JPH04371487A - エスカレーターの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エスカレーターの制御
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】エスカレーターは、図６に示すように上
下間の乗降口間を移動する無端状に連結された踏み段１
が出入りする開口部の境界にコム２を取り付け、踏み段
１の進行方向左右両側に配置される欄干５及び欄干の終
端部であってコム２の付近より乗降板４の方向へ適当長
さのびて乗降客を案内する欄干ニュアル部６、この欄干
５及び６上を踏み段１と同期して移動する移動手すり７
によって構成され、乗降板４上へ乗客を運ぶものである
。

【０００３】近年エスカレーターの用途は、一般の通行
客が利用する公共輸送機関としての役割が大きくなり、
駅舎などの列車到着ホームあるいはデパートなど階間移
動の設備として必要不可欠な存在となっている。通常に
設置されているエスカレーターでは、その運転速度が３
０ｍ／分程度で一定となっており、輸送力も常に一定で
ある。

【０００４】しかし、たとえば前記駅舎の列車到着ホー
ムのエスカレーターの場合においては出退勤時に、また
例えば前記デパートのエスカレーターの場合においては
バーゲンや初売りなどの催しもの時など一時的な混雑時
に定員を越えた輸送力が必要となる場合がある。

【０００５】一般に、エスカレーターが設置されている
人の通行の多い建て屋などでは、曜日や時間帯などによ
り人の流れが刻々と変化する。しかしこの刻々と変化す
る人の流れに対してエスカレーターの運転速度は常に一
定であるためその輸送力に限度があり、混雑時などには
一時的ではあるがエスカレーターの乗降口に乗降客が滞
留しこの乗降口付近での乗降客同士の触れ合いから転倒
などの危険がある。

【０００６】一方エスカレーターは、定格負荷を越えた
状態が継続すると電動機保護のため停止させる保護を備
えている。これは電動機からの発火などによる利用者に
与える二時的災害を防止する上でも無くすことは出来な
いものである。

【０００７】前記電動機過負荷保護が動作するとエスカ
レーターは停止に至るが、特に下降方向に運転している
場合など慣性により利用者が進行方向に重なりあって倒
れる危険がある。

【０００８】この対応として一時的な過負荷に耐え得る
よう電動機容量に余裕を持たせる、すなわち一時的な過
負荷に備え大容量の電動機を設置している。これは、高
価な物となっているばかりでなく設置スペースも広くと
るための無駄もある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】エスカレーターは、乗
り込む乗降客数を踏み段の物理的面積でしか制約できな
い。従って乗降口に滞留した乗降客は狭い空間にでも乗
り込みえない。

【００１０】本発明は、このような従来の問題点に省み
てなされたもので、電動機容量を過大な物とすること無
くまた設置スペースを大きくとらない安価で且つ安全な
エスカレーターの制御装置を提供することを目的とする
。 ［発明の構成］

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明におけるエスカレ
ーターあるいは動く歩道の制御装置では踏み段軌道用ガ
イドレールに圧力センサー等荷重検出手段を設け、荷重
検出手段により得たデータを常時演算し、負荷状態を監
視すると共に乗降口付近または監視室等に設けた表示及
び警報装置に出力する構成としたものである。

【００１２】

【作用】上述のように構成されたものにおいては荷重デ
ータが制御装置演算器により、常時監視されまた混雑度
として表示装置に表示される。過負荷時には警報が発報
され停止を予告することができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。尚すでに説明した図６と構成が重複するものについ
ては同一符号を付して説明を省略する。

【００１４】図１は本発明の一実施例を示した図で、１
１は演算器１１ａ、データ格納器１１ｂ（後述する）を
収納したエスカレーター制御装置、３は踏み段の軌道を
案内するガイドレール、１２，１３は上下の乗降口近く
の前記ガイドレール左右にそれぞれ組み込んだ圧力セン
サー、１４はデジタルインジケーターからなる混雑度表
示器、１５は音声アナウンス装置とブザーからなる警報
装置である。尚、混雑度表示器１４、警報装置１５は下
方乗降口及び監視室にも設置するものであるが、説明上
省略している。

【００１５】図２は圧力センサー１２ｂを取り付けたガ
イドレールの詳細図でガイドレール３は後輪踏み段ロー
ラー８の軌跡上をローラー幅より大きな幅をもつように
進行方向に長い長方形にくりぬかれ圧力センサー１２ｂ
は３ａのガイドレールに固定されたサポート（取付板）
に固定される。

【００１６】上記長方形にくりぬかれたガイドレールに
は、踏み段ローラー８の軌跡を確保するようＣ型形板３
ｂが前記３ａのサポートに圧力センサー１２ｂ及びばね
３ｃを挟みこんで固定している。又、Ｃ型形板３ｃはば
ね鋼など複元性の材料で加工してある。

【００１７】図３は圧力センサーの出力電圧波形で横軸
ｔｘ部は踏み段後輪ローラー８がセンサー中心部を通過
した時の出力電圧で、縦軸Ｖｏは踏み段に人が乗ってい
ない場合の出力波形である。又、Ｖｘ，Ｖｙはそれぞれ
踏み段に人が乗っていたときの出力波形を示しており、
たとえばＶｘ−Ｖｏがその時通過した踏み段にのってい
た乗客の体重である。

【００１８】図４はエスカレーター制御装置１１に組み
込んだ演算装置のブロック図である。１１ｂは踏み段総
数、踏み段１段当りの重量及びエスカレーターの最大許
容積載負荷重量（電動機過負荷耐量値）をあらかじめ設
定してあるデータ格納器、１２ａ，１２ｂ，１３ａ，１
３ｂは圧力センサー、２１はエスカレーター運転時にメ
イクする運転信号、２２，２３は運転方向信号で２２は
下降運転時にメイクし２３は上昇運転時にメイクする接
点で、これらはエスカレーター制御回路（図示しない）
より供給をうけるものである。

【００１９】混雑度表示器１４、及び音声アナウンス装
置１５ａ、ブザー１５ｂからなる警報装置１５、減速運
転信号２４は演算器１１ａの出力に結ばれる。尚、減速
運転信号２４はエスカレーター制御装置（図示しない）
に結ばれ、エスカレーター制御装置はこの指令をうけ定
格速度より低い速度例えば定格速度の半分の速度で運転
するものである。次に図５を用いて実施例の作用につい
て説明する。尚エスカレーターは下降運転をしているも
のとする。まずＳ１初期演算ルーチンにて次の演算式を
実行し結果を制御用データとして保存する。 　　　　（踏み段総数／２）×１ケ当りの踏み段重量＝
無負過時重量　　（１）次に運転中であるのでＳ２荷重
検出演算ルーチンにて１２ａ，１２ｂの出力を読みとり
次の演算式を実行し結果を制御用データとして保存する
。 　　　　（１２ａセンサー出力＋１２ｂセンサー出力）
／２　　　　　　＝検出荷重（新規のり込み分）　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２
）

【００２０】尚この時各センサーからの出力はピーク
値を読みとるものである。更に読みとった電圧値に対し
、荷重に変更するデータテーブルはすでにあたえている
ものである。次にＳ３積載荷重演算ルーチンにて次の演
算式を実行し結果を制御用データとして保存する。 　　　　検出荷重（新規のり込み分）−排出荷重＝負荷
重量　　　　　　　　　　（３）ここで排出荷重は例え
ば下部圧力センサー１３の出力よりＳ２フローにより（
２）式の演算結果より求めたものである。次にＳ４混雑
度判定演算ルーチンにて次の演算を実行し結果を制御デ
ータとして保存する。 　　　　（負荷荷重／最大許容積載負荷重量）×１００
＝混雑度（％）（４）

【００２１】次にＳ５表示ルーチ
ンにて（４）式で求めた結果を混雑度表示装置に出力す
るとともに１００％において警報ブザーを鳴動し、音声
アナウンス装置にてのり込みを抑制する注意アナウンス
を実施する。更に１２０％において減速運転指令２４を
出力する。演算器１１ａはＳ５ルーチン終了後、ＲＥＰ
にもどり前記処理をくり返す。

【００２２】この実施例のエスカレーターは動く歩道の
制御装置では踏み段軌道用ガイドレールに圧力センサー
等荷重検出手段を設けそのデータと無負荷時のデータを
比較演算し混雑度として表示あるいは警報することが出
来る。

【００２３】上述の実施例においては荷重を圧力センサ
ーで検出したが、これに限定するものではなく例えば各
々の荷重検出点で動作する複数のリミットスイッチで検
出しても良い。又、荷重の検出を踏み段後輪ローラーで
検出したが前輪で検出しても良い。更に荷重を左右２ケ
の圧力センサーで検出し平均値を荷重データとして扱っ
たが、検出点を多数にし平均値をとっても良い。又、複
数個の場合には多数決により荷重データを決定しても良
い。

【００２４】

【発明の効果】このように構成されたものにおいては負
荷状態が混雑度として表示されるので、乗降客及び管理
者は乗降を自重することが出来る。又管理者は乗降口付
近での案内が出来る。結果、電動機容量を過大なものと
することなく、又設置スペースのとらない安全でかつ安
価なエスカレーターの制御装置を提供することが出来る
。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明に基づく一実施例のエスカレータ
ーの制御装置の構成を示すブロック図である。

【図２】図２は本発明の圧力センサーの取付図である。

【図３】図３は図２に示される圧力センサーの出力波形
図である。

【図４】図４は図１に示される制御装置の構成を示すブ
ロック図である。

【図５】図５は本発明の動作を示すフローチャート図で
ある。

【図６】図６は従来のエスカレーターの構成図である。

【符号の説明】

１１…制御装置、　　　　　　　　　　　　１２…上部
圧力センサー、 １３…下部圧力センサー、　　　　１４…混雑度表示器
、１５…警報装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エスカレーターあるいは動く歩道の各
   乗降口近くの踏み段の荷重を検出するため、踏み段軌道
   案内用ガイドレールに少なくとも上下右左各１ケ以上の
   荷重検出手段を設け、さらに上下乗降口付近及び監視室
   に表示器を設け、検出した荷重データを表示することを
   特徴とするエスカレーターの制御装置。