JPS5827749Y2 - トリマ付電気カミソリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトリマ付電気カミソリに関する。

従来この種のトリマ付電気カミソリにおいては使い勝手
を良好にするためトリマ機構のトリマ刃を長く突出させ
る場合、トリマ機構が大きくなり、延いては当該トリマ
機構を内蔵する電気カミソリ外形が大となって、特に小
型の電気カミソリに対しては不向きで゛あった。

本考案は上述の欠点を除去するため、占有スペースが小
さくなるようトリマ機構をブロック化して本体−側に組
込可能に設け、且つ前記トリマ機構のトリマ刃が垂直位
置から水平位置へ９０°回転されてトリマ動作位置に長
く突出するよう構成した電気カミソリにおいて、更に組
立、特にトリマ機構の組込を簡単化したトリマ付電気カ
ミソリを提供することを目的とする。

以下図面に沿って本考案の電気カミソリを説明する。

第１図乃至第３図において、１はトリマブロックで、本
体２の一側面の窓部３に一部収容されるよう設けられて
おり、前記窓部３の両側には段部４．５が形成されてい
て、トリマブロック１のトリマケーシング６の台部７，
８が嵌入・着座される。

またトリマブロック１を抱持した本体２は、更に本体ケ
ーシング９に収容されるように設けられており、前記ト
リマーケーシング６の両側には挿入溝１０．１１が形成
されていて、トリマブロック１を外向きに臨ませるよう
穿設された本体ケーシング９の切欠部１２両側縁が前記
挿入溝１０．１１内に圧入されるよう構成されている。

更に前記本体ケーシング９の切欠部１２両側縁の上端に
は係止突起１３．１４が上向きに突設されており、本体
ケーシング９内に本体２を収納したとき、本体２の窓部
３上縁をなし且つ両端部が下向きに僅かに延びる突縁１
５の両端において内面に圧接するよう設けられている。

トリマケーシング６内にはトリマ基板１６が収容されて
おり、前記トリマ基板１６の両側には回転軸１７．１８
が固設されていて、前記トリマケーシング６の側壁に形
成したトリマ軸穴１９．２０に夫々係入・枢支されてい
る。

また前記の一方の回転軸１７にはトリマ突出バネ２１が
巻装され、一端がトリマケーシング６に、他端がトリマ
基板１６に係止されていて、常にトリマ基板１６を回転
・突出すると共に、トリマ基板１６をトリマケーシング
６の対向側壁に向って圧接するよう設けられている。

前記トノマ基板１６にはトリマ駆動子−２２が摺動可能
に取付けられ、且つトリマ押上板２３との間に押上バネ
２４が配設されていて、前記トリマ駆動子２２に連結さ
れたトリマ刃をなす可動刃２５が固定刃２６に対し弾圧
されつつ摺動可能に設けられている。

２７はトリマブロック１内に摺動可能に設けられたトリ
マスイッチボタンで、前記トリマ基板１６に係止可能な
トリマ止めバネ２８が一体に付設されており、前記トリ
マスイッチボタン２７を摺動さすることによりトリマ基
板１６に対しトリマ止めバネ２８を係脱し得るよう設け
られている。

２９は前記トリマ基板１６が回転・突出したときトリマ
駆動子２２と連結するトリマ駆動突起で、本体２に配設
された駆動子３０に設けられており、前記駆動子３０は
本体２内蔵のモータの駆動力を受けて偏心カム（図示せ
ず）を介し往復駆動され、駆動杆３１を経て外刃３２に
対し、内刃３３を保持する内刃保持体３４を往復動せし
める。

３５は前記本体ケーシング９に装着された作動スイッチ
ボタンである。

更に本考案の動作を詳述する。

いまトリマスイッチボタン２７を摺動することにより、
トリマ止めバネ２８がトリマ基板１６から外れると、ト
リマ突出バネ２１のバネ力でトリマ基板１６が本体ケー
シング９の切欠部１２から回転・突出され、同時に駆動
子３０のトリマ駆動突起２９にトリマ駆動子２２が係合
される。

従ってトリマ駆動子２２は本体ケーシング９から充分に
突出せしめられた上、駆動子３０からの往復駆動力を受
けて固定刃２６に対し可動刃２５を摺動させ、トリマ動
作を実現できる。

組立に当っては、本体２の窓部３にトリマブロック１を
嵌入・着座させた状態で、本体２を本体ケーシング９内
に挿入すれば、トリマブロック１のトリマケーシング６
の挿入溝１０．１１に、本体ケーシング９の切欠部１２
両側縁が喰込むと同時に切欠部１２の両側縁上端の突起
１３．１４が本体２の突縁１５の両端内面に当接するか
ら、トリマブロック１、本体２並びに本体ケーシング９
をネジ等を用いることなく、結合・固定できる。

上述のように構成された本考案のトリマ付電気カミソリ
においては、部品点数を増加させることなく且つネジ等
を用いずに、確実に結合・固定でき、組立性を大巾に向
上し、コストダウンを図り得る等々の効果を遠戚する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のトリマ付電気カミソリの正面図、第２
図イは同簡略縦断面図、口は同部分拡大正面図、ハは同
部分簡略横断面図、第３図は同部分分解斜視図である。 １・・・・・・トリマブロック、２・・・・・・本体、
３・・・・・・窓部、４゜５・・・・・・段部、６・・
・・・・トリマケーシング、７，８・・・・・・台部、
９・・・・・・本体ケーシング、１０．１１・・・・・
・挿入溝、１２・・・・・・切欠部、１３．１４・・・
・・・係止突起、１５・・・・・・突縁、１６・・・・
・・トリマ基板、１７．１８・・・・・・回転軸、１９
，２０・・・・・・トリマ軸穴、２１・・・・・・トリ
マ突出バネ、２２・・・・・・トリマ駆動子、２３・・
・・・・トリマ押上板、２４・・・・・・押上バネ、２
５・・・・・・可動刃、２６・・・・・・固定刃、２７
・・・・・・トリマスイッチボタン、２８・・・・・・
トリマ止めバネ、２９・・・・・・トリマ駆動突起、３
０・・・・・・駆動子、３１・・・・・・駆動杆、３２
・・・・・・外刃、３３・・・・・・内刃、３４・・・
・・・内刃保持体、３５・・・・・・作動スイッチボタ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トリマブロックを本体−側に組込んで本体ケーシングに
   収納せしめ、且つ前記トリマ機構のトリマ刃が垂直位置
   から水平位置へ回転されてトリマ動作位置での突出長を
   大になし得る電気カミソリにおいて、本体２の窓部３内
   にトリマブロック１の本体部が収納され、かつ前記本体
   ２から外部に露出した前記トリマブロック１の側面に、
   前記本体２に収納されたトリマブロック１を収納すると
   ともに外向きに臨ませる本体ケーシング９の切欠部１２
   の両側縁が挿入される挿入溝１０．１１を設け、かつ前
   記本体２に窓部３の上縁をなす突縁１５を設け、また前
   記本体ケーシング９の切欠部１２の両側縁上端に前記突
   縁１５に係止可能な係止突起１３．１４を突設して構成
   したことを特徴とするトリマ付電気カミソリ。