JPH0445198B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は往復式電気かみそりに係り、そのスイ
ツチ機構に関するものである。 従来技術 従来の往復式電気かみそりでは、一般的にその
内刃を駆動させる主スイツチは本体ケースの一側
に開口を設け、その開口を介して摺動摘みを該摺
動摘みの裏面に取付けられた接片が、本体ケース
内部の基板に設けられた接点上を摺動することに
よつてスイツチオンさせたり、スイツチオフさせ
たりする制御を行なつている。ところで、往復式
電気かみそりの本体ケースは主として直方体形状
を呈しているので、その正面に前記摺動摘みを配
設したり、あるいは側面に摺動摘みを配設したり
することができ、またその摺動空間や摺動範囲を
充分に確保することができる。しかしながら本体
ケースを略平面丸型形状とし、その一部を本体ケ
ースに対して回動自在な刃保護キヤツプとし、内
部に電気かみそりの一般的な構成部材を組み込も
うとすると従来からあるスイツチの構造ではとて
も丸型本体ケースに取付けることができない。 発明の目的 本発明は上記従来技術の問題点に鑑みて成され
たものであり、平面丸型形状の往復式電気かみそ
りに関して効果的なスイツチ機構を提供しようと
するものである。 発明の構成 平面丸型形状の本体ケースと、本体ケースの一
部を切り欠いて形成した剃毛部と、本体ケースの
外周に沿つて回動自在なキヤツプ体と、キヤツプ
体の回動に応じて、本体ケースの外周に突出また
は本体ケース内へ退避し、突出時にオフすると共
に退避時にオンするスイツチ作動体とよりなる往
復式電気かみそりにおいて、前記スイツチ作動体
に凹所を設けると共に、スイツチ作動体の突出時
に前記凹所に抜き差しされてスイツチ作動体の出
没を規制するロツク部材を設けたことを特徴とす
る往復式電気かみそりである。 実施例 以下平面丸型形状の本体ケース内に外刃や内刃
体等の駆動部材を組込んだ往復式電気かみそりの
一実施例について図面に沿つて詳細に説明する。 １は略平面丸型形状を呈する合成樹脂の二分割
本体ケースである。この本体ケース１の底部には
後述する乾電池を出し入れするための電池蓋２が
略扇形状に切欠かれ、ヒンジ部２′を有して開閉
自在に形成されると共に、上部に略1/4円を切欠
いて剃毛部３を露出せしめ、該剃毛部３の保護部
材となる扇状のキヤツプ体４を前記本体ケース１
の外周に沿つて摺動自在に装着している。 前記剃毛部３は、表面に多数の髪導入孔（図示
せず）をプレス加工法或いは電鋳加工法を用いて
一定の配列でもつて穿設して成るステンレス或い
はニツケルを素材とする外刃５と、該外刃５を内
壁に係着し、且前記本体ケース１の上部に形成さ
れた凹部６に係合保持されるアルミダイキヤスト
若しくは合成樹脂素材より成る外刃枠７と、前記
外刃５の内面を一定の周期で往復摺動する内刃体
８とによつて構成されている。そして前記外刃枠
７の前面には該外刃枠７の着脱を容易にするため
にローレツト９を形成している。 前記本体ケース１の内部には一側に駆動用モー
タＭが配設され、該モータＭに隣接して、斜め方
向に乾電池Ａ、Ｂ、B₁，B₂が配設されている。
そして前記乾電池B₁，B₂は斜め方向に形設され
たリブ１０ａ，１０ｂによつて両側の位置決めが
成されると共に、一方のリブ１０ａの上端には接
点保持部１１が設けられ、該保持部１１にリード
板Ａ１２の一端１２ａを折曲して納め、その一端
１２ａに前記乾電池Ａ、B₁の陰極を当接せしめ
ている。また前記リード板Ａ１２の他端１２ｂは
前記モータＭの端子１３に接続されている。 前記モータＭの端子１４はリード板Ｂ１５の
一端１５ａに接続されている。このリード板Ｂ１
５の他端１５ｂは前記本体ケース１の他側に設け
られたスイツチ片１６に接続されている。そして
一端１７ａが前記乾電池Ｂ、B₂の陽極と接触す
るリード板Ｃ１７の他端部１７ｂと前記スイツチ
片１６とで主スイツチSWを構成している。 前記スイツチ片１６を動作させるのは前記本体
ケース１の他側に設けられた開孔１８を貫通して
突設し、該スイツチ片１６の弾性によつて常時突
出方向へ付勢されて成るスイツチ作動体１９であ
り、該スイツチ作動体１９は前記キヤツプ体４の
摺動位置によつて前記開孔１８より突出したり、
内方へ凹んだりする。即ち前記キヤツプ体４の内
面には前記スイツチ作動体１９を突出位置で保持
する二つの凹部Ａ、Ｂ、４ａ，４ｂが互いに間隔
を置いて形成され該凹部Ａ、Ｂ、４ａ，４ｂ間に
前記スイツチ作動体１９を内方へ凹ます突部４ｃ
が形成されている。したがつて前記キヤツプ体４
が前記剃毛部３を覆つている間は前記スイツチ作
動体１９の頭部は前記開孔１８から突出してい
る。前記キヤツプ体４を摺動させ、前記剃毛部３
を露出させると前記凹部Ａ、４ａ内に前記スイツ
チ作動体１９の頭部が入り、さらに摺動させて、
前記外刃５全面を露出させたときに、前記突部４
ｃによつて前記スイツチ作動体１９が内方へ凹ま
されて前記スイツチ片１６が前記リード板Ｃ１７
の他端部１７ｂに接触して、前記主スイツチSW
がONとなり前記内刃体８がモータＭによつて駆
動させられ、剃毛可能な状態を保持できる（第４
図イ参照）。この位置から更に前記キヤツプ体４
を摺動させ、前記凹部Ａ、４ａの先端が前記本体
ケース１のストツパー壁２０に当接すると、前記
凹部Ｂ４ｂに前記スイツチ作動体１９の頭部が突
出し、再び主スイツチSWはOFFとなる。そして
この状態において、前記外刃枠７が本体ケース１
上部から初めて離脱可能となる（第２図参照）。 前記内刃体８は合成樹脂製の刃台２１にステン
レス製の多数の半月状小刃２２を植設したもので
あつて同じく合成樹脂製の内刃台２３に嵌合され
ている。この内刃台２３は前記モータＭに取付け
られた振動台２４の略中央に垂設された振動杆２
５の上端を前記内刃台２３の略中央に設けられた
振動杆取付部２３ａの円孔２６を貫通させて上方
に臨ませ、抜け止めリング２７にて固定する。２
８は刃圧スプリングであり、前記振動杆２５に嵌
められ、前記内刃台２３の下面と前記振動台２４
の上面とで挾持され、内刃台２３に嵌合された内
刃体８に該内刃台２３を介して一定の刃圧をかけ
るものである。 前記内刃台２３の振動杆取付部２３ａの両側に
は中央に細長孔２９ａ，２９ｂを穿設してなる腕
部３０ａ，３０ｂが延設され、該腕部３０ａ，３
０ｂの未端には、一部空所３１ａ，３１ｂを設け
て弾性を付与せしめた嵌合部３２ａ，３２ｂを形
成し、前記刃台２１の両側壁に形成した小孔３３
ａ，３３ｂに嵌合位置にて合致する小突起３４
ａ，３４ｂを設けて成る。 前記振動台２４は一端に前記モータＭの駆動軸
３５に嵌合された偏心カム３６のピン３７を遊嵌
する長孔３８を形成すると共に、その裏面中央に
薄肉脚片３９を一体形成している。そしてこの脚
片３９の一端には中央部を角形に切り抜いたモー
タ保持板４０が形成され、該保持板４０はビス４
１ａ，４１ｂにてモータＭの上面に固定される。
また前記振動台２４の他端はその下面を前記本体
ケース１のリブ１０ａに取付けられた金属製の摺
動補助板４２に当接させれらており、前記モータ
Ｍが駆動され、前記偏心カム３６によつて回転駆
動から往復駆動に変換され、前記振動台２４は、
前記摺動補助板４２の助けを借りて、水平方向に
安定して往復動する。 前記振動台２４には円穴４３が穿設されている
が、これは、前記モータ保持板４０をモータＭ上
面に固定する際のドライバー挿通用の孔である。 前記外刃枠７の下部には係合凹部Ａ、Ｂ、７
ａ，７ｂが設けられている。そして前記本体ケー
ス１の上部両肩部には係合爪体Ａ、Ｂ、４４ａ，
４４ｂが設けられている。係合爪体Ａ、４４ａは
本体ケース１の肩部に終始固定されている。一方
係合爪体Ｂ、４４ｂはその中央部を軸支されて回
動自在に設置されて成るもので、一端には本体ケ
ース１の側面より露出する外刃枠離脱釦４５が形
成されている。そしてスプリング４６の働きによ
り前記釦４５は常時突出方向に付勢されているも
のである。したがつて外刃枠７を前記本体ケース
１の上部よりローレツト９を把持して装着すると
きには、前記外刃枠７の下端によつて一旦前記係
合爪体Ｂ、４４ｂは外方へ押されるが、前記外刃
枠７の下端が前記本体ケース１の上面に当接する
と同時に前記係合爪体Ｂ、４４ｂが前記スプリン
グ４６の復帰力によつて内方へ回転し、前記係合
凹部Ｂ、７ｂに係止して、前記外刃枠７を固定す
る。 前記内刃台２３と内刃体８の嵌合も簡単であ
る。前記内刃台２３は、前記本体ケース１の上面
に設けられた開口４７を介して突出する前記振動
杆２５の上端に抜け止めリング２７にて予め固定
されているから、前記内刃体８を内刃台２３を包
むように合致させて上から押し込めば、前記嵌合
部３２ａ，３２ｂの弾性復帰力によつて前記突起
３４ａ，３４ｂが前記小孔３３ａ，３３ｂに嵌ま
り込んで固定される。 尚４８はロツク部材であり、前記キヤツプ体４
が前記剃毛部３を覆つている状態で、誤つて主ス
イツチSWがONとならないように前記スイツチ
作動体１９の凹所１９ａに該ロツク部材４８の先
端を挿入して、前記スイツチ作動体１９が内方へ
向かつて凹まないようにしたものである。 前記モータを駆動させ、ヒゲ等の剪断を行なう
と、ヒゲ屑は内刃体８の小刃２２の間を通過し、
内刃台２３の腕部３０ａ，３０ｂに設けた細長孔
２９ａ，２９ｂを経て本体ケース１の上面に溜ま
り、内刃体８には殆んどヒゲ屑は残らない。 また内刃台２３に内刃体８を嵌合した際、内刃
体８の下端面と内刃台２３の下端面とが同一平面
上にあり、丁度、内刃台２３が内刃体８の内部に
全体的に収納されるものとなつて、内刃体８の上
端から振動台２４上面までの距離が短縮される。 発明の効果 本発明は以上の如く平面丸型形状の本体ケース
の一部を該本体ケースより切欠いて剃毛部を形成
し、該剃毛部を覆うキヤツプ体を形成すると共
に、該キヤツプ体を前記本体ケースの外周に沿つ
て回動自在とし、且前記本体ケースには前記キヤ
ツプ体の回動位置に対して内外へ移動するスイツ
チ作動体を設けたものであるから、正面からスイ
ツチ部が見えず、かみそり本来の丸型形状を魅せ
ることができて見栄えが良いと共に、キヤツプ体
をとつて剃毛部を露呈させると同時にスイツチが
入つて駆動するので、操作性に優れ使い勝手が良
くなる。また、スイツチ作動体の突出時、即ち、
スイツチオフ時、ロツク部材を凹所に挿入する
と、ロツク部材はスイツチ作動体の出没を規制し
てオフ状態を保持するので、例えば携帯中にキヤ
ツプ体が回つてしまい、その結果、スイツチがオ
ンしてかみそりが駆動してしまうといつた不都合
はない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明一実施例の往復式電気
かみそりに係り、第１図は外観正面図、第２図は
第１図の内部縦断面図、第３図は回路図、第４図
イは主スイツチONの時の要部縦断面図、ロはロ
ツク部材動作時の要部断面図、第５図は要部分解
斜視図である。 １……本体ケース、３……剃毛部、４……キヤ
ツプ体、１９……スイツチ作動体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 平面丸型形状の本体ケースと、本体ケースの
   一部を切り欠いて形成した剃毛部と、本体ケース
   の外周に沿つて回動自在なキヤツプ体と、キヤツ
   プ体の回動に応じて、本体ケースの外周に突出ま
   たは本体ケース内へ退避し、突出時にオフすると
   共に退避時にオンするスイツチ作動体とよりなる
   往復式電気かみそりにおいて、前記スイツチ作動
   体に凹所を設けると共に、スイツチ作動体の突出
   時に前記凹所に抜き差しされてスイツチ作動体の
   出没を規制するロツク部材を設けたことを特徴と
   する往復式電気かみそり。