JPH0442969Y2 - - Google Patents
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- JPH0442969Y2 JPH0442969Y2 JP1985020882U JP2088285U JPH0442969Y2 JP H0442969 Y2 JPH0442969 Y2 JP H0442969Y2 JP 1985020882 U JP1985020882 U JP 1985020882U JP 2088285 U JP2088285 U JP 2088285U JP H0442969 Y2 JPH0442969 Y2 JP H0442969Y2
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- Japan
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- angle
- control
- angle control
- region
- control mechanism
- Prior art date
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 43
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、トラクタなど連結する農作業機の
角度制御装置に関する。
角度制御装置に関する。
(従来の技術)
従来トラクタなどにおいては、機体にロータリ
装置或いは苗植装置などの農作業機を支持すると
共に、該作業機の左右方向の傾斜を検出する傾斜
センサと、前記作業機の傾斜角度を設定する設定
器と、前記傾斜センサからの出力により前記作業
機を前記設定器で設定した角度に調節駆動する角
度制御機構と、この角度制御機構の駆動速度を変
速する変速装置とから成る角度制御装置を備え、
前記農作業機の作業走行時で、該農作業機が圃場
の凹凸などにより傾斜したとき、前記角度制御装
置の傾斜センサから出力信号を出力し、この出力
信号に基づく前記角度制御機構の駆動により前記
作業機の傾斜角度を前記設定器で設定した設定角
度に調節制御し、前記作業機による左右の耕耘深
さ又は左右の苗植深さを均一ならしめるこどくし
ている。
装置或いは苗植装置などの農作業機を支持すると
共に、該作業機の左右方向の傾斜を検出する傾斜
センサと、前記作業機の傾斜角度を設定する設定
器と、前記傾斜センサからの出力により前記作業
機を前記設定器で設定した角度に調節駆動する角
度制御機構と、この角度制御機構の駆動速度を変
速する変速装置とから成る角度制御装置を備え、
前記農作業機の作業走行時で、該農作業機が圃場
の凹凸などにより傾斜したとき、前記角度制御装
置の傾斜センサから出力信号を出力し、この出力
信号に基づく前記角度制御機構の駆動により前記
作業機の傾斜角度を前記設定器で設定した設定角
度に調節制御し、前記作業機による左右の耕耘深
さ又は左右の苗植深さを均一ならしめるこどくし
ている。
また前記傾斜センサで前記作業機の傾斜角度を
制御するにあたつては、前記設定器で設定した設
定値の近くに不感帯域を設け、この不感帯域の外
側両側に所定領域にわたつて連続制限を行う通常
制御域をもうけると共に、該通常制御域の前記不
感帯域側にパルス制御を行う速度制限域を設け、
前記傾斜センサによる検出値と前記設定器による
設定値との差が、前記通常制限域に位置するとき
には、つまり前記作業機の前記設定値に対する傾
斜体勢が大きく前記通常制御域にあるときには、
前記変速装置に連続信号を出力して、この連続信
号により前記変速装置を介して前記角度制御機構
を高速制御し、斯くして前記作業機の傾斜体勢が
前記速度制限域にまで調節制御されたときには、
前記変速装置にパルス信号を出力し、該パルス信
号により前記変速装置を介して前記角度制御機構
をパルス制御して、前記作業機を前記不感帯域に
まで低速で角度調節するごとくなし、また前記作
業機の傾斜体勢が不感帯域にまで調節されたとき
には、該作業機の傾斜角度が正常であるとして、
前記傾斜センサから出力信号を出力することな
く、つまり前記変速装置及び角度制御機構を作動
させることなく、前記作業機を前記不感帯域に保
持するごとくしている。
制御するにあたつては、前記設定器で設定した設
定値の近くに不感帯域を設け、この不感帯域の外
側両側に所定領域にわたつて連続制限を行う通常
制御域をもうけると共に、該通常制御域の前記不
感帯域側にパルス制御を行う速度制限域を設け、
前記傾斜センサによる検出値と前記設定器による
設定値との差が、前記通常制限域に位置するとき
には、つまり前記作業機の前記設定値に対する傾
斜体勢が大きく前記通常制御域にあるときには、
前記変速装置に連続信号を出力して、この連続信
号により前記変速装置を介して前記角度制御機構
を高速制御し、斯くして前記作業機の傾斜体勢が
前記速度制限域にまで調節制御されたときには、
前記変速装置にパルス信号を出力し、該パルス信
号により前記変速装置を介して前記角度制御機構
をパルス制御して、前記作業機を前記不感帯域に
まで低速で角度調節するごとくなし、また前記作
業機の傾斜体勢が不感帯域にまで調節されたとき
には、該作業機の傾斜角度が正常であるとして、
前記傾斜センサから出力信号を出力することな
く、つまり前記変速装置及び角度制御機構を作動
させることなく、前記作業機を前記不感帯域に保
持するごとくしている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで前記従来の角度制御装置では、前記傾
斜センサで前記作業機の傾斜角度を制御するにあ
たつて、前記不感帯域の外側に通常制御域を設
け、この通常制御域の前記不感帯域側に速度制限
域を設けて、前記作業機の傾斜体勢が前記通常制
御域から速度制限域にまで調節制御されたとき、
前記変速装置にパルス信号を出力し、該パルス信
号により前記変速装置を介し前記角度制御機構を
パルス制御するごとくしているため、前記作業機
の角度制御を正確に行えない場合があつた。即
ち、前記作業機の傾斜体勢が前記速度制限域から
前記不感帯域に調節制御される途中で、該不感帯
域との境界部近くにおいて、前記変速装置にパル
ス信号がオフされたようなとき、次のパルス信号
が余分に出力され、このパルス信号により前記作
業機が、該パルス信号に相当する分だけ前記速度
制限域から余分に角度制御され、前記作業機が所
定の制御角度以上に制御されたりするとがあつた
のである。
斜センサで前記作業機の傾斜角度を制御するにあ
たつて、前記不感帯域の外側に通常制御域を設
け、この通常制御域の前記不感帯域側に速度制限
域を設けて、前記作業機の傾斜体勢が前記通常制
御域から速度制限域にまで調節制御されたとき、
前記変速装置にパルス信号を出力し、該パルス信
号により前記変速装置を介し前記角度制御機構を
パルス制御するごとくしているため、前記作業機
の角度制御を正確に行えない場合があつた。即
ち、前記作業機の傾斜体勢が前記速度制限域から
前記不感帯域に調節制御される途中で、該不感帯
域との境界部近くにおいて、前記変速装置にパル
ス信号がオフされたようなとき、次のパルス信号
が余分に出力され、このパルス信号により前記作
業機が、該パルス信号に相当する分だけ前記速度
制限域から余分に角度制御され、前記作業機が所
定の制御角度以上に制御されたりするとがあつた
のである。
本考案は以上のごとき問題点に鑑みて考案した
もので、その目的は、前記速度制限域における不
感帯域に近づく近接領域に連続制御域を設け、前
記作業機が前記速度制限域でパルス制御されて、
不感帯域側に近づく近接領域に至つたときには、
前記作業機を連続制御することにより、前記作業
機の角度制御を正確に行うごとくしたことにあ
る。
もので、その目的は、前記速度制限域における不
感帯域に近づく近接領域に連続制御域を設け、前
記作業機が前記速度制限域でパルス制御されて、
不感帯域側に近づく近接領域に至つたときには、
前記作業機を連続制御することにより、前記作業
機の角度制御を正確に行うごとくしたことにあ
る。
(問題点を解決するための手段)
本考案の構成を、実施例と対応する第1乃至第
7図に基づいて説明すると、農作業機の左右方向
傾斜角度を検出する傾斜センサ11と、前記農作
業機の傾斜角度を設定する設定器12と、前記セ
ンサ11の出力により前記農作業機の左右傾斜を
前記設定器12で設定する角度に駆動する角度制
御機構13と、この角度制御機構13の駆動速度
を変速する変速装置14と、前記傾斜センサ11
の検出値と前記設定器12の設定値とを比較し、
その差が大きく通常制御領域にあるとき、該領域
での前記変速装置14への出力信号を連続信号と
し、かつ、前記通常制御領域を越えて設定値に対
する不感帯に近づく速度制御領域にあるとき、該
領域での前記出力信号をパルス信号とし、更に、
この速度制御域における不感帯域に近づく近接領
域での前記出力信号を連続信号とする手段とを備
えたのである。
7図に基づいて説明すると、農作業機の左右方向
傾斜角度を検出する傾斜センサ11と、前記農作
業機の傾斜角度を設定する設定器12と、前記セ
ンサ11の出力により前記農作業機の左右傾斜を
前記設定器12で設定する角度に駆動する角度制
御機構13と、この角度制御機構13の駆動速度
を変速する変速装置14と、前記傾斜センサ11
の検出値と前記設定器12の設定値とを比較し、
その差が大きく通常制御領域にあるとき、該領域
での前記変速装置14への出力信号を連続信号と
し、かつ、前記通常制御領域を越えて設定値に対
する不感帯に近づく速度制御領域にあるとき、該
領域での前記出力信号をパルス信号とし、更に、
この速度制御域における不感帯域に近づく近接領
域での前記出力信号を連続信号とする手段とを備
えたのである。
(作 用)
しかして前記農作業機が傾斜された場合で、農
作業機が前記通常制御領域にあるときには、前記
変速装置14に連続信号を出力して、該連続信号
により前記変速装置14を介し前記角度制御機構
13を連続制御し、また、該農作業機が前記速度
制限域に位置するときには、前記変速装置14に
パルス信号を出力して、該パルス信号により前記
変速装置14を介し前記角度制御機構13をパル
ス制御すると共に、前記農作業機が前記速度制限
域から前記不感帯域に近づく近接領域に至つたと
きには、前記変速装置14に連続信号を出力し
て、この連続信号により前記変速装置14を介し
前記角度制御機構13を、前記不感帯域まで連続
的に調節して、前記農作業機の角度制御を正確に
行うことができるのである。
作業機が前記通常制御領域にあるときには、前記
変速装置14に連続信号を出力して、該連続信号
により前記変速装置14を介し前記角度制御機構
13を連続制御し、また、該農作業機が前記速度
制限域に位置するときには、前記変速装置14に
パルス信号を出力して、該パルス信号により前記
変速装置14を介し前記角度制御機構13をパル
ス制御すると共に、前記農作業機が前記速度制限
域から前記不感帯域に近づく近接領域に至つたと
きには、前記変速装置14に連続信号を出力し
て、この連続信号により前記変速装置14を介し
前記角度制御機構13を、前記不感帯域まで連続
的に調節して、前記農作業機の角度制御を正確に
行うことができるのである。
尚、前記近接領域において連続信号で動作させ
ることにより、パルス信号で動作させる場合に比
較して角度制御が正確に行える理由は次の通りで
ある。
ることにより、パルス信号で動作させる場合に比
較して角度制御が正確に行える理由は次の通りで
ある。
即ち、前記角度制御機構13の前記近接領域か
ら不感帯域までの連続信号による連続制御は、パ
ルス制御の後での連続制御であり、かつ、その連
続制御は近接領域においてのみ行い、その制御幅
は僅かであるため、斯かる連続制御における前記
角度制御機構13の制御速度は、パルス制御の場
合とほぼ同様低速にできる。つまり、連続信号が
出力されて制御が開始される時、前記角度制御機
構13は、その動作に動作抵抗を受けるになり、
制御開始当初は低速となるのである。そして、前
記連続信号の出力は、不感帯への到達により停止
されるのであつて、低速状態から連続制御による
速度に到達する以前に停止されるのであるから、
低速状態で停止されるのである。この結果、出力
停止時における農作業機の慣性移動は、パルス信
号の出力停止による農作業機の慣性移動と変わり
なくできるのであつて、通常制御域から不感帯域
まで連続制御させた場合における高速での連続信
号の出力停止による農作業機の慣性移動に比べて
小さくできるのである。
ら不感帯域までの連続信号による連続制御は、パ
ルス制御の後での連続制御であり、かつ、その連
続制御は近接領域においてのみ行い、その制御幅
は僅かであるため、斯かる連続制御における前記
角度制御機構13の制御速度は、パルス制御の場
合とほぼ同様低速にできる。つまり、連続信号が
出力されて制御が開始される時、前記角度制御機
構13は、その動作に動作抵抗を受けるになり、
制御開始当初は低速となるのである。そして、前
記連続信号の出力は、不感帯への到達により停止
されるのであつて、低速状態から連続制御による
速度に到達する以前に停止されるのであるから、
低速状態で停止されるのである。この結果、出力
停止時における農作業機の慣性移動は、パルス信
号の出力停止による農作業機の慣性移動と変わり
なくできるのであつて、通常制御域から不感帯域
まで連続制御させた場合における高速での連続信
号の出力停止による農作業機の慣性移動に比べて
小さくできるのである。
従つて、角度制御機構13を連続制御して前記
農作業機を前記通常制御域から不感帯域まで角度
調節する場合のように不感帯域を越えてハンチン
グする問題は生じないのである。
農作業機を前記通常制御域から不感帯域まで角度
調節する場合のように不感帯域を越えてハンチン
グする問題は生じないのである。
また、角度制御機構13をパルス制御して前記
農作業機を前記速度制限域から不感帯域まで低速
で角度調節する場合、パルス信号が不感帯域のご
く近くでオフしたとき、このオフ動作時、農作業
機は不感帯域に到達していないから、パルス信号
は継続して出力され、この出力時に不感帯域に到
達していも予め設定したパルス幅で出力されてし
舞うのであるから、余分なパルス信号が出力され
ることになり、この結果停止位置がずれ、作業機
の慣性移動により不感帯を越えるといつた場合が
あるのに対し、速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域においてパルス制限の後に連続制御
を行う場合には、不感帯域の到達で直ちに連続信
号の出力が停止するから、農作業機は慣性移動が
あつても不感帯を越えることはなく、従つて、そ
れだけ角度制御が正確に行えるのである。
農作業機を前記速度制限域から不感帯域まで低速
で角度調節する場合、パルス信号が不感帯域のご
く近くでオフしたとき、このオフ動作時、農作業
機は不感帯域に到達していないから、パルス信号
は継続して出力され、この出力時に不感帯域に到
達していも予め設定したパルス幅で出力されてし
舞うのであるから、余分なパルス信号が出力され
ることになり、この結果停止位置がずれ、作業機
の慣性移動により不感帯を越えるといつた場合が
あるのに対し、速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域においてパルス制限の後に連続制御
を行う場合には、不感帯域の到達で直ちに連続信
号の出力が停止するから、農作業機は慣性移動が
あつても不感帯を越えることはなく、従つて、そ
れだけ角度制御が正確に行えるのである。
(実施例)
以下本考案にかかる農作業機の角度制御装置を
図面の実施例によつて説明する。
図面の実施例によつて説明する。
図面の実施例では、農作業機例としてロータリ
装置を備えたトラクタを示しており、該図中1は
トラクタの機体であつて、前方上部にエンジン2
を搭載すると共に、前記機体1の前部両側に前車
輪3を、また後部両側に前記エンジン2に連動す
る後車輪4をそれぞれ軸支して、前記エンジン2
の駆動に伴う前記後車輪4の回転駆動により前記
機体1の走行を行うごとくしている。
装置を備えたトラクタを示しており、該図中1は
トラクタの機体であつて、前方上部にエンジン2
を搭載すると共に、前記機体1の前部両側に前車
輪3を、また後部両側に前記エンジン2に連動す
る後車輪4をそれぞれ軸支して、前記エンジン2
の駆動に伴う前記後車輪4の回転駆動により前記
機体1の走行を行うごとくしている。
また前記機体1の後部には、1本のトツプリン
ク5と2本のロアリンク6を介してロータリ装置
7を上下方向に昇降可能に支持すると共に、前記
機体1には両側に2本のリフトアーム8をもつ油
圧昇降装置9を設け、該昇降装置9の各リフトア
ーム8を前記各ロアリンク6にそれぞれ連結ロツ
ド10を介して連結し、前記昇降装置9による各
リフトアーム8の上下動により、前記各ロアリン
ク6を介して前記ロータリ装置7を昇降操作する
ごとくしている。
ク5と2本のロアリンク6を介してロータリ装置
7を上下方向に昇降可能に支持すると共に、前記
機体1には両側に2本のリフトアーム8をもつ油
圧昇降装置9を設け、該昇降装置9の各リフトア
ーム8を前記各ロアリンク6にそれぞれ連結ロツ
ド10を介して連結し、前記昇降装置9による各
リフトアーム8の上下動により、前記各ロアリン
ク6を介して前記ロータリ装置7を昇降操作する
ごとくしている。
しかして前記のごときトラクタにおいて、前記
ロータリ装置7の角度制御装置を設けるのであ
り、この角度制御装置は、前記ロータリ装置7の
左右方向傾斜角度を検出する傾斜センサ11と、
前記ロータリ装置7の傾斜角度を設定する設定器
12と、前記センサ11の出力により前記ロータ
リ装置7の左右傾斜を前記設定器12で設定する
角度に駆動する角度制御機構13と、この角度制
御機構13の駆動速度を変速する変速速度14
と、前記傾斜センサ11の検出値と前記設定器1
2の設定値とを比較し、その差が大きく通常制御
領域にあるとき、該領域での前記変速装置14へ
の出力信号を連続信号とし、かつ、前記通常制御
領域を越えて設定値に対する不感帯に近づく速度
制限域にあるとき、該領域での前記出力信号をパ
ルス信号とし、更に、この速度制限域における不
感帯域に近づく近接領域での前記出力信号を連続
信号とする手段とから構成するのである。
ロータリ装置7の角度制御装置を設けるのであ
り、この角度制御装置は、前記ロータリ装置7の
左右方向傾斜角度を検出する傾斜センサ11と、
前記ロータリ装置7の傾斜角度を設定する設定器
12と、前記センサ11の出力により前記ロータ
リ装置7の左右傾斜を前記設定器12で設定する
角度に駆動する角度制御機構13と、この角度制
御機構13の駆動速度を変速する変速速度14
と、前記傾斜センサ11の検出値と前記設定器1
2の設定値とを比較し、その差が大きく通常制御
領域にあるとき、該領域での前記変速装置14へ
の出力信号を連続信号とし、かつ、前記通常制御
領域を越えて設定値に対する不感帯に近づく速度
制限域にあるとき、該領域での前記出力信号をパ
ルス信号とし、更に、この速度制限域における不
感帯域に近づく近接領域での前記出力信号を連続
信号とする手段とから構成するのである。
前記角度制御装置を構成する前記角度制御機構
13は、前記各リフトアーム8と各ロアリンク6
との間で、一方の両者間に、油圧シリンダ15と
ピストンロツド16とを介装させて成り、前記油
圧シリンダ15に対する前記ピストンロツド16
の進退動により、前記ロアリンク6を介して前記
ロータリ装置7の左右傾斜角度を変更調節可能と
なすのである。
13は、前記各リフトアーム8と各ロアリンク6
との間で、一方の両者間に、油圧シリンダ15と
ピストンロツド16とを介装させて成り、前記油
圧シリンダ15に対する前記ピストンロツド16
の進退動により、前記ロアリンク6を介して前記
ロータリ装置7の左右傾斜角度を変更調節可能と
なすのである。
また前記傾斜センサ11は、前記ロータリ装置
7におけるロータリカバー7aの上部位置に、こ
のロータリ装置7の左右方向への傾斜角度を検出
すべく設けるのであり、前記ロータリ装置7が左
右方向に傾斜されたとき、前記傾斜センサ11か
ら出力信号を出力して、前記角度制御機構13を
介し前記ロータリ装置7を一定の傾斜角度に調節
制御するごとくなす。
7におけるロータリカバー7aの上部位置に、こ
のロータリ装置7の左右方向への傾斜角度を検出
すべく設けるのであり、前記ロータリ装置7が左
右方向に傾斜されたとき、前記傾斜センサ11か
ら出力信号を出力して、前記角度制御機構13を
介し前記ロータリ装置7を一定の傾斜角度に調節
制御するごとくなす。
この傾斜センサ11は、第3図に詳しく示すご
とく、発光素子17aと該発光素子17aに対し
所定間隔を置いて対向状に配設される受光素子1
7bとを備え、これら発光素子17aと受光素子
17bとの間に扇形状をなす遮光板18を設けて
成り、該遮光板18を、機体進行前後方向に延び
中間にオイルダンパ19aをもつ軸杆19を介し
て前記ロータリカバー7aの上部に、機体進行左
右方向に揺動可能に支持すると共に、前記遮光板
18には前記発光素子17aと受光素子17bと
の対向位置に、前記遮光板18の揺動方向一側が
広く、他側が狭くなつた横向きの扇形状をなすス
リツト18aを形成する。
とく、発光素子17aと該発光素子17aに対し
所定間隔を置いて対向状に配設される受光素子1
7bとを備え、これら発光素子17aと受光素子
17bとの間に扇形状をなす遮光板18を設けて
成り、該遮光板18を、機体進行前後方向に延び
中間にオイルダンパ19aをもつ軸杆19を介し
て前記ロータリカバー7aの上部に、機体進行左
右方向に揺動可能に支持すると共に、前記遮光板
18には前記発光素子17aと受光素子17bと
の対向位置に、前記遮光板18の揺動方向一側が
広く、他側が狭くなつた横向きの扇形状をなすス
リツト18aを形成する。
斯くして前記ロータリ装置7の傾動に伴い前記
傾斜センサ11の遮光板18が機体進行左右方向
に揺動されたとき、該遮光板18に形成した前記
スリツト18aにより、前記発光素子17aから
発光されて前記受光素子17bで受光される受光
量を変化させ、この受光量変化に基づいて前記ロ
ータリ装置7の傾斜角度を検出し、この検出値と
前記設定器12による設定値との差に応じて、後
で詳述するように前記角度制御機構13を所定の
変速速度で作動させ、前記ロータリ装置7を一定
角度に調節制御するごとくなすのである。
傾斜センサ11の遮光板18が機体進行左右方向
に揺動されたとき、該遮光板18に形成した前記
スリツト18aにより、前記発光素子17aから
発光されて前記受光素子17bで受光される受光
量を変化させ、この受光量変化に基づいて前記ロ
ータリ装置7の傾斜角度を検出し、この検出値と
前記設定器12による設定値との差に応じて、後
で詳述するように前記角度制御機構13を所定の
変速速度で作動させ、前記ロータリ装置7を一定
角度に調節制御するごとくなすのである。
また前記角度制御装置には、前記角度制御機構
13の駆動速度を変速制御する油圧制御式の変速
装置14を設けるのであり、この変速装置14
は、第4図の油圧回路で示すごとく、油圧ポンプ
Pに3位置6ポートタイプの電磁切換弁20を接
続し、該電磁弁20に2つの第1及び第2逆止弁
21,22を接続すると共に、これら各逆止弁2
1,22を前記角度制御機構13における油圧シ
リンダ15の上昇及び下降側に接続する一方、前
記油圧ポンプPと前記電磁弁20との間に、可変
絞り弁23を介装させて構成する。
13の駆動速度を変速制御する油圧制御式の変速
装置14を設けるのであり、この変速装置14
は、第4図の油圧回路で示すごとく、油圧ポンプ
Pに3位置6ポートタイプの電磁切換弁20を接
続し、該電磁弁20に2つの第1及び第2逆止弁
21,22を接続すると共に、これら各逆止弁2
1,22を前記角度制御機構13における油圧シ
リンダ15の上昇及び下降側に接続する一方、前
記油圧ポンプPと前記電磁弁20との間に、可変
絞り弁23を介装させて構成する。
斯くして前記電磁弁20に設けるソレノイドS
−1,S−2の動作に伴い該電磁弁20を切換操
作して、前記油圧ポンプPからの圧力油を、前記
各逆止弁21,22を介して前記油圧シリンダ1
5の上昇又は下降側の何れか一方に供給すること
により、前記油圧シリンダ15のピストンロツド
16を進退動させ、このピストンロツド16の進
退動により、前記ロータリ装置7の左右傾斜角度
を調節するごくなすのであり、また前記のごとき
ロータリ装置7の左右傾斜角度調節時に、前記電
磁弁20の各ソレノイドS−1,S−2にパルス
信号又は連続信号を選択的に出力することによ
り、前記電磁弁20をパルス信号で間歇的に開閉
操作させ、若しくは連続信号で連続的に開閉操作
して、前記油圧ポンプPから前記油圧シリンダ1
1に至る圧力油量を調節することにより、前記油
圧シリンダ15による前記ピストンロツド16の
進退速度を変速するごとくなすのである。
−1,S−2の動作に伴い該電磁弁20を切換操
作して、前記油圧ポンプPからの圧力油を、前記
各逆止弁21,22を介して前記油圧シリンダ1
5の上昇又は下降側の何れか一方に供給すること
により、前記油圧シリンダ15のピストンロツド
16を進退動させ、このピストンロツド16の進
退動により、前記ロータリ装置7の左右傾斜角度
を調節するごくなすのであり、また前記のごとき
ロータリ装置7の左右傾斜角度調節時に、前記電
磁弁20の各ソレノイドS−1,S−2にパルス
信号又は連続信号を選択的に出力することによ
り、前記電磁弁20をパルス信号で間歇的に開閉
操作させ、若しくは連続信号で連続的に開閉操作
して、前記油圧ポンプPから前記油圧シリンダ1
1に至る圧力油量を調節することにより、前記油
圧シリンダ15による前記ピストンロツド16の
進退速度を変速するごとくなすのである。
前記第4図の油圧回路では、前記第1逆止弁2
1の入力側と第2逆止弁22との間、また前記第
2逆止弁22の入力側と第1逆止弁21との間
に、それぞれバイパス通路を設け、前記第1逆止
弁21を介して前記油圧シリンダ15の上昇側に
圧力油を供給するときには、この圧力油の一部を
前記バイパス通路を介して前記第2逆止弁22に
供給して、該逆止弁22を開放するとにより、前
記油圧シリンダ15の内部油をタンクTに排出
し、また前記第2逆止弁22を介して前記油圧シ
リンダ15の下降側に圧力油を供給するときに
は、この圧力油の一部を前記バイパス通路を介し
て前記第1逆止弁21に供給して、該逆止弁21
を開放することにより、前記油圧シリンダ15の
内部油をタンクTに排出するごとくしている。
1の入力側と第2逆止弁22との間、また前記第
2逆止弁22の入力側と第1逆止弁21との間
に、それぞれバイパス通路を設け、前記第1逆止
弁21を介して前記油圧シリンダ15の上昇側に
圧力油を供給するときには、この圧力油の一部を
前記バイパス通路を介して前記第2逆止弁22に
供給して、該逆止弁22を開放するとにより、前
記油圧シリンダ15の内部油をタンクTに排出
し、また前記第2逆止弁22を介して前記油圧シ
リンダ15の下降側に圧力油を供給するときに
は、この圧力油の一部を前記バイパス通路を介し
て前記第1逆止弁21に供給して、該逆止弁21
を開放することにより、前記油圧シリンダ15の
内部油をタンクTに排出するごとくしている。
また第4図の実施例でき、前記各逆止弁21,
22の入力側にそれぞれアキユムレータ24を接
続して、前記変速装置14をパルス信号で制御す
るとき、ガタ付き音などを発生することなく、前
記変速装置14をスムーズかつ静粛に作動させる
ごとくしている。
22の入力側にそれぞれアキユムレータ24を接
続して、前記変速装置14をパルス信号で制御す
るとき、ガタ付き音などを発生することなく、前
記変速装置14をスムーズかつ静粛に作動させる
ごとくしている。
しかして前記角度制御装置の制御回路は、第5
図に示すごとく形成するのであり、即ち、コンピ
ユータ制御部25の第1入力ポートaに、前記ロ
ータリ装置7の傾斜角度を設定する前記設定器1
2を、増幅回路26及びA/D変換器27を介し
て接続し、前記設定器12からの出力信号を前記
増幅回路26で増幅し、前記A/D変換器27で
デジタル変換して前記制御部25に入力させるご
とくなす。
図に示すごとく形成するのであり、即ち、コンピ
ユータ制御部25の第1入力ポートaに、前記ロ
ータリ装置7の傾斜角度を設定する前記設定器1
2を、増幅回路26及びA/D変換器27を介し
て接続し、前記設定器12からの出力信号を前記
増幅回路26で増幅し、前記A/D変換器27で
デジタル変換して前記制御部25に入力させるご
とくなす。
また前記制御部25の第2入力ポートbに、自
動制御時にオン動作する自動スイツチ28をイン
バータを介して接続すると共に、前記制御部25
の第3及び第4入力ポートc,dに、それぞれ前
述した変速装置14における電磁弁20の各ソレ
ノイドS−1,S−2を操作するスイツチ29,
30をインバータを介して接続し、また第5入力
ポートeに前記可変絞り弁23の絞り量を調節制
御するスイツチ31をインバータを介して接続す
る一方、前記制御部25の第6入力ポートfに
は、前述した傾斜センサ11を接続するのであ
る。
動制御時にオン動作する自動スイツチ28をイン
バータを介して接続すると共に、前記制御部25
の第3及び第4入力ポートc,dに、それぞれ前
述した変速装置14における電磁弁20の各ソレ
ノイドS−1,S−2を操作するスイツチ29,
30をインバータを介して接続し、また第5入力
ポートeに前記可変絞り弁23の絞り量を調節制
御するスイツチ31をインバータを介して接続す
る一方、前記制御部25の第6入力ポートfに
は、前述した傾斜センサ11を接続するのであ
る。
さらに前記制御部25の第1及び第2出力ポー
トg,hには、前記電磁弁20の各ソレノイドS
−1,S−2をスイツチング回路を介して接続す
る。
トg,hには、前記電磁弁20の各ソレノイドS
−1,S−2をスイツチング回路を介して接続す
る。
斯くして前記ロータリ装置7の傾斜時に、前記
角度制御機構13で前記ロータリ装置7の傾斜角
度を調節制御する場合には、前記自動スイツチ2
8をオン動作させ、前記設定器12による設定値
αと前記傾斜センサ11による検出値βとを前記
制御部25で比較し、その差(β−α)の絶対値
Cが所定値Fより小さいときには、前記ロータリ
装置7の傾斜角度を調節制御しないようにして不
感帯域を形成するのであり、また前記絶対値Cが
前記所定値Fより大のときには、前記電磁弁20
のソレノイドS−1,S−2のうち何れかを励磁
させ、前記電磁弁20を上昇又は下降側に切換え
て、前記角度制御機構13を介し前記ロータリ装
置7の傾斜角度を調節制御するごとくなすのであ
る。
角度制御機構13で前記ロータリ装置7の傾斜角
度を調節制御する場合には、前記自動スイツチ2
8をオン動作させ、前記設定器12による設定値
αと前記傾斜センサ11による検出値βとを前記
制御部25で比較し、その差(β−α)の絶対値
Cが所定値Fより小さいときには、前記ロータリ
装置7の傾斜角度を調節制御しないようにして不
感帯域を形成するのであり、また前記絶対値Cが
前記所定値Fより大のときには、前記電磁弁20
のソレノイドS−1,S−2のうち何れかを励磁
させ、前記電磁弁20を上昇又は下降側に切換え
て、前記角度制御機構13を介し前記ロータリ装
置7の傾斜角度を調節制御するごとくなすのであ
る。
また前記ロータリ装置7の調節制御時に、前記
設定器12の設定値αと前記傾斜センサ11の検
出値βとの差(β−α)に応じて、前記変速装置
14を構成する前記電磁弁20の各ソレノイドS
−1,S−2にパルス信号又は連続信号を選択的
に出力させ、これらの信号で前記電磁弁20を間
歇的に若しくは連続的に開閉操作することによ
り、前記角度制御機構13への圧力油量を調節
し、該角度制御機構13を所定の変速速度で作動
させるこどくなすのである。
設定器12の設定値αと前記傾斜センサ11の検
出値βとの差(β−α)に応じて、前記変速装置
14を構成する前記電磁弁20の各ソレノイドS
−1,S−2にパルス信号又は連続信号を選択的
に出力させ、これらの信号で前記電磁弁20を間
歇的に若しくは連続的に開閉操作することによ
り、前記角度制御機構13への圧力油量を調節
し、該角度制御機構13を所定の変速速度で作動
させるこどくなすのである。
即ち、第6図に示すごとく、前記設定器12に
よる設定値αの近くに所定領域にわたつて、前記
角度制御機構13を調節制御することのない不感
帯域aを形成し、この不感帯域aから所定距離離
れた外側両側に、前記角度制御機構13を通常速
度で作動させる通常制御域bを形成すると共に、
この通常制御域bの前記不感帯域a側に、前記変
速装置14つまり前記電磁弁20の各ソレノイド
S−1,S−2にパルス信号を出力して、前記角
度制御機構13を所定の制限速度で作動制御する
速度制御域cを形成する一方、この速度制限域c
の前記不感帯域a側に、前記変速装置14に連続
信号を出力して、前記角度制御機構13を連続的
に作動制御する連続制御域dを形成するのであ
る。
よる設定値αの近くに所定領域にわたつて、前記
角度制御機構13を調節制御することのない不感
帯域aを形成し、この不感帯域aから所定距離離
れた外側両側に、前記角度制御機構13を通常速
度で作動させる通常制御域bを形成すると共に、
この通常制御域bの前記不感帯域a側に、前記変
速装置14つまり前記電磁弁20の各ソレノイド
S−1,S−2にパルス信号を出力して、前記角
度制御機構13を所定の制限速度で作動制御する
速度制御域cを形成する一方、この速度制限域c
の前記不感帯域a側に、前記変速装置14に連続
信号を出力して、前記角度制御機構13を連続的
に作動制御する連続制御域dを形成するのであ
る。
斯くして前記ロータリ装置7の傾斜体勢が前記
通常制御域bにあるときには、前記角度制御機構
13を通常速度で作動させ、また前記ロータリ装
置7が前記速度制限域cにまで調節されたときに
は、前記変速装置14にパルス信号を出力して前
記角度制御機構13をパルス制御するごとくな
し、さらに前記ロータリ装置7が前記連続制御域
dにまで調節されたときには、前記変速装置14
に連続信号を出力して前記角度制御機構13を連
続的に動作させ、前記ロータリ装置7を前記不感
帯域aまで調節するごとくなす。
通常制御域bにあるときには、前記角度制御機構
13を通常速度で作動させ、また前記ロータリ装
置7が前記速度制限域cにまで調節されたときに
は、前記変速装置14にパルス信号を出力して前
記角度制御機構13をパルス制御するごとくな
し、さらに前記ロータリ装置7が前記連続制御域
dにまで調節されたときには、前記変速装置14
に連続信号を出力して前記角度制御機構13を連
続的に動作させ、前記ロータリ装置7を前記不感
帯域aまで調節するごとくなす。
次に本考案の角度制御装置による前記ロータリ
装置7の制御態様を、第7図に示すフローチヤー
トに基づいて説明する。
装置7の制御態様を、第7図に示すフローチヤー
トに基づいて説明する。
先ず前記ロータリ装置第7図の傾斜角度を自動
制御するときには、前記自動スイツチ28をオン
動作すると共に、前記設定器12を所定の設定値
に設定するのである。
制御するときには、前記自動スイツチ28をオン
動作すると共に、前記設定器12を所定の設定値
に設定するのである。
斯くして前記自動スイツチ28のオン動作によ
り、前記設定器12による設定値αと、前記傾斜
センサ11による検出値βとが前記コンピユータ
制御部25に読み込まれ、前記設定値αと前記検
出値βとの差(β−α)が算出され、この差(β
−α)の絶対値Cが前述した所定値Fより小さい
ときには、前記ロータリ装置7が前記不感帯域a
にあり、このロータリ装置7が正常の傾斜体勢に
あるとして、調節制御は行われないのである。
り、前記設定器12による設定値αと、前記傾斜
センサ11による検出値βとが前記コンピユータ
制御部25に読み込まれ、前記設定値αと前記検
出値βとの差(β−α)が算出され、この差(β
−α)の絶対値Cが前述した所定値Fより小さい
ときには、前記ロータリ装置7が前記不感帯域a
にあり、このロータリ装置7が正常の傾斜体勢に
あるとして、調節制御は行われないのである。
また前記絶対値Cが前記所定値Fより大きいと
きには、前記ロータリ装置7の傾斜体勢が前述し
た速度制限域cに有るか否かを検出し、NOの場
合には、ロータリ装置7が未だ前記通常制限域b
にあるとして、前記角度制御機構13を通常速度
で作動させ、かつYESの場合には、ロータリ装
置7が前記連続制御域dに入つたか否かを検出
し、NOの場合には、前記ロータリ装置7が前記
速度制限域cにあるとして、前記変速装置14に
パルス信号を出力し、前記角度制御機構13をパ
ルス制御するのであり、またYESの場合には、
前記ロータリ装置7が前記連続制御域dに至つた
として、前記変速装置14に連続信号を出力し、
前記角度制御機構13を連続的に動作させながら
前記ロータリ装置7を制御するのである。
きには、前記ロータリ装置7の傾斜体勢が前述し
た速度制限域cに有るか否かを検出し、NOの場
合には、ロータリ装置7が未だ前記通常制限域b
にあるとして、前記角度制御機構13を通常速度
で作動させ、かつYESの場合には、ロータリ装
置7が前記連続制御域dに入つたか否かを検出
し、NOの場合には、前記ロータリ装置7が前記
速度制限域cにあるとして、前記変速装置14に
パルス信号を出力し、前記角度制御機構13をパ
ルス制御するのであり、またYESの場合には、
前記ロータリ装置7が前記連続制御域dに至つた
として、前記変速装置14に連続信号を出力し、
前記角度制御機構13を連続的に動作させながら
前記ロータリ装置7を制御するのである。
しかして前記変速装置14の前記連続制御域d
による連続制御後には、前記ロータリ装置7が前
記不感帯域aに至つたか否かを検出し、NOの場
合には、ロータリ装置7が未だ前記連続制御域d
にあるとして、前記変速装置14の連続制御を継
続し、かつYESの場合には、前記ロータリ装置
7が前記不感帯域aに至つたとして、前記角度制
御機構13の作動を停止させるのである。
による連続制御後には、前記ロータリ装置7が前
記不感帯域aに至つたか否かを検出し、NOの場
合には、ロータリ装置7が未だ前記連続制御域d
にあるとして、前記変速装置14の連続制御を継
続し、かつYESの場合には、前記ロータリ装置
7が前記不感帯域aに至つたとして、前記角度制
御機構13の作動を停止させるのである。
(考案の効果)
以上説明したごとく本考案にかかる農作業機の
角度制御装置では、農作業機の左右方向傾斜角度
を検出する傾斜センサ11と、前記農作業機の傾
斜角度を設定する設定器12と、前記センサ11
の出力により前記農作業機の左右傾斜を前記設定
器12で設定する角度に駆動する角度制御機構1
3と、この角度制御機構13の駆動速度を変速す
る変速装置14と、前記傾斜センサ11の検出値
と前記設定器12の大きく通常制御領域にあると
き、該領域での前記変速装置14への出力信号を
連続信号とし、かつ、前記通常制御領域を越えて
設定値に対する不感帯に近づく速度制限域にある
とき、該領域での前記出力信号をパルス信号と
し、更に、この速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域での前記出力信号を連続信号とする
手段とを備えたから、農作業機が前記通常制御領
域に位置するときには、前記変速装置14に連続
信号を出力して、該連続信号により前記変速装置
14を介し前記角度制御機構13を連続制御し、
また、農作業機が前記速度制限域に位置するとき
には、前記変速装置14にパルス信号を出力し
て、該パルス信号により前記変速装置14を介し
前記角度制御機構13をパルス制御し、しかも、
前記農作業機が前記速度制限域における不感帯域
に近づく近接領域に至つたときには、前記変速装
置14に連続信号を出力して、この出力信号によ
り前記変速装置14を介し前記角度制御機構13
を、前記不感帯域まで連続的に調節して、前記農
作業機の角度制御を正確に行うことができるので
あり、その上、連続制御とパルス幅信号が一定の
パルス制御との組合せで良いのであるから、その
制御も簡単に行えるのである。
角度制御装置では、農作業機の左右方向傾斜角度
を検出する傾斜センサ11と、前記農作業機の傾
斜角度を設定する設定器12と、前記センサ11
の出力により前記農作業機の左右傾斜を前記設定
器12で設定する角度に駆動する角度制御機構1
3と、この角度制御機構13の駆動速度を変速す
る変速装置14と、前記傾斜センサ11の検出値
と前記設定器12の大きく通常制御領域にあると
き、該領域での前記変速装置14への出力信号を
連続信号とし、かつ、前記通常制御領域を越えて
設定値に対する不感帯に近づく速度制限域にある
とき、該領域での前記出力信号をパルス信号と
し、更に、この速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域での前記出力信号を連続信号とする
手段とを備えたから、農作業機が前記通常制御領
域に位置するときには、前記変速装置14に連続
信号を出力して、該連続信号により前記変速装置
14を介し前記角度制御機構13を連続制御し、
また、農作業機が前記速度制限域に位置するとき
には、前記変速装置14にパルス信号を出力し
て、該パルス信号により前記変速装置14を介し
前記角度制御機構13をパルス制御し、しかも、
前記農作業機が前記速度制限域における不感帯域
に近づく近接領域に至つたときには、前記変速装
置14に連続信号を出力して、この出力信号によ
り前記変速装置14を介し前記角度制御機構13
を、前記不感帯域まで連続的に調節して、前記農
作業機の角度制御を正確に行うことができるので
あり、その上、連続制御とパルス幅信号が一定の
パルス制御との組合せで良いのであるから、その
制御も簡単に行えるのである。
尚、前記近接領域において連続信号で動作させ
ることにより、パルス信号で動作させる場合に比
較して角度制御が正確に行える理由は次の通りで
ある。
ることにより、パルス信号で動作させる場合に比
較して角度制御が正確に行える理由は次の通りで
ある。
即ち、前記角度制御機構13の前記近接領域か
ら不感帯域までの連続信号による連続制御は、パ
ルス制御の後での連続制御であり、かつ、その連
続制御は近接領域においてのみ行い、その制御幅
は僅かであるため、斯かる連続制御における前記
角度制御機構13の制御速度は、パルス制御の場
合とほぼ同様低速にできる。つまり、連続信号が
出力されて制御が開始される時、前記角度制御機
構13は、その動作に動作抵抗を受けるになり、
制御開始当初は低速となるのである。そして、前
記連続信号の出力は、不感帯への到達により停止
されるのであつて、低速状態から連続制御による
速度に到達する以前に停止されるのであるから、
低速状態で停止されるのである。この結果、出力
停止時における農作業機の慣性移動は、パルス信
号の出力停止による農作業機の慣性移動と変わり
なくできるのであつて、通常制御域から不感帯域
まで連続制御させた場合における高速での連続信
号の出力停止による農作業機の慣性移動に比べて
小さくできるのである。
ら不感帯域までの連続信号による連続制御は、パ
ルス制御の後での連続制御であり、かつ、その連
続制御は近接領域においてのみ行い、その制御幅
は僅かであるため、斯かる連続制御における前記
角度制御機構13の制御速度は、パルス制御の場
合とほぼ同様低速にできる。つまり、連続信号が
出力されて制御が開始される時、前記角度制御機
構13は、その動作に動作抵抗を受けるになり、
制御開始当初は低速となるのである。そして、前
記連続信号の出力は、不感帯への到達により停止
されるのであつて、低速状態から連続制御による
速度に到達する以前に停止されるのであるから、
低速状態で停止されるのである。この結果、出力
停止時における農作業機の慣性移動は、パルス信
号の出力停止による農作業機の慣性移動と変わり
なくできるのであつて、通常制御域から不感帯域
まで連続制御させた場合における高速での連続信
号の出力停止による農作業機の慣性移動に比べて
小さくできるのである。
従つて、角度制御機構13を連続制御して前記
農作業機を前記通常制御域から不感帯域まで角度
調節する場合のように不感帯域を越えてハンチン
グする問題は生じないのである。
農作業機を前記通常制御域から不感帯域まで角度
調節する場合のように不感帯域を越えてハンチン
グする問題は生じないのである。
また、角度制御機構13をパルス制御して前記
農作業機を前記速度制限域から不感帯域まで低速
で角度調節する場合、パルス信号が不感帯域のご
く近くでオフしたとき、このオフ動作時、農作業
機は不感帯域に到達していないから、パルス信号
は継続して出力され、この出力時に不感帯域に到
達していも予め設定したパルス幅で出力されてし
舞うのであるから、余分なパルス信号が出力され
ることになり、この結果停止位置がずれ、作業機
の慣性移動により不感帯を越えるといつた場合が
あるのに対し、速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域においてパルス制御の後に連続制御
を行う場合には、不感帯域の到達で直ちに連続信
号の出力が停止するから、農作業機は慣性移動が
あつても不感帯を越えることはなく、従つて、そ
れだけ角度制御が正確に行えるのである。
農作業機を前記速度制限域から不感帯域まで低速
で角度調節する場合、パルス信号が不感帯域のご
く近くでオフしたとき、このオフ動作時、農作業
機は不感帯域に到達していないから、パルス信号
は継続して出力され、この出力時に不感帯域に到
達していも予め設定したパルス幅で出力されてし
舞うのであるから、余分なパルス信号が出力され
ることになり、この結果停止位置がずれ、作業機
の慣性移動により不感帯を越えるといつた場合が
あるのに対し、速度制限域における不感帯域に近
づく近接領域においてパルス制御の後に連続制御
を行う場合には、不感帯域の到達で直ちに連続信
号の出力が停止するから、農作業機は慣性移動が
あつても不感帯を越えることはなく、従つて、そ
れだけ角度制御が正確に行えるのである。
第1図は本考案の角度制御装置を実施したトラ
クタの一部切欠側面図、第2図は同要部の平面
図、第3図は傾斜センサの斜面図、第4図は変速
装置の油圧回路図、第5図は角度制御装置の電気
回路図、第6図は同角度制御装置の説明図、第7
図は同角度制御装置のフローチヤート図である。 11……傾斜センサ、12……設定器、13…
…角度制御機構、14……変速装置。
クタの一部切欠側面図、第2図は同要部の平面
図、第3図は傾斜センサの斜面図、第4図は変速
装置の油圧回路図、第5図は角度制御装置の電気
回路図、第6図は同角度制御装置の説明図、第7
図は同角度制御装置のフローチヤート図である。 11……傾斜センサ、12……設定器、13…
…角度制御機構、14……変速装置。
Claims (1)
- 農作業機の左右方向傾斜角度を検出する傾斜セ
ンサ11と、前記農作業機の傾斜角度を設定する
設定器12と、前記センサ11の出力により前記
農作業機の左右傾斜を前記設定器12で設定する
角度に駆動する角度制御機構13と、この角度制
御機構13の駆動速度を変速する変速装置14
と、前記傾斜センサ11の検出値と前記設定器1
2の設定値とを比較し、その差が大きく通常制御
領域にあるとき、該領域での前記変速装置14へ
の出力信号を連続信号とし、かつ、前記通常制御
領域を備えて設定値に対する不感帯に近づく速度
制限域にあるとき、該領域での前記出力信号をパ
ルス信号とし、更に、この速度制限域における不
感帯域に近づく近接領域での前記出力信号を連続
信号とする手段を備えていることを特徴とする農
作業機の角度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985020882U JPH0442969Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985020882U JPH0442969Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61136809U JPS61136809U (ja) | 1986-08-26 |
JPH0442969Y2 true JPH0442969Y2 (ja) | 1992-10-12 |
Family
ID=30511774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985020882U Expired JPH0442969Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0442969Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JPH0811002B2 (ja) * | 1986-10-16 | 1996-02-07 | 井関農機株式会社 | 移動車輌の水平制御装置 |
JP2010230060A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械用油圧制御回路 |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS56101404A (en) * | 1980-01-16 | 1981-08-14 | Ishikawajima Shibaura Kikai Kk | Hydraulic controller |
JPS5991805A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-05-26 | ヤンマー農機株式会社 | 農作業機用角度制御装置 |
-
1985
- 1985-02-15 JP JP1985020882U patent/JPH0442969Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56101404A (en) * | 1980-01-16 | 1981-08-14 | Ishikawajima Shibaura Kikai Kk | Hydraulic controller |
JPS5991805A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-05-26 | ヤンマー農機株式会社 | 農作業機用角度制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS61136809U (ja) | 1986-08-26 |
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