JPH0439865Y2 - - Google Patents

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JPH0439865Y2
JPH0439865Y2 JP1990020138U JP2013890U JPH0439865Y2 JP H0439865 Y2 JPH0439865 Y2 JP H0439865Y2 JP 1990020138 U JP1990020138 U JP 1990020138U JP 2013890 U JP2013890 U JP 2013890U JP H0439865 Y2 JPH0439865 Y2 JP H0439865Y2
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soil
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、境界(建物含む)に近接する近接線
(境界より10mmでも可である。以下単に近接線と
する。)上に、土留め壁工事用等の接続壁、連結
壁、重畳壁等各種壁(以下、単に原則として、各
種壁とする。)を構築するに使用する三軸掘削撹
拌機械(後述の如く、三軸構造に限定されず。)
と、この三軸掘削撹拌機械で構築される土地の有
効利用を目的とするソイルセメント柱内に型鋼材
が入つたの各種壁並びに内壁鋼鈑に関するもので
ある。
「従来の技術」 従来土留め壁工事用の各種壁を構築する装置と
しては、三軸オーガースクリユーを装備した土留
め装置がある。
この装置の要旨は、特殊構造のオーガースクリ
ユーを装備し構造で、このオーガースクリユーの
先端よりセメントミルクを圧入しつつ掘進し、掘
削土壌とセメントミルクとを混練してソイルセメ
ント状とする。
このような作業を進め、所定の位置までオーガ
ースクリユーが掘進したならば、ここで引き上げ
る。
これによりセメントミルクパイルが構築され
る。そこで続いて、このセメントミルクパイル内
にH鋼、鋼管パイル等を挿入埋設することによつ
て、ここに壁が構築される。
またこれに類する技術文献としては、特開昭47
−14909号の地中連続壁施工法がある。
この発明の要旨は、対設した鋼板間にジエツト
パイプを設け、このシエツト水の噴出で地盤を掘
削しすることと、この掘削穴へのセメントの圧入
を利用して装置全体を水平方向に前進させる構成
である。
その他ソイルセメント状となつた土留め壁素材
内に、蛇籠を挿入埋設する方法があつた。
「考案が解決しようとする課題」 以上詳述した構造の三軸オーガースクリユーを
装備する装置、並びに地中連続壁施工法は、何れ
も掘削穴の掘削と同時に、この掘削土砂にセメン
トミルクを圧入して撹拌混合し、ソイルセメント
状にした後、オーガースクリユーを引き上げる。
すると、ここにセメントミルクパイルが構築さ
れるので、直ちにこのセメントミルクパイル内に
H鋼等を挿入埋設して、地中連続壁を構築する工
法である。
したがつて、近接線より離れた位置にしかこの
基礎工事ができず、通常はこの種の土留め工事
は、略20cm〜30cmの処からセメントミルクパイル
が構築される。よつて、究極的には、土留め壁が
構築されるのは、80cm〜100cmの処となる。
このような方法では、多くの敷地が無駄となつ
て、土地の有効利用が叫ばれている昨今大変に矛
盾する処である。このような現象は、地下並びに
地上のフロアーが増加すれば、するほど顕著であ
り、その改良が大いに望まれている。
また前述の技術文献の発明では、10m程度の連
続壁の構築は、可能としても、本考案が主目的と
する15m以上30m程度の長い(以下長尺物とす
る。)各種壁を構築することは、その土圧抵抗、
その他の要因よりして困難視される処である。
以上のようなことから、現在の処ソイルセメン
トを利用して、軟弱地盤の土壌に長尺物の各種壁
を、一工程で構築することは不可能であつた。
殊に本考案が、主目的とする軟弱地盤に於ける
各種壁を構築するに際して、前述のような装置で
は、セメントミルクの注入後でソイルセメント状
となつた状態時に、H鋼等を挿入すると、セメン
トミルクの流出が考えられ壁面荷重に対応できな
い虞がある。
また技術文献の発明では、軟弱地盤では、施工
が困難視される。
「課題を解決するための手段」 上記に鑑み本考案は、近接線上に、ソイルセメ
ント柱内に型鋼材が入つた各種壁を構築するこ
と、並びに近接線上の軟弱地盤に、長尺物の各種
壁を確実かつ簡易に構築する為に、三軸構造の掘
削撹拌機械は、クレーンのリーダーに昇降自在に
設けた駆動装置本体と、この駆動装置本体より垂
下した駆動軸と、この駆動軸に固止した駆動側の
歯車と、この歯車に噛合し、かつ前記駆動軸に対
して偏芯位置に設けられた掘削撹拌軸に固止され
た従動側の歯車と、この掘削撹拌軸に連結される
撹拌箆を多数備え、かつその先端に掘削きりを備
えたセメントミルク注入用穿孔を有する三本の掘
削撹拌オーガーとで構成される。
殊に本考案では、近接線上に型鋼材入りソイル
セメント柱の各種壁を構築して、土地の有効利用
を図ること。また近接線上に構築された各種壁
が、土圧荷重に対応できること、並びに壁強度の
向上を図る為に、この型鋼材入りソイルセメント
柱の各種壁は、前記三軸掘削撹拌機械を介して構
築されたソイルセメント状のソイルセメント柱で
あつて、この前記ソイルセメント柱内に大型H鋼
鈑をスプライン方式に挿入して、土圧荷重に対応
可能とすること、並びに壁強度の向上を図り、し
かもこのスプライン方式に挿入された各大型H鋼
鈑の両端面に挾持片を有する内壁鋼鈑を設け、こ
の各内壁鋼鈑より突出するソイルセメント柱の切
削部分を切削し、前記ソイルセメント柱内に型鋼
材が入り、かつ内壁鋼鈑を挿設して構築される。
また掘削された土壌が、上方に上昇せず、確実
に掘削撹拌オーガー内に送り込まれるように構成
する為に、掘削撹拌オーガーには、多数の撹拌箆
が設けられる構成である。
更に本考案は、型鋼材入りで、かつ内壁鋼鈑が
挿入されたソイルセメント柱が構築された後、こ
のソイルセメント柱の一部を確実に、かつ定量切
削できるようにする為に、前記三軸掘削撹拌機械
を介して構築される型鋼材入りで、かつ大型H鋼
鈑が挿入されたソイルセメント柱に装着される各
内壁鋼鈑は、このソイルセメント柱内にスプライ
ン方式に挿入され、かつ並設上に設けられた一対
の大型H鋼鈑の自由端側の端面に挾持される挾持
片と、この挾持片が左右の自由端側に適宜間隔で
設けられる長い立上り寸法を有する鋼鈑とで構成
される内壁鋼鈑を挿入した、いわゆるソイルセメ
ント柱内に型鋼材が入つたの各種壁である。
またこの内壁鋼鈑の大型H鋼鈑への簡易な取付
を可能とすること、並びに挾持を図る為に、その
左右方向の自由端側に、適宜数の挾持片を設ける
構成である。
「作用」 次に本考案の作用を説明すると、クレーンのブ
ームに180°旋回できるリーダーに、多数個の撹拌
箆並びに掘削きりを有する掘削撹拌オーガーを三
本装備する三軸掘削撹拌機械を片持ち式に吊架す
る。
この吊架された掘削撹拌オーガーは、駆動軸に
対して偏芯位置に設けられていることから、この
掘削撹拌オーガーは、確実かつ容易に近接線上
に、配備される。
そこで、続いて掘削撹拌オーガーを回転駆動す
ると、その先端に設けた掘削きりが回転され、こ
の回転を介して近接線上の土壌が掘削される。そ
して、通常は、この掘削が開始され、所定の位置
迄掘削されるとほぼ同時に、穿孔を介してセメン
トミルクを注入(圧入)する。
これにより、掘削土壌とセメントミルクは、掘
削撹拌オーガーに設けた撹拌箆を介して撹拌・混
練され、いわゆるソイルセメント状となつたソイ
ルセメント柱の一部が構築されていき、究極的に
は所定の長さを有するソイルセメント状の三本の
ソイルセメント柱が構築される(三軸構造の場
合)。
その後、掘削撹拌オーガーを引き上げると、こ
こに、ソイルセメント状となつたソイルセメント
柱の構築が完了する。
続いて、通常は隣接するようにして、前述と同
様な操作を介してソイルセメント状となつたソイ
ルセメント柱を順次構築すると、ここに、前記ソ
イルセメント柱が列設される(必ずしも列設に限
定されないが、作業上このようにすることが望ま
しい。)。
このようにして、三本の前記セメントミルクパ
イルが列設されたならば、この前記ソイルセメン
ト柱に間欠的に(必ずしも一本おきとは限らな
い。)、いわゆるスプライン方式に大型H鋼鈑を挿
入する(場合により微振動を付与して挿入するこ
ともある。)。
続いて、前記対峙する大型H鋼鈑の左右(第3
図で向かつて左右方向)の自由端側に、内壁鋼鈑
の下端に対峙状に設けた挾持片を嵌合し、この挾
持片をガイドとして、このH鋼材、C型鋼等の型
鋼材が設けられた内壁鋼鈑を順次前記ソイルセメ
ント柱に挿入する(この例では、三本の前記ソイ
ルセメント柱間に挿入されていくが、この例に限
定されず。)。またこの内壁鋼鈑が、前記ソイルセ
メント柱の内に挿入されると、この内壁鋼鈑に設
けた型鋼材が、前記中間にあるソイルセメント柱
(三本のソイルセメント柱の最中)内に挿入され
る。
以上で詳述した、前記ソイルセメント柱の構築
並びに大型H鋼鈑等の挿入を繰り返していくこと
により、ここに型鋼材入りで、かつ内壁鋼鈑が挿
入されたソイルセメント柱が構築される。究極的
には、近接線上に前記型鋼材入りで、かつ内壁鋼
鈑が挿入されたソイルセメント柱が接続又は連結
状に構築される。
そして、前記工事が終了したならば、今度は工
事現場内の掘削工事にかかる。即ち、通常ユンボ
といわれる掘削機械、又はその他の掘削機械を介
して掘削を成すが、その際前記内壁鋼鈑より突出
するソイルセメント柱の一部は、同時に掘削さ
れ、究極的には、この内壁鋼鈑並びに大型H鋼鈑
が露出される。
これにより、切削されたソイルセメント柱と、
この表面を被覆する内壁鋼鈑並びに大型H鋼鈑と
により根切り土留め壁、山留め土留め壁又は仮設
用の各種壁が構築される。換言すれば、型鋼材入
りソイルセメント柱の各種壁の構築が終了する。
尚図示しないが、土圧荷重又は土留め壁等の各
種壁の強度性を考慮して、腹起こし、切りばり又
は頭つなぎ工法が随時採用されることは、勿論で
ある。
「実施例」 以下本考案の一実施例を図面に基づいて具体的
に説明すると、1はクレーンで、2はクレーン1
のリーダー、3はこのリーダー2のトツプシー
ブ、4の後述する掘削撹拌オーガーの振れ止めで
ある。
図中5は駆動装置本体で、この駆動装置本体5
には駆動軸6が垂下されており、この駆動軸6に
は駆動側の歯車(平歯車に限らず)7が固止され
ている。
そして、前記駆動側の歯車7には、掘削撹拌軸
8に固止された従動側の歯車(平歯車に限らず)
9が噛合される。尚この掘削撹拌軸8は、前記駆
動軸6に対して偏芯しており、この例では三軸構
造となつている(本考案は、三軸構造として説明
又は名称とするが、必ずしもこの三軸に限定され
ず。例えば、一軸、二軸、四軸〜六軸でも同様に
解釈される。但し、後述する型鋼材、内壁鋼鈑等
の寸法又は構造、挿入工法に幾分変更される場合
もある。)。また前記駆動軸6に対して偏芯位置に
設けられていることから、第8図に示すように、
従来のこの種三軸オーガースクリユーを装備した
土留め装置により構築されるソイルセメント柱の
従来の位置Xに対して、より近接線上の位置Yに
本考案の型鋼材入りソイルセメント柱の各種壁が
構築できる。
前記掘削撹拌軸8には掘削撹拌オーガー10が
連設され(掘削撹拌軸8と掘削撹拌オーガー10
とが、一体構造でも可能である。)、この掘削撹拌
オーガー10には多数の撹拌箆11が設けられて
いるとともに、その先端部には掘削きり12が設
けられている。また13は前記掘削撹拌オーガー
に設けたセメントミルク注入用の穿孔である。
図中10aは掘削撹拌オーガー10のケーシン
グである。
そして、前記リーダー2に設けたガイドポスト
(図示せず)に抱持される抱持環(図示せず)を
介して前記駆動装置本体5が昇降自在に設けられ
ており、該昇降はこの例ではトツプシーブ3より
垂下したローブ14を介して操作される。但し図
示しないがリーダー2に設けたチエーン等により
昇降することも可能である。
また型鋼材入りソイルセメント柱の各種壁Aを
説明すると、近接線上の位置Yに配備した三軸掘
削撹拌機械の掘削撹拌オーガー10を駆動する。
この駆動による回転駆動する掘削きり12を介し
て近接線上の土壌の掘削と、前記掘削撹拌オーガ
ーの穿孔よりもセメントミルクの注入と、前記掘
削された土壌との撹拌・混練を撹拌箆を介してな
すと、ここに三本のソイルセメント状となつたソ
イルセメント柱15が構築される。
その後、ソイルセメント状となつたソイルセメ
ント柱15が列設されたならば、このソイルセメ
ント状のソイルセメント柱15には、間欠的に大
型H鋼鈑21を挿入し、またその他のソイルセメ
ント状となつたソイルセメント柱15に前記構成
の型鋼材22が挿入されて構築されたのが、型鋼
材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入されたソイルセ
メント柱20aである。
そしてこの型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿
入されたソイルセメント柱20aには、挾持片3
0を有する内壁鋼鈑31が挿入される。
具体的には、対峙する大型H鋼鈑21,21の
左右の自由端側21a,21aに、内壁鋼鈑31
に対峙状に設けた挾持片30,30を嵌合し、こ
の挾持片30,30をガイドとして内壁鋼鈑31
を、前記型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入さ
れたソイルセメント柱20a内に挿入すると、こ
こに型鋼材入りで、かつ内壁鋼鈑が挿入されたソ
イルセメント柱20bが構築される。
その後、根切り土留め壁、山留め土留め壁又は
仮設用の各種壁を構築する為に、型鋼材入りで、
かつ内壁鋼鈑が挿入されたソイルセメント柱20
bの切削部分Bを、掘削機械を介して掘削して、
内壁鋼鈑31より突出するこの掘削部分Bを掘削
する。
これにより、第3図、第4図に示す、型鋼材入
りソイルセメントの各種壁Aが構築される。
尚内壁鋼鈑31は、第7図を始めとして第4
図、第5図に示すように、適宜の幅と長さを有す
る鋼鈑32と、この鋼鈑32の幅方向のほぼ中央
部に、その長手方向に向かつて延設されたH鋼
材、C型鋼等の型鋼材22と、前記鋼鈑32の左
右方向(第7図で向かつて左右方向)の自由端側
32a,32aに適宜間隔、図示の例では各自由
端側32a,32aに三個設けられた挾持部材3
3とで形成される。そして、この内壁鋼鈑31に
形成される挾持片30は、この内壁鋼鈑31を構
成する鋼鈑32の端面32b,32bと、前記挾
持部材33とにより形成される構造となつてい
る。
尚前記H鋼材、C型鋼等の型鋼材22は、公知
の鋼材を利用することが望ましい。
そして、前述の如く、この型鋼材22が設けら
れた内壁鋼鈑31は、型鋼材入りで、かつ大型H
鋼鈑が挿入されたソイルセメント柱20a内に挿
入される。
結果的に、型鋼材22が、型鋼材入りで、かつ
大型H鋼鈑が挿入されたソイルセメント柱20a
内の最中のそれに、また大型H鋼鈑21が型鋼材
入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入されたソイルセメ
ント柱20a内の両外側のそれに、それぞれ挿入
される。
またこの内壁鋼鈑31は、長尺物の型鋼材入り
で、かつ大型H鋼鈑が挿入されたソイルセメント
柱20aの場合には、溶接などで連設して枚数使
用されることもある。
尚図中40はプラント、41はホースである。
「考案の効果」 本考案の三軸構造の掘削撹拌機械は、以上で詳
述したように、クレーンのリーダーに昇降自在に
設けた駆動装置本体と、この駆動装置本体より垂
下した駆動側の歯車が固止された駆動軸と、この
駆動軸に対して偏芯位置に設けられた掘削撹拌軸
並びにこの掘削撹拌軸に固止された従動側の歯車
と、この掘削撹拌軸に連結される撹拌箆を多数備
え、かつその先端に掘削きりを備えたセメントミ
ルク注入用穿孔を有する三本の掘削撹拌オーガー
とで構成されている。
したがつて、近接線上の軟弱地盤に、長尺物の
型鋼材入りソイルセメント柱の各種壁を確実かつ
簡易に構築できる作業機械である。また土地の有
効利用が図れ、もつて国土の活用化が達成され
る。
殊に、本考案の型鋼材入りソイルセメント柱の
各種壁は、前記三軸掘削撹拌機械を介して構築さ
れたソイルセメント状となつたソイルセメント柱
であつて、この前記ソイルセメント柱内に大型H
鋼鈑をスプライン方式に挿入して、土圧荷重に対
応可能とすること、並びに壁強度の向上を図り、
しかもこのスプライン方式に挿入された大型H鋼
鈑の自由端側に嵌合される挾持片を有する内壁鋼
鈑を設け、この内壁鋼鈑より突出するソイルセメ
ント柱部を切削し、前記切削ソイルセメント柱並
びに内壁鋼鈑にて構築される。
よつて、近接線上に、型鋼材入りソイルセメン
ト柱の各種壁が構築でき、もつて土地の有効利用
が図れる。また近接線上に構築された各種壁が、
土圧荷重に対応できるとともに壁強度の向上を図
り得る等の効果を有する。
また、掘削撹拌オーガーには、多数の撹拌箆が
設けられる構成であるので、掘削された土壌が、
上方に上昇せず、確実に掘削撹拌オーガー内に送
り込まれる効果がある。
更に本考案は、前記三軸掘削撹拌機械を介して
構築される型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入
されたソイルセメント柱に装着される内壁鋼鈑
は、その幅方向のほぼ中央部に設けた型鋼材と、
この型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入された
ソイルセメント柱内にスプライン方式に挿入さ
れ、かつ並設状に設けられた一対の大型H鋼鈑の
左右の自由端側に挾持される挾持片と、この挾持
片をその両端面に設けた鋼鈑とで構成される。
したがつて、型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が
挿入されたソイルセメント柱が構築された後、こ
の型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入されたソ
イルセメント柱の一部を、この内壁鋼鈑及び大型
H鋼鈑の一部をガイドとして切削することによ
り、その切削部分を確実に、かつ定量切削できる
し、その際に熟練を要さないこと、並びに前記各
種壁の崩壊がないこと。また熟練を要さず規定の
この種の各種壁が構築できる。
また前記型鋼材を設けた内壁鋼鈑の左右方向の
自由端側に、適宜数の挾持片を設ける構成である
ので、型鋼材入りで、かつ大型H鋼鈑が挿入され
たソイルセメント柱への簡易な取付を可能とする
こと、並びに挾持を図り得る実用上の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示している。その内
第1図、第2図は三軸掘削作業機械を示し、第1
図はクレーンに装着した正面図、第2図は要部の
拡大正面図である。また第3図〜第6図は型鋼材
入りソイルセメント柱の各種壁を示し、第3図は
平面図、第4図は正面図、第5図は大型H鋼鈑と
内壁鋼鈑との関係を説明した要部の拡大平面図、
第6図は前記各種壁を説明した拡大模式図であ
る。更に第7図は内壁鋼鈑の拡大平面図である。
また第8図は、本考案の型鋼材入りソイルセメン
ト柱の構築位置と、従来のソイルセメント柱の構
築位置との関係を対比して説明した模式図である
る。 1……クレーン、2……リーダー、3……トツ
プシーブ、4……振れ止め、5……駆動装置本
体、6……駆動軸、7,9……歯車、8……掘削
撹拌軸、10……掘削撹拌オーガー、10a……
ケーシング、11……撹拌箆、12……掘削き
り、13……穿孔、20……ソイルセメント状と
なつたソイルセメント柱、20a……型鋼材入り
で、かつ大型H鋼鈑が挿入されたソイルセメント
柱、20b……型鋼材入りで、かつ内壁鋼鈑が挿
入されたソイルセメント柱、21……大型H鋼
鈑、21a,21a……自由端側、22……型鋼
材、30……挾持片、31……内壁鋼鈑、32…
…鋼鈑、32a,32a……自由端側、32b,
32b……端面、33……挾持部材、A……型鋼
材入りソイルセメント柱の各種壁、B……切削部
分、X……従来の位置、Y……近接線上の位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 クレーンのリーダーに昇降自在に設けた駆動
    装置本体と、この駆動装置本体より垂下した駆
    動軸と、この駆動軸に固止した駆動側の歯車
    と、この歯車に噛合し、かつ前記駆動軸に対し
    て偏芯位置に設けられた掘削撹拌軸に固止され
    た従動側の歯車と、この掘削撹拌軸に連結され
    る撹拌箆を多数備え、かつその先端に掘削きり
    を備えた掘削撹拌オーガーとで構成され、 前記掘削撹拌オーガーが三軸構造となつてい
    るとともに、この掘削撹拌オーガーにはセメン
    トミルク注入用穿孔が設けられている構造とな
    つている土地の有効利用を目的とする接続壁、
    連結壁、重畳壁等各種壁を構築するに使用する
    三軸掘削撹拌構造。 クレーンのリーダーに昇降自在に設けた駆動
    装置本体と、この駆動装置本体に設けた駆動軸
    と、この駆動軸に対して偏芯位置に設けた撹拌
    箆を多数備え、かつその先端に掘削きりを備え
    たセメントミルク注入用穿孔を有する掘削撹拌
    オーガーとで構成される三軸掘削撹拌機械を介
    して構築されたソイルセメント状となつたソイ
    ルセメント柱であつて、 この前記ソイルセメント柱内に大型H鋼鈑を
    スプライン方式に挿入し、このスプライン方式
    に挿入された各大型H鋼鈑の端面に挾持片を有
    する内壁鋼鈑をそれぞれ設け、この各内壁鋼鈑
    より突出するソイルセメント柱部をそれぞれ切
    削し、前記切削ソイルセメント柱並びに内壁鋼
    鈑にて構築される土地の有効利用を目的とする
    ソイルセメント柱内に型鋼材が入つた各種壁。 クレーンのリーダーに昇降自在に設けた駆動
    装置本体と、この駆動装置本体に設けた駆動軸
    と、この駆動軸に対して偏芯位置に設けた撹拌
    箆を多数備え、かつその先端に掘削きりを備え
    たセメントミルク注入用穿孔を有する掘削撹拌
    オーガーとで構成される三軸掘削撹拌機械を介
    して構築されたソイルセメント状のソイルセメ
    ント柱内に、スプライン方式に挿入された大型
    H鋼鈑間に挿設される内壁鋼鈑であつて この内壁鋼鈑は、その幅方向のほぼ中央部
    に、かつその長手方向に延設した型鋼材を有す
    る鋼鈑と、この鋼鈑の両端面と、この両端面に
    設けた挾持部材とで構成される挾持片とで構成
    され、この内壁鋼鈑を前記ソイルセメント状と
    なつたソイルセメント柱に挿入した際に、その
    挾持片が並設状に設けられた一対の大型H鋼鈑
    の左右の自由端側に挾持される構成となつてい
    る三軸掘削撹拌機で構築されるソイルセメント
    柱内に型鋼材が入つた各種壁に装着される内壁
    鋼鈑。
JP1990020138U 1990-02-28 1990-02-28 Expired JPH0439865Y2 (ja)

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JP2010159601A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Railway Technical Res Inst 構造物の構築方法

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JPH0437627U (ja) 1992-03-30

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