JPH0443183Y2 - - Google Patents

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JPH0443183Y2
JPH0443183Y2 JP1988047155U JP4715588U JPH0443183Y2 JP H0443183 Y2 JPH0443183 Y2 JP H0443183Y2 JP 1988047155 U JP1988047155 U JP 1988047155U JP 4715588 U JP4715588 U JP 4715588U JP H0443183 Y2 JPH0443183 Y2 JP H0443183Y2
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pouring
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は電動ポンプにより内容液を注出する電
動注出式液体容器に関するものである。
(従来の技術) 従来、電動注出式液体容器では電動ポンプの作
用で内容液を注出するのに、その注出流量は一定
であつた。
また内容器底部から容器外側方で立上がる注出
路を通じて内容液を注出する方式が採用されてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来のように注出流量が一定であ
る場合、流量を多く設定しておくと、注出終了間
際での注出量調節を細く行えない。また反対に流
量を少なく設定しておくと、注出に時間が掛り過
ぎるという問題がある(問題点1)。
また、上記従来の容器側方に立上がつて設けら
れる内容液注出路を採用したものでは、注出路に
は常に容器内と同じレベルの内容液が溜まつてい
る。この内容液は容器のヒータにより加熱されず
低温になり勝ちである。にもかかわらず内容液注
出時は真先にそのまま注出される。このため、高
温の熱湯を必要とするコーヒーをたてる場合等、
特に問題である(問題点2)。そこで注出路内の
内容液を別途設けたヒータで加熱することも行わ
れているが、ヒータを別設したりそのため特別な
制御が必要になるなど高価につく。
そこで、本考案は注出流量を簡単かつ的確に変
えられるとともに、注出内容液の一部また全部を
注出途中にて直接容器内に還流させることにより
注出路内の低温液の影響なしに適温液を注出でき
るようにして問題点1,2を解決し、また内容液
を均一加熱できるようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 内容器底部に一端が接続されかつ内容器とこの
内容器を収容する外装体との間で立上がつて器体
の外部に注出口が下向きに開口した内容液注出路
を備え、この内容液注出路の途中の下部側位置に
電動注出ポンプを設け、また内容液注出路の途中
の内容器に隣接する上部側位置から分岐形成して
内容器の上部に接続される還流路を設け、この還
流路の内容液注出路からの分岐部に、内容液注出
路の注出口側と還流路への開口割合を調節する切
換弁を設けた ことを特徴とする。
(作用) 本考案の上記構成によれば、 内容液注出路の途中の上部側の還流路を形成し
た分岐部にあつて、切換弁を操作し内容液注出路
の注出口側と還流路への開口割合を調節すること
により、内容液注出路の途中の基部側に設けられ
た電動注出ポンプが一定の状態に働かされるだけ
で、切換弁が還流路側に開いている度合いに応じ
た割合いの内容液を内容器内に還流させながら、
切換弁が注出口側に開いている度合いに応じた割
合いの内容液を無理なく注出口側に流れるように
して内容液の注出流量を容易に確実に調節するこ
とができる。
また内容液注出路は内容器とこれを収容した外
装体との間で立上がつて器体の外部に注出口が下
向きに開口したもので、前記内容液の還流が内容
液注出路の途中の内容器に隣接する上部側位置か
ら分岐形成して内容器の上部に接続される還流路
によつてなされ、内容液が内容器の下部から流出
して上部から上部に戻る強制循環流を生じさでる
ことによつて内容液が均一加熱されるようにする
ことができるし、この内容液の強制循環が器体内
の最短経路にて行われるので強制循環による外部
への放熱を抑えることができる。
さらに前記内容液の強制循環を内容液の注出前
に行えば、内容液注出路にあつて加熱されない内
容液を循環させて均一加熱に供してから注出する
ことにより、注出初期の内容液が特に低温である
ようなことを回避することができる。
しかも強制循環から内容液の注出開始への移行
は1つの弁を引き続き操作することによつて達成
することができる。
(実施例) 以下、本考案を第1図から第20図に示す実施
例に基づき具体的に説明する。
第1図から第5図に示す本考案の第1実施例に
ついて説明すれば、外装体1に内容器2を収容し
て外装体1上端の合成樹脂製肩部材19で受け、
内容器2の下部外周に湯沸、保温用のヒータ3を
巻着して、電気ポツトの器体4を形成している。
肩部材19の後部軸受部5に蓋6の枢軸7を着
脱自在に保持し、蓋6を器体4に開閉自在に取付
けている。
蓋6の内面には内容器2を閉じる内蓋8が固着
されている。内蓋8と蓋6との間に内容器2内か
ら蓋6外への蒸気抜き通路9を形成している。蒸
気抜き通路9は、内蓋の前部側に寄つた位置に内
容器2内に開口する入口10を、また蓋6の後部
に外方に開口する出口11をそれぞれ有し、入口
10部から立ち上がる入口側通路9aと、この入
口側縦通路9a部から器体4の後部に延びる横通
路9bと、この横通路9bの後端部から蓋6を通
じ出口11まで延びる出口側縦通路9cとからな
り、入口側縦通路9aは弁カバー12付きの弁室
13に上端が開口し、弁室13と横通路9bとの
隔壁に設けられた連通孔14を而して横通路9b
と連通するようになつている。
15,16は入口側縦通路9a内、横通路9b
途中に設けられた逆止弁である。17は横通路9
b終端部内に臨ませられた沸騰状態検知用の蒸気
センサであり、沸騰時の蒸気温度に応答してオフ
し、沸騰しを停止させるようにしたもので、肩部
材19の軸受部5の内側に固着されている。
内容器2の底部には、内容液を外部に導き出す
注出管路18が接続されている。注出管路18は
第1図のように底部に一端が接続され、内容器2
と外装体1との間の空間部で立ち上がつて器体4
の上端部に達し、肩部材19の前部に形成された
嘴状突出部19a部で、注出口18aが下向きに
開口されている。この注出管路18の途中に電動
注出ポンプ25を設け、このポンプ25より後の
位置に容器への還流路18bを分岐形成してい
る。この分岐部には第2図から第4図に示す回転
式の切換弁48が設けられている。
前記電動注出ポンプ25により、内容液は注出
口18aから流出する。この流出する内容液は一
旦大気に開放されたスプラツシユ、サイフオン両
現象防止状態で嘴状突出部19a部のパイプカバ
ー21に取付けられた注液ガイド20に流れ込
み、乱れのない静かな自然流下状態で流下するよ
うになつている。
しかも、注出口18aはその前部に下端から切
込んだスリツト18cが形成されている。このス
リツト18cによつて、注出口18aでの水切れ
がよくなる。またスリツト18cは内容液が急激
に注出されたとき注液ガイド20部上部と注出口
18aとの間から上方へ逃げようとする空気の注
出内容液との衝突を柔らげ、注出内容液が注液ガ
イド20と注出口18aとの間から溢れ出るよう
なことを防止する。
内容液注出管路18の前記立上がり部は透明管
18dよりなる液量表示部とし、外装体1にその
前部の分断端を連結するように嵌め合せ、透明カ
バー48により覆われた樹脂パネル22に有する
表示窓23から透視できるようにしてある。また
内容液注出管路18の透明管18d部分の直ぐ上
に転倒時止水弁24が設けられている。
嘴状突出部19aにはさらに、ポンプ25の動
作スイツチ26が防水カバーを施して設けられ、
蓋6に装備した注出操作部材27の突子27aに
よつて下動操作されてオンし、ポンプ25を動作
させるようにしている。
転倒時止水弁24は、内容液注出管路18の一
部を局部的に拡張する形のバルブボツクス18e
に収容され、バルブボツクス18eの上半形成部
材に前記注出口18aを一体形成するとともにバ
ルブボツクス18eの後部取付片18fにそれと
一体のスペーサ突起18gを介し前記動作スイツ
チ26のスイツチケース26aの取付片26bを
受けてネジ42により結合し一体化してある。と
同時にそのネジによつてバルブボツクス18eと
スイツチケース25aとを、肩部材19の嘴状突
出部19aの下面に同時取付けしている。
液量表示部である透明管18bの上下端には樹
脂製のエルボ18h,29が接続され、このエル
ボ18h,29によつて内容液注出管路18のバ
ルブボツクス18d側との接続、および内容器2
側との接続を行うようになつている。
注出操作部材27には、前記弁カバー12に対
向する突子27bも設けられ、スイツチ26を押
動操作する際、突子27bが弁カバー12を蒸気
抜き通路9の入口側縦通路9aの上端開口に押し
付け、蒸気抜き通路9を通じた内容器2の外部と
の連通を遮断し、ポンプ25による内容液の加圧
注出が可能となるようにしてある。
注出操作部材27には、その操作部27dの両
側張り出し部27cの下動ストローク域に注出操
作部材27の長さ方向に沿つて進退するロツク部
28aを有するロツク部材28が組合せ装備さ
れ、ロツク部材28の操作位置によつて注出操作
部材27の押動操作を可能にしたり不能にしたり
する。28bはロツク部材28の操作部である。
注出操作部材27は、前後に伸びるバー部材で
あつて、その前後に前記突子27a,27bを下
向きに突設し、それら突設部のほぼ中間点で前記
操作部27dを上向きに突設している。蓋6の天
板6aの前部には、肩部材19の嘴状突出部19
aに対応する嘴状突出部b部から蓋6のほぼ中央
部に入り込んだ部分で、前記注出操作部材27を
上下動可能に収容保持するポケツト部29が設け
られている。ポケツト部29は底部に各突子27
a,27bを上下動自在かつ下方への突出可能に
嵌め合せる透孔29a,29bを有し、収容した
注出操作部材27の一方の突子27aは透孔29
aから蓋6の裏板30の透孔30aを通じてスイ
ツチ26を下動操作可能とし、他方の突子27b
は透孔29bから直接弁カバー12を下動操作可
能とする。
注出操作部材27には蓋6の裏板30との間
で、各突子27a,27bに嵌め付けたばね3
1,32を働かせて上動復帰力を与え、ポケツト
部29に施したポケツト蓋33によつて外観を整
えるとともに注出操作部材27の脱落を防止して
いる。
ポケツト蓋33には、注出操作部材27の操作
部27dおよびロツク部材28の操作部28bを
外部操作可能に露出させる窓34,35が前後に
開設されている。
内容液を注出する操作はロツク部材27の操作
部28bを、注出操作部材28の操作部27dか
ら遠ざかる後方にスライド操作することにより注
出操作部材27のロツクを解除した後、注出操作
部材27の操作部27dに戻つてそれを押動する
2段階操作で行われる。また注出操作部材27は
ロツク状態のとき自身の操作部27dの部分にロ
ツク部材28が働かされているので、ロツク状態
で操作部27dを押動してもロツク部材28によ
つて下動を阻止され、注出部材27に撓みによる
部分的下動が生じない。このため突子27aにス
イツチ26をオン操作させたり、突子27bに弁
カバー13を押動操作させることがない。
内容器2の背面一部に形成された段落し平面部
2aに、空炊き防止用のサーモスタツト36を取
付けている。内容器2の側周面上半部には断熱材
37が巻き付けられ、ヒータ3を巻き付けている
下半部には、ヒータ3の実質発熱部に対応する側
周まわりの範囲に胴まわり遮熱板38を設けでい
る。
樹脂パネル22の前面下部にはヒータ3により
内容液を適時沸騰させる再沸騰スイツチ39を操
作する操作ボタン40が設けられている。
底部材41の端部には回転底盤44が装着され
ており。回転底盤44は環状の外壁43と環状の
内装壁44とが下端部どうしを連結された環体を
なし、底部材41とその下面に支持金具45を介
し取付けた掛止環46との間で回動可能に保持さ
れている。このようにして回転底盤44は器体4
の着座部となり、器体4が定置されたとき軽くか
つ安定して回動できるようにしている。
47は手下げハンドルであり、肩部材19の左
右両側に端部を枢着されている。
切換弁48は第2図から第4図に示すように注
出管路18と還流路18bとの分岐部に弁ケース
48aが接続され、それに収容された弁体48c
に有する弁孔48bと、還流路18bと注出口側
管路18hとの間の分岐板49とにより液流路が
定められる。切換弁48の弁体48cは、第5図
に示すように外装体1の外側面に取付けられたハ
ンドル操作部50の回動操作に連動するようにな
つている。
通常の湯沸しないし保温中は、ハンドル操作部
5環を右側に回動させて第3図に示すように弁体
48cの弁孔48bを内容器2側へ傾かせること
によつて、弁孔48bによつて注出管路18を還
流路18bのみに連通させる。したがつて幼児が
いたずらで、あるいは誤つて内容液注出の操作を
したとしても、それだけでは注出されようとする
内容液は全て内容器2内に還流されるので注出は
行われずにさらに安全である。そして注出時は操
作部50を左側に任意量回動させる。すると、弁
孔48bはその傾き角度によつて還流路18bへ
の開口度が第2図の状態から第4図の状態に小さ
くなつていき、注出口側管路18hへの開口度が
小さくなつていく。これによつてポンプ25によ
り注出されようとする内容液は前記開口度の割合
に応じ注出口側管路18hと還流路18bとに分
流するので、弁体48cの操作で内容液の注出流
量を任意に設定できる。この際、余分な内容液は
還流路18bより内容器2内に還流するので無理
がないし、この還流によつて内容液が循環し均一
加熱に役立つ。
なお、注出のスイツチ26がオンされてから一
定時間切換弁48を第3図の状態にしておくと、
注出管路18に溜まつている低温の内容液を第3
図に矢印で示すように内容器2に還流させてから
注出できるので、高温の内容液が容易に得られ
る。このために切換弁48は第3図の状態に自動
復帰するよう付勢しておくと便利であるし、前記
幼児に対する安全性も図りやすい。
本実施例はこのような簡単な構造で、流量調節
を確実に行うことができ、電動注出ポンプ25の
モータの回転調整機構を必要としないので、モー
タの駆動回路を単純なものとすることができる。
第6図、第7図に示す本考案の第2実施例は注
出管路18の分岐部にスライド式の切換弁51を
設けてある。この切換弁51は弁ケース51aに
循環路52を介し注出管路18が注出口側管路1
8hに通じる開口18iと還流路18bに通じる
開口18jとを有し、この開口18i,18jを
弁ケース51a内の弁体51bのスライドによつ
て交互に開閉できるようにしてある。この弁体5
1bの両側には各開口18i,18jとの間に形
状記憶合金よりなるコイル54と、このコイル5
4に弁体51bを追従させるスプリング55とが
働かされている。
また循環路52はそれらコイル54、スプリン
グ55が働かされている部分を開口18i,18
jの開閉状態にかかわらず液が流れ得るように設
けられている。
コイル54は通常所定温度以下にあり、伸びた
状態にあつて弁体51bを開口18i側へ押動し
てそれを閉じ、開口18jから離れてそれを開く
第6図の状態にある。したがつて注出管路18は
循環路52を介し還流路18bに接続され、第6
図に矢印で示すように注出されようとする内容液
は内容器2内に還流する。このとき、注出管路1
8内の液が所定温度以下に冷めていると、前記循
環路52を経るときコイル54に触れてもコイル
54は伸びた状態を維持し、注出されようとする
内容液の還流状態が続く。これによつて注出管路
18内の液が内容器2内の内容液と入れ換わる
が、それが所定温度以上であると、コイル54は
縮む。このとき弁体51bはスプリング55によ
つてコイル54の縮み動作に応動し、開口18i
を開いて開口18jを閉じる第7図の状態にな
る。そこで注出されようとする内容液は第7図に
矢印で示すように開口18iから注出口側管路1
8hへの流れるので所定温度の内容液を注出でき
る。注出管路18内の液が内容器2内のものと入
れ換わつても、それが所定温度に達していなけれ
ば注出はまだ行われず、内容液は循環するのみで
あり循環による均一加熱状態が続き、所定温度に
達すると注出される。
本実施例ではこのような注出管路18の切換え
操作を、形状記憶合金を利用することにより自動
的に且つ確実に行つて所定温度の内容液注出を確
保することができる。なお、切換弁51の切換操
作は形状記憶合金によるものでなく、第1実施例
のような外部からの手操作によるものであつても
よい。
第8図に示す本考案の第3実施例は、注出管路
18の先端に、その通路断面積(開度)を調節す
るスライド弁56を設けたものである。スライド
弁56は吐出口内径に合わせた吐出孔56aを有
し、注出管路18にそれをスライド可能に横断す
るよう貫入させられており、注出管路18にはそ
の嵌入のための溝18gが設けられている。56
bは弁56をその復元用スプリング57に抗して
矢印A方向に押動するための操作ボタンであつ
て、パイプカバー21外に突出させられている。
本実施例においてボタン18bを押すと、スラ
イド弁56は矢印B方向に移動して吐出孔56a
を注出管路18の吐出口内径に対し位置ズレさせ
てその開口度を小さくしていく。この開度調節に
より注液ガイド20を通じて注出される内容液の
流量を調整することができる。
第9図はこの実施例の変形例であり、注出管路
18の開度を調節する手段として、注出管路18
の途中一部に、シリコンチユーブ58を取付ける
と共に、それを押圧変形させる流量調節ダイヤル
59を外部操作可能に設けたものである。流量調
節ダイヤル59とそれがパイプカバー21に取付
けられる部分には夫々ネジ59b,21bが形成
されており、外部に設けられる操作部59aの操
作により横方向に進退し、この進退に伴いシリコ
ンチユーブ58が第9図に示すように押圧変形さ
れあるいは自己の弾性により復元する。つまり、
チユーブ58が押されると、吐出開度が小さくな
り流量が減り、押すのを軽減しあるいはやめると
それに応じチユーブ58が復元して流量が増える
ことになる。
第10図に示す本考案の第4実施例は、内容液
を注出する電動ポンプへの通電回路に、可変抵抗
器60を設けることによつて、電動ポンプへの通
電電流を調節してモータ回転数を変えるようにし
たものである。なお電動ポンプは直接に内容液を
汲上げる第1実施例のタイプやポンプで加圧空気
を送り込んで内容液を注出するタイプのどちらで
もよい。
可変抵抗器60はバルブユニツト63上に設置
され、2つの縦横に向きの異なるギヤ61,62
を介し、操作レバー64に連結されている。操作
レバー64はギヤ62を回転させる回転軸65外
端に取付けられ、スプリング66によりレバー操
作をなめらかにしかつ自動的に元の位置に戻るよ
うにされている。
本実施例では操作レバー64の手前への回動操
作によりギヤ62を回転させるとそれに噛合つて
いるギヤ61が回転する。そしてその回転による
可変抵抗器60の抵抗変化で電動ポンプへの通電
量を変化させ流量を調整するようになつている。
なお、本実施例においてオン、オフのスイツチを
可変抵抗器60の操作開始動作と復元動作とに連
動するように連動するようにしておくと便利であ
る。
第11図はこの変形例であり、可変抵抗器60
を外部から操作する手段として、パイプカバー2
1の前面(注出口部正面)にダイヤル式の操作ツ
マミ67を設けたものである。操作はそのツマミ
67周囲半分に流量ボリユーム68が表示されて
いる。よつて予め使用者の好みの流量を選択して
固定してから、注出スイツチを押せばそのボリユ
ーム68にあつた量を注出することができる。
第12図から第15図に示す本考案の第5実施
例とその変形例は、電磁ポンプ69により内容液
を注出するタイプのものを示している。これら実
施例では、電磁アクチユエータ70に対する電磁
石71の電磁作用力を調節することによつて内容
液の注出流量を調整している。
第12図から第14図に示す第5実施例では前
記電磁作用力を調節するため、アクチユエータ7
0の磁性体70aと電磁石71との間に磁力を遮
るステンレス製の遮磁板72を進退させるように
している。この遮磁板72の進退動は、第14図
に示すピニオン73とそれが噛合うラツク74と
によつてなされる。つまりピニオン73は、その
回転軸75の一端に取付けられた操作つまみ76
の回転操作を受け、ラツク74を移動させ、ラツ
ク74に一体形成された遮磁板72を第12図、
第13図に示すように上下動させる。
第12図に示すように遮磁板72が電磁石71
と磁性体70aとの間に介在すると、アクチユエ
ータ70のストロークは小になつて電磁ポンプ6
9のベローズ69aの伸縮ストロークも小になる
結果、流量が小さくなる。反対に第13図に示す
ように遮磁板72が上方に上がるとアクチユエー
タ70のストロークが大になつて電磁ポンプ69
のベローズ69aの伸縮ストロークが大になる結
果、注出流量が多くなる。つまり本実施例では、
電磁ポンプ69の動作ストロークが大小変化す
る。
第15図はこの変形例であり、アクチユエータ
70の磁性体70aと電磁石71との距離Wを電
磁石に取付けた操作ワイヤ78により変化させ、
前記電磁作用を調節している。このため電磁石7
1は移動可能に取付けられると共に復元ばね77
が働かされている。79は操作ワイヤ78を内装
するガイドチユーブであり、ポンプ69の基台6
9bとワイヤ78の操作レバー80を持つた基板
80aとに端部が取付けられている。本実施例に
おいて注出流量を少なくするときは、レバー80
を押圧操作することで前記距離Wを大きくして、
その分電磁ポンプ69の動作ストロークを大きく
し、反対に注出流量を多くするときは、レバー8
0をフリーらするか押圧を適度に解くことで距離
Wを小さくして電磁ポンプ69の動作ストローク
を大きくする。
第16図から第18図は本考案の第6実施例を
示し、81は蓋体6の上面に設けられた注出操作
部である。この注出操作部81は、導電粒子81
aをシリコンポリマー81bに埋込んで、ポリエ
ステルシート81c,81cで電極81d,81
dと共に挟込んで形成されている。注出操作部8
1の上面を押すと、導電粒子81a間の距離が小
さくなつて電気抵抗が小さくなる。この通電制御
は第17図に示すマイクロコンピユータ(以下マ
イコンと云う)82を利用して行つている。
マイコン82ではその入力電圧を強、中、弱の
3ランクにランク分けしてそれに応じたパルス信
号を得る。そして得たパルスランクに応じたゼロ
クロスパルスがマイコン82からトライアツク8
3に印加される。こうしてバルスが多くなればな
るほど電動ポンプの注出操作を大にして内容液の
流量を多くすることができる。
マイコン82による制御動作を第18図に示す
製フローチヤートに従つて説明する。先ず、ステ
ツプ#1で注出操作部81が押圧によりONされ
るとステツプ#2に移行し、その押圧の強さを電
気抵抗の変化で判別し、強であればステツプ#3
に移行し、パルスを60回/secに設定する。ステ
ツプ#2で前記押圧が強でなければステツプ#4
に移行し、それが中か否かを判別し、中であれば
ステツプ#5に移行してパルスを40回/secに設
定する。ステツプ#4で押圧が中でなければステ
ツプ#5に移行し、それが小か否かを判別し、小
であればステツプ#7に移行してパルスを20回/
secに設定する。ステツプ#6で所定値より小で
あればステツプ#2に戻る。したがつて押圧が所
定状態に達しないとポンプ駆動パルスが出ず、ポ
ンプ動作のオン、オフスイツチを兼ねることがで
きる。
本実施例によれば、注出操作部81の殆どが第
16図に示すように蓋体6内に埋込まれ、押圧す
る注出操作部81が薄いシート式(t=0.5位)
のため設計上有利であり、構造も簡単にできると
いう利点がある。しかも注出操作部81は電磁ポ
ンプのスイツチをも兼用しており、その押し方に
より注出量の調整ができ非常に使い易い。
第19図及び第20図に示す本考案の第7実施
例は、注出口部正面に可変抵抗器85に連動した
ダイヤル式の操作ツマミ84を設けている。この
操作は復元ばねを内装しており、その働きにより
ツマミ84を任意量回転させると自動的に元に戻
るようになつている。本実施例ではツマミ84の
回転操作によつて可変抵抗器85の抵抗値を変化
させ、その抵抗変化に基いて第20図に示す電気
回路から発せられたパルスをマイコン86が判断
し、電動ポンプ87を回転変化させて内容器2内
への加圧空気量を変えるようになつている。な
お、操作ツマミ84はダイヤル式のほか外スライ
ド式にしても良い。
(考案の効果) 本考案によれば、内容液注出路の途中の上部側
の還流路を形成した分岐部にあつて切換弁を操作
し内容液注出路の注出口側と還流路への開口割合
を調節することにより、内容液注出路の途中の基
部側に設けられた電動注出ポンプが一定の状態に
働かされるだけで、切換弁が還流路側に開いてい
る度合いに応じた割合の内容液を内容器内に還流
させながら切換弁が注出口側に開いている度合い
に応じた割合いの内容液を無理なく注出口側に流
れるようにして内容液の注出流量を容易に確実に
調節することができるので使用に便利であると共
に、電動注出ポンプ複雑な制御が要らず構造が簡
単で安価に供し得る。
また内容液注出路は内容器とこれを収容した外
装体との間で立上がつて器体の外部に注出口が下
向きに開口したもので、前記内容液の還流が内容
液注出路の途中の内容器に隣接する上部側位置か
ら分岐形成して内容器の上部に接続される還流路
によつてなされ、内容液が内容器の下部から流出
して上部から上部に戻る強制循環流を生じさせる
ことによつて内容液が均一加熱されるようにする
ことができるし、この内容液の強制循環が器体内
の最短経路にて行われて強制循環による外部への
放熱を抑えることができ、さらに前記内容液の強
制循環を内容液の注出前に行えば、内容液注出路
にあつて加熱されない内容液を循環させて均一加
熱に供してから注出することにより、注出初期の
内容液が特に低温であるようなことを回避するこ
とができるので、初期注出される内容液を含めた
内容液の温度ムラが解消され、内容液の利用上必
要温度に達していなくて思わぬ失敗をするような
ことがなくなる。
しかも強制循環から内容液の注出開始への移行
は1つの弁を引き続き操作することによつて達成
することができるので、構造が簡単でさらに安価
なものとなるし、操作も容易で使用しやすい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す縦断面図、
第2図〜第4図はその一部断面図、第5図はその
側面図、第6図と第7図は本考案の第2実施例を
示す断面図、第8図は本考案の第3実施例を示す
断面図、第9図はその変形例を示す断面図、第1
0図は本考案の第4実施例を示す断面図、第11
図はその変形例を示す正面図、第12図と第13
図は本考案の第5実施例を示す断面図、第14図
はその一部斜視図、第15図は第5実施例の変形
例を示す断面図、第16図は本考案の第6実施例
を示す斜視図、第17図はその制御回路図、第1
8図はその制御動作を示すフローチヤート、第1
9図は第6実施例の変形例のを示す概略断面図、
第20図はその制御回路図である。 2……内容器、18……注出管路(内容液注出
路)、18b……還流路、18h……注出口側管
路、18i,18j……開口、25……電動注出
ポンプ、48,51……切換弁、50……操作
部、54……形状記憶合金よりなるコイル、56
……スライド弁(開度調節シヤツタ)58……シ
リコンチユーブ、59……流量調節ダイヤル、6
0,85……可変抵抗器、61,62……ギヤ、
64,80……操作レバー、67,84……操作
ツマミ、69……電磁式の電動ポンプ、70……
電磁アクチユエータ、71……電磁石、72……
遮磁板(邪魔板)、78……操作ワイヤ、70…
…ガイドチユーブ、81……注出操作部、81a
……導電粒子(圧電素子)、82,86……マイ
クロコンピユータ(制御手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内容器底部に一端が接続されかつ内容器とこの
    内容器を収容する外装体との間で立上がつて器体
    の外部に注出口が下向きに開口した内容液注出路
    を備え、この内容液注出路の途中の下部側位置に
    電動注出ポンプを設け、また内容液注出路の途中
    の内容器に隣接する上部側位置から分岐形成して
    内容器の上部に接続される還流路を設け、この還
    流路の内容液注出路からの分岐部に、内容液注出
    路の注出口側と還流路への開口割合を調節する切
    換弁を設けたことを特徴とする電動注出式液体容
    器。
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