほぼ面一をなすように設定されているが、先端
部は滑らかな弧面をもって共に内向きに屈曲されてい
る。このような屈曲部分は組み付け治具15の変形案内
面16に摺接する摺接部10aとなって、押さえ片10
全体の倒伏変形動作を円滑に行わせる役割を果たす。こ
こで、組み付け治具15はシート材1における塩化ビニ
ル層1bと密着して配置され、つまりクリップCの差込
み側と反対側に配置される。そして、各差込み孔2と対
応した位置には上述した変形案内面16が凹設されてお
り、この面は押さえ片10の変形動作を案内できるよ
う、円滑な弧面となっている。
げ部11の上縁と薄肉ヒンジ13によって接続すること
によって、起立状態から軸部6の上面に密着する水平の
倒伏状態に至るまでの折り畳み変形が可能となってお
り、その先端寄りの内面には係止縁12と共に押さえ片
10の保持手段を構成する保持爪14が突出形成されて
おり、対応する係止縁12に対して弾性的に係合する。
さらに、両押さえ片10はシート材1の差込み孔2へ差
込むことができるよう、その起立状態においては軸部6
の壁面とほぼ面一をなすように設定されているが、先端
部は滑らかな弧面をもって共に内向きに屈曲されてい
る。このような屈曲部分は組み付け治具15の変形案内
面16に摺接する摺接部10aとなって、押さえ片10
全体の倒伏変形動作を円滑に行わせる役割を果たす。こ
こで、組み付け治具15はシート材1における塩化ビニ
ル層1bと密着して配置され、つまりクリップCの差込
み側と反対側に配置される。そして、各差込み孔2と対
応した位置には上述した変形案内面16が凹設されてお
り、この面は押さえ片10の変形動作を案内できるよ
う、円滑な弧面となっている。
【0012】しかし、摺接部10aが変形案内面16に
接した直後、押さえ片10が逆倒れ(外側への倒れ)し
ないよう、逃げ部11の壁面にはストッパ片17が突出
形成されており、押さえ片10が直立姿勢以上に後傾す
るのを規制する。
接した直後、押さえ片10が逆倒れ(外側への倒れ)し
ないよう、逃げ部11の壁面にはストッパ片17が突出
形成されており、押さえ片10が直立姿勢以上に後傾す
るのを規制する。
【0013】次に、シート材1の貼り付け作業について
説明すると、まず組み付け治具15をシート材1の塩化
ビニル層1b側に対向して配置しておく。一方、シート
材1の反対側にはプレス治具18を配置し、各差込み孔
2に対応した位置にクリップCをセットしておく。そし
て、両押さえ片10の摺接部10aを差込み孔2へ適合
させ、この状態でプレス治具18を駆動させて押し込ん
でやる。そして、摺接部10aが組み付け治具15の変
形案内面16に接した後、さらに押し込みが行われる
と、両押さえ片10は摺接部10aが変形案内面16の
弧面にガイドされて徐々に折り畳み方向に変形し(図4
参照)、さらにシート材1を圧縮させながらクリップC
の押し込みが継続されると、両押さえ片10が軸部6の
上面に密着するような平坦状態にまで折り畳み変形がな
され、両保持爪14が対応する係止縁12に係合する
(図5状態)。この後、組み付け治具15およびプレス
治具18を共に後退させれば、クリップCは基盤3と両
押さえ片10とによってシート材1を挟圧した状態でシ
ート材1に仮付けされる。
説明すると、まず組み付け治具15をシート材1の塩化
ビニル層1b側に対向して配置しておく。一方、シート
材1の反対側にはプレス治具18を配置し、各差込み孔
2に対応した位置にクリップCをセットしておく。そし
て、両押さえ片10の摺接部10aを差込み孔2へ適合
させ、この状態でプレス治具18を駆動させて押し込ん
でやる。そして、摺接部10aが組み付け治具15の変
形案内面16に接した後、さらに押し込みが行われる
と、両押さえ片10は摺接部10aが変形案内面16の
弧面にガイドされて徐々に折り畳み方向に変形し(図4
参照)、さらにシート材1を圧縮させながらクリップC
の押し込みが継続されると、両押さえ片10が軸部6の
上面に密着するような平坦状態にまで折り畳み変形がな
され、両保持爪14が対応する係止縁12に係合する
(図5状態)。この後、組み付け治具15およびプレス
治具18を共に後退させれば、クリップCは基盤3と両
押さえ片10とによってシート材1を挟圧した状態でシ
ート材1に仮付けされる。
【0014】上記のようにしてクリップCがシート材1
に取付けられれば、ボディBへの貼り付け作業がなされ
る。すなわち、ボディBのスタッドボルト4をクリップ
Cの透孔5に適合させた状態で、シート材1をボディB
側へ強く押し込んでやれば、スタッドボルト4が両爪片
8と係合する。かくして、シート材1がボディBに貼り
付けられる。
に取付けられれば、ボディBへの貼り付け作業がなされ
る。すなわち、ボディBのスタッドボルト4をクリップ
Cの透孔5に適合させた状態で、シート材1をボディB
側へ強く押し込んでやれば、スタッドボルト4が両爪片
8と係合する。かくして、シート材1がボディBに貼り
付けられる。
【0015】以上のように、シート材1に対するクリッ
プCの仮付けは差込み操作を行うだけで、つまりシート
材1に対して一方向からの操作で良いため、作業を円滑
かつ迅速に行うことができる。また、仮付け作業を機械
的に自動化して行うことも容易であるため、この点から
も作業性の向上が期待できるが、勿論手作業によって作
業を行うことも可能であり、その場合においても変形案
内面16さえ設けられていればクリップCは差込み操作
だけで仮付けが可能であるため、いずれにしろ従来より
作業性が高められるものとなっている。
プCの仮付けは差込み操作を行うだけで、つまりシート
材1に対して一方向からの操作で良いため、作業を円滑
かつ迅速に行うことができる。また、仮付け作業を機械
的に自動化して行うことも容易であるため、この点から
も作業性の向上が期待できるが、勿論手作業によって作
業を行うことも可能であり、その場合においても変形案
内面16さえ設けられていればクリップCは差込み操作
だけで仮付けが可能であるため、いずれにしろ従来より
作業性が高められるものとなっている。
【0016】なお、本考案は種々の変更例が可能であ
り、例えば保持爪14と係止縁12との係合に代えて、
図7に示すような方式とすることも可能である。すなわ
ち、保持爪14を円錐形状のものとし、軸部6側には保
持爪14を弾性的に係入させる係止孔20としてもよ
い。このようにした場合には、押さえ片10に対して周
方向に外力が作用した場合にもこれに抗することができ
る効果が得られる。さらに、本例では押さえ片10の後
傾変形を規制するために軸部6にストッパ片17を設け
たが、これに代えて押さえ片10の内面と軸部6側とを
薄肉の接続片によって接続する形式としてもよい。さら
にまた、本例ではT型のスタッドボルト4を利用してボ
ディ側への固定を行ったが、ねじ式のスタッドによって
係着させる方式であっても良い。
り、例えば保持爪14と係止縁12との係合に代えて、
図7に示すような方式とすることも可能である。すなわ
ち、保持爪14を円錐形状のものとし、軸部6側には保
持爪14を弾性的に係入させる係止孔20としてもよ
い。このようにした場合には、押さえ片10に対して周
方向に外力が作用した場合にもこれに抗することができ
る効果が得られる。さらに、本例では押さえ片10の後
傾変形を規制するために軸部6にストッパ片17を設け
たが、これに代えて押さえ片10の内面と軸部6側とを
薄肉の接続片によって接続する形式としてもよい。さら
にまた、本例ではT型のスタッドボルト4を利用してボ
ディ側への固定を行ったが、ねじ式のスタッドによって
係着させる方式であっても良い。
【図1】クリップの斜視図
【図2】クリップの側面図
【図3】クリップの正面図
【図4】シート材への仮付け作業を示す断面図
【図5】シート材への仮付け作業を示す断面図
【図6】ボディパネルへの組み付け状態を示す断面図
【図7】他の実施例の要部を示す断面図
【図8】従来のクリップによるシート材の仮付け作業を
示す断面図
示す断面図
1…シート材 2…差込み孔 3…基盤 6…軸部 8…爪片(固定手段) 10…押さえ片 10a…摺接部 12…係止縁(保持手段) 14…保持爪(保持手段) 16…変形案内面 C…クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−62208(JP,U) 実開 昭62−69610(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/06 F16B 21/07
Claims (1)
- 【請求項1】 適所に差込み孔を有するシート材を、固
定手段を介してボディ側へ固定するためのクリップにお
いて、 前記差込み孔より大径に形成された基盤と、この基盤か
らほぼ同軸で立設されて前記差込み孔へ挿通可能に形成
された軸部と、この軸部の上部に設けられて前記シート
材を基盤との間で挟持するための一対の押さえ片とから
なり、 前記両押さえ片は軸部の上部において互い違いに向き合
うようにして起立配置され、かつそれぞれは軸部に対し
ヒンジ片を介して内方へ倒伏変形可能に接続され、起立
状態では前記差込み孔へ挿通可能である一方、これらの
先端部には前記差込み孔への差込み操作に伴い、差込み
孔におけるクリップの差込み側と反対側に配置された変
形案内面に摺接して両押さえ片を倒伏変形させる摺接部
が形成され、さらに両押さえ片には倒伏変形状態を保持
するために軸部側に係合する保持手段が形成され、しか
も前記軸部には前記両押さえ片における前記摺接部とは
反対側の端部に当接して両押さえ片が正規の倒伏方向と
は逆方向へ倒れるのを規制するストッパ部が形成されて
いることを特徴とするクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010453U JP2586190Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010453U JP2586190Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562710U JPH0562710U (ja) | 1993-08-20 |
JP2586190Y2 true JP2586190Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=11750568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010453U Expired - Lifetime JP2586190Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586190Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6762628B1 (ja) * | 2019-10-01 | 2020-09-30 | 株式会社三邦 | 留め具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0319604Y2 (ja) * | 1985-10-23 | 1991-04-25 | ||
JP3062208U (ja) * | 1999-03-17 | 1999-09-28 | マスター カットラリー 株式会社 | 調理具用保持器具 |
-
1992
- 1992-02-01 JP JP1992010453U patent/JP2586190Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0562710U (ja) | 1993-08-20 |
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