JP3067493B2 - 電気ひげそり器 - Google Patents

電気ひげそり器

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JP3067493B2
JP3067493B2 JP5272737A JP27273793A JP3067493B2 JP 3067493 B2 JP3067493 B2 JP 3067493B2 JP 5272737 A JP5272737 A JP 5272737A JP 27273793 A JP27273793 A JP 27273793A JP 3067493 B2 JP3067493 B2 JP 3067493B2
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健司 原田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の内刃が往復駆動
されて外刃に摺接するとともに、これら内刃および外刃
前記往復運動の方向と交差する方向に首振り可能とな
っている電気ひげそり器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内刃往復式の電気ひげそり器
は、長手方向に沿って多数の内刃ブレードを配列した内
刃と、多数のひげ導入孔が形成されて前記内刃が摺接さ
れる外刃と、この外刃を支持した外刃ホルダーを有し、
この外刃ホルダーを本体ケースに取り付けてある。この
本体ケースにはモータを収容してあり、このモータによ
前記内刃を長手方向(左右方向)に往復移動させ、こ
れにより内刃のブレードを外刃の内面に摺接させ、ひげ
導入孔から導入したひげをカットするようになってい
る。
【0003】最近において、例えば特開平5−1924
53号に記載されているように、内刃を2本または3本
備えるとともに、外刃ホルダーを本体ケースに対し前記
内刃の長手方向と交差する方向に回動自在に取付け、か
つモータにより往復駆動される駆動部材に前記複数の内
刃を前記外刃ホルダーの回動方向に沿って回動自在に取
り付けた、いわゆる首振り式の電気ひげそり器が提供さ
れている。
【0004】このものは、外刃に複数の弧状山部が形成
され、外刃ホルダーが首振り動作をした場合に内刃も同
様に首振りをするように回動し、これら外刃の複数の弧
状山部の頂部が同時に肌に当たるようになるから、ひげ
そり器を肌に沿って一方向へ移動させた場合は同一肌面
に複数の頂部が接し、つまり複数回のひげ剃りがなされ
ることから切削効率に優れている。
【0005】また、前記公報に記載の首振り式電気ひげ
そり器は、内刃と外刃がブロック化されてこのカッター
ブロックを本体ケースに対して回動自在に支持したブロ
ック式首振りタイプではないので、カッターブロック型
で必要とされる底プレート等が不要になるなどの利点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のか
みそり器は、内刃がコイルばねによって外刃に押し付け
られるようになっており、これにより内刃が外刃に対し
て所定の接触圧を保つようになっている。
【0007】しかしながら、従来の場合、前記公報にも
示されている通り、複数の内刃が単一のコイルばねによ
って外刃に押し付けられるようになっており、しかも内
刃および外刃は首振り方向に回動するのに対してコイル
ばねは同方向には回動しないようになっている。このよ
うな構造の場合、内刃はコイルばねにより常に本体ケー
スの軸線方向に押されることになり、外刃および内刃が
首振り動作をした場合、内刃は本体ケースの軸線方向に
押される。このため、内刃が外刃の頂部方向に押されな
くなり、頂部の接触圧が低下する。つまり、外刃ホルダ
ーが首振りすると、内刃で外刃を押圧する方向が外刃の
頂部方向に対してずれることになり、このため常に肌に
当たる外刃頂部の接触圧が低下し、内刃が外刃から離れ
易くなり、いわゆる内刃の逃げが生じ、切れ味が低下す
る不具合がある。
【0008】したがって、本発明の目的とするところ
は、外刃ホルダーが首振り動作をしても内刃を常に外刃
の頂部方向に押圧することができ、肌に常に当接する外
刃の頂部に最大接触圧が発生するようにし、切れ味を高
く保つことができるとともに、耐久性に優れる電気ひげ
そり器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、モータが収容された本体ケースと、このケー
スに回動しないように取付けられた外刃ケースと、長手
方向に沿って多数の内刃ブレードが設けられ、前記長手
方向に沿って往復駆動される相互に並置された複数の内
刃と、多数のひげ導入孔が形成され前記内刃が摺接され
る外刃と、この外刃を支持するとともに前記外刃ケース
内にこの外刃ケースの長手方向両端部の支点を中心とし
て前記内刃の長手方向と交差する方向に回動自在に支持
された外刃ホルダーと、前記支点を中心とした半径円上
に円弧形状の一対のスライド面及びこれらスライド面間
に位置された支点軸を有して前記内刃を支持する単一の
内刃台と、この内刃台に取付けられ前記内刃を前記外刃
に押し付けるばね部材と、前記モータにより前記長手方
向に往復駆動されるとともに、前記スライド面が摺接す
る円弧状の一対のガイド面及びこれらガイド面間に位置
されて前記支点軸を受け入れる凹溝を有して、前記支点
を中心として前記内刃の長手方向と交差する方向に前記
内刃台を回動自在に取着した駆動部材と、を具備した
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、回動しない外刃ケース内に回
動自在に支持された外刃ホルダーが首振り動作をした際
に、その回動に追従して内刃とばね部材とが、駆動部材
に取付けられた内刃台とともに一体に回動するので、外
刃ホルダーの首振りに拘らずばね部材による内刃に対す
る押圧方向は常に外刃の頂部方向に向かい、押圧方向が
変化しない。したがって外刃の頂部に常に高い接触圧が
作用し、首振りにより内刃が外刃から離れて逃げるなど
の不具合が防止され、切れ味の低下を防止することがで
きる。前記首振り動作において、回動される内刃台の支
点軸が駆動部材の凹溝内を移動するとともに、内刃台の
スライド面が駆動部材のガイド面を摺接して前記首振り
動作を可能とする。そして、このような首振り動作を伴
うひげそりにおいて外刃から内刃に向けて使用者の肌の
方からの反力が加えられるが、それを前記のようにスラ
イド面とガイド面との摺接面で幅広く受けるので、前記
反力が支点軸に集中して作用することが防止され、支点
軸の摩耗や折損を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す一実施例
にもとづき説明する。図において1,1は一対の外刃で
あり、これら外刃1,1はそれぞれ網目状のひげ導入孔
2…を形成した可撓薄肉板により形成されている。外刃
1,1は、各々断面が弧状に湾曲されており、端部には
取付孔3…が形成されている。これら外刃1,1の一端
は一対の外刃取付板4,4に固定されているとともに他
端は中枠5に固定されている。前記外刃取付板4,4お
よび中枠5には係止ボス6…が形成されており、前記
刃1,1の外刃取付孔3…は、これら外刃取付板4,4
および中枠5の係止ボス6…に係合し、これにより一対
の外刃1,1と、外刃取付板4,4および中枠5が一体
的に結合され、これらは外刃体7を構成している。
【0012】前記外刃体7は外刃ホルダー8に取付けら
れている。外刃ホルダー8は枠形状をなしており、内側
面には図1に示すように、前記外刃体7の外刃取付板
4,4が嵌まり合う保持溝9、9が形成されている。こ
の外刃体7の外刃取付板4,4が保持溝9,9に嵌め込
まれた場合、外刃取付板4,4は保持溝9,9内を上下
に摺動可能となっている。なお、前記中枠5は、両端部
に形成した係合孔10が外刃ホルダー8の端部下面に形
成した嵌合ボス11に嵌め込まれ、この嵌合ボス11を
かしめることにより外刃ホルダー8に固定されている。
【0013】外刃ホルダー8の端部外面には、図5およ
び図6にも示される通り、回動中心(支点)となる軸孔
12,12が形成されている。これら軸孔12,12は
それぞれ回動支持台13,13に回動可能に取付けられ
ている。回動支持台13,13には相互に向い合う面
に、前記軸孔12,12に嵌まり込む支持軸(支点)
4,14が突設されており、これら支持軸14,14に
より外刃ホルダー8を回動自在に支持している。よっ
て、外刃ホルダー8およびこれに取着された外刃体7
は、これら支持軸14,14を中心Oとして回動可能に
なっている。つまり、この回動は後述する内刃の長手方
向と交差する方向に行われて、それにより、いわゆる首
振りをするようになっている。
【0014】この場合、少なくとも一方の回動支持台1
3には、中立付勢ばね15が取付けられている。中立付
勢ばね15は、例えば針金を弓形に曲げるとともにその
両端を相互にほぼ平行となるように折り曲げて延長し、
これら両端部が回動支持台13に形成した円弧孔16を
貫通して取付けられている。そして、これら中立付勢ば
ね15の両端部は、前記外刃ホルダー8の下端面に当接
している。外刃ホルダー8が首振り動作をした場合は、
外刃ホルダー8の一方の下端が中立付勢ばね15の一端
を押すのでこれが弾性変形し、この外刃ホルダー8の首
振り外力を解除した場合に前記中立付勢ばね15の弾性
復帰力が外刃ホルダー8に作用して外刃ホルダー8を中
立位置に自動的に復帰させ、よって外刃体7を常に中立
位置に保持するようになっている。
【0015】前記回動支持台13,13には、それぞれ
複数の固定ボス18…が形成されている。これら固定ボ
ス18…を用いてこれら回動支持台13,13は外刃ケ
ース20に固定されている。外刃ケース20はダイキャ
スト製または表面をメッキ処理した枠形状をなしてお
り、その長手方向の端部壁には固定孔21…が形成され
ている。これら固定孔21…は前記それぞれの端部に3
個づつ形成されており、前記回動支持台13,13の固
定孔ボス18…が嵌め込まれることによって、これら固
定ボス18…と固定孔21…が係合し、このため回動支
持台13,13は外刃ケース20に固定されている。
【0016】なお、回動支持台13,13には弾性舌片
22,22が形成されており、これら弾性舌片22,2
2の先端には係止爪23,23が形成されている。これ
ら係止爪23,23は前記外刃ケース20の端部壁の下
端に係止している。
【0017】前記外刃ケース21は、支持フレーム30
に脱着可能に取付けられている。支持フレーム30は固
定ねじ31…を介してケースカバ−32に固定されてお
り、このケースカバー32は他の固定ねじ33…を介し
て本体ケース75に固定されている。支持フレーム30
には両端に立上がり壁34,34が形成されており、こ
れら立上がり壁34,34の間に前記外刃ケース20が
脱着可能に嵌め込まれている。そしてこれら立上がり壁
34,34には、左右に開口する取付け孔35,35が
開設されており、前記外刃ケース20を立上がり壁3
4,34の間に嵌め込んだ場合、外刃ケース20に固定
した回動支持台13,13の前記それぞれ係止爪23,
23が取付け孔35,35の上辺に引っ掛かるようにな
っている。これにより、外刃ケース20は支持フレーム
30に取付けられている。
【0018】そして、前記支持フレーム30の取付け孔
35,35には押圧子36,36が取付けられている。
これら押圧子36,36は取付け孔35,35の外開口
を閉塞しているとともに、前記取付け孔35,35の上
辺に引っ掛かっている係止爪23,23に対向して押圧
突起37,37を有している。これら押圧子36,36
を押し込むと、押圧突起37,37が係止爪23,23
を押して弾性舌片22,22を弾性変形させ、これによ
り係止爪23,23が取付け孔35,35の上辺から外
れて係合が解除される。よって、外刃ケース20を支持
フレーム30から取り外すことができるようになってい
る。
【0019】なお、押圧子36,36はコイルばね3
8,38によって外向きに押されており、引掛け爪3
9,39が支持フレーム30に引っ掛かることにより取
付け孔35,35の閉塞状態を保っている。
【0020】40,40は一対の内刃であり、これら内
刃40,40は図9に示す通り、刃台41の長手方向に
沿って多数の内刃ブレード42…を設けて構成されてい
る。これら内刃40,40は前記外刃1,1の内面に摺
動自在に当接しており、内刃ブレード42…が外刃1,
1の内面を摺動することにより外刃1,1のひげ導入孔
2…から導入したひげをカットする。
【0021】前記刃台41の下面には、複数の丸ボス4
3…が形成されており、これら丸ボス43…は、図10
に示した内刃取付け台45,45の上面に形成した嵌合
孔46…に嵌合されている。そして、これら丸ボス43
…をかしめることにより内刃40,40はそれぞれ内刃
取付け台45,45に固定されている。
【0022】前記内刃取付け台45,45のそれぞれ側
面には枢支孔47…が形成されており、これら枢支孔4
7…には、図11に示す取付け台支持体48,48に形
成された枢支軸49…が嵌合している。このため、内刃
40,40は取付け台支持体48,48に対し、シーソ
運動自在に支持されている。
【0023】前記取付け台支持体48,48は、図12
に示す内刃台50に取付けられている。内刃台50には
一対のガイドピン51,51が立設されており、これら
ガイドピン51,51には前記取付け台支持体48,4
8が上下に摺動自在に嵌め込まれている。これらガイド
ピン51、51にはばね部材として例えばコイルばね5
2,52が装着されており、これらコイルばね52,5
2は取付け台支持体48,48を上向きに押圧してい
る。したがって、内刃40,40はこれらコイルばね5
2,52の付勢力を受けて外刃1,1に押し付けられて
いる。この場合、各内刃40,40は、それぞれ独立し
たこれらコイルばね52,52により外刃1,1の頂部
方向に押されるようになっている。
【0024】前記内刃台50は、前記内刃40,40の
長手方向に沿う端部に支点軸53,53を設けてあると
ともに、円弧形状のスライド面54,54を形成してあ
る。この円弧形状のスライド面54,54は、内刃台5
0が所定の組付け位置に設置された場合、前記外刃ホル
ダー8が首振り動作をするときの回動中心Oを中心とし
た所定半径円の円周上に形成されている。
【0025】そして、この内刃台50は、図13に示す
内刃台受55に回動自在に取着されている。内刃台受5
5は、本発明の駆動部材に相当するものであり、両端部
に前記支点軸53,53を受け入れる凹溝56,56を
形成してあるとともに、前記スライド面54,54が摺
接する円弧面からなるガイド面57,57を形成してあ
る。
【0026】そして、この内刃台50の下面には、保持
ボス58が形成されている。この保持ボス58には、往
復駆動体60に形成した軸部61が嵌合されている。往
復駆動体60は、前記支持フレーム30とケースカバー
32との間で挟まれており、中央部に前記軸部61を一
体に有するとともに、長手方向両端部に可撓性薄肉部6
2,62を介して固定フランジ部63,63が形成され
ている。これら固定フランジ部63,63は、支持フレ
ーム30とケースカバー32とで挟まれ、前記固定ねじ
31により共締めされている。
【0027】前記中央部に形成した軸部61は、支持フ
レーム30に形成した大きな開口の貫通孔64を遊貫
し、前記内刃台50の下面に形成した保持ボス58に係
合している。なお、貫通孔64には、ひげかすがケース
本体に侵入するのを防止するゴム等からなるパッキング
65が嵌合されている。
【0028】往復駆動体60の下面には摺動溝66が形
成されている。この摺動溝66は往復駆動体60の長手
方向と直交して伸びている。この摺動溝66には偏心軸
67が係合している。偏心軸67は偏心こま68に偏心
して形成したものであり、この偏心こま68は駆動モー
タ70のモータ軸71に取着されている。駆動モータ7
0は本体ケース75に収容されており、本体ケース75
の設けたスイッチ76の操作により、図示しない電池を
電源として作動する。
【0029】前記偏心こま68はケースカバー32に形
成した挿通孔69を貫通して前記摺動溝66に係合して
いるものである。したがって、スイッチ76の操作によ
りモータ70を回転させると、モータ軸71の回転が偏
心こま68の偏心軸67を偏心回転(旋回運動)させ
る。偏心軸67の回転は往復駆動体60に伝えら
が、偏心軸67は摺動溝66に係合しているから偏心軸
67の偏心回転運動は、前記摺動溝66により前後方向
の運動成分が吸収されることにより往復駆動体60に長
手方向(左右方向=刃幅方向)の往復運動を発生させ
る。往復駆動体60は長手方向両端に可撓性薄肉部6
2,62を有しているため、前記往復駆動力が与えられ
ると可撓性薄肉部62、62が撓み変形し、中央部のみ
が長手方向(左右方向)に往復運動する。よってこの中
央部に形成した軸部61が長手方向に往復運動する。こ
の往復運動は、内刃台受55を往復駆動し、よって内刃
台50、取付け台支持体48,48を介して内刃40,
40を長手方向に往復駆動する。
【0030】このため、外刃1,1のひげ導入孔2…よ
り導入したひげは、内刃40,40のブレード42…と
前記ひげ導入孔2…の剪断作用によりカットされること
になる。
【0031】このような構成の往復駆動式電気ひげそり
器について、作用を説明する。このような往復駆動式電
気ひげそり器においては、外刃1,1および外刃ホルダ
ー8が外刃ケース20に対して前後方向に回動するよう
に首振りできるから、一対の外刃1,1のそれぞれ頂部
が同時に肌に当たるようになる。つまり、外刃ホルダー
8は支持軸14,14を中心Oとして外刃ケース20に
回動可能に支持されているから、一対の外刃1,1の
ずれか一方が肌に当たろうとすると偏荷重が作用して外
刃ホルダー8が自動的に前後に傾き、一対の外刃1,1
は同時に肌に当接する。このため前後一対の外刃1,1
は、それぞれの山の頂部が肌に当たることから、前後一
対の刃でひげを剃ることができ、2度剃りとなり、ひげ
剃り効率が高くなる。
【0032】この場合、各外刃1,1に摺接している内
刃40,40は、内刃台50と取付け台支持体48,4
8との間に設けたコイルばね52,52によりそれぞれ
外刃1,1に押し付けられているとともに、前記首振り
時には、内刃台50、コイルばね52,52および取付
け台支持体48,48も内刃40,40と一緒に外刃
1,1に追従して首振りをするから、それぞれの内刃4
0,40は常に外刃1,1の頂部の方向に向けて押され
る。
【0033】ところで、先に述べた特開平5−1924
53号に記載のひげそり器では、単一のコイルばねによ
り2個の内刃を共通して押圧するとともに、このコイル
ばねは外刃及び内刃の首振り動作には追従しないから、
内刃を常に本体ケース75の軸線方向、つまり、図1の
矢印C、C方向に押圧することになる。しかし、首振り
式ひげそり器の場合、外刃1,1は剃ろうとする肌Sに
対し稜線を結ぶ面で接触し、肌Sに対して直角に当たる
ようになる。よって、従来の場合、コイルばねの押圧方
向C,Cは肌に押し当てようとする方向に対し異なる方
向となる。
【0034】これに対し本発明の場合、回動中心Oを中
心として回動可能な内刃台受55を設けて、これに内刃
台50及び内刃40,40とともにこれらの内刃40,
40を外刃1,1の内面に押付けるコイルばね52,5
2を取付けたから、コイルばね52,52内刃40,
40と一体的に前記回動中心を中心に回動させることが
できるので、内刃40,40は図1の矢印D,Dで示す
ように、常に外刃1,1の頂部の方向、すなわち肌に対
し直角方向に押し付けられるようになる。このため、外
刃1,1の頂部に最大接触圧が作用し、肌からの反力を
受けても内刃40,40が外刃1,1から離れる(逃げ
る)ことがなく、内刃40,40のブレード42…と外
刃1,1の内面とで隙間を生じることがない。したがっ
て、良好な切れ味を保つことができ、切削性能が高くな
る。
【0035】また、前記実施例の場合、外刃ホルダー8
が首振り動作をした場合、回動支持台13に取着した中
立付勢ばね15により外刃ホルダー8を中立位置に復帰
させるから、外刃1,1が常に本体ケース75の軸線方
向に向かうようになり、ひげそり器の操作性がよくな
る。
【0036】そして、外刃ホルダー8の首振りに応じて
内刃40,40も回動するが、これら内刃40,40の
回動は、内刃台50が内刃台受55に対して摺動ガイド
されることによって許される。つまり、内刃台50の端
部には支点軸53,53を設けてあるとともに、円弧形
状のスライド面54,54を形成してあり、これに対
し、内刃台受55には、両端部に前記支点軸53,53
を受け入れる凹溝56,56を形成してあるとともに、
前記スライド面54,54が摺接する円弧面からなるガ
イド面57,57を形成してあるから、図14に示すよ
うに、支点軸53,53が凹溝56,56に案内される
とともに、スライド面54,54がガイド面57,57
に摺接することによって内刃台50が首振り方向に回動
可能となる。この場合、スライド面54,54とガイド
面57,57とが摺接するので、外刃1,1から内刃4
0,40に向って加えられる肌の方からの反力をコイル
ばね52,52を介してこれの広い摺接面で受けること
ができる。この場合、支点軸53,53は凹溝56,5
6に遊びをもって嵌合しているので、支点軸53,53
に前記反力が集中して作用するのが防止され、支点軸5
3,53の摩耗や折損が防止される。
【0037】そして、支点軸53,53が凹溝56,5
6に対し、遊びをもって差し込まれていることから、モ
ータ側で発生する振動をこの遊びの部分で吸収すること
ができる。
【0038】なお、本発明は前記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば各内刃40,40はそれぞれ別
個のコイルばね52,52により押圧されるようにした
が、複数の内刃を1個のコイルばねで押圧するようにし
てもよい。但し、この場合もコイルばねは内刃と一体的
に揺動することが必要である。また本発明は、その他、
本発明の要旨とするところの範囲内で種々の変更ないし
応用が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
体ケースに回動しないように取付けられた外刃ケース内
に回動自在に支持された外刃ホルダーの首振り動作に追
従して駆動部材に支持された単一の内刃台と、この台に
支持した内刃及びばね部材を一体に動かして、外刃ホル
ダーが首振りをしても内刃の押圧方向を常に外刃の頂部
方向に向かうように維持したので、外刃の頂部に常に高
い接触圧を作用させて、首振り動作をした場合に、肌か
ら反力を受けても内刃が外刃から離れるなどの不具合を
防止することができ、常に良好な切れ味を維持すること
ができる。また、前記首振りに伴って駆動部材の円弧状
ガイド面に内刃台の円弧状スライド面を摺接させて、こ
の摺接面で外刃から内刃に加わる肌の方からの反力を支
持する構成により、内刃台の支点軸への負荷を抑制し
て、支点軸の摩耗や折損を防止でき耐久性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気ひげそり器のヘッ
ド部分を示し、図2のI−I線に沿う断面図。
【図2】同実施例における図1のII−II線に沿う断面
図。
【図3】同実施例における外刃および内刃の分解した斜
視図。
【図4】同実施例の電気ひげそり器の正面図。
【図5】同実施例の外刃の組付け構造を示す断面図。
【図6】同実施例の外刃の組付け構造を示す分解した斜
視図。
【図7】同実施例の図5中VII−VII線の矢視図。
【図8】同実施例の図5中VIII −VIII 線の矢視図。
【図9】内刃の構造を示し、(A)図は正面図、(B)
図は(A)図のB−B線に沿う断面図。
【図10】内刃取付台の斜視図。
【図11】取付け台支持体を示し、(A)図および
(B)図は互いに異なる方向から見た斜視図。
【図12】内刃台を示し、(A)図および(B)図は互
いに異なる方向から見た斜視図。
【図13】内刃台受を示し、(A)図および(B)図は
互いに異なる方向から見た斜視図。
【図14】内刃台と内刃台受の組付け状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1…外刃 2…ひげ導入孔
7…外刃体 8…外刃ホルダー 12…軸孔
13…回動支持台 14…支持軸 15…中立付勢ばね
20…外刃ケース 30…支持フレーム 36…押圧子 40…内刃 42…ブレード 45…内刃取付台 48…取付け台支持体
50…内刃台 52…コイルばね 53…支点軸
54…スライド面 55…内刃台受(駆動部材) 56…凹溝 57…ガイド面 60…往復駆動体 61…軸部 67…偏心軸 68…偏心こま 70…駆動モータ 71…モータ軸 75…本体ケース 76…スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータが収容された本体ケースと、 このケースに回動しないように取付けられた外刃ケース
    と、 長手方向に沿って多数の内刃ブレードが設けられ、前記
    長手方向に沿って往復駆動される相互に並置された複数
    の内刃と、 多数のひげ導入孔が形成され前記内刃が摺接される外刃
    と、 この外刃を支持するとともに前記外刃ケース内にこの外
    刃ケースの長手方向両端部の支点を中心として前記内刃
    の長手方向と交差する方向に回動自在に支持された外刃
    ホルダーと、前記支点を中心とした半径円上に円弧形状の一対のスラ
    イド面及びこれらスライド面間に位置された支点軸を有
    して 前記内刃を支持する単一の内刃台と、 この内刃台に取付けられ前記内刃を前記外刃に押し付け
    るばね部材と、前記モータにより前記長手方向に往復駆動されるととも
    に、前記スライド面が摺接する円弧状の一対のガイド面
    及びこれらガイド面間に位置されて前記支点軸を受け入
    れる凹溝を有して、前記支点を中心として前記内刃の長
    手方向と交差する方向に前記内刃台を回動自在に取着し
    駆動部材と、 を具備したことを特徴とする電気ひげそり器。
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