JPH0438612A - 複合型磁気ヘッド用コアの製造法及びそれによって得られた複合型磁気ヘッド用コア - Google Patents

複合型磁気ヘッド用コアの製造法及びそれによって得られた複合型磁気ヘッド用コア

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JPH0438612A
JPH0438612A JP14421590A JP14421590A JPH0438612A JP H0438612 A JPH0438612 A JP H0438612A JP 14421590 A JP14421590 A JP 14421590A JP 14421590 A JP14421590 A JP 14421590A JP H0438612 A JPH0438612 A JP H0438612A
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core
glass
gap
layer
glass layer
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JP14421590A
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English (en)
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Tsutomu Naito
努 内藤
Hidetoshi Isaji
伊佐次 秀敏
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、複合型磁気ヘッド用コアの製造法並びにそれ
によって得られた複合型磁気ヘッド用コアに係り、特に
記録・再生用コアと消去用コアからなる二つのコアを組
み合わせて形成される、例えばフロッピーヘッド(FD
D)用複合型磁気ヘッド用コアにおいて、その高記録密
度化に対処し得る構造並びにそのような構造を実現する
ための方法に関するものである。
(背景技術) 従来から、磁気ヘット用コアとして知られているフェラ
イトコアは、一般に、C字形状部分を有するフェライト
部材とI字形状部分を有するフェライト部材との一対の
部材にて構成されたリング形状を為すものであって、そ
れにより、環状の磁路(磁気回路)が構成される一方、
それらフェライト部材の一方の対向部間に、該磁路を横
切る方向に所定間隙の磁気ギャップが設けられており、
この磁気ギャップによって、それを挟むフェライト部材
の外面を摺接せしめられる磁気テープや磁気ディスク等
の磁気記録媒体に対して、周知の如く、所定の記録や再
生、或いは消去が行゛なわれ得るようになっている。な
お、この組み合わされる一つのフェライト部材の間には
空間が形成され、それがコイル巻線用乃至はギャップデ
プス規定用の孔とされている。
このような構造のコアにあっては、それが単独で使用さ
れる場合の他、その二つを組み合わせて接合−磁化した
複合型の磁気ヘッド用コアとして用いられる場合があり
、そしてその一つの形態として、記録・再生専用のコア
と消去専用のコアとを組み合わせてなる複合型コアがあ
り、FDD用等として用いられている。なお、そのよう
な複合型コアにおいては、よく知られているように、記
録・再生専用コアにて所定の情報を磁気記録媒体に書き
込む一方、その磁気記録媒体への書込み幅を、消去専用
コアによる両側部のトリミングによって規定するように
なっている。
ところで、近年における磁気記録媒体に対する記録密度
の高密度化に伴って、記録・再生(R/W)用コアと消
去(E)用コアとからなる複合型コアに要求される規格
が厳しくなり、それら二つのコアの磁気ギャップ間の距
離を更に短くすることが要請され、それによって、磁気
回路上において問題を生ずるに至ったのである。例えば
、FDDにおける記録密度を2MB、4MB等と、高記
録密度化すると、その複合型コアのギャップ間距離は0
.37 mm以下とする必要があるが、そうすると、磁
気抵抗、漏れ磁束、コアの信頼性等に問題が生じるよう
になるのである。
すなわち、この種の複合型コアにおいては、RZW用コ
アとE用コアとが、それぞれのI字形状部材が背中合わ
せとなるように、樹脂やガラス等の接着剤を用いて接合
せしめられることとなるが、例えば樹脂接着剤を用いて
それら二つのコアを接合せしめると、それら二つのコア
の間に形成される接合層としての樹脂接着層の厚さが1
μm前後となるところから、E用コア側の信号がR/W
用コア側に入り込み、アシンメトリの特性が劣る問題が
惹起されるのである。なお、このアシンメトリ特性を改
善するには、R/W用コアとE用コアとの接合層を5μ
m以上の厚さとする必要があるが、かかる樹脂接着層を
5μm以上に厚くすると、それらの接合強度が著しく低
下し、また接合層部位での偏摩耗が生じて、コアの信頼
性に欠ける等、実用上問題となるのである。
また、かかる二つのコアをガラスを用いて接合せしめる
場合にあっては、溶融させたガラスを−つのコアの接合
面間の間隙内に流し込み、そしてそれを冷却・固化させ
ることにより、それら二つのコアの接合を図るものであ
るところから、形成されるガラス接合層の厚さが厚く、
そのために、コアを構成するI字形状部材の厚さを薄く
する必要があるところから、当該コアの1字形状部材部
分における磁気抵抗が大となり、スイープトラックイレ
ーズ特性等の磁気ヘッド特性が低下する問題が惹起され
る。なお、このスイープトラックイレーズ特性を改善す
るには、R/W用コアとE用コアのガラス接合層を40
μm以下の厚さとする必要があるが、そのような接合層
を与える狭い隙間内に溶融ガラスを流し込むには、加熱
温度を高めて、溶融ガラスの粘性を著しく低下させる必
要があり、これによってコアを構成するフェライト材料
とガラスとの間の反応を高め、その反応層が増加する問
題を惹起する。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その課題とするところは、R/W用
コアとE用コアとを接合してなる複合型磁気ヘッド用コ
アにおいて、その高記録密度化に対処し得る構造を容易
に実現し得る方法を提供することにあり、またそれによ
って得られた新規な構造の複合型磁気ヘッド用コアを提
供することにあり、更には、そのような複合型コアにお
いて、磁気抵抗を小さくして、スイープトラックイレー
ズ特性を改善し得、また漏れ磁束に影響されるアシンメ
トリ特性を改善し得るコア接合構造を実現することにあ
る。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題を解決するために、記録
・再生用コアを与える第一のギャップバーと消去用コア
を与える第二のギャップバーとを接合せしめ、その得ら
れた接合体よりコアチップを切り出すことによって、目
的とする複合型磁気ヘッド用コアを製造するに際して、
前記第一及び第二のギャップバーの少なくとも何れか一
方の接合面に、ガラスを充分な厚さにおいて溶融固着せ
しめた後、かかる固着ガラスの一部を研磨によって除去
して、該接合面上に所定厚さのガラス層を形成せしめ、
次いで該ガラス層を介して該第−のギャップバーと該第
二のギャップバーとを突き合わせた状態において、前記
ガラスの転移点以上の温度に加熱することにより、それ
らギャップバーを相互に接合して一体化せしめるように
したのである。
なお、このような本発明に従う複合型磁気ヘッド用コア
の製造法においては、前記加熱操作に先立って、前記第
一のギャップバーと前記第二のギャップバーとを、適当
な接合剤にて予め仮固定したり、また前記第一及び第二
のギャップバーの少なくとも何れか一方の接合面に対す
るガラスの溶融付着に際して、該接合面の一部に、スペ
ーサを固着せしめたりすることが、有利に採用されるこ
ととなる。
また、本発明は、前述した課題を解決するために、記録
・再生用コアを与える第一のギャップバーと消去用コア
を与える第二のギャップバーとを接合せしめ、その得ら
れた接合体よりコアチップを切り出すことによって、目
的とする複合型磁気ヘッド用コアを製造するに際して、
前記第一及び第二のギャップバーの少なくとも何れか一
方の接合面に、ガラスを充分な厚さにおいて溶融固着せ
しめた後、かかる固着ガラスの一部を研磨によって除去
して、該接合面上に所定厚さのガラス層を形成せしめ、
次いで該ガラス層を介して該第−のギャップバーと該第
二のギャップバーとを突き合わせ、所定の樹脂接着剤を
用いて、それらギャップバーを相互に接合して一体化せ
しめることを特徴とする複合型磁気ヘッド用コアの製造
法をも、その要旨とするものである。
そして、このような手法によって製造された複合型磁気
ヘッド用コアは、記録・再生用コアと消去用コアとが5
〜40μmの厚さの接合層を介して接合されていると共
に、かかる接合層が、ガラス層と樹脂層からなる積層構
造とされ、且つ該樹脂層の厚さが2μm以下となるもの
である。
(作用・効果) このような本発明手法によれば、記録・再生(R/W)
用コアと消去(E)用コアとの接合に際して、従来の如
き、溶融ガラスの流し込みや樹脂接着剤のみを用いる接
合法とは異なり、少なくとも一方のコアの接合面に所定
厚さのガラス層を固着せしめた状態において、かかるガ
ラス層を加熱軟化せしめることにより、或いは樹脂接着
剤の接着力によって、それら二つのコアの接合面を接合
せしめて、−磁的な複合型コアとするものであるところ
から、それらコアの接合層の厚さは予め接合面に設けら
れるガラス層の厚さによって実質的に規制されることと
なり、しかもそのようなガラス層の厚さは、研磨によっ
て調整され得るために、R/W用コアとE用コアとの間
の接合層の厚さを任意に制御することが出来ることとな
り、以てその厚さを磁気回路上の問題を有利に回避し得
る5〜40μmの範囲内のものとすることが容易に出来
ることとなったのである。
すなわち、このように、本発明に従って二つのコアを接
合する接合層の厚さを5〜40μmとすることによって
、磁気抵抗や漏れ磁束の問題が改善されて、スイープト
ラックイレーズ特性やアシンメトリ特性等の磁気ヘッド
特性が効果的に改善され、以て磁気ヘッド用コアの高記
録密度化に対処し得ることとなったのである。
(具体的構成・実施例) 以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を更に具
体的に明らかにすることとする。
先ず、第1図において、2及び4は、それぞれ、R/W
用コアを与える第一のギャップパー及びE用コアを与え
る第二のギャップパーであり、従来と同様にして、Mn
−Znフェライト Ni−Znフェライト等の材質から
なるC字形状のブロック2a、4aと、1字形状(板状
)のブロック2b、4bとを接合−磁化して、作製され
たものである。なお、それぞれのギャップパー2,4を
構成する二つのブロック2a、4a;2b、4bの間に
は、所定間隙の磁気ギャップ2c、4c及びギャップデ
プスを規定するコイル巻線用孔2d4dが、それぞれ、
長手方向に従来と同様に形成されている。また、かかる
第一及び第二のギヤップバ−2,4の相互の接合面6,
8が、それぞれ研磨されて、平滑な面とされている。
そして、このようなギャップパー2,4に対して、それ
ぞれ、所定のトラック加工が公知の手法に従って施され
る。即ち、第一のギャップパー2に対しては、R/W用
コアを形成し得るように、また第二のギャップパー4に
対しては、E用コアを形成し得るように、それぞれトラ
ック加工が施されるのである。なお、ここでは、特願昭
63121583号に開示の手法に従って、ギャップパ
ー2,4に対して、それぞれ、トラック幅を規定する傾
斜溝10.12が、1字形状のブロック2b、4b側か
ら、該ギャップパー2,4の上部角部に斜行した切り込
みを入れることからなる溝入れ加工によって、互いに平
行に且つ所定の間隔(トラック幅)を置いて設けられて
いる。この傾斜溝10.12は、ギャップパー2,4の
磁気ギャップ2c、4cが位置する磁気記録媒体の摺接
部に対して、該磁気ギャップ2c、4cを挟む一方のブ
ロック2b、4b側から他方のブロック2a、4a側に
延び、且つ該他方のブロック2a。
4aに向って漸次深さが浅くなるように傾斜して形成さ
れており、その一端は、前記一方のブロック2b、4b
の側面(接合面6.8)に開口せしめられている一方、
その他端は、前記他方のブロック2a、4aの上面、換
言すれば磁気記録媒体摺接部の摺接面上に開口せしめら
れている。
なお、このギャップパー2.4の上部角部への切り込み
によって形成された傾斜溝10.12により規定された
トラック14.16が、それぞれ、1字形状のブロック
2b、4bからC字形状のブロック2a、4aに跨がっ
て所定長さで形成されることとなる。また、傾斜溝10
.12は、それぞれ、磁気ギャップ2c、4c部分にお
いて、その深さより深い溝深さを有するように形成され
ている。
次いで、このようなトラック加工(溝入れ加工)の施さ
れた二つのギャップパー2.4には、それぞれの接合面
6.8の少なくとも傾斜溝10 12形成部分を含む部
位の上にガラス18.18が載置され、そしてそれらガ
ラス18を加熱溶融せしめることによって、それらギャ
ップパー2,4に形成されている傾斜溝10.12内に
該ガラス18が埋め込まれ、充填せしめられる。この際
、ガラス18は、二つの接合面6.8のうちの少なくと
も何れか一方のものを、その略全面に亘って所定厚さで
覆うように溶融固着せしめられ、ここでは、第一のギャ
ップパー2の接合面6の略全面に亘って所定厚さのガラ
ス18が溶融固着せしめられている。
そして、このようにして得られた二つのギャップパー2
.4には、その磁気記録媒体との摺接部や接合面6.8
に付着した不要のガラスが研磨。
除去せしめられることとなるが、ガラス18が所定厚さ
において全面に溶融固着せしめられたギャップパーにあ
っては、即ち、ここでは第一のギャップパー2の接合面
6上に溶融固着されたガラス18は、それを完全に除去
することなく、所定厚さ:tのガラス層20として、か
がる接合面6上に残留させられるのである。なお、この
接合面6上に存在するガラス層20が、後の接合操作に
よって二つのギャップパー2.4の接合面間に形成され
る接合層の厚さを左右するものであるところから、かか
るガラス層20の厚さ:tは、通常、磁気抵抗や漏れ磁
束等の点を考慮して、形成される接合層が5〜40μm
の厚さとなるように、その厚さが決定されることとなる
次いで、かかる研磨の施された二つのギャップパー2,
4は、第2図に示されるように、それらの接合面を互い
に対向させて重ね合わされ、そして、それぞれのトラッ
ク14.16の相互の位置合わせが行なわれた後、それ
らの接合面間にガラス層20を介在させた状態下におい
て、それら二つのギャップパー2,4の接合が行なわれ
ることとなるが、その際、本発明では、次の二つの手法
が採用されるのである。
すなわち、その一つは、第一のギャップパー2と第二の
ギャップパー4とを、ガラス層20を介して突き合わせ
た状態において、かかるガラス層20を構成するガラス
(18)の転移点以上の温度に加熱せしめることにより
、かかるガラス層20を軟化、更には溶融せしめて、そ
れらギャップパー2.4を相互に接合し、−磁化させる
方法である。なお、かかる加熱に際しては、二つのギャ
ップパー2.4が互いに加圧(挟圧)された状態におい
て保持されていることが望ましく、またトラックの位置
合わせの後、それら二つのギャップパー2.4の相対的
な位置ずれを防止するために、珪酸ソーダ(N a 2
S i Oz )を溶解した硝酸溶液等の適当な接合剤
を用いて、それら二つのギャップパー2,4を仮固定し
、加圧加熱操作を実施することが望ましい。
このような加熱によりガラス層20を軟化、更には溶融
せしめて、二つのギャップパー2,4を接合する方式に
あっては、従来の如き、二つのギャップパーの接合面間
の間隙内に溶融ガラスを流し込む方式とは異なり、それ
らギャップパー2゜4の接合面間には、予めその全面に
亘って所定厚さのガラス層20が存在せしめられている
ところから、該ガラス層20の加熱による軟化(溶融)
によって、それら二つのギャップパー2.4の接合面全
面に亘る接合が実現され、以て所定厚さの接合層22が
形成されるのである。なお、このようにして形成された
接合層22の厚さは、通常、ガラス層20の厚さ:tよ
りも若干薄くなることとなる。
また、本発明に係る他の一つの接合手法は、上記と同様
にして、第一のギャップパー2と第二のギャップパー4
とを突き合わせ、トラック14゜16の位置合わせを行
なった後、所定の樹脂接着剤を用いて、それらギャップ
パー2,4を相互に接合して一体化せしめる方法である
。より具体的には、第一のギャップパー2と第二のギャ
ップパー4とを、ガラス層20を間にして突き合わせた
状態において、かかるガラス層20と第二のギャップパ
ー4の接合面との間に、従来から用いられている如き樹
脂接着剤、例えばエポキシ系樹脂とその硬化剤を含む低
粘性の有機溶剤溶液が流し込まれ、これによって二つの
ギャップパー2.4がガラス層20を介して樹脂接着せ
しめられるのである。
このような樹脂接着操作によって、第一のギャップパー
2と第二のギャップパー4との接合面間には、ガラス層
20と共に、樹脂接着剤にて形成される樹脂層からなる
接合層22が形成され、この接合層22によって二つの
ギャップパー2,4が相互に一体的に接合せしめられる
のである。なお、樹脂接着剤は、溶融ガラスとは異なり
、粘性が低いために、その流し込みによって接合面全体
に行きわたり、1μm前後或いはそれ以下の薄い樹脂層
を形成することとなるが、この樹脂層の最大厚さは、一
般に2μmとされることとなる。けだし、この樹脂層の
厚さを厚くすると、接合層22全体の機械的特性を劣化
せしめるようになるからである。そして、このような樹
脂層とガラス層20からなる接合層22の全体としての
厚さは、通常、5〜40μmとされることとなる。
そして、このようにして接合された第一のギャップパー
2と第二のギャップパー4とからなるコア接合体24か
ら、従来と同様にして、例えば特願昭61−64366
号に示される如く、予め巻線したコイルを挿入し得るよ
うに、それぞれのコアの後部の磁路部を切除した後、目
的とする複合型磁気ヘッド用コアを与えるコアチップ2
6が順次切り出されるのである。即ち、コア接合体24
は、複数のコアチップ26を与える素材であり、このよ
うなコア接合体24に対して、−組のRZW用コアとE
用コアとが得られるように、例えば図示の如き切断線3
0.32の位置においてコア接合体24の切断を行なう
ことによって、コアチップ26の一つが切り出されるの
である。
また、このようにして切り出されたコアチップ26には
、従来と同様な加工が施され、以て目的とする複合型磁
気ヘッド用コアが作製されるのである。
なお、第3図(a)及び(b)には、上述の如き手法に
従って得られた2種の複合型磁気ヘッド用コアの磁気ギ
ャップ近傍の摺動面が、拡大して示されている。これら
の図において、(a)はガラス層20の加熱軟化によっ
て二つのコアを接合せしめたものであり、また(b)は
ガラス層20の存在下に樹脂接着剤を用いて二つのコア
を接合したものである。なお、(b)において、28は
樹脂接着剤によって形成される樹脂層であり、この樹脂
層28とガラス層20とによって、接合層22が構成さ
れている。
このような本発明に従う手法によれば、第一のギャップ
パー2と第二のギャップパー4とを接合せしめる接合層
22の厚さ、換言すればR/W用コアとE用コアとを接
合せしめる接合層の厚さは、それらギャップパーの少な
くとも何れか一方の接合面に設けられたガラス層20の
厚さ:tによって実質的に規制されることとなり、しか
もそのようなガラス層20の厚さは、単に研磨の程度に
よって規定することが出来るために、それを任意の厚さ
と為し得るところから、前記接合層22の厚さを、従来
技術では困難であった5〜40μmとすることが極めて
容易となり、これによって磁気記録密度の高密度化のた
めに磁気ヘッド用コアに要請されているギャップ間距離
の縮小を可能ならしめつつ、アシンメトリやスイープト
ラックイレーズ特性等の磁気ヘッド特性の劣化の問題を
有利に回避し得ることとなったのである。
また、前記した第一のギャップパー2と第二のギャップ
パー4との接合手法のうち、ガラス層20を加熱せしめ
て、それらギャップパー2,4を接合せしめる方式にあ
っては、第4図に示される如く、それらギャップパー2
.4の少なくとも何れか一方の接合面の一部に適当なス
ペーサを固着せしめた状態において、それらギャップパ
ー2゜4の接合操作を実施することが望ましい。
すなわち、第4図に示される実施例においては、第一の
ギャップパー2の接合面6の四隅上に所定厚さのスペー
サ34がそれぞれ配置され、加熱溶融せしめられたガラ
ス18によって接合面6上に固定されている。なお、こ
のスペーサ34としては、ガラス18よりも軟化溶融温
度の高い材料、例えばギャップパー2,4と同様なフェ
ライト材料の破片等が用いられる。また、スペーサ34
は、一般に複数個用いられ、それらが接合面6上のコア
チップの切り出しに影響のない部位に配置せしめられる
。更に、そのような複数のスペーサ34は、二つのギャ
ップパー2.4の何れの接合面6゜8にもガラス層(2
0)が形成される場合にあっては、それら二つの接合面
の何れか一方或いは両方に、ガラス18によって固着せ
しめられることとなる。
そして、このようにして、接合面6上にガラス18によ
って固着せしめられたスペーサ34は、ガラス18の研
磨によるガラス層20の形成に際して、同時に研磨を受
け、かかるガラス層20と路間−の厚さを有するスペー
サ36として、接合面6上に存在するようになるのであ
る。そして、このような接合面6上に所定厚さのガラス
層20とスペーサ36とを存在せしめた第一のギャップ
パー2と第二のギャップパー4とが、前記と同様にして
突き合わされ、トラック14.16の位置合わせが行な
われた後、ガラス層20を構成するガラス18の転移点
以上の温度に加熱することにより、かかるガラス層20
を軟化、更には熔融せしめて、それら二つのギャップパ
ー2,4の一体的な接合が図られるのである。
而して、このような加熱操作においては、第一のギャッ
プパー2と第二のギャップパー4との接合面間には、ガ
ラス層20と共に、スペーサ36が存在せしめられてい
るところから、かかるガラス層20が加熱せしめられて
、軟化乃至は溶融状態下に、ギャップパー2.4が挟圧
されても、それらギャップパー2.4の接合面間の距離
は、スペーサ36の存在によって、かかるスペーサ36
の厚さ分だけの間隙が正確に確保されることとなり、以
てそれらギャップパー2.4の接合面間の距離、換言す
れば、そこに形成される接合層22の寸法精度が有利に
高められ得るのである。
以上、本発明の具体例に基づいて、本発明の詳細な説明
してきたが、本発明が、このような例示の具体例にのみ
限定して解釈されるものでは決してなく、本発明の趣旨
を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種
々なる変更、修正、改良等が加え得るものであることが
、理解されるべきである。
例えば、本発明は、例示の如き製造工程に適用されるば
かりでなく、公知の各種の複合型磁気ヘッド用コアの製
造工程にも有利に適用され得るものであることは、言う
までもなく、また複合型磁気ヘッド用コアの構造やその
トラックの形成形態、形成方式等にあっても、公知のも
のが何れも採用可能である。
また、二つのギャップパーの接合層を構成するガラス層
(20)は、例示の如く、該二つのギャップパーの少な
くとも何れか一方の接合面の全面に亘って、形成される
ことが望ましい。しかし、接合層をガラス層(20)と
樹脂層(28)にて構成する場合にあっては、傾斜溝形
成部位を含む磁気ギャップ側の接合面部分に所定厚さの
ガラス層(20)が存在しておれば、かかるガラス層(
20)を部分的に設けることも可能である。その場合に
あっては、ガラス層(20)は接合面の少なくとも20
%以上の面積を占めるような割合において設けることが
望ましい。
さらに、前記例示の具体例においては、トラック幅を規
定する溝(10)内に充填せしめられるガラスとガラス
層(20)を構成するガラスとが同一のものとされてい
るが、それらを別種のガラスとすることも可能であり、
その場合には、ガラス層(20)を構成するガラスは、
トラック幅規定溝(10)内に埋設されるガラスよりも
軟化溶融温度の低いものが有利に選定されることとなる
そして、そのようなガラスを用いたガラス層20の形成
は、従来の如きギャップパーのトラック幅規定溝(10
)内へのガラスの充填の後、別工程において実施される
こととなる。
更にまた、例示の具体例においては、コア接合体(24
)からのコアチップの切り出しが、コア後部の磁路部を
切除した後に行なわれていたが、そのような切除操作を
行なうことなく、コアチップを切り出すようにしてもよ
いことは、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に従う複合型磁気ヘッド用
コアの製造法の一例を示す工程図であって、第1図は、
そのうちの二つのギャップバーに対する溝入れ工程から
溶融固着ガラスの研磨除去工程までを示す図であり、ま
た第2図は、二つのギャップバーを突き合わせて接合せ
しめ、それからコアチップを切り出す工程を示す図であ
る。また、第3図(a)及び(b)は、それぞれ、第1
図及び第2図に示される製造工程に従って得られた複合
型磁気ヘッド用コアの摺動面における磁気ギャップ部近
傍を示す異なる例に係る要部拡大部分図であり、第4図
は、本発明に従う複合型磁気ヘッド用コアの製造法の異
なる例を示す工程図である。 2:第一のギャップバー 4:第二のギャップバー 6.8:接合面 14.16:)ラック 20ニガラス層 24:コア接合体 28:樹脂層 10.12:傾斜溝 18ニガラス 22:接合層 26:コアチップ 30.32:切断線 34゜ 36:スペーサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録・再生用コアを与える第一のギャップバーと
    消去用コアを与える第二のギャップバーとを接合せしめ
    、その得られた接合体よりコアチップを切り出すことに
    よって、目的とする複合型磁気ヘッド用コアを製造する
    に際して、 前記第一及び第二のギャップバーの少なくとも何れか一
    方の接合面に、ガラスを充分な厚さにおいて溶融固着せ
    しめた後、かかる固着ガラスの一部を研磨によって除去
    して、該接合面上に所定厚さのガラス層を形成せしめ、
    次いで該ガラス層を介して前記第一のギャップバーと前
    記第二のギャップバーとを突き合わせた状態において、
    前記ガラスの転移点以上の温度に加熱することにより、
    それらギャップバーを相互に接合して一体化せしめるこ
    とを特徴とする複合型磁気ヘッド用コアの製造法。
  2. (2)前記加熱操作に先立って、前記第一のギャップバ
    ーと前記第二のギャップバーとを接合剤にて予め仮固定
    することを特徴とする請求項(1)記載の製造法。
  3. (3)前記第一及び第二のギャップバーの少なくとも何
    れか一方の接合面に対するガラスの溶融固着に際して、
    該接合面の一部に、スペーサを固着せしめることを特徴
    とする請求項(1)または(2)に記載の製造法。
  4. (4)記録・再生用コアを与える第一のギャップバーと
    消去用コアを与える第二のギャップバーとを接合せしめ
    、その得られた接合体よりコアチップを切り出すことに
    よって、目的とする複合型磁気ヘッド用コアを製造する
    に際して、 前記第一及び第二のギャップバーの少なくとも何れか一
    方の接合面に、ガラスを充分な厚さにおいて溶融固着せ
    しめた後、かかる固着ガラスの一部を研磨によって除去
    して、該接合面上に所定厚さのガラス層を形成せしめ、
    次いで該ガラス層を介して前記第一のギャップバーと前
    記第二のギャップバーとを突き合わせ、所定の樹脂接着
    剤を用いて、それらギャップバーを相互に接合して一体
    化せしめることを特徴とする複合型磁気ヘッド用コアの
    製造法。
  5. (5)記録・再生用コアと消去用コアとを5〜40μm
    の厚さの接合層を介して接合すると共に、かかる接合層
    を、ガラス層と樹脂層からなる積層構造と為し、且つ該
    樹脂層の厚さを2μm以下としたことを特徴とする複合
    型磁気ヘッド用コア。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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