JPH07185151A - 電気ひげそり器 - Google Patents

電気ひげそり器

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JPH07185151A
JPH07185151A JP33697193A JP33697193A JPH07185151A JP H07185151 A JPH07185151 A JP H07185151A JP 33697193 A JP33697193 A JP 33697193A JP 33697193 A JP33697193 A JP 33697193A JP H07185151 A JPH07185151 A JP H07185151A
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健司 原田
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正俊 田中
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合成樹脂一体成形品では対応できない負荷の大
きな電気ひげそり器でも、要求される機能を十分に発揮
させることができる電気ひげそり器を提供する。 【構成】偏心回転を往復運動に変換する往復駆動体60
を、金属製の伝達ピン61をインサ−ト成形によって突
設した合成樹脂製の主部品80と、この主部品80の他
側面に露出する伝達ピン61の端部を覆うように設け
た、外部に露出する側面に摺動溝66を有する合成樹脂
製の副部品81との2部品の組合わせで構成した。これ
により、往復駆動体60に対して、高い剛性、絶縁性を
もたらし、負荷の大きな電気ひげそり器でも、十分な能
力を発揮させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケ−スに往復動自
在に支持された往復駆動体により、モ−タからの偏心回
転を往復運動に変換して、内刃を往復直線駆動させてな
る電気ひげそり器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内刃往復式の電気ひげそり器
は、長手方向に沿って多数の内刃ブレードを配列した内
刃と、多数のひげ導入孔が形成されて上記内刃が摺接さ
れる外刃と、この外刃を支持した外刃ホルダーを有し、
この外刃ホルダーを本体ケースに取り付けてある。この
本体ケースにはモータを収容してあり、このモータによ
り上記内刃を長手方向(左右方向)に往復移動させ、こ
れにより内刃のブレードを外刃の内面に摺接させ、ひげ
導入孔から導入したひげをカットするようになってい
る。
【0003】こうした内刃の往復移動には、モ−タの出
力軸に偏心ピンを設け、本体ケ−ス内に同偏心ピンとつ
ながる往復駆動体を収容する構造が採用されている。
【0004】そして、偏心ピンで発生する偏心回転を往
復駆動体で往復直線運動に変換して、この運動を内刃台
を介して、内刃に伝達させている。
【0005】詳しくは、往復駆動体は、両端部から可撓
性の脚部がL状に突き出たプレ−ト状をなしていて、一
側面には内刃を支持する部品につながる伝達ピンが突設
され、相対向する他側面には摺動溝が形成されてなる。
【0006】往復駆動体は、脚部の先端部が本体ケ−ス
に固定されて、前記モ−タの出力軸の前側に往復動自在
に支持される。往復駆動体の摺動溝内には、上記モ−タ
の出力軸に設けた偏心ピンが摺動自在に嵌挿されてい
る。
【0007】これにより、モ−タの回転で発生する発生
する偏心ピンの偏心回転は、偏心ピンが摺動溝内を往復
移動することによって往復直線運動に変換され、この往
復直線運動が伝達ピンから内刃を支持する部品に伝達さ
れ、内刃を往復直線運動させていく。
【0008】このような往復駆動体には、従来より、合
成樹脂製の一体成形品が用いられている。
【0009】また往復駆動体は、合成樹脂材で形成され
ていることを利用して、モ−タから内刃へ電流が漏れな
いようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、電気
かみそり器の高性能化に伴い、往復駆動体には、上記に
加え、伝達ピンに高い強度が要求されるようになった。
これは、駆動の仕方、使用の仕方などにより、往復駆動
体の伝達ピンに加わる負荷が大きくなることを要因とし
ている。
【0011】ところが、こうした要求は、今までの合成
樹脂製の一体成形品では、対応できず、高性能の電気か
みそり器の開発の障害となっていた。
【0012】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、モ−タから内刃
への漏洩電流が心配ない、さらには高い強度ならびに高
い精度を併せもつ伝達ピンならびに高い精度をもつ摺動
溝を有する往復駆動体にて、合成樹脂の一体成形品では
対応できない負荷の大きな電気ひげそり器に対して、機
能を十分に発揮させることができる電気ひげそり器を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の電気ひげそり器は、モ−タからの偏心回転を往
復運動に変換する往復駆動体を、金属製の伝達ピンがイ
ンサ−ト成形によって、インサ−ト成形により、先端部
が一側面から突出し、基部がこれと相対向する他側面を
貫くように突設されてなる合成樹脂製の主部品と、この
主部品にこの他側面から露出する伝達ピンの端部を覆う
ように設けた、外部に露出する側面に摺動溝が形成され
た合成樹脂製の副部品との2部品の組合わせによって構
成したことにある。
【0014】
【作用】本発明の電気ひげそり器によると、金属製の伝
達ピンがインサ−ト成形により、一側面と他側面との間
を貫通するように突設された主部品によると、伝達ピン
は、埋込部分が最大であるから、高い剛性強度ならびに
高い取付強度をもつ。つまり、伝達ピンは、高い精度で
組付けがなされる。
【0015】またこの副部品は、精度ならびに強度を確
保する、外部に露出している上記金属製の伝達ピンの端
面を覆うから、モ−タにつながる偏心ピンと内刃との
間、すなわち往復駆動体には漏洩電流が流れるような経
路は生じない。
【0016】つまり、往復駆動体は、要求される高い剛
性、絶縁性を有する。
【0017】このことは、往復駆動体は、伝達ピンに対
する負荷が高くなる傾向の電気ひげそり器の要求に十分
に対応する機能を有する。
【0018】したがって、同往復駆動体を用いたことに
より高性能な電気ひげそり器の実現化が図れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す一実施例
にもとづき説明する。
【0020】図において1,1は一対の外刃であり、こ
れら外刃1,1はそれぞれ網目状のひげ導入孔2…を形
成した可撓薄肉板により形成されている。外刃1,1
は、各々断面が弧状に湾曲されており、端部には取付孔
3…が形成されている。これら外刃1,1の一端は一対
の外刃取付板4,4に固定されているとともに他端は中
枠5に固定されている。上記外刃取付板4,4および中
枠5には係止ボス6…が形成されており、上記外刃1,
1の外刃取付孔3…は、これら外刃取付板4,4および
中枠5の係止ボス6…に係合し、これにより一対の外刃
1,1と、外刃取付板4,4および中枠5が一体的に結
合され、これらは外刃体7を構成している。
【0021】上記外刃体7は外刃ホルダー8に取付けら
れている。外刃ホルダー8は枠形状をなしており、内側
面には図1に示すように、上記外刃体7の外刃取付板
4,4が嵌まり合う保持溝9、9が形成されている。こ
の外刃体7の外刃取付板4,4が保持溝9,9に嵌め込
まれた場合、外刃取付板4,4は保持溝9,9内を上下
に摺動可能となっている。なお、上記中枠5は、両端部
に形成した係合孔10が外刃ホルダー8の端部下面に形
成した嵌合ボス11に嵌め込まれ、この嵌合ボス11を
かしめることにより外刃ホルダー8に固定されている。
【0022】外刃ホルダー8の端部外面には、図5およ
び図6にも示される通り、回動中心となる軸孔12,1
2が形成されている。これら軸孔12,12はそれぞれ
回動支持台13,13に回動可能に取付けられている。
回動支持台13,13には相互に向い合う面に、上記軸
孔12,12に嵌まり込む支持軸14,14が突設され
ており、これら支持軸14,14により外刃ホルダー8
を回動自在に支持している。よって、外刃ホルダー8お
よびこれに取着された外刃体7は、これら支持軸14,
14を中心Oとして回動可能になっている。つまり、こ
の回動は後述する内刃の長手方向と交差する方向に回動
するものであり、いわゆる首振り揺動するようになって
いる。
【0023】この場合、少なくとも一方の回動支持台1
3には、中立付勢ばね15が取付けられている。中立付
勢ばね15は、例えば針金を弓形に曲げるとともにその
両端を相互にほぼ平行となるように折り曲げて延長し、
これら両端部が回動支持台13に形成した円弧孔16を
貫通して取付けられている。そして、これら中立付勢ば
ね15の両端部は、上記外刃ホルダー8の下端面に当接
している。外刃ホルダー8が首振り揺動した場合は、外
刃ホルダー8の一方の下端が中立付勢ばね15の一端を
押すのでこれが弾性変形し、この外刃ホルダー8の首振
り外力を解除した場合に上記中立付勢ばね15の弾性復
帰力が外刃ホルダー8に作用して外刃ホルダー8を中立
位置に自動的に復帰させ、よって外刃体7を常に中立位
置に保持するようになっている。
【0024】上記回動支持台13,13には、それぞれ
複数の固定ボス18…が形成されている。これら固定ボ
ス18…を用いてこれら回動支持台13,13は外刃ケ
ース20に固定されている。外刃ケース20はダイキャ
スト製または表面をメッキ処理した枠形状をなしてお
り、その長手方向の端部壁には固定孔21…が形成され
ている。これら固定孔21…は上記それぞれの端部に3
個づつ形成されており、上記回動支持台13,13の固
定孔ボス18…が嵌め込まれることによって、これら固
定ボス18…と固定孔21…が係合し、このため回動支
持台13,13は外刃ケース20に固定されている。
【0025】なお、回動支持台13,13には弾性舌片
22,22が形成されており、これら弾性舌片22,2
2の先端には係止爪23,23が形成されている。これ
ら係止爪23,23は上記外刃ケース20の端部壁の下
端に係止している。
【0026】上記外刃ケース20は、支持フレーム30
に脱着可能に取付けられている。支持フレーム30は固
定ねじ31…を介してケースカバ−32に固定されてお
り、このケースカバー32は他の固定ねじ33…を介し
て本体ケース75に固定されている。支持フレーム30
には両端に立上がり壁34,34が形成されており、こ
れら立上がり壁34,34の間に上記外刃ケース20が
脱着可能に嵌め込まれている。そしてこれら立上がり壁
34,34には、左右に開口する取付け孔35,35が
開設されており、上記外刃ケース20を立上がり壁3
4,34の間に嵌め込んだ場合、外刃ケース20に固定
した回動支持台13,13の上記それぞれ係止爪23,
23が取付け孔35,35の上辺に引っ掛かるようにな
っている。これにより、外刃ケース20は支持フレーム
30に取付けられている。
【0027】そして、上記支持フレーム30の取付け孔
35,35には押圧子36,36が取付けられている。
これら押圧子36,36は取付け孔35,35の外開口
を閉塞しているとともに、前記取付け孔35,35の上
辺に引っ掛かっている係止爪23,23に対向して押圧
突起37,37を有している。これら押圧子36,36
を押し込むと、押圧突起37,37が係止爪23,23
を押して弾性舌片22,22を弾性変形させ、これによ
り係止爪23,23が取付け孔35,35の上辺から外
れて係合が解除される。よって、外刃ケース20を支持
フレーム30から取り外すことができるようになってい
る。
【0028】なお、押圧子36,36はコイルばね3
8,38によって外向きに押されており、引掛け爪3
9,39が支持フレーム30に引っ掛かることにより取
付け孔35,35の閉塞状態を保っている。
【0029】40,40は一対の内刃であり、これら内
刃40,40は図9に示す通り、刃台41の長手方向に
沿って多数の内刃ブレード42…を設けて構成されてい
る。これら内刃40,40は前記外刃1,1の内面に摺
動自在に当接しており、内刃ブレード42…が外刃1,
1の内面を摺動することにより外刃1,1のひげ導入孔
2…から導入したひげをカットする。
【0030】上記刃台41の下面には、複数の丸ボス4
3…が形成されており、これら丸ボス43…は、図10
に示した内刃取付け台45,45の上面に形成した嵌合
孔46…に嵌合されている。そして、これら丸ボス43
…をかしめることにより内刃40,40はそれぞれ内刃
取付け台45,45に固定されている。
【0031】上記内刃取付け台45,45のそれぞれ側
面には枢支孔47…が形成されており、これら枢支孔4
7…には、図11に示す取付け台支持体48,48に形
成された枢支軸49…が嵌合している。このため、内刃
40,40は取付け台支持体48,48に対し、シーソ
運動自在に支持されている。
【0032】上記取付け台支持体48,48は、図12
に示す内刃台50に取付けられている。内刃台50には
一対のガイドピン51,51が立設されており、これら
ガイドピン51,51には上記取付台支持体48,48
が上下に摺動自在に嵌め込まれている。これらガイドピ
ン51、51にはコイルばね52,52が装着されてお
り、これらコイルばね52,52は取付台支持体48,
48を上向きに押圧している。したがって、内刃40,
40はこれらコイルばね52,52の付勢力を受けて外
刃1,1に押し付けられている。
【0033】上記内刃台50は、上記内刃40,40の
長手方向に沿う端部に支点軸53,53を設けてあると
ともに、円弧形状のスライド面54,54を形成してあ
る。この円弧形状のスライド面54,54は、内刃台5
0が所定の組付け位置に設置された場合、前記外刃ホル
ダー8が首振り揺動するときの揺動中心Oを中心とした
所定半径円の円周上に形成されている。
【0034】そして、この内刃台50は、図13に示す
内刃台受55に揺動自在に取着されている。内刃台受5
5は、両端部に上記支点軸53,53を受け入れる凹溝
56,56を形成してあるとともに、上記スライド面5
4,54が摺接する円弧面からなるガイド面57,57
を形成してある。この内刃台50の下面には、保持ボス
58が形成されている。
【0035】一方、支持フレ−ム30とケ−スカバ−3
2との間には、往復駆動体60が収容されている。
【0036】この往復駆動体60は、図15ないし図1
7に示されるような合成樹脂製、例えばPOM(ポリア
セタ−ル)製の主部品80と、これと同じ材質(合成樹
脂材)の合成樹脂製の副部品81との2部品を組合わせ
た構造となっている。
【0037】すなわち、主部品81は、内刃40の長手
方向に沿って延びる長方板状の本体部82と、この本体
部82の長手方向両端部から上方に向かって略直角に延
びる一対の脚部62とを有している。
【0038】脚部62は、可撓性薄肉部よりなり、先端
には固定フランジ部63,63が形成されている。これ
ら固定フランジ部63,63は、支持フレ−ム30とケ
−スカバ−32とで挟まれ、固定ねじ31により共締め
してある。
【0039】この固定により、主部品80は、内刃40
の長手方向に沿って往復直線運動可能に支持される。
【0040】上記本体部82の上面中央には、金属製の
伝達ピンを構成する金属製の軸部61が突設してある。
【0041】詳しくは、軸部61は、高い取付精度なら
びに高い取付強度を得るべく、インサ−ト成形(被イン
サ−ト物に対して、ずれたり、傾いたりせず、高い精度
で、インサ−ト部材の取付状態が確保されているものと
して知られている)を採用して、本体部82に設けてあ
る。
【0042】具体的には、主部品80は、インサ−ト物
である軸部61を一対の金型のうち本体部を形成する部
位内に、同金型の内面間を渡るようにインサ−トし、こ
の状態から本体部82ならびに脚部63の形状をなして
いる金型内に合成樹脂を充填させることによって成形さ
れる。
【0043】これにより、軸部61は、先端部が本体部
82の上面(一側面)から上方へ突出し、基部が本体部
82を貫く位置にまで埋め込まれる。
【0044】それ故、剛性に優れる軸部61は、本体部
82の所定の位置に、高い取付強度で取付けられる。
【0045】本体部82の下面には、露出する軸部61
の端面および同端面の周りに在るボス部83を、周囲か
ら囲むように長方形状の凹部84が形成してある。
【0046】またこの凹部84の底面には、四隅に本体
部82の上下部を貫通するボス孔85が穿設してある。
【0047】副部品81は、図18に示されるように上
記凹部84に嵌挿可能な長方形のプレ−ト状をなしてい
る。この副部品81の一側面には、ボス部61および軸
部端を受け入れる受部88(凹部分よりなる)が設けら
れている。さらにこの一側面には、ボス孔85に各位置
に対応して、ボス軸87が形成してある。また副部品8
1の他側面には、所定の間隔で長手方向に沿って一対の
凸条部86,86が一体に突設されている。同凸条部8
6,86は、いずれも主部品80の長手方向と直交する
方向に平行に延びていて、凸状部86,86間に摺動溝
66を形成している。
【0048】副部品81は、図19に示されるようにボ
ス軸87とボス孔85、受部85とボス部83とが組合
うようにして、凹部84に嵌挿されている。つまり、副
部品81は、本体部82の下面(他側面)と重なるよう
にして組合わさり、摺動溝66が外部に露出する。
【0049】そして、ボス孔85を貫通するボス軸端は
かしめられ、主部品81に重なる副部品81を固定して
いる。
【0050】これにより、副部品81は下面(他側面)
から露出する軸部61の端部を覆うように主部品80に
組合わせてある。
【0051】こうした2部品の組合わせによって、上部
側に金属製の軸部61が突設され、下面に摺動溝66が
設けられた往復駆動体60を構成している。
【0052】この往復駆動体60の軸部61は、支持フ
レーム30に形成した大きな開口の貫通孔64を遊貫
し、内刃台50の下面に形成された保持ボス58に係合
され、往復駆動体60から伝わる運動を内刃台50を介
して、内刃40,40に伝達させるようにしている。
【0053】なお、貫通孔64には、ひげかすがケース
本体75に侵入するのを防止するゴム等からなるパッキ
ング65が嵌合してある。
【0054】他方、本体ケ−ス75の上部には、ケ−ス
カバ−32の中央部直下に位置して、上向きに駆動モ−
タ70(本願のモ−タに相当)が収容されている。駆動
モ−タ70の出力軸となるモ−タ軸71には偏心こま6
8が取着されている。この偏心こま68は、上部の偏心
した位置に上方に突き出る偏心軸67(偏心ピンに相
当)を有している。
【0055】この偏心軸67は、ケ−スカバ−32に形
成した挿通孔69を貫通して、上記往復駆動体60の摺
動溝66に摺動自在に係合してある。
【0056】なお、上記駆動モ−タ70は、本体ケ−ス
75に設けたスイッチ76の操作により、図示しない電
池を駆動源として作動するようになっており、スイッチ
76を操作すると、ひげそりに必要な動作を開始するよ
うになっている。
【0057】つぎに、このように構成された電気ひげそ
り器の作用について説明する。
【0058】すなわち、スイッチ76の操作により駆動
モータ70を回転させる。
【0059】すると、モータ軸71の回転が偏心こま6
8の偏心軸67を偏心回転(旋回運動)させる。偏心軸
67の回転は往復駆動体60に伝えられる。
【0060】このとき、偏心軸67は摺動溝66に係合
しているから、同偏心軸67の偏心回転運動は、上記摺
動溝66により前後方向の運動成分が吸収され、往復駆
動体60に長手方向(左右方向=刃幅方向)の往復運動
を発生させる。
【0061】ここで、往復駆動体60は長手方向両端に
可撓性薄肉部62,62を有しているため、上記往復駆
動力が与えられると、可撓性薄肉部62、62は撓み変
形し、副部品81が取着されている本体部82のみが長
手方向(左右方向)に往復運動する。
【0062】これにより、軸部61は長手方向に往復運
動し、内刃台受55を往復駆動させ、内刃台50、取付
台支持体48,48を介して、内刃40,40を長手方
向に往復駆動させていく。
【0063】そして、一対の外刃1,1をひげの在る肌
Sに当てれば、外刃ケ−ス20で発生する偏荷重によ
り、一対の外刃1,1が同時に肌に当たり、前後一対の
刃でひげを剃り上げることとなる。
【0064】つまり、各外刃1,1のひげ導入孔2…よ
り導入したひげは、それぞれ往復直線運動する内刃4
0,40のブレード42…とひげ導入孔2…の剪断作用
によりカットされていく。
【0065】こうしたひげそりは、往復駆動系を構成す
る往復駆動体60の軸部61に大きな負担が課せられ
る。
【0066】2部品式の往復駆動体60は、こうした点
にも十分に対応できる上、要求される精度、絶縁性にも
十分に対応できる。
【0067】すなわち、往復駆動体60を構成する主部
品80は、インサ−ト成形により金属製の軸部61が一
側面と他側面との間を貫通するように設けてある。
【0068】このことは、軸部61は、金属製がゆえに
高い剛性強度をもつと同時に、貫通するまで埋め込まれ
ることで高い取付強度を有する。
【0069】このことは、高い精度で軸部61は組付け
がなされる。
【0070】またこの副部品81は、上記強度ならびに
精度の確保のために露出が余儀なくされる金属製の軸部
61の端部(端面)を覆うから、駆動モ−タ70につな
がる偏心軸67と内刃台50との間、すなわち往復駆動
体60には、たとえ駆動モ−タ70から電流が漏れたと
しても、同電流が流れるような経路は生じない。
【0071】つまり、たとえ外刃ケ−ス20を取外し、
内刃40を内刃台受55から取外して、軸部61が外部
に露出しても、安全である。
【0072】したがって、往復駆動体60は、要求され
る高い剛性、高い精度、絶縁性といった全ての性能を満
たすことができる。
【0073】このことは、往復駆動体60は、軸部61
に対する負荷が高くなる傾向の電気ひげそり器の要求に
十分に対応する機能を十分に有する。
【0074】それ故、金属製ピンを有する2部品式の往
復駆動体60を用いたことにより、高性能な電気ひげそ
り器の実現化を図ることができる。
【0075】上記した一実施例では、主部品と副部品と
を同じ材質(合成樹脂材)としたが、これに限らず、異
なる材質(合成樹脂材)としてもよい。このようにする
と、例えば摺動溝に耐久性に優れる合成樹脂材を使用す
ることも可能となり、一層、大きな効果をもたらす。
【0076】なお、本発明を上記一実施例では首振り式
の電気ひげそり器に適用したが、これに限らず、固定さ
れた外刃に対し内刃が摺接する通常のタイプの電気ひげ
そり器に適用してもよい。
【0077】むろん、本発明は、その他、本発明の要旨
とするところの範囲内で種々の変更ないし応用が可能で
ある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
いピン剛性、高いピン取付精度、さらには絶縁性を有す
る往復駆動体により、合成樹脂の一体成形品では対応で
きない伝達ピンに対する負荷が高くなるような電気ひげ
そり器の要求に十分に対応させることができる。
【0079】この結果、高性能な電気ひげそり器の実現
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気ひげそり器のヘッ
ド部分を示し、図2のI−I線に沿う断面図。
【図2】同実施例における図1のII−II線に沿う断面
図。
【図3】同実施例における外刃および内刃の分解した斜
視図。
【図4】同実施例の電気ひげそり器の正面図。
【図5】同実施例の外刃の組付け構造を示す断面図。
【図6】同実施例の外刃の組付け構造を示す分解した斜
視図。
【図7】同実施例の図5中VII−VII線の矢視図。
【図8】同実施例の図5中VIII −VIII 線の矢視図。
【図9】内刃の構造を示し、(A)図は正面図、(B)
図は(A)図のB−B線に沿う断面図。
【図10】内刃取付台の斜視図。
【図11】取付け台支持体を示し、(A)図および
(B)図は互いに異なる方向から見た斜視図。
【図12】内刃台を示し、(A)図および(B)図は互
いに異なる方向から見た斜視図。
【図13】内刃台受を示し、(A)図および(B)図は
互いに異なる方向から見た斜視図。
【図14】内刃台と内刃台受の組付け状態を示す断面
図。
【図15】同実施例の往復駆動体の構造を示す斜視図。
【図16】同図15中X−X線に沿う断面図。
【図17】同図15中Y−Y線に沿う断面図。
【図18】往復駆動体を構成する副部品を説明するため
の斜視図。
【図19】往復駆動体を構成する主部品を示し、(a)
図は平面図、(b)図は断面図。
【符号の説明】
1…外刃 2…ひげ導入孔
7…外刃体 8…外刃ホルダー 12…軸孔
13…回動支持台 14…支持軸 15…中立付勢ばね
20…外刃ケース 30…支持フレーム 36…押圧子 40…内刃 42…ブレード 45…内刃取付台 48…取付け台支持体
50…内刃台 52…コイルばね 53…支点軸
54…スライド面 55…内刃台受(駆動部材) 56…凹溝 57…ガイド面 60…往復駆動体 61…軸部(金属製の伝達
ピン) 62…脚部 66…摺動溝 67…偏心軸(偏心ピン) 68…偏心こま 70…駆動モータ 71…モータ軸 75…本体ケース 76…スイッチ 80…主部品 81…副部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥沢 陽 神奈川県秦野市堀山下43番地 東京電気株 式会社秦野工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側面に伝達ピンが突設され、これと相対
    向する他側面に摺動溝が形成された往復駆動体を本体ケ
    −スに往復動自在に支持し、かつ前記摺動溝にはモ−タ
    につながる偏心ピンが摺動自在に嵌挿されてなり、前記
    モ−タからの偏心回転を前記往復駆動体で往復運動に変
    換して、前記伝達ピンを通じ内刃を往復直線駆動させる
    電気ひげそり器において、 前記往復駆動体は、 金属製の伝達ピンが、インサ−ト成形により、先端部が
    一側面から突出し、基部がこれと相対向する他側面を貫
    くように埋め込まれてなる合成樹脂製の主部品と、 この主部品にこの他側面から露出する前記伝達ピンの端
    部を覆うように設けられ、外部に露出する側面に前記摺
    動溝が形成された合成樹脂製の副部品とを有してなるこ
    とを特徴とする電気ひげそり器。
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