JPS6231096Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は回転式電気かみそりに係り、回転刃部
と本体ケースの分離構造に関するものである。

従来技術 従来の回転式電気かみそりは、円筒形状の本体
ケースの上部にリング状外刃枠に係着されるドー
ム形状の外刃体を螺着したり、あるいは矩形筐体
形状の本体ケースの前面に同じくリング状外刃枠
に係着されるドーム形状の螺着したものである。
ところが外刃体の大きさというものは剃味やスピ
ードの見地から略一定に決められている。したが
つてモータ等の他の構成部材を小型化し、かみそ
り本体を薄型化しようとしても、外刃体の大きさ
が邪魔をしてうまく薄型化が実現できない。もち
ろん本体ケースの前面に外刃体を螺着したもので
も、いくら本体ケースが薄型化できても、外刃体
の突出寸法を小さくできず全体としての薄型化は
実現不可能である。

考案の目的 本考案は上述の如き従来技術の問題点に鑑み、
回転刃部と本体ケースとを分離して構成すること
によつて使用は従来通りのかみそりとしての性能
を保持し、収納時は薄型化を実現することのでき
る回転式電気かみそりを提供することを目的とす
るものである。

考案の構成 前面に始動スイツチ摘みを配した合成樹脂材よ
り成る矩形筐体形状本体ケースの内部にモータを
収納し、該モータの駆動軸を前記本体ケースの上
面より突出位置せしめると共に、略ドーム形状の
外刃体を係着してなるリング状の外刃枠を内刃体
支持板に螺合し、且該内刃体支持板と前記外刃枠
との間に複数の小刃をバネ体によつて上下動自在
に弾性植設してなる内刃体を配設し、前記内刃体
支持板に透孔を形成して該透孔に前記内刃体と前
記モータの駆動軸との係合部を位置せしめること
によつてユニツト化された回転刃部を設けて、前
記本体ケースの側面にて節動機構を具備しつつ上
下の二つの位置へ摺動自在なアームを設け、この
アームによつて前記回転刃部を回転可能に枢支せ
しめたものである。

実施例 合成樹脂製の矩形筐体本体ケース１はその内部
に直流モータ２を該ケース１上面に吊下して収納
するものであり、前記モータ２の駆動軸３を前記
ケース１の上面に設けた開孔４を通じて上方へ突
出せしめている。

前記ケース１の前面には幾分大きめの始動スイ
ツチ摘み５を摺動自在に取付けて、前記モータ２
への通電を制御している。また前記ケース１の両
側面には夫々上係合凹部６ａ，６ｂと下係合凹部
７ａ，７ｂが設けられ、且長手方向側面が内方へ
向かつて傾斜した摺動溝部８ａ，８ｂが形成され
ている。この溝部８ａ，８ｂには裏面に前記上下
係合凹部６ａ，６ｂ、７ａ，７ｂに合致可能な節
動ダボ９ａ，９ｂを形成し、且上部に操作用ロー
レツト１０ａ，１０ｂを刻んで成るアーム１１
ａ，１１ｂが上方から嵌め込まれ、前記溝部８
ａ，８ｂに沿つて摺動自在に保持されている。

前記アーム１１ａ，１１ｂの上部裏面には枢支
突部１２ａ，１２ｂが設けられており、この枢支
突部１２ａ，１２ｂを介して回転刃部１３が回動
可能に枢支される。この回転刃部１３はプレス加
工法や電鋳加工法によつて多数の髭導入孔を穿設
してなるステンレス或いはニツケル製の網状外刃
体１４を内方より係着して成るアルミダイキヤス
ト製リング状外刃枠１５を合成樹脂材より成る円
板状内刃体支持板１６に螺合すると共に該内刃体
支持板１６と前記外刃枠１５との間に合成樹脂製
内刃台１７にバネ材等によつて上下動自在に支持
して成る複数の小刃１８，１８′を植設した内刃
体１９を配設したものである。そして前記支持板
１６の側壁には前記アーム１１ａ，１１ｂの枢支
突部１２ａ，１２ｂを受ける支持凹部２０ａ，２
０ｂが形成されており、前記回転刃部１３はこの
支持凹部２０ａ，２０ｂと枢支突部１２ａ，１２
ｂによつて回動可能に枢支されているものであ
る。

尚前記内刃台１７の下面には軸受部２１が形成
されており、かみそり使用時にはこの軸受部２１
に前記駆動軸３がキヤツプ２２を介して嵌挿さ
れ、前記内刃体１９が回転させられる構成をとつ
ている。

この種かみそりにおいて収納時は、第２図イに
示す如く、アーム１１ａ，１１ｂを上方へひき出
して上係合凹部６ａ，６ｂに節動ダボ９ａ，９ｂ
を合致させ、回転刃部１３を外刃体１４が前面を
向くように回動位置固定すれば、本体ケース１の
厚み寸法程度の収納ケースでも簡単に収納するこ
とができ、非常に薄型の形状で収納保持できる。

また使用時には、前記回転刃部１３を90゜回動
させて前記外刃体１４が上方を向くように位置せ
しめ、そのまま前記アーム１１ａ，１１ｂを押し
下げて前記キヤツプ２２が軸受部２１にきちんと
嵌まり込むのを確認しつつ、前記下係合凹部７
ａ，７ｂに節動ダボ９ａ，９ｂを合致させ、回転
刃部１３を本体ケース１の上部に載置すれば従来
通りの髭の剃毛が行なえる。

さらに掃除の際には、外刃枠１５を支持板１６
から外すだけで、外刃体１４と内刃体１９の掃除
が簡単に行なえる。

考案の効果 本考案は以上の如く本体ケースの内部にモータ
を収納し、該モータの駆動軸を前記本体ケースの
上面より突出位置せしめると共に、略ドーム形状
の外刃体を係着してなる外刃枠を内刃体支持板に
螺合し、且該内刃体支持板と前記外刃体との間に
複数の小刃を上下動自在に弾性植設してなる内刃
体を配設し、前記内刃体支持板に透孔を形成して
該透孔に前記内刃体と前記モータの駆動軸との係
合部を位置せしめることによつてユニツト化され
た回転刃部を設け、前記本体ケースの側面に設け
られた上下に摺動自在なアームによつて前記回転
刃部を回動可能に枢支せしめたものであるから、
かみそり使用時には全く従来と変わらぬ剃味とス
ピードを保つことができ、且収納時には回転刃部
を回動させるだけで簡単に薄型化が実現できるの
で非常に携帯に便利なものとなる。また回転刃部
はユニツト化されているので各構成部材を使用時
と収納時の変形操作で失なう恐れはなく、しかも
外刃枠と支持板との螺合を解除すれば簡単に外刃
体と内刃体とが分離できて掃除に要する手間もか
からない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案一実施例の回転式電気かみそりに
係り、第１図はその縦断面図、第２図イは同じく
収納時の外観斜視図、ロは使用時の外観斜視図で
ある。 １……本体ケース、２……モータ、３……駆動
軸、１４……外刃体、１５……外刃枠、１８，１
８′……小刃、１９……内刃体、１９……内刃体
支持板、１３……回転刃部、１１ａ，１１ｂ……
アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースの内部にモータを収納し、該モータ
   の駆動軸を前記本体ケースの上面より突出位置せ
   しめると共に、略ドーム形状の外刃体を係着して
   なる外刃枠を内刃体支持板に固着し、且該内刃体
   支持板と前記外刃体との間に複数の小刃を上下動
   自在に弾性植設してなる内刃体を配設し、前記内
   刃体支持板に透孔を形成して該透孔に前記内刃体
   と前記モータの駆動軸との係合部を位置せしめる
   ことによつてユニツト化された回転刃部を設け、
   前記本体ケースの側面に設けられた上下に摺動自
   在なアームによつて前記回転刃部を回動可能に枢
   支せしめたことを特徴とする回転式電気かみそ
   り。